2019年02月の記事


隣国の重要性
古今東西、不仲な隣国関係は数知れぬ。
ともに核兵器を持つ国なら、危険度はいや増す。
印パの緊張緩和を早く。

素粒子より
朝廷をしそうな国は北の問題に目が行き、疎かに。
日本もそんな悠長なことは言っておられぬ。
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日本兵が残した日記を翻訳する。海軍で日本語を学んだドナルド・キーンさんを待っていたのは、そんな仕事だった。
軍事的な情報を探すのが狙いだったが、読みながら内容に引きこまれた。
部隊が壊滅し、7人だけ残されたという記述があった。それでも新年を祝おうと13粒の豆を分け合っていた。戦闘への恐怖や、人を殺すことへのためらいもつづられていた。そんな日記を書き、死んだ人たちこそが「私が初めて親しく知るようになった日本人だった」。後の著書で回想している。
戦後、日本文学の研究をするようになったキーンさんの仕事は網羅的だった。古典や現代小説の翻訳を重ね、古代から続く文学史を一人で書き、日本人の美意識を論じた。そんななかで目を引くのが日記への思い入れである。
『百代の過客』で、紫式部や石川啄木などあまたの日記を扱った。日記が文学として読まれる国は日本以外にほとんどなく、気持ちを込めた日記こそが私小説の源流になったと論じた。洞察には戦時下の体験が息づいている。
親交の深かった作家の安倍公房は「新大陸発見」のコロンブスにキーンさんを例えて、こう書いた。「あいにく大陸ではなかったが、日本文学という未知の群島に辿り着いてしまった冒険家なのである」。群島で見つけた魅力の数々を世界へ発信してくれた。
キーンさんが24日、96年の生涯を閉じた。日本の読者にも、日本文学の底にあるものを再発見させてくれる。そんな冒険に終止符が打たれた。

 天声人語より
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米朝会談
とてつもなく心配だ。
「とてつもなく素晴らしい会談になる」とトランプ氏。
成果を焦り、拙速な譲歩をせぬか。

素粒子より
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不便だからこそ、いいことがある。
そんな「不便益」を提唱する工学博士、小川浩司さんの著書を開くと、様々な実例が出て来る。ある介護施設では身体能力を低下させないため、あえて段差を設けている。バリアフリーならぬバリアアリーと呼ばれる。
偽の漢字をときどき交ぜてくるワープロは、漢字を忘れないようにするため。何度も通ると道がかすれて消えていくカーナビは、道を覚えやすいように。便利さを減らし、使い手を少し成長させてくれる工夫だという。
こちらも今まで当たり前だった便利さがなくなる話か。大阪府東大阪市のセブンーイレブンの1店舗が今月から、24時間営業をやめた。客の少ない午前1~6時は店を閉めている。
アルバイトが集まらず、時間を短縮しないと自分が倒れてしまうと、店のオーナーは言う。しかし本部は認めず、対立が続いている。営業を24時間に戻さないならば、解除し、1700万円の違約金を求めるという。
人手不足に悩むのは、この店だけではない。どの店舗も眠らないというビジネスモデルが、きしみ始めている。それなら発想を変え、深夜コンビニがなくなることの「不便益」を考えてもいい。好きな時にお菓子やお酒が買えなくなるのを嘆くのではなく、もう少し計画的に買い物をするようになるかも、などと。
セブン-イレブンの出始めの頃は、朝7時から夜11時まで買い物ができることがありがたかったはずだ。そんな感覚をいつから失ってしまったのだろうか。

 天声人語より
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米中首脳会談
正恩氏ベトナムへ列車で到着。
トランプ氏の私はホラにあきれている。
何も進展がないのではないのか。
自分の手柄にしようと前のめり過ぎた。
わが首相と同じで。
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「百姓たりといえども二君に仕えず」。農民たちがのぼりをはためかせ、ほら貝を吹き鳴らす。
江戸後期の天保年間、庄内藩で起きた藩主転封阻止運動に関する史料を、地元山形県鶴岡市の致道博物館で見た。
世に言う「三方国替え」騒動である。庄内、長岡、川越の3藩主は玉突きで交代せよ。幕府の命令が、庄内の農民たちの抵抗を呼び、翌年撤回されるまでを絵と文で伝える。地元出身、藤沢周平の小説『義民が駆ける』でご存知の方も多いだろう。
展示中の史料は数点だが、庄内の歴代藩主と領民の信頼はかなり厚かったようだ。ただ蜂起にはより切実な事情があった。「新たに来る殿様は苛政で知られた。血も涙もない年貢の取り立てを領民は恐れたようです」と館長の酒井忠久。転封を免れた藩主酒井家の18代当主である。
重税や飢えに苦しみにたえなければ、危険を冒して幕府に訴え出るほかない---。領民たちは幾度も江戸に向かい、家老らに駕籠訴を敢行した。無謀とも思える実行行動は、江戸で忠義の拳と評判を呼ぶ。他藩主たちをいたくうらやましがらせた。
驚くのは、村々の指導者たちの戦略である。江戸に出たら正装などせず野良姿をさらして同情を引け。国替えに巻き込まれた他藩の農民をたきつけよ。そんな策を連発したという。
幕命撤回は1841年、盤石だった幕府の権威が揺らぎつつあったころだ。庄内の農民たちのしたたかさと情勢判断力、果敢な行動に改めて感じ入る。

 天声人語より
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キーンさん亡くなる
日本を愛した。
平和憲法と戦後日本の歩みを尊んだ。
戦前に回帰せんとする政治を憂いた。
鬼怒鳴門さん、逝く。

素粒子より
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犬の飼い主が散歩中、路上にフンを残して立ち去る現場を目撃することはない。
それなのに日々、うんざりするほどフンを見かけるのはなぜなのか。そんな長年の疑問が、京都府宇治市役所を尋ねてようやく解けた。
「飼い主の圧倒的多数は良識ある方。フンを放置してまったく平気でいられる人はいません」と宇治市環境企画課の柴田浩久さんは言う。低予算で効果的なフン害対策を編み出した人である。
やり方はいたって簡単。落とし物を見つけたら、あえて回収せず、黄色いチョークで路面に印をつける。丸でも矢印でもよい。発見した日時を書き添える。かつて駐車違反の車に警官がチョークで印をつけるのを見て着想したそうだ。
「イエローチョーク作戦」。半年もしないうちに路上のフンは激減。苦情もほぼなくなった。それまで、「始末は飼い主の責任」といった看板を立てるのに年9万円を費やした。いまはチョーク代の5千円で済むようになったという。
「人目のないところではついつい気が緩むもの」と柴田さん。放置が目立つのは家や店の少ない一角。深夜と早朝に集中していた。「だれかに見られている。そんな心理が働いて、不始末が激減したようです」。あわせて缶やゴミ、吸い殻の投げ捨てもなくなったという。
罰金や警告を突きつけたわけでもない。たった1本のチョークの線が、かくも劇的な効果を人々の心理に及ぼすとは。フンの見当たらない宇治の街を歩きながら、人間心理の妙を思った。

 天声人語より
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代謝をアップ、ウォーキングで脂肪燃焼。
代謝を高めるために大事なことは、ウォーキングなどの有酸素運動です。読者のみなさんの中にも、歩いている方が大勢いらっしやるでしよう。筋トレで基礎代謝量を上げ、さらに有酸素運動で脂肪を燃やすことで、健康で美しく、疲れにくい体をつくることができる。
ウオーキングは、肥満の解消になるほか、心肺機能が高まり持久力が増す。
▽毛細血管が増え、血流がよくなる。
▽動脈をやわらかくして動脈硬化を防ぐ---
などの効果が期待できる。もっとも手軽で、もっとも高い効果を上げられる健康法といえる。
さまざまな研究で、1日8千~1万歩くらい歩かないと健康効果が引き出せないことが分かってきた。1万歩はハードルが高いので、まずは1日8千歩、1週間で5万6千歩を目指します。多少の「歩きだめ」がききますので、あまり歩けない日があっても、別の日にたくさん歩いていれば補うことが出切る。
まとまった時間をとってウォーキングしなくても、日常生活の短い時間で歩数を稼ぐ方が何かと好都合。ひと駅前で降りる。ちょっと遠くのスーパへ行く、エスカレーターの代わりに階段を使うなど、生活しながら歩数を稼ぎましょう。
ただ、歩くだけで足腰の筋力の低下を防ぐことはできません。併せて筋トレもすることが不可欠です。運動を続けるために、歩数計と、筋肉量がどれくらいついたかを確かめられる体組織計が自宅にあるとよい。

 きょうもキレイより-----筑波大教授・久野譜也
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甘くトロリとした味でパンケーキなどを引き立てるメープルシロップ。
本場カナダ産が有名だが、埼玉県秩父地方の林業者たちも生産に力を注ぐ。地元のカエデやモミジの幹から樹液を採取する作業がいま最盛期を迎えている。
「カラカラ天気のこの冬は樹液が減らないかと気をもみました。何とか例年並みの量に届きそうです」。秩父樹液生産協同組合の黑さを保夫・副理事長は話す。7年前から朱益を採り、「和メープル」の商標で出荷してきた。
組合がめざすのは「伐らない林業」だ。いたずらに木々を傷めることはしない。採るのは樹齢20年以上のみ。ドリルで開ける幹の穴は1本に一つ。深さは2㌢以内。将来を見すえて苗木を植え続ける。
黒沢さんと採取林をめぐった。透明な管を伝ってカエデの幹から樹液がタンクに流れ込む。管からしたたり落ちるしずくを両手で受け、味を見させてもらう。煮詰める前の生の液はサラサラで無色透明。ほんのりと甘い。
秩父に限らず、日本の林業は長く、スギやヒノキなど針葉樹を植え続けた。外国産の安価な木材に押され、山林経営は低迷。山々は荒れた。林業地帯を立て直すには、カエデやモミジに限らず樹種を増やし、それを産業につなげる努力が欠かせないだろう。
脚光を浴びることの乏しかった樹液に着目し、商品開発につなげた秩父の取り組みには学ぶところが多い。ほかに山形や栃木、山梨でも地場産メープルシロップが作られていると聞き、大いに勇気づけられる。

 天声人語より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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三十数年前、法学の授業でカタカナと格闘した。たとえば刑法に「罪本重カル可クシテ犯ストキ知ラサル者ハ--」。
明治の制定ゆえ文語調なのはしかたがないが、それをおいてもカタカナの海にめまいを覚えた。
いまの法学部生にそんな苦労は無用らしい。刑法、民法、民事訴訟法などがひらがな主体の口語文に改められた。この春には商法も新装され、いわゆる「基本六法」からカタカナ書きが姿を消すことになる。
「読みやすさから言えば、法文のひらがな化は大歓迎です」と話すのは成田徹男・元名古屋市立大教授。法学ではなく日本語が専門だが、「ひらがなとカタカナの長い歴史を思うと、主要な法典がひらがな書きに統一されたことは感慨深いですね」。
古くから公的な文書では漢字とカタカナが主役だった。維新の後の太政官布告や明治憲法もカタカナだった。成田さんによると、ひらか゜なが表舞台に立ったのは現在の憲法が公布されてから。「以来七十数年の間に公的な領域でカタカナの勢力は衰えました」。
とはいえ、カタカナには独特の表現力もある。すぐ浮かぶのは、谷崎潤一郎の小説『鍵』。カタカナでつづられた主人公の日記が、初老の男の欲求を生々しく伝える。全編がひらがな書きだったら、怪しくもひそやかな世界は描き出せなかったのではないか。
とかく外来語を表す役割に目が行くが、カタカナ書きの豊饒さは格別である。漢字、ひらがな、カタカナの三重奏があってこその日本語だろう。

 天声人語より
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ついにやったぞ---。
やんや、やんや。
快哉を叫ぶ。
3億㌔かなたに届け。
地表の物質をうまく採れたか。
来年、無事に帰っておいで。

 素粒子より
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「見るからに文弱の徒」。こういう仲間がいるなら自分も大丈夫」。
のちに歴史研究で名をなす直木幸次郎さんと会った日の印象を、海軍の仲間か゜記している。小柄で色白、不安げな瞳の青年は「万葉集」携えて入隊した。
虚飾を排し、真情を歌いあげる万葉集をこよなく愛した。しかし当時の日本は文学どころではなかった。家族を思う本音すら語れない。生還を祈りながらも「お国のために死んでこい」と送り出さねばならない風潮を嘆いた。
終戦時は26歳の海軍士官。戦後は史学に打ち込み、「古事記」「日本書紀」にある誇張や宣伝臭、朝廷賛美を鋭く見抜いた。古墳時代に王権の交代があったという見解を唱え、脚光を浴びる。今月初め、100歳で亡くなった。
大阪市立大学で歴史を教えるかたわら、遺跡の保存運動に力を尽くす。奈良県吉野町のゴルフ場建設では反対の先頭に立ち、代わりに「万葉植物園」の建設を訴えた。万葉ゆかりの景勝地の保全を求めた和歌の浦訴訟も支援に入った。
<戦いに負けて日本はよくなれどそのため死にたる人の多さよ>。<はじ多き一生なれどけんめいに生ききていつか九十六歳>。晩年は歌作に励み、技巧に走らず、戦争世代の実感をまっすぐに詠みこんだ。
素直であれ。真意を偽るな。そんな信念が、研究や保護運動、短歌を貫く。まさに「万葉調」の人生ではないか。「文弱の徒」であるかに見えて、たぐいまれな闘志の持ち主であった。

 天声人語より
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はやぶさ2のにゅうすはどうなった
リュウグウへ7着陸を今日行う予定だったはやぶさ2のニュースはどこもとりあげないが、どうなった。
知りたいな----。
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「私は何があってもあなたと行動をともにする」。熱い書簡を送ったのは、ブレア元首相である。
「ブッシュのプードル犬」と内外でやゆされた。
強引にもブッシュ氏は「大量破壊兵器を隠し持っている」という誤った見立てで、イラクに攻め入る。ブレア氏が続く。環境や教育では成果を上げたものの、ブレア氏の対米追従ぶりは英国の威信をおとしめた。
ではこちらの首相のふるまいはどうか。安倍晋三首相がノーベル平和賞の候補にトランプ米大統領を推薦したそうだ。先週金曜日、大統領が会見で誇らしげに明かした。「最も美しい5ページの推薦状」を首相から受け取ったという。
ご親切にも、推薦された当人が解説している。「北朝鮮によるミサイル発射や核実験はなくなった。日本人は安心を実感している。私のおかげだ」。残念ながら、当方の実感とはまるで違う。安心どころか、米朝間の危うい駆け引きに不安は募るばかりだ。
米国から日本に「推薦してほしい」と打診があったという。賢く断る手立てはなかったのだろうか。大統領によると、「日本を代表して敬意を込めてあなたを推薦した」と首相から言われたそうだ。日本人の多くはむしろ眉をひそめていまいか。
「壁」だの何だの世界のあちこちで平和を壊しているトランプ氏に、これほどふさわしくない賞はほかにあるまい。言われるまま、その賞に推薦するとは、それこそノーベル賞級のお追従ではないか。いかにも外聞が悪い。

 天声人語より
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あるところにはあるものだ。
ポンと10億円の寄付あり。
信州・上田城跡に櫓の復元をと市民が匿名で。
造られる建物の姿を想像しつつ、ついつい、どんな人かも気になる。

 素粒子より
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米国競馬の分水嶺になったレースがある。
日本の菊花賞にあたるレースで、ジュリー・クローン騎手が2位に2馬身以上の差で勝った。女性騎手による三冠競争の優勝は初めてだった。
ミシガン州の牧場で育ち、14歳で騎手になることを決めた。高校を中退して飛び込んだ競馬の世界は男性中心。周囲の視線は冷ややかだった。その評価を決定的に覆したのがこの優勝だった。
「馬と会話できる、特別な才能をもっている」。懐疑派の先頭にたっていた男性騎手にそう言わしめた。女性として初の競馬殿堂入りを果たしたクローンさんは、引退するまでに3704勝を積み上げた。
競馬は男女が一緒になって争う数少ないスポーツの一つである。いったん馬が走り出せば問われるのは騎手としての力量だけだ。国内でも分水嶺は近づいているのだろうか。藤田菜七子騎手が17日、東京競馬場でこくない最高峰のG1競争に騎乗する。
中央競馬の年間3400余の競争でG1は24だけ。日本の女性騎手で初めてとなる。藤田騎手は競争率21倍の試験を突破して競馬学校に入学。3年前に国内の女性騎手としては16年ぶりにデビューした。枠の中で繊細な馬を驚かせることなく発走させる才能は、早くから評価されてきた。
馬にとって騎手はランドセルのようなものらしい。時速60㌔で走る馬上でぐらぐら揺れればいかにも走りにくい。背の重みをどう取り除くか。馬に「無人」の境地で走らせるのが騎手の目標だそうだ。

 天声人語より
結果は5位だったが初めてにしては上々でなかったか。
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またね大阪で知事と市長の入れ替え
そういえば前回もあったな---。
知事と市長の入れ替え「だなおしクロス選」。
都構想、どないなってんの?

素粒子より
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小学生向けの交通安全教室はよくあるが、これはとりわけ重要であろう。
岩手県宮古市で今月初め、線路の踏切を安全に渡るための教室があった。東日本大震災で鉄道が絶たれて、児童の多くは踏切が動いているのを見たことがないのだという。
「警報機が鳴ったら線路に入らない」「踏切のない線路は渡らないように」。鉄道会社の人が基本的なことを教える。手を上げて渡る児童の姿も見られた。津波で流された線路や駅舎などが復旧され、宮古-釜石間が来月23日に開業することになった。
地震と津波から約8年。それだけの年月をかけ、ようやく取り戻しつつある日常である。悲しみのなか、人びとが乗り越えてきた時間を思う。一方、まったく違う時間が流れている世界がある。原発である。
福島第一原発2号機で、溶け落ちた核燃料に初めて触れることができたという。今月13日、機械を原子炉内に入れて、小石ほどの塊を持ち上げたのだ。2021年から本格化する取り出し作業に役立てるのだという。
赤茶色で、ぐしゃぐしゃに崩れた燃料デブリの画像も公表された。どれだけ放射線量
が強いのかも分からない塊である。廃炉への道のりの入り口にもいまだ立っていないのか。取り返しのつかない事態を起こしたと改めて思い知らされる。
制御できない巨大技術があり、処理の難しい怪物が残された。原発が動いている限り、悪夢が再現しない保証はない。今この瞬間も。

 天声人語より
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女性のの社会進出
「ゼロ議会」が2割。
1人以下は45パーセントもある。
「老老男男」の実態に強く思う。
候補者男女平等法の出番だ。

 素粒子より
それで情勢の参画が増えるとはとても思えない現実だ。
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役割を終えた道具に、感謝の気持ちを示す。日本の各地で見られる道具供養の習慣である。
鎌倉の神社では毎年、絵筆を供養する行事があり、使え終えた筆を燃やしている。漫画「フクちゃん」で知られる横山隆一も、かつて参列していた。
長く親しんだ道具は、そのまま捨てるにしのびない。モノというより、相棒や分身のように感じる人もいるだろう。包丁供養などは古くからあり、近頃はロボット犬AIBOの供養もあるらしい。
こちらのロボットも長年の労をねぎらい、できれば供養したくなる。約15年間にわたり、火星の地表で観測を続けてきた探査車オポチュニティーである。米航空宇宙局が13日、運用の終了を発表した。
2004年に降り立った時には任期は90日間とされていたが、思いのほか機体の調子がよかった。火星の砂漠を走り、21万7千枚の写真をちきゅうに送った。この星にはかって水が存在し、生命が維持できる環境があったと教えてくれた。
昨年の大きな砂嵐の後、交信ができくなくなった。「千を超える信号を送ったが、応答はなかった。さよならを言う時がきた」と、NASA責任者の声が報じられる。愛称はオピー。足のような車輪があり、太陽光パネルを背負った姿は愛嬌があった。
火星や宇宙に限らず、ロボットに助けられることはこれから増えていく。家庭で掃除をし、お店で案内をする姿も目にするようになった。友人のようにロボットの死を悼む日がいつか来るだろうか。

 天声人語より
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救命につなげるために、AED使用をためらわずに
新潟県の高校で野球部の女子マネージャーがランニング直後に倒れ、先月死亡した事故は、いつAEDを使えばいいのか、現場での判断と実行の難しさを問いかけた。
女子生徒は、死の間際に脳への血の流れが止まりかけ、あごや肩、胸や腕が、途切れ途切れにあえぐように動く「死戦期呼吸」の状態だったと思われる。(ギャスピングと現場や医療機関では言う)実際に空気は吸えていないが体が動くので、周囲の人たちは心臓が動いていると思い、AEDを使わなかったのかもしれない。息をしているかのように見えてしまう死戦期呼吸のことを多くの人に知ってもらいたい。
息が止まっていれば、すぐに心臓も止まる。現場に居合わせた人は、あえて患者の脈に触れる必要はなく、息をしているかどうか、だけを目で見たり耳で聞いたりして判断すればいい。講習会でも死戦期呼吸を教えるときは動きが大げさになりがちだが、実際には分かりにくい場合もある。突然の事態に直面した一般の人たちに冷静な判断を求めるのは無理だろう。息をしていないことが疑われるときは、一刻も早く胸骨圧迫をしたり積極的にAEDを使ったりすることが大切だ。
日本のAEDの普及率は世界でもトップクラスだ。的確な設置場所やきちんとした保守管理など課題はあるが、使い方はよく知られるようになった。消防白書によると、2015年に病院外でAEDが実際に使われたのは約1100件で600人ほどの究明につながった。だが、蘇生措置を行えた可能性のある人は数万人とみられ、市民の的確な判断と行動なくして救命率の向上はない。
人が倒れた現場は混乱し、AEDの音声支持も聞き取りにくいだろう。電気ショックのボタンを自ら押すことをためらう心理も働く。居合わせた人がAEDの電極を患者に貼り付けさえすれば、ボタンを押す必要もなく、自動的に除細動をする「全自動」AEDを開発し、早く導入すべきだ。技術的には可能で、間違って放電されることや救助者の感電を防ぐ方法もある。メーカーや行政は積極的に取り組んでほしい。
胸骨圧迫やAEDの使用では、衣服を破ってでも脱がすなど患者のプライバシーが守れない場合がある。
一般の人が処置をためらったり、蘇生がうまくいかなかったりした時に責任を問われることを恐れるという気持ちも考える必要がある。
こうした背景には100%の安全と結果責任を追及する最近の日本の風潮があると思う。市民の善意を生かし救命率を上げるためには、米国やカナダなどのように「緊急事態に直面した善意の処置者は、その結果に対して責任を負わされない」という「よきサマリア人の法」の整備が必要だ。

 私の視点より----聖路加国際大学院特任教授・宮坂勝之

善きサマリア人の法(よきサマリアびとのほう、英:Good Samaritan laws
とは
「災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」という趣旨の法である。誤った対応をして訴えられたり処罰を受ける恐れをなくして、その場に居合わせた人(バイスタンダー)による傷病者の救護を促進しよう、との意図がある。
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巨大IТ規制へ政府本腰。
米グーグルや米アマゾンなど「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IТ企業を規制する具体策の検討が政府内で本格化している。プラットフォーマーについて、取引慣行の透明性などに法制またはガイドラインの整備がひつようだ。グーグルやアップル、フェイスブック、アマゾンの米国の四つの巨大IТ企業を指す「GAFA」を念頭に、規制の方法を夏までに詰めるよう首相が指示した。
ブラットフォーマーが取引先や消費者に不利な条件を強いたり、集めた個人情報の使い方が不透明だったりするケースが国内外で相次いでいめためだ。先行する欧州連合は新たな規制が法律で今年成立する見通しだ。すでにグーグルなどに巨額の制裁金を課す例も出ている。外国企業にも「通信の秘密」の保護を義務づける検討も進めている。

 紙面より
日本も規制して違反者には制裁金をかけるべきだ。
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「健康づくりのための身体活動基準2013」は身体活動を「運動+生活活動」と定義
日々のちょつとした動きもスポーツ並みの健康効果があり、ちょっと体を動かすことを増やす「プラス10」を推奨。そうすれば、がんや認知症を減らせるという。
では、どうすれば生活活動を増やせるのか。まず起床から就寝までに、どこで体を動かせるか1日を振り返ることだ。
通勤時に早歩きしたり、掃除や洗濯でキビキビと動いたり。そんな小さな動きが「ちりも積もれば山」。1日10分でも、1週間で合計1時間でもいいし、途中でやめても三日坊主を繰り返すつもりでも構わない。
自分の身体活動レベルを知るときには活動量計が役に立つ。
歩数計の機能に加え、家事などの生活活動で1日に体を動かして消費したカロリーが示される。活動量が基準や目標に対して十分なのか下なのか客観的に教えてくれる。
いわば自分の現在地を示すナビ。最近は結果をパソコンやスマホに送って確認できる。
注意点は、体を動かす次官は一気に増やさず、体調が悪いときには無理をしない。痛みが出たら、医師や運動の専門家に相談を。夏場などは炎天下を避け、熱中症に気をつけよう。

 元気のひけつより
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『一九八四年』で知られる作家のジョージ・オーウェルは若い頃、パリで貧乏生活をしていた。
ホテルの仕事にありつき、その厨房での様子を『バリ・ロンドン放浪記』で書いている。客ならば絶対読みたくない描写である。
ステーキはテーブルに運ぶ前に、コック長が検査をする。指先で皿をぐるりと拭き、肉汁をなめて味を確かめるのだ。手を洗うこともなく、それが何度も繰り返される。スープの中につばを吐くコックの話も出てくる。
1920年代、後の作家がもぐり込まなければ、世に出なかったかもしれない舞台裏である。現代なら、もつと簡単だ。お店の裏側でアルバイトらが動画を自分で撮り、SNSでネットに流す例が相次いでいる。
回転ずし店では、ごみ箱に捨てた魚をまな板に戻す様子が。カラオケ店では、唐揚げを床にすりつける様子が。コンビニでは、ペットボトルのふたをなめる様子が。度か過ぎた悪ふざけである。「バイトテロ」とも呼ばれているらしい。
いつも行く店では、まさかそんなことはないと思いたい。しかし考えてみれば、口に入れるまでいかに多くの人の手を通り、会ったこともない人たちを信じ切って暮らしていることか。外食や、調理済みの食品に頼るのがすっかり日常になつた。
料理は、たんなる「注文」。食べ物を食べ物と考えいない---。当時のホテル従業員についてのオーウェルの観察である。現代の食の現場では、たんなる「SNSのネタ」に成り下がってしまったか。

 天声人語より
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大塚家具
経営不振が続く大塚家具が、最大で76億円を調達する資本増強策を発表。
家電量販店のヤマダ電機と業務提携を結ぶことも公表。

紙面より
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最近、お昼にラーメンを食べることが増えた。何しろテレビで毎朝毎朝、めんを作る場面を見させられるのだから。
NHK連続テレビ小説「まんぷく」で、1950年代に即席ラーメンが発明された実話を扱っている。
「お湯をかければ食べられるラーメン」をめざす男が、庭に建てた小屋で試行錯誤する。だが友人の実業家からの反応は冷ややかだった。「そんなもん誰もほしがってない。家で作れるラーメンがあったらええなと思っている奴が、世の中にどれくらいおんねん」。
その後はご承知の通り。日本発祥の即席めんは世界で年間1千億食の市場になった。「明日になれば、今日の非常識は常識になっている」。ドラマのモデル、日清食品創業者の安藤百福が残した言葉だ。
一方で彼は、優れた思いつきでも「時代が求めていなければ、人の役に立つことはできない」とも語った。明日の常識になることに賭け、格闘するのが起業家なのだろう。
ガレージ起業家という言葉がある。アップルのスティーブ・ジョブズが、自宅ガレージでコンピューターを作り始めたのは有名な話だ。安藤の場合はキッチン起業家か。今もどこかの倉庫や台所で、未来を変える企てがあると思うと、わくわくする。
「歴史のページにまだ書かれていないことを読み取るのが僕らの仕事なんだ」。ジョブズの言葉が彼の評伝にある。かっこよすぎる? いや、そのくらいの気概がなければ、世の中は変えられない。

 天声人語より
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県民投票は
辺野古移設を3択で問う。
しかし、普天間飛行場の問題もからめて実施すべきではないのか。
辺野古だめなら、普天間危険度はそのままでよいのか。
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千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さんが亡くなってから半月余りが過ぎた。
胸がつぶれるような話ばかりが日々報じられる。娘に虐待を繰り返す父親を、母親も止められなかった。彼女は捜査当局に、こんな内容の供述をしているという。
「娘が暴力を振るわれていれば、自分が被害に遭うことはないと思った。仕方がなかった」。矛先が自分に向かわぬよう娘へとそらしたとすれば、信じがたい保身である。しかし、それと変わらぬ行動を、児童相談所や教育委員会もしていたのではないか。
野田市教委は父親の恫喝に負け、心愛さんが暴力の被害を記したアンケートを渡した。「精神的に追い詰められた、やむにやまれず渡してしまった」という。その結果子どもがどう追い詰められるかは、考えないようにしたか。
言葉を失うのは、児童相談所の無為無策である。危険があるとして一時保護をしながらも、その後は腰が引けていた。家庭を訪問して父親と向き合うこともなかった。虐待問題のプロとして、介入する権限を十分もっいているはずなのに。
二度と繰り返してはならない。昨年の3月、東京都目黒区で5歳だった船戸結愛ちゃんが虐待死したときにも、叫ばれた言葉である。起きたばかりの悲劇が、教訓にも自戒にもならなかった。鈍感さをもたらした根っこに何があるのか、いまだ明らかになっていない。
検証も対策も、一刻を争う。だれかたすけて。そんな小さいこえはこの瞬間も、どこかから発せられているのだ。

 天声人語より
なぜ、国会で取り上げないのだろう。テレビの前でこの問題も与野党とも取り上げるべきだ。
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白血病
池江璃花子さん、みんな応援しているよ。
白血病と闘うあなたを。
あなたがプールで記録に挑む時と同じように。

素粒子より
五輪相の発言が問題になっているが、記者は何て質問したのかは報道されないので、全くわからない。
こういう質問に対してこう答えたので問題だと、マスコミはすべてを報道してほしい。
口を滑らすように質問して、答えだけ報道するのは卑怯だ。
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かつて、梅の花といえば紅梅ではなく白梅であった。
国文学者の吉海直人さんがそう書くのは、例えば「古今和歌集」に雪と梅のこんな歌があるからだ。<春たてば花とや見らむ白雪のかかれる枝にうぐいすの鳴く>素性法師。
梅の枝に降り積もった雪を、咲いた花に見立てる。春を心に描きながら待つ様子が、伝わってくる。さて関東では、梅の花がほころび始めたところに雪となった。9日の都心を歩くと、街路樹が白い装いになっていた。
「大雪」というと雪国に住む人から笑われそうだが、久しぶりの銀世界である。冷え込みは各地で広がり、春の兆しはまだ遠い北海道では、観測史上で最も強い寒気に見舞われた。陸別町などで気温が氷点下30度を下回ったというから、慣れた方でも厳しい日であつただろう。
雪かき、雪のけ、雪なげ。除雪の呼び名は、土地により変わる。北海道では「雪割り」の言い方もあるらしい。凍って硬くなった雪をスコップで砕いて捨てる。出身の作家、渡辺淳一さんが、春先になって雪割りをしたときのことを随筆に書いていた。
日々の除雪は白い悪魔への一時的な抵抗にすぎない。しかし春先の雪割りは「その悪魔への最終的な勝利の宣言でもある」。割った雪の下から懐かしい土が現れ、やがて福寿草などが芽を出す。そんなときを迎えるまで、いましばらくは我慢の日か。
南北に長い列島ゆえ、春の訪れる時期も、訪れたときの感動もそれぞれ違う。同じなのは静かに待つ気持ちであろうか。

 天声人語より
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堺屋太一氏なくなる
虎は死して皮を留め、先決な警句を残した。
「団塊の世代」。
先見性とわかりやすさが真骨頂だった。

素粒子より
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「愛している」「今度日本へ行く」「君は僕の太陽だ」-----。
米軍兵士から連日、情熱的な愛の言葉がSNSで届く。折々に戦地の写真も。今週、広島県警が摘発した恋愛詐欺の手口である。
逮捕されたのはナイジェリア国籍の男ら。一味は翻訳機能も使ってメッセージを4カ月間送り続けた。不幸な生い立ち、戦地での負傷。信じ込んだ広島県内の女性が「戦利品のダイヤモンドを通関させる費用」として大金を搾取されたという。
「国際ロマンス詐欺」と呼ぶそうだ。これとは別に、軍人や医師を装った外国籍の男4人が先月、福岡、埼玉両県警に逮捕されている。「軍隊を抜ける」「プライベートジェットで日本に飛ぶ」と畳みかけた。
「化けも化けたり結婚詐欺男」。35年前、そんな見出しが躍った。米空軍大佐を名乗る人物が「私はハワイ王族の末裔」と女性をあざむいた。正体は、髪を金色に染め、手術で鼻を高くした日本人。演技力はたしかだったようである。
実在したこの詐欺師を堺雅人さんが熱演した映画『クヒオ大佐』を思い出す方もおられよう。舞台は湾岸戦争さなかの日本。爆音をラジカセで流しつつ「今からサダム・フセインの基地を偵察する」と電話をかける。自宅アパートとは方角違いの米軍基地の前で車を降りて見せる。
詐欺師は詐欺師なりに、あれこれ「努力」を重ねるらしい。ネタ本はあるのか。手口は仲間内で講習しているのか。愛の言葉の在庫はいくつあるのか。全容の解明が待たれます。

 天声人語より
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快眠のコツ 適切な睡眠は6~7時間。統べての人に勧めしたいのは昼寝。
春眠暁を覚えず、という漢詩があるように、眠りを誘う季節です。しかし、布団に入ってもなかなか寝付けないという相談は、この季節も多く寄せられます。適切な睡眠時間を知って、気持ちよく寝てすっきり目覚めましょう。
 私たちは眠ることで疲労を回復させ、心身のメンテナンスをします。日中、疲れや眠気を感じず過ごせるようなら、李相の睡眠がとれているといえる。
現役時代に十分な睡眠がとれなかったから時間ができた今はゆっくり眠りたい。結果、寝床にいる時間が長すぎて、睡眠の質が悪くなる。これがシニア世代の落とし穴になります。寝付きが悪かったり、夜中に何度も目覚めたりする人は睡眠時間を圧縮することで、改善されることが多々あります。目安は6、7時間。実際に眠っている時間+30分を心がけましょう。
 凡ての人にお勧めしたいのが昼寝です。午後を元気に過ごせて活動量が揚がるからです。ポイントは時間の長さとタイミング。正午~午後3時の間に30分までの仮眠をとれば、深い眠りに入る前に目覚めるため、すっきりします。
 ソファに座って目を閉じるだけでも、効果を期待できます。衣服の締め付けをゆるめ、上半身を少し起こした姿勢で足を伸ばすとリラックスできる。

 きょうもキレイより------三橋美穂
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公開中の映画「がんになる前に知っておくこと」を見て、何年か前のわが健康診断を思い出す。
胃に「影」が見つかった。まさか自分が。再検査の結果を聞くまで、家族にあきられるほど動揺した。
「がんが疑われて動揺しない人はいません」とこの映画を企画した上原拓治さん。義妹を3年前、がんで失った。自分には無縁な病気。そう思うからこそ不安に陥る。がんについて一からわかる映画を目指し、三宅流監督とともに、医師や看護師、患者ら15人を取材。病気と向き合う手立てを丹念に拾った。
助からない病の代表では? 「がんイコール死というのは30年も前の古いイメージ。いまはがんと共存できる時代です」。専門医が力を込める。
怖くてしかたがない時は? 「患者の恐怖を医学は解決できません」。医師が限界を率直に語る。何より頼りになるのは経験者の生の声だ。患者たちはピアサポートの部屋で不安をはき出す。
治療に納得できない場合は? 「医者はどうしても生存率にこだわる。ですが優先されるべきは患者の生きがい」。自身もがんと闘う医師が答える。好例として挙げられたのは舌がんの落語家。「高座に上がりたいから舌は切らない」と外科手術を断った。
あせらず、あわてず、あきらめず----。経営やスポーツの哲学としてしばしば聞く心構えがそのままあてはまるのではないか。生涯で2人に1人ががんを経験する時代、この病気と付き合う「知恵袋」のような映画である。

 天声人語より
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体の「老化」と心の「老い」は別物
男女とも平均寿命は80歳を超えました。高齢化社会で問題になるのが、「平均寿命」と「自分で自分のことができる健康寿命」との差です。男性ではほぼ9年、女性では13年近く介護を受けたり、あるいは寝たきりで過ごしたりしています。この期間をいかに短くするかが、医療従事者の課題です。
一概に「老い」といっても、生物学的な「老化」と、人間的な「老い」は別物です。人間として抗しきれない老化の中で、いかに生命の意味を見いだしていくか。「土の器」とも例えられるもろい人間の身体は、ひび割れたり壊れたりもします。それでも私たちは与えられた時間の中で、その器に何を入れていくか、模索し続けるのです。
もし社会が老人を疎んじ、ポンコツ車のように見下すなら、それは真の文明社会とはいえません。必要なのは、社会がもっと交わりの中に高齢者を入れ、温かい心で包み込み、高齢者に「役割」を与えることです。私が日ごろから平和の重要性を語るのは、高齢者が居場所を得て輝くためには、社会がまず、平和であることが前提となるからです。
若い世代を含め、一人ひとりが参与しなければ、本当の健康社会は日本に実現されない。

 私の証あるがまゝ行く----日野原先生
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日本にスキーを伝えたのはオーストリア・ハンガリー帝国の軍人レルヒである。
明治の末、新潟県や北海道で1本杖スキーを初歩から教えた。故郷オーストリアでは有名人なのだろうか。
「知名度は低め。日本でスキーの伝道者として敬慕されていると報じられ、著名人入りした格好です」とレルヒに詳しい新井博・日本福祉大教授。ゆかりのウィーンやプラハで研究し、評伝を著した。
レルヒが日本に駐在したのは日露戦争と第1次大戦の間の2年弱。敵対するロシア軍の動向を極東から探る狙いだった。「日本の新兵訓練には見るべきものがない」。演習を視察し、失望調の報告を本国に送っている。
合間に楽しんだのがスキーや富士登山、大相撲見学だ。「お名残惜しゅうございます」。上達した日本語で離任の辞を述べて母国に戻った。まもなく最前線でロシア軍と銃火を交える。敗戦により帝国は瓦解。軍一筋に生きたレルヒは道に迷った。
退役し、放浪の1年を送る。貿易会社を立ち上げるも長続きしない。次作の水彩画を日本の知友らに売って糊口をしのいだ。長く想いを寄せた女性と結ばれたのは50代に入ってから。女性が子育てを終え、離婚するまで待った。誇り高く、一途な人柄が浮かぶ。
新潟の雪山で撮られた堂々たる軍服姿が私の頭にあつて、全生涯を順風が包んだものと思い込んでいた。あの敗戦、その挫折、この困窮----。映画かドラマの脚本を書いてみたくなるほどの波乱に満ちた後半生ではないか。

 天声人語より
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理想的な健康長寿の姿、それに近づくための心の持ち方
まず「健康」という言葉そのものについて考えます。「健」の字には、建物の「健」が含まれます。地震で倒れない、しっかりした建物を建てるように、「人間の体を健やかに保つにも、強い土台が必要だ」と解釈できそうです。
次に「康」というと、260年続いた江戸幕府の礎を築いた、徳川家康の名が思い浮かびます。「啼くまで待とうホトトギス」と詠んだ、という逸話があるほど、家康は気長で心に余裕のある人物だったと言われています。漢和辞典を調べると、康には「すこやか」「やすらか」といった意味があるようです。健やかに、安らかに。気長に、余裕を持って。そんな心の持ち方が長生きのコツでしょうか。「人生50年」と言われた時代、家康は70年以上、生きたことが分かっています。
では、長生きしたら、毎日をどう楽しむか。「今までやったことがないことをやってみる」。それに尽きます。挑戦するかしないか、迷う前に、「新しいことに挑戦する毎日」を習慣化してしまえばいいのです。

 あるがまゝ行くより---日野原重明
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メルケル独首相にはよく知られた癖がある。両手の指を突き合わせ、おなかの前で左右対称のひし形を作る。
問われると「対称形が好きだから」。何とはなしに物理学者だった経歴を思わせる。
5日まで日本を訪れ、官邸や皇居、大学を駆け抜けた。30時間に届かぬ滞在で、ひし形を披露するいとまはなかったかもしれない。一時はノーベル平和賞にも擬せられたが、難民危機で支持を失う。遠からず首相の座を譲るとの観測を聞く。
ふりかえれば劇的な人生である。生後まもなく西独から東独へ。数学やロシア語に秀でた模範生。だが家族は独裁体制に批判的だった。秘密警察の目をかわし、物理学を生計の道に選ぶ。
ベルリンの壁が崩れて政界に転ずる。統一なつて初めての選挙で連邦議員に当選し、いきなり閣僚に。だが抜擢してくれた党幹部に疑惑が浮かぶと、ためらわず絶縁する。短命と目されながら、13年間も国を率いてきた。
「私は言論の自由のない国で育ちました。人々は不安におびえた。それは国全体にとっても悪いこと。先に進むことができなくなる」。4年前、東京の浜離宮朝日ホールで聴衆に語りかけた。講演録を読み返すと、記者として大いに勇気づけられる。
ユーロ危機を乗り越え、脱原発にカジを切る。ポピュリズムの嵐に行く手を阻まれたとはいえ、ドイツという巨船が何とか中道を航海して来られたのは、この人のバランス感覚あってこそだろう。「メルケルのひし形」は左右の均衡が美しい。

 天声人語より
紙面ではほとんど来日を取りあげなかったのはなぜか?
聞きたいものだ。
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領土問題
「不法占拠」や「固有の領土」を封印。
交渉だから駆け引きはあろうが、いまやすっかりロシアペースなんだな。

素粒子より
この人も前のめり。あちらもこちらも前のめりの人ばかり。
世界はどこへ向かうのか。
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「絶無使用 日本福島米及食材」。5年ほど前、香港の和食店でそう大書したポスターを見かけた。
きつすぎる文面にため息がこぼれた。
先日、久方ぶりに香港を訪れた。意外だったのは、福島産の日本酒が人気の的だったこと。「寫楽」「十口万」。会津の銘酒を香港の人々が楽しげに酌み交わしているではないか。意識は変わりつつあるらしい。
福島県の担当課に聞くと、震災直後は54の国・地域で県産品の輸入に規制がかけられたが、いまは総数24に減った。その一つが香港だ。香港政府は昨夏、群馬や茨城など福島近隣4県の規制を解いた。あとは福島産の野菜や果物、乳製品を残すばかりとなった。
福島県の内堀雅雄知事は先月下旬、香港を訪れている。震災前までは前県の輸出農産物の8割が向かったという大得意先である。知事は安全性を説いて回ったが、輸入再開の確約を得るには至らなかった。「福島に対する意識、懸念や不安、心配が根強かった」。現地を歩いての偽らざる実感だろう。
短い間なか゜ら記者として香港に駐在して感じたのは、日本の食材食品に寄せる人々の信頼の高さである。「価格は高くても安心」と幾度も言われた。事故後にいつまでも風評が収まらないのは、そうした
長年の評価の裏返しなのかもしれない。
国外に限らず、風評との戦いではゴールが見えにくくなる。それでも福島のお酒を満喫する香港の人々には励まされる。今回の滞在中、「絶無」のポスターを見ることは絶えてなかった。

 天声人語より
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北朝鮮問題
やはり、そうなのか。
「北の核開発は無傷」と国連の専門家。
米大統領がどこまで追求できるか。
ちょつと心配。

素粒子より
ちょつとでなくて大変に憂慮しているでしょう。
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丹沢の山々に抱かれた神奈川県松田町の寄地区では、いま2万本もの?梅が咲きほこる。
13年前、寄中学校の生徒が卒業記念に250株の苗を植えたのが始まりだ。
「?梅は冬に咲く。ほかの花々より断然早い。町おこしにならないか」。大館達治さんら地元森林組合のメンバーが、荒れ放題だった畑を再開墾し、毎年数百株ずつ植え足してきた。植樹当日は卒業まぎわの小6や中3の生徒を招いた。野鳥に芽を食い荒らされた年もあったが、メンバーはあきらめずに剪定、施肥、下草刈りを続ける。群馬や埼玉など他県の名所を見学して運営方法も研究。細々と始まった「寄ロウバイ園」に訪れる人は増え、丹沢の新しい観光地となった。
園誕生のきっかけになった寄中学は、今年度で閉鎖される。春からは隣の中学に統合されるという。「母校が消えるのはやはり寂しい。でも?梅の盛りには2万人が来てくれる。励みになります」と大館さん。
8回目となる今年の「寄ロウバイまつり」は11日まで。園内には甘い香りがあふれ、花もつぼみも蝋細工のような光沢を放つ。濃い黄色は満月?梅、淡いレモン色は素心?梅。花色はずいぶん異なる。見渡せば、冬空の青、雪山の白との対比が鮮やかだ。
<?梅のひかりに未知の月日透く>谷内茂。半透明の花は冬の陽光を一身に吸い込んで輝く。少子化の大波にあらがえず。母校の歴史が閉じても、生徒たちが植えた?梅は来年も必ず咲く。4日は立春。暦の上ではもう春である。

 天声人語より
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米朝首脳会談
今月27、28日にベトナムで開催すると発表した。。
2回目の首脳会談で、非核化に向けた具体的な措置について合意できるかにある。

紙面より
前のめりのトランプ氏が心配てある。
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降りしきる雪を見ると思い出す映画がある。高倉健さん主演の「八甲田山」。
遭難した兵士たちが、限界を超える寒さに狂い、滑り落ち、力尽きる。そんな場面に映画館の客席で震えた。
青森市に住む元自衛官伊藤薫さんは、厳冬期の八甲田山演習に10度参加した。事前に圧雪車を走らせ、安全には万全を期す。それでも空が荒れると、視界は鉛色に。方向感覚を失いそうになる。「雪原のブナが人に見える。明治の兵士たちが救助者と見誤って歓喜したのもわかります」。
遭難は1902年に起きた。日露開戦に備え、旧陸軍の青森第5連隊210人が山越えに挑み、199人が死亡。山岳史に残る大惨事となった。作家の新田次郎は小説『八甲田山死の彷徨』を著した。
伊藤さんの入隊した77年、映画が公開された。演習で現地を知れば知るほど、遭難の実相に感心が募る。生存隊員の証言テープを聞き取り、国会図書館で文献を丹念に調べた。成果を1年前、『八甲田山 消された真実』として世に問うた。
「記録的な大風雪に見舞われたのは不運ですが、それより指揮官が雪山を甘く見たのが決定的。遠足のような装備で、露営の準備も凍傷対策もおざなりでした」。事故の報告文書には、軍上層部による責任逃れの跡がいくつも見られるという。
八甲田山のふもとに隊員たちの眠る墓園がある。名を刻んだ墓標は一本残らず雪に埋もれていた。生還の道を失い、身を寄せ合って凍えた隊員たちの苦難と重なった。

 天声人語より
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春闘スタート
労使ともに賃上げの必要性は一致。
しかし、ベースアップや定期昇給という人件費の固定化につながる値上げには経団連はノー。

紙面より
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春の気配を探したくなるが、なかなか見つからない。
この時分になると思い出すのが、吉野弘さんの詩「二月の小舟」である。<冬を運び出すにしては小さすぎる舟です。春を運びこむにしても 小さすぎる舟です。>。
2月は短く、そしてまだ寒い。<川の胸乳がふくらむまでは まだまだ 時間が掛かるでしょう>。雪が解け、川の水が増える春を楽しみに、ゆっくり待ちましょうよ。そんなふうに声をかけられている気がする。
寒さは、植物の種子にとってはなくてはならないものだと、植物生理学者の田中修さんの著書で知った。実験用の容器で秋に発芽させようとしても、うまくいかない。しかし、しばらく冷蔵庫に入れた種子は芽が出やすくなるという。
冬の前に発芽してしまったら、その後の寒さで枯れてしまう。種子はよく知っているのだ。寒さにたえているのは冬芽も同じだろう。通勤の途中、茶色く寂しげなアジサイの茎に、堅く閉じた芽を見た。コートを着込み、マフラーをまくかのように。
高校や大学の入学試験がこれから本番を迎える。フリーアナウンサーの川田裕実さんが語っていた。「思い切り、焦ったり緊張したりしてもいい。そして、そういう自分をおもしろがってください」。寒風を和らげるようなエールである。
手もとの歳時記を見ると、旧暦2月の別名である如月は、衣更着の字もあてられる。寒さをしのぐため、衣を重ねるからだ。暖かくして、大一番に風邪などひかぬように。

 天声人語より
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Tカード問題
いまどきの人権感覚を思い知る。
カードの記録を令状なしで警察に渡すのが「社会貢献」だとは。
ご冗談でしょ。

素粒子より
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統計といえば、味気ない数字が並ぶ印象だ。しかし、こんな楽しいものもある。
小学校のみんなに好きな虫を聞いて、絵入りの棒グラフを作る。きょうの朝ごはんは何だったか、70人の子どもと大人に教えてもらう。
統計情報研究開発センターが昨年、小学生から募った統計グラフである。コンクールで文部科学大臣賞に選ばれたのは、1カ月間、登校時の荷物の重さをこつこつ量った記録だった。日々スイカ1個分ほどあり、月曜はとくに重い----。資料的価値もありそうな力作だ。
どの作品からも伝わるのは、子どもたちの一生懸命さである。統計をめぐっては厚生労働省飲む大人たちも一生懸命なようだ。きちんと調べるためでなく、手抜きをごまかすために。
毎月勤労統計で調べるべき事業所の数を勝手に減らしていた。怠慢が外部にばれぬよう、あの手この手を使っていた。そうとしか思えない事実が次々と明るみに出ている。人手や予算が足りないのなら改善策を講ずるべきだが、それも面倒くさかったか。
問題の検証もやるにはやった。外部有識者による聞き取り調査だとしていたが、実際は7割近くを「身内」の厚労省職員が行っていた。「組織的隠蔽はなかった」という報告書が、どうも組織的に作られたようなのだ。なかなか念が入っている。
先のコンクールは小学生のほか中高生からも作品を募り、毎年開いている。社会をはかる物さしの大切さを知ってもらう。そんな啓発活動は、霞が関の役人たちにこそ必要か。

 天声人語より
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胃潰瘍や動脈硬化などを防ぐ梅のパワー
梅干しは、昔から健康に良いというイメージが伝えられていますが、日本一の産地、和歌山県では最近、科学的な証拠が集まりつつあります。
「梅はその日の難逃れ」のことわざのように、梅干しを朝に食べると、病気などを免れると、昔の人は経験から伝えてきた。和歌山県立医大の宇都宮洋才准教授によると、梅の産地みなべ町などで聞き取り調査をしたら、「動脈硬化を防ぐ」「胃潰瘍になりにくい」「かぜをひかない」「疲れがとれる」など数え切れないほどの伝承があった。まるで「万能薬」だが、本当だろうか。
マウス実験では、梅エキスが動脈硬化を引き起こす血管の筋肉の肥大を防いでいることがわかった。
宇都宮准教授は梅に含まれるポリフェノールの一種「リグナン」に着目。胃潰瘍の原因となるピロリ菌の培養液の中にリグナンを加えたら、変形したりしてピロリ菌の働きが弱まった。
ピロリ菌の働きを半分に抑えるには、梅干し5個分相当のリグナンが必要だったが、「1、2個分でも効果はある」という。
また、インフルエンザウイルスが感染した培養細胞にリグナンを加えたら、ウイルスの増殖が抑制されることもわかった。
梅の有効成分はリグナンだけではない。近畿大生物工学部の三谷隆彦・元教授が見つけた別のポリフェノール「ヒドロキシ桂皮酸」にも、高血圧防止やウイルスの増殖を抑える効果があることが分かってきた。
ただ、数々の健康効果があるからといって、たくさん食べれば良いわけではない。梅干しには10%程度の食塩が含まれている。1個10㌘だと1㌘に上る。
厚生労働省が定める1日の塩分の摂取目標量は、成人男性9㌘未満、女性7.5㌘未満だ。
1日の食事全体で塩分を調節しなければいけない。梅干しは1日2個程度を目安に。増やす場合には他のメニューの塩分を抑える工夫が必要だ。
さて、観梅の季節。梅林の花の香りにも、梅パワーは秘められている。和歌山工業高等専門学校の奥野祥治准教授によると、香り成分のベンズアルデヒドに抗菌作用がある。梅干しにも同成分があり、「日の丸弁当が傷みにくい理由の一つではないか」とみている。

 元気のひけつより-----野中良祐
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タイムマシンで過去に戻り、一つだけやり直せるとしたら、何をするか。
漫才コンビかまいたちのネタをテレビで見て笑った。「学生時代に好きだった子に告白する」と一人は言うが、もう一人は「コンビニのポイントカードを作ります」。
よく行く店でカードを作りそびれ、長い年月がたってしまった。今さら作ると、それまでのポイントを損したような気がする。ああ、あのとき作ればよかったと買い物のたび後悔する。その気持ち、わかるわかる。
ポイントを逃がしたくなくてカードを財布から探す。それが積もり積もって、どう扱われているかという怖いニュースだった。「Tカード」の運営会社が、会員の個人情報を捜査機関に渡していた。裁判所の礼状なしに。
使える店が実に多岐にわたるカードである。その時どこにいたか。どんな店で何を買ったか。その人を丸裸にするような情報を、どうぞどうぞと警察に教えていたのか。会員が6700万人いるだけに、操作する側には便利であろう。
今後はこっそり教えるのはやめ、捜査機関への情報提供がありうることを規約に盛り込むという。正々堂々、いっそカードの表にでも書いてはどうか。「あなたの情報は警察に筒抜けになることがあります」と。
思えば小さなお得と引き換えに、毎日多くの情報を献上している。犯罪とは無縁と思えど、誰に見られるか分からない状態はざわっとする。まして過去にさかのぼって調べることが可能なら、いやなタイムマシンである。

 天声人語より
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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親と自分の関係が、場所によって変わる。その不思議さをすくい上げた中学2年生の詩である。
〈風呂の時、僕は父は友になる。怒られた時、僕と父は上司と部下になる。そしてご飯のとき、僕と父は家族になる〉。
「親子で話そう」をテーマに文部科学省が募った3行詩から引いた。一緒にお風呂に入ると距離がぐっと近くなるのは、誰でも同じだろう。小学1年生の詩。〈おふろだと、いっぱいはなせる はだかんぼなきもち〉。
幼いときは、おもちゃを浮かべて遊ぶ所。少し大きくなると、いろいろと話ができる空間にもなる。それがお風呂。決して親から折檻されたり、虐待を受けたりする場ではない。ないはずなのに。
千葉県野田市の小学4年生の女の子が、自分の家の浴室で亡くなった。傷害容疑で逮捕された父親には、娘に冷水のシャワーをかけ、首付近を両手でわしづかみにした。などの疑いがかけられている。虐待が常態化していた、とも報じられる。
「父親にいじめられている」。1年余り前、女の子が学校にそう訴え、児童相談所に一時保護されたことがあった。問題があることは認識されていた。なのにどうして、彼女を見守る視線が途中で切れてしまったのか。児童相談所も学校も、地域も。
女の子は音楽が好きで、「金管部に入りたい」と話していたという。自分でやりたいことが見つかってくる年頃である。安心できるはずの家庭で、命と未来が奪われる。痛ましい事件が、なぜなくならない。

 天声人語より
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インフルエンザ患者過去最多
インフルエンザの大流行が続いている。
A型の2種類が同時に流行している。同時期に複数のウイルスが流行しているので、複数回感染する恐れがある。
A香港型は高齢者が特に重症化しやすいので、ちゅういがひつようだ。

 紙面より
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日本の食材が手に入らない。それゆえの涙ぐましい工夫であった。
アマゾンの川辺に生える実を塩漬けにすると、梅干しのような味がする。パパイヤの根っこでキンピラを作る。トマトを黒くなるまで煮て、しょうゆの代わりにする----。
戦前も戦後も、多くの日本人が移民としてブラジルに渡った。女性たちの声を集めたのが『100年 ブラジルへ渡った100人の女性の物語』である。現地の邦字紙「サンパウロ新聞」の連載をまとめたこの本を開くと、希望や苦労が詰まっている。
「自分で道を切り開こう」と、渡航を決めた思い出がある。「今日働いて食べて、明日も働いて食べて、それだけ」だったという回願がある。孫やひ孫に囲まれる今の暮らしも。
そんな人たちに寄り添ってきたのが、1946年創刊のサンパウロ新聞なのだろう。日本語を理解する1世や2世が少なくなって部数を落としながらも、踏ん張って発行してきた。それでも続かなくなり、1月1日付を最後に廃刊となった。
昨年の新聞を手にとってみると、日本政治の動きがあり日系人社会での出来事がある。広島など出身者の多い県からのわだいもあった。情報だけでなく、日本語を読む喜びも提供してきたのだろう。とりわけインターネットのなかった時代は。
日本に暮らす外国人向けにも、それぞれの母国語で発信する紙やネットのメディアがある。日本や祖国の情報を求める外国人は、これからもむっと増えていく。どんな手助けができるだろうか。

 天声人語より
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