2018年05月の記事


禁煙デー
あぁ、紫煙が目にしみる。
8割の都道府県庁で建物内が完全きんえんなのに、7割の議会棟でたばこが吸える。
これじゃ、禁煙条例は広がるまい。
国会も、ずーと一服しているみたい。

素粒子より
議員の多くがまだ吸っているのでは。
マスコミも国会議員の喫煙率を調べて公表したら。
多くの国民が喜ぶよ!
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電話の性能が上がったためだろうか、最近耳にしなくなった言葉に「混線」がある。
かつてはよく小説の題材にもなった。筒井康隆さんの短編「最初の混線」では、かけた電話が過去へとつながってしまう。
かけた方が「まるで明治時代の人と話しているみたいだ」と言えば、受けた方は「何を申される。今は明治の御代ではないとでも申されるのか」と返す。未来からの混線など奇っ怪で不可思議と明治の人がいぶかれば、四次元の世界に通じてしまったかと電話した人も首をひねる。
不可思議きわまりない「混線」は現代の米国でも起きた。おかしくなったのは電話ならぬ「スマートスピーカー」というコンピューターの一種。話しかけるだけでインターネット検索や音楽が楽しめる機械である。その前で夫婦が会話した音声が、他人に贈られてしまった。
原因は機械が勘違いを重ねたことだ。夫婦の会話のなかで「メッセージを送る」という言葉があったと聞き間違え、たまたま話に出てきた人名を小栗先だと思い込んだ。おっちょこちょいも、過ぎればホラーである。
誰もが監視される未来社会を描いた小説「一九八四年」に、テレスクリーンという装置が出てくる。各家庭に設置され、人びとの行動や言葉を補足する。もしかしたら現代の私たちは、テレスクリーンを自宅に呼び込みつつあるのでは-----。考えすぎだろうか。
電話の混線は「漏話」とも言うそうだ。何がどこでどう漏れるのか、予測の難しいネット時代である。

 天声人語より
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東証大幅値下げ
イタリアの政局混乱を起点とした欧州政治への不安感の広がりから米国株がおおはばに下げた流れで、東証も一時400円超値下がりした。
東京外為市場では円がかわれて、1㌦=108円49~50銭。
対ユーロは1ユーロ=125円14~18銭のユーロ安。

 紙面より
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NTTとは関係ないにもかかわらず、NTTと称したり、NTTとあたかも関係があるような説明をしたり、
事実に反する説明をして契約を迫る販売勧誘が発生しています。くれぐれもご注意ください-----。
NTT西日本のホームページから引かせていただいたが、困っている会社は他にもあろう。誰もが知る企業との関係をにおわせるのは悪質業者の常套手段だ。では「首相に『いいね』と言われた」と触れ回るのはどうか。
加計学園の加計学園の加計孝太郎理事長と安倍晋三首相が面会したことを記す文書が愛媛県に残っていた件で、学園がコメントを出した。その説明を信ずるなら、理事長は首相と会っていないし、獣医学部の計画にいいねと言われてもいない。なのに愛媛県には、面会したとウソの報告をした。学部設置への打開策を探るなかでの作り話だったという。
虚偽報告なら謝罪があってしかるべきだと愛媛県知事が言うのは当然だろう。首相も怒りに震えているに違いない。「相手の立場を利用しようとするなら、友人とは言えない」が持論なのだから。
まずは首相官邸ホームページで警告してはどうか。「首相とあたかも関係があるような説明をして、認可や補助金を得ようとする学校法人がいます。ご注意を」。もう手遅れ? いや姿勢を示すためにも。
ひどいウソが多すぎて感覚がまひしそうな昨今の国会である。もし「ウソをついた」というのもウソだったら-----。怒りに震えるパワーは、私たちに残っているだろうか。

 天声人語より
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参院比例区に拘束名簿
自民執行部は参院の選挙制度改革案で、合区を残す代わりに、合区で好保守を出せなかった県から優先的に比例区で当選させることを可能にする制度の導入を目指す。

紙面より
森友、加計だとばかり言っている間にこんな制度が論じられているとは。
朝日さんしっかり論評を恃みますよ。
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ふとした匂いで遠い記憶がよみがえることがある。
日なたの布団、海からの風、古びた本、そして土をぬらす雨も、その一つだろう。
各地より一足早く梅雨入りしている沖縄は、この時期、いっそう南国らしい濃密な空気に包まれる。それで心の落ち着きを失ってしまうお年寄りがいる、と聞いたことがある。自分の年さえ変わらぬ状態なのに、沖縄戦の記憶が、季節とともに体に刻まれているのだと。
首里の地下壕にこもっていた日本軍司令部が、雨と砲弾の下、本島南部の摩文仁へ撤退したのは、1945年の27日である。迫る米軍を目前に、人の波は住民をまきこみながら、泥の道を進む。動かぬ母親に抱きつく幼児、はいつくばる片足の兵隊。事態は破局の一途をたどった。
沖縄戦で亡くなった県民は約12万人にのぼるが、その4割は、このあとの1か月間に集中する。負け戦とわかりながら、なぜ止められなかったのか。6がつ23日まで組織的戦闘を続けた軍部にも、理屈はあったのだろう。だとしても、指導者がそれに固執し、大局を見誤った末に、もたらされ厄災の何と大きいことか。
<死にゆきしをとめの爪のいろなして月桃咲けり摩文仁への道>桃原邑子。鈴なりに揺れる、乙女の指先のように白い花。音楽家の海勢頭豊さんが作詞作曲した「月桃」にはこんな歌詞がある。「6月23日を待たず/月桃の花/散りました」。
12万輪の一つひとつが名を持つ命であり、寄り添いあつて生きていた。その芳香を記憶に刻む。

 天声人語より
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米朝会談
わずか3日。
めまぐるしさに息をのむ。
南北首脳が板門店で再会談。
米大統領も復活を示唆し、「米朝」は開催の流れに。
この劇場型外交は、まだ曲折があるぞ、きっと。

 素粒子より
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着飾った男女が船上レストランで肩を寄せ合ってビールを楽しむ。
スーパーには生活用品が並び、道路には車の渋滞も。平壤市内はアジア諸国の都会の風景と同じだった。東京・六本木で開催中の写真展「北朝鮮2016--2018」を昨日のぞいた。
写真家初沢亜利さんの作品展。これまでに北朝鮮を7度訪れ、2冊の写真集を刊行した。「日本では目に触れることの少ない市井の人々の日常を伝えたかたった」。
平壤の中心部を一歩離れると、人々の営みはがらりと変わる。服装の色はくすみ、道を走るのは自転車や牛車ばかり。フロントガラスのないトラックが荒れた道をひた走る。
ほんの20年前、この国で餓死者が相次いだことを忘れてはならない。救援米が届くのわ民衆は待ち焦がれた。「市民たちは明日を待った 一日 また一日 待ちくたびれ倒れ 渇いたくちびるを噛みしめて」。脱北詩人、張真展さんの一節だ。
人々が待ち焦がれ、待ちくたびれもしてきた南北融和の動きは遠のくのか。その扉となるはずだった米朝首脳会談を米大統領が唐突に取りやめた。「北のあからさまな敵意」が理由という。北朝鮮は再考を促してはいるが、こうした駆け引きは自国内でどのように受け止められているのか。
日ごろ何を食べ、何に笑い、何を悩み、生きがいは何か。北朝鮮の市民の営みに思いをいたす機会は多くない。指導者たちの言動が直線的に影響するのはこの人々だろう。死野心が切り取った普段着の表情に見入った。

天声人語より
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代謝をアップ 筋トレで若々しさキープ
年齢とともに下がる基礎代謝を高めるために、大切なことが三つあります。
一つ目が、筋トレです。
基礎代謝のなかでも、多くのエネルギーを消費するのが筋肉です。そして、年をとるにつれ基礎代謝量が下がる一因が、筋肉の衰えです。
私たちの筋肉量は、40歳を過ぎると毎年1%ずつ減り続けます。筋トレをしないと、20年後には20%、30年後には30%の筋肉が減ってしまうのです。
筋肉は活力エネルギーを生み出す「工場」のようなもの。筋肉量が少なくなると、体の動きに影響が出るばかりではなく、生産されるエネルギーが減り、基礎代謝がグッと落ち込むことになります。筋肉量の維持は、若々しさを保つためにも不可欠です。
老化を止めることはできませんが、筋肉だけは例外。トレーニングをすれば、何歳からでも筋肉量を増やし、機能を高めることがてきます。
といっても、バーベルを上げ下げするようなきついものでなくて構いません。私は、朝起きたとき、夜寝る前に布団の上でする「寝ながらストレッチ筋トレ」をおすすめしています。
いくつかあるのですが、例えば朝は「両足伸ばしストレッチ」。太ももとふくらはぎを意識しながら、10回繰り返します。夜は「自転車こぎストレッチ」。おなかやふとももの前側に力が入るのを意識しながら、なるべくゆっくり足を回すのがポイントです。こうした筋トレを毎日続けていくことが大事です。

 きょうもキレイより---筑波大教授・久野譜也
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これは宇宙人か、さもなくば人気漫画の人造人間か。
東京・上野の国立科学博物館で開催中の「人体」展の一角で足が止まった、異形の模型に付された説明文は「ペンフィールドのホムンクルス」。実物の心臓や腎臓が並ぶ会場でひときわ目を引く。
ホムンクルスはラテン語で「小さな人」。掌や唇が異常に分厚く、首から下が極端に短い2頭身で゛ある。カナダの脳外科医ペンフィールドが描いた「脳の地図」をもとに立体化された。
脳に電気刺激を与え、身体のどの部分が反応するかを調べた結果だ。手や唇など微細な動きをする部分は脳の表面積が広く、首から胴、足の部分は狭かった。ホムンクルスは、いわば脳の表面積を反映した人形である。
展示を総監修した山田格・科博名誉研究員によると、脳の研究は古来、迷信や誤解との闘いの連続だった。哲学者アリストテレスは「心は心臓にある」と信じた。ルネサンス期の天才ダビンチでさえ脳の役割を理解していなかったそうだ。
現在でも脳は謎に満ちている。「物理学の歴史になぞらえば、脳科学はまだ15、16世紀あたり」。そんな説を聞いたことがある。
学問的には、研究の壁を一気に破ったガリレオやニュートンの出現以前、まだまだ入り口にあるらしい。
さて、会場にはアインシュタインの脳の「切片」なるものも展示されていた。顔を近づけてとくと観察したが、天才ならではの特徴は正直よくわからない。素人目には薄切りしたキャベツの芯のように見えた。

 天声人語より
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こつこつ丈夫な体に スローペースで効果
超高齢社会になり、4人に1人は高齢者の時代。要介護・寝たきりの原因の1位は、骨折や関節が痛くなるなど運動器によるもの。運動機能は加齢とともに弱り、運動習慣がないとさらに落ちる。運動器の健康はとても大切。
ロコモティブシンドロームは、骨粗鬆症、変形性関節症、変形性脊椎症など運動器の病気や筋力低下などが原因で、歩行をはじめとする運動機能が徐々に低下していく状態を言う。早めに気づいて、早めの対策をすることが必要だ。
筋力を強くする。そうするとひざの痛みがよくなる。変形性膝関節賞は軟骨が減って進む。軟骨が減らないようにするために大きな手段が、筋肉を鍛えることだ。骨粗鬆症の予防・改善にもつながり、骨量が増える。腹筋・背筋を鍛えると腰痛も減る。筋肉による支えがよくなると脊椎の変形も進まなくなる。
ロコモ予防のため、どんな運動でもいいので週刊をつけること。ウォーキングもいいと、ジョギング、水中歩行もいい。日本整形外科学会ではスクワットと片足立ちを紹介している。スクワットは下半身の筋力を効果的に全般的に使うので、いい運動だ。これをゆっくりやる。5秒かけて下げ、5秒かけて上がる。
運動に関する注意。ゆっくりした動きのほうが、痛みが出にくくて効果も上がる。痛みが出たり増したりしても、運動後にすぐ収まるなら続けて構わない。痛みが翌日まで持ち越すようであれば、3日間ぐらい休んで、半分ぐらいの運動量から再開するといい。毎に津続けるといいが、最低でも週2回はやってほしい。90歳まで自分の足で歩く準備を、これから始めよう。

 健康・医療フォーラムより----石橋英明
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最初の資産はわずかな厳禁と車のみ。就職も投資も病気もすべてルーレットの目次第だ。
どれだけ財をなしたかを競う「人生ゲーム」の日本版が発売されて今年で50年を迎える。盤ゲームとしては異例の長寿である。
米国で1960年に生まれた「ゲーム・オブ・ライフ」を8年後、日本語に翻訳したのが始まり。「富よりも徳を重んじる日本人にはなじまない」。発売元のテカラトミーによると、開発時には社内で反対意見も出た。ところが計300万台の大ヒットを記録する。
日本独自のゲームに変わったのは83年から。序盤で購入した家はゴール時に5倍の価値を持つというルールがあった。不動産の高騰をだれもが信じたバブルの時代が映るが、いまとなっては幻のごとくはいかない。
景気悪化とともに仕立ては辛口に。「ブラック企業から内定」「SNSが炎上」など落とし穴が増える。最新版「人生ゲーム・タイムスリップ」は過去50年を旅する趣向である。「石油ショックで買いだめ」「世界的金融ショックで暴落」と続く。
この半世紀に60種以上が売り出された。いかに世相を映すか歴代の担当者は苦心を重ねた。新聞や雑誌を繰って題材を探したこともあるそうだ。時事性を失えば古びてしまうのがこのゲームの宿命らしい。
さて当方の子どものころ熱中したのは初代の盤だ。億万長者になれるかと夢も見たが、結局はその道に縁のないまま50代半ば。それもまあ、わが人生ゲームの現実として受け止めるほかあるまい。

 天声人語より
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米朝会談
「まさか」と「やはり」で世界を二分。
「やる」にも驚いたが、「やめる」も衝撃。
まさか放り出すわけじゃないよね?
北朝鮮を国際社会に結びつける。
その困難で壮大な道程はこれからも続く。

 素粒子より
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「親の死という事実が受け入れられない」「いずれ葬儀を出すつもりだった」。
同居する親が亡くなったことを隠し、年金を不正受給した疑いで逮捕された人々は、しばしば似た抗弁をする。
同じような事件が各地で起きた2年前のある日、映画監督の是枝裕和さんは真作の着想を得た。捜査官や裁判官に容易にウソと見抜かれる言い訳にも何か深い事情がありはしないか。耳を傾けるべき「家族のつながり」があるのではないかと。
そんな視点で制作された映画「万引き家族」が、仏カンヌ映画祭で最も権威のあるパルムドールに輝いた。樹木希林さん演じる「おばあちゃん」の年金に頼らず暮らす3世代6人の物語である。
作品の舞台は東京の下町に立つ狭くて古い平屋。ゴミ屋敷のように散らかり、床の汚れは来客が座るのをためらうほど。それなのに家族は和気あいあいと食事し、寄り添って眠る。
暮らしは厳しい。月額6万円やそこらの年金でまかなえない分は、スーパーや雑貨店で万引きして補う。それぞれが心に深い傷を負いながらも、いたわり合って暮らす。血縁を超えた家族のあり方を描く手法は鮮やかである。日本は裕福だという固定したイメージを持つ海外の人々を驚かせたに違いない。
カンヌ映画祭と言えば、邦画では「地獄門」や「影武者」「楢山節考」など時代劇の名作が頭に浮かぶ。失業や幼児虐待、風俗労働など現代の世相に迫った是枝作品は、どんな日本像を世界に運んでくれるのだろうか。

 天声人語より
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東証続落
一時2万2400円をしたまわり、約2週間ぶりの安値を付けた。
米中関係の悪化観測は背景とする円高ドル安の進行が客風となった。

紙面より
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米朝会談延期の可能性
韓国の文大統領とトランブ氏が会談した。
トランブ氏は冒頭、米朝首脳会談について、記者団に延期の可能性を示唆した。
米国の求める非核化に態度を硬化させている北朝鮮を強く牽制した格好だ。
また、中国の習主席と金労働党委員長の会談後態度が変わったのを疑問視。

紙面より
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はしか流行でかんがえる。 ワクチン接種の悩ましさ
1950年代は日本でも年間数千人規模で死者が出ていた麻疹だが、急速に患者や犠牲者は減っていく。ただしその減少は、66年のワクチン導入より前から始まっていた。医療史の示すところによれば、一般に、医療技術の進展よりも、栄養状態や公衆衛生の改善の方が感染症抑圧への寄与は大きかった。麻疹についても、これは当てはまるのだろう。
さて、日本は元々ワクチン研究が盛んであり、世界的に見てもかなり先進的であった。だが何度かワクチンに伴う「薬害」を経験したことから行政が予防接種に消極的になり、他の先進諸国と比べてワクチンの普及が停滞したとも言われる。
将来の病気を避けるために、とりあえず健康である今、コストと副作用のリスクを引き受けるということは、誰でも簡単に納得できるものではない。
そもそも個人にとって、ワクチンの便益は見えづらい。ワクチンを打ったから病気にならなかつたのか、あるいは打たなくてもその病気にはならなかったのか、判断は難しい。
ジレンマは、ワクチンを受ける人々だけでなく、その制度を作り、維持する側も抱える。たとえば、ワクチンをを義務化したことで潜在的に多くの命が救えたとしても、もし限度を超える副作用が出現すれば、当然重い責任を問われることになる。
結局、ワクチンを実施して被害が出た場合は「誰かの責任」が生じるが、ワクチンを実施せずに、その結果、病気が広がったとしても、そこに責任が散在すること自体、見えにくい。精度の違いもあるだろうが、より本質的には、この非対称性こそが日本と諸外国の間で「ギャップ」が広がった主たる理由ではないか。
日本的な無責任構造の解明は、ワクチンの問題とも重なる。
「薬害」の歴史は非常に重い。過去には許しがたい過誤もあった。だがワクチンは、単にやめれば済む問題でもない。私たちは「はしか絵」の時代に戻るわけにもいかないだろう。実に悩ましいが、だからこそ、成熟した知性が求められる。

 月刊安心新聞より+----神里達博
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国会はいつまでこの状態が続くのか
今日の声の投書に高校生のものが載っていました。
高校生でも私から見れば、現在の日本に必要なのは、過失を徹底追及すること以上に、未来社会が安心して生活できる社会づくりに向け、十分な審議をすることだと言っています。
マスコミも、野党も安倍おろしに固執してろくに現在の社会情勢の大変化について日本はどうすべきか。審議する必要があるのではないか。
他国任せの解決では何も前恵進むわけがない。
北朝鮮問題に与党も野党も一致してどうすべきかを至急審議する必要がある。
現状のままでは日本のみが取り残される。
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拍子木の済んだ音が響き渡る中、両国・国技館の天井から4枚の垂れ幕が吊り屋根の上に降りてきた。
「満員御礼」。初日からにぎわいが続いていると聞いて、夏場所をのぞいた。
昨年来、暴行や女人禁制の問題で角界は大揺れに揺れた。さすがの相撲ファンも愛想を尽かしたかと思いきや、違うようだ。早朝から当日券を求める列が延び、場内では割れんばかりの歓声がわく。
「去年からのゴタゴタは相撲離れを起こすには至っていません」。昨秋まで館内で放送された「どすこいFM」のアナウンサー下角陽子さんは話す。「まげを結い、着物を義務づけ、ガッツポーズは厳禁。転倒としきたりあっての相撲なので、ときには時代とズレも生じる。ファンは理解してくれています」。
番組が始まったのは15年前。兄弟横綱の「若貴ブーム」が去り、閑古鳥が鳴いたころだ。8年前、力士による賭博が発覚し、7年前には八百長問題が起きて本場所が中止される。「いま思うと、あのころが一番深刻でした」。
相撲史をひもとけば、はるかに混迷を極めた時代がある。各藩が力士を抱えた徳川時代が去り、明治期には興行組織が林立した。戦後は、国技館が占領当局に接収され、スケートリンクに、本場所は仮設の建物や野外で開催された。苦難の時代をよくぞ乗り越えた者である。
久しぶりの国技館で浸ったのは、土俵の緊迫と観客の高揚が一つに溶け合う独特の世界だ。観客の支えなしでは成り立たない壮大なショーを堪能した。

 天声人語より
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カンヌ映画祭
「見えない人々」に声を与えた。
全員が恋に落ちた---。
審査員の粋な談話にも最高賞を。
是枝監督「万引き家族」に、カンヌ・パルムドール。

 素粒子より
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「約束」という名詞と一緒に使う動詞は「守る」である。しかし残念ながら「守れない」という日提携での出番も多い。
<約束はまもりがたしもされど今日一年さきの約束をしぬ>相原由美。少し先のことなら、なんとかなる気がするか。いま、それほど自信がなくても。
「約束を守る最上の手段は決して約束をしないことである」とは、ナポレオンが残した言葉だ。守れぬ約束はするな。それは同時に、したなら必死になって守れということでもあろう。
国会は今月、大きな約束をした。議員選挙で男女の候補者数を均等にするよう求める「政治分野における男女共同参画推進法」が成立した。政党に努力を求める法律が全会一致で通ったのだから、堂々たる約束であり、誓いであろう。
気になるのは、約束の不履行をうかがわせる言葉が早くも一部政党から出ていることだ。「数字にあわせていくのは本末転倒だ」などの声である。人物本位という主知用が努力を怠る言い訳にならないか、心配になる。
国政の選挙区では地元支援者との関係から、すぐに候補者を変えにくいと言われる。しかしすくなくとも衆院比例区では名簿を1位女性、2位男性、3位女性--と交互にすればいいだけだ。比例での取り組みがやがて選挙区に波及することは、先進地の台湾で経験済みである。
目標を単なる願いごとと分かつのは計画があるかどうかだろう。候補者の発掘、家庭生活との両立の支援-----。政党がすぐに取り組むべきことは山のようにある。

 天声人語より
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ホルモン力高めて快適な生活
心身ともリラックスして、楽しいと感じているときに、いいホルモンがたくさん分泌されるという考え方です。
大事なのはいかにホルモンを上手に分泌する生活を送るかだ。ホルモン力を高めるキーワードは「楽食、楽動、楽眠、楽話」だという。
例えば、「おなかがすいた」という時間を持つことにより、「グレリン」という物質が胃から分泌される。グレリンは、細胞のミトコンドリアを増やし「強くする」という。
運動すると血の巡りがよくなり、心臓や血管から余計な塩分や水分を体外に排出するホルモンである「ナトリウム利尿ペプチド」が分泌され、血圧や血糖値が下がる。
また、部屋を暗くして十分な睡眠を取ることにより、脳の中央にある松果体から、生体時計のリズムを調整し活性酸素を除去するメラトニンが効率よく分泌される。
さらに「誰かとともに生きている」という実感を持つことにより、オキシトシンと呼ばれる愛情をつかさどるホルモンが脳の下垂体から分泌される。
最近の研究では、栄養やスポーツ以外にも、「どきどきする勝負事に挑戦する」「困った問題は翌朝に持ち越す」「愚痴を思いきり言ってみる」「週末に自分への『ご褒美』を予定に入れる」などもホルモンの分泌を促すことがわかってきたという。

 元気のひけつより----石川雅彦
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作家の坂口安吾に「文人囲碁会」なる文章があり、碁盤を前にした仲間たちの意外な流議が記されている。
川端康成は「腕力派で、全く行儀が悪い」。哲学者の三木清は「乱暴そのものの組み打ちみたいな喧嘩碁で、凡そアカデミズムと縁がない」。
とりわけ喧嘩好きと評されたのが詩人の三好達治で、「何でも構わずムリヤリ人の石を殺しにくる」そうだ。繊細な文章、冷静な論考に似つかわしくない所作は、どこかほほえましくもある。文士たちも勝負となれば上品ではいられなかったか。
さてこちらの所作は、名門にあるまじき反則行為である。アメリカンフットボールの試合で、日本大学の守備選手が、パスを投げ終えた関西学院大学の攻撃選手に後ろからタックルした。けがをさせるため、あえてぶつかったようにしか見えない。
アメフトには疎い小欄だが、ボクシングに例えるならラウンドが終わった後、背中を向けた選手を殴るようなものか。監督から指示があつたのか。強い言葉で選手が追い詰められたのか。
ラクビー日本代表を率いた大西鉄之祐は戦争体験を踏まえ、戦場では理性などあてにならないと著書で述べている。だからこそスポーツの闘争の場面でも。「何かアンフェアな行動をする前に、『ちょっと待てよ』とブレーキをかけることのできるような人間にする」。そんな教育が重要なのだと。
ブレーキをかけるのではなく外れやすくする。そんな指導者がまかり通るなら、アメフトの未来までが暗くなる。

 天声人語より
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スロージョギングのススメ。鼻歌を楽しめるほどのペースで
健康のために体を動かしたいけれど、きつい運動はちょっと苦手。そんな人にお勧めなのが「スロージョギング」です。息切れしないペースでゆっくりと走るジョギング方法で、並走する人どうしが笑顔で会話できる速度が目安。
「足の指の付け根から着地するように」かかとから着地するのに比べて衝撃が3分の1になり、体の負担が少なく走れる。
スロージョギングは、小刻みな走り方が特徴。20~30㌢の歩幅で走る練習をした。ただ、頭では分かっていても、慣れないとつい大股になり、スピードが出てしまう。「歩幅を小さく」「もう少し上を向きましょう」とコツを伝授した。
実際にやってみて、長い時間走っても疲れないことに気づいた。「こんなに楽な運動でいいのかな?」というのが正直な感想だ。体力をつけ、減量をめざすなら1日に計30~60分が目安。初心者の場合は、スロージョギングの合間にウォーキングをはさのも良いという。継続することで、高齢者なら加齢に伴う筋肉量の減少を抑える効果も期待できる。
スロージョギングの消費エネルギーは、通常のウォーキングの約2倍。ウォーキングに比べて多くの筋肉を使う体。
生活習慣病の対策にスロージョギングを活用しましょう。息が上がらず、鼻歌を楽しめるくらいのペースで続けると良い。

 続・元気のひけつより
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歴史をさかのぼると、果物の分布と宗教には、意外と深い関係があるらしい。
例えば柑橘類のシトロンは、ユダヤ教で豊作を感謝する祭りに欠かせない。ラスロー著『柑橘類の文化誌』によると、離散状態になったユダヤ民族に付き添ううに、地中海へと広がった。
酒づくりに適したブドウの栽培は、西欧でキリスト教とともに拡大した。教会のミサでワインが必要だったからだ。宗教的な動機がなかりせば、世界の食文化は今と違っていたかもしれない。
そう思うと、この古代の桃のニュースも興味をそそる。奈良県で大量に出土した桃の種が、西暦135~230年のものと推定された。
中国から渡ってきた桃は、魔よけの呪力があると考えられていた。1カ所に大量にあるということは祭祀用か。年代でいうと、邪馬台国の卑弥呼が君臨した頃と重なる。もしこの地で卑弥呼が使ったとすれば、どんなふうに、果実は民衆と分かち合ったか。想像がふくらむ。
桃といえば、8世紀に成立した「古事記」にも逸話がある。イザナギノミコトが黄泉の国から逃げ帰るとき、桃の実を打ちつけて、追っ手を退治した。ユーモラスだと思っていたが呪いの力があるなら合点がいく。イザナギがその後、苦しむ人たちを助けよと桃に命じたのは、栽培拡大の暗喩だろうか。
いまある果物は、長年の品種改良や栽培努力のたまものである。しかし、はるか昔には宗教や呪術の役割があった。そう考えてみると、少しありがたみが増すような。

 天声人語より
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北朝鮮問題
アメリカのトランプ大統領が体制保証を与える意向を示した。
トランブ氏が体制保証に言及したのは初めてだ。
北朝鮮は非核化した場合の見返りについて米側から確約を得た。

紙面より
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中東にあるパレスチナ自治区ガザでのこと。ジャーナリストが、10歳の女の子にたずねた。
「大きくなったら何になりたいの?」。女の子は答えた。「将来のことは、大人になるまで生きていたら考えるよ」。
藤原亮司さんが2002~15年の取材をまとめた『ガザの空の下』にある話だ。いつ死ぬかもしれないから先のことはわからないと。少女に語らせてしまう環境が、そこにはある。イスラエル軍に囲まれ、銃声が鳴り響く日常である。
イスラエルが建国してから、70年になった。その年月はパレスチナ人にとって、住み慣れた土地を追われ、帰ることのてきなくなった日々を意味する。自治区で近隣国で、難民の暮らししか知らない2世、3世が育っている。
またも多くのパレスチナ人の命が奪われてしまった。米国のエルサレムへの大使館移転に抗議するデモが起こり、イスラエル軍の銃撃などで少なくとも子ども7人を含む60人が死亡したという。国内の選挙をにらんだ米大統領の愚挙がなければ、失われなかった命であろう。
パレスチナの詩人マフムード・ダルウィーシュさんが、祖国喪失の気持ちをつづっている。<私たちの鏡は破壊され/限りない悲嘆にくれた/われわれは声のかけらを集めたが/祖国の挽歌しか歌えなかった>。
壊れた鏡をつなぎ合わせ、挽歌を希望の歌に替えようとするのが、断続的に続いた和平交渉であった。米国が仲裁役ではなく攪乱役となり、先がますます見通せなくなった。

 天声人語より
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小学生のころ、登校にくらべて下校が、あんなに自由に感じられたのはなぜだろう。
童話作家の神沢利子さんが見かけ子たちも、ずいぶん楽しそうだ。
<昼さがり/学校帰りの男の子が三人/通りの家々の表札を読んでゆく/ときどきつかえて考えながら>。
漢字の読めるうれしさと誇らしさ。それゆえに生まれた遊びであろう。温かな目で見ていた神沢さんも、つられて表札の名前を見ながら歩く。詩編「表札」でつづられた情景である。道すがら何げない遊びを考え出す姿は、昔も今も変わらないか。
そんな学校帰りの道で待ち伏せする者がいたとすれば、震えを感じる。新潟市の小学2年生の女の子の痛ましい事件である。地図を見ると友だちと別れた場所も遺体で発見された線路も、自宅の目と鼻の先にある。
地域では登校時に大人たちの見守りが続いているという。「今朝も子どもたちは不安な様子だった。こんな日々がいつまで続くのか」との声が紙面にあった。警察は昨夜、23歳の男を死体遺棄容疑で逮捕した。地域に落ち着きは戻るのか。操作の行方に気をもむ。
亡くなった女の子は「おおきくなったらデザイナーになりたす」と幼稚園の文集に書いていたという。子どもの命が奪われる事件のたびに思うのは、その子の手のなかにあったはずの未来のことである。不条理という言葉を使っても、とても言い尽くせない。
いつもの道。安心して歩ける道。そんな当たり前のことが、あっけなく失われていいはずがない。

 天声人語より
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国内総生産9四半期ぶりに減に
18年1~3月期のGDPの1次速報は、物価の変動を除いた実質で前期より0.2%減。
15年10~12月期以来、9四半期ぶりにのマイナス。
個人消費や住宅投資の減少が響いた。
ただ、民間のシンクタンクの多くは「世界景気の回復基調は変わっておらず、一時的な下ぶれだ」と見ている。

紙面より
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国際金融の世界を描いた映画「修道士は沈黙する」の中に、こんなジョークが出てくる。
心臓移植を待つ人と医師の会話。「5歳の子の心臓なら、あります」「た゜めだ、若すぎる」「では40歳のヘッジファンド・マネージャーの心臓は?」「いやだね。そいつにはハートがないから」。
世界を舞台に巨額の資金を動かすヘッジファンド。彼らは利益のために人びとの運命を弄んでいると、ジョークの何倍もの強さで批判していた指導者が、1990年代のマレーシアにいた。マハティール氏である。
アジア通貨危機に際し、投機的なファンドが通貨を暴落させるのを防ごうと、変動相場制を一時とりやめた。国際社会から批判を浴びたが、結果的に経済の回復を早めることになった。流れに逆らう姿勢を貫くことのできるリーダーだった。
「ルックイースト政策」を掲げ、日本の経済成長に学ぼうとして、欧州から不評を買ったこともある。そんな彼が先日の選挙で野党連合を率い、15年ぶりに首相に返り咲いた。
注目したいのが、中国に対する態度だ。選挙戦では「中国に依存しすぎている」「と政府を批判し、投資の受け入れを見直す姿勢を示していた。東南アジアでは多くの国が中国マネーの恩恵に浴するようになり、外交で遠慮がちになっているとも聞く。一石を投じることになるかどうか。
92歳、投票で選ばれた指導者では最高齢という。論語の時代よりずっと長寿になったことを考えると「九十にして天命を知る」もありえるか。

 天声人語より
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沖縄復帰46年
1972年の本土復帰から46年を迎えた。
復帰によって日本は施政権返還という「名」をとり、米国は基地の自由使用という「実」をとった。

紙面より
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漫画家、赤塚不二夫さんの小学生のころの思い出である。
朝早くから仕事に向かう母は、必ず枕元にやって来て、耳の近くでこうささやいた。「フジオ、行ってくるからね」。父親のいない一家の長男に<うとのこと頼んだよ>と言うかのように。
それはまた、〈この子たちと一緒に、今日も一生懸命生きます〉と、母が自分に言い聞かせる「一種のお祈り」だったかもしれない。赤塚さんは自伝でそう述べている。甘美な記憶なのだろう。温かい息と声の感触は大人になっても消えなかったという。
そんな「行ってくるからね」は昔も今も、あちこちで口にされている。朝の保育園では「いい子にしててね」も加わるか。仕事を持つ女性は増え、その割合は25~44歳の子育て世代で7割を声ねようになった。
きょうは母に感謝する日であり、母を思う日である。でも、お母さんが自分をねぎらう日であつてもいい。頑張ってるね、あるいは昔を振り返り、よくやったねと。
〈母は/舟の一族だろうか。/こころもち傾いているのは/どんな荷物を/積みすぎているせいか。〉吉野弘さんのそんな詩に触れると、母と舟の文字が似ているのが偶然でない気がしてくる。母、妻、そして働く者として、背負う荷が重すぎるなら、どこかに無理が来る。
行ってくるよ、待たせたねと子どもの送り迎えをする父親も昔より見かけるようになった。流れは、このまま進むのか。行政などの手助けは十分か。そんなことを考えてみたい日でもある。

 天声人語より
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イスラエル大使館の移動
今夜、米国が在イスラエル大使館をエルサレムへ移す。
またも対立をあおるトランプ流。
先のみえぬ怖さが募る。

 素粒子より
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先月中旬、早朝から社機に乗り込み、奄美大島、徳之島、沖縄をめぐった。
眼下のこの美しい島々なら世界遺産に選ばれるのはまちがいない。マングローブの林やヤンバルクイナのすむ山に胸が高鳴った。
読みは外れる。ユネスコの諮問機関が先週発表したのは「登録延期」。落胆と同時に実感したのは、推薦や勧告、審査、登録のたびに私たちを一喜一憂させる世界遺産の影響力である。
ことの起こりは、紀元前のエジプトに建てられたアブシンベル神殿だ。ダム建設で湖底に沈むはずが、ユネスコの呼びかけで移設された。《国を超えて人類の宝を守る》。崇高な理念が1972年の世界遺産条約につながった。
当初12件だった遺産はいまや1073件。各地で保護の機運を高めたが、住民の生活をしばる事態も現れた。ドイツのエルベ渓谷は9年前、登録を抹消された。警告の景観維持より、渋滞解消のための橋を建設することを住民投票で選んだからだ。
酷かいの事態を受け、徳之島ではあす夜、緊急講演会が開かれる。題は「世界自然遺産への道は絶たれたのか」。環境省の担当官らを招いて理由を聞き、島の今後を話し合う。よもやの延期勧告に打ちしがれず、自治体と住民が再起をめざす姿には敬意を覚える。
これまでにも「石見銀山」や「平泉」は延期勧告の憂き目に遭った。暫定リストに載ったまま足踏みの続く候補もある。これほどまでに世界各地を期待させ、落胆させ、また期待させる世界遺産とは何なのだろう。

 天声人語より
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どちらもおなじみの果物ながら、みかんとりんごは役どころが違う。
<君と僕二人で囲む冬の夜「こたつ」と「みかん」はベストカップル>近藤史紀。
みかんには暖かい色のもたらす「安定」のようなものがある。
片やりんごは、たとえば歌人の故・河野裕子さんの一首を思い出す。<青林檎与えしことを唯一の積極として別れ来にけり>。同じ「ふたり」のことを詠んだ歌ながら、淡い孤独と硬さをたたえる。実体験にせよフィクションにせよ、双方の歌でみかんとりんごの交換はできまい。
日の色に染まったみかんは、安らげる「人の間柄」の暗喩のようでもある。暖かい色に家族の記憶を呼びさまされる向きもあろう。冬の団欒の名脇役だが、消費の低迷が聞こえて久しい。
ピークだった1975年の約5分1に減っているという。「日本人が最も多く食べる果物」の座は10年前にバナナに奪われた。茶の間からこたつが減ったから-----などと理由には諸説あるようだ。
思えば、テレビのチャンネルをまだ回していたころがこたつの全盛時代、すなわちみかんが胸を張っていた時期だった。みかんの低迷とともに、人どうしの円居が減りつつあるのなら、寂しいことである。
役どころの話に戻って、みかんが向き合って食べる果物なら、バナナには個々で食するイメージがある。多忙なときは食事代わりにもなってありがたい。果物もまた、世につれ。個々が孤々にならないか、心配ではあるが。

 天声人語より
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議員の求めを退けるなら「検討します」より「研究します」と答弁を。
野党の挑発には乗らず、議場では常に神妙そうな顔で----。公務員向けの「議会対応」指南書にはそんな教えが満載だ。窮しても「慌てず騒がずそつなくこなせ」と説く。
きのう国会で答弁した柳瀬唯夫・元首相補佐官をそんな流儀で採点するなら何点か。「職務懈怠」と責められても、「優秀な官僚」と持ち上げられても顔色一つ変えない。なるほど音に聞こえた「能吏」は違う。
<加計学園の理事長は首相もいたバーベキュー、ゴルフで見かけましたし、学園関係者には官邸で3回会いました。首相には日に5回も10回も会いますが、加計の件を報告したことや指示を受けたことはございません>。冷静沈着かつ理路整然とした口調だが、およそ説得力はない。
柳瀬氏が昨夏の国会で多用した独自の論法を思い出す。「事実として私の記憶のある限りはお会いしていない」。記憶の限りと前置きすれば、万事あったことをなかったことにできる。不問に付すわけにはいくまい。
「百術有りと雖も一清に如かず」という警句がある。平安王朝で能吏として知られた橘良基の言葉だと史書『日本三代実録』にある。「治国の道」を問われ、百の枝を駆使するよりも一つの清さが大切だと教えた。
良寛の言葉をいまこそ、霞が関のエリートたちに贈りたい。森友、加計の問題で国会を停滞させた理由の一つには、官僚たちによる公文書の改ざんや答弁のごまかしがある。

 天声人語より
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ホルモン力高めて快適な生活
心身ともリラックスして、楽しいと感じているときに、いいホルモンがたくさん分泌されるという考え方です。
大事なのはいかにホルモンを上手に分泌する生活を送るかだ。ホルモン力を高めるキーワードは「楽食、楽動、楽眠、楽話」だという。
例えば、「おなかがすいた」という時間を持つことにより、「グレリン」という物質が胃から分泌される。グレリンは、細胞のミトコンドリアを増やし「強くする」という。
運動すると血の巡りがよくなり、心臓や血管から余計な塩分や水分を体外に排出するホルモンである「ナトリウム利尿ペプチド」が分泌され、血圧や血糖値が下がる。
また、部屋を暗くして十分な睡眠を取ることにより、脳の中央にある松果体から、生体時計のリズムを調整し活性酸素を除去するメラトニンが効率よく分泌される。
さらに「誰かとともに生きている」という実感を持つことにより、オキシトシンと呼ばれる愛情をつかさどるホルモンが脳の下垂体から分泌される。
最近の研究では、栄養やスポーツ以外にも、「どきどきする勝負事に挑戦する」「困った問題は翌朝に持ち越す」「愚痴を思いきり言ってみる」「週末に自分への『ご褒美』を予定に入れる」などもホルモンの分泌を促すことがわかってきたという。

 元気のひけつより----石川雅彦
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水田に早苗のきらめく季節である。
今春はことのほか気温差が大きく、農家の方々は苗の生育に気をもんだと聞く。重い苗箱を田へ運び、田植え機でまっすぐに植える。毎年のことながら重労働である。
その光景が変わりつつある。苗でなく種もみをじかにまく農法の開発拠点、秋田県大仙市の農研機構を訪ねた。「苗を別の場所で作り、水分まで運ぶ手間が省ける。労力と費用を大幅に減らせます」と水田作グループ長の白土宏之さんは言う。
当初は失敗も多かった。まいた種もみをカラスやカモがあさる。土中深くに沈めば、芽は出ない。種もみを鉄粉でくるみ、倒れにくい品種を開発し、徐々に実用化が進んだという。
ふりかえれば田植え機が普及する前まで、田植えは近隣総出の大仕事だった。農繁期に学校は休みとなり、子どもたちも駆り出された。そんな人海戦術の時代は去ったが、未来の田植えはどんな姿か。白土さんが予想するのは、人が操縦する田植え機すらない世界。自宅にいながら3、4台の無人の田植え機を同時に走らせる時代がいずれ来ると話す。
蓑を着た農夫が十数人、雨に打たれながら腰をかがめて苗を一心に植える----。江戸の絵師、歌川広重は連作「六十余州名所図会」で山陰の霊峰大山のふもとの田植え風景を鮮やかに描いた。
以来約160年、農をとりまく環境は大きく変わった。農家がスマホで指令を飛ばすと、ロボットが空から瞬時に種もみを散布する。そんな田植え風景を夢想した。

 天声人語より
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米朝会談
6月12日にシンガポールで開催へ。
トランプ氏は全世界の為に、平和で安全な未来について議論すると述べ、開催に意欲を見せている。

 紙面より
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首相秘書官だった柳瀬唯夫氏の国会招致が決まった。
「私の記憶のある限りでは、今治市の方とお会いしたことはない」。昨年末、国会審議の焦点だった面会をついに認めるのだろうか。
この問題が浮上したのは昨年6月、加計学園の誘致をめぐる愛媛県今治市の行政文書の無存在が明らかになってからだ。住民が一昨年の暮れ、開示を求めて入手した。残念ながら大部分は黒く塗られている。だが、かろうじて読める部分をたどると、2015年4月2日付の市課長らの出張旅程に」15:00~16:30」「千代田区永田町 首相官邸」とあった。
ところが、学園をめぐる疑惑が国会で取り上げられると、事態は一変する。昨年暮れ、同じ住民らが出張報告書に絞って再度開示を求めると、今度は全面非開示となってしまった。
いったん市民に明らかにされた情報が、翌年には隠される。その経緯に驚く。しかも愛媛県、文科省、農水省の調査で面会が否定できなくなった現在、面会相手を明かさない今治のかたくなさは際立つ。
市長は先月、その理由を地元記者団にこう説明した。「国や県は一緒に取り組んできた仲間だから迷惑はかけられない」。では柳瀬氏が前言を翻したら今治はどう出るのか。よもや「廃棄した」とは言うまいが。
行政が不都合な文書を出し渋るのは今治に限った話ではない。それでもこの国の公吏の情報公開の姿勢には寒々しさを覚える。山形県金山町が自治体として初めて情報公開条例を施行して、36年になる。

 天声人語より
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トランプ流
右手で北朝鮮に核廃棄を迫り、左手では国際約束のイラン核合意をひっくり返す。
説得力なき非常識。

素粒子より
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童謡詩人、金子みすゞの「大漁」は、いわしがたくさんとれた浜が舞台である。
でも、祝いのうたではない。<はまは祭りの/ようだけど/海のなかでは/何万の/いわしのとむらい/するだろう>。詩人の気持ちは、魚たちとともにある。
「なかなおり」に出てくるのは、けんかをしてしまった女の子たちか。<げんげのあぜみち、春がすみ、むこうにあの子が立っていた>。出くわした2人はどちらも、あぜに花を摘みに来ていた。<あの子がわらう、と、気がつけば、わたしも知らずにわらってた>。
金子の作品が世に出るようになった背景には、大正期に起きた「童謡運動」がある。教訓をたれるような内容が多いとして学校唱歌を批判し、子どもの心を大切にしながら創作することを目指した。草分けとなった雑誌「赤い鳥」の創刊から今年で100年になる。
「私たちはいつも子供に還りたい還りたいと思ひながらも、なかなか子供になれないで残念です」とは運動の中心にいた北原白秋の言葉である。いくつもの作品が生まれ、歌い継がれた。
金子の残した童謡は、東日本大震災のあと多くの人を勇気づけたという。「共感」や「寄り添う」などの言葉を使わなくても、すっと相手の側に立つことができる。そんな詩人のやさしさは、つらいときにほど心に染みるのだろう。
子どもたちに響く言葉は、おそらく大人にも響く。詩人でなくても、心にとめたいことである。きょうは「こどもの日」。

 天声人語より
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俺が俺が俺がと
俺が主役と言いたげな金正恩氏の訪中。
安倍首相がホストの日中韓首脳会議を前に、中国を訪問。
俺こそ主役は中国の習近平国家主席。日中韓は首相に任せ、金氏を厚遇。
米VS中朝の構図くっきりと。

 素粒子より
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戦後間もない1948年春、時の芦田均内閣の瓦解につながった「昭電疑獄」が起きる。
東大工学部を卒業し、昭和電工に入った信心、中島哲さんは迷いつつも社にとどまった。のちの絵本作家かこさとしさんである。
「社長が逮捕されましてね、給料の代わりに佃煮が支給されました」。大混乱の職場に残ったのは、学生時代に志した化学研究に没頭できたからだ。36歳の年、博士号をとる。
その年に著した『川』には科学者らしい探求心が満ちている。始まりは雪解け。谷を下り、電気を生み、人々の暮らしを支えながら大海原へ注ぐ。鳥の目と虫の目を駆使し、川の全容を描き切った。
細部を正確に描く情熱に、ほんわりとした独自の笑いが同居した。無心に遊ぶだるまちゃん。パン屋の切り盛りに励むカラスたち。生涯に700点超の作品を送り出した。
「書きたいTのがまだ300もあります」。卒寿を過ぎたころ、神奈川県藤沢市の自宅でうかがった。衰えた視力を補うため、机代わりの透明な板に下から蛍光灯をあて、かじりつくように描いた。今年初めには、沖縄や福島、東北の津波被災地に捧げる絵本を1冊ずつ出している。
戦争の本質を描く試みは未完に終わった。何度も企画を立てては自らボツにした。4年前の自伝にこうある。「敗戦後七十年近く経ったのに、的確な『戦争』の絵本、非戦の絵本を描く見取り図ができていないのが恥ずかしいかぎり」。享年92.大往生とはいえ、その1冊を読みたがった。

 天声人語より
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北朝鮮のおかげ?
中国首相が7年ぶり来日。
韓国大統領は6年半ぶりに。
あすの3か国首脳会議を機に、疎遠な関係を本格改善の軌道に。

素粒子より
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今年、沖縄県の南大東島で緋寒桜が咲き始めたのは1月7日である。
以来4カ月、桜前線はいま、北海道の道南や道央を過ぎ、日高山脈も越えて道東にさしかかりつつある。
道東を代表する釧路市あたりでは、本州でおなじみの染井吉野をほとんど見かけない。主役の座にあるのは蝦夷山桜だ。冬の寒さに耐え抜き、濃い紅の花を咲かせる。蝦夷山桜のほか、千島桜、地元で開発された釧路八重なども春の街を彩る。
そんな北の桜たちを育てるのが、「桜守」の務めだ。釧路市では桜守を増やす塾が昨年、発足したばかりだ。「桜は植樹よりも育樹に人手がいる。樹木医や園芸業者らから学んでもらい、健康な桜を次世代につなぎたい」と塾長の浜木義雅さんは夢を語る。
これまでに住民約60人が登録した。接ぎ木や剪定のコツ、花を咲かせて疲れた木をねぎらう「お礼肥」の施し方、伝染病の見分け方などを多面的にまなぶ。
釧路の人々から幾度も聞いたのは、公開中の映画『北の桜守』の話題だ。鑑賞すると、紅色の蝦夷山桜がスクリーンから客席へ舞い出すで、なるほど壮観である。吉永小百合さん演じる桜守が痛んだ幹に墨と糊を塗り込み、いとおしむように枝を摘む姿が幻想を誘う。
それにしてもこの春ほど急ぎ足で桜が列島を駆け抜けたことが近年あっただろうか。全国津々浦々の桜守たちもきっとあまりの早さにとまどったことだろう。できれば来年はもう少しゆっくりと、のんびりと北上してほしい桜前線である。

 天声人語より
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烏合の衆にならないように
自由民主党にも、立憲民主党にも似て。
希望+民進=国民民主党とか。
早々に記憶のかなたに消えていかぬよう。

 素粒子より
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道路交通法を守ろう。公職選挙法を守ろう。あるいは独占禁止法を守ろう。
例えば、そんな集まりがあったとして、役所が目くじらを立てることはないだろう。しかし「憲法を守ろう」となると話が違うようだ。とくに最近は。
金沢市の市民団体が憲法記念日の3日、市庁舎前広場での擁護集会を計画していたが、市から許可を得られなかったという。以前は開催できたのに、昨年から拒まれるようになった。
「特定の政策、主義または意見」への賛否を目的とした示威行為にあたるというのが理由らしい。それにしても国の根幹である憲法を守るという姿勢が、いつから「特定の政策----」になったのか。
似たような例はここ数年、めにつくになった。さいたま市では憲法9条を扱った俳句が公民館だよりへの掲載を拒まれた。東京都国分寺市では護憲団体がお祭りに参加できなかった。論争を招くようなテーマは面倒だからやめてほしい。そんな空気が広がっているか。
改憲をめざす安倍首相が「この1年間で相当、批判も含めて議論が深まってきた。また、広がてきた」と語っていたが、そうだろうか。市井で憲法を語ることが疎まれるなら、むしろ幅広い議論を遠ざけることになる。
「憲法は、ほんとうは君たちのまわりにあるものなのだ」。63年前、憲法学者の佐藤功が小中学生向けの『憲法と君たち』で述べている。当たり前の言葉が新鮮に感じられるとすれば、何かが間違っている。

 天声人語より
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スロージョギングのススメ。鼻歌を楽しめるほどのペースで
健康のために体を動かしたいけれど、きつい運動はちょっと苦手。そんな人にお勧めなのが「スロージョギング」です。息切れしないペースでゆっくりと走るジョギング方法で、並走する人どうしが笑顔で会話できる速度が目安。
「足の指の付け根から着地するように」かかとから着地するのに比べて衝撃が3分の1になり、体の負担が少なく走れる。
スロージョギングは、小刻みな走り方が特徴。20~30㌢の歩幅で走る練習をした。ただ、頭では分かっていても、慣れないとつい大股になり、スピードが出てしまう。「歩幅を小さく」「もう少し上を向きましょう」とコツを伝授した。
実際にやってみて、長い時間走っても疲れないことに気づいた。「こんなに楽な運動でいいのかな?」というのが正直な感想だ。体力をつけ、減量をめざすなら1日に計30~60分が目安。初心者の場合は、スロージョギングの合間にウォーキングをはさのも良いという。継続することで、高齢者なら加齢に伴う筋肉量の減少を抑える効果も期待できる。
スロージョギングの消費エネルギーは、通常のウォーキングの約2倍。ウォーキングに比べて多くの筋肉を使う体。
生活習慣病の対策にスロージョギングを活用しましょう。息が上がらず、鼻歌を楽しめるくらいのペースで続けると良い。

 続・元気のひけつより
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多くのギター好きがそうするように、楽器店のショーウインドーの前に立ち、何時間も見つめる男がいた。
ロックの大スターになる前のエリック・クラブトンである。ついにギブソンを買った時の感慨が自伝にある。「やっと本物のミュージシャンになったような気がした」。
米楽器大手ギブソン社製のレスポールと呼ばれるエレキギターはずっと、ロック小僧の憧れだった。愛用する同僚に言わせると、本体も重いが音も重い、そこがいいのだそうだ。しかし、そんな小僧たちも減っているのかもしれない。
ギブソンが経営破綻した。ギター市場が縮小するなか、活路を求めて音響機器へと事業を広げたが、うまくいかなかった。名門企業の落日である。
ジミー・ペイジ、ジミ・ヘンドリックス----。かつては若者が「神様」とあがめる奏者が何人もいたが、今は見当たらなくなったと米紙が指摘していた。音楽に目覚めたらまずギターを手にする時代は、終わってしまったのか。ギターが前面に出ないヒップホップの隆盛なども響いているようだ。
「たった一つの音だけで、誰かを崖っぷちから救い出したり、恋人たちを寄り添わせたり-----」。ギターの持つ力について、名手のカルロス・サンタナが述べている。戦争を終わらせることだって可能だと。
聞く人の気持ちを揺り動かす力は、もちろん多くの楽器にある。それでも、ギターだけが持つ魔法があるような気がするのは、なぜだろう。

 天声人語より
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スマホ老眼を防ぐには? 目を休め、筋肉の疲労回復を
メールやネット検索などに便利なスマートフォン。ただ、長時間使うと目の焦点が合わなくなることがある。そんな症状を「スマホ老眼」として、注意を呼びかける医師らに対策を聞きました。
「老眼」と言っても、中高年がなる老眼とは異なる。老眼は、ピント調整の役割を果たす水晶体が加齢によつて硬くなることが原因だ。通常、水晶体は弾力性があり、厚さを変えることで遠近を調節しているが、硬くなると調節できない。
一方のスマホ老眼は、目の使いすぎによる疲労が原因だ。通常、水晶体の厚さは毛様体筋が緊張したり緩んだりすることで変わる。だがその筋肉が疲れると、遠近調節ができなくなる。そのため、目を休めれば回復する。
医者が進める対策は「チラ見エクササイズ」。オフィスなどで仕事をするとき、窓からようやく判断できる距離にある目印を決め、1時間に1~2回、じっと見る。毛様体筋が緩み、休まる。
風呂に入ったとき、40度ほどのお湯で温めたタオルを目に当てるのも良い。毛様体筋の疲労が回復し、ドライアイの防止にも役立つ。

 続・元気のひけつより
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あの子の前世は、チョウかミツバチだったんじゃないか。
だつてツツジの花の蜜をあんなに上手に吸っていたのだから。小学1年生のときに一緒に下校していた友人のことを、作家の津村記久子さんがエッセーに書いている。5月の通学路の思い出である。
友人は、そのへんの植え込みにある花を摘んでいった。津村さんも「おこぼれにあずかった」という。そういえば当方も、白や紫の花を結構口にした記憶がある。おいしいというより、身近な花を味わうことが面白かった。
子どもにとって春の花は、ときに大切な遊び相手となる。シロツメクサ、あるいは紅紫色のレンゲソウを編んで、花輪を作ったことのある方も多いだろう。首飾りにしたり、冠にしたりと。
江戸時代間本草学者、貝原益軒が『大和本草』にこう記している。「京畿の小児、これをれんげばなと云----撮りつめて、其茎をくくり合せ玩弄とす」。玩具にして遊ぶ姿は、時を経てても変わるまい。もっとも昨今は、レンゲソウが一面に広がるような場所が、なかなか見られなくなってしまったが。
玩具大手のバンダイが最近の意識調査で、小中学生に普段遊んでいる場所を尋ねたところ、ショツピングモールが4位に入ったという。寂しいと感じるか、どこでも遊び場にする姿をたくましいと思うか。草木に触れる機会が減っているのは確かだろう。
黄金週間は、後半に入る。出かけた先には、いつもと違う風景がある。そしてきっと、いつもとは違う遊びがある。

 天声人語より
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がん予防も運動から
日本人のがんによる死亡は1960年代から増え続けています。がん統計によると、2005年の患者数は67万人、死亡数が34万人と、約半数の方が亡くなっている。74歳までにがんになる確率は47%で、74歳までにがんで死亡する確率は21%。2人に人のはがんになるということだ。
米ハーバード大の有名な研究では、がんの要因はたばこが30%を占め、食事や肥満など生活習慣による影響も大きい。日本人では、たばこによるがんは、年間約9万人に上る。そして肥満もがんのリスクになる。私も14年ほど前は、不摂生で体重が85㌔ぐらいあった。血圧も180ぐらいで、コレステロール値も300近く。思い立ってダイエットを開始。約半年間で25㌔減らし、今もその体重を維持している。
その方法は、低炭水化物ダイエット。海外の論文を読んでこれだと考えた。徐々にご飯、パン、麺類を減らしておかずをメーンにするもの。カロリーはタンパク質で取った。自分で自分を褒めながら続けた。ジョッキングを始め、マラソンにも挑戦している。
がんを防ぐにはまず、適度な運動に加えて、禁煙、健康な食事、検診だ。日本のがん検診受診率は2割を切る状況で、先進国で最低だと言われている。
ただ、それでもがんになってしまう人は多い。その時は、医師とコミュニケーションをよくとって信頼できる情報を得て、自分を責めず、頑張りすぎず、あきらめないで欲しい。

 紙面より---勝俣範之
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群青は、深い透明感のある青で、現実にはない色である。
だから仏教画のように、幻想の世界を描きたい時には適していると、日本画家の故・平山邦夫さんが著書で述べている。そしてその色は、生まれ育った瀬戸内海・生口島で見た海の色につながっているのだと。
そんな島々を結んで「しまなみ海道」が開通したのが1999年である。群青そして緑の色を存分に使って、海道のある風景を描いた平山さんは、こう書き残している。「飛石を行く夢の橋」「神話の物語が、夢が、現実に出現している」。
さて彼には、そんな景色が目に入っていたかどうか。刑務所から逃げ出し、しまなみ海道を車で北上、向島に潜伏していた平尾容疑者である。23日間に及ぶ逃走の末に、逮捕された。
この間の島の人びとの不安はいかばかりだったか。「ちょっとした物音にも敏感になった」などの声があった。1800人が参加して海道を自転車で巡る催しも中止になり、季節の風を楽しむ機会が奪われた。
捜索を阻んでいたのが、島に1千軒以上ある空き家だった。一つ一つ立ち入って調べるには、持ち主の許可を得なければならない。日本の各地を侵食している空き家問題は、ここでもやはり深刻なのか。美しい島の現実である。
平山さんは潮の流れが止まる時のことを「神秘的ともいえる静穏さ」と表現した。泳いで島から脱出したという容疑者も、そんな海を渡ったのか。春の安らかさを引き裂いた日々が、ようやく終わった。

 天声人語より
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代謝をアップ、ウォーキングで脂肪燃焼。
代謝を高めるために大事なことは、ウォーキングなどの有酸素運動です。読者のみなさんの中にも、歩いている方が大勢いらっしやるでしよう。筋トレで基礎代謝量を上げ、さらに有酸素運動で脂肪を燃やすことで、健康で美しく、疲れにくい体をつくることができる。
ウオーキングは、肥満の解消になるほか、心肺機能が高まり持久力が増す。
▽毛細血管が増え、血流がよくなる。
▽動脈をやわらかくして動脈硬化を防ぐ---
などの効果が期待できる。もっとも手軽で、もっとも高い効果を上げられる健康法といえる。
さまざまな研究で、1日8千~1万歩くらい歩かないと健康効果が引き出せないことが分かってきた。1万歩はハードルが高いので、まずは1日8千歩、1週間で5万6千歩を目指します。多少の「歩きだめ」がききますので、あまり歩けない日があっても、別の日にたくさん歩いていれば補うことが出切る。
まとまった時間をとってウォーキングしなくても、日常生活の短い時間で歩数を稼ぐ方が何かと好都合。ひと駅前で降りる。ちょっと遠くのスーパへ行く、エスカレーターの代わりに階段を使うなど、生活しながら歩数を稼ぎましょう。
ただ、歩くだけで足腰の筋力の低下を防ぐことはできません。併せて筋トレもすることが不可欠です。運動を続けるために、歩数計と、筋肉量がどれくらいついたかを確かめられる体組織計が自宅にあるとよい。

 きょうもキレイより-----筑波大教授・久野譜也
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野球を愛する米国作家ロジャー・エンジェル氏はこう書く。
その面白さと深さ、未来に「誰もが、戸惑いながら学びつづけるほかない」。今季ソフトバンクに加わった金星根さんも新しい挑戦を始めた。
韓国球界では「野神」と呼ばれる名指導者だ。7球団を率い、1千を超える勝利と3度の韓国一に輝いた。昨年日本一のソフトバンクで、チームの慢心を嫌って王貞治会長が招いた。コーチを指導する立場。2年前にできた福岡県筑後市の広大なファームの施設などで目をこらし、気づいたことを助言する役回りだ。
例えば若い選手の意識の違い。「日本では高校に4千近い野球部がある。韓国は70ほどだが、その全員がプロを目指す。競争意識が違う」。82年にプロリーグができた韓国は日本から渡った選手が貢献した時期を経て、代表の力量では日本とはライバルだ。
京都で生まれた金さんは高校を出ると韓国野球に身を投じた。「在日」を理由に社会人の強豪から入社を断られたからだ。韓国でも、慣れぬ韓国語でつらい経験は数知れずあった。
出自に翻弄されたが、それは指導者としての原動力ではないという。「困難や失敗を社会のせいにしてはいけない。選手の人生を預かる。その使命感がすべて」。
弱小チームを託され、妥協のない練習と緻密な戦略で強豪に育て上げる。それが野神流の哲学だ。「アジア」もいいが、大リーグのヤンキースを倒せるようなチームに育てたい」。75歳の夢と旅は続く。

 天声人語より
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ゴールデンウイーク
山笑う。
きょう八十八夜。
大型連休は後半へ。
雨ニモマケズ、渋滞ニモマケズ。

素粒子より
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1989年のベルリンの壁の崩壊は、一種のハプニングだった。
東ドイツ高官の不用意な発言をきっかけに、西ベルリンへ自由に行けるようになったと報じられ、人々が壁へと押し寄せた。兵士が検問所を守り切れなくなり、解放した。
群衆は東側からも西側からも集まっていた。東ドイツ兵の一人が後に語っている。「私は、両側でたがいに叫びあう人びとから圧力を感じていたが、歴史からも圧力を感じていた」。それまで射殺の危険すらあった越境が、軽々となされた。
さて、こちらの越境は歴史の歯車をどこまで回したのだろう。民衆ではなく独裁者がひとり、軍事境界線をまたいだ。ハプニングではなく周到な演出として。
核とミサイルで日米韓を脅してきた従来の態度と、カメラの前で「歴史的な責任感と使命感」を語る姿。どちらが本当の金正恩朝鮮労働党委員長かと戸惑う。南北首脳会談では朝鮮戦争の終戦を目指すことが決まった。一方で非核化は具体的な道筋が見えない。
独裁体制のまま各国と付き合い、国民を外の風にあてない。それが北朝鮮の狙いだろう。しかし平和を確実にするには、多くの人が国を超えて行き来することが欠かせない。両首脳による宣言には、南北に離散した家族の対面が盛り込まれた。拉致問題にも光が差すことを願う。
韓国では若い世代ほど、南北統一を求めなくなったと聞く。長い分断がもたらした見えない壁がある。越えるための努力がいる。

 天声人語より
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時差
奇妙な30分。
北朝鮮と韓国の時差。
つくった独裁者が元に戻す。
時間をも支配される人民の生きづらさを思う。

素粒子より
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怒髪天をつく、とはこのことか。サッカー日本代表の監督から降ろされたハリルホジッチ氏がきのう、会見を開いた。
元の雇い主への失望を繰り返し口にした。
ハリル氏を憤らせたのは「選手やコーチとの信頼関係が薄れた」という解任理由らしい。指導者人生で「信頼関係」ゆえに外されたことはないという。「結果を突きつけられたのなら理解できるが」と不満げだった。
畑違いではあるが、ヘッドハンティングの世界に20年余り身を置く武元泰明さんはこう分析する。「海外の強豪を率いた彼にとって、評価は心技体で言えば技がすべて。予選を突破して技を示したのに、『信頼』という心の面で退かされた。納得いかないのでは」。
武元さんは仕事柄、日本と欧米の企業の視点の違いを感じてきた。欧米が重視するのは実績や技能など「技」の面。日本企業は社風に合うかなど「心」の面にも目をこらす。
当節、外国出身のトップは少しも珍しくない。日本型組織になじめず力を発揮できなかったCEOもいれば、みるみる業績を回復させた人もいる。ラグビー日本代表を率いたジヨーンズ氏などは去ってもなお広く慕われる。
むしろハリル氏とて「技」ばかりの人では断じてない。2年前の熊本地震の直後、故国ボスニア・ヘルツェゴビナの戦乱と重ね合わせ、自ら望んで益城町などをめぐっている。「監督ではなくなったが約束通り熊本に行きたい」。改憲でそう語る胸には「くまモン」のバッジがあった。

 天声人語より
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