2019年07月の記事


日米の問題
在日米軍の駐留経費日本の負担額を5倍にせよ---と。
今でも74.5%重負担なのに。
他の国と比べてもダントツの負担割合だ。
国の軍隊がないから、米国のいいなりなのでしょうか。
だれか教えて。
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人はなぜ、銅像をつくるのだろうか。最近訪れた台湾で、そんなことを考えた。
台北から車で1時間ほどの山あいの公園。200体を超える蒋介石の銅像が、スラリと立ちならんでいるのを見たからだ。
かつて大量につくられたカリスマ的な初代総統の像である。政府施設や学校にほぼ義務化されて置かれていた時代もあったが、民主化が進み、もはやお役ご免に。行き場もなく、ここが墓場のようになっているそうだ。
よく見ると、塗料がはげ、傷ついたものも多い。旧ソ連のレーニン像やイラク戦争のときのフセイン像などが人々の増悪を一身に受けて、引き倒された光景が頭をよぎった。銅像とは何と空しい存在なのか。
にほんでも明治以降、多くの軍人や偉人の像がつくられた。その乱立ぶりは永井荷風が「東京の都市は模倣の西洋造と電線と銅像との為めにいかほど醜く」されているかと、『日和下駄』で嘆いたほどだ。ところが、敗戦後は平和の時代にあわないと逆に次々に取り壊された。
そもそも銅像は「権威の象徴」である。「だからこそ冒?することにも価値が出てくる」と銅像の歴史に詳しい愛知県美術館学芸員の平瀬礼太さんは話す。
考えみれば、銅像に限らず、私たちは多くの「像」に囲まれて生きている。例えば会うとケンカばかりなのに、好きな人のスマホ画像を見ていると、愛しい気持ちが募るといった経験はないだろうか。像に想いを重ねて、感情を高める。ときに私たちはそれを「想像」と呼ぶ。

 天声人語より
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トランプ氏の発言
国民感情をあおり、傷に塩を塗り合う。
それは政治ではない。
国民感情をのりこえ、傷を癒やす、それが政治だ。

素粒子より
時分に批判的な民主党の黒人議員の選挙区について、ツイッターで「人間は住みたくない」「ネズミだらけ」などとののしった。
そんな発言が許される国もあるのが不思議だ。
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梅雨の曇天が真夏の青空へと変わりゆくころ、米作りに励む農家は「穂肥」をまく作業に精を出す。
稲の穂が茎の中で育ち始める時期に施す肥料をいう。湿度は高く、肥料は重く、全身汗まみれの重労働である。
「人に例えるなら、稲は秋の出産に備える女性。夏ばてを防ぎ、体力をつけるための栄養が穂肥かな」。山形県南部の川西町で米を育てる浦田英明さんは話す。今週、7㌶の水田に穂肥を施しているところだ。穂肥の成否で食味ゃ収量も変わる。「手をかければかけるほど味は良くなる」という。
まく時期やまく量の判断は、農家の腕の見せどころ。浦田さんの場合、稲に触れ、葉の色や茎の膨らみを丹念に観察する。晴れが続くか、暑すぎないか。天候を見極める。ユリが咲いたか、タチアオイの背丈が伸びきったか。他の植物の姿も合図になる。
<梅雨明けの稲田に入りて穂肥まく追肥が要るのか稲に問ひつつ>木内重秋。熟練の農家でも穂肥には迷い、稲に問いかける。米作は人と稲が対話しながら進む共同作業といえよう。
それにしても今月の首都圏は日差しが乏しかった。知る限り、これほど青空に焦がれた7月は記憶にない。気象庁によれば、梅雨寒の年はそのまま冷夏になる可能性もあるという。農家の方々には気が抜けない日が続くことだろう。列島には台風が迫る。
8月も近づいてきた。穂肥で力を得て、陽光を全身に浴びて育つ稲。みずみずしく、ふっくらと粒が輝く新米を味わえる秋が待ち遠しい。

 天声人語より
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れいわ新選組は?
公共施設のバリアフリーのモデルに。
国会はそれくらいの気概で改修を。
「れいわ新選組」の2議席獲得を機に。

素粒子より
問題児を入党させて、数さえそろえれば何でもありなのか。
れいわに投票した人に尋ねてみたい。
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「声」蘭で昨夏、「小さな駅の被弾木」という投稿を読んだ
大戦末期、大分県内で米軍機が列車を銃撃し、乗客や駅員ら大勢が死傷する惨劇があったという内容で、投稿主は80代の男性。「戦争の恐ろしさを語り継がねばならない」とある。
訪ねてみると、被弾木は大分県豊後大野市の朝地という無人駅に立っていた。3本のこけむしたカイズカイブキ。真新しい説明版によれば、終戦まぎわの7月31日の昼、米軍による銃撃で12人が死亡、40人が負傷したという。
「当時のことを覚えているのは70代より上くらい。単なる老木と思い違いされて伐採されないよう、一昨年、木に札をかけ、説明板を立てました」。地元ボランティア団体「朝地あそぼ会」の朝倉秀康会長は話す。
住民の記憶によれば、米軍3機が旋回し、駅に着いたばかりの鈍行列車に超低空から機銃掃射を浴びせたという。「駅舎も狙われ、駅の倉庫に逃げた人も撃たれました。反撃されるおそれがない中、米兵の腕比べか遊びだった気がしてなりません」。
<飛び降りし列車撃たるる音烈し烈しき遊び敵遊びおり>。この事件に遭遇した男性の渾身の一首である。千葉県内に住む親族から、昨夏、関連投稿として「声」の欄に寄せられた。
多くの人々の記憶にある戦史ではないものの、2編の投稿に接して初めて被弾木の存在を知り、戦争の残酷さの一端をありありと感じた。幹を仰ぎ、無数の銃弾を帯びたまま生きる古木の苦しみを思った。

 天声人語より
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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手足が動かせず、病床で歌をつくってきた元教師の歌人、有沢蛍さんに一首がある。
<やまゆりの園生の闇に振るはれし刃はわれの心をも制す>。神奈川県相模原市の津久井やまゆり園で起きた悲報に接し詠まれた。
26日で事件から3年。入所者19人の命を奪ったとされる元職員の公判は来年1月に始まる。逮捕後、「意思疎通のできない人は幸せをつくれない」の供述。ゆがんだ障害者観が世の中を震撼させた。
犠牲者の一人、30代の女性は果物とコーヒーを愛し、いつも笑顔をみせた。40代男性は野球や電車が好きで、ユニホームが似合った。70代の女性のお気に入りはソーラン節だ。亡くなった一人ひとりに家族があり、友人がいて、たくさんの思い出があった。
園を訪れてみると、正面に献花台が設けられ、花束が手向けられていた。仲間が手作りしたのだろうか、犠牲者と同じ数の折り鶴を飾った紙がある。添えられた「ともにいきる」という手書きの言葉に見入った。
振り仰ぐと、県境の山々が見え、相模川に注ぐ清流のせせらぎが響く。畑ではナスやトマトの夏野菜が実り、遠く観覧車が見える。入所者が親しんだであろう光景に身を置くと、悲劇がここで起こったとは信じがたい。
<愛さるるために生まれしいのちみな祝されてをりその実存を>。事件を詠んだ有沢さんの別の歌である。誰もが愛されて生を受け、命の価値に差などあろうはずもない。<人の役に立つことのみが価値となりと育てられたる加害者はあわれ>。

 天声人語より
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スマホの通信量節約、無線LANの活用を
携帯電話の通信費が政府レベルで問題になるこのごろ。長男が驚くようなことを言った。「すまをほ家でWi-Fiにつないでいない友達、けっこう多いと」。
動画や音楽のストリーミングなど、スマートフォンで人気のサービスの多くは、大量のデータ通信を必要とする。例えば国内最大規模の動画サービスdTVの場合、4段階中2番目によい画質を選ぶと、1時間ドラマを12話見たら約7?バイトの通信料になる。スマホの1カ月の通信料の一般的な上限だ。このためdТVやアマゾン・プライム・ビデオなどでは、作品を事前にスマホにダウンロードし、出先では通信をほとんど使わず視聴できる機能を備えている。その前提となるのが、家庭に無線LANがあることだ。
だが総務省の通信利用動向調査によれば、2014年末のブロードバンド回線接続世帯の無線LAN利用率は73.7%、これがスマホ保有世帯では68.9%に下がる。また家庭に無線LANがあっても、家族全員がスマホを接続しているとは限らない。「自分の家族はスマホで無線LANの設定をしない。携帯電話の通信量上限も知らないらしく、『スマホが遅くなる』と言っている」と嘆く人もいる。パソコンと違い、スマホは家庭内回線なしでネットに接続できてしまうためだろう。だがそれでは、スマホの通信量は天井知らずになる。
スマホの無線LAN接続は難しくない。
すでに無線LANルーター(親機)がある場合は、スマホの設定画面で「Wi-Fi」の項目をタッチすると、SSIDと呼ばれる親機の識別記号が表示されるので、それを選んでパスワードを入力する。SSIDとパスワードは親機のマニュアルなどに書いてある。これだけで家の中でスマホが通信し放題だ。無線LANがなくても、家にネット回線があれば、無線LAN親機を購入して回線に接続、同様の操作をすればいい。3~4部屋以上の家庭なら、1万数千円の高性能のものがよい。「11ac」という最新の高速通信規格に対応した製品がおすすめだ。
スマホの通信費の高さや通信料がすぐに上限に達することが問題になるが、無線LANを使っていないことが、その隠れた原因の一つかもしれない。この際、家族が自宅でスマホを無線LANに接続しているか、点検してみてはいかがだろうか。

 ネット点描より
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市川崑監督の記録映画「東京オリンピック」な印象的な場面がある。
聖火トーチが富士を背景にもうもうと白煙を上げ、風にたなびく。さなから蒸気機関車のようだ。近年の五輪で見る地味めの聖火とは趣が違う。
「いまは環境重視。炎が小ぶりで煙も少ない聖火が主流です」と話すのは、日本工機の佐藤公之常務。市川作品に収められた前回の東京五輪用トーチを製造したのは、同社の前身、昭和化成品だ。
開発当時、組織委員会から課せられたのは「雨にも風にも消えない炎」「夕闇でも目立つ大量の白煙」との二つ。戦時中から砲弾を開発してきた同社技術者、門馬佐太郎氏が担当した。過去の五輪トーチを取り寄せ、薬剤を代えては燃やし、試走した。1千本を試作し、8千本を納めた。
社史によると、12カ国で延べ10万人余の走者が2万6千㌔を炎でつないだ。「最後のランナーが聖火台に点火した瞬間の興奮、無事に終了したときの安堵、全社員の強烈な思い出となった」。
門馬氏は五輪の翌々年、出張の帰りに乗った旅客機が墜落して不慮の死を遂げる。だが技術は脈々と受け継がれ、改良型のトーチが札幌やサラエボの冬季五輪で使われたという。
福島県にある同社の白河製造所を訪ね、門馬氏が作った55年前のトーチに触れた。銀色の光沢を放つ聖火筒は見た目と違ってずしりと重い。戦中戦後を生きた砲弾技術者が注いだ精魂の重さのように思われた。来年の7月24日、再び東京で五輪が幕を開ける。

 天声人語より
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高校野球の話
163㌔右腕に出番なし。
甲子園目前。
大船渡高校の仲間の心情は、いかばかりか。

素粒子より
学校に電話が殺到しているとのことだが、他人がとやかく言うことではないのだ。監督と選手だけの問題なのである。
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車いすの議員として知られた矢代英太さんが参院で初の代表質問に臨んだ際、登壇方法をめぐって院側ともめた。
正面階段から上がりたいと望んだが、車いすでは危険と言われて断念。大臣席の後ろを遠回りした。40年ほど前のことだ。
「議事堂ばかりでなく、日本社会全体が、健康で自由に歩ける人を標準に作られている。その標準を考え直すときが来た」。矢代さんは演壇から熱く訴えた。
その参院に、難病の男性と重い障害のある女性が新たに議員として登院することになった。れいわ新選組の新顔で、ともに大型の車いすが欠かせない。国会内や議員会館の移動には介助者の手を要するそうだ。
参院事務局によると、本会議に議員が秘書を伴って出席した例は過去にもある。また採決の際、起立の代わりに挙手を認め、記名を国会議員が代行したこともある。「2人の事情に即した対応はこれから協議する」と担当者は話す。
議事堂が設計されたのは1世紀も前。時代とのズレは障害たいおうに限らない。1953年、国会議員に当選した市川房枝さんは女性専用トイレがないことに驚いた。要望して翌年設置された。数は限られ、69年に初当選した土井たか子さんは「トイレはどこ?」と秘書に助けを求めたという。
そんな議事堂史をたどれば、この国の政治が長い間、身体に不自由のない年長の男性を「標準」にして動いてきたといやでも気づかされる。多様な声を代表するコツ界の議場は、現代社会を隅々まで映す鏡でありたい。

 天声人語より
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福島第2廃炉へ
8年たって、やっと。
東電発表。
作業にさらに40年以上かかる。

素粒子より
廃炉したらまた違う補助金を出せとは、虫のいい自治体ばかりだ。
補助金は我々の収めた税金なのだから。
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大相撲名古屋場所は、モンゴル出身の横綱同士の対決を鶴竜が制し幕を閉じた。
白鵬ともども全身を紅潮させてぶつかった結びの一番は見応え十分、手に汗を握った。
残念だったのは大関、関脇、小結陣のふがいなさだ。とりわけ大関は4人全員が休場。昭和以降の相撲史で初めてという異常事態となった。星取表に並ぶ「ややや」「●●●」の列には目を覆いたくなる。
床屋や居酒屋の談議で、政界はしばしば角界にたとえられる。「横綱自民党。もう大関も小結もいないんですから」。今月初め、与野党の党首らが出演したTBSの番組では、そんな発言が出た。投開票された参院選では、自民が綱の貫禄を見せた。
とはいえ、その自民を率いる安倍晋三首相の街頭演説では、やとうをなじる言い回しが耳についた。「大うそ」「無責任」「あの野党、あの時代」。政権与党は国会で予算委員会の開催をかたくなに拒み、「老後2千万円」の報告書を受け取らないという虚に出た。
話を相撲に戻せば、全盛期の双葉山は常に泰然自若の構えを崩さなかった。大鵬の持論は「横綱は耐えること」。誤審騒動の際には「あんな相撲を取った自分が悪い」と潔く受け入れた。横綱自民と重ね合わせようにも、残念ながら隔たりは大きい。
今回の選挙では、「多弱」野党の団子レースから、立憲が頭一つ抜け出した感がある。ただ、私見ながらその実力は小結あたりか。三役が横綱に挑み、鋭くぶつかる。そんな政界大相撲を見たい。

 天声人語より
投票前には女性候補がまるまる人とどこのマスコミも報じていたのに、結果は朝の8時になってもどこもその報道はない。
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英国の新首相
EU離脱の舞台が回る。
新首相に強硬派。
しっちゃかめっちゃかが加速しそう。

素粒子より
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好調が続く間は、ヒゲをそらない。左右の靴を履く順も、同じ。歩いて競技場に向かう道順も変えない。
スポーツの世界ではそんな「験かつぎ」をよく聞く。
「ゴルフのタイガー・ウッズは勝負の日に赤色の服を着ることで有名。勝敗との因果関係はないとわかっても、過去の成功をなぞりたくなる。その心理に国境はありません」と話すのは情報工学が専門の寺田和憲・岐阜大准教授。いまは米国の大学で研究中だ。
一流選手に限らず、一般の人もごく自然に験をかつぐことを、寺田さんらは実験で確かめた。被験者68人にリンゴかサクランボの模様が入ったスリッパを選んでもらい、ゴルフのパターを前後半で計15回打たせた。調べたのは後半のスリッパ選びだ。
実験の結果、前半の成績がよかった層で、後半に同じ模様のスリッパを履く人が8割を超えた。「験かつぎ、縁起かつぎは非科学的な行為。不合理といえば不合理ですが、その分、とても人間くさい」。ゆくゆくは人間くさいロボットを開発したいと話す。
さてさんは21日投開票日。候補者の中には験をかついでトンカツなど食し、縁起のよい服を選んで、投票に赴く方も少なくないだろう。情勢が厳しいほど、神にもワラにもすがりたくなる人情は理解できる。
数ある選挙制度の中で、複雑怪奇さにおいて際立つが参院選である。いまよりずっとシンプルで合理的で、しかもより欠点の少ない選挙制度がいつかは生まれると信じて、票を投じたい。

 天声人語より
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IAEAの事務局長を務めた天野氏亡くなる。
天野氏は2009年12月から事務局長を務めた。
核エネルギーが平和目的においてのみ使われるよう絶えず尽力し、医療や農業といった分野にも広げようと努力することで人類の幸福を増幅させた。

紙面より
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今村夏子さんが小説を書こうと思ったのは、仕事の予定がぽっかり空いたからだ。
バイト先で「明日は休んでいいです」と言われた帰り道に、すごく寂しくなった。「このまじゃダメだな、なにかしよう」と思ったと、あるインタビューで語っていた。
落ち込んだ時に夢みたいなことを考えると、気持ちが前向きになるのだという。そうして生まれたデビュー作『ことらあみ子』は高く評価されたが、今村さんは「もう自分には書くことがない」と口にした。
寡作と言っていいだろう。それでも候補になること3度目にして芥川賞に選ばれた。彼女の書いたものを読むと、怖い小説であり、怪しい小説であると思う。でも同時に明るくて透明な感じがする。
デビュー作の主人公あみ子は、風変わりな小学生だ。大好きな同級生につきまとい、クッキーのチョコのところをなめつくしてから食べてもらう。死産をして気を落とす継母を励まそうと、木の札で「弟の墓」を作り「金魚のおはか」と並べる。「死体は入っとらんけどね」と、言いながら。
寒々とする行為なのに、思いのまま一途に動くあみ子が、いつの間にか愛おしくなってくる。新興宗教を扱った『星の子』、ストーカーのような主人公の受賞作『むらさきのスカートの女』でも変わらぬ味わいがある。
登場人物の会話を書くうちに「この人はこういうことを考える人なんだ」とだんだん分かってくると、対談で述べていた。ゆっくり、迷いながら、形作られる世界がある。

 天声人語より
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参院選
改憲論議の行方より、ずっと気になる
長期政権への審判で半分以上が棄権。
なぜ。
素粒子より
具体的な説明もない、反対論ばかりの野党に投票する気にはなれないのだ。
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1週間に1本、テレビのアニメ番組をつくる。そんな前代未聞の仕事に、手塚治虫が挑んだのが、1960年代のことだった。
大変な手間と経費が予想され「バカな計画をしたものだ」と、周囲から言われたという。
その作品鉄腕アトム」は大人気になったが、スタッフの疲労は蓄積した。「みんなをささえていたものは、われわれは開拓者なんだというプライドだけであった」と著書『ぼくはマンガ家』にある。
その後も数えきれない開拓者たちによって前へ進んできたのが日本のアニメである。数多くのスタジオのなかでも、京都アニメーションはきめ細かい作画で知られる。そこで政策に打ち込む人たちを、火災が襲った。
出火当時は70人以上がいて、すでに30人を上回る犠牲者が出ている。ガソリンのような液体をまいた男の身柄が警察に確保された。放火だとすれば、その卑劣さは一体どこから来るのか。建物にまとわりつくような煙の映像を見るのがつらい。
地元に根差し、地元から愛されてきたスタジオである。人気テレビアニメ「けいおん!」には賀茂川と高野川が合流するかもがわデルタが登場し、別の作品には京阪電車沿線のふうけいがある。そんな京都への思いも灰にするかのような蛮行である。
作品は海外でも評価が高く、火災のニュースは世界に伝わった。こんな英語の書き込みがネットにあった。「純粋な楽しさ、涙、そして忘れられない瞬間を与えてくれたスタジオと従業員たち。彼らのことを思い、祈ります」。

 天声人語より
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夜型生活取り戻すには、朝日を浴びる。
乱れた睡眠のリズムを取り戻すにはどうすればいいのか。
①朝に日光を30分ほど浴び、睡眠ホルモンに関わる体内時計をリセットする
②日中に適度な運動をし、夜とのメリハリをつける。
③胃や腸を休めた状態で眠るために、就寝の3時間前には食事を終わらせる。
④夜は強い照明を使わないで過ごす--などが効果的という。
また、乱れた体内時計を整えて規則正しい生活リズムを手に入れるために、毎日の睡眠時間を記録することを勧める。起床・就寝時刻や寝ていた時間、途中で起きた時間・回数を振り返り、できるだけ毎日同じリズムを繰り返すようにする。休日だけ起床時間が遅くなる場合は注意が必要だ。平日の起床時間と2時間以上ずれると翌週の前半は時差ボケの状態となり、心身への負担が増えるという。
体内時計が乱れたままだと、睡眠時間帯が日常生活に支障を及ぼす「概日リズム睡眠障害」になる恐れもある。「朝起きられないなどの症状は『やる気がない』『だらしない』と見られがちだが、治療が必要な場合もある。受診をためらわないでほしい、と話している。

 はぐくむより
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お金の役割が、ほかのものに取って代わられることがある。体制末期の旧ソ連の場合は、米国産のたばこだった。
物資が不足し、急激なインフレが起こり、通貨ルーブルの信用が失われていた。
1990年の記事を読むと、タクシー運転手が外国人に「マールボロ2箱くれるなら、乗せてやる」と持掛ける様子が出てくる。さて話は、インターネット上でやり取りされる仮想通貨である。旧ソ連のたばこ、あるいはそれ以上の存在になるかも、との指摘が出ている。
仮想通貨はビットコインが先行したが、価格が不安定で、とても通貨とは言えない。最近になって米フェイスブックが「リブラ」という独自の通貨をつくる計画を発表し、にわかに注目を浴びている。利用者が世界中にいて潜在力があるためだ。
国際通貨基金が発表した報告書は、経済基盤の弱い国々の人々が、仮想通貨の方が信用できると考え、自国通貨を投げ出す可能性があると指摘している。それの何が問題かというと、中央銀行が経済をコントロールできなくなるのだという。
ドル経済圏ならぬリデラ経済圏が途上国を横断して生まれる。そんな世界を想像してみる。国家がひどい経済運営をしても、仮想通貨が防波堤になり、暮らしを安定させるのか。それとも制御不能の通貨として、モンスターのようになってしまうのか。
中央銀行からの懸念を背景に、フェイスブックはリブラの発行を慎重に進める構えだ。世に出たとき、どんな姿になるのだろう。

 天声人語より
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老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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米国の下院議員イルハン・オマールさんは、8歳で難民になった。内戦の続く祖国ソマリアを家族とともに離れ、難民救済へ。
米国の地に立ったときには、ソマリ語しか話せなかったと米メディアにある。
英語をおぼえ政治集会で祖父の通訳をしたことで、政治への関心が芽生えた。州の議員から昨年の選挙で連邦の議員に。彼女の歩みは、アメリカンドリームがまだ死んではいないことを示す。いまや大統領の移民政策を批判する急先鋒である。
オマールさんら、批判で歩調をそろえる4人の民主党女性議員が、トランプ氏の標的になっている。最近のツイッターで「米国にいるのが嫌なら、出て行って構わない」と攻撃された。
オマールさんの他は米国生まれで、プエルトリコ系やアフリカ系などのルーツを持つ。「もともといた国に帰って、犯罪まみれの国を直すのを手伝ったらどうか」。そう述べるのが極右の活動家ではなく大統領であることに、慣れっこになつてはいけない。
大統領再選に向けた白人票目当ての発言、との見方がもっぱらである。それにしても差別意識を丸出しにすることで固められる票とは、いつたい何なのか。外国人の受け入れを広げる日本も戒めとしたい。
いいニュースがある。与党共和党内に異論が出ていることだ。ある上院議員は「トランプ氏は間違っている。彼女たちは自分の意見を言う権利がある」と苦言を呈した。悪いニュースは、そうした動きが党内のごく一部にとどまることだ。

 天声人語より
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がで火を付けて
胸が痛い。
夢と希望を描き続ける「京アニメ」への非道な放火。
公共施設で、企業で、同種の犯行から命をどう守るか、真剣な対応が迫られる。

素粒子より
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中国成長率6.2% 92年以降最低
中国の2019年4~6月期の物価の変動分を除いた実質経済成長率は6.2%だった。1~3月期の6.4%を下回り、四半期の成長率としては比較可能な1992年以降、最低を記録した。市場は6.3%程度を予想しており、これを下を回った。
当時に発表された経済指標を見ると、今年上半期は消費や鉱工業生産、固定資産投資の伸びが昨年より鈍く、米中貿易摩擦が景況感を扱させている影響が出ているとみられる。自動車や半導体の生産量は昨年より減少した。
上半期の成長率は6.3%で、政府が立てた年間目標6.0~6.5%の中間に位置している。国家統計局は「内外の経済情勢は依然、複雑で厳しく、世界経済、貿易の成長は鈍化している所があり、新たな下方圧力を受けている」と、米国との貿易摩擦などが経済成長に与える影響に警戒を示した。

 NEWSダイジェストより
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フェイスブックの問題
「超国家通貨」許すまじ。
利用者二十数億人と、世界の5千万店舗で使える存在力が警戒を呼ぶ「リブラ」。

素粒子より
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15日は海の日である。なぎさや波を描いたあまたの詩歌のなかでも、島崎藤村の「椰子の実」には独特のロマンがある。
〈名も知らぬ遠き島より/流れ寄る椰子の実ひとつ/故郷の岸を離れて/汝はそも並みに幾月〉。
海は、遠い世界とつながっている。流れ着いた椰子の実がもといた場所に、藤村は思いをはせる。〈旧の樹は生ひや茂れる/枝葉なほ影をなせるや〉。浜辺に立ち、海原のかなたを思う。誰にでもある夏の日の記憶であろう。
海に線は引けない。そんなことを最近強く感じさせるのは、残念ながら椰子の実ではなく、プラスチックかもしれない。世界の海に流れ出す量は増える一方で、2050年までに世界中の魚の総重量を上回るとの試算もある。国を超えた対策が迫られている。
先日訪れたドイツではスーパーからレジ袋が消えていた。品物をそのまま渡され、袋がほしいと言うと有料の紙袋が出てきた。国連機関によると、1人当たりの使い捨てプラスチックの発生量は米国が1位、日本は2位。日米は後れを取っているようだ。
買い物や外食のときに、旅行先や故郷で見た青い海を思い浮かべてみる。レジ袋でもストローでも「いりません」と口にしやすくなるかもしれない。いやむしろ、死んだクジラのおなかから出てきた大量のプラごみを思い起こすべきか。
藤村の詩は日没の情景へと続く。〈海の日の沈むを見れば/激り落つ異郷の涙〉。海洋汚染がもたらす涙がある。涙を拭うために、できることがある。

 天声人語より
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日韓問題
泥沼化の様相。
相互依存が進むグローバル経済の下、わが身に跳ね返らぬ貿易規制などあるはずがないのに。

素粒子より
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訪問販売の古いやり方に「市役所の方から来ました」「消防署の方から来ました」というのがある。
そう言って玄関に入れてもらい、消火器などを売りつける。役所や署の方角から歩いてきたのなら、ウソではない。
さてこちらの悪質セールス、たちが悪いのは郵便局の「方」からではなく、ちゃんと郵便局から来たことだ。かんぽ生命の保険をめぐり、客が損をするような商品に乗り換えさせていた事例が、数多く明らかになった。
「母は郵便局を信頼し、言われるままに契約した。お金をだまし取るような行為だ」。80代の母親の被害について、憤る男性の声が紙面にあった。養老保険を途中解約し、条件の悪い保険に入らされたという。
半年間は古い保険が解約できないとウソをつき、二重に保険料を取っていた例もある。それもこれもノルマをこなし手当を増やすためだつたというから、客の暮らしは視野に入っていなかったか。不適切な契約は9万3千件にのぼる。
民営化を進める日本郵政はヌエのような存在だ。一面では、国の後ろ盾ゆえに安全・安心のイメージがある。しかし内実はどうやら、民間金融機関も真っ青のノルマ主義、もうけ主義のようだ。利益を出し株価を維持するのが狙いだろうが、完全に裏目に出た。
「お会いすることで、確かな安心を」。少し前のかんぽ生命のCMで、そんなセリフがあった。郵便局員にお会いしない方がよかったと悔やむ人が、今どれだけいることか。信頼の修復は容易ではない。

 天声人語より
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参院選
「大いに関心」は18%。有権者の1票こそ政治を動かす。
論戦、あと5日。

素粒子より
野党に入れても公約が実行されるわけがないのだ。
民主主義で物事を多数決で決める限りは。
われわれは大きな変化を望んいない。
前の民主党政権でがっかりしたから。
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金毘羅参りで知られる香川県琴平町を尋ねた。「うどんタクシー」なる乗り物にであった。
運行するのは地元の琴平バスで、客の要望を聞いて店舗を巡る。年300件ほど利用されている。街で目に飛び込むのはコンビニより、うどん店が多い。客の回転は早い。「県民のお昼は基本、うどんですね」と、女性ドライバーの多田純さん。社内の筆記、実地試験を通り、麺の手打ち技術も会得した社員だけが乗務する。
案内された店で驚いた。お椀を手にとり、自分で麺を湯がき、だしを自ら注ぐ。160円のうどんに舌鼓を打つと、レジで食べたものを自己申告して支払う。「外国人客はもちろん、日本人もとまどいます」。
地元の製粉業者が昨年刊行した『さぬきうどんの真相を求めて』を読むと、江戸前期の金刀比羅宮の祭礼図には、うどん商人が描かれる。伊勢と並ぶ憧れの参詣地。押し寄せる人々の食事の場として路面店が生まれたという。
四国屈指の観光地ながら、昭和の末に比べると観光客は半減した。いっぽう、来県者の実に8割がうどんを食し、平均で1.77店を訪れたとの調査結果もある。限られた交通網の中、目いっぱい満喫してもらおうと、16年前にうどんタクシーは生まれた。
名産品や観光地を巡る「ご当地タクシー」は全国に広がりつつある。昨年には各地の13社でつくる組織もでき、交流から営業の知恵を生み出そうとしている。函館の塩ラーメン、長崎のカステラ----。地方の観光地の明日を見た気がした。

 天声人語より
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人口減少、それがなにか?
人口減少を深刻な危機と受け止める向きはもちろん多い。人口(とりわけ労働力)が減り続ければ経済成長が難しくなる。産業・企業の存立基盤が損なわれる。政府債務返済負担が一段と増す、国力が衰退し安全保障リスクが高まるなど、不安は尽きない。
 しかし、人口減少は嘆くしかないことなのだろうか。人口減少下でも、国民の豊かな生活や国力を維持する手立てを見つけることはできないのだろうか。
 人手不足の主因は人口減少と言われる。しかし例えば、コンビニや外食チェーン店の24時間営業、きめ細かすぎる宅配サービスなど、消費者が便利さへの飽くなき欲求を少しでもよくせいすれば、人で不足は和らぎ、労働環境も改善される。その結果生じる労働力の余裕を、新たな成長分野で発生する労働需要り振り向けることができれば、生産性の上昇と付加価値の増大すなわち経済成長の押し上げに生かすことができる。換言すれば、それを阻んできたのは我々自身ではなかったか。
 人口減少に直面する日本に必要なのは、危機を煽り弥縫策を繰り返すことではない。公共投資の拡大は一時的な景気刺激と引き換えに将来世代に大きな財政負担を残した。我々に求められているのは、人口減少が制約や重荷とならない経済社会をつくる意思であろう。いずれ使われなくなる社会インフラはつくらない、これ以上政府債務を増やさないなど、マクロからミクロまで、やるべきこと、できることは多い。

 経済気象台より----山人
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「洗濯物が渇かなくて」「もういい加減、晴れてほしい」。そんな会話を聞かぬ日がないほど、首都圏では曇天が続く。
季節外れの肌寒さに体調を崩す人も少なくないようだ。
埼玉県草加市では、名物のせんべい作りに影響が出ている。生地の天日干しが進まないからだ。「困っています。このままだと、乾燥させた生地は在庫が底を突きそうです」。小宮せんべい本舗の5代目、菊池友成さんは話す。
米を練る、蒸す、干す、焼くという工程に、陽光は欠かせない。「紫外線をたっぷり浴びると、米の甘味が出て、格別のおいしさになります」。だが草加市周辺では、先月末から晴れ間が少なく、日照時間は例年の1割にとどまる。
強い日差しがあれば2日で十分に乾燥する生地が、今月は1週間もかかる。焼き上げるのは日に2千枚。未乾燥の生地は、木箱に収められ、じっと晴天を待つ。あすは干せるか、あさっても無理か。菊池さんは天気予報をスマホで何度も確かめるという。
関東を中心に日差しの乏しい梅雨寒が続く。きのう(11日)は「冷夏の可能性」という朝刊の記事も見た。思い出すのは、1993年の冷害である。実りの秋も田んぼは黄金色に染まらず、稲穂は青く頼りないままだった。米不足を受けて緊急輸入されたタイ米の味をまだ覚えている。
「災害級」と呼ばれた昨年の猛暑を思う。熱中症で9万人余りが搬送された。あまりの天候の違いに、どこか別の国で暮らしているかのような錯覚に襲われる。

 天声人語より
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熱中症 水分補給し防いで
今後暑さが本格化していくと多発するのが熱中症だ。死に至ることもあるが、「予防策をとれば、発症や重症化を防げる」。
昨年の救急搬送された搬送者のうち65歳以上の高齢者が48%を占めた。背景に脱水症があるという。体の水分は主に筋肉に貯蔵されるため、筋肉の少ない高齢者は脱水症に陥りやすい。成人では体重の6割を占める水分が、高齢者は5割ほど。高齢者は元々、脱水気味で生活している。汗をかけば、すぐ熱中症になってしまう。
暑さやのどの渇きを感じにくくなっているのも特徴。のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給する。搬送されて命が助かっても、腎臓や肝臓が傷ついて後遺症が残る人も多くいる。命に関係する病気だという意識を持たないといけない。
高齢者と同様に熱中症のリスクが高いのが子供だ。環境省の熱中症マニュアルによると、思春期前は汗腺などの体温調節能力が未発達で、体温が大人より大きく上昇してしまう。顔が赤くなったりひどく汗をかいたりしていないか、大人が十分観察するよう呼びかける。
一方、食事をきちんととることが予防につながる。環境省の資料によると、体重70㌔の人が通常の生活で一日に摂取する水分は約2.2㍑。このうち食事から1㍑を得ている。食事を抜いたり、サプリメントで済ませたりするのは、水分補給のタイミングを失っているのと同じこと。
トマトやキュウリなど夏野菜は、水分を効果的にとれる。汁物のほか、果物や牛乳を一緒にとることでも水分を補える。
食事を抜くと体調不良となり熱中症にもつながりやすくなる。少量でも決まった時間に食べ、体内リズムを守ることが大事だ。

 熱中症対策より
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これほど名を知られていなながら、これほど素顔を知られぬまま旅立った人も珍しいのではないか。
訃報の写真のジャニー喜多川さんは、帽子をかぶり、サングラスをかけている。表情も年齢も読みとりがたい。
素顔や肉声をさらさない主義で知られた。同僚記者によると、取材には毎回、撮影不可という条件が付された。「劇場の客席で観衆の反応をつかむため、顔を公開したくない」などの理由が挙げられた。
「ユー、やっちゃいなよ」そんな言い回しで知られたが、取材には折り目正しい日本語をゆっくり話し、敬語も丁寧だった。ジャニーズらしさとは何かと尋ねると、「品の良さ」と答えたという。
1931年、米ロサンゼルスに生まれた。幼くして、真言宗の僧である父の故郷・和歌山県へ移る。米軍の空襲下、紀の川に飛び込んで生き延びた。朝鮮戦争の際は、米軍側の一員として半島に滞在。戦災孤児らに米兵の衣類を洗う仕事を与え、自立を助けている。
ショービジネスの基本は、朝鮮戦争の前に暮らしたロサンゼルスで学んだ。高校や大学に通うかたわら、美空ひばりさんら日本から訪米する歌手の公演を手伝う。東京に移り、30歳でジャニーズ事務所を設立する。
フォーリーブス、シブがき隊、少年隊、SMAP、嵐、関ジャニ∞-----。ジャニーズのだれが好きかを問えば、容易に世代を言い当てられる。人前では素顔を見せず、裏方に徹し、日本の大衆文化に新風を吹き込み続けた希代のプロデューサーだった。

 天声人語より
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筋肉とアミノ酸。高齢者はたんぱく質を意識して摂取しょう。
加齢に伴う筋肉量と筋力の低下を防ぐためには、日々の食事でたんぱく質を十分に摂取することが鍵を握っています。最近では、たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、筋肉を作るのに重要な役割を果たす種類も分かってきました。
 筋肉は合成と分解が繰り返され、そのバランスで筋肉量が維持される。だが、高齢者は筋肉を合成する力が低下するため、バランスが崩れて筋肉量が減ってしまう。一般成人が1日に必要なたんぱく質の量は、体重一㌔グラム当たり0.8㌘。だが、高齢者の場合は1㌘程度を取った方が良いそうだ。
BCAAと呼ばれる、ロイシン、イソロイシン、バリンというアミノ酸が重要だ。特に、体内でロイシンの濃度が高まると、筋肉の元になるたんぱく質の合成が進むことも分かってきた。
筋肉量と筋力が低下した「サルコペニア」の状態にある80歳ぐらいの高齢者155人を対象に、アミノ酸と運動の効果を検証した。運動に加えてロイシンを高配合したアミノ酸をサプリメントで取る群、運動だけ群、アミノ酸を取るだけ群、座学の健康教育だけ実施した群、の4群に分けて3カ月後に効果をみた。すると、健康教育群以外では下肢の筋肉量が有意に増加。ただし、運動をした2群では筋力も高まったが、アミノ酸を取るだけの群では高まらなかった。
高齢者は、歩行が不自由になると社会活動が低下するなどの悪循環に陥るため、特に筋力の低下予防が重要だ。「アミノ酸を取るだけではだめ」、運動を心がけるように勧める。
 ロイシンは
牛肉の赤身や鶏のむね肉、納豆などに多く含まれ、食事で十分摂取できる。ただし、「若い時より食べる量が減っている高齢者は、意識してたんぱく質を取るひつようがある」。
サプリメントで補うことも効果的だ。

 続・元気のひけつより
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「今日、何曜日?」。同居していた曽祖母きよばあちゃんは日に何度も同じことを尋ねる。
福井県の敦賀南小6年、三輪実由さんは「もういい加減にして」とイライラを抑えられなかった。3年前のことだ。
ヘルパーとして働く祖母の助言や、学校での認知症学習を通じ、接し方を改める。同じ話でも耳をふさがず、ペースを合わせる。きよばあちゃんは家族に見守られ、102歳で旅立った。
実由さんはそんな実体験を「『やさしくする』ということ」の題で作文にまとめた。敦賀市の小中学生が対象のコンテストで最優秀賞に選ばれる。教育映画を手がける映学社が映像化した。
きよばあちゃんとの思い出を手紙で実由さんに尋ねると、返信が届いた。「学校から帰ってきた時に、ただいまと言って顔を見せると喜んでくれました」。耳が遠く会話は聞こえなくても、家族みんなと一緒の空間にいることを何より喜んだという。
実由さん宅は4世代が同居した。病状は日ごとに違い、家族みんながバタバタした。それでも「もしもう一度ばあちゃんと過ごせるなら、大好きだったたい焼きを一緒に食べ、ゆっくりおしゃべりをしたい」と願う。
高齢者の5人に1人が認知症と診断される時代はすぐそこ。同じ境遇にある小学生に届けたい言葉は? 「無理せず自分ができることを毎日続けてほしい。みんなと一緒の時間を過ごす。それだけで安心の一歩につながります」。鉛筆書きの丁寧な文字に大切なことを教わった。

 天声人語より
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今日も話題はリュウグウ
快挙にしびれる。
「太陽系の歴史のかけら」をゲット。
来年、無事に持ち帰るのをいのりつつ、つぶやく。
「おうちに着くまでが遠足ですよ」。

素粒子より
バス旅行では終わって降りるときにガイドさんから何度も聞いた言葉だ。
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人類が初めて月に降り立ったのは1969年の7月、ちょうど半世紀前のことである。
米アポロ11号の偉業を報じた当時の記事を見ると、「宇宙史に刻む壮挙」「次は火星だ」。高揚感がありありと伝わる。
山梨県の八ヶ岳南麓で星空観察ペンションを営む木村修さんは当時、中学2年だった。打ち上げ前からテレビは熱の入った報道ぶり。生中継の画面にかじりついた。到着した瞬間は、林間学校に向かうバスの車中。「いま月を歩いたぞ」という教師の声を覚えている。
大学では天文サークルに。毎週末、徹夜で観測した。会社勤めを経て、47歳で意を決して山梨へ移住。夜空を見つめる日々が始まった。「10代で月面探査に感動した影響はやはり大きいですね」と語る。
当時は冷戦下で、米国はソ連との月への先陣争いに威信をかけていた。以前、取材したある天文学者の指摘を思い出す。「月面着陸レース自体の意義は小さい。水や鉱物など大切な調査は二の次で、天体研究面で収穫が乏しかった」。
それでも、アポロ計画が地球各地の少年少女に大きな夢を見させてくれたのはまちがいない。毛利衛さんや若田光一さんら後年の宇宙飛行士たちは、異口同音に「11号に宇宙への夢をかき立てられた」と語っている。まぎれもなく偉業だった。
木村さんが夫婦で経営する「スター☆パーティー」から夜空を観察した。木星、土星、夏の大三角のベガ----。月面到着の報に胸を熱くした元天文少年の開設に、夜が更けるのを忘れた。

 天声人語より
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リュウグウ着陸成功
はやぶさ2が小惑星「リュウグウ」に着手したとJAXAが発表。
地球から約2・4億㌔さきにあり、今後、今年度末にリュウグウを出発し、20年末に地球に戻る予定だ。

紙面より
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ユニフォームも帽子もまちまちの選手たちが、息を合わせて行進する。6日、夏の高校野球大阪大会の開会式で見た。
茨田・淀川清流・東淀工・扇町総合・南の5校13人が「五連合」と書かれたプラカードに続いた。
部員不足に悩み、5月に結成。平日は各校で練習し、集まれる日は土日だけ。扇町総合のたった一人の部員、3年生の鶴田大陽君は「人見知りなので不安でした」。それでも他行生との関わりは刺激になった。
孝明が扇町商だった商船前後の2度、選抜大会で甲子園の土を踏んだ。野球部史は90年を超すが、3年後には学校ひのものが統合される。鶴田君が伝統校最後の部員となるかもしれない。
連合チームの主将を務める日が東淀工3年生の山口陸君は、他の部活から「助っ人」を借りる案も監督に示された。不ぞろいのユニフォームに抵抗感を覚え、単独で出る他校がうらやましくもあった。でも「夏の1勝にこだわりたい」と連合の道を選んだ。
101回目を迎えた球児の夏。スポーツと言えば野球だった昭和は過ぎ去り、少子化も進む。高校の硬式野球部員数は鯛他の17万人余から、今年は14万人台に。指導者からは「高い用具費から断念せざるをえない家庭もある」と聞いた。
今大会、全国で連合チームが86もあるという記事に驚く。7年前に制度ができて最多という。満足な練習ができず、連係不足にも悩まされるだろう。でも、不利な環境にもめげずに夏のグランドに立った経験は、きっと人生の糧になる。

 天声人語より
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はやぶさ2着陸へ
リュウグウへの2度目の着陸に向けて、午前10時過ぎに下降を始めた。
あす、10頃着陸の予定という。

紙面より
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ちょうど100年前の七夕の日、乳酸菌飲料カルピスは世に出た。考案したのは事業家三島海雲。
驚くほど波乱に満ちた経営者である。
大阪府内の寺に生まれ、日露戦争の直前、中国に渡る。いまの内モンゴル自治区で軍用馬を買い、日本の銃を売る商いに成功。綿羊改良の難業も軌道に乗せるが、清朝から事業を没収され、無一文に。
帰国後は、大陸で親しんだ飲食品に想いを得て開発に打ち込む。試行錯誤の末にたどりついたのがカルピスだ。脱脂乳を乳酸菌で発酵させた。成分の一つカルシウムの「カル」と、良い味を意味するサンスクリット語を組み合わせて「カルピス」と命名する。
「この一杯に初恋の味がある」という広告で大々的に宣伝した。大正当時としては刺激の強いコピーである。「色恋は公序良俗を乱す。ポスターや看板は自粛を」。当局からそんな指導も受けたようだが、譲らなかったという。
「とにかく新商品や新事業を編み出しては試みることに熱中する人でした」と懐かしむのは三島海雲記念財団の今関博理事長。創業者のすぐそばで若手社員として8年間働いた。「ライ麦で菓子を」「アユを養殖で」と盛んに指示を飛ばしたそうだ。
米寿の記念に刊行した自伝『初恋五十年』を読むと、まるで映画か小説のような浮沈が続く。空襲で工場を焼かれ、一時は経営が傾き、社長の座から追われる。それでも飽きず、90代まで新事業に情熱を注いだ。まさに天性の起業家であった。

 天声人語より
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ハンセン病控訴断念
首相が控訴断念を表明した。
3.7億円賠償へ。
時代が変わるといろいろ過去のことが間違いだとされる。
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京都のまちを歩くと、「遭難之地」と書かれた碑が多いことに気付く。
ここで坂本龍馬が、ここでは佐久間象山が命を奪われたかと足が止まる。刃を交えることと、政治を語ることが背中合わせだった幕末の匂いがある。
時代の証人となる場所や建物に、小さな茶室が加わることになりそうだ。「有待庵」と呼ばれるその部屋は、大久保利通が西郷隆盛や岩倉具視らと密談を重ねたとされる場所だ。現存することが5月に確認され、保存が決まった。
かつて大久保邸のあった市吉の奥野茶室はひっそりと残り、物置に使われていたという。なぜか十分な調査がなされず、忘れられた存在になっていた。しかし地元のアマチュア歴史研究者、原田良子さんは「もしや」と考えていた。
家屋の解体工事が始まったのを見て、敷地に入れてもらい発見した。3方に大きな障子戸がある茶室らしからぬ構造は、危険を察知しやすく逃げやすいためと原田さんは見る。元々は京都の別の場所にあり、薩長同盟の密談に使われたとの資料もある。
歴史を見つめてきた建物だが、発見が何日か遅ければどうなっていたか。観光でにぎわう京都はいま再開発が進み、ホテルなどが増えている。由緒ある建物がこっそり姿を消していないか心配になる。
元小学校教員の原田さんは歴史好き、推理好きから研究者になった。大久保の家の周りは新選組がうろうろしていたかも、などと楽しそうに話してくれる。茶室は京都市が移築し、公開を予定している。

 天声人語より
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イラン問題
米VSイラン、さらに緊迫。
さも仲介役のように振る舞った首相に次の出番はあるか。

素粒子より
有ってきましただけの訪問では何の役にも立たない証明だ。
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26年前に鹿児島を襲った豪雨は、49人の死者・行方不明者を出し、「8・6水害」と呼ばれた。
当時、鹿児島支局の記者として現場で見た光景は忘れられない。流され折り重なる車があり、ねじ曲がった列車があった。アパート1階だった自分の部屋も水につかった。
あの時を思い出した人が鹿児島には多かったろう。このところの大雨が、水かさの増えた川が決壊し、土砂崩れが相次いだ。数日にわたり断続的に降る「長雨型」だという点で、8・6水害に似ていると専門家は指摘する。
間もなく1年になる西日本豪雨も長雨型だった。多くの命が失われ、早めに避難することの大切さが突きつけられた。26年前の記憶と、1年前の教訓。それは人々を避難所に、あるいは建物の上階に向かわせた。
鹿児島、宮崎、熊本の3県で、190万を超える人に避難指示・勧告が出された。「自宅裏の山が崩れるかもしれない。ずっと避難所にいるわけにはいかないが----」。心配そうな声があった。
鹿児島県曾於市では、崩れた家の中から高齢の女性が遺体で見つかった。一方で、避難したが自宅は無事で「無駄足だった」と感じた人もいたかもしれない。そうではなく「無駄足でもよかった」と思いたい。非難に早すぎることも、慎重すぎることもない。
雲におおわれ、昼なお暗いこの時期の空は「梅雨闇」と呼ばれる。この先1週間の予報を見ても、晴れマークは乏しい。この闇から抜け出すまでには、まだ辛抱と警戒がいる。

 天声人語より
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人口減少、それがなにか?
人口減少を深刻な危機と受け止める向きはもちろん多い。人口(とりわけ労働力)が減り続ければ経済成長が難しくなる。産業・企業の存立基盤が損なわれる。政府債務返済負担が一段と増す、国力が衰退し安全保障リスクが高まるなど、不安は尽きない。
 しかし、人口減少は嘆くしかないことなのだろうか。人口減少下でも、国民の豊かな生活や国力を維持する手立てを見つけることはできないのだろうか。
 人手不足の主因は人口減少と言われる。しかし例えば、コンビニや外食チェーン店の24時間営業、きめ細かすぎる宅配サービスなど、消費者が便利さへの飽くなき欲求を少しでもよくせいすれば、人で不足は和らぎ、労働環境も改善される。その結果生じる労働力の余裕を、新たな成長分野で発生する労働需要り振り向けることができれば、生産性の上昇と付加価値の増大すなわち経済成長の押し上げに生かすことができる。換言すれば、それを阻んできたのは我々自身ではなかったか。
 人口減少に直面する日本に必要なのは、危機を煽り弥縫策を繰り返すことではない。公共投資の拡大は一時的な景気刺激と引き換えに将来世代に大きな財政負担を残した。我々に求められているのは、人口減少が制約や重荷とならない経済社会をつくる意思であろう。いずれ使われなくなる社会インフラはつくらない、これ以上政府債務を増やさないなど、マクロからミクロまで、やるべきこと、できることは多い。

 経済気象台より----山人
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どの球団でも応援には熱がこもるが、阪神ファンは特別だ。いや特別であると語ることに熱がこもるというべきか。
経済評論家の国定浩一さんが『阪神ファンの底力』で述べるには、どんな試合展開でも、熱心なファンは途中で球場を後にすることはない。
例えば0対7で負けていてもあきらめない。満塁ホームラン2本で逆転できるのだから。そこで1点でも返せば「いよいよ6点差まで追い詰めました!」と応援リーダーの意気があがるのだという。
ひいきのチームを持とう---。スポーツと同じように選挙でも、それが大事なことだと文芸評論家の齋藤美奈子さんが書いていた。ひいきがなければ「政治など誰がやっても同じ」と思ってしまうのは、当然だと。
「選挙とは、極端にいえば『ひいきのチーム』や『ひいきの候補者』に一票を投じる行為です。『ひいきの候補者』とは、いま風にいえば『推しメン』かな」と、若者に向けて書いた『学校が教えないほんとうの政治の話』にある。
民主党が崩壊して、かつて想定されていた二大政党制は、幻のようになった。1強多弱ともいわれて久しい。しかし、ものは考えようだ。ひいきのチームをつくる選択肢がたくさんある、ということでもある。
参院選が4日公示される。どの党が何をしてきて、何を訴えているか。候補者はどんな人か。ちらりと、あるいはじっくりと新聞やネットを見よう。「観戦ではなく、参戦」。国定さんの言う阪神ファンの心がまえを、選挙でも。

 天声人語より
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筋肉とアミノ酸。高齢者はたんぱく質を意識して摂取しょう。
加齢に伴う筋肉量と筋力の低下を防ぐためには、日々の食事でたんぱく質を十分に摂取することが鍵を握っています。最近では、たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、筋肉を作るのに重要な役割を果たす種類も分かってきました。
 筋肉は合成と分解が繰り返され、そのバランスで筋肉量が維持される。だが、高齢者は筋肉を合成する力が低下するため、バランスが崩れて筋肉量が減ってしまう。一般成人が1日に必要なたんぱく質の量は、体重一㌔グラム当たり0.8㌘。だが、高齢者の場合は1㌘程度を取った方が良いそうだ。
BCAAと呼ばれる、ロイシン、イソロイシン、バリンというアミノ酸が重要だ。特に、体内でロイシンの濃度が高まると、筋肉の元になるたんぱく質の合成が進むことも分かってきた。
筋肉量と筋力が低下した「サルコペニア」の状態にある80歳ぐらいの高齢者155人を対象に、アミノ酸と運動の効果を検証した。運動に加えてロイシンを高配合したアミノ酸をサプリメントで取る群、運動だけ群、アミノ酸を取るだけ群、座学の健康教育だけ実施した群、の4群に分けて3カ月後に効果をみた。すると、健康教育群以外では下肢の筋肉量が有意に増加。ただし、運動をした2群では筋力も高まったが、アミノ酸を取るだけの群では高まらなかった。
高齢者は、歩行が不自由になると社会活動が低下するなどの悪循環に陥るため、特に筋力の低下予防が重要だ。「アミノ酸を取るだけではだめ」、運動を心がけるように勧める。
 ロイシンは
牛肉の赤身や鶏のむね肉、納豆などに多く含まれ、食事で十分摂取できる。ただし、「若い時より食べる量が減っている高齢者は、意識してたんぱく質を取るひつようがある」。
サプリメントで補うことも効果的だ。

 続・元気のひけつより
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一緒にいる人があくびをすると、つられて「ふわぁ」となってしまう。
あくびは伝染するというこの現象、どうやら理由があるらしい。有力な説は、相手に共感するという心の働きゆえに起きるととうものだ。
あくびをしてる人を見ると、同じような気持ちになってしまうという。知らず知らずに働く伝染力があるのか。さて以下は、あくびというより、ため息が出る話である。トランプ米大統領の振るまいも、どうやら伝染するようなのだ。
米国が中国に仕掛けた貿易戦争さながら、日本政府が韓国への輸出規制に乗り出した。スマホやてれびの画面に必要な材料を輸出しにくくする。元徴用工の裁判をめぐる韓国政府の対応が不満だとして、事実上の対抗措置を取るらしい。
韓国側にも問題があるにせよ、これでは江戸の敵を長崎で討つような勘違いな話だ。国際ルールに反するとして世界貿易機関に訴える動きが韓国にはあるという。報復合戦となれば日本経済も返り血を浴びる。それでも威嚇して見せることが目先の選挙には得だと安倍政権は考えたか。
解せないのは、経済連など経済団体から、強い抗議の声が上がらないことだ。自由貿易を求める立場からすれば、反対声明でも出して当然ではないか。などと考えるのは、我が国の経済人を買いかぶりすぎているか。
ちなみに人のあくびは、犬にも伝染するらしい。忠誠を尽くす飼い主からとくに影響を受けやすいとの研究結果がある。日本政府の場合は、こちらに近いか。

 天声人語より
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参院選
残念である。
消費増税めぐり「今後10年は不要」VS「10%への引き上げに反対」。
負担増を語らぬ論戦、今回も。

素粒子より
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谷川俊太郎さんに「ごあいさつ」という詩があり、フォーク歌手の高田渡さんが曲にして歌っていた。
<とうもどうも/やあどうも/いつぞや/いろいろ/このたびはまた---->。中身のないあいさつの連続は、そらぞらしい人間関係への皮肉だろうか。
そんな古い詩を思い出しながら、トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が会うのをテレビで見ていた。「歴史的だ」「ものすごい前進だ」「並々ならぬ勇断だ」。大げさな形容詞が、2人の口から出てくる。
厳密に言えば朝鮮戦争はまだ終わっていない。戦いの当事者だった米国の大統領が、敵国の領土にひょいと入ったのだから、歴史的であるのは間違いない。それでも素直に拍手できないのは、空疎さゆえだろう。
感動巨編と言われる映画に行ったら、物語をすべて端折ってクライマックスだけ見せられた。例えて言うなら、そんな感じである。核の実態についての検証がない。非核化に向かうための具体的な計画もない。あるのは大団円風の演出だけだ。
首脳間の話し合いは歓迎すべきことだ。核やミサイルの実験が大きく減った現状もありがたい。しかし「外交は内政の延長」ならぬ、「外交は選挙戦術の延長」のようなトランプ氏の振る舞いを見ていると、不安になる。
谷川さんの詩は続く。<そんなわけで/なにぶんよろしく/なにのほうは/いずれにして/そのせつゆっくり/いやどうも>。「いずれなにして」の中身を詰めていく。そんな作業を今度こそ。

 天声人語より
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参院選始まる
超少子高齢化をどう食い止めるか。
年金・医療・介護の負担と給付は。
1千兆円もの謝金を抱える財政の再建は。

素粒子より
やとうはこの問題をいかに考えているのか。
増税無しでどうする気だ。
少子高齢化社会は食い止めようのない現実だ。
産めと言えばたたかれるし。
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不吉だと言われ、使うのを避けられるのが「忌み言葉」である。
例えばスルメは「お金をする」のを連想させるからと、アタリメに言い換えられる。梨は「無し」の語感があり、「有りの実」と言われることもあるらしい。
国際政治の場ではいま、「反保護主義」が忌み言葉になったようだ。下手に使うと保護主義的な姿勢のトランプ米大統領を怒らせるというから、たしかに不吉だ。G20大阪サミットの首脳宣言でも慎重に避けられた。
貿易の書きぶりは結局「自由、公平、無差別で透明性があり、予測可能な安定した防疫と投資環境の実現にむけて努力する」となった。要するに何? と言いたくなるが、忌み言葉に代わる表現を議長国として一生懸命集めたのだろう。
ホスト役の安倍首相の気遣いがにじんだ会議だった。保護主義のように対立する問題には切り込まず、波風を立てない。サウジアラビアに議長国を笑顔でバトンタッチしたが、記者殺害疑惑を蒸し返すことなどはしない。
リーマンショックに立ち向かうため発足して10年余。そもそも存在意義が薄れるG20である。「二国間会談などの機会をていするき意味はまだある」という元財務省高官の話が紙面にあった。地球規模の立食パーティーのようなものか。
「自由主義は時代遅れだ」。開催中、ロシアのプーチン大統領のそんな発言も話題を呼んだ。ロシアに限らず権威主義や個人崇拝が幅を利かせる国が増えている。自由や民主が忌み言葉になる日が来ないといいが。

 天声人語より
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警戒情報
「レベル5」て゜は間に合わない。
防災情報「4」で避難を。
1年前の西日本豪雨の教訓だ。
九州中心に大雨続く。

素粒子より
「レベル4」では遅いのだ。
出来るだけ「レベル3」で行動を始めよう。
空振りになってもいいから、とにかく命を自分で守ることが大切だ。
3のレベルなら自動車で避難も可能。
3ですでに市町村の避難所は開設されてる。
レベル4では皆が避難するので自動車での移動は難しくなる。
なぜ、これくらいのことがマスコミは書けないのだ。
もっと減災についての知識を学ぶべきだ。
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ハンセン病の患者と、家族が引き裂かれる。その悲しみについての一首がある。
<夫と妻が親とその子が生き別る悲しき病世になからしめ>小川正子。そんな病をなくそうと、治療に尽くした医師が戦前に詠んだ。
ハンセン病に関わりのある人には知られた歌であろう。しかし患者で作家だった故・島比呂志さんは違和感を吐露した。「病が夫婦親子を引き離すわけはない」。別れを強制したのは国の政策であり、らい予防法だと。
法に基づく強制隔離は患者だけでなく、家族の人生も翻弄した。偏見にさらされ結婚や就職で差別を受けた。根っこには国の誤った隔離政策がある。そんな家族たちの訴えが一昨日、熊本地裁で認められた。
原告のうち名前を明かした数少ない一人が原田信子さんだ。父親が隔離され、自宅が真っ白になるほど消毒された。母親は工場を突然解雇され、学校では「こっちに来るな」と雑巾を投げられたという。
人間の心に宿る差別は、ときに恐怖心と絡み合う。感染力が弱いと分かった後でも隔離政策が続いたことで、「怖い病気」という意識が温存された。いったん根付いた恐怖を取り除く努力も、足りなかった。判決は国を断罪している。
人権を無視されてきた患者について、島さんは「無実の死刑囚にも匹敵する」と訴えていた。やがて元患者たちに対して国が謝罪に踏み切り、いまは家族にも光があたる。敗訴した国にまず求められるのは、控訴をしない決断であろう。

 天声人語より
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商業捕鯨再開
31年ぶりにに再開した日。
それは国際協調を重んじてきた戦後日本が、自らの主張が通らぬからと国際機関に背を向けた日でもある。

 素粒子より
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中国はひそかに世界一の座をかけたマラソンに挑み
建国100年の節目となる2049年までに米国を追い抜こうとしている。
数年前から折々に聞く「100年マラソン」論である。
提唱したのは米政府の中国専門家マイケル・ピルズベリー氏。4年前に著した『China 2049』で、野心を巧みに隠しつつ米国の弱点を射抜こうとする中国を描いた。米国は油断し、迫る影にも気づいていないと指摘した。
呼応するような発言はかねて中国側からも聞かれた。「太平洋を米中で半分ずつ支配したい」「2049年までに経済や科学で米国を超える」。中国指導部は否定するが、米国内では100年マラソン論の火勢はなお衰えない。
思い出すのは、米政治学者サミュエル・ハンチントン氏の主著『文明の衝突』の一節だ。「中国がさらに発展してアジアの覇権国となったら、日本は米国と中国の双方を覇権国として処遇しなければならない。うまくやれるのか」と疑問を投げかけた。20年前に詠んだ日は、覇権国家・中国の姿がどうにも像を結ばなかった。
大阪市で開催中のG20サミットもきょうまで。対立点を脇に置いて友好を演出する日中。来日直前、日米安全保障条約に不満をあらわにした米国。もはや一筋縄では行かぬ日米中の三角関係を思う。
100年マラソンで言えば、今年は、急な疲れに襲われる「30㌔の壁」付近にあたる。壁を境に、走者の性広がるか、縮まるか。日本はその行方をどう見つめるのか。

 天声人語より
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商業捕鯨再開
31年ぶりに商業捕鯨が始まった。
国の支援で取っていた時は価格の設定は日本鯨類研究所などが決めていたが、今後は市場の需要に合わせて価格が決まるので、決してバラ色ではない。

紙面より
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日本水泳界の父と呼ばれ、前回の東京五輪招致に尽力した故田畑正治氏。
次の日曜から後半の放映が始まるNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公は、本社の元政治記者でもある。
浜松市生まれ。大正末の1924年に入社すると政治報道の一線に。鳩山一郎や犬養毅らを取材し、厚い信頼を得た。5・15事件では、凶弾に倒れる数日前の犬養と官邸で親しく話し込んでいる。
取材の合間に出身地へ足繁く通い、水泳部員たちを励ました。指導熱が高じ、新聞社に無断で東京を離れることもしばしば。「欠勤がばれて何度も叱られた」と後輩に明かしている。32年ロサンゼルス五輪と続くベルリン五輪では、選手団を率いて現地に1カ月も滞在した。おおらかと言えばおおらかな時代である。
「田畑は記者半分、水泳半分だから」とかばう声が社の上層部にあったようだが、いまの新聞社ならとても認められまい。そのいっぽう、28年のアムステルダム五輪では、時の蔵相高橋是清と直談判し、水泳選手団の派遣費用を引き出している。
戦後は日本水泳連盟の会長に就任し、ほどなく退社。東京五輪組織委員会の事務総長を務め、84年に亡くなった。「一本気でまっすぐな性格。寝ても覚めても水泳と五輪という打ち込みようでした」と長男和宏さんは語る。
ドラマは、東京五輪の開催に至るまでの道のりを軸に展開していくだろう。それでもやはり同じ新聞社で働く後輩としては、戦前戦中の記者像がどう描かれるのかも楽しみである。

 天声人語より
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