2018年09月の記事


口の健康維持。かむ力や飲み込む力を保つ。
最近、食べこぼしが増えたり、むせてしまったりするなどの症状はありませんか。加齢とともに口の機能が衰える「オーラルフレイル」の兆候を早めに発見し、対処することが大切です。
「フレイル」とは「虚弱」を意味する英語が語源で、高齢になって筋力や心身の活力が衰えた状態を指す。「オーラルフレイル」は、口の機能の衰えが、食欲の低下や栄養状態の悪化をもたらすという懸念で、近年注目されている。
口の健康を維持するためには、歯の本数だけでなく、かむ力や飲み込む力、舌の力を保つことも欠かせない。「硬いものがかめないと、やわらかいものばかり食べて、かむ機能が低下するという悪循環に陥る。放っておくと、誤って食べ物などが気管に入る誤嚥を招きかねない」と指摘する。
例えば、さきイカやたくあんなどの硬い食べ物がためない場合、かむ力や口の筋力が弱まつている可能性がある。お茶や知るものでむせることがあれば、飲み込む力が低下している恐れがある。これらの症状を予防するには、次のような体操が有効だ。
一つは、唾液の分泌を促す唾液腺マッサージ。奥歯の周囲の耳下腺、あごのエラの下にある顎下腺、あご裏の中央にある舌下腺を指で優しく刺激する。「唾液が出ることで、食べ物が飲み込みやすくなる」。もう一つは「パタカラ体操」。「パパパ、タタタ、カカカ、ラララ」「パタカラ、パタカラ、パタカラ」と大きな声で繰り返す。パは唇、タは舌の先端を使うといったように、口の周囲の筋力を向上させることができる。
「普段の食事でたくあんやにんじんなど、かむと音のする物を一品入れるだけでも効果がある」という。今年4月から、口腔機能の低下が疑われる65歳以上を対象に、かむ力の検査などが保険適用になった。「かかりつけ医をもって、定期的に歯科検診することも大切」

 続・元気のひけつより------佐藤建仁
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ワイシャツを脱ぐと、背中一面に彫られた「鯉の滝登り」。
気の弱そうな保険の営業マンだが、入れ墨を見た人はだれしもその筋の人と思い込み、疑いをはさまない。
ドラマ「相棒」にそんな場面があった。余命半年と告げられた営業マンが人助けのため、ある男の殺害を決意。入れ墨を彫り、背中を本物の組員に見せると、同業と認められて拳銃が手に入る。「カタギは入れ墨など彫らない」という常識があってこそ成り立つ脚本だろう。
「日本に行ったら公共のプールやジムで入れ墨を隠して」。日本で来年開かれるラクビーW杯に参加する選手らに、総括団体がそう要請した。入れ墨を理由に入場を拒まれるなどのトラブルを未然に防ぐためという。
いまから150年ほど前、明治政府が入れ墨禁止令を出したことがある。山本芳美著『イレズミの世界』によると、開国とともに欧米から大勢が日本に押しかけたころの話だ。日本の「悪習」として入れ墨が喧伝されることを時の政府は恐れたらしい。
一方で、来日した欧米人からは浮世絵のような精妙さに賛嘆の声が上がった。明治期に訪れた英国王子やロシア皇太子も喜々として彫ったという。先の大戦の後、禁止令を廃止するよう進言したのは占領軍の高官だという説もある。
彫物、文身、タトゥー----。入れ墨を表す言葉は多彩だ。古くは刑罰として彫られたものを「黥」と呼び、谷崎潤一郎は「刺青」と書いてその美に酔いしれた。いつの時代も評価の揺れる営みである。

 天声人語より
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快眠のコツ 適切な睡眠は6~7時間。統べての人に勧めしたいのは昼寝。
春眠暁を覚えず、という漢詩があるように、裏に傘が増すは目先は、眠りを誘う季節です。しかし、布団に入ってもなかなか寝付けないという相談は、この季節も多く寄せられます。適切な睡眠時間を知って、気持ちよく寝てすっきり目覚めましょう。
 私たちは眠ることで疲労を回復させ、心身のメンテナンスをします。日中、疲れや眠気を感じず過ごせるようなら、李相の睡眠がとれているといえる。
現役時代に十分な睡眠がとれなかったから時間ができた今はゆっくり眠りたい。結果、寝床にいる時間が長すぎて、睡眠の質が悪くなる。これがシニア世代の落とし穴になります。寝付きが悪かったり、夜中に何度も目覚めたりする人は睡眠時間を圧縮することで、改善されることが多々あります。目安は6、7時間。実際に眠っている時間+30分を心がけましょう。
 凡ての人にお勧めしたいのが昼寝です。午後を元気に過ごせて活動量が揚がるからです。ポイントは時間の長さとタイミング。正午~午後3時の間に30分までの仮眠をとれば、深い眠りに入る前に目覚めるため、すっきりします。
 ソファに座って目を閉じるだけでも、効果を期待できます。衣服の締め付けをゆるめ、上半身を少し起こした姿勢で足を伸ばすとリラックスできる。

 きょうもキレイより------三橋美穂
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「海燕」「通販生活」「CanCam」ザテレビジョン」「フロム・エー」。いずれも1980年代初頭に創刊された雑誌である。
週刊、月刊、季刊を問わず、あのころ世に出た雑誌には発信力と輝きがあった。
その一つが「新潮45」である。「45歳以上の中高年が読む雑誌」という旗を掲げて82年春、前身の「新潮45+」として創刊された。犯罪少年の実名を報じ、皇太子に退位を勧めて物議をかもす。かと思うと政治家の謎の死に迫るなど気骨も見せた。
「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない」。性的少数者を否定する杉田水脈・衆院議員の寄稿を載せたのは今年8月号。偏見に満ちた極端な主張が批判を招くと、10月号では擁護する企画を載せた。
あらためて創刊号を開く。司馬遼太郎氏は、折り目正しい武士の所作が維新で廃れたことを嘆く。塩野七生氏は脱獄囚を論じて読者を17世紀のローマへいざなう。タモリ氏と井上ひさし氏の対談は日本語を縦横に論じて興趣が尽きない。執筆陣の豪華さ、企画の自由闊達さに改めて感じ入る。
「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」。明治の後半、新潮社を創業した出版人佐藤義亮が高らかに掲げた言葉だ。その理念は「45+」にも引き継がれ、創刊の辞は「人間を中心に取り上げるよう志しました」。
今回の企画は、その良心に背いていなかったか。少数派の人間を切り捨てる冷たさはなかった。惜しむべき雑誌ジャーナリズムの灯が、またひとつ消えた。

 天声人語より
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東証26年ぶりの高値
日経平均は大幅反発し、一時400円超値上がり。
2万4千円台に、1991年11月以来、約26年10カ月ぶりの高値になった。
外為市場で1㌦=113円台の円安ドル高になつたのが買い材料。

紙面より
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どぎまぎして街頭でティッシュがうまく配れない。浦島太郎を語りながら肝心の「竜宮城」の名を度忘れする。
そんな頼りないロボットが、愛知県の豊橋技術科学大学で次々に開発されている。
「不器用な分、見る人がごく自然に救いの手を差しのべたくなります」と岡田美智男教授は言う。あえて弱点や限界をさらすことで、接する人の助力を引き出す。発想の斬新さに驚く。
世に出したのは約30種類。たとえば昔話ロボットは、たどたどしい話しぶりに、子どもたちが助け舟を出す。「竜宮城!」「玉手箱だよ」。
着想は学生時代、音声を発する自販機から得た。「お買い上げありがとうございました」。お礼の気持ちが伝わってこない。人工音だからか。いや違う。人と機械が交感できるという思想が欠けているからではないのか。以来30余年、人の情動に訴えかける「弱いロボット」を作り出してきた。
プロ棋士を打ち負かしたり、無人で車を走らせたり、近年、人工知能の能力の高さがしきりに語られる。「多くの職がAIに奪われる」と大量失業を予言する声も聞く。報道の世界でも、市況や試合結果を手早く記事化するソフトがすでに実用化されており、こちらもうかうかしてはいられない。
だが、ロボットは常に人の競争相手でしかないのか。弱いロボットの一つ、「む~」などはなかなかの聞き上手。こちらの話にうなずき、目を合わせ、合いの手を入れてくれる。人と機械も持ちつ持たれつでありたい。

 天声人語より
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日米交渉
国連演説で自ら「自由貿易の旗手」を任じた直後。
トランプ大統領と二国間の関税交渉入りで合意。
釈然としない。
保護主義に突き進む米国に押し切られた経緯も、自動車と農産品をはかりにかけるような姿勢も。

素粒子より
こんな人が首相でいいのか。自動車産業界にとっては万々歳だろうが。
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作曲家ショパン、劇作家チェーホフ、儒学者の頼山陽、政治家小林寿太郎は同じ病魔に人生を断たれた。結核である。
エジプトのミイラから結核の痕跡が見つかっており、人類と結核菌の闘いは太古にさかのぼる。
<たばしるや鵙叫喚す胸形変>。俳人石田波郷は結核治療のため肋骨を一度に数本切除し、手術の痛みと自分のうめき声を壮絶な句に詠んだ。病苦は56歳で没するまで続いた。辞世の句に<今生は病む生なりき鳥頭>。
結核を題材にした小説には、若き作家や深窓の令嬢が登場する。上品で繊細な若者が罹患し、緑あふれる高原で療養するといつた印象があるが、現実は違う。「結核菌は人を選びません。英国でも日本でも患者が急増したのは、産業革命から。すし詰めの工場で働く労働者層が最も多く犠牲になりました」と加藤誠也・結核予防会結核研究所長は話す。
明治から戦前にかけて結核は「不治の病」「亡国病」などと恐れられた。戦後は特効薬が普及し、治療法が確立。患者は劇的に減った。
とかく「過去の病気」と思われがちだが、現状は撲滅にはほど遠い。国ごとの罹患率を比べると、日本は欧米先進国には及ばない「中進国」。医療機関や警察署でさえ集団感染が起きているのは、おそらく官にも民にも油断が生じていたからだろう。
24日から結核予防週間。近年は、特効薬すら効かないゾンビのような耐性菌が各国で猛威をふるう。この恐るべき病原菌と人類との闘いはまだまだ終わっていない。

 天声人語より
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日朝会談実現か
首相の意向を韓国の文大統領が正恩氏に伝えたところ、日朝関係改善の意思は示したが、対話を急がない従来の姿勢を維持たようだ。

紙面より
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近年、月に注ぐ主要国の視線が熱い。中国が月面着陸を成功させ、インドも探査機を周回させた。
長らく月には冷淡だった米国は昨年末、有人探査を再開すると宣言した。
「1970年代以来の活況です」と鹿山雅裕・東北大助教。ひところ、月の探査は米アポロ計画で十分、月の研究を志しても未来はない、などと語られたのがうそのようだと話す。
月に挑む国々の関心の一つは水資源だ。鹿山さんらの研究班は、アフリカで見つかった月の隕石を分析。水なしでは生成されないモガナイトという好物を見つけた。まとまった量の水が月にあることを示す手がかりかと注目され、今春、米科学誌に掲載された。
「氷が大量に見つかれば、飲み水が確保でき、長期滞在が可能になる。鉄やチタンなど資源調査も本格化でき、火星など遠方への探査の補給拠点としても使えます」。太陽光のささない「永久影」など、氷のありそうな有望地を各国が虎視眈々と狙う情勢だという。
夜空に浮かぶ月を眺めて、私たちは「モチをつくウサギ」を思い浮かべるが、海外の見立てはさまざまらしい。「大きなカニ」「本を読むおばあさん」。同じ月面からまるで異なる絵を読み取ってきたようである。
24日は旧暦8月15日、夜空に昇るのは中秋の名月だ。どうみたらカニや読書する女性が浮かぶのか想像するのは楽しい。肉眼で見えるわけはないと知りつつも、ついでに目を凝らし、キラリと輝く氷のかたまりを探してみるのも一興かもしれない。

 天声人語より
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日中首脳会談
本物のパートナーか、都合のいい相手か。
通商で、拉致で。
ドナルド・シンゾーの内実が問われる首相訪米の旅。

素粒子より
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昔のカラオケは、歌うのにそれなりの度胸がいった。
歌詞が流れる画面などなく、テープの音を聞きながら、紙の歌詞カードを目で追っていく。歌い出しはいつか、間奏はどこまで続くか。曲の流れが頭に入っていないと、どんどん演奏とずれていく。
カラオケボックスはまだなく、スナックなどの飲み屋で知らない人を前に歌う。音を外せば恥ずかしい。でも歌い終わって、初めて会った人に拍手をもらうと、ちょっとうれしかった。
映像カラオケが広がり、カラオケボックスが主流になってからは、日進月歩だった。声の高さに応じてキーが変えられる。歌のうまさを採点してくれる。手元の機械ですべて操作するので歌の冊子も不要になった。
変わらないのは人前でうまく歌いたい気持ちだろう。一人で練習するためか、ネット上には歌詞カード付きのカラオケ動画が目に付く。便利だが、問題もあるようだ。動画をユーチューブに投稿した会社員が著作権法違反の疑いで書類送検された。
カラオケ音源を不正に入手し、自分で動画をつけたのだそうだ。約800万円の広告収入を得たというから、なかなかのビジネスである。なかには260万回視聴された曲もあった。
スナックで1曲ごとに料金を払っていたのは遠い昔。現代はカラオケに限らず、ネット上に無料の音楽があふれている。それでも音楽にお金を払う習慣がすたれれば、めぐりのぐって作り手にしわ寄せが行く。お気に入りのあの曲をつくり、奏で、歌った人たちに。

 天声人語より
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高齢者の肺炎予防。5年に一度はワクチン接種を
高齢化が進み、肺炎による死者数が急増しています。2011年には、がん、心臓病に次ぐ、日本人の死因の3位になり、年間約12万人が命を落としています。65歳以上になると、肺炎による死亡リスクはぐんと高くなるためです。
高齢者の肺炎は、命を奪う危険な病気だという認識を持ち、予防が重要だ。
肺炎は主に、肺炎球菌やマイコプラズマなど様々な最近の感染が原因で起こる。若いうちは、抗菌薬による治療ですぐ良くなり、命を落とすことはほとんどない。
一方、高齢者はいったん発症すると何度も再発を繰り返す人が多く、命にかかわる。薬が効かない場合もあり、まずはかからないようにすることが大切だ。
もっとも有効とされるのが、原因の3割を占める肺炎球菌のワクチン接種だ。65歳以上では5年に1度、接種することが望ましい。
特に、インフルエンザにかかった後は肺炎にかかりやすいので、肺炎球菌とインフルエンザのワクチンをあわせて接種しておくとさらに効果的という。
今のところ公的な定期接種の対象ではないが、自治体によっては接種費用の助成もある。
口のなかを清潔に保ち、入れ歯の調子を整えるなどのケアも重要だ。高齢になると、食事のときにむせたり、寝ている間に唾液が気管に入ってしまったりして、口のなかにいる細菌が肺に入って肺炎を起こすリスクが高まる。
粗食を好み、肉や動物性脂肪をとらない人は要注意。たんぱく質などの栄養が足りない状態になると体力が落ち、肺炎にかかりやすくなる。高齢者は積極的に脂質、たんぱく質を取るべきだ。喫煙者や糖尿病の人も、肺炎のリスクが高い。
高齢者の肺炎は、素人目には一見、ただの風邪と区別がつかないことが多い。あまり熱が高くなくても、ぼんやりしているなど、周囲の人が見て少しでも「おかしいな」と感じるところがあれば、積極的に医療機関を受診させるようにしたい。

 体とこころの通信簿より
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作家の内田百閒を訪問した客は、どきっとしたことだろう。玄関にこんな張り紙があるのだから。
〈世の中に人の来るこそうれしけれ とはいふもののお前ではなし〉。来客はうれしくも煩わしくある。古い狂歌をもじった百聞一流のユーモアである。
広い世には冗談のかけらもない「お前ではなし」もある。自民党総裁選の最終日、安倍晋三首相が東京・秋葉原の駅前で演説した。前の方には支持者たちが陣取り、それ以外の人が行こうとすると遮られたという。
安倍氏昨年、街頭で自分に抗議する人たちを指さして「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と叫んだことがある。国民を敵味方に沸賭けような姿勢は批判を浴びた。教訓を踏まえ、味方以外を遠ざける策に出たか。
安倍氏が石破茂氏を破り、自民党総裁に3選された。総裁選はとういんや議員のみならず、すべての国民に語りかける好機だったはずだ。しかし伝わったのは、こんな本音ではないか。「相手にしたいのは、お前ではなし」。
討論や演説の機会が減る一方、議員への圧力が明るみに出た。「石破氏を応援するなら辞表を書け」。安倍応援団の一人からそう言われたと、農水相が告発していた。なるほど「1強」とはこういうことか。情ない舞台裏を見せられた。
森友・加計問題も満足のいく説明はなかった。終盤で石破氏がこう訴えていた。「真実を語らない政治家は、国民を信じていない」。盛り上がりを欠いた選挙の悲しい総括かもしれない。

 天声人語より
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胃潰瘍や動脈硬化などを防ぐ梅のパワー
梅干しは、昔から健康に良いというイメージが伝えられていますが、日本一の産地、和歌山県では最近、科学的な証拠が集まりつつあります。
「梅はその日の難逃れ」のことわざのように、梅干しを朝に食べると、病気などを免れると、昔の人は経験から伝えてきた。和歌山県立医大の宇都宮洋才准教授によると、梅の産地みなべ町などで聞き取り調査をしたら、「動脈硬化を防ぐ」「胃潰瘍になりにくい」「かぜをひかない」「疲れがとれる」など数え切れないほどの伝承があった。まるで「万能薬」だが、本当だろうか。
マウス実験では、梅エキスが動脈硬化を引き起こす血管の筋肉の肥大を防いでいることがわかった。
宇都宮准教授は梅に含まれるポリフェノールの一種「リグナン」に着目。胃潰瘍の原因となるピロリ菌の培養液の中にリグナンを加えたら、変形したりしてピロリ菌の働きが弱まった。
ピロリ菌の働きを半分に抑えるには、梅干し5個分相当のリグナンが必要だったが、「1、2個分でも効果はある」という。
また、インフルエンザウイルスが感染した培養細胞にリグナンを加えたら、ウイルスの増殖が抑制されることもわかった。
梅の有効成分はリグナンだけではない。近畿大生物工学部の三谷隆彦・元教授が見つけた別のポリフェノール「ヒドロキシ桂皮酸」にも、高血圧防止やウイルスの増殖を抑える効果があることが分かってきた。
ただ、数々の健康効果があるからといって、たくさん食べれば良いわけではない。梅干しには10%程度の食塩が含まれている。1個10㌘だと1㌘に上る。
厚生労働省が定める1日の塩分の摂取目標量は、成人男性9㌘未満、女性7.5㌘未満だ。
1日の食事全体で塩分を調節しなければいけない。梅干しは1日2個程度を目安に。増やす場合には他のメニューの塩分を抑える工夫が必要だ。
さて、観梅の季節。梅林の花の香りにも、梅パワーは秘められている。和歌山工業高等専門学校の奥野祥治准教授によると、香り成分のベンズアルデヒドに抗菌作用がある。梅干しにも同成分があり、「日の丸弁当が傷みにくい理由の一つではないか」とみている。

 元気のひけつより-----野中良祐
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1950年代、ロマンスグレーという言葉が使われ始めたときには、ちょつとした衝撃だったらしい。
白髪の中年男のイメージを変えたからだ。そのころ仏文学者の平野威馬雄さんが試みた定義は、なかなか力がこもっている。
「男性で、中年以後、こめかみに白髪をまじえ、そこはかとなく青春の名残りをとどめ、あくのぬけた、適当に色気をのこせる貌」。いずれにせよ、対象は男性のみである。それを誰もおかしいと思わなかった。
白髪を染めずにテレビに出演し、話題になっている女性がいる。フリーアナウンサーの近藤サトさん。「若さが美しい」という考え方から自分を解放したいと思ったと語っていた。
きっかけは東日本大震災だった。防災用品を用意しているとき、無意識に白髪染めも入れていた。「世の中が大変なときに、私は何をしているんだろう---人として空っぽだなぁとがっかりしたんです」。若く見せようとするのをやめ、楽になったという。
思い切って白髪を受け入れようという動きが少しずつ広がっているらしい。主婦の友社編『グレイヘアという選択』が、こんな声を拾っている。「本来の自分を隠すことはストレス」「白髪になったら、パステルカラーが似合うようになる」。
ロマンスグレーがかっこよさを求めるなら、グレーヘアで手に入るのは解放感や自由さか。こうでなければいけないという思いを脇に置けば、心はもっと軽くなるかもしれない。髪でも、ほかのことでも。

 天声人語より
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快眠のコツ 適切な睡眠は6~7時間。統べての人に勧めしたいのは昼寝。
春眠暁を覚えず、という漢詩があるように、裏に傘が増すは目先は、眠りを誘う季節です。しかし、布団に入ってもなかなか寝付けないという相談は、この季節も多く寄せられます。適切な睡眠時間を知って、気持ちよく寝てすっきり目覚めましょう。
 私たちは眠ることで疲労を回復させ、心身のメンテナンスをします。日中、疲れや眠気を感じず過ごせるようなら、李相の睡眠がとれているといえる。
現役時代に十分な睡眠がとれなかったから時間ができた今はゆっくり眠りたい。結果、寝床にいる時間が長すぎて、睡眠の質が悪くなる。これがシニア世代の落とし穴になります。寝付きが悪かったり、夜中に何度も目覚めたりする人は睡眠時間を圧縮することで、改善されることが多々あります。目安は6、7時間。実際に眠っている時間+30分を心がけましょう。
 凡ての人にお勧めしたいのが昼寝です。午後を元気に過ごせて活動量が揚がるからです。ポイントは時間の長さとタイミング。正午~午後3時の間に30分までの仮眠をとれば、深い眠りに入る前に目覚めるため、すっきりします。
 ソファに座って目を閉じるだけでも、効果を期待できます。衣服の締め付けをゆるめ、上半身を少し起こした姿勢で足を伸ばすとリラックスできる。

 きょうもキレイより------三橋美穂
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中国への高関税制裁措置の第3弾は、生活用品など幅広く対象とするため、日本企業は中国生産の移転を始めた。
影響を避けるため、中国での生産を他国に移すなど方策をとり始めている。
旭化成は、中国と日本の工場で担っていた米国向けの自動車部品用の樹脂の生産を、8月までに日本の工場に集約した。もともと日本に徐々に移す計画だったが、対中制裁に伴って予定を前倒しした。三菱電機も、中国で生産していた米国向けレーザー加工機などが制裁の対象になり、8月から名古屋市内の工場に生産を移しつつある。
業績への影響も深刻だ。コマツは、中国で油圧ショベル用部品を生産し続けた場合、関税の影響で年間の損失が約40億円になるとの試算が出たため、一部の生産を米国や日本に移し始めた。アジアや北米向けの油圧ショベルが好調な日立建機は、2018年4~6月期の売上高が過去最高だったのに、通期予想は据え置いた。全世界にどう波及するかに神経をとがらせているという。
第3弾が発動されれば、さらにおおくの日本企業が対応を迫られることになりそうだ。
トランプ氏の強硬姿勢は、日本にとってもひとごとではない。9月下旬にも米国との通商協議「FFR」や日米首脳会談が控えているからだ。トランプ氏は最近「日本は米国とのディールに応じなければ大変な問題が起きると知っている」などと発言。政府関係者は「米側と事前協議はほぼなく、先行きは見通せない」と身構える。

 時時刻刻より
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NYダウ最高値へ
20日のNY株式市場はむ、米中貿易摩擦への懸念が和らいでいることなどから、ダウ工業株平均が大幅に値上がりした。
1月下旬以来ほぼ8か月ぶりに最高値を更新した。
この流れで東証も値上がりしている。

紙面より
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16日に訃報が届いた俳優の樹木希林さんは子どもの頃、運動が苦手だった。
小学6年生の水泳大会で選んだ種目はクロールや平泳ぎではなく「歩き競争」である。泳げない子向けの競技で、ほかは1、2年生ばかり。あっという間にゴールして1等賞を取った。
同級生から軽蔑されながらも賞品をもらい、得した気分になった。「これで私はきっと味をしめたんだね。いいんだ、これでって。そのまま来ちゃったわね、私の人生」。昨年アエラ誌で語っていた。
他人と比べ内。周りの価値観にとらわれない。そんなスタイルで役者人生を貫いた。だからなのか、呼び名に困る人でもある。名脇役ではぴったり来ないし、怪優や名優も違う気がする。「樹木希林」としか、言いようがない。
おばあちゃん役ながら、沢田研二さんのポスターを前に「ジュリー!」と身もだえする。写真フィルムのCMでは「美しい人はより美しく、そうでない方はそれなりに」と言われ、がっかりする。そんなコミカルな演技に、いつか重厚さが加わっていた。
病との付き合い方も、この人ならではであった。前進に転移したがんを受け入れ、振り回されはしない。最後まで仕事を続ける姿は、生きることを楽しむかのようだった。人生の素晴らしさも悲しさも包み込んだ作品が、残された。
「現在まで、それなりに生きてきたように、それなりに死んでいくんだなって感じでしょうか」。ひょうひょうとした言葉をいくつも残して、去ってしまった。

 天声人語より
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北朝鮮問題
南北融和は成果あり。
金氏のソウル訪問、ぜひ見たい。
次は非核化だ。北の具体策と米の相応の措置。
「行動対行動」の道筋をどう描くか。

素粒子より
韓国も米も焦るな。
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夕暮れ時を黄昏時というのは「誰ぞ彼」からきている。古い言葉でカワタレともいい、こちらは「彼は誰」である。
あれは誰かと尋ねるのは、化け物を警戒する意味も含んでいたように思うと、民俗学者の柳田国男が述べている。
恐ろしい者に出くわしやすい夕暮れには「逢魔が時」の言い方もある。昼は人間の時間帯だが、夜の闇は化け物たちのもの。その境目で両者が遭遇しかねない。「大禍時」の字をあてるのも大きなわざわいわ恐れる気持ちからだろう。
交通の世界にも大禍時があるらしい。警視庁によると、車と歩行者の死亡事故は日没の前後に最も多く、1時間あたりで見ると昼間の4倍にのぼるという。視界が徐々に暗くなる時だ。歩行者に気づくのが遅れ、距離の感覚も鈍るという「魔」が忍び込む。
こうした死亡事故のほとんどは道路の横断中に起きている。なかでも横断歩道のないところで渡っていた例が8割近かったという。夕闇が、もともとある危険を増幅しているのかもしれない。
信号機のない横断歩道で車がほとんど止まらない。まるで車優先と決まっているかのように。ずっと言われてきた不満である。止まらぬなら、どこでも同じだと思って渡ってしまい、事故になる。そんな悪循環が起きていないか。
<足もとはもうまつくらや秋の暮れ>草間時彦。日暮れがすっかり早くなった。冬に向かい、目立ちにくい黒っぽい服も増えていく。大禍が起こらぬよう、車も歩行者も目をこらしたい秋の暮れである。

 天声人語より
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東証続伸
日経平均株価は大幅続伸。
一時380円余り上昇し2万③800円を超え、約8カ月ぶりの高値。
庶民は何も良くないのに。
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風が吹けば桶屋がもうかる。ある出来事が、めぐりめぐって思わぬ結果をもたらすことの例えである。
あるいは、こんな言い方もできるだろうか。リーマン・ブラザーズが潰れると、ドナルド・トランプ氏が大統領になる。
米国の不動産バブルがはじけ、金融大手リーマンが破綻に陥った「リーマン・ショック」。それが起きたのが10年前の16日である。放っておけば倒産が連鎖すると恐れた米国政府はこのあと、税金を使って軒並み金融機関を助けることになる。
銀行ではなく経済を守るのが狙いだったが、うまくいかなかった。企業にお金が回らなくなり、多くの人が職を奪われた。一方で、バブルをあおった金融機関の多くは生き残った。経営陣に高額な報酬が払われ続けたこともあり、人びとの怒りを買った。
トランプ氏の参謀役だったスティーブン・バノン氏が政治に関わったきっかけが、この金融危機だったという。「金融機関は休載を受け、誰も牢屋に入らない」。経済や政治のエリートたちを標的にし、怒りをかきたてる手法が受け入れられていった。
桶屋ならぬトランプ氏を喜ばせる以外の道が、本当はあったのではないか。危機の前から、米国は経済的な不平等の大きい社会であった。それを直視し、是正へと動き出す。苦境にあえぐ人びとに、政府が手をさしのべる。
リーマン・ショックは、経済だけでなく、政治の世界にも大きな傷をつけることになった。残念ながら、こちらの方が長く残りそうな傷である。

 天声人語より
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米の対中関税3度目を発令
米政府は最大規模の2千億㌦分を対象に、年内は10%の関税を上乗せする高関税措置の第3弾を24日から発動する。
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モロン、イディオットといった英単語は馬鹿、まぬけを意味する。
人前で使ってはならないと英会話塾で習った。そんな言葉がいまや米ホワイトハウスでは日常的に飛び交っているらしい。
今週、刊行された米記者ボプ・ウッドワード氏の『FEAR』を読む。トランプ政権内で交わされる言葉の品位のなさに驚く。「あんたはもう盛りを過ぎた」。大統領が高齢の閣僚を面罵する。
かつてニクソン大統領を退陣に追い込んだ辣腕記者は今回、トランブ氏の暴言を丹念に拾う。「あいつをぶち殺そう。やるぞ、あいつらをたくさんぶち殺そう」。シリアの大統領を殺せと興奮した日の発言だ。
政権の深部は殺伐としているらしい。首席補佐官が「人生最悪の仕事」と嘆く。国防長官はトランブ氏の理解力を「小学5、6年生並み」と評する。むやみに感情を爆発させる大統領、懸命に制する高官たち。そんな姿が浮かぶ。
この書の刊行と機を合わせたかのように、ある高官が先週、匿名の論考を米紙に寄せた。トランブ氏を「米国にとって有害」な存在だと断定。連邦議会に申し立てて解任する方策を高官たちがひそひそ話し合った、というから驚きである。
当人はいま怒り心頭と聞く。内幕本を「公衆に対するペテンだ」と難じ、新聞に寄稿した謎の高官を「臆病者」とののしる。大統領たるもの、繰り出す言葉には最低限の節度があってしかるべきだろう。品位と見識に欠ける語彙が子どもたちに広がらぬよう祈るばかりだ。

 天声人語より
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物忘れをすれば新しいものが入りやすくなる。
集めた情報で身の回りを固めていると、人間は干からびていく。情報はどんどん捨てる方がいい。
といっても人の記憶はままならない。「覚えようとするものは忘れがちなものだが、忘れようとするものはなかなか忘れられない」。自分の記憶ですらこうだから、人様の記憶などおよそ思い通りにいかないと考えるのが普通だろう。
ところが最近、「忘れられる権利」が話題になる。自分に関する不都合な情報をネット上から消させる権利、つまりは人様に忘れてもらう権利だ。欧州では、以前のトラブルについて新聞記事がずっとネットに残り、不利益を被った人が訴えて、5月に検索結果の削除が認められた。
日本でも似た争いがある。自分の名前を検索すると犯罪に関わっているかのような結果が出て、生活が脅かされている。そんな申し立てに東京地裁は先日、人格権の侵害を認め、削除を命じた。検索最大手のグーグルが、この命令に従うと表明した意味は大きい。
仮想世界を漂う「記憶」は時に凶器になる。その適切な取り扱い方を確立すべく、試行錯誤が続く。

 天声人語より
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平和条約先行案は以前から
「平和条約を年内に結ぶ」という提案について、プーチン大統領は「今思いついた」と言った。だが、実は新しいものではない。
ロシア側には、同様の案がプーチン氏が2000年に最初に大統領に就任した当時からあった。当時は二つの条約を想定した、最初の条約で平和と友好、協力を定め、その条約を基礎に後で国境に関する二つ目の条約を結ぶというものだ。
 プーチン氏が語ったのは、この一つ目の条約のことだろう。最近の2国関係はよい結果をもたらしており、これを条約を結ぶことによって確実にする意図だ。こういう案が実現できるとすれば、安倍首相がいる間だけだ。共同経済活動は二つ目の条約に入れることができる。
 プーチン氏が「年内」という短い期限をつけたのは、領土問題と国境をのぞけば、平和条約の用意は事実上できているからだ。政治的意思があれば、両国が平和や友好を定める一つ目の条約の条文を調整し、合意するのは簡単だ。
 今は安倍氏は動かないだろうし、動けないだろう。だが、ロシア側の用意はできている。プーチン氏は刺激を与え、事態を前に動かそうと考えたのだろう。

 考/論より----アレクサンドル・パノフ元駐日大使
これはあくまでロシア側から見た意見だ。日本としては騙されないよう気をつけないと。
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スマホの通信量節約、無線LANの活用を
携帯電話の通信費が政府レベルで問題になるこのごろ。長男が驚くようなことを言った。「すまをほ家でWi-Fiにつないでいない友達、けっこう多いと」。
動画や音楽のストリーミングなど、スマートフォンで人気のサービスの多くは、大量のデータ通信を必要とする。例えば国内最大規模の動画サービスdTVの場合、4段階中2番目によい画質を選ぶと、1時間ドラマを12話見たら約7?バイトの通信料になる。スマホの1カ月の通信料の一般的な上限だ。このためdТVやアマゾン・プライム・ビデオなどでは、作品を事前にスマホにダウンロードし、出先では通信をほとんど使わず視聴できる機能を備えている。その前提となるのが、家庭に無線LANがあることだ。
だが総務省の通信利用動向調査によれば、2014年末のブロードバンド回線接続世帯の無線LAN利用率は73.7%、これがスマホ保有世帯では68.9%に下がる。また家庭に無線LANがあっても、家族全員がスマホを接続しているとは限らない。「自分の家族はスマホで無線LANの設定をしない。携帯電話の通信量上限も知らないらしく、『スマホが遅くなる』と言っている」と嘆く人もいる。パソコンと違い、スマホは家庭内回線なしでネットに接続できてしまうためだろう。だがそれでは、スマホの通信量は天井知らずになる。
スマホの無線LAN接続は難しくない。
すでに無線LANルーター(親機)がある場合は、スマホの設定画面で「Wi-Fi」の項目をタッチすると、SSIDと呼ばれる親機の識別記号が表示されるので、それを選んでパスワードを入力する。SSIDとパスワードは親機のマニュアルなどに書いてある。これだけで家の中でスマホが通信し放題だ。無線LANがなくても、家にネット回線があれば、無線LAN親機を購入して回線に接続、同様の操作をすればいい。3~4部屋以上の家庭なら、1万数千円の高性能のものがよい。「11ac」という最新の高速通信規格に対応した製品がおすすめだ。
スマホの通信費の高さや通信料がすぐに上限に達することが問題になるが、無線LANを使っていないことが、その隠れた原因の一つかもしれない。この際、家族が自宅でスマホを無線LANに接続しているか、点検してみてはいかがだろうか。

 ネット点描より
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物言えば唇さむし秋の風。先月来、芭蕉の句をしきりに耳にする。
現下の自民党総裁選での締め付けを語る際に頻出する。もとの句にはこんな前書きがあった。「人の短をいふ事なかれ己が長をとく事なかれ」。
中国の古典にある名言を俳聖は人生訓としたらしい。とはいえ政治の世界は、芭蕉のように己を抑えてばかりでは立ちゆかない。自民党の総裁選ともなれば、指導者としての資質も争点である。相手の「短」を筋道立てて指摘し合うのがあるべき姿だろう。
序盤こそ「正直、公正」を掲げて一撃を放った石破茂氏だが、その後は腰が定まらぬ。頼みの党幹部から「個人的なことで攻撃していくのは非常に嫌悪感がある」と批判された。だが森友・加計学園問題で首相の姿勢が疑問視されたばかりだ。それら一連の「短」を突くのはごく自然なことだろう。
一方で、締めつける側の低い声が音量を増す。「将来に差し障る」。石破氏の演説に誘われたある市議に、官邸幹部の言葉として伝えられたと聞く。別の県では、首相支持の参院議員が県議に迫った。「県議も一致団結しないと、県のためにならない」。
ほんの一昔前まで、この党は実ににぎやかだった。若手議員や地方議員がときの首相の資質や言動を問題にしても許容する懐の深さが党内にあった。
首相が帰国し、今日からようやく論戦が再開される。突くべき「短」、語るべき「長」は双方にあろう。談論風発となるか。「唇さむし」のまま終わるか。

 天声人語より
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「健康づくりのための身体活動基準2013」は身体活動を「運動+生活活動」と定義
日々のちょつとした動きもスポーツ並みの健康効果があり、ちょっと体を動かすことを増やす「プラス10」を推奨。そうすれば、がんや認知症を減らせるという。
では、どうすれば生活活動を増やせるのか。まず起床から就寝までに、どこで体を動かせるか1日を振り返ることだ。
通勤時に早歩きしたり、掃除や洗濯でキビキビと動いたり。そんな小さな動きが「ちりも積もれば山」。1日10分でも、1週間で合計1時間でもいいし、途中でやめても三日坊主を繰り返すつもりでも構わない。
自分の身体活動レベルを知るときには活動量計が役に立つ。
歩数計の機能に加え、家事などの生活活動で1日に体を動かして消費したカロリーが示される。活動量が基準や目標に対して十分なのか下なのか客観的に教えてくれる。
いわば自分の現在地を示すナビ。最近は結果をパソコンやスマホに送って確認できる。
注意点は、体を動かす次官は一気に増やさず、体調が悪いときには無理をしない。痛みが出たら、医師や運動の専門家に相談を。夏場などは炎天下を避け、熱中症に気をつけよう。

 元気のひけつより
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東京・上野で開催中の「BENTO おべんとう展」を楽しく見た。公家や武家用の弁当箱は趣向が凝らされ豪勢である。
エチオピア製はUFOのよう、タイの弁当箱は釣り魚籠を思わせる。
目がとまったのは、子どものころ教室でよく見たアルマイト製。梅干しの酸が原因で穴が開いている。出展した神奈川県松田町の瀬戸昇さんによると、骨董市で探すのに2年要したという。「穴があけば捨てられるのが宿命。弁当箱にはふつう余生がありません」。
駅弁大手に長く務めた瀬戸さんは、新商品の開発に四苦八苦する中、弁当箱の変遷に興味を抱く。40代で収集を始めた。「漆塗りの大名用など何百万円もする。値の張らない逸品に狙いを絞りました」。これまでに収集した約300点は庶民の弁当史そのもの。今回は19点を公開している。
ほかの展示コーナーも興趣が尽きない。江戸のヒトビトハ船や楼閣を模したり、ふたで囲碁を打ったり。<よに逢坂の 関は許さじ>。清少納言の歌をあしらった物もる。遊び心がはじける。
ふいに思い出したのは、筆者が米国駐在中、現地の小中学校でしばしば見た弁当箱の簡素さ。中身はサンドイッチと果物くらい。隙間なく詰めこまれた日本の弁当との密度の差に驚いた。
こと弁当となると、中身も器にも凝りたくなるのが、私たちの一つの文化なのだろう。手間ひまかけて、思いをおかずに託して。大名、豪商から現代人まで古今の弁当箱に詰められた情を思った。

 天声人語より
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北方領土問題
プーチン氏の「横紙破り」に政府、講義せぬ方針。
そうかもね。
反論するならまず、その場で首相がしないとね。

素粒子より
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里芋3トン、牛肉1トン、ネギ3500本----。3万食の芋煮を作る巨大鍋が新造されたと聞いて山形市内の河川敷を訪ねた。
今月16日、芋煮会フェスティバルでお見えする鍋は、間近で見ると威容に圧倒される。
名は3代目鍋太郎。初代は1989年の秋に披露された。山形商工会議所青年部の会員たちが、日本一の鍋を作って芋煮をふるまおうと思い立った。
ショベルカーで汁をすくう仕掛けが評判を呼んだ初代は、耐久性に欠け、3年でお蔵入りに。2代目は、修繕を重ねて4半世紀使われたが、昨秋で引退。県内外の有志や地元企業から多額の寄付を得て、先代より大きい直径6・5㍍の鍋が誕生した。
青年部の佐竹猛さんによると、大変だったのは金属臭を抜く作業。20人が河原で大量のヨモギを集め、鍋で煮た。交通量の少ない日曜日の未明、大型トレーラーで工場から芋煮会の会場までそろそろと輸送した。
それにしても、芋煮に寄せる山形の人々の愛情は格別である。小学生は学校行事で芋煮を学ぶ。高校や大学に進むと仲間で河原へ繰り出す。社会に出れば職場の懇親会や取引先との接待も芋煮で。屋外で大勢と。それが楽しい。
<汝に寄せる観光の発展と期待は限りなく強く大きい。訪れる人へ、憩いと和みとバイタリティーを永久に与えよかし>。初代の鍋太郎は、奥羽山脈を仰ぐ景勝地で展示中だった。碑文に住民たちの想いと遊び心があふれる。3代目も、山県の食文化を広く長く世に伝えよかし。

 天声人語より
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北方領土問題
柔道家大統領が放った寝技「ちゃぶ台返し」の衝撃。
ウラジミール・シンゾーの「個人的信頼関係」は、どこに。

素粒子より
返す気がないのに、返してもろおうと交渉するのはいかがなものか?
お駄賃だけとられて何も実はなし。
国と国の関係に個人関係なんてないのに等しいのでは。
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震度7の揺れに襲われた北海道厚真町に「9・6」という名のコンビニが店を構えた。
場所は避難所の一角。商品はすべて無料。水、軍手、新聞などが一通りそろう。「地震が起きた日にちなむ店名です」。避難者が教えてくれた。
道内全域で41人が犠牲になり、2千人近くが避難生活を送る。最も被害の集中した厚真町の避難所では、温かい食事の配給所や風呂、子ども部屋、障害者用トイレも設けられた。
「避難生活で大切なこと」という呼びかけ文があった。書かれた助言は三つ。「水分をこまめに」「うがい手洗いを」「足指を動かす」。手書きが温かい。避難した住民はしばしば安堵の息をつく。
だが余震はやまない。「考えが全然まとまらない」。避難所の裏手で女性のそんな涙声を聞いた。親しい人と携帯電話で話しているらしい。避難所内では気丈にふるまっていても、一歩外に出れば涙をこらえなくなるのだろう。
ほかの被災地でも、自宅に戻ることのできない人々はいまなおいる。西日本豪雨の被災地では1500人が避難所でこの秋を迎える。熊本地震では2万8千人が、東日本大震災となると5万8千人が仮住まいのままだ。これほど大勢が、これほど長い間、安住の地から遠ざけられてきたのか。その事実に改めて驚く。
厚真町内の避難施設の掲示板を見て回る。丸顔のトラ、体操する足の指。素人風のイラストが笑いを誘う。被災者たち自身の工夫とユーモアの向こう側に、困難を乗り越える力強さを見た。

 天声人語より
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北海道地震
稚内で最低気温が早くも零下に。
駆け足で冬が迫る北海道の節電は長期化。
高齢者や子どもへの配慮を忘れずに。

素粒子より
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苦しいときに口ずさむと、心が安らかになる歌がある。
川崎栄子さんにとってそれは、演歌の女王、故・美空ひばりさんの1951年のヒット曲「越後獅子の唄」だった。
「ところ変われど変わらぬものは、人の情の袖時雨」と歌詞にある。「袖時雨」とは袖に涙がかかるさま。ふるさとを遠く離れて旅回りをする獅子舞の子どもの悲しい心情をつつ゜った歌である。
川崎さんは第2次大戦のさなか京都で、朝鮮人の両親の元に生まれた。高校生のとき、祖国建設の夢を抱き、帰還事業に参加して1人で北朝鮮に「帰国」。しかし、「地上の楽園」と宣伝されていた祖国はひどく貧しく、自由にものが言えない恐怖政治の国だった。
数少ない楽しみの一つは、信頼できる友人たちとひそかに自宅に集まり、懐かしい日本の歌を歌うこと。十八番は美空さんの歌だった。もちろん当局にしられれば、処罰は免れない。窓やカーテンを閉め切って、外から分からないようにして、こっそりと歌った。「それでも、本当に楽しかったわ。お盆を笠にして踊る人もいたのよ」。
後に川崎さんは脱北し、2004年に日本に戻った。先月下旬には「凄惨な生活を強いられた」として、北朝鮮政府を相手取って東京地裁に異例の訴えを起こした。
9日北朝鮮は建国70年。平壤で軍事パレードも予定される。物々しい軍靴の音に隠れて、とこかで悲しく、小さな歌声が聞こえてはいないか。かの地の市井の人々の思いを想像し、そっと耳を澄ましてみる。

 天声人語より
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北方領土問題
22回目の安倍・プーチン階段でも、進展なし。
「経済」のお土産を、大統領が大歓迎した割には。

素粒子より
返す気もないものを、何度交渉してもタメなものはダメんでしょうね。
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大正期の関東大震災でも停電が起き、石油ランプが一時的に復活したようだ。
そのころ新聞に載った「路傍のランプ商人」という絵を見ると、「電灯の来るまで」のノボリをたてて、道端でランプを並べている。
当時のジャーナリスト宮武外骨によれば、ランプのほか、街頭ではロウソク灯も現れたという。文名生活のもろさが指摘された震災だったが、現代はその比ではないだろう。6日の地震により、北海道全域の電気が止まった。
テレビが見られない。風呂がわかせない。エレベーターが動かない。スマホの充電で長い列に並んだ方の疲労はいかばかりか。暖房もいまや電気なしでは動かないものが多い。冬なら、どうなっていたか。
お金も電気で動くじだいである。クレジットカードや電子マネーが受け付けられなくなったスーパーがある。レジが使えないため、手計算に頼ることも。銀行のATMも止まった。これからは防災袋に少し現金を入れておくべきか。
震源に近い発電所が動かなくなり、ドミノ倒しのように他も停止したという。原発が動いていれば、との声もあるかもしれぬ。しかし、どこにでも巨大地震がおきうることを改めて示したのが、今回の地震であろう。この国で原発に頼ることの危うさである。
停電といえばロウソクという方も多かろう。柔らかな光ではあるが、消防庁は火事を心配し、屋内での使用をひ帰る呼びかけた。復旧が進み、不安な闇夜がもうすぐ幕を閉じるだろうか。

 天声人語より
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GDP上方修正
4~6月期のGDPの2次速報値は、実質で前期から0.7%増えた。
年率換算すると3.0%増。
8月に公表された0.5%増から上方修正された。
個人消費は1次の0.7%から横ばい。
設備投資が大幅に引き上げられた。(1次の1.3%から3.1%増に)。

素粒子より
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アイヌ民族による言い伝えである。国造神が天から降りてきて島をつくった。
いい場所を選んだつもりが、アメマスという大きな魚の背中の上だった。島を背負わされた魚は怒って暴れ出し、地震を引き起こすようになった。更科源蔵著『アイヌ民話集』にある。
地震の原因となる魚の話はほかにもあり、この地に暮らす人びとが昔から、震災に苦しんできたことをうかがわせる。6日未明、大きな揺れが北海道を襲った。
震度7となった厚真町では土砂崩れというより、山そのものが落ちたかのようだ。「山津波」という古い言葉を思い出す。それが突然、家々に押し寄せたとすれば逃げる時間などない。1分でも1秒ても、救助が早まることを。
北海道は前日、台風21号による強風に襲われた。追い打ちをかけるような午前3時の大揺れは、どんなに怖かったか。電気のない暮らしも道内に広がる。「前日の台風でも停電。ようやく復旧したのにまた---」との病院関係者の言葉が、紙面にあった。
列島のあちこちで、これほど自然災害が繰り返された夏があっただろうか。建物が水にのみ込まれる。土や砂に押しつぶされる。強風でばらばらになる。日常の暮らしが、一瞬にして失われる。むごい光景を何度見てきたことか。
「崩れた崖」「裂けた山」。そんなアイヌ語が転じた地名も北海道にはある。後世へ危険を伝えようとの想いがにじんでいる。身のまわりに目をこらし、備えを怠るなと、語りかけてくるようでもある。

 天声人語より
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スマホの通信量節約、無線LANの活用を
携帯電話の通信費が政府レベルで問題になるこのごろ。長男が驚くようなことを言った。「すまをほ家でWi-Fiにつないでいない友達、けっこう多いと」。
動画や音楽のストリーミングなど、スマートフォンで人気のサービスの多くは、大量のデータ通信を必要とする。例えば国内最大規模の動画サービスdTVの場合、4段階中2番目によい画質を選ぶと、1時間ドラマを12話見たら約7?バイトの通信料になる。スマホの1カ月の通信料の一般的な上限だ。このためdТVやアマゾン・プライム・ビデオなどでは、作品を事前にスマホにダウンロードし、出先では通信をほとんど使わず視聴できる機能を備えている。その前提となるのが、家庭に無線LANがあることだ。
だが総務省の通信利用動向調査によれば、2014年末のブロードバンド回線接続世帯の無線LAN利用率は73.7%、これがスマホ保有世帯では68.9%に下がる。また家庭に無線LANがあっても、家族全員がスマホを接続しているとは限らない。「自分の家族はスマホで無線LANの設定をしない。携帯電話の通信量上限も知らないらしく、『スマホが遅くなる』と言っている」と嘆く人もいる。パソコンと違い、スマホは家庭内回線なしでネットに接続できてしまうためだろう。だがそれでは、スマホの通信量は天井知らずになる。
スマホの無線LAN接続は難しくない。
すでに無線LANルーター(親機)がある場合は、スマホの設定画面で「Wi-Fi」の項目をタッチすると、SSIDと呼ばれる親機の識別記号が表示されるので、それを選んでパスワードを入力する。SSIDとパスワードは親機のマニュアルなどに書いてある。これだけで家の中でスマホが通信し放題だ。無線LANがなくても、家にネット回線があれば、無線LAN親機を購入して回線に接続、同様の操作をすればいい。3~4部屋以上の家庭なら、1万数千円の高性能のものがよい。「11ac」という最新の高速通信規格に対応した製品がおすすめだ。
スマホの通信費の高さや通信料がすぐに上限に達することが問題になるが、無線LANを使っていないことが、その隠れた原因の一つかもしれない。この際、家族が自宅でスマホを無線LANに接続しているか、点検してみてはいかがだろうか。

 ネット点描より
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「石起こし」といえば、石を吹き飛ばすほどの強風だ。
主に春の強い風を指すが、台風21号が巻き起こしたのは、「車起こし」とでも言いたくなる風だった。横転するばかりか飛ばされてしまった乗用車の映像に、身震いする。
小型車でも1トン近くあるはずの金属の塊が、強風にあらがえずにぶつかり合う。電柱がなぎ倒され、工事現場の足場が崩れ、ガラスが割れて落ちてくる。私たちの生活を支えるものを、風は一瞬にして凶器に変えてしまった。
関西空港の機能を破壊したのはタンカーだった。激突された連絡橋に亀裂が入り、利用客3千人超が孤立した。停電で明かりが乏しく冷房もない。そこで一夜を過ごした人たちの不安と疲労を想像する。
防災の力は前に進んでいると信じたい。勢力の強さや進路が近いとされる室戸台風は死者・行方不明者が3千人を超えた。第2室戸台風は202人だった。台風21号では10人を超える命が奪われた。ゼロに近づける努力が求められる。
台風にまつわる古い言葉に「二百十日」がある。立春から数えたその頃によく嵐になると言われた。予報技術に乏しい時代の知恵だろう。気象情報が進んだ今、備える時間はある。JR西日本などが早々と運休を決め予告した行動は今後の手本となりそうだ。
西日本豪雨のあとも、台風と猛暑が入れ替わるように列島を襲う。いつどこでも起こりうるというより、いつもどこかで被害が起きている。日本の新しい現実である。

 天声人語より
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老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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就職試験の前に、企業が学生に採用を約束するのが「青田買い」である。
稲がまだ青いときに、収穫を見込んで買い取ってしまうことになぞらえた。さらにエスカレートすると、「早苗買い」「種籾買い」といった言葉もある。
そんな先物買いが、やり放題になるのか。経団連の中西宏明会長が、就職活動の指針を廃止したて考えを表明した。大学卒業の1年前に説明会が解禁される現行のルールをやめ、企業の自主性に任せるという。今の2年生から対象になるとてうから急な話である。
ここ数年の売り手市場を背景に指針は形骸化してきた。早々と事実上の内定を出す企業がある。外資系の企業のなかには、もともと指針に関係がないところもある。決まりを守っている会社からは不満が出ていた。
それにしても目安が一切なくなれば、2年生、1年生と際限なく就職活動が早まることにならないか。心配なのは学業への影響だけではない。まだ何ものでもない自分と向き合うための時間が、どんどん削り取られてしまう。
今の2年生の就活は東京五輪の年にあたる。夏の時期に都心で説明会などの会場を確保しづらいことも背景にあるようだ。サマータイムの提案に続き、就活までも「そこのけそこのけ五輪が通る」なのか。
「青田買い」のほかに、「青田刈り」という言葉もある。手元の辞書によれば、収穫をあせって稲が実りきる前に刈ってしまうことを指す。学生を早くから振り回して実りを台無しにしないといいのだが。

 天声人語より
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北海道地震
漆黒の闇夜は開けても、そこは不便極まりない世界。
街灯、信号、電車、エレベーターが当たり前の日常を早く。

素粒子より
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あれは誰に教えられたのだろう。先輩記者か、あるいは何かで読んだのか。
「苦しいときほど、笑え」。ときどき実行していて、家族から「何だか怖い」と言われることがある。それでも笑ってみると、少しだけ前向きになる気がするのだ。
おまじないみたいなものと思っていたが、科学的な根拠があるらしい。池谷裕二著『脳には妙なクセがある』で、こんな実験が紹介されている。箸を横にして歯でかみ、笑顔に近い表情を作る。すると脳内でドーパミン系の神経活動に変化が出るという。
ドーパミンは快楽に関係する。人は楽しいから笑うが、その笑顔をつくるから楽しくなるという逆の因果関係もあるようだ。同じように箸をかみながら漫画を読むと、より面白く感じるとの実験結果もある。
スポーツの世界でも、笑顔を見せる選手が年々増えている気がする。マラソンなら、かつては高橋尚子さんの笑顔が新鮮で「Qちゃんスマイル」の言葉もあった。今は〇〇スマイルと言わなくていいほど、どの種目でも笑顔は当たり前化もしれない。競技への効果も期待できるか。
もっとも最近は、選手を泣き顔にさせるような事件も続いている。レスリングではパワハラがあり、アメリカンフットボールでは反則の指示があった。体操の世界も騒がしくなった。病根が種目を超えて広がっているようで、悲しくなる。
池谷さんの本に戻ると、笑い顔は周りの人に「感染」するという研究もあるそうだ。広がるのは、こちらだけにしてほしい。

 天声人語より
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台風一過
ああ、何ということだ。
台風の暴風の次は震度7.
まさしく災害列島。
空から、大地から災厄がもたらされる。

素粒子より
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「我々は名前のない犯罪に直面している」。英首相だったチャーチルが、第2次大戦のさなかにそう語ったという。
ナチス・ドイツがユダヤ人を迫害し、死に追いやっていた。やがてその犯罪はジェノサイドという名が与えられる。
ギリシャ語で部族や人種を意味するジェノス、ラテン語で殺人を指すサイドを併せた造語で、特定の集団を狙った虐殺を表す。そんな胸の悪くなる言葉をまたも聞くことになった。ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャへの迫害である。
昨年夏にミャンマーの軍や警察が武装組織の掃討を理由にロヒンギャの村々を攻撃したのは、ジェノサイドの疑いがある---。そんな内容の調査報告が国連から公表された。死者は控えめにみて1万人とされ、70万人以上が国外で難民となった。
報告書には正視にたえない記述が並ぶ。家に火が放たれ焼け死んだ人たち。親のの前で殺された子どもたち。女性たちは集団レイプの標的になった。「私は運が良かった。3人からしかレイプされなかった」とは生存者の証言である。
ミャンマー政府は報告書に反発し、調査団の入国も拒んでいる。これが民主化の星だったアウンサンスーチー氏率いる政権の姿である。軍にものが言えないのか、多数を占める仏教徒の世論におじけ付いているのか。
法の支配の下で平穏に暮らし、人間としての尊厳を維持する。それが民主化で求めることだとスーチー氏はかつて書いた。少数者はその枠外にあるというのだろうか。

 天声人語より
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台風過ぎて
関空は水没。
停電は各地で。
我が家も6時間以上停電した。
今は電気がこないと何もできない。
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日記をつける習慣がほとんどない。毎日のように書いたのは中学生時代だけだった。
実家に帰ったときに聞いてみて、恥ずかしくなった。級友たちに対する劣等感や、女の子への片思いのつらさばかりがつづられていた。
とても読んでいられなかった。あの頃は書くことで救われていたのかもしれない。そんな「つらいこと日記」。精神科医の宮地尚子さんがエッセーで書いていた。
その日の良かったことを三つ、簡単にメモするだけという。悪かったことはあえて書かない。どれほど嫌なことがあったとしても。
そんな日記を続けて宮地さんが見えてきたのは「いいことはたくさん起きているのに、それらを当たり前のように受けとめて、じゅうぶん味わっていなかったなあということ」。なぜうまくいかないのかと不満を持ち、反省することに多くの時間とエネルギーを費やしていることも分かったという。
宮地さんにならい、きょうあったことを思い出す。みかんの青い実がふくらんでいるのを見つけた。本屋で挿絵のきれいな本に出合った。エレベーターで小さな男の子が一生懸命、「開く」ボタンを押してくれた。もう三つになった。
春がスタートの季節とすれば、秋は再スタートのときか。学生であれば夏休み明けで、学校に行くのがしんどく思えるときがあるかもしれない。つらいことはある。でも見過ごしがちないいことも、たぶんたくさんある。

 天声人語より
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作家の故・北杜夫さんは大の虫好きで知られた。
戦争末期、空襲で東京の自宅が焼かれる直前、10代の北さんは自慢の標本をあきらめる。だが、ある物だけは持ち出して、砂利の山に埋めた。
標本作りに欠かせない虫ピン、針である。「虫はまた集められようが、戦争で品物が無くなったらこれらのものは、もう永久に手に入れまれなイと思った」と随筆にあった。虫好きの少年の執念であろう。
「珠玉の昆虫標本」展が東京大の構内で開かれている。学者たちにとっても針の使い方は腕の見せどころだ。トンボやチョウはきれいに羽が広がるように体の真ん中へ。カブトムシなど大きな甲虫は中心から右寄りを狙うのが通例だ。小さなガには極めて細い微針も使われる。
壁一面の虫たちを眺めていて、おびただしい数の針が気になってきた。野原を飛んだり跳ねたりしていた生き物だ。標本になる前に息絶えているとはいえ、彼らからすれば、巨大な針で刺し貫かれるのは不本意だろうか。
「私もそのことに悩んだ経験はあります」と、展示を監修する東京大助教授の矢後勝也さんは話す。中学生のころ、虫を傷つけるつらさに耐えかねて1年間ほど標本作りをやめた。だが、研究を深め、希少な種を保護するためには、やはり良質な標本が欠かせないのだという。
もう一度、標本箱に目を近づけてみる。同じ種でも背丈や色合いが少しずつ違う。それぞれの違いがそれぞれの生を感じさせる。命の輝きを、虫ピンがとらえてくれていた。

 天声人語より
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また台風が来襲
ことしは台風の当たり年。毎週のように上陸する。
こんどの21号は大きくて、我が家にとっては伊勢湾台風のコースに似ているのではないかと、心配している。
何ごともなく通り過ぎるのを神頼みで。
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「芸術は爆発だ」という名言で知られる故岡本太郎は20代をパリで過ごした。
帰国後、「わび・さび」を基調とする日本の伝統美に幻滅する。自国文化への絶望から彼を救い出したのは縄文土器だった。
1951年秋、東京・上野の展示会で縄文の土器や土偶と出会い、手持ちのカメラで熱心に写した。のちに記す。「快感が血管の中をかけめぐり、モリモリ力があふれ、吹きおこるのを覚えた」。
いま東京国立博物館で開催中の特別展「縄文ー1万年の美の鼓動」で、彼を魅了した逸品を見ることができる。人とも獣ともつかぬ顔の形をした細工品。星座か解剖図のようなデザインの鉢。なるほど、どれも奔放で力強い。
これら縄文芸術は世界的に見ても異彩を放つ。「火焔のような装飾、直線と曲線の織りなす紋様。同じ新石器時代の中国やインド、欧州の品には見られない造形美です」と企画したしながわ芳也・同館考古室長は話す。
ユニークさは暮らしぶりに由来する。王や特権階級はおらず、土器を作る専門の職人もいない。「縄文時代に作家や芸術家は一人もいません。地域ごと村ごと集落ごとに異なる作風が、代々引き継がれました」。
1万年前の人々の営みを想像してみる。日々、木の実を拾い、狩りや漁に出る。そして精妙な土器や装身具を作る。老若男女が芸術をたしなんだのだろうか。家族みんなが、岡本太郎ばりにアートを爆発させるさまを夢想すると、何やら楽しくなる。

 天声人語より
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健康コンビニごはん、塩分減らす工夫を
厚生労働省の調査によると、50代は半数近く、60代は4割近く、70代以上は3割が習1回以上、コンビニなどの弁当や総菜を利用している。
高カロリーなものばかりだったコンビニ弁当も近年はサイズが小型化し、野菜を取り入れた総菜もぐんと増え、健康志向になってきた。
最大の課題は塩分です。特に50代以上は生活習慣病や高血圧の人が多く、塩分に注意すべき年代。解決策は、サラダや野菜を含んだ総菜を組み合わせることだ。多くの野菜に含まれるカリウムは、ナトリウムの排泄を促す効果があるからです。
また、ドレッシングや、麺類、おでんのおつゆを多めに残すこともお勧めします。
揚げ物もした味がしっかりついているので、ソースをひかえてもおいしく食べられます。

 きょうもキレイより-----平澤芳恵
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ダンジュウロウ、キンギョ、メキン、アカウオ---。ある魚の異名である。
何の魚か見当のつく方はよほどの通だろう。
アカムツ。またの名をノドグロという。冬の魚という印象があるものの、北陸あたりでは「晩夏から初秋が最もおいしい」と聞く。希少で高値のつくことでも知られるこの魚、テニスの錦織圭選手の発言で知名度が高まった。4年前、全米オープンで準優勝し、帰国直後に「ノドグロが食べたい」。
日本海側で水揚げが多い。富山県は県水産研究所で、7年前から飼育や放流の実験を進めてきた。漁業界から「富山湾で水揚げを増やしたい」と要請されたのがきっかけ。養殖ではなく増殖が目的だ。
担当の福西悠一主任研究員によると、繊細で育てにくい魚である。長く手で持てば、人の体温に負けてぐったりする。「停電で飼育室が真っ暗になるとパニックを起こし、水槽の壁に衝突してしまいます」。
エサや水温の管理に試行錯誤を重ね、飼育数を増やし、これまでに計9万匹を放流した。たくましく育った1匹が漁網にかかった時には、研究の手応えを感じたと話す。
富山県内ではギョウシンという異名もある。漢字で「魚神」。絶品の魚として神のごとく珍重されてきたのだろう。ノドグロの名はのどの黒さゆえではあろうが、輝くような全身の赤さ、舌でとろける身の白さを思うと、やや残念な名ではないか。<君の名をのどぐろと知りし日ははるか無念いつぱいのどに溜まりぬ>小島ゆかり

 天声人語より
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熱中症。運動開始30分で重症化も。
熱中症の症状が出た場合には、まず呼びかけに応じるかを確認する。言動がおかしい。意識がないなどの場合はすぐに救急隊を呼ぶ。到着までの間、涼しい場所で首やわきの下、太ももの付け根などを冷やす。呼びかけに応じる場合は自力で水分摂取ができるかをチェツク。(教育テレビではペットボトルを渡して自分でキャップを開けて飲めるかを確認と言っていた)
出来ない場合や、できても症状が改善しない場合も医療機関に連れて行く。(地力で飲めない時は飲ませないのが原則。無理に飲ませると誤嚥で大変なことになる場合もある)
熱中症による死亡者は入院初日が多い。入院しても、翌日までには回復し退院できる場合がほとんどだ。「熱中症はある一線を越えると声明に関わる。そうなる前に予防と早期治療が大切だ。

 患者を生きるより---スポーツの情報編より
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漫画のオチの定番は、まる子の計画性のなさが発覚するシーンだ。
たとえば夏休み最終日に山積みの宿題を思い出す。動揺するとおでこに黒線が何本も入り、「ガーン」という音が文字で飛び出す。
人気漫画『ちびまる子ちゃん』の生みの親さくらももさんが亡くなったと聞き、随想を読み直した。『さるのこしかけ』『たいのおかしら』『ひとりずもう』『あのころ』。題名からして軽妙で味わい深い。
バレンタインデーにチョコを贈られてドキ゜マギしたこと。先生の家庭訪問の準備に親が張り切りすぎて困ったこと。紙芝居屋で駄菓子を300円も買ってしまったこと。作品は、高度成長期の子どもなら誰でも身に覚えがありそうな体験をもとに描かれた。
作者の言葉を借りれば、「思い出のフィルターを通して仕上げている」。そのフィルターの通し方が秀逸だった。たとえば祖父の友蔵は、実際は気むずかしい人のようだったが、作品では孫をかわいがる好々爺に。愛すべき人物に育っている。
時代の描き方にも独特のさえがあった。故・西城秀樹さんの熱唱や、世紀末に人類は滅びるというノストラダムスの大予言。さくらさんのフィルターを通すと、当時を知らない若い世代にも時代の空気がごく自然に伝わった。
新聞やテレビにめったに登場しない人だった。53歳という早すぎる訃報に接して、ふいに頭に浮かんだのは作家ではなく、「まるこちゃん」のあの笑顔の方だった。喪失感の深さに驚く。

 天声人語より
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