2019年03月の記事


代謝をアップ 筋トレで若々しさキープ
年齢とともに下がる基礎代謝を高めるために、大切なことが三つあります。
一つ目が、筋トレです。
基礎代謝のなかでも、多くのエネルギーを消費するのが筋肉です。そして、年をとるにつれ基礎代謝量が下がる一因が、筋肉の衰えです。
私たちの筋肉量は、40歳を過ぎると毎年1%ずつ減り続けます。筋トレをしないと、20年後には20%、30年後には30%の筋肉が減ってしまうのです。
筋肉は活力エネルギーを生み出す「工場」のようなもの。筋肉量が少なくなると、体の動きに影響が出るばかりではなく、生産されるエネルギーが減り、基礎代謝がグッと落ち込むことになります。筋肉量の維持は、若々しさを保つためにも不可欠です。
老化を止めることはできませんが、筋肉だけは例外。トレーニングをすれば、何歳からでも筋肉量を増やし、機能を高めることがてきます。
といっても、バーベルを上げ下げするようなきついものでなくて構いません。私は、朝起きたとき、夜寝る前に布団の上でする「寝ながらストレッチ筋トレ」をおすすめしています。
いくつかあるのですが、例えば朝は「両足伸ばしストレッチ」。太ももとふくらはぎを意識しながら、10回繰り返します。夜は「自転車こぎストレッチ」。おなかやふとももの前側に力が入るのを意識しながら、なるべくゆっくり足を回すのがポイントです。こうした筋トレを毎日続けていくことが大事です。

 きょうもキレイより---筑波大教授・久野譜也
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「這えば立て立てば歩めの親心」。生まれた子が這うようになれば、早く立って欲しいと願う。
立ち上がれば、いつ歩き出すかと気がせく。古川柳にある子どもへのまなざしだが、毎日歩く道のサクラを見ていても、同じように感じる。
蕾を見れば開花を願う。四分咲き、五分咲きと開いていく花に見とれる。空に薄紅色が広がるさまを楽しむ季節である。27日は東京で満開も観測された。週末にかけて寒さが戻るところも多いというから、お花見に出かける時は少し暖かくして。
サクラを目当てに海外から多くの人が訪れる。そんな風景もすっかり定着した。花の美しさとともに、花見のにぎやかさが新鮮なようだ。それは明治の頃にも、訪問者を楽しませていた。
人力車で旅をした米紀行作家エライザ・シドモアが、上野などで見た花見客の品の良さを記している。何千という人が集まっているのに、爆弾を投げつけたり暴動を起こしたりするわけではない。ただサクラと恋しているのだと。
友人にも赤の他人にも「一杯いかが」と勧める人がいる。何やら演説を始める人がいる。乱暴な振るまいもなく、笑いが「人から人へとまたたく間に広がる」。いまとあまり変わらない風景がある。
シドモアは、日本のサクラを米国に植樹しようと提唱した人でもある。そうやって、首都のポトマック河畔に並木が生まれた。かつて戦意高揚に利用されたこの花には、国際交流の貴さがしっかりと刻まれている。

 天声人語より
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健康コンビニごはん、塩分減らす工夫を
厚生労働省の調査によると、50代は半数近く、60代は4割近く、70代以上は3割が習1回以上、コンビニなどの弁当や総菜を利用している。
高カロリーなものばかりだったコンビニ弁当も近年はサイズが小型化し、野菜を取り入れた総菜もぐんと増え、健康志向になってきた。
最大の課題は塩分です。特に50代以上は生活習慣病や高血圧の人が多く、塩分に注意すべき年代。解決策は、サラダや野菜を含んだ総菜を組み合わせることだ。多くの野菜に含まれるカリウムは、ナトリウムの排泄を促す効果があるからです。
また、ドレッシングや、麺類、おでんのおつゆを多めに残すこともお勧めします。
揚げ物もした味がしっかりついているので、ソースをひかえてもおいしく食べられます。

 きょうもキレイより-----平澤芳恵
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一度は言ってみたい言葉に「金に糸目はつけない」がある。惜しげもなく、いくらでもお金を使おうという太っ腹。
もとは凧揚げから来たようで、糸目とは凧につける数本の糸のことだ。糸目のない凧はコントロールを失い、勝手に飛んでいく。
「税金に糸目はつけない」。そんな声が政府から聞こえてくるようだ。沖縄県。辺野古の海を埋め立てようと、土砂の投入が続いている。日本の税金でつくる米軍基地なのだが、政府は総工費すら明らかにしていない。
難工事ゆえ、一体いくらかかるのか現時点で言えないらしい。埋め立て予定地の一部に「マヨネーズ並み」の軟弱地盤があると分かり、7万本の杭を海底深くまで打ち込もうとしている。国内では前例のない作業という。
税金の投入がどこまで膨らむのか、全くめどが立たないまま進む。そんな大規模事業などありえないと思っていたら、あつた。高速増殖原型炉もんじゅは1兆円超をのみ込んだ末に、ほとんど運転できず廃炉となった。巨大すぎる反面教師である。
お金よりもひどい話は、沖縄の民意を無視続けていることだ。岩屋毅防衛相は最近の記者会見で、「沖縄には沖縄の民主主義があり、国には国の民主主義がある」と述べた。知事選も県民投票の結果も、あくまでよそごと。閣僚がここまであけすけに語るとは。
野党に勢いはなく、与党の中にもいさめる者がいない。沖縄の空に、安倍政権という暴走気味の凧が飛んでいる。まずはこの政権に、糸目がいる。

 天声人語より
これに似た事例は他にもあるようだ。東北地方の津波による被害の後の工事。住民が戻らないと言っているのに、莫大な費用をかけて整備する必要はあるのだろうか。
戻るというところに集中して予算を投入すべきではないのか。
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AМラジオなくなるの
遥かな疱瘡に耳を澄ませた夜が懐かしい。
災害対策としても、もったいない。
FMへの一本化検討。

素粒子より
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1960年代、冷戦でソ連とにらみ合っていた米国の話である。
人工知能の技術を使い、英語とロシア語の翻訳を自動化できないかという試みがあった。「精神は貴い」という英語が、こう訳された。「ウォッカはおいしい」。
英語で精神はスピリットだが、蒸留酒の意味もあり、勘違いしたらしい。そしてロシアの蒸留酒はウォッカ。精神をほめるなら「貴い」だが、お酒なら「おいしい」。黎明期の機械翻訳のだめな例として、人工知能研究者の松原仁さんがラジオで紹介していた。
そこから年月を経て大きく飛躍した機械翻訳の世界----と思っていたら、まだまだ弱点があるらしい。大阪府内の地下鉄の公式サイトで路線名や駅名などに誤訳が見つかった。
例えば堺筋線の英訳は「サカイ・マッスル・ライン」。通りを意味する筋を、筋肉と間違えたのだろう。列車の3両目は、「アイズ・スリー」である。なるほど、目だからねえ。マイクロソフト社の自動翻訳ソフトだったが、使用を禁止したという。
このニュース、どこかほっとするのは、最近の人工知能の進化があまりに急なせいか。将棋や囲碁で人間をよせつけなくなった。いずれ人間の仕事を奪っていくのでは、ともささやかれる。おっちこちょいの翻訳ソフトの頭をなでたくなる。
人工知能が人間を上回る日は、いつか来るのだろうか。そのとき訪れるのは、人々が仕事にあぶれウォッカをあおる未来か。それとも仕事は機械に任せて、お酒を楽しむ未来だろうか。

 天声人語より
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消費税問題
引き上げは今の家計に辛い。
だが先送りすれば、子や孫の世代にそのツケは回る。
あなたはどちらを選ぶ?

素粒子より
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「蝶は、もしかしたら花々の夢なのかもしれない。それどころか蝶自身がかつては花だったかもしれない」。
ドイツの作家シュナックが『蝶の生活』で書いている。中でも「草々のやさしい妖精」とたたえられたのが、小さなシジミチョウたちだ。
長崎の離島、対馬に住む妖精たちに絶滅の危機が訪れている。ツシマウラボシジミである。羽の裏側は真っ白で、その中に黒い斑点が一つあり、まるで星のようだ。少し前まで対馬ではありふれたチョウだっが、急速に数を減らした。シカが増えたのが理由だった。
幼虫が好むヌスビシハギなどの植物を、シカが食べ尽くしてしまうという。絶滅が心配され、東京都の足立区生物園が預かることになった。2013年の夏のことである。
それ以来、都会の生物園で種を守る取り組みが続く。小さな卵から育てたチョウを、園内の大温室で交尾させる。いまは冬を越した幼虫たちがサナギになる頃だ。関根雅史園長は「来月半ばにはかわいく飛び回ってくれることでしょう」と期待する。
シカが増えて困ったという話は全国で聞く。農作物への影響も大きいが、被害者は人間だけではないらしい。野原を飛ぶチョウは目につきやすいが、土や草の中にも、すむ場所を失いつつある虫たちがいないだろうか。
対馬でも、ひびが入った生態系を取り戻す努力が始まっている。シカ棚をつくり、チョウの好む草を植えている。たくさんの妖精たちが故郷を舞う日は、再びやってくるにちがいない。

 天声人語より
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大学の留学生問題
小説より奇なり。
5千人を超す留学生を集め、うち約700人が所在不明。
東京福祉大の奇々怪々。
実態把握を。

 素粒子より
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日本に鉄道が敷かれ始めた明治のころ、「駅」は様々な名前で呼ばれていたようだ。
英語のステーションをもじって「ステン所」、さらには「蒸気会所」や「鉄道館」などの呼び名もあった。鉄道史家の原田勝正さんが書いた『駅の社会史』に教わった。
多くの人が集まる場所。会所や館には、そんな意味が込められていたのだろう。再出発となったこちらの路線も、それぞれの駅に人が集うようにとの願いがこもる。岩手県沿岸部の宮古--釜石間で23日、8年ぶりに列車の圓光が再開された。
それは、県の北にある久慈駅から南の盛駅まで、一直線に鉄路がつながったことを意味する。全長163㌔の新生「三陸鉄道リアス線」である。地震と津波でずたずたになつた線路、破壊された駅舎が、ようやく復興を迎えた。
被害の大きかった陸中山田駅の当時の写真を見てみる。かろうじてそこが駅だと分かるのは、跨線橋が残っているから。ホームの屋根が焼け落ち、痛々しい姿をさらしている。新築された駅舎にはこれから、通学の高校生たちの声が響くことだろう。
駅が与えてくれるのは、確実に移動ができるという安心感である。この列車に乗れば、遅れずに目的地に行ける。明日もあさっても、10年後も。日常を破壊された被災地にとって、どれだけ心強いことか。
リアス線の駅には、それぞれ愛称がある。一の渡駅は「うぐいすの小径」。白井海岸駅は「ウニの香り」。ぜひいちどおいでと、手まねきしているようでもある。

 天声人語より
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ゴラン高原は?
トランプ米大統領はイスラエルに主権があると、正式に認める文書に署名した。
いつも追従の日本はイスラエルによるゴラン高原の併合を認めないと、トランプ政権の立場を支持しないと表明した。

紙面より
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はしゃぎ声が怖い。工事の騒音が気になる。時を告げる鐘の音もつらい。自分の寝室から出られなくなった。
「都会恐怖症」のクロサイの話である。
名前はライ、8歳のオスだ。3年前に愛媛県砥部町の動物園から天王寺動物園に移った。新居は阪神高速道路のそば、しかも観光客でにぎわう通天閣の隣だ。「ビクビクして、狭いこもてばかりでした」と飼育員の上野将志さんは振り返る。
ライはもともと、人なつこかった。ひなたぼっこを楽しみ、巨体を揺すって飼育員に甘える。だが、大阪ではひどく内向的に。物音に驚いたのか、天井の送風機を壊したこともある。
訓練が始まった。エサの置き場を毎朝、寝室から拳1個分ずつ遠ざけていく。来園者たちと目が合う「遊び場」へと誘導するためだ。三歩進んで二歩下がる。2年後、ライはついに遊び場に現れた。いまは半日以上、人前にいても平気である。性格も元に戻った。「ライなりに格闘して、自信をつけていったのだと思います」と上野さん。
引っ越し先での暮らしは、人間にとっても不安の連続である。初めての一人暮らしはなおさらだ。実家の壁のシミや家具のへこみですら、懐かしく思い出すかもしれない。
桜の開花の便りとともに、家具を摘んだトラックをよく見かける時期となった。元の家で荷物を積みだす時、だれの胸にもよぎる不安。それらは、荷物の一つ一つが新居になじむころには消えていることだろう。

 天声人語より
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平成最後
何につけ、冠付きで語られるご時世に賛否はあろう。
ともかくにも平成、あと1カ月と1週間。

素粒子より
マスコミが何かにつけて最後だとなづけ過ぎなのだ。反省すべきだ。
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米国に記者として駐在したころ、マリナーズに入団したてのイチロー選手を追いかけた。
常に寡黙で、試合後も心境など語らない。それでも大勢の日本人記者団が遠征先で待ち構えた。「日本の記者はイチローのことならひざの屈伸まで報道する」と米紙に報じられた。
そのころチームの同僚が彼につけたあだ名は「ウィザード」。ガラス箱に入れられた展示動物のように大量の視線を終始浴びながら、試合となれば力を発揮する。その姿に同僚たちも感嘆した。
験かつぎも数々報じられた。忘れがたいのは、グランドへ歩き出すときの最初の一歩の決め方。右足で踏み出して打てなかった翌日は、左足から。打てた日の翌日は同じ足で。精緻である。
大リーグで10年物間、シーズン200本安打という記録を打ち立てた。ただし、その時期ですらスランプに陥った。安打が途切れ、ふさぎ込むのはたいてい170本を超えたあたりだ。重圧のすざましさを思う。そのイチロー選手が21日引退を表明した。
ムチのようにしなるバット、ミリ単位の選球眼、レーザービームと呼ばれた送球、驚異的な守備範囲の広さ。「僕はほかの選手のように特別な才能がないから、バランスがよくむなければいけない」。そんな謙虚な物言いもファンを魅了した。
「イイイイイイチロー」。大リーグの球場ではイチロー選手が打席に入るとそんなアナウンスが場内に流れた。あの打者紹介がもう聞けなくなるかと思うと、無性に寂しい。

 天声人語より
どうしてここまでテレビや新聞のマスコミは彼をもちあげるのだろうか。
天声人語まで書いている本人の哀愁で書くなんて。
イチローがすべてという人ばかりではないのだ。
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筋肉とアミノ酸。高齢者はたんぱく質を意識して摂取しょう。
加齢に伴う筋肉量と筋力の低下を防ぐためには、日々の食事でたんぱく質を十分に摂取することが鍵を握っています。最近では、たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、筋肉を作るのに重要な役割を果たす種類も分かってきました。
 筋肉は合成と分解が繰り返され、そのバランスで筋肉量が維持される。だが、高齢者は筋肉を合成する力が低下するため、バランスが崩れて筋肉量が減ってしまう。一般成人が1日に必要なたんぱく質の量は、体重一㌔グラム当たり0.8㌘。だが、高齢者の場合は1㌘程度を取った方が良いそうだ。
BCAAと呼ばれる、ロイシン、イソロイシン、バリンというアミノ酸が重要だ。特に、体内でロイシンの濃度が高まると、筋肉の元になるたんぱく質の合成が進むことも分かってきた。
筋肉量と筋力が低下した「サルコペニア」の状態にある80歳ぐらいの高齢者155人を対象に、アミノ酸と運動の効果を検証した。運動に加えてロイシンを高配合したアミノ酸をサプリメントで取る群、運動だけ群、アミノ酸を取るだけ群、座学の健康教育だけ実施した群、の4群に分けて3カ月後に効果をみた。すると、健康教育群以外では下肢の筋肉量が有意に増加。ただし、運動をした2群では筋力も高まったが、アミノ酸を取るだけの群では高まらなかった。
高齢者は、歩行が不自由になると社会活動が低下するなどの悪循環に陥るため、特に筋力の低下予防が重要だ。「アミノ酸を取るだけではだめ」、運動を心がけるように勧める。
 ロイシンは
牛肉の赤身や鶏のむね肉、納豆などに多く含まれ、食事で十分摂取できる。ただし、「若い時より食べる量が減っている高齢者は、意識してたんぱく質を取るひつようがある」。
サプリメントで補うことも効果的だ。

 続・元気のひけつより
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<夢みたものは ひとつの幸福 ねがつたものは ひとつの愛>。
昭和のはじめの詩人、立原道造は、建築家としても将来を嘱望されていた。
東京帝大の建築学科で優秀な成績をおさめた。夢みたのは、自身が週末を過ごす小さな家だった。
候補地は、今のさいたま市南区内の沼のほとりに見つけた。「風信子荘」と名づけ、設計図を何枚も書き残した。だが夢は実現できぬまま、結核を患って生涯を閉じる。24歳だった。
多くの人びとが詩人の夢を忘れてしまったころ、さいたま市に住む文学者や建築家たちが立ち上がった。残された設計図をもとにしみんからの寄付で家を建てた。2004年のことである。
「酔狂と言われればそれまでですが、立原の夢をどうしても実らしてあげたかった」。作家の北原立木さんはそう話す。沼の近くに住み、「ヒヤシンスハウスの会」の代表を務める。先日、北原さんの案内で家の中に入った。5坪足らずのワンルーム。台所はない。簡素なつくりのベットと机があるばかりだが、スギ材の木目に囲まれていると、不思議と息が深くなる。
完成から15年、のべ2万人超が訪れた。最近は若者も多い。詩を愛する人、建築家を目指す人。「立原の夢が未来に広がっていくようです」と、北原さんは喜ぶ。
家の角には大きな窓があった。開け放つとヒヨドリがさえずり、水辺を吹きわたる爽やかな風がほおをなでた。詩の一つで口ずさみたくなるほど心地よい。今月29日は80回目の風信子忌である。

 天声人語より
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シゼンエネルギー問題
「再エネ先進国のドイツでは14年、諮問機関のEFI(研究・イノベーション専門家委員会)が、再生可能エネルギー法は、電気代を高騰させるだけで何の役にも立たなかったという結論を出しています。日本も同じ轍(てつ)を踏んだわけです。しかも、太陽光は非常にコスパの悪い発電設備です。設備利用率が、計画出力の15%程度にしかなりません。ですから、必然的に広大な面積を開発しなければならなくなるのです」 

こんな意見が朝日にのっていました。原発止めろなんてなになんでしょうか。
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ハイファイセットの「卒業写真」や「海援隊の「贈る言葉」がラジオやネットから流れてくるとわが時空はたちまち10代へ舞い戻る
卒業の季節特有の切なくも甘酸っぱい感覚をふいに思い出す。
「僕の世代では卒業ソングと言えば、舟木一夫さんの『高校三年生』とかペギー葉山の『学生時代』でしょうか」と話すのは、音楽評論家の田家秀樹さん。企画CD「大人のJーPOPカレンダー」で卒業にちなむ名曲を選んだ。
田家さんによると、昭和20年代に卒業の歌は見当たらない。中学卒業とともに就職した時代、学園生活は歌謡曲になりにくかった。「人気曲の典型は、美空ひばりさんの歌ったような都会で弾む若い女性。あるいは三橋美智也さんのような望郷の歌でした」。学校を舞台にした曲が共感を呼ぶのは、高校進学率の高まる昭和40年代以降という。
人気歌手がこぞって卒業ソングを歌ったのは昭和50、60年代。「多かったのは、都会へ出て行く恋人との別れの歌。あこがれの人から制服のボタンをもらう話もよく登場します。僕らの世代にはなかった風習ですね」。
最近の曲から田家さんが選んだのは、教室や校庭の思い出を歌う川嶋あいさんの「旅立ちの日に---」。震災で失われた風景を歌にした高橋優さんの「卒業」など。歌詞にはいまという時代がくっきり浮かぶ。
卒業ソングとは、世代ごとに磨き込まれた映し鏡なのかもしれない。この春卒業する若者たちは、どんな歌を胸に旅立っていくのだろう。

 天声人語より
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消費税どうする
政府が3年ぶりに景気判断を引き下げた。
前回は3カ月後に増税延期を発表したけど。
さて今回はどうする。

 素粒子より
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いかにも幸せそうな3世代7人を収めた家族写真が昨秋、本紙に載った。
樹木希林さん、夫の内田裕也さん、長女の内田也哉子さん、その夫の木本雅弘さん、そして3人の孫たち。亡くなってまもない希林さんの名言を紹介した宝島社の企業広告である。
エッセイストである也哉子さんは自著『ペーパームービー』で、裕也さんを「あまりよく知らない人」と書く。生まれる前から両親が別居し、父とは暮らしたことがない。「本当にお前は俺の子か」と尋ねられ、返事に困った日もある。それでもよく見れば、父と自分の手は驚くほど似ている。
希林さんと裕也さんの別居は半世紀近い。新婚のころから裕也さんは夜も家に戻らない。戻れば戻ったで口論になる。騒々しさにマンションの階下の住人が引っ越したほどである。
一方的に離婚届を出したのは裕也さん。希林さんは納得せず提訴。法廷闘争の末、離婚は不成立となった。「内田と別れられないのは、パワーがすごくて、私の中の鬼が退治されるから。必要な人なの」と希林さんが語っている。
そんな裕也さんが79歳で亡くなった。「死んだら同じ墓に入ります。でも、骨だからしゃべることはない。ムカッとはしないでしょう」とは希林さんの予告である。とにもかくにも一緒に住み始めることにはなるようだ。
夫婦は親子の落ち着きどころは十人十色、百人百様、千差万別であろう。必要としながらも距離を置く。一家にとってはそれが至上の愛し方だったように見える。

 天声人語より
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こつこつ丈夫な体に スローペースで効果
超高齢社会になり、4人に1人は高齢者の時代。要介護・寝たきりの原因の1位は、骨折や関節が痛くなるなど運動器によるもの。運動機能は加齢とともに弱り、運動習慣がないとさらに落ちる。運動器の健康はとても大切。
ロコモティブシンドロームは、骨粗鬆症、変形性関節症、変形性脊椎症など運動器の病気や筋力低下などが原因で、歩行をはじめとする運動機能が徐々に低下していく状態を言う。早めに気づいて、早めの対策をすることが必要だ。
筋力を強くする。そうするとひざの痛みがよくなる。変形性膝関節賞は軟骨が減って進む。軟骨が減らないようにするために大きな手段が、筋肉を鍛えることだ。骨粗鬆症の予防・改善にもつながり、骨量が増える。腹筋・背筋を鍛えると腰痛も減る。筋肉による支えがよくなると脊椎の変形も進まなくなる。
ロコモ予防のため、どんな運動でもいいので週刊をつけること。ウォーキングもいいと、ジョギング、水中歩行もいい。日本整形外科学会ではスクワットと片足立ちを紹介している。スクワットは下半身の筋力を効果的に全般的に使うので、いい運動だ。これをゆっくりやる。5秒かけて下げ、5秒かけて上がる。
運動に関する注意。ゆっくりした動きのほうが、痛みが出にくくて効果も上がる。痛みが出たり増したりしても、運動後にすぐ収まるなら続けて構わない。痛みが翌日まで持ち越すようであれば、3日間ぐらい休んで、半分ぐらいの運動量から再開するといい。毎に津続けるといいが、最低でも週2回はやってほしい。90歳まで自分の足で歩く準備を、これから始めよう。

 健康・医療フォーラムより----石橋英明
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「おなかいっぱい食べさせられなくて、ごめんね」。
そんなお詫びのメモを残して20代の母親が3歳の息子とともに亡くなるという事件が6年前、大阪市であった。家に冷蔵庫はなく、残された食べ物は食塩だけだった。
奈良県田原本町の安養寺住職、松島靖朗さんは、この事件に衝撃を受ける。いまの日本にそんな悲劇があったのか。寺にあったお供えの菓子類を箱に詰め、大阪市内の子育て支援NPOを訪ねた。
紹介された家庭にお供え物を月ごとに送るようになった。気づいたのは、世の中から孤立し、困窮している家庭の底知れぬ多さ。知り合いの住職に「お供え物が余っていたら送ってもらえませんか」と声をかけた。
立ち上げたのがNPO「おてらおやつクラブ」だ。お寺で余ったお供え物を、貧困に直面したひとり親家庭に届ける仕組みである。宗派を超えて1100もの寺から賛同を得て、毎月1万人の子どもにおやつが届くようになった。
18日は彼岸の入り。お盆や年末年始とならび、お寺へのお供え物が増える時期である。賞味期限が迫り、もてあます品もあると聞く。「近隣にお裾分けをしたり、果物をジャムにして保存したり。それでも食べきれないことがあり、もったいない限りです」。
お供え、お下がり、お裾分け----。折々にお寺へ届けられた善意が、人々の手をへて、子どもたちのおなかを満たす。お供えをした側も本望ではないか。格差が痛ましいまでに広がる昨今、時代に即した救済の知恵である。

 天声人語より
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リュウグウに水が
してやったり。
その名の通り、「リュウグウ」に「水」あり。
みずを含む岩石を持ち帰る目的達成にぐんと近づく。

素粒子より
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同じものを見たり、聞いたりしているのに、何かに気づく人がいる。新聞記者をしていて思うのは、この気づきの難しさと大切だ。
センスや知識も大事だが、何よりも問題意識が欠かせない。
クリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」を見て、明治学院大学教授の石原俊さんが感じた違和感もこれに類する話である。第2次大戦末期、米軍の上陸をまえに現地指揮官の栗林忠道中将が「島民はすみやかに本土に戻すことにしましょう」と語るシーン。
史実を見れば、約1200人の島民の多くが「強制疎開」させられ、一部は軍務に動員された。戦後も米軍による島の占領は続き、1968年の日本返還後は自衛隊の基地に。島民の帰郷はいまだに実現していない。すでに鬼籍に入った人も多い。
日米の計約5万人が死傷した悲惨な戦いの影には、こうして故郷を奪われた島民の歴史がある。「本土に戻す」という言い方は「元々島に人が住み、社会があったという事実をかき消してしまわないか」と石原さん。島の戦後処理は何も終わっていない、というのが社会学者としての問題意識だ。
74年前の3月17日、栗林中将は総反撃を期して、「訣別の電文」を大本営に打電した。翌18日、作家の山田風太郎は日記に書いている。「硫黄島の決戦ついに終焉を告げんとす」。
「玉砕の島」は米国では「IWO JIМA」だが、島民には「いおうとう」。これだけのときが過ぎても、異なる悲しみは続いている。

 天声人語より
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福島の汚染水問題
どうするの。
原発汚染水が100万㌧を超えた。
経産省と東電がもっと住民と向き合わねば打開できまい。

素粒子より
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英国以外で、最も英国らしいまち。庭園のあるまち。ニュージーランド第3の都市クライストチャーチは、そんなふうに言われる。
しかし日本で名前が知られるようになったのは、大きな地震ゆえである。
東日本大震災が起きる直前の2011年2月、195人の命が地震によって奪われた。崩れたビルに語学学校があったことから、28人の日本人も犠牲になった。その後復興が進むなか、宮城県石巻市などとも交流するようになった。
今年初めには、米テレビ局から「2019年に訪れるべき19の場所」の一つに選ばれている。そんなふうに地震から立ち直りつつあるまちを襲った惨事である。きのうイスラム教の二つの礼拝所で銃乱射があり、多くの命が奪われた。
言葉を失うのは、そのやり方の冷酷さである。現地メディアによると、手を下した1人は、銃撃の様子を17分間にわたって動画に撮り、インターネットに流したという。拘束された3人の容疑者の背景はまだ分からないが、一部は「極右思想」の持ち主だと伝えられる。
多民族国家であるニュージーランドは、各国から移民を受け入れるだけでなく、先住民マオリとの融和も図ってきた。イスラムへの増悪をもとにしたとみられる今回の銃撃は、多様性をむねとする社会にとって相いれない犯罪である。
安全と言われていた地域にも、テロが広がる。恐怖をまき散らし、恐怖を養分として太るのがテロである。毅然とした行動と冷静さだけが、それを阻むことができる。

 天声人語より
日本もこの先多民族になりこのような事件が起こりかねないのではないのか。それに対する対策は国会で考えられているのだろうか。心配である。
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保育園問題
この春も4人に1人が「保育園落ちた」。
待機児童ゼロの実現は難しい。
秋からの無償化で、さらに遠のきそう。

 素粒子より
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ミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者が、麻薬取締法違反の疑いで逮捕された。
またも起きた芸能人の事件に、げんなりする。ただ、出演した作品までフタをするのは行き過ぎではないか。
NHKが番組をインターネットに配信するオンデマンド・サービスで、瀧容疑者の出ていた6作品が見られなくなった。連続テレビ小説「あまちゃん」もその一つ。寡黙な寿司屋の大将役を覚えている方もいるだろう。
撮影が終わっていた映画も、瀧容疑者の出演作品を引っ込める。どうもそれが、世の習いになりつつあるようだ。
ふと思い出すのが戦後の無頼派作家、坂口安吾である。覚醒剤の常習者で、ヒロポンの注射も打ったが、錠剤のほうがいいなどと自ら書いている。覚醒剤を飲んで仕事をするから眠れなくなり、避けや睡眠薬の力で床についたという。
当時はまだ合法だったが、いまは御法度のクスリである。それをもって安吾の作品をお蔵入りするべきだと考える人は、おそらくいまい。作家の私生活はどうあれ、「堕落論」には引き込まれるし「風博士」は笑えるのだ。
薬物の恐ろしさ、薬物犯罪の罪深さは、強調してもしすぎることはない。しかし逮捕されたことと、作品の魅力は、分けて考えるべきではないか。見続けたい作品かどうかを決めるのは視聴者である。NHKや映画会社ではない。

 天声人語より
貴方の考えは世の犯罪に対する意識と相当かけ離れている。
もっと業界から永久追放などの決めがあっても良いと私は考えいる。
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鰻の焼き方
鰻の蒲焼きなども、もともと上方のほうでは直焼きで全体をカリツと焼き上げる。それに対して東京では、いったん白焼きにしたものを丁寧に蒸し上げ、脂を抜き肉を柔らかくした上で、タレを付けて焼き上げるという技法によって、ふんわりと仕上げる。
 しかるに、こういう東京風が、この頃は全国的に広まってしまって、次第に上方風の直焼きが少なくなってきたように観察されるのは、私には遺憾なことに感じられる。
 たしかに東京風は、ふんわりとした口触りで上品な風情ではあるけれど、そのかわり肉が柔らかい分、小骨が口に触る。
 一方の上方風の直焼きは、十分に身に乗った脂が高熱で沸き立ちながら焼けていく関係で、小骨はちょうと骨煎餅のように脂で揚げた形になる。仕上がった蒲焼きには小骨が感じられないというのが、まずめでたいところだ。
それに、蒸さずによく焼き込んであるので、風味が濃厚で歯ごたえもめでたく、鰻の旨みもまた一段と強い。上方風は、焼き込むということで生臭さを消しているのである。
 というわけで、私は根っこからの東京人でありながら、鰻は東京風も上方風も、どちらも別に味わいとして愛好しているのである。が、しかし、東京にはこの上方風の蒲焼きを食べさせる店はほとんど無い。
 以前は、そのため上方風の旨さを知らずにいたのだが、ある時、浜松で、東京風・上方風を選べるようになっている鰻屋に上がった。私はその店で上方風のカリツとした鰻を食べて、すっかりこの味の虜となった。その後、またああいう上乗に焼き上げた上方風が食べたいなあ、と思って、大阪でも神戸でも、姫路あたりでも、何度かトライしたのだが、いずれも東京風のフアフアで、がかりしたものだった。
 ところが最近、尾張一宮で、また名古屋で、上方風のカリカリッと焼き上げた良い鰻重に巡り合って、大いに舌鼓を打った。名古屋とくると、「ひつまぶし」と、すぐそこに結びつける傾向があるが、いやいやどうしてどうして。あのカリッと焼き上げた蒲焼きも名古屋名物の好風味の一つである。
 かくて、ああ、カリカリ鰻は旨いなあと思いつつ、食べ物の多様性が次第に失われていく時勢時節を、そぞろ悲しく思ったことであった。

 作家の口福より----林 望
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エリザベス女王をロンドンから安全な所に避難させる。
そんな秘密計画があると英紙さんでー・タイムズが報じたのは先月のことだ。もしも英国が欧州連合から「合意なき離脱」をした場合、社会の混乱もありうると見たての対策という。
今や英国政治のキーワードとなった「合意なき離脱」は、出入国管理や関税などの協定が作れないままEU離脱を抜けることだ。2年半前の国民投票でEU離脱を決めたものの、どんな協定にすべきか、英議会の話し合いが一向にまとまらないのだ。
このままでは生活必需品の輸入が途絶える、との懸念が報じられる。トイレットペーパーが店頭から消えるのでは、との声もある。やや大げさとも思えるが、混乱を避けたいがゆえの警告だろう。
3月29日の離脱期日を前に、メイ首相の協定案がまたも否決された。合意なき離脱を避け、期日を延期してEUと再協議を進められるか。経済が絡み合う世界で離脱の形を作るのは容易ではない。国民投票の時点でどれだけの人が分かっていたか。
1950年刊の笠信太郎著『ものの見方について』が英国の知識のあり方を論じている。1人の優秀な頭脳が生み出すのではなく、たくさんの平凡な図のが寄り合って作るものだと。そんな「話し合い」の力量は今の英国政治からなかなか見えてこない。
メイ首相が主導権を失ったのは明らかで、議会が力を合わせない限り混迷から抜け出せない。集合体としての知恵を、土壇場で見せてくれるだろうか。

 天声人語より
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ノルディックウォーキングのススメ。全身を使って歩く。
ポールをついて歩くノルディックウオーキングは、クロスカントリースキーの夏場の練習用だったものを一般向けに改良し、1997年にフィンランドで発表された。両手にも力が分散するためひざや腰への負担が小さく、全身の筋肉をバランスよく使える。
歩き方にはコツがいる。ポールは前ではなく体の横につき、後ろに押し出す。その際、ひじはまっすぐ伸ばし、手で握っていたグリップを離す。腕で地面を押して前進するため、二の腕や背中など普段意識しない筋肉を使い、慣れると歩幅が広がって股関節周りも鍛えられる。歩いてみると、上半身主導の動きだと実感する。20分ほどで汗がにじみ、心地よい疲労感だ。前進の90%の筋肉を使いますが、おしゃべりしながら歩けば顔の筋肉も使って100%になります。
カロリーの年収率は通常の歩行の1・2~1・4倍と有酸素運動としても効果的。時速7㌔で約20分歩いた場合の心拍数は歩行だと一定なのに対し、ノルディックウォーキングだと途中から上昇に転じる。走るのはきついが、歩くだけでは物足らない人向け。1日10~20分、週3日程度行うといい。姿勢もよくなります。
離したグリップをすぐに握り直せる専用のポールが必要で、スポーツ用品店などで1万円前後で購入できる。ポールの長さは、ストラップの付け根がへその位置に来るよう調整する。
ひざを痛めているなど歩行が難しい人は、ポールを前につく運動量の小さい歩き方から始めるといいという。一度講習を受け、自分に合う歩き方を選んで欲しい。初心者向けの各地の講習会の日程は日本ノルディックウォーキング協会のサイトで。

 続・元気のひけつより
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かつて日本では赤い色に厄よけの力があると考えられ、はやり病の疱瘡にも効くとされた。
江戸期には患者の部屋の屏風に紅色の衣服をかけ、入り口に赤く染めた暖簾をたれたという。患者の肌着は紅紬や紅木綿で作った。
さらに看病をする人も赤い衣類を用いたと、酒井シヅ著『病が語る日本史』にある。そうやって疱瘡の退散を願い、感染を防ごうとしたのだろう。種痘という予防法が確立する以前の必死の対策である。
もちろん天然痘ウイルスに赤はなすすべもない。一方、こちらの動物が身にまとう黒と白の組み合わせには、はっきりした抑止効果があるという。シマウマは縞模様のおかげで虫に刺されにくいのだと英ブリストル大などの研究チームが発表した。
普通のウマたちに黒、白、縞模様の3種類のコートを着せ、飛び回るアブの動きを観察した。結果は、縞模様にアブが止まる回数が圧倒的に少なかった。縞がアブの目をくらませている可能性があるという。病気を運ぶ虫だけに効果はばかにならない。
興味深いのは、縞模様が何のためにあるのか、長く論争が続いてきたことだ。肉食動物に襲われにくくする説や体温調節に役立つ説などがあるらしい。あの簡単な実験で決着するなら「コロンブスの卵」であろう。
ゲノム編集だのクローンだの、先端の生命科学がニュースになる昨今、ローテクな生物の話は新鮮である。できれば虫に刺されない色合いの服なども開発してくれないかと、期待したくなる。

 天声人語より
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救済処置
救済へ一歩進んだ障害者らへの不妊手術。
被害者の納得に向け、国会と行政はさらに努力を。
「加害者」として。

素粒子より
ハンセン病にしろ、この不妊手術はその時代は法律で可とされていたものだが?
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もう使われなくなった校舎がほつんと立っている。周りにはたいらな地面だけが広がっている。
しかし、かつてはそこにまちがあり、人びとの営みがあつた。仙台市の荒浜小学校が無言のまま教えてくれる。
家々が津波にのみ込まれるなか、児童や住民の命を救った校舎である。いまは震災遺構として公開され、廃墟の姿をさらしている。失われた家並みの模型も展示されていた。一軒一軒に添えられた名札は、住民たちが隣近所を思い出しながら書いたという。
東日本大震災から8年。津波の被災地を歩くと、見渡す限りの更地があり、土が盛られた新しいまちへと向かう大地がある。かつての町並みは写真や記憶に残るだけである。
「自分たちが生きてきた場所が土の下になってしまうんだよね---復興って、ここで生きてきた私たちを埋めてしまうことなのかなあって思うときがあるの」。岩手県の被災地に移り住んだ若者が、地元の人の言葉を拾っている。復興の裏にあるさびしさだろうか。
震災遺構は自然の猛威を伝えてくれる。同時に、かつてあった風景の手がかりも与えてくれる。悲しい記憶を呼び起こすとして撤去された建物は少なくない。だからこそ残されたものに重みがある。
遺構として公開されたばかりの気仙沼向洋高校の校舎は、4階まで津波が来た。8年前に起きたこと。どこにでも起きるかもしれないこと。心に刻んでほしいと、被災地のあちこちで建物が語りかけている。

 天声人語より
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首相の任期
連続2期を3期に、さらに4期へ。
総裁任期なし崩し延長論。
大丈夫? 極まる自民党の人材払底と忖度体質。

素粒子より
まだ先日3期に延長したと思っていたのに、もう次ですか。
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被災した人たちの話に耳を傾ける。宮城県の禅寺住職、金田諦應さんが、そんな活動をずっと続けている。
移動傾聴喫茶「カフェ・デ・モンク」と称し、津波に襲われた沿岸部に出かけていく。モンクは英語でお坊さんの意味だ。
ある仮設住宅に出向いたときのこと。金田さんが持参した小さなお地蔵さんを年配の男性が見つめていた。話しかけると津波で2人の家族をなくしたという。里帰り出産で家にいた娘、生まれたばかりの孫、そして妻。三つの灯籠を川に流したと語り始めた。
灯籠は最初、あっちへ行ったりこっちへ来たりとばらばらだったが、やがて一つのかたまりになってながれて行った。「あちらの世界に行っても3人は一緒なんだ」。男性はそう思い、少し落ち着いたという。
悲しい記憶を、人はそれそれ゛のやり方で背負っていく。答えにたどり着けるよう、話しやすい雰囲気を作って待つのだと、金田さんは言う。避難所や仮設住宅で一緒にお茶を飲みながら。
今は、新しくできた災害公営住宅へ出向くことが増えた。高層の集合住宅は、人間関係を希薄にしているようで、「仮設の方が人間らしい暮らしだった」との声も聞く。孤独死への不安もある。傾聴喫茶での集いが、地域のつながりを作るのに少しでも役立てば。そう願い、足を運ぶ。
カフェ・デ・モンクにはいくつの意味がある。「文句」でも言って一息つきませんか。お坊さんもいっしょに「悶苦」します。看板は、まだまだ下ろせそうにない。

 天声人語より
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英国の離脱問題
「合意なきEU離脱」か、「展望なき離脱延期」か。
日に日に深まる英国の混迷。
世界と歴史に責任ある決断を

素粒子より
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戦後しばらくは、知事や市長らが自分の判断で選挙を前倒しすることが可能だった。
ライバルの準備が整わないうちに辞職し、選挙に持ち込む。勝てばもう4年間、トップの座を保つことができる。現職の特権であった。
そんな自分勝手な行為をやめさせようと、1950年代から60年代にかけて法改正がなされ、今の仕組みに落ち着いた。任期途中で選挙をして勝っても、首長でいられるのは残りの任期だけである。
強力な歯止めとなるはずだが、こんな抜け道があったとは。大阪維新の会の松井一郎・大阪府知事と吉村洋文・大阪市長がそろって辞職した。知事と市長を入れ替えて選挙に立候補するという。
同じポストでのダブル選挙と違い、任期切れに伴う選挙を今年秋にしなくてよくなる。府議選や市議選と同日の投票にして盛り上げ、維新の議員を増やす狙いもある。選挙テクニックとしては分からなくもないが、大義はあるだろうか。
府と市の二重行政のムダをなくすため「大阪都」をつくるというのが維新の主張である。僅差とはいえ、2015年の住民投票で否決された構想だ。それに再挑戦するための選挙というが、かつまでジャンケンをすると言っているようにしか聞こえない。
昔だって奇策が成功するとは限らなかった。例えば宮城県では「百姓知事」を自称し人気のあった人が前倒し選を仕掛けたものの、再選に失敗している。民意を甘く見るならば、しっぺ返しはありうる。

 天声人語より
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時間との戦い
東京五輪 
費用は、施設整備は、渋滞緩和は、酷暑対策は。開幕まであと500日。
高木美帆選手
従来の記録を1秒02も更新し、見事、世界新。影の努力はいかほどか。
次の震災
いつ、どこでも起きうる地震列島。阪神・東日本を教訓に、備えを常に。

素粒子より
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フランスの皇帝ナポレオンⅢ世は変装劇でいまに語り継がれる。
5年半幽閉された牢獄から逃げ出した際、石工の作業服に身を包み、監視の目を欺いた。1846年のことだ。
計画は自身が練った。帽子を目深にかぶり、大きな板を肩に担いだ。協力した石工の名にちなみ、皇帝にはバダンゲというあだ名が付いたという。鹿島茂さんの評伝『怪帝ナポレオンⅢ世』に詳しい。
「これはバダンゲだ。ナポレオンⅢ世に服を貸したあの石工だ」。仏紙フィガロは、日産自動車のカルロス・ゴーン前会長の保釈劇を19世紀の逸話になぞらえた。作業服に作業帽で軽ワゴン車に乗り込む姿から連想したらしい。
追跡のカメラをかわすため弁護士が練った作戦という。だが変装はたちまちに見破られる。「彼が生涯かけて築き上げてきた名声に泥を塗る結果となってしまった」。当の弁護士がきのう反省の弁を出した。
他方、「ご本人も面白がっていた」という別の弁護士のコメントもある。これまで見せたことのない、ちゃめっ気を披露したと思えば、あながち失敗とも言えないのではないか。黒塗りの大型車に高級なスーツ姿で乗り込むより、よほど斬新である。
公判となれば、前会長自ら、名誉と名声をかけて法廷闘争に死力を尽くすだろう。有罪無罪どちらの結論が出ても、世界の意表を突いたあの作業服姿は、先々まで語り継がれるような気がしてならない。ナポレオンⅢ世がいまも石工に扮した脱獄話で思い出されるように。

 天声人語より
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東日本大震災報道
何年まで大量の紙面を使って報道されるのかな。
阪神淡路大震災ではそれほど長い間大量の紙面を使った報道はなかったと思うが。
この差は何なのか、知りたい。
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豊かな水をたたえた北上川に沿い、赤や青など色とりどりの家並みが続く。花壇や街路樹も美しい。
宮城県石巻市の大川地区にそんな復元模型が展示されている。実寸500分の1というサイズは想像よりはるかに大きい。
大川地区は8年前、津波で大きな被害を受けた。うち4集落は災害危険区域に指定され、住むことはできない。「先祖代々暮らしてきた街を何か形のあるものに残したかった」。提案者の一人の阿部良助さんは津波で孫娘2人を失った。
神戸大などの学生が作った原型をもとに、実際の街並みに近づくよう修正を重ねた。「この路地はもっと幅があった」「このあたりに店があった」。住民の記憶だけが頼りだ。
3年越しの作業は思いのほか盛り上がった。「被災してからずっと、街を出ろ、どこに住め、何を申請しろと命令されてばかり。模型作りの共同作業で久々に能動的になれました」と大川地区復興協議会の大槻幹夫会長は喜ぶ。
模型を作りながら住民たちが語った言葉を丹念に集めた記録集『大川地区ふるさとの記憶』が新たに刊行された。「ここの桜の花びらで冠を作った」「撮影中の西田敏行さんを見た」。飾らない言葉が、震災前の穏やかな日常をありありと伝えている。
市立大川小学校では児童と教職員84人が犠牲になった。悲劇の街として報じられてきたが、住民にとっては笑いや喜びの記憶に満ちた人生の主舞台である。世代を超えて街に降り積もった「日常」は、いまもそこにある。

 天声人語より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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節目節目に俳句をひねる人である。<りんと咲く日の本一の夫婦花>。
森友学園前理事長籠池泰典被告はきのう、大阪地裁の法廷でこの句を披露した。夫婦二人三脚で乗り切ろうという決意は伝わる。花はサクラとの注釈が陳述書に添えられていた。
おととしから政界と官界を揺さぶった事件の舞台が法廷に移った。「私と家内を300日間も国策勾留したことは口封じ」「正々堂々と司法の判断を受ける所存です」。水を得た魚のようではないか。
邸内で取材した同僚によると、そんな夫を諄子被告は自席で見守った。口を真一文字に結び、身じろぎもしない。自らの罪状認否ではかすれた声で「無罪です」と繰り返した。
「出会っておよそ40年ずっと私を育ててくれ、助けてくれた」。諄子被告は昨秋刊行した『許せないを許してみる」にそんな一節がある。同じ日に逮捕され、翌年まで面会できなかった。保釈直後の会見では二人並んで「相思相愛です」。息の合ったところを見せた。
これから裁かれるのは、1億7千万もの補助金を詐取したという重い罪である。首相夫人という虎の中の虎の威を借りた姿勢は指弾されてもしかたあるまい。国と闘う心理の過程では、夫婦のいたわり合いだけでは乗り切りがたい局面もきっとあるだろう。
<たのしみは春の桜に秋の月夫婦中よく三度くふめし>。夫婦中のよさを詠んだ江戸狂歌が浮かぶ。審理は秋まで全15回。天下注視の「夫婦花」公判は今後どう転んでいくのか。

 天声人語より
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救命につなげるために、AED使用をためらわずに
新潟県の高校で野球部の女子マネージャーがランニング直後に倒れ、先月死亡した事故は、いつAEDを使えばいいのか、現場での判断と実行の難しさを問いかけた。
女子生徒は、死の間際に脳への血の流れが止まりかけ、あごや肩、胸や腕が、途切れ途切れにあえぐように動く「死戦期呼吸」の状態だったと思われる。(ギャスピングと現場や医療機関では言う)実際に空気は吸えていないが体が動くので、周囲の人たちは心臓が動いていると思い、AEDを使わなかったのかもしれない。息をしているかのように見えてしまう死戦期呼吸のことを多くの人に知ってもらいたい。
息が止まっていれば、すぐに心臓も止まる。現場に居合わせた人は、あえて患者の脈に触れる必要はなく、息をしているかどうか、だけを目で見たり耳で聞いたりして判断すればいい。講習会でも死戦期呼吸を教えるときは動きが大げさになりがちだが、実際には分かりにくい場合もある。突然の事態に直面した一般の人たちに冷静な判断を求めるのは無理だろう。息をしていないことが疑われるときは、一刻も早く胸骨圧迫をしたり積極的にAEDを使ったりすることが大切だ。
日本のAEDの普及率は世界でもトップクラスだ。的確な設置場所やきちんとした保守管理など課題はあるが、使い方はよく知られるようになった。消防白書によると、2015年に病院外でAEDが実際に使われたのは約1100件で600人ほどの究明につながった。だが、蘇生措置を行えた可能性のある人は数万人とみられ、市民の的確な判断と行動なくして救命率の向上はない。
人が倒れた現場は混乱し、AEDの音声支持も聞き取りにくいだろう。電気ショックのボタンを自ら押すことをためらう心理も働く。居合わせた人がAEDの電極を患者に貼り付けさえすれば、ボタンを押す必要もなく、自動的に除細動をする「全自動」AEDを開発し、早く導入すべきだ。技術的には可能で、間違って放電されることや救助者の感電を防ぐ方法もある。メーカーや行政は積極的に取り組んでほしい。
胸骨圧迫やAEDの使用では、衣服を破ってでも脱がすなど患者のプライバシーが守れない場合がある。
一般の人が処置をためらったり、蘇生がうまくいかなかったりした時に責任を問われることを恐れるという気持ちも考える必要がある。
こうした背景には100%の安全と結果責任を追及する最近の日本の風潮があると思う。市民の善意を生かし救命率を上げるためには、米国やカナダなどのように「緊急事態に直面した善意の処置者は、その結果に対して責任を負わされない」という「よきサマリア人の法」の整備が必要だ。

 私の視点より----聖路加国際大学院特任教授・宮坂勝之

善きサマリア人の法(よきサマリアびとのほう、英:Good Samaritan laws
とは
「災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」という趣旨の法である。誤った対応をして訴えられたり処罰を受ける恐れをなくして、その場に居合わせた人(バイスタンダー)による傷病者の救護を促進しよう、との意図がある。
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そびえ立つ監視塔、分厚い灰色の塀、看守らの厳しい視線。東京・小菅の東京拘置所にたびたび通った。
威圧に満ちたその施設に、いつも独特の息苦しさを覚えた。
昨年11月から勾留されている日産自動車前会長のゴーン被告の保釈請求が東京地裁で認められた。「100日以上勾留する日本の司法は中世のようだ」。パリで会見した前会長側の弁護士は、人権が確立する以前の暗黒時代になぞらえた。
保釈保証金は10億円。逃亡や出廷拒否を防ぐ「担保」として、裁判所が被告に納めさせるお金である。「一般的には150万~200万円が相場とされるが、被告の資産や事件の軽重で跳ね上がる。「没収されてはたまらない」と感じる額はそれぞれ。額を決める裁判官もきっと悩んだことだろう。
これまでの保証金の最高額は、食肉卸大手による偽装牛肉事件の20億円である。ライブドア事件の元社長は3億円、ロッキード事件の主役だった元首相は2億円。ゴーン前会長の10億円は高いのか安いのか。
「これが犯罪とされるなら、今後、外国から優秀な経営者は日本に来なくなる」。せんじつ、会見した弘中惇一郎弁護士は、米紙のそんな記事を引き合いに出し、「日本の将来のため、無罪を明らかにする」ときっぱり語った。
名だたる経営者は会社を私物化していたのか。日本の「人質司法」はどれほど時代遅れなのか。世界が熱い視線を注ぐ被告がいよいよ姿を見せようとしている。

 天声人語より
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透析問題
公立の福王病院の医師が患者に投石を辞める選択肢もあると、助言して数人の人が亡くなった可能性があると報じられている。
辞めれば必ず死がまっているのに、そんなアドバイスはないのではないのか。
死亡した女性はシャントが閉塞し、首の周辺から管を入れる透析方法を提案し、透析をしない選択肢もあると説明したとある。
こういう問題こそ、直ぐに取り上げ世論に提案するのがマスコミの役目ではないのか。
国会もだらだらやってないでこんこともすぐに取り上げテレビで流すべきだ。
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ランドセルと言えば、入学直前のいまごろ買うのが常識だった。近ごろはずいぶん早い。
色調や材質を選びたいなら、注文は入学前年の春の連休かお盆のころ。入学前々年度に早々と注文する家庭もあると聞く。
「お目当ての品が手に入らず、がっかりしたという声がSNSで拡散する。それが注文時期を早めているようです」とランドセル工業界の林州代会長。名古屋市で専門店「村瀬鞄行」を経営する。
知っ者が子どものころ、ランドセルは男子なら黒、女子なら赤だった。いまはすっかり多色化した。「男の子が白を選んだり、女子が紫色を買ったり。色の境界は薄れてきました」。
工業会によると、ランドセルが考案されたのは明治半ば。当時の華族らが多く通った学習院初等科で、児童が従者に荷を持たせて登校する姿を学校当局が憂慮し、「自力で通学できるカバンを」と推奨した。戦後、津々浦々へ広まったという。
売り場をのぞくと、価格の幅に驚く、品ぞろえが手厚いのは5万円前後だが、10万円を超す高級品もある。堅牢さが特徴のランドセルながら、近年は軽量化を求める声が上がる。教科書類が厚くなり、肩にかかる荷が重くなったからだ。高くても重くても全国的な話題を呼ぶ。ランドセルの宿命と言うべきか。
<菜の花やまだ空っぽのランドセル>小林美成子。いまはまだ包装をかけられて、中には何も入っていない時期だろう。入学はもう目の前。たちまち子どもたちの夢で満たされることだろう。

 天声人語より
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二人の被告
目を隠さなきゃ、変装も通じない。
ゴーン被告の次の注目は何を語るか、黙するか。

「目をそらすための国策捜査だ」と籠池被告。

素粒子より
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平成の終わりに思う。にぎやかさの裏に漂う不安。
グローバリズムとイノベーションが一気に加速し、人々の自由は拡大し、カネもモノもあふれるなかで、人々が生きにくさを感じるのも当然だろう。自然に寄りかかれた価値や道徳観の崩壊、家庭や地域や信用できる仲間集団の衰退、数値化できない人格的なものや教養的なものへの信頼の失墜、言論の自由の真っただ中でのポリティカル・コレクトネス的正義による言論圧迫、それに対抗するかのような言いたい放題のSNS。「バベルの塔」に似せて言えば、神が人々に自由を与えた結果、言葉はもはや通じず、バベルの塔はそのまま放置された、とでも言いたくなる。
 そして、あげくのはてが、もはや真実などという基準が通用しないフェイクの横行である。そうなれば逆にまた、客観的な数値やエビデンスやポリティカル・コレクトネス的正義がことさらに持ち出される。それはともに、政治に対する、他の国家や民族に対する、組織に対する、仲間に対する信頼を失墜させて、社会のなかに渦巻く不信感を増幅させるだろう。それが今日の姿だとすれば、「進歩派」であれ、「保守派」であれ、問題にすべきはこの種の「現代文明の状況」そのものではなかろうか。

 異論のススメより----佐伯啓思
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女性の離婚
連れ合いとの別離で貧困に陥るのは女性特有の現象。
正規雇用に戻るのは「絶望的」という現実が立ちはだかる。

素粒子より
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どれがスギの花粉やら目にはさやかに見えねども、このところ鼻とのどがしきりに不調を訴える。
マスクなしでは外へも出られぬ季節になった。
<白妙の/マスクの民は/かがなべて/花粉に春を/涙せる/もののあはれに/鼻垂りて>。歌人の花山周子さんが詠んだ万葉調の歌である。道行く人々が涙を浮かべ、鼻水と格闘する春の光景を五七調に詠んだ。
昨年暮れに刊行した花山さんの歌集『林立』には、スギを取り上げた作品が多い。<一本の杉の花粉は渦巻き銀河のごとき天文学的数値>。読むだけでムズムズする。<杉山の花粉は山に山火事のけむりのごとき打ち靡く見ゆ>。枝という枝から一斉にわき立つ様が目に浮かぶ。
さぞ花粉を恨めしく感じておいでかと思いきや、ご本人は「マスクの民」ではない。「症状は出ていません。でも人が杉を恐れたり憎んだりするいまの関係はとても不幸で悲しい」。杉と人の歴史を調べつつ、歌を詠んでいる。
〈スギがこんなに増えた日本の再びのあさぼらけ杉の息が匂うよ〉。花山さんは東京の林野庁を尋ね、資料室で植林の推移を調べた。戦後の復興期に各地で一斉に植えられながら、外材に押され、放置された。そんなスギの運命には同情も覚える。〈日本の復興に貢献するべくもなく適材適所の適所あらなく〉。
さてきょうもマスクが手放せない。秋の花粉症に始まり、寒さとともにインフルが気になり、そのままスギ、ヒノキへ。気がつけば年中「マスクの民」である。

 天声人語より
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明日は啓蟄
土の中から、もごもごもご。
<蛇穴を出れば飛行機日和也> 幸田露伴

素粒子より
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久しぶりに強い腰痛に見舞われた。運動不足が原因だろう。
スギ花粉を吸わぬよう、日課のウォーキングを中断したのがいけなかったか。寝込むほどではないものの、座っているのがつらい。この原稿も立ったまま書いている。
そんな身ゆえか、近刊のクリカセン=リード著『サピエンス異変』に引き込まれた。長時間座り続ける現代の生活が、いかに人間の体に合っていないかを説く本である。人類はもともと、草原を走り回り、狩りをするなかで進化してきたからだ。
そんな狩猟採集時代がどれほど長かったか。筆者は人類史の流れを、午前9時に始まり午後5時に終わる勤務時間になぞらえて示す。農耕が始まるのは、ようやく午後4時58分になってから。産業革命は4時59分58秒である。
コンピューターとにらめっこするような習慣は、さらに最近のことだ。お尻の筋肉は歩いたり走ったりするためにあり、イスに押し付けるためではない。私たちの生活は人類史的にみると、ずいぶん病的らしい。腰痛がはびこるわけである。
本の著者も腰痛に悩んだ人だ。いまは週に60~80㌔歩くようにしているという。現代の人類は、祖先たちが苦しんだような飢えや病気からは遠ざかった。しかし代わりに背負った悩みは決して小さくない。
腰にコルセットをして、ゆっくり歩いてみた。ご近所の庭で梅の花がすっかり見頃になっていた。スイセンの黄色い花も見つけた。祖先たちの狩りになぞらえるには、ささやかすぎる収穫ではあるが。

 天声人語より
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出生前診断
解禁から6年。
新型診断拡大へ。
医療技術が、「命の選択」を招きかねない現実をどんどん広げてゆく。

 素粒子より
それも個人の選択なのでやもえないのではないのか。
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アカデミー賞にさきがけ、毎年ひどい映画や俳優などを選ぶのがラジー賞である。
1990年にはエディ・マーフィーが最低脚本賞に輝き、最低監督賞の候補にもなった。主演から監督、脚本まで担った作品が酷評された。俳優としての自信のあまり、欲張りすぎたか。
今年はトランプ米大統領が最低男優賞に選ばれた。マイケル・ムーア監督の「華氏119」に映像が使われ、こんな男が大統領でいいのかとこきおろされた。
トランプ氏にとって、勝手に主役扱いされた作品は不本意であろう。一方、北朝鮮との外交では、主演、監督、脚本さらにはプロデュースまで担う勢いだった。外交の専門家である国務省を外し、中央情報局を起用する奇手も使った。
2回目の米朝首脳会談の直前、大統領は「とてつもなく素晴らしい会談になる」と予言していた。結果は合意文書すらまとめられない失態である。望んだ脚本通りに、金正恩朝鮮労働党委員長がうごいてくれなかったようだ。
1回目の首脳会談で非核化を約束した時には期待したくもなった。しかしその後、地道に工程を詰める作業が進まなかった。トップによる取引を重視し、実務者を軽視するトランプ流の弊害であろう。
外交論の古典、ニコルソン著『外交』に悪い交渉者の例が出ている。「素人外交官は、虚栄心から、そしてその在職期間の短さのため、とかく功を焦りやすい----衝動に襲われることが多い」。トランプ外交を予言するかのような警句である。

 天声人語より
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夜型生活取り戻すには、朝日を浴びる。
乱れた睡眠のリズムを取り戻すにはどうすればいいのか。
①朝に日光を30分ほど浴び、睡眠ホルモンに関わる体内時計をリセットする
②日中に適度な運動をし、夜とのメリハリをつける。
③胃や腸を休めた状態で眠るために、就寝の3時間前には食事を終わらせる。
④夜は強い照明を使わないで過ごす--などが効果的という。
また、乱れた体内時計を整えて規則正しい生活リズムを手に入れるために、毎日の睡眠時間を記録することを勧める。起床・就寝時刻や寝ていた時間、途中で起きた時間・回数を振り返り、できるだけ毎日同じリズムを繰り返すようにする。休日だけ起床時間が遅くなる場合は注意が必要だ。平日の起床時間と2時間以上ずれると翌週の前半は時差ボケの状態となり、心身への負担が増えるという。
体内時計が乱れたままだと、睡眠時間帯が日常生活に支障を及ぼす「概日リズム睡眠障害」になる恐れもある。「朝起きられないなどの症状は『やる気がない』『だらしない』と見られがちだが、治療が必要な場合もある。受診をためらわないでほしい、と話している。

 はぐくむより
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人間は誰でも、未熟な段階で生まれてくる。それがほかの動物との大きな違いである。
馬のように生後間もなく駈け出すこともできず。猫のように生まれて数週間後に自分で食べ物を見つけることもできない。
『サピエンス全史』で歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏が違いをこう表現している。ほとんどの哺乳類は「陶器が窯から出てくるように子宮から出てくる」。すでに完成されており生きる力が備わっている。しかし人間は、やわらかいガラスが炉の中から出てくるように誕生するのだと。
生を受けた後、時間をかけて多くのことを学び成長する。未熟だから弱いのではなく、未熟だから可能性がある。人間はそんな存在だと改めて知らせてくれるニュースだった。わずか268㌘で生まれた男の赤ちゃんが東京の病院で育ち、元気に退院した。
おなかの中にいるときに体重がなかなか増えず、そのまま亡くなるリスクがあったという。昨年夏、妊娠24週で帝王切開がなされた。人工呼吸器や点滴などに支えられ、3200㌘まで大きくなった。
米国の大学のまとめでは、300㌘未満で生まれて退院した赤ちゃんは、世界でこれまで23人しかいないという。多くの人の支えと、奇跡に導かれた命である。しかし、こうも思う。奇跡ではない命など、この世にあるだろうか。
〈自らの心臓を抱く思ひせりまだ名をつけぬ赤児抱きて〉宮里信輝。男の子もいまごろ、両手で包み込まれていることだろう。鼓動をしっかりと刻みながら。

 天声人語より
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老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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1980年代末の映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」は、米ニューヨークの黒人地区が舞台だ。
両手の拳に大きなアクセサリーをつけた黒人男性が出て来る。右手にはLOVE(愛)、左手にはHATE(憎しみ)の文字が見える。
彼は言う。「右手と左手はいつも闘っている」。そして最後に「愛」の右手が勝つのだと。しかし映画のストーリーは逆に進む。黒人とイタリア系移民が憎しみあって乱闘になり、白人の警官が介入したことで悲劇が起きる。
監督したのはスパイク・リー氏。多くの作品を通じ、人類差別に向き合ってきた黒人監督である。24日、白人至上主義団体を扱った「ブラック・クランズマン」でアカデミー賞の脚色賞に選ばれた。
受賞あいさつで、かつての映画の題名に重ねながら「正しいことをしよう」と訴えた。次の米大統領選では歴史の正しい方向に踏み込もうと。人種的な対立をあおるトランプ大統領への反感をあらわにした。
今年の授賞式で際だったのは黒人と移民の存在感だ。作品賞の「グリーンブック」では、黒人ピアニストが差別の根強い時代の南部を旅する。主演男優賞は「ポヘミアン・ラブソディ」の主役だったエジプト系米国人に贈られた。授賞が白人に偏っていると批判された過去を考えると、大きな変化である。
レジリエンスという英語を思い起こす。はね返り、弾力、回復力などと訳される。分断の傷は深く大きい。しかし、それをはね返す動きもあるのが、米国という社会である。

 天声人語より
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米朝会談
過信があった。
稚掘でもあった。ともに大誤算の合意なし。
改めて思う。
難問を一気に解決する魔法の杖はない。

目と耳が2組欲しい? トランプ氏。
ベトナムで米朝、ワシントンでは元側近が衝撃の議会証言。
心はいずこに。

素粒子より
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「無視する」という言葉には類語が多い。「耳を貸さない」「受け流す」「聞き流す」「知らん顔する」「どこ吹く風」などなど。
人を無視することのひどさをごまかすため、色んな言葉が編み出されてきたか。
最近は「スルーする」との言い方もある。もしかしたら、こちらもいずれ類語に仲間入りするかもしれない。「真摯に受け止める」。おとといの沖縄の県民投票の結果を受けて、安倍首相や閣僚らが口にし始めた。
昨秋の知事選に続いて示された明白な民意である。投票率は5割を上回り、名護市辺野古の埋め立てに7割超が反対した。政府は沖縄に「理解を求める」とずっと行ってきたが、地元同意は得られなかった。
辺野古に基地を造らない限り普天間飛行場に軍用機が飛び続ける。そんな縛りを見直す以外にないだろう。まずは危険な飛行場を止める方向で米国と再協議すべきだと思うが、政府にその気はないらしい。辺野古への土砂投入はきのうも続いた。

 天声人語より
口で再協議と簡単に言えるが現実は出来ないののではないのか。
米国との基地問題については特に。ここまで伸びたのは民主党政権時代の変な総理大臣のせいだ。出来もしない県外移設をぶち上げて沖縄県民をその気にさせた責任は。
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