2018年06月の記事


キウイフルーツの名前は、ニュージーランドの国鳥キウイに由来する。
ずんぐりした姿でくちばしは長く、飛ぶことはできない。メスの産んだ卵をオスが温めるなど、子育てに熱心なイメージが定着している。
家の仕事をよくやる夫には「キウイハズバンド」の呼び名もあるそうだ。そんな男性が多いのだろう、ニュージーランドは女性の社会進出が盛んだ。1893年に、世界で初めて女性の参政権が認められた国でもある。
国会議員の4割は女性で、国会内での授乳も認められている。首相、最高裁長官、英女王の代理人である総督も女性である。そんな国でも、これは大きなニュースだったようだ。首相のジャシンダ・アーダーンさんが女の子を出産した。
首相は6週間の産休を取り、副首相に代行を委ねる。産休の後はパートナーの釣り番組司会者ゲイテォードさんが主に育児を担う。キウイハズバンドの面目躍如であろう。
首相が不在になることに、批判の声はほとんど聞こえてこない。この国には家庭を大切にする価値観と、女性が社会に出るのは当たり前という感覚がある。二つが組み合わさり、祝福ムードが生まれているのだろう。首相に続いて別の女性閣僚も産休を取ると発表した。
地元紙には、先輩のパパやママからの助言の声があった。周囲に助けてもらおう。散らかっても気にしない----。ある主夫はゲイフォードさん向けにこう言った。「カフェインをよく取ること。これから睡眠不足になるから慣れて」。

 天声人語より
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働き方改革法案成立
安倍政権が今国会の最重要法案としてきた働き方改革関連法が、参院本会議で可決成立した。
また、TPP11の関連法も成立。

 紙面より
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長く日本サッカーの顔だった三浦知良さんがブラジルに渡ったのは、15歳の時だった。
高校を中退し、サッカー留学を選んだ。向こうで役立ったのが、日本語の辞書である。ポルトガル語がわからず、ホームシックになった気分を紛らすため、手紙を書いた。
「すごい数の手紙を出した----中学のときの同級生、母さん、女の子とかにも一生懸命書いた」。そんな言葉が一志治夫著『足に魂こめました』にある。たくさんの漢字を異国で覚えることになった。
夢に動かされ、海を越える。しかしそこには言葉の壁があり孤独の影がある。バスケットボールのため、コンゴ民主共和国から宮崎に留学した少年は、どうだったのだろう。
高校1年生で身長は204㌢。2月に来日し、6月の九州大会に出場したというから戦力として期待されていたに違いない。しかし彼は反則を取られた後、審判を殴ってしまう。絶対してはいけないことと気づいたからだろう。号泣しながら監督に謝った。
少し前から「コンゴに帰りたい」と訴えていた彼に、どんなストレスがあったか。母語のフランス語ができる教職員は学校にいなかった。多くの留学生を迎えてきたというが、言葉などの配慮はおざなりだったか。事件の後、少年を誹謗中傷する電話やメールが学校に相次いだという。彼は帰国することになった。
異国で挑戦しようとする人びとを迎える。戦力や労働力としてではなく人間として、そんな心の構えが、この国にはどこまであるだろう。

 天声人語より
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働き方、TPP法案採決へ
与党は28日の参院の委員会で採決する方針。
法案は委員会で可決され、29日の参院本会議で成立する見通し。

 紙面より
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穀物や貝殻など人類は様々なものをお金として使ってきた。
18世紀米国の開拓民たちにとっては、ウイスキーも通貨の代わりになった。ドルよりも価値が安定し、分けやすく運びやすいからだ。そんな身近な品物に連邦政府が税をかけてきた。
始まったのは「ウイスキー税反乱」と呼ばれる抗議活動だ。徴税官が馬から引きずり下ろされ、頭をそられた。ワシントン大統領が自ら兵を率い、鎮圧に乗り出すに至った。
反乱の再来を促そうとしているのか。そう思いたくなるような欧州連合の報復関税である。米政府が鉄鋼・アルミ製品に高関税をかけたことへの仕返しに、米国のバーボンウイスキーへの課税を始めた。産地のケンタッキー州は共和党上院トップの議員の地元だという。実力者の彼が騒ぎ出すことに期待した措置であろう。同じく標的になったハーレーダビッドソンのバイクやリーバイスのジーンズも、米国を象徴する存在だ。人々の動揺を誘うのが狙いか。
トランプ大統領流の荒っぽいやり方が世界に感染しているようで、心配になる。貿易の壁ゆえにモノの流れが細れば、火の粉はどの国にも降りかかる。最初に火をつけたトランプ氏は報復の報復だとして、欧州車への20%関税までちらつかせ始めた。
18世紀のウイスキー税では、反乱の鎮圧にかかった費用が税収の3分の1に達したという。今回の貿易の混乱はいつ収まるのか。世界はどんな代償を払うことになるのか。

 天声人語より
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リュウグウに到着
はやぶさ2が、地球から約3億㌔離れた小惑星に到着した。
今後1年半滞在し、3回着陸して生命の許となる雨期物が含まれていると見られている砂の採取に挑む。

 紙面より
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福沢諭吉が世襲身分制をいかに憎んでいたかが、伝わってくる。
「門閥制度は親の敵でござる」。門閥すなわち家柄ですべてが決まった幕藩時代を振り返り、残した言葉だ。もっとも門閥は今も健在のようだ。自民党総裁選を見る限りは。
9月に立候補が取りざたされる安倍晋三、石破茂、野田聖子、岸田文雄の各氏は2世、3世ばかり。そういえは゛もう長いこと、世襲でない自民党総裁を見ていない。慣れっこになったか、世襲への批判も耳にしなくなった。
そう思っていたら、小さいながらも党内に動きはあるという。若手国会議員らが世襲を抑えるための提言作りを進めている。候補者の公募に十分な時間を取り、安易な世襲に流れないようにすることを求めている。
衆院小選挙区で当選した自民党の世襲議員は3割を上回る。「これがもし半分を超えたら」というのが、提言作りにあたる大岡敏孝衆院議員の懸念である。「もはや国民政党ではなく、何とか家、何とか家----の党になってしまう。特定の家が地域の人びとを代弁するなんて、まるで江戸時代です」。
世襲の何が問題かと言えば、優れた人材がはじきだされてしまうことだ。しかしこの世論、最近は旗色が悪い。公募で選ばれた議員たちの失言や不祥事が相次いでいるからだ。「魔の3回生」との呼び名もできた。
彼らが世襲議員の引き立て役になっているとすれば、悲しいというか情ないというか。異常を異常と感じなくなれば、それが本当の異常である。

 天声人語より
公僕なのだから、ある程度の資産と政治の経験が必要だと私は考えて選んでいる。
公募で資産ゼロですとあるが、それで公僕の務めができるのか。それは議員という金儲けとしか私には考えられない。
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藤井少年
1年前のきょう、14歳の中学生が29連勝で棋界に新風。
あのとき四段、もう七段、竜王への挑戦めざし勝ち進む。

 素粒子より
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遠く高くゆったり光るゲンジボタル、水辺でせわしなく明滅するヘイケボタル---。
先週、金沢市郊外の田上町にある棚田を訪ね、一夜、ホタルの群舞を楽しんだ。
見学の人たちに順路を教え、手作りの説明資料を配っていたのは地元の農業、亀田輝之さん。十数年前、金沢大から頼まれて大学の敷地内にあった休耕田を復活させたところ、数年後にホタルが戻った。石を運び、あぜを築き、小さな田を20面まで増やした。
ホタルの世話の担い手は亀田さんも属する「大学門前町ホタルの会」。水路を引き、えさのカワニナを増やした。幼虫を放流し、小学校では毎年、ホタルの育て方を教える。
「サナギが光るのは何のためか。なぜ毎夜同じ時刻に光り出すのか。昆虫学者じやないので謎だらけですが、愛情を注げば増える。育てがいがあります」と亀田さん。口コミで見学者は増え、昨年は1200人に達したそうだ。
近年、あちこちで「ホタルの里」復活の報を聞く。一時期はどこも宅地開発や農薬・洗剤の普及で川や用水が汚れ、ホタルの姿が減った。しかしその後、住民や農家の努力で水辺の環境が整うと、ホタルが再び生息するようになった。観察できる期間は短いものの、「ホタル」を核に街おこしを図る自治体も少なくない。
<蛍飛ぶこのたまゆらの刻惜しむ>高島静。21日は夏至、一年で最も夜の時間が短い。亀田さんの棚田ではまさに今週末が光の乱舞の最盛期だ。闇を縫って夜ごと蛍と人が行き交う。

 天声人語より
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女性の運転解除
サウジアラビアで女性の運転が解除。
でもまだ男性家族の許可なしには終業も就学も旅行もできない実態がある。

素粒子より
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舞台に立つこと30余年。めったなことでは動じない俳優、谷英実さんが緊張で押しつぶされそうになった。
昨夏、摩文仁の丘での舞台。「沖縄戦を知らない私が沖縄で演じる。重圧です」。
演じたのは朗読劇「顔」。13歳で沖縄戦を体験した実在の女性がモデルだ。米軍が迫る首里から南に逃げる最中に被弾。顔に傷を負った。谷さんは8年前に当人から体験を聞き、脚本を書いた。
<顔の真ん中にザクロのような穴が開いていて-----生きていてよかったんだか---->。関東で生まれ育った谷さんが沖縄の抑揚で語る。客席の視線に不安を感じ続けた50分間。上演後のお客さんの涙に全身の力がぬけた。
「本土の人間が沖縄戦を語るのはおこがましい。でも私も一緒に悼みたいと、沖縄の方々に伝えたいのです」。初めて「顔」を沖縄で演じたのは3年前。入場無料でカンパを集めたが、往復の航空券代も賄えなかった。「お前に何が分かる」と非難されたこともある。それでも公演を重ねた。
20万もの命が失われた沖縄戦。その惨禍を語り継ぐ役目を沖縄に押しつけてよいのか。「おこがましい。」と言って避けるのは、基地集中の現状を見て見ぬふりする冷淡さと表裏一体ではないか。谷さんと話して、強く感じた。
23日は「慰霊の日」だ。激戦地の摩文仁をはじめ、沖縄の各地で催しがある。翻って本土はどうか。これまで接点がなかった人々もいま住む街で沖縄の払った犠牲をすすんで学び、語り、悼む。そんな日としたい。

 天声人語より
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快眠のコツ 適切な睡眠は6~7時間。統べての人に勧めしたいのは昼寝。
春眠暁を覚えず、という漢詩があるように、裏に傘が増すは目先は、眠りを誘う季節です。しかし、布団に入ってもなかなか寝付けないという相談は、この季節も多く寄せられます。適切な睡眠時間を知って、気持ちよく寝てすっきり目覚めましょう。
 私たちは眠ることで疲労を回復させ、心身のメンテナンスをします。日中、疲れや眠気を感じず過ごせるようなら、李相の睡眠がとれているといえる。
現役時代に十分な睡眠がとれなかったから時間ができた今はゆっくり眠りたい。結果、寝床にいる時間が長すぎて、睡眠の質が悪くなる。これがシニア世代の落とし穴になります。寝付きが悪かったり、夜中に何度も目覚めたりする人は睡眠時間を圧縮することで、改善されることが多々あります。目安は6、7時間。実際に眠っている時間+30分を心がけましょう。
 凡ての人にお勧めしたいのが昼寝です。午後を元気に過ごせて活動量が揚がるからです。ポイントは時間の長さとタイミング。正午~午後3時の間に30分までの仮眠をとれば、深い眠りに入る前に目覚めるため、すっきりします。
 ソファに座って目を閉じるだけでも、効果を期待できます。衣服の締め付けをゆるめ、上半身を少し起こした姿勢で足を伸ばすとリラックスできる。

 きょうもキレイより------三橋美穂
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「悪」が東京のあちこちに出没している。
渋谷や原宿、銀座の博物館や画廊など6館で、悪をテーマにした展示会が一斉に開かれているのだ。血塗られた刀が描かれた浮世絵や、米国の殺人犯が絵筆をとったまがまがしい自画像にゾクリとする。
企画したのは浮世絵が専門の渡辺晃・太田記念美術館主幹学芸員。「3年前、『悪』をテーマに陳列したところ、一気に客層が広がりました」。今回は他5館から賛同を得て、企画に迫力が増したと喜ぶ。たしかにどこも盛況で、「悪」を見つつデートを楽しむ若者の姿もあった。
渡辺さんによると、歌舞伎や人形浄瑠璃に登場する悪人の役柄がふくらんだのは18世紀から人殺しや盗賊などを指す「実悪」。皇位簒奪を企て、政敵を追い落とす「公家悪」。眉目秀麗な容姿でまどわす「色悪」が人気を集めた。
庶民はまた実在の「義賊」たちにも喝采を送ってきた。大盗賊の市中引き回しとなれば、姿を一目見ようと街道は群衆で埋めつくされた。「治世に庶民の不満が高まると、権力者をきりきり舞いさせる無法者がもてはやされる。鼻を明かしてくれるからです」。
会場をめぐれば、多彩な悪と対面する。佞臣、逆賊、悪僧、盗人、強盗、毒婦、侠客、妖術使い---。なるほど浜の真砂は尽きるとも、世に悪党の種は尽きないようである。
悪の増殖は、むろん源田でもやまない。時の権力にこびる者が善とされ、権力にまつろわぬものは悪とされる。そんな例は古今、枚挙にいとがまない。

 天声人語より
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口の健康維持。かむ力や飲み込む力を保つ。
最近、食べこぼしが増えたり、むせてしまったりするなどの症状はありませんか。加齢とともに口の機能が衰える「オーラルフレイル」の兆候を早めに発見し、対処することが大切です。
「フレイル」とは「虚弱」を意味する英語が語源で、高齢になって筋力や心身の活力が衰えた状態を指す。「オーラルフレイル」は、口の機能の衰えが、食欲の低下や栄養状態の悪化をもたらすという懸念で、近年注目されている。
口の健康を維持するためには、歯の本数だけでなく、かむ力や飲み込む力、舌の力を保つことも欠かせない。「硬いものがかめないと、やわらかいものばかり食べて、かむ機能が低下するという悪循環に陥る。放っておくと、誤って食べ物などが気管に入る誤嚥を招きかねない」と指摘する。
例えば、さきイカやたくあんなどの硬い食べ物がためない場合、かむ力や口の筋力が弱まつている可能性がある。お茶や知るものでむせることがあれば、飲み込む力が低下している恐れがある。これらの症状を予防するには、次のような体操が有効だ。
一つは、唾液の分泌を促す唾液腺マッサージ。奥歯の周囲の耳下腺、あごのエラの下にある顎下腺、あご裏の中央にある舌下腺を指で優しく刺激する。「唾液が出ることで、食べ物が飲み込みやすくなる」。もう一つは「パタカラ体操」。「パパパ、タタタ、カカカ、ラララ」「パタカラ、パタカラ、パタカラ」と大きな声で繰り返す。パは唇、タは舌の先端を使うといったように、口の周囲の筋力を向上させることができる。
「普段の食事でたくあんやにんじんなど、かむと音のする物を一品入れるだけでも効果がある」という。今年4月から、口腔機能の低下が疑われる65歳以上を対象に、かむ力の検査などが保険適用になった。「かかりつけ医をもって、定期的に歯科検診することも大切」

 続・元気のひけつより------佐藤建仁
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「万達」 「蒙牛」 「冠益乳」 「海信」 「帝牌商務正装」。
熱戦の続くサッカーW杯ロシア大会の中継を見ていると、見慣れない社名や商品の広告が次から次へと大写しになる。
いずれ劣らぬ中国の有名企業である。万達はアジア一とも言われる富豪王健林氏の率いる不動産大手。蒙牛は乳製品メーカーで、冠益乳はその商品の一つ。海信は「ハイセンス」ブランドの家電で知られ、帝牌はスーツなどを扱うアパレル企業という。
当の中国チームはアジア予選で敗れ、本大会出場を逸した。日韓共催で沸いた2002年大会がただ一度の出場歴である。それでも今大会の広告を見る限り、コカ・コーラ、アディダスなど名だたる欧米企業をもしのぐ勢いだ。
さかのぼれば、かっては日本企業の広告がW杯のスタジアムに並んだ。日本代表が初出場する1998年より前からセイコー、キャノン、富士フイルムの広告がピッチを飾り、ついつい目で追った記憶がある。
思い出すのは、ニューヨークの繁華街タイムズスクエアの巨大広告である。大みそか恒例の越年行事で知られ、米国では野外広告の「超一等地」と呼ばれる。ビルの最上階にあった東芝の広告が先月、静かに撤去された。日本の沈滞を象徴するようでやはり一抹の寂しさを禁じえない。
とはいえ、企業活動に栄枯盛衰はつきものだ。W杯会場や観光名所に自国企業の広告が増えた減ったと一喜一憂してもしょうがない。目をピッチに戻し、日本代表の熱闘を応援するとしよう。

 天声人語より
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通学路の塀の一斉点検
大阪府は府内の公立小中学校と府立高校などの通学路にあるブロック塀の安全点検を失しする。
その他の都道府県はどうなっているのだろうか?
急いで調べて報道するのがマスコミの役割ではないのか。
森計問題だけが国民のしりたいことではないのだ。
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登校中の女の子は、ふだんと変わらぬ楽しい1日を思い描いていたことだろう。
通学路沿いの?には陽気な絵が描かれていた。木と花、恐竜の笑顔、揺れるブランコ----。夏も目前、塀の向こうのプールは満々と水をたたえていた。
午前7時58分、強い揺れとともにその塀が倒れた。通い慣れた小学校の見慣れた壁である。よもや突然崩れ落ちるとは想像だにしなかっただろう。少女が犠牲になった校門脇では昨夜、白や黄の真新しい花束が雨に濡れていた。
高槻市の小学校から南西へ約10㌔、大阪市内の住宅街でも80歳の男性が、倒れたブロック塀の犠牲になった。登校児の「見守り隊」に向かう途中だったという。道路に沿って砕け散ったコンクリートが、落下の衝撃を物語る。
思い出すのは、ちょうど40年前の6月に起きた宮城県沖地震である。犠牲者28人のうち約半数がブロック塀や石塀の下敷きになった。これを教訓にして、国は鉄筋で縦横に固定することなど細かな設置基準を定めた。
阪神・淡路、中越、東日本、熊本。相次ぐ災禍をへて日本列島では揺れに備えようという意識が高まってきた。公共施設や商用ビル、校舎などでは年ごとに耐震補強も進む。一方で、身近な塀にまでは手が回らなかったのだろうか。見慣れた塀が一瞬で凶器に変わってしまう。そのリスクから無縁の地域はどこにもない。
近畿一円ではきのう余震が相次いだ。不安にさいなまれる夜はいつやむのだろう。予報ではしばらく思い梅雨空が続く。

 天声人語より
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不法移民の問題
米国で不法入国で拘束された親子が親と引き離されている問題で、トランプ大統領は親子をともに収容する大統領令に署名した。

紙面より
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「チウレンカレプ ウイナヤン」整理券をお取り下さい。「イヤイライケレ」ありがとうございました。
北海道日高地方を走る道南バスがアイヌ語による車内放送を始めた。
政府が政府が音頭を取り、北海道平取町などと協議して導入した。バスに乗って放送を聞いてみる。「ネ」「ヤン」など語尾が軟らかく、音楽のように響く。
アイヌ語がユネスコから「消滅の危機にある」と指摘されたのは2009年。道内のアイヌ民族は2万人以下と推定されるが、アイヌ語を日常、不自由なく操れる世代の担い手をどう確保するかが急務だ。
車内放送の案文作成に携わった二風谷アイヌ文化博物館の関根健司さんたちが苦労したのは、たとえば「病院」に当たる言葉がないことだ。やむなく医者の家を意味するイサチセと訳した。他方、猟や食についての語類は驚くほど豊富だと関根さんは話す。
食事に感謝する言葉は「ヒンナ」。肉や魚を刻んだものは「チタタ?゜」。話題の連載漫画『ゴールデンカムイ』にも、そんな表現がよく登場する。日露戦争の帰還兵らによる金塊争奪の物語ながら、読むほどにアイヌ語への興味をそそられる。
触発されて辞典を開くと、水や火はもちろんクマや鮭などありとあらゆる存在を畏敬する表現の豊穣さに驚く。すべてをカムイとあがめる奥深い言語は、文法や語彙こそ違え、伏流水のように現代の日本語を支えている。そんな思いにとらわれた。

 天声人語より
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国会は延長へ
来月22日まで延長する。
そりゃそうだろうね。
「働き方改革国会」のはずが、働き方改革法案さえ成立していないのだから。

素粒子より
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サッカーW杯開幕の話題をさらったのはスペインの監督交代劇だった。
就任以来20戦無敗のロペテギ前監督が初戦を2日後に控えて解任された。協会には知らせぬまま、国内のくらぶ、レアル・マドリードの来季監督を引き受けたせいだ。
ロペテギ前監督の決断も理解はできる。一部とはいえ、欧州では国代表よりクラブが上という逆転現象が起きているからだ。
レアルは豊富な資金力を持つ欧州有数のクラブである。W杯初戦で3得点をあげたロナルドら世界中からまばゆいばかりの才能を集め、「銀河系」の異名を持つ。そこでの采配はけた違いの報酬と合わせて監督としての頂点といってもいい。
興味深いのは、そんなクラブを前任のジダン氏が自らの意思で辞めたことだ。フランスをW杯優勝に導いた名選手は、クラブの監督に就任すると欧州チャンピオンリーグで3連覇を達成。その直後に「チームが勝ち続けるには変化が必要だ」と身を引いた。
「監督の賞味期限は3年」。日本代表や内外のクラブを率いた岡田武史さんからも、そんな解説を聞いたことがある。「どんなに練習や戦術を工夫しても、マンネリは避けられない。中心選手を代えるか、監督が代わるしかない」と。
選手の生殺与奪を預かる監督は、自らの退路を断つ覚悟でピッチに立つしかないという意味か。監督の仕事には底知れぬ喜びと孤独ががある。深夜早朝のW杯中継では、ベンチにたたずむ監督にも目をこらしたくなる。

 天声人語より
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地震列島
同程度の地震は全国どこでも発生しうる、と専門家。
歴史の教えにも、地震列島に住む私たちの実感にも重なる。
交通網は。
インフラは。
ネットでのデマ対策は。
余震警戒と同時に、都市を直撃した地震を貴重な教訓としたい。

素粒子より
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ひょつとしたら世界最古のストローは、アシの茎だったかもしれない。そう思わせる話がスミス著『ビールの歴史』に出てくる。
古代メソポタミア文明の時代、醸造されたビールの壺を囲んで人びとが座り、アシのストローを差し込んで飲んでいたという。
共同体の行事のようなものかと想像すると微笑ましくもある。時は流れて、プラスチックのストローはありふれたものになった。お店で「ストローつけますか」と聞かれることもない。
そんな状況が問題視されている。欧州連合で、ストローなど使い捨てプラスチック製品の販売を禁止する動きが出ている。フォークや綿棒、風船につける棒なども対象になる。プラスチック製品が流れ出して世界の海を汚している事態に歯止めをかけるためという。
先日はタイで、死んだ鯨の胃袋から80枚のポリ袋が見つかったと報じられた。多くの生き物を危険にさらし、魚を食べた人間への害も懸念される。G7首脳会議では協力して対策を捕ろうと新憲章がまとまったが、日本と米国は署名しなかった。他国からの遅れは拭えない。プラスチックの量は国の発展ぶりを示すのだと業界の人から聞いたことがある。量り売りされていたものが放送されてスーパーに並ぶ。ペットボトル飲料も広がる。その便利さに、私たちは逆襲されているかのようだ。
古代メソポタミアに戻ると、裕福な人は身分を示すため黄金で飾ったアシを持参したそうだ。いわばマイストロー。意外といい習慣かもしれない。

 天声人語より
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けさ大阪で震度6弱
震度6弱の激しい揺れ。
時を追って伝わってくる情報を見ながら、被害が少しでも小さいことを祈る。
23年前の阪神・淡路、7年前の東日本大震災を思う。
いくつもの受難を経て、地震への備えはどれだけ進んだか。
きのう群馬で震度5弱。
1923年以降、群馬県が震源の地震で初の規模だ。
地震列島に生きる現実を改めて思う。

素粒子より
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ドイツの話である。この国には外国から移り住んだ人のためのドイツ語教室が各地にある。
最低600時間の学習が、移民に義務づけられているのだ。ベルリンにある教室を訪ね、聞いてみた。なぜドイツに? 
クロアチア出身の女性は「いい暮らしができると思って」と言い、モルドバからの男性は「子どもにいい教育を受けさせたくて」と話した。難民もいる。アフガニスタンから来た男性は答えた。「イスラム過激派から戦士にさせられそうになり、逃げて来たんだ」。
ここ数年、多くの難民を受け入れたドイツの判断には驚かされた。そして現地を訪れて感じたのは、来た人を受容する構えが存在することだ。戦後、移民労働者を冷遇したことへの反省もあるのだろう。移民のルールを持つ人は今、約2割にのぼる。
「移民の経験は、きっと難民にもいかせる」と連邦議員ゲーカイ・アクデルットさんは言う。幼い頃トルコから来た彼女は移民への差別も、その後の支援の広がりも見えてきた。語学教室のほか、労組や福祉関係者など移民を支える人たちが難民の助けにもなるという。
難民の到来は逆風も生み、昨年の総選挙で反難民を掲げる政党が躍進した。それでも移民の試練を経たこの国なら、乗り越える力があるのではないか。
4年前のサッカーW杯で優勝したドイツ代表は、トルコ系や東欧系などの選手が活躍した。その様子は国の活力とも重なつて見える。今回もドイツは優勝候補の筆頭だそうだ。

 天声人語より
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快眠のコツ 適切な睡眠は6~7時間。統べての人に勧めしたいのは昼寝。
春眠暁を覚えず、という漢詩があるように、裏に傘が増すは目先は、眠りを誘う季節です。しかし、布団に入ってもなかなか寝付けないという相談は、この季節も多く寄せられます。適切な睡眠時間を知って、気持ちよく寝てすっきり目覚めましょう。
 私たちは眠ることで疲労を回復させ、心身のメンテナンスをします。日中、疲れや眠気を感じず過ごせるようなら、李相の睡眠がとれているといえる。
現役時代に十分な睡眠がとれなかったから時間ができた今はゆっくり眠りたい。結果、寝床にいる時間が長すぎて、睡眠の質が悪くなる。これがシニア世代の落とし穴になります。寝付きが悪かったり、夜中に何度も目覚めたりする人は睡眠時間を圧縮することで、改善されることが多々あります。目安は6、7時間。実際に眠っている時間+30分を心がけましょう。
 凡ての人にお勧めしたいのが昼寝です。午後を元気に過ごせて活動量が揚がるからです。ポイントは時間の長さとタイミング。正午~午後3時の間に30分までの仮眠をとれば、深い眠りに入る前に目覚めるため、すっきりします。
 ソファに座って目を閉じるだけでも、効果を期待できます。衣服の締め付けをゆるめ、上半身を少し起こした姿勢で足を伸ばすとリラックスできる。

 きょうもキレイより------三橋美穂
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日本でいえば、下町の趣である。ベルリン中心部から南、小さなビルのなかに目指す事務所はあった。
寛容、連帯、愛などの言葉があしらわれた絵が飾られている。移民2世、3世らが悩みを相談してくる民間団体だ。
夫婦の不仲や教育、仕事探しなどが持ち込まれる。「とくに移民2世は、十分な教育を受けていないために望む仕事に就けない人が多い。ギャンブル依存症も目立ちます」。そう教えてくれたカウンセラーもトルコからの移民2世である。
高度成長期の1960~70年代、ドイツは多くのトルコ人を迎えた。ガストアルバイターすなわち客人労働者と呼ばれ、数年で帰国してもらう算段だった。しかし生活の基盤ができると、残ることを選ぶ人が相次いだ。
移民国家へと変わっていった事実を政府は長く認めなかった。言葉を学んでもらい社会に溶け込みやすくする政策が疎かになった。先の民間団体の会長カジン・エルドアンさんは「労働力とだけかんがえ、人間として見ていなかったからだ」と言う。
客人労働者に関心を持ったのは、日本の政策とだぶるからだ。政府は介護や農業、建設などを念頭に新たな外国人の受け入れを検討している。最長5年の新制度は移民政策の始まりにしか見えないが、政府は違うと言い張る。
来た人が社会にすんなり入るための策が十分とられるか、心許ない限りだ。ちなみにドイツは2000年代に入り自らを移民国家だと位置づけた。教育の充実など新たな歩みを始めている。

 天声人語より
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口の健康維持。かむ力や飲み込む力を保つ。
最近、食べこぼしが増えたり、むせてしまったりするなどの症状はありませんか。加齢とともに口の機能が衰える「オーラルフレイル」の兆候を早めに発見し、対処することが大切です。
「フレイル」とは「虚弱」を意味する英語が語源で、高齢になって筋力や心身の活力が衰えた状態を指す。「オーラルフレイル」は、口の機能の衰えが、食欲の低下や栄養状態の悪化をもたらすという懸念で、近年注目されている。
口の健康を維持するためには、歯の本数だけでなく、かむ力や飲み込む力、舌の力を保つことも欠かせない。「硬いものがかめないと、やわらかいものばかり食べて、かむ機能が低下するという悪循環に陥る。放っておくと、誤って食べ物などが気管に入る誤嚥を招きかねない」と指摘する。
例えば、さきイカやたくあんなどの硬い食べ物がためない場合、かむ力や口の筋力が弱まつている可能性がある。お茶や知るものでむせることがあれば、飲み込む力が低下している恐れがある。これらの症状を予防するには、次のような体操が有効だ。
一つは、唾液の分泌を促す唾液腺マッサージ。奥歯の周囲の耳下腺、あごのエラの下にある顎下腺、あご裏の中央にある舌下腺を指で優しく刺激する。「唾液が出ることで、食べ物が飲み込みやすくなる」。もう一つは「パタカラ体操」。「パパパ、タタタ、カカカ、ラララ」「パタカラ、パタカラ、パタカラ」と大きな声で繰り返す。パは唇、タは舌の先端を使うといったように、口の周囲の筋力を向上させることができる。
「普段の食事でたくあんやにんじんなど、かむと音のする物を一品入れるだけでも効果がある」という。今年4月から、口腔機能の低下が疑われる65歳以上を対象に、かむ力の検査などが保険適用になった。「かかりつけ医をもって、定期的に歯科検診することも大切」

 続・元気のひけつより------佐藤建仁
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サスペンス映画とはどのようなものか。巨匠ヒチコック監督が論じている。
例えば二人の男が何げない会話をしている。突然テーブルの下で爆弾が爆発し観客を驚かせる。それはサスペンスではなくサプライズだという。
時限爆弾が仕掛けられ、間もなく爆発すると観客に知らせておくのがサスペンスである。同じような会話の場面でも、がぜん緊張感が出てくる。観客はスクリーンに向かって「そんなばかな話をのんびりしているときじゃないぞ!」と言いたくなるからだ。
昨年から、長いサスペンス映画を見せられている気がする。北朝鮮には核とミサイルがあり、金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領がなじり合いをしてきた。「そんなばかなやり取りをしている場合じゃないぞ!」と言いたくなるような。
ようやくハッピーエンドかと思いたいが、心からほっとできない。昨日の米朝首脳会談では、「完全な非核化」が確認されたという。しかし今後の日程も検証方法も不明のままだ。
アジアが戦火にまみれる危機が当然なくなったとは言えるのだろう。それが1~2年なのか、長い緊張緩和につながるのか。両首脳が描いた貧弱な青写真を肉付けする仕事が、米朝の高官に委ねられる。
金委員長は階段の合間に、「世界中の多くの人々はSF映画のファンタジーだと思着ているでしょうね」と口にしたという。ショーでも映画でもない現実である。我々は安全な椅子から、物語を眺めているわけではない。

 天声人語より
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快眠のコツ 適切な睡眠は6~7時間。統べての人に勧めしたいのは昼寝。
春眠暁を覚えず、という漢詩があるように、裏に傘が増すは目先は、眠りを誘う季節です。しかし、布団に入ってもなかなか寝付けないという相談は、この季節も多く寄せられます。適切な睡眠時間を知って、気持ちよく寝てすっきり目覚めましょう。
 私たちは眠ることで疲労を回復させ、心身のメンテナンスをします。日中、疲れや眠気を感じず過ごせるようなら、李相の睡眠がとれているといえる。
現役時代に十分な睡眠がとれなかったから時間ができた今はゆっくり眠りたい。結果、寝床にいる時間が長すぎて、睡眠の質が悪くなる。これがシニア世代の落とし穴になります。寝付きが悪かったり、夜中に何度も目覚めたりする人は睡眠時間を圧縮することで、改善されることが多々あります。目安は6、7時間。実際に眠っている時間+30分を心がけましょう。
 凡ての人にお勧めしたいのが昼寝です。午後を元気に過ごせて活動量が揚がるからです。ポイントは時間の長さとタイミング。正午~午後3時の間に30分までの仮眠をとれば、深い眠りに入る前に目覚めるため、すっきりします。
 ソファに座って目を閉じるだけでも、効果を期待できます。衣服の締め付けをゆるめ、上半身を少し起こした姿勢で足を伸ばすとリラックスできる。

 きょうもキレイより------三橋美穂
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フランスではかつて、読書は特権階級の専有物だった。
本を読む習慣が中産階級にも広がったのは、きょういくのおかげでだけではない。馬車に代わり、鉄道で移動するようになったことも影響した。そんな見方を仏文学者の鹿島茂さんが紹介している。
不特定多数の人たちが長時間にわたって客室に閉じ込められるのが、列車の旅である。初対面で話が弾むこともあるが、トラブルの種にもなる。読書こそが、会話せずに未知の乗客と一緒にいるの可能にする方法だった。
現代の列車がいくら快適になったと言っても、見ず知らずの人びとが閉ざされた空間にいることに違いない。仕事や観光など目的も様々だ。そのなかに人を殺すために乗り込んだ男がいたと考えると、凍りつく。
土曜の夜の東海道新幹線で、殺傷事件が起きた。亡くなった男性は、切りつけられた女性を助けようと止めに入り、犠牲になったという。もし自分がその場にいたら、と考える。足が動いただろうかと。
「誰でもよかった」。そんな不条理な言い分をまた聞くことになつた。思い起こすのは、10年前の今ごろに起きた秋葉原での無差別殺傷である。裁判を重ねても、周囲への不満や孤独感がなぜあれほどの凶行につながつたのか、霧が晴れなかつた。
今回の事件では容疑者の動機にどこまで迫れるのだろうか。次の事件を防ぐことに、どうしたらつなげられるだろうか。安心して過ごせる場所が奪われてしまわないように。

 天声人語より
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廃炉決定へ
福島第二原発の廃炉すると東電社長が福島県知事に述べた。
これで福島県内の原発は全て廃炉されなくなる。

紙面より
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日米が開戦した1941年12月8日、後に社会学者となる日高六郎さんは大学生だった。
繰り上げ卒業、そして召集という運命が目前に迫り、学生たちには落ち着かない空気が流れていた。しかし教授たちの反応は違っていた。
はっきりけりがついて、さばさばした。暗雲低迷が晴れわたった-----。そんな会話を日高さんは耳にしたという。長引く日米交渉が人々をいらだたせていた。和戦どちらでもいいから「早く決着をつけてくれという気分だったのだ」と著書で述べている。
先日101歳で他界した日高さんは、ベトナム反戦や水俣病に関わる行動派知識人ただった。敗戦を機にもたらされた戦後民主主義の体現者とも見られていた。しかしというべきか、だからというべきか、日本に民主主義と平和主義がどこまで根づくのか、疑いつつ問い続けた。
民主化が戦前を引きずりながら進んだことを問題視した。しばらく政治犯を閉じ込めたままだったこと、戦争に協力した新聞が題号も変えずに残ったこと---。憲法の平和主義も「民主化がほとんど根づいていない土壌の上に立てられた一本の旗」だと風化を危惧した。
「五年、十年で日本ががらっと変わる国だということを、みんな、考えていない。僕は年寄りだから大丈夫だけど、あなたは危ない」。10年ほどまえ、作家の黒川創さんのインタビューで語っている。社会全体の空気がおかしくなっているようだと。
杞憂にすぎない。雲の上の日高さんに、胸を張って言えるだろうか。

 天声人語より
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米朝首脳会談
マレー語で「平和」を意味する島を舞台に、「老いぼれヤクザ」と「ちびのロケットマン」が政治ショーを披露。
非核化の範囲も工程表も機嫌も具体策はなし。
拉致問題は「声明に盛り込んではいないが、うまくいくだろう」。
ショーだもの、中身は薄いよ。

素粒子より
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公費使い一晩数十万円。夜の赤坂"主"は大蔵幹部---。
かって大蔵省は「公費天国」という言葉で世論の批判を浴びた。予算や人事に区切りがつくたび他省庁や各種公団から料亭やバーなどで酒食のもてなしを受けた。1979年のことだ。
20年後の1998年には、銀行員らから何度も接待されていたことが発覚する。いわゆる「ノーパンしやぶしゃぶ」事件である。それを受けて大蔵省は、金融監督庁と財務省に分離される。
この役所はほぼ20年周期で騒動を巻き起こす宿命なのか。酒色の香こそないものの、公文書に手を加えないのは公務員の仕事のイロハのイだ。その意味では、過去の不祥事より悪質と言うほかない。
財務省の調査によると、現場職員には改ざんへの「強い抵抗感」があったという。渦中で自ら命を絶った人がいたことを思い起こせば、罪はさらに重い。
さて今回の処分で、世の憤りは収まるのだろうか。40年前の不祥事では、次官ら9人が軽い処分を受けるにとどまった。20年前は検察庁に幹部が逮捕されて、蔵相が辞任した。省内の処分対象は100人を超えている。今回は事務次官以下20人が処分を受けたものの、検察は不起訴を決めた。しかも大臣に去る気配はない。20年前を通り越して時計の針が一気に40年前に戻ったようである。
財務省内では若手の士気が低下が心配されている。大学生の就職先としても人気はふるわない。いまから20年後、この役所はどんな姿をしているのか。

 天声人語より
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米朝首脳会談
史上初の米朝首脳会談が開催された。
今後本当に進むのかをみんなで進むのかを見守る必要がある。
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ホンダ創業者の本田宗一郎に逸話がある。村に正午を告げる寺の鐘を30分も早くついてしまった。
お昼を早く食べたいがための作戦だ。時計やラジオが家々になく、鐘の音が時報だった大正時代。自分の腹時計をまんまと標準時にする知恵には舌を巻く。
6月10日の「時の記念日」が近づくと、舞台となつた浜松市天竜区の清瀧寺では、地元の小学1年生11時半ごろに昼の鐘をつく行事がある。今年はきょう8日に催される。
時間の大切さを覚え、郷土から巣立った偉人の歩みを学ぶ目的で毎年開かれてきた。主催する街おこし団体「ポンポンCLUB浜松」代表の宮地武夫さんは「いたずらを奨励するつもりは少しもありません」と念を押す。
時の記念日が定められたのは1920年。この日は、飛鳥時代に天智天皇が水時計を使って時を知らせた日とされる。天智天皇のおかげかどうかは知らないが、いまの日本社会が時間に正確であることはまたがいない。
昨年、東京と茨城を結ぶ電車が20秒早く出発し、鉄道会社が「おわび」した。そのニュースは海外を駆けめぐった。たしかに旅行や出張で海外へ行くたび、交通でも会合でも時間が正確に進む日本を誇らしく思う。
それでも、寸秒の遅れで公式謝罪までしなくてはいけない社会には、時に息苦しさを覚える。時間に追い立てられて疲れる日には、かの本田少年の創意にならって心の鐘をゴーンとついてみようか。自分を見失わないための警鐘として。

 天声人語より
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また誰でも良かった
容疑者に襲われた恐怖。
止めに入って殺された無念。
新幹線での惨事に叫ぶ。
なぜだ。

素粒子より
なぜ、最近誰でも良かったと人を殺すのだろうか?
原因の深層を探らないと。
森計陀家では世の中ますますダメになってゆく。
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和菓子店のショーウインドーに紫陽花や枇杷の実、蛍が並ぶ季節である。
口に運ばずとも、見ているだけで涼やかな気分になれる。
和菓子の老舗「虎屋」で歴史資料の研究にあたる「虎屋文庫」の所加奈代さんによると、和菓子文化が一気に花開いたのは17世紀末、元禄のころという。月や桜、蝶に鶉さえ菓子で表現するという風雅な文化が京都から広まった。
近代に入ると、菓子を彩る季節感はさらに増す。いまから100年前の大正7年に作られた商品録「菓子見本帳」には、扇や田植え時の雨をモチーフにした菓子が並ぶ。
見た目は涼しげでも、今も昔も菓子工房は熱気に満ちている。この時期におなじみの「葛饅頭」は高温の葛生地を素手でつかみ、すばやくあん玉をくるむ。「紫陽花」は、降りかかる雨のしずくまで表現され、食べるのをためらうほど美しい。どれも職人たちの鍛錬と精緻な手さばきのたまものである。
さて気になる梅雨前線の動きだが、きのうは近畿から関東甲信あたりまでを覆い始めたようである。今年の梅雨入りはどこもせわしなく、昨年より20日以上早かった地域もある。
いつまでも晴れぬ空はむろん恨めしい。それでもこの季節ならではの過ごし方はあるはずだ。たとえば、夏の季語に「雨安居」がある。雨期のインドで僧侶たちが安全な寺院にこもり、修行に専念したことに由来する。雨音に耳を傾けつつ、丁寧に作られた和菓子を居間でいただく。しばし蒸し暑さを忘れる。

 天声人語より
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血圧下げて長寿に
日本人の平均寿命は、統計によれば女性87.05歳、男性80.79歳。世界一とはいえないものの、相当に長い。
長寿をもたらした理由はいくつかある。慶応大学の岡村教授は「成人が長生きになった最大の要因は、血圧が下がったこと」という。日本人の血圧は1965年をピークに低下。それに伴い、脳卒中による死亡が大きく減った。
高血圧の人が生活習慣を変えることでどれほど血圧を下げられるか。日本を含む世界の研究を分析した報告がある。その結果だと、有酸素運動によって収縮期血圧(最高血圧)は4.6㍉Hg低くなった。
運動の中身はほぼ、30~60分の早歩きやジョギングを週3~5回のペースで続けるといったものだった。
収縮期血圧が4㍉下がれば、脳卒中や心筋梗塞による死亡率が5~9%ほど下がるという推計もある。
運動で血圧が下がるしくみの解明も進む。東京大の山本講師によると、体を動かすことで血流量が増えると、それを血管の内側にある細胞がキャッチして、血管の筋肉をゆるめる物質が放出されるらしい。
天然の降圧剤といえるかもしれない。

 1分で知るより
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梅雨の晴れ間に東京の日本橋を歩いて渡った。関ケ原の合戦の後に架けられ、いま20代目。
欄干を飾る麒麟や獅子像に風格が漂う。だが見上げれば、首都高速道の下腹が橋を覆い、せっかくの陽光が届かない。
橋のすぐそばに本店を構える百貨店「三越」の元社長、中村胤夫さんは入社時がちょうど首都高の建設中だった。「高速道は戦後復興の象徴でした。心を躍らせて工事を見守ったものです」。建設反対の声を聞くことはなかったという。
だが開通から5年もしないうちに落胆が頭をもたげる。「空が見えない」 「橋が台無しになる」。商家の主人たちからも嘆き節が出る。「名橋『日本橋』保存会」が結成され、首都高の移設か撤去を求める活動を始めた。ちょうど半世紀前のことだ。
橋の水洗いなど地道な作業を続け、賛同署名を国会に出した。国交省や東京都の態度に変化が現れたのは昨夏のことだ。先月の会議では、日本橋の上を含む1.2㌔部分を地下にという具体策も出てきた。
とはいえ、見込まれる工費は数千億円。「なぜ日本橋だけ特別扱いを」 「介護施設や保育園の拡充を急ぐべきでは」。そんな声も筆者もよく聞く。
むろん反対論にも十分な理がある。それでも巨大な鉄の蓋に覆われたいまの姿は、哀れを誘う。思えば昭和の一時期、この国は街の景観や歴史にあまりに無頓着だった。日本橋を起点にして、全国の街に「風景」を取り戻す。そんな百年の計を立ててもよいのではないか。

 天声人語より
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代謝をアップ 筋トレで若々しさキープ
年齢とともに下がる基礎代謝を高めるために、大切なことが三つあります。
一つ目が、筋トレです。
基礎代謝のなかでも、多くのエネルギーを消費するのが筋肉です。そして、年をとるにつれ基礎代謝量が下がる一因が、筋肉の衰えです。
私たちの筋肉量は、40歳を過ぎると毎年1%ずつ減り続けます。筋トレをしないと、20年後には20%、30年後には30%の筋肉が減ってしまうのです。
筋肉は活力エネルギーを生み出す「工場」のようなもの。筋肉量が少なくなると、体の動きに影響が出るばかりではなく、生産されるエネルギーが減り、基礎代謝がグッと落ち込むことになります。筋肉量の維持は、若々しさを保つためにも不可欠です。
老化を止めることはできませんが、筋肉だけは例外。トレーニングをすれば、何歳からでも筋肉量を増やし、機能を高めることがてきます。
といっても、バーベルを上げ下げするようなきついものでなくて構いません。私は、朝起きたとき、夜寝る前に布団の上でする「寝ながらストレッチ筋トレ」をおすすめしています。
いくつかあるのですが、例えば朝は「両足伸ばしストレッチ」。太ももとふくらはぎを意識しながら、10回繰り返します。夜は「自転車こぎストレッチ」。おなかやふとももの前側に力が入るのを意識しながら、なるべくゆっくり足を回すのがポイントです。こうした筋トレを毎日続けていくことが大事です。

 きょうもキレイより---筑波大教授・久野譜也
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「活弁」なる職業をご存じだろうか。無声映画の画面に合わせてセリフをのせる弁士のことだ。
昭和初期には全国で7千人を超えたが、減りに減っていまは十数人に。「絶滅」が危ぶまれ職種である。
先月、愛知県碧南市の催しで初めて実演を見た。米映画「チャプリンの放浪者」と小津安二郎の「生れてはみたけれど」の2本立て。幼児の笑い声から悪役の切り口上まで巧みに声色を変え、老若男女を演じ分ける。
序盤こそ意識は弁士へ向かうが、ほどなく画面に吸い込まれる。セリフを現代風に訳し、客席の反応を見ながらアドリブで背景解説も加えてくれるからわかりやすい。おかげで2時間余り、チャプリンで笑い、小津でホロリとさせられた。
この日の弁士、笹木亜希子さんはアナウンサー出身だ。当代の第一人者として知られる澤登翠さんの芸に魅了され、活弁に転じて18年。各地で演じ、手持ちの演目は180作を超える。
「いまは70代以上でも実演を見るのは初めてと言う方がほとんど。どこの街でも新鮮だと喜んでもらえます」。たとえ映画史を飾る名作であっても、演じる弁士がいなくなれば、やがて忘れ去られる。上演の場を増やし、ファンを開拓したいと話す。
鞍馬天狗、国定忠治、清水次郎長、鼠小僧次郎吉---。無声映画でおなじみのヒーローたちも、このごろ若者たちにはしばしば話が通じない。活弁ならではの「語り芸」で現代によみがえることを願う。

 天声人語より
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GDP年0.6%減
1~3月期の2次速報は、実質で前期から0.2%減った。
この状態が1年間続いたとする年率換算では0.6%減。
9四半期ぶりのマイナス成長。

 紙面より
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剛力彩芽さんと渡部篤郎さんの名コンビが迷宮入りした殺人事件に挑む。
最大の武器は「司法取引」。3年前に放送されたドラマ「天使と悪魔--未解決事件匿名交渉課」である。
共犯者を裏切れ。犯人を告発しろ。代わりにあなたの罪は問わない----。事件のカギを握る人物をそんな言葉で揺さぶる。
これまで虚構の世界でしか見聞きしたことのない司法取引が、今月から実際の捜査で使われることになった。他人の犯罪を当局に明かせば、見返りとして刑罰が軽減される。ただ冒頭のドラマとは違って殺人事件では使えない。対象は贈収賄や談合、脱税、薬物や銃器の売買などに限られた。
威力を発揮しそうな犯罪分野はたしかにある。オレオレ詐欺や還付金詐欺では、摘発された実行犯が司法取引に乗って親玉や黒幕の存在を明かせば、一網打尽にできるかもしれない。
しかし、この制度が早くから盛んに活用されてきた米国では近年、負の側面がしばしば語られている。受刑者が同房の者の容疑をでっち上げた例が相次いで発覚。虚証を真に受けて捜査が進み、私刑が確定した例もあった。冤罪が判明した後も、いつだれがどんな司法取引をしたかは検証しにくい。
米国に比べると、日本の精度はかなり慎重に設計されたと聞く。それでもわが身かわいさのあまり、偽りの駆け引きをしないか。無実の人々が巻き込まれる恐れはないのか。素人ながら懸念が次から次へと浮かぶ。功罪いずれの面でも目の離せない制度の始動である。

 天声人語より
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幼児の虐待死
しつけ。
発覚を恐れて放置した。
貧相な決まり文句による虐待がやまない日本。
その豊かさを疑わざるをえない。

 素粒子より
森計なんかにいつまでもマスコミが集中しているので、社会は思わぬ方向へと進んでいるのでは。
我も我もと一つの問題に飛びつかなくても良いとおもうのに。
視聴率はそれほどまで大事なのかな。
凡人には分からないことばかりだ。
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今年は明治維新150周年にちなむ行事が目白押しである。
だが福島県会津地方に祝賀ムードはない。薩長率いる新政府軍から「賊軍」と攻撃された無念の年だからだ。
「義の想いつなげ未来へ。戊辰戦争の悲劇を語り継ぐ幕や幟ばかり。「幕府に忠義を貫いた会津藩にとって維新は祝うものではない。辛酸の時代の始まりでしかありません」と元会津若松市教育委員長の宗像精さん。今は藩校資料館「日新館」館長を務める。
江戸の無血開城後も会津藩は「朝敵」の役を押しつけられた。薩長の軍政が攻め入り、砲弾の雨で多くの命が奪われた。降伏後も下北半島へ集団移住を強いられる。
長く教壇に立った宗像さんが憤るのは戦前の教科書の記述ぶり。新政府軍に「てむかった」と会津藩を描写した。かと思うと、少年藩士「白虎隊」の集団自刃を軍国教育の教材として持ち上げたりする。
宗像さんはいまでも倒幕軍を「西軍」と呼ぶ。「官軍」呼べば、会津は「賊軍」となる。持論は「会津に新幹線の駅が作られないのは賊軍扱いが尾を引いたせい」。それでも長州藩のあった山口県萩市に請われて、講演に出向いたこともある。
首相官邸によると、明治150周年に関連する自治体行事は2900件を超える。むろん礼賛一色ではないものの、鹿児島、山口、高知、佐賀の4県が際立って多い。図らずも薩長土肥の藩順に並ぶ。維新の誇りと恨みは現代にもこだましている。

天声人語より
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米朝首脳会談
シンガポールで開催される会場について、シンガポール本島の南にあるセントーサ島のカペラホテルと発表。
同国屈指の高級ホテル。

 紙面より
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北朝鮮の攻撃意図を減らせ--のその二
実勢はこうだ。もとより北朝鮮は一方的な核廃棄の気配を見せていない。その北が恐れ、嫌がることを二つ挙げると、戦争と制裁だろう。日本にとっての問題は、その二つの見込みが弱含みだということだ。
この間、南北は接近し、中朝もよりを戻した。中韓のいう非核化は、内容や道筋の点から日本とずれる。頼みの米大統領は、歴代大統領がしえなかったことを自ら成しどけたと見せつけたい。暗転はありうるが、米朝は接近を模索している。
その結果、開戦前夜といわれる状況は南北・中朝接近のなかで反転し、戦争は非常に困難となった。ならんで、制裁の実効性に疑義がつきまとう。カギは中国だ。北の貿易の9割がたは中国とのものだが、すでに、中朝国境では人と物の行き来が再開しているといわれる。
結局、北朝鮮にはたいして恐れるものがない。今後も非核化の演技を続け、少なくともしばらくは核とミサイルを保持することになろう。
そんななかで、米朝対話が進むとなると、米国による核の傘の意味がかわりうる。それに応じて、日本は目標とそれへの接近法を再考することを余儀なくされる。
安全保障論のいろはだが、驚異とは物理的能力と攻撃意図の積である。日本が追及してきた非核化は核の物的廃棄であり、前者に関わる。それを追求しつつ当面叶わぬのなら閉口して後者を減ずるほかない。
いま考えるべきは、北の攻撃意図をどう減ずるか。それに資する政策手段は何かである。たとえば、非核化に向けた具体的行為があれば、それに合わせ、個人・団体を対象としたものなど、象徴的な独自制裁から緩和や解除を模索してもよかろう。
そうしたサインの交換と全般的な関係改善のなかで、遠目にみるかくはいぜつへの移行期においても、日本の安全を確保することが求められる。

 あすを探るより-----遠藤 乾
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大学入試解答原則公表へ
入試ミスが相次いだことを受けて、文部科学省は大学に対して問題や解答の公表を原則として求める新しいルールをまとめた。
昨年までは問題や解答を「努める」よう求めていたが、今年からは「原則公表する」とした。
公表しない場合は公表しない理由を大学側が説明する必要がある。

紙面より
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北朝鮮の攻撃意図を減らせ--のその一
米朝間には、本質的に異なる非核化イメージが横たわる。日本とともに米国が目指す非核化は早期に北朝鮮が完全に核放棄すること。対して北は半島全体をめぐる軍縮の長い過程の中で態勢とン善我保障されることを思い浮かべる。その違いを乗り越え、史上初の会談が成功裏に行われるのなら、半島の雪解けを後押しする絶好の機会となりうる。
首脳会談は、日本の頭越しに米朝が下手な手打ちをする場にもなりうるからである。もし日本だけが北の核ミサイルの脅威にさらされ、半島が在韓米軍の縮小・撤退とともに大陸色に染まっていくのなら、それはせんそうよりは遥かにましとはいえ、望ましいとはいいがたい。
したがって、米朝首脳会談が開かれるのならば、そうした日本の懸念に手当がなされる必要がある。当面、日本が米国に外交努力を集中するのにはそれなりに理由があることになる。しかし、米国第一を掲げる大統領にはリスクが残る。
懸念はそこにとどまらない。日本外交の目標は一見明確である。北朝鮮の核・ミサイルは早い段階で物理的に廃棄するべきとされる。妙な言い方かもしれないが、問題は、誰も否定しえない目標の正しさにある。その圧倒的な正しさは自縛的だ。
核とミサイルは、日本にとって脅威だ。独裁のもとにある敵性国家が直接的な攻撃能力をもつことは不安全そのものだ。また、ここで核兵器の拡散を許せば、他国やテロ集団が同様の技術を手にするかもしれない。それは、被爆国としての願いにも反する。だから、日本の誰もが核兵器・関連物質はミサイルもろともモノとして廃棄すべきと考える。
こうした目標に沿って、国連決議など多くの了解を日本政府は引き出し、世界的に制裁も強化された。けれども、北の核廃棄という外交目標の実現はおぼつかない。

 あすを探るより-----遠藤 乾
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東証大幅反発
一時300円余り上げて、2万2500円に迫った。
米の雇用統計で失業率が18年1か月ぶりの低水準を記録。景気の持続的拡大が期待された。
米株価上昇や円安ドル高進行も好材料。

紙面より
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経済産業省の官僚だった古賀茂明さんが、森友学園問題に向き合う際の心得を書いていた。
官僚は聖人君子でもなければ悪人でもない。だから性善説や性悪説ではなく「性弱説」で考えるべきだと。
弱さゆえ、普段は善人でも地位や組織を脅かされそうになると尋常でない悪事に手を染めるのだという。たしかに豪胆に振る舞う高級官僚も、よくよく話すと気の小さい人は少なくない。公文書の改ざんに関わったのも、そんな人たちだったか。
改ざんで告発されていた佐川宣寿・前財務省理財局長らが不起訴になった。文書から削られたのは一部にすぎず、契約金額など根幹は失われていないと検察は判断したようだ。その一部の中には、首相夫人への言及など根幹と思える内容があるのだが。
麻生太郎財務相が数日前に「いわゆる改ざんとか、そういった悪質なものではない」と口にしたのも不起訴になる感触を得たからか。刑事事件でもなければ悪質ではないという発想なのだろう。「セクハラ罪という罪はない」と言ったのもこの人だった。
安倍晋三首相も最近、森友問題で「贈収賄では全くない。そういう文脈において、一切関わっていない」と述べている。刑務所の内側に落ちるような話でなければ別に問題ない。宰相が真っ昼間から語るべき言葉だろうか。
倫理、公共心、行動規範----。政治や行政に求めたい姿勢を並べると空しくなる昨今である。そういえば選良や公僕という言葉もあった。

 天声人語より
公僕なんて言葉は今の議員の資産額見ても不可能である。資産ゼロで国民の為に働けるわけがない。
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あなたは『お蔭様で』と感じることがありますか?
私たちの日常生活は、一瞬の休みもなく、大自然や、家族は勿論のこと、顔の見えない沢山の人々の働きの力に支えられて、生かされています。
自分自身が生きてゆくことも、どこかで、他人様の役に立ち、感謝されていると実感できればうれしいですね。
世界中でたった一人しかいないかけがえのない自分。
ただ一度だけで決してやりなおしのきかない人生。
衆生の躰性・諸仏の法界、本来一味にしてすべて差別なし。(弘法大師)
わたくしたちの心と体と、御仏のさとりの境界とは、もともと同じもので少しも違いはありません。
今に最善を尽くしていますか? 今を精一杯生きていますか? 
今の生き方が先の明暗を分ける鍵となります。
時は今、ところ足元、そのことにうちこむ命、永遠の御生命。(椎尾弁匡)
健康は最上の宝です。生きていることはすばらしい。自然はいつも私たちの生命を支えてくれています。常に足元をしっかりと踏みしめて、感謝の気持ちを忘れずに生きてゆきたいものです。

 四国第四十五番 海岸山 岩屋寺の頂いた書類より
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ベートーベンの交響曲第9番は暮れの風物詩であり、多くの日本人が愛するクラシック音楽だ。
それが日本で初めて演奏されたのが、100年前の6月1日である。第1次大戦時に、徳島県の収容所にいたドイツ兵捕虜たちが奏で、歌った。
「演奏は大成功でした----なんとも言えない安らぎ、なぐさめが流れ出て来るのです」。捕虜の一人が家族への手紙に書いている。その場所、坂東俘虜収容所には、中国・青島での戦いで捕らわれた約1千人が送られていた。
長引く収容生活の慰安にと楽団が組まれたらしい。驚くのは、文化活動の広い裾野があったことだ。捕虜によるドイツ史などの講演会があり、ドイツ語の新聞や本も発行されていた。彼らの自主性を重んじる収容所長の考えが反映したと言われるが、それだけではない。
「日本が文明国だと示すため、国際法を守らねばと当時の軍は考えていました。捕虜を罪人のように扱ってはいけないと」。収容所の歴史を伝える鳴門市ドイツ館の前館長、川上三郎さんは言う。捕虜の人間性を尊重する精神が、かつて日本軍にもあった。
太平洋戦争では「生きて虜囚の辱めを受けず」の教えが日本軍兵士を縛りつけた。自軍の兵の命を粗末にすることと、捕虜の命を軽んじることはつながっている。無残な玉砕があり、捕虜への虐待がなされた。
100年前に第九をもたらした精神がもしも、その後の日本に根付いていたら----。多くの命が失われずにすんだのではと、思えてならない。

 天声人語より
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代謝をアップ 筋トレで若々しさキープ
年齢とともに下がる基礎代謝を高めるために、大切なことが三つあります。
一つ目が、筋トレです。
基礎代謝のなかでも、多くのエネルギーを消費するのが筋肉です。そして、年をとるにつれ基礎代謝量が下がる一因が、筋肉の衰えです。
私たちの筋肉量は、40歳を過ぎると毎年1%ずつ減り続けます。筋トレをしないと、20年後には20%、30年後には30%の筋肉が減ってしまうのです。
筋肉は活力エネルギーを生み出す「工場」のようなもの。筋肉量が少なくなると、体の動きに影響が出るばかりではなく、生産されるエネルギーが減り、基礎代謝がグッと落ち込むことになります。筋肉量の維持は、若々しさを保つためにも不可欠です。
老化を止めることはできませんが、筋肉だけは例外。トレーニングをすれば、何歳からでも筋肉量を増やし、機能を高めることがてきます。
といっても、バーベルを上げ下げするようなきついものでなくて構いません。私は、朝起きたとき、夜寝る前に布団の上でする「寝ながらストレッチ筋トレ」をおすすめしています。
いくつかあるのですが、例えば朝は「両足伸ばしストレッチ」。太ももとふくらはぎを意識しながら、10回繰り返します。夜は「自転車こぎストレッチ」。おなかやふとももの前側に力が入るのを意識しながら、なるべくゆっくり足を回すのがポイントです。こうした筋トレを毎日続けていくことが大事です。

 きょうもキレイより---筑波大教授・久野譜也
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本の題名は『小さな抵抗』だが、その時にはとてつもなく大きな抵抗だったに違いない。
著書の渡部良三さんは学徒兵として出陣し、中国の部隊に送られた。みなで朝食をとっていた最中、上官から言われた。今日は捕虜を殺させてやる、と。
度胸をつけるため中国兵を突き刺せという国際法無視の命令である。「おどおどして分隊長に恥をかかせたりしない様にな」と言われ、みなが従う。しかしキリスト者の渡部さんは拒み、私刑の痛みに耐える日々が始まった。
渡部さんは当時のことを多くの短歌に詠んだ。<「捕虜殺すは天皇の命令」の大音声眼するどき教官は立つ> <「捕虜ひとり殺せぬ奴に何ができる」むなぐら掴むののしり激し> <酷き殺し拒みて五日露営の夜初のリンチに呻くもならず>。
旧日本軍を引き合いに出すのは、不適切と思われるか。しかし日大アメフト部の問題を見るにつけ、重なる部分を感じてしまう。独裁的な監督のもと、異常ん指示がなされ、強いられる構図もあった。
救いは、タックルをした選手が自ら口を開いたことか。「プレーに及ぶ前に自分で正常な判断をするべきだった」と悔やんでいる姿は、思い呪縛から解放されたように見えた。選手たちは「監督やコーチに盲目的に従ってきた」と自らを省みる声明を出した。
監督とコーチ1人は事実上の永久追放になる。戦犯を罰し、胸をなでおろす。それだけの結末にしてはいけないと思う。保田氏たちが抱える闇が、ふっと表れただけかもしれないから。

 天声人語より
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カナダも報復関税
米トランプ4政権が欧州連合、カナダ、メキシコの鉄鋼・アルミ製品に対する関税措置に踏み切ることを受け、カナダは同規模の関税で報復すると表明。
欧州連合やメキシコも対抗措置を発表しており、保護主義の連鎖的な波及への懸念が強まっている。

 紙面より
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引き際を自分で決める。簡単にできることではなかろう。
先月93歳で亡くなった人形浄瑠璃文楽の人間国宝、竹本住太夫さんにとってもそうだった。脳梗塞で倒れ、88歳で舞台に復帰した。しかし、どうしても思うように声が出ない。
「迷うたで、でもなあ、これ以上やればお客さんに迷惑をかける。恥もさらしとうない」。惜しまれつつ引退する頃の言葉が本紙にある。誰かから定年を言い渡されることはない。そんな芸の世界ゆえの葛藤であろう。お年寄りの運転にも、どこか通じるか。
おととい神奈川県であった事故では、ハンドルを握っていた90歳の女性が逮捕された。車は赤信号を無視して横断歩道に入ったという。1人が犠牲になった。女性は高齢者による事故のニュースを見聞きすると「そろそろ返そうかな」と口にすることもあつたという。
迷いながらも、もうしばらくは大丈夫だとはんだんしている方は多かろう。道路での危険を回避できる自信は、高齢になるほど強くなる。そんな調査結果もあるそうだ。自信は、ときに過信となる。
バスなどの公共交通機関が細り、車なしでは生活が成り立たない地域は多い。夜は乗らない、遠出はしないなどの「減運転」をするだけでも安全性は増す。車がなくても上手に暮らせないか、家族や地域の人たちと一緒に話したい。
定年は、かつてはよく「停年」とも書いた。運転に定年はないが、運転を「停める年」は自分で決められる。考え始めるのに早すぎることはない。

 天声人語より
年寄りの事故を大きく取りあげられるが、年寄りだから事故を起こすと決めつけてはいないか。
マスコミの対応に疑問を感じるのは私だけだろうか。
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