2017年09月の記事


老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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銀の鈴を振り、槌で鉦を流しながら唱和する。
「御詠歌」は仏の教えを短歌や長歌など七五丁に詠み込む、いわば祈りの合唱である。中世や近世から真言、天台、曹洞など各宗派が流儀を発展させてきた。
噴火災害が起きた御嶽山のふもと、長野県大滝村の臨済宗鳳泉寺で先日、檀家の女性らの御詠歌に聴き入った。死者不明者は63人。犠牲となった登山者らの霊を慰める調べである。
村の人口は約800.「御嶽へ来て下さった人が大勢亡くなって、ふもとの者として何かできないか、やっぱり鎮魂の歌をやろうと相談しました」と御詠歌会の会長山下愛子さん。四十九日や月命日など折々に歌を捧げてきた。
<思えば此世は仮の宿> <つらき浮き世も耐えゆかばよろこび生くる日は近し>。歌がきっかけで、村を訪れる遺族との交流が始まった。夫を、息子を亡くし、気持ちの整理がつかないと涙を浮かべる人々を手料理でもてなし、励ました。
村は1984年、県西部地震の震源となり、「御嶽崩れ」と呼ばれた山崩れで村民ら29人が命を落とした。犠牲者を悼む歌も作られた。<谷間をえぐる崩落の土砂にうづむ幾柱 手向の花ゆれやまず>。
「災害で家族や知り合いを失うと、残された者の時間はそこで止まってしまいます」と御詠歌会の佐口幸子さん。喪失の痛みを身をもって知る分、村の人たちは山頂の惨事をひとごとと思えない。噴火から3年、慰霊祭が開かれる。祈りの歌が御嶽の峰に響き渡る。

 天声人語より
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23区の私大定員抑制
東京23区内の私立大学・短大の定員を抑制する告示を文部科学省がした。
2018年度は定員増しを、19年度は大学・短大の新設を原則認めない。
東京一極集中を緩和するためせいふが打ち出した措置の一環だ。

紙面より
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江戸後期、天保の飢饉に苦しむ民衆とともにほうきした大塩平八郎は書画に銘を残した。
<山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し>。山賊に勝つのはたやすいが、自分の邪念を克服するのはむずかしい。明代の思想家王陽明の教えである。
この言葉を私自身の戒めにしながら緊張感を持って進んでいきたい。大塩の乱から180年となる今年初め、安倍首相は自民党の仕事始め式で大塩の座右の銘を紹介した。
森友学園の問題が表面化するのは翌2月である。加計学園の疑惑も加わり、安倍政権は急速に信頼を失っていく。夏の内閣改造で支持が少し上向いた局面で、首相が衆院を解散すると発表した。
会見で首相は、税の使い道を変える以上、近民に信を問いたいと力説した。「国難突破解散」という大仰な名も披露した。足並みのそろわぬまなら賊であり敵でもある野党を破れるのではないか。口にはせずとも本音が透けて見えた。
首相の熱弁を聴いてある歌が浮かんだ。<国よりも党を重んじ党よりも身を重んずる人の群れかな>。戦前戦中、国会で時局に流されない論陣を張った尾崎行雄の作である。戦後魔もない1950年の歌だが、変わらぬ政治家の本能を突く。
全開の解散から3年、私たちは幾度も首相の本心を見せられてきた。安保法制や共謀罪は数で押し切れる。側近の失態はあくまでかばう。改憲論議は選挙中は伏せたい。退陣を求める有権者は敵だ---。そうした「心中の賊」を首相は敗れるのか。

 天声人語より
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希望の党
眼前に現れたのは希望なのか。
箱船に殺到する議員あれば孤島に残る議員もあり。
それは国民を乗せる船なのか。
日本のこころで改革すると言われても。
しがらみを断ち切れば七福神の宝船になるのか。
その帆に風は吹くのか。
理念の見えぬ議員都合合流。

 素粒子より
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「月曜日は嫌い」「月曜日は嫌い」----。1970年代末のヒット曲「哀愁のマンディ」のサビの部分である。
ある月曜日の朝、米国で乱射事件を起こした16歳の少女の言葉を繰り返す。当時16歳の高校生だった筆者の耳にも歌詞が張りついた。
いくつになっても学校や勤めのある限り、月曜日は気分が重い。ブルーマンデーである。医療の世界でも、月曜の午前に心筋梗塞など心疾患事故の多いことはかねてから知られていた。原因を解明しようと、愛知県にある旭労災病院の木村玄次郎院長の研究班は、月曜と金曜、休日に心臓にかかる負担を調べた。
対象は平日に勤めを持つ207人。起床時、朝10時、夕方4時、入眠前に血圧計で測定してもらうと、血圧に心拍数をかけた数値が月曜の朝10時にきわだって高かった。
「血圧と心拍数の積は心臓にかかる負荷を示します。土日にリラックスした心臓に、月曜午前は一気にストレスがかかるようです」と木村院長。週の初めは、仕事の段取りを決め、外せない会議や上司への報告も多い。急に仕事モードに入るのは心臓に悪いそうだ。
木村院長らが提唱するのは「スローマンデー」である。月曜の朝、職場についてもいきなりギアを高速に入れないよう勧める。
なるほど「哀愁」だの「ブルー」だのと嘆くより、月曜は特別に心臓をいたわってあげる日にしたい。政府が旗を振ってもさっぱり広まらない月末金曜の仕事早じまい運動「プレミアムフライデー」より、よほど心身にやさしい。

 天声人語より
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希望の党
2足目のわらじも元から用意し、都議選前の2月に登録出願済み。
リセットではなくワンセットだった。

 素粒子より
民進党と合流話もあり。
小池氏が都知事を投げ出してみずから立候補もありとか。
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有権者・メディア・政治家の相互不信は健全でない
官房長官の木で鼻をくくったような受け答えは、説明責任を負う政治家として誠実な態度とはいえない。時の政権の政策や方針の根拠や不透明さを問いただすのがジャーナリズムの一義的な使命だ。
ただ、トランプ政権下の米国のように、どの国でも政治とマスコミの関係は大きく変化している。権力者の居丈高な姿勢からは、世間一般の既存メディアに対する不信があり、マスコミとの対決姿勢が一定程度の支持を集められるとの算段も透けて見える。
一方で、けんか腰の質問は、記者が特権的な立場を利用して特定政治家を糾弾しているようにも受け止められかねない。有権者がメディアに、メディアが政治化に、政治家が有権者に対してそれぞれ不信を持つ「負の三角形」は健全ではない。
マスコミの側は、自らの役割を権力の監視に限定する「閉じた関係」だけでなく、マスコミも権力だとする一般世論の目線も意識した「開かれた関係」を構築する必要があるだろう。そうでなければ権力の監視が意味をなさなくなる。
内閣支持率が政権の行方を左右する時代に、政治がマスコミに正面から向き合うことのリスクは大きい。だが、言葉を介したコミュニケーションは民主政治の土台だ。統治者は、批判を受けても言葉を尽くしたうえで、行動で示し、支持を集める責任を負う。政権にとって記者会見とは義務でもサービスでもなく、その責任を果たすことのできる数少ない機会のひとつと考えるべきだ。
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小池新党
上々颱風というバンドは休止中。
香香にあやかりパンダ役で風を狙うか小池氏。
でもこの台風は右旋回しそうで。

素粒子より
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「今年は綺麗なコスモスを見て頂くことができません」。
オホーツク海に近い北海道遠軽町のコスモス園でお詫びの貼り紙を何枚も見た。今年はいつになく花が咲かなかった。
「御覧の通りポツラポツラとしか開花しません。種まきの6月に長雨にやられました」と多田管理棟館長。あまりに花がまばらで入園料300円を取っていない。台風が相次いで上陸した昨年に続く措置という。
開園は2003年。10㌶の丘に1千万本を植えて「日本最大級のコスモス園」を誇る。驚いたのは、花畑を世話する町民の熱心さだ。多い日は草取りに400人近くが汗を流す。
園内には作業風景を収めた写真もずらりと貼り出されている。種まき、花火の準備、舞台の設営などに小中高校生や自衛官、地元企業の社員、自治会役員らが参加し、園を支えてきた。
<淡紅の秋桜が秋の日の何気ない陽溜りに揺れている>。40年前の秋にヒットした山口百恵さんの「秋桜」である。なるほど一輪が風に揺れる姿は、はかなく物悲しい。だが千本、万本が咲きそろえば、コスモスはたちまち祝祭の花と化す。開花前線は北海道から本州、四国、九州へと南下する。10月や11月に見頃を迎える場所もある。
遠軽の人たちはもう来季をにらむ。天候不順の今年でさえ、畑の耕し方、種の植え方によっては鮮やかに咲きそろう一角があった。来年はきっと大丈夫。オホーツクの潮風を浴びながら、淡紅、紅、深紅など色彩の丘がよみがえる姿を思い描いた。

 天声人語より
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独総選挙で与党第1党維持
メルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟が第1党を維持し、メルケル氏の首相4選は確実。

紙面より
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作家の司馬廉太郎は、土地を公有にすべしと訴えていた。
不動産に熱を上げる風潮が、国をおかしくすると懸念していた。「日本では土地というものが山間僻地にいたるまで投機の対象になって、お互いに寸刻みにした土地をつかみ合っては投げ合っている」。
1970年代半ばの対談にそうある。後の不動産バブルの危機を察知していたのかもしれない。司馬なら、今をどう見るだろう。公有でなく「所有者不明」の広がるにほんである。
持ち主が誰か分からない。分かっても連絡が取れない。そんな状態の土地が、九州の面積を超えると言われる。農地や山林など、値段が下がり相続しても仕方がないと思われた土地が登記されず宙に浮いている。
専門家の吉原氏による近刊『人口減少時代の土地問題』に「死亡者課税」なる聞きなれない言葉が出てくる。少なからぬ自治体が名義上の所有者が亡くなっているのを知りつつ納税通知書を送り続けている。親族が払ってくれると期待しながら。関係者に連絡がつかず、登記の手続きを断念する「相続不能地」なる言葉もある。
土地をもてあます風潮は、農地から住宅地へと広がる。過去の土地神話から抜け出し、時代に合わせて制度と発想を変えられるか。大都市の地下高騰に目を奪われている場合ではない。
所有者不明の土地を公共の目的で使いやすくする。そんな仕組みが作れないかとの議論も始まった。ぐるりと一回りして、司馬の「公有」論へと近づくような風景である。

 天声人語より
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やる気は脳の活動に変化を与え、効果的なリハビリにつながる。
病院などの現場では、患者本人のやる気が、リハビリの効果に影響することは知られている。生理学研究所などの研究チームはその仕組みの解明を進めている。
脊髄損傷から回復途上のサルで、やる気や意欲に関係する「側坐核」という脳の領域の活動を薬で止めたところ、治り始めていた手のまひが再び出て、イモをつまめなくなった。一方、健康なサルでは、側坐核の活動を止めても影響はなかった。研究チームは、けがの回復期に、側坐核が運動機能をつかさどる脳の領域の活動を活性化し、運動機能の回復を支えているとみている。
また、生理研の定藤教授らの研究チームは、褒められることの影響について研究している。他人に褒められると、意欲や意思決定に関わる「線条体」と呼ばれる脳の領域が反応することを確認。さらに、褒められた人は、指を使った運動技能の習得が上手になることも確かめたという。
定藤教授によると、これまでは教育の分野で、こうした意欲や褒めが学習にどう影響するかについて研究されてきた。最近は、脳神経学の分野でも研究が進み、成果はリハビリにも応用できるという。
定藤教授は「強い意欲を持ち続けるには、褒められることに依存せず『やればできるんだ』という経験に裏打ちされた自己肯定感が大切。リハビリでも、自ら取り組む意欲を高める試みが、周囲には重要になる」と指摘している。

 紙面より
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最近とんと聞かなくなった言葉に「内外格差」がある。
肉も洋酒も電化製品も、欧米より高い高いと言われたのは昔の古都、昨今は日本の方が安い場合も多い。ところが価格差は意外なところにあった。選挙の供託金である。
衆参の選挙区や知事に立候補する場合は300万円、比例区なら600万円を預けておき、一定の票を得なければ没収される。売名目的の立候補を防ぐために必要とされるが、どうも海外では当たり前ではないらしい。
「自分で選挙に出てみて、制度のおかしさに気づいた」。そう言うのは東京都知事選に2度立った宇都宮弁護士である。調べてみるとしゅよう7カ国のうち米仏独伊は選挙教卓の制度がない。英国やカナダにはあるが、10万円もしない。
宇都宮さんたちは現在、弁護団を組み、供託金は違憲だと裁判で訴えている。議員の資格について財産や収入で差別してはならないと定めた44条に反するとの主張だ。「立候補する権利を奪われている人が数多くいる」。
気がつけば世襲議員が目立つ日本である。投票はみんなの権利だが、政治家になるのは別世界の人だと思い込んでこなかったか。お金の代わりに有権者の署名を提出すればいい国もある。裾野がぐっと広がった気がする。
韓国でも供託金は高額だったが、10年以前前に違憲とされた。「この額は大多数の国民に立候補を断念させてしまう。経済力のないしょみんや若者が立好捕するのを困難にする」。判決のことばの一つ一つにうなずいてしまう。

 天声人語より
しかし、議員は公僕たれ。これが基本だと私は考えている。一線もないのに何ができるというのだ。私財をなげうって働くのが議員だ。
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夏こそお風呂でリフレッシュ、むくみ解消、快眠効果も。入り方次第でダイエット効果も
夏にお風呂? 暑いし、シャワーだけという人もいるだろう。これからの季節こそ、お風呂が大事。
入浴すると毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるし、冷房で冷えた体もリセットできる。肩まで湯船につかると、腹回りが数㌢縮むほどの水圧がかかるため、足にたまった血液や体液が心臓に戻り、むくみの解消につながる。
お風呂は温度をたった1度変えるだけで、体への効果は大きく変わる。例えばダイエットしたい人は「食前に40度でのべ15分間と覚えよう。体の表面に血液が回って一時的に胃腸の働きが抑制されることで、食欲を抑えられるという。夏場なら30度くらいのかなりぬるい湯に入り、足を曲げ伸ばすなどの運動をすれば、ダイエットに良い。
寝つきの悪い人は就寝1~2時間前に、40度のお湯でのべ20分間の入浴がおおすめだ。人間は、体温が下がる時に眠くなるようにできている。いったんお風呂で体を温めることで、ちょうど寝る時間に体温が下がるという。足のむくみが気になる人は、40度のお湯でのべ20~30分、足先から心臓に向かってマッサージすると良い。
注意点は、入浴前後の水分補給だ。お風呂に入ると、約800㍉リットルの水分を失うというデーターもある。麦茶やイオン飲料がお勧めだが、利尿作用のあるビールは逆効果。入浴後は30分以上休むことも大切。お風呂で亡くなる人の9割はひう礼者というデーターもあるので、気を付けて欲しい。入浴中に眠くなったら、湯船から出ることも呼びかける。
疲れている人には、38~40度のゆるめのお湯でのべ15分。最近疲れがたまりやすい34歳の私も、自宅で試してみた。肩までつかって、目をつぶって深呼吸すると、体が浮いたような感覚になった。寝つきも良く、翌朝ぱっちり目が覚めた。
こんなデーターもある。静岡県民約3千人を対象にしたアンケートによると、毎日入浴している人の方が「良質な睡眠がとれている」と答える傾向があった。
「幸福だ」と答えた割合は、毎日入浴している人が、そうでない人の1.35倍だった。一方シャワーだけと答えた人では、日々の生活が幸福と感じる人が少ない傾向もあった。
お風呂も食事や運動のように、大事な生活習慣。正しく入れば、心も体も健康になる。シャワーだけで済ませている皆さん、今日からお風呂に入ってみては。

 元気のひみつより
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安倍政権の-----
そもそもなぜ安倍首相は5年近く政権を担うことができたのか。民進党を始めとする野党の弱さがその一因であることは間違いないが、経済と政治の安定が国民から支持される原因となったことは否定できないだろう。安倍政権の支持層は戦後レジームの刷新に賛同する保守層に限られず、政治と経済の安定には賛成しても、現在の日本政治大きな刷新には賛成しないグループも含まれている。安倍首相は右翼だから支持されているわけではないのである。
その点では安倍政権には中曽根政権と似たところがある。中曽根康弘氏も戦後政治の総決算と憲法改正を求めてきた政治家であるが、首相就任後はタカ派的な言動を抑え、堅実な経済政策を基礎とした長期政権を実現した。政権を保持するために右派に限られない幅広い支持を求めたのである。
安倍氏も第1次政権では首相就任前に刊行された「美しい国へ」に従うかのように戦後レジームからの脱却を目指す強気の政治主導を行い、短期政権に終わった。12年に首相に返り咲いた後の安倍氏は、政権を保持するために、イデオロギーの発露よりも実際的な政策判断、プラグマティズムを優先しているかのように見えた。
だが、多大2時政権における安倍首相のプラグマティズムは、政権を維持するために避けることのできない現実の反映であった。昨年の参院選後、自民党以外の各党がいっそう弱まる中で、そのようなプラグマティズムが今後も続く根拠は失われつつあるように思われる。

 時事小言より-----藤原帰一

プラグマティズムとは
19世紀末に米国で生まれ、現代のアメリカ哲学にも影響を与えている思想。語源は「行為」や「実行」を意味するギリシャ語の「プラグマ」にある。この考え方は、反省や思考を重視する近代哲学に対して、その反省や思考が行為と結びつかねばならないことを強調する。プラグマティズムの創始者であるパースは、観念の意味は行為を抜きにしては考えられないとした。プラグマティズムの名を世に広めたウィリアム・ジェームズは、真理の基礎を生の「有用性」に置き、宗教や科学の意義をそこに求めた。デューイは、パースやジェームズの思想の影響のもと、科学的知識や道徳に関する知識は人間が問題を解決するための道具であるとし、「道具主義」を確立した。現代米国の有力な哲学者であるローティは、こうしたプラグマティズムの伝統とポストモダン的な唯一の真理への批判とを結びつける試みを行っている。
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米、北朝鮮取引先に制裁
トランプ大統領は制裁を科す大統領令に署名した。
金融やエネルギーから鉱業、繊維製品まで幅広い分野が対象となり、北朝鮮の経済封鎖を目指す厳しい内容。

 紙面より
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他社に比べ、自社の製品はこんなに優れていると訴えるのが比較広告である。
かつては行儀が悪いと言われたが、今は当たり前になった。それでも自治体が乗り出すのは珍しい。兵庫県明石市の「比較広報」である。
子育てのしやすさを数字にして、転入を呼びかける。所得に関わらず中学までの医療費が無料で、2人目以降の保育料も無料。共働きで子供が3人なら補助のない市と比べ、末っ子の中学卒業までに「合計約566万円負担減に!!」。広報誌は保険の宣伝と見まがうほどだ。
「子育て層に焦点を絞り、インセンティブとなる政策を並べて発信する。そうすれば人は明石を選ぶ」。泉市長は企業経営者のような口ぶりである。読みは当たったそうで、市の人口は増加に転じた。
小学校区ごとに子ども食堂をつくる。離婚した親が養育費を払わない場合に市が立て替えることを検討する----。
手立てを次々と講ずるのは「子どもに寄り添う社会を作るために市長になった」からだ。一方で様々な団体への補助金を減らして不評も買った。転入により待機児童が増える事態も起きた。
教育への公的な支出が、先進国の中でも際だって低い日本である。とくに幼児と大学の教育では家計からの持ち出しが多い。社会で子どもの面倒を見る方向に進むには、自治体でも国でも、少々強引なやり方が必要なのだろう。
子どもの笑顔は増えていくか。市民がそれをどう支えるか。29万人余のまちで実験が進行している。

 天声人語より
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児童虐待3万人超
虐待を受けているとして全国の警察が今年の上半期に、児童相談所へ通告した18歳未満の子供は3万262人。
半期ごとに統計を取り始めた2011年以降6年連続の増加。

紙面より
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日本遺伝学会が先ごろ、「優性」「劣性」という言葉遣いをやめると発表した。
遺伝子の特徴が現れやすいかどうかを示す訳語だったが、優劣の語感が問題とされた。劣性遺伝病などと診断されれば、不安になる人もいるのではないかと。
代わりとなる新しい言葉は「顕性」と「潜性」である。少々とっつきにくいが、こちらの方が正解という。わかりやすさ、多田氏さ、そして受け止める人への気遣い。訳語とは、かくも繊細なるものか。
だからこそ意味が加えられる余地があるのだろう。例えば「農薬」はごまかしのある訳語だと、翻訳家の垂水雄二さんが著書『悩ましい翻訳語』で述べている。「殺虫剤」とすべきところを農薬の薬とすれば、悪い印象が薄まってしまう。
「環境汚染」でなく「公害」と訳すのも問題があるとする。公が害をなすと思われ、私企業の罪があいまいになるとの批判が、かってあったという。今はむしろ被害の広がりを意味し、企業の責任の重さを示すように思えるから、言葉はまさに生き物である。ふだん使う言葉の多くは、先人たちの試行錯誤の上にある。ソサエティは「人間交際」「仲間連中」などと訳された末に「社会」に落ち着いた。家族とも村落とも違うつながりがある。そんな考え方が定着していった。
最近はどうも翻訳の努力が足りないようだ。コミットメントやガバナンスなど、そのまま持ち込まれる例が目につく。意味をあいまいにし、ごまかすために使われるのでなければいいが。

 天声人語より
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アップデートに時間がかかりすぎだ
今日の変更は1時間半以上かかってしまった。
何故こんなに時間がかかるのか。
急ぐのに困った。
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ガマと呼ばれる洞窟が、沖縄にはいくつもある。そのひとつに日中、入ったことがある。
誰もいない。意を決して、小さな明かりを消す。とたんに圧倒的な闇に包まれ、顔の前に広げた手のひらさえも見えなくなる。出来るのは、72年前の沖縄戦を思い、陽を見ることもなくガマで亡くなった人々を想像することだけだ。
彼らに、そんな機会はなかったのだろうか。読谷村のチビチリガマを荒らしたとして、沖縄の少年4人が逮捕された。よりによって地元の子が、と驚きを禁じ得ない。
迫りくる米軍への恐怖の果てに、住民が集団自決に追い込まれた悲劇の地だ。避難した家族や親せきが刃物や注射で命を奪いあい、83人が亡くなった。「みんなどんどん死んでいく様子が真っ暗な中でもわかるんです」。村史に記された証言は生々しい。
チビチリガマの中には遺骨があり、遺族会は内部に立ち入らないように訴えてきた。「皆様が、ガマにはいって私達の肉親を踏み潰していることを私達は、我慢できません」。
そう書かれた看板を放り投げ、千羽鶴を引きちぎる。壕の奥の遺品も壊されていた。少年は、それが強さだとでも思ったのだろうか。遺骨の眠る場所だから大切にという周囲の大人と、だから肝試しをという同期の落差に、世代の溝の深さを思う。
<ガマ探し闇に百の眼百の耳>渡辺亘。闇の向こうから、沖縄戦で倒れた約20万人が私たちを見ている。多大な犠牲の教訓をしかと受け継いでいるか。足元を見つめ直すしかない。

 天声人語より
最近の墓もいらない、葬式もしない、そんな今の国民の心情が良く表れた事件の一つだと思う。沖縄と言えども日本なのである。
親、祖先を敬えない人々が多くなったのだ。
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衆院解散か?
解散風は発達し台風に。
森友にも加計にも触られぬようにと冒頭で。
消費増税で教育無償化、社会保障。
大義なき解散にとってつけて。
昔の政治家いわく「理屈は後から貨車で来る」。

素粒子より
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「敬老の日」に比べると影は薄いものの、15日は老人福祉法にいう「老人の日」である。
祝日法で9月の第3月曜日とされた「敬老の日」と違い、年ごとに日が動かない。不動の日である。
長寿比較で日本は不動の首位にあると思い込んでいたが、厚生労働省の今夏の発表によれば、男女とも1位は香港、日本は2位である。男性は81.32歳に対して80.98歳。女性は87.34歳と87.14歳だった。
「香港のお年寄りは概して社交的。用がなくても街に出て談笑します。感情を出してストレスを発散させています」と香港研究が専門の倉田徹・立教大教授。老人を大切にする伝統は健在で、公立病院の医療費も高すぎない。人々は食材を実に熱心に選ぶと語る。
筆者も香港に駐在したが、食への執着には驚かされた。朝は粥やミルクたっぷりの紅茶から。昼夜とも生野菜は避け、魚は焼くより蒸す。「冷えたビールは風邪のもと」「熱が体にこもったらトマトを」。さほど親しくない人からも親身の助言をもらう。
とかく健康化病気かの二元論で考えがちだが、香港では二つの間に「亜健康」という域があると考える。亜熱帯の亜と同じく「準ずる」の意だ。病気なら医療に頼るが、亜健康なら生薬を煎じたお茶を飲み、食で体調を整える。
医食同源の考えが浸透しているのだろう。旬の食材を指しながら効能を「寒・涼・平・温・熱」の五つに分けて説明してくれる人もいた。とても覚えきれないと言うと、あきれた顔をされた。

 天声人語より
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スロージョギングのススメ。鼻歌を楽しめるほどのペースで
健康のために体を動かしたいけれど、きつい運動はちょっと苦手。そんな人にお勧めなのが「スロージョギング」です。息切れしないペースでゆっくりと走るジョギング方法で、並走する人どうしが笑顔で会話できる速度が目安。
「足の指の付け根から着地するように」かかとから着地するのに比べて衝撃が3分の1になり、体の負担が少なく走れる。
スロージョギングは、小刻みな走り方が特徴。20~30㌢の歩幅で走る練習をした。ただ、頭では分かっていても、慣れないとつい大股になり、スピードが出てしまう。「歩幅を小さく」「もう少し上を向きましょう」とコツを伝授した。
実際にやってみて、長い時間走っても疲れないことに気づいた。「こんなに楽な運動でいいのかな?」というのが正直な感想だ。体力をつけ、減量をめざすなら1日に計30~60分が目安。初心者の場合は、スロージョギングの合間にウォーキングをはさのも良いという。継続することで、高齢者なら加齢に伴う筋肉量の減少を抑える効果も期待できる。
スロージョギングの消費エネルギーは、通常のウォーキングの約2倍。ウォーキングに比べて多くの筋肉を使う体。
生活習慣病の対策にスロージョギングを活用しましょう。息が上がらず、鼻歌を楽しめるくらいのペースで続けると良い。

 続・元気のひけつより
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スーパーの果物売り場の中央に「幸水」や「豊水」が鎮座する季節である。
積み上げられた淡い色の球を見ると、食べてもいないのに、シャカシャカした食感が口内に広がる。
平成以降は幸水と豊水の隆盛が続いているが、ナシの歴史をひもとけば、戦国の世のごとき下克上の繰り返しである。江戸末期に有力だったのは「淡雪」。明治に入ると「太平」「幸蔵」が台頭する。大正時代に一世を風靡したのは「長十郎」。おなじみ「二十世紀」は戦後昭和の覇者である。
「ナシは品種の改良がとても盛ん。いったん王者になっても栄華は続きません」と農研機構でナシ育成を担当する斎藤さん。人工授粉など手間をどこまで省けるか、天候不順に強いか、病害に耐えられるか。それらが勢力図を変えていくという。
近年のナシはより甘く、より酸味を抑え、より柔らかい方向へ改良されてきた。その代表例とされるのが夏場の幸水、秋口の豊水である。系統上は親子にあたり、全国の栽培面積の実に65%を占める。
各地の園芸試験機関にとって幸水と豊水は仰ぎ見る王者であり、同時に倒すべき敵でもある。挑むべく斎藤さんたちが育てた品種が「なるみ」だ。授粉をしなくても安定して実が生ることから命名した。順調に普及すれば、数年のうちに消費者の手に届くそうだ。
<梨食めば梨の音して身の内に梨染み透るひとりの夜を>美原凍子。
丸くみずみずしい実にぎゅつと凝縮された栄枯盛衰を想像した。

 天声人語より
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スマホ老眼を防ぐには? 目を休め、筋肉の疲労回復を
メールやネット検索などに便利なスマートフォン。ただ、長時間使うと目の焦点が合わなくなることがある。そんな症状を「スマホ老眼」として、注意を呼びかける医師らに対策を聞きました。
「老眼」と言っても、中高年がなる老眼とは異なる。老眼は、ピント調整の役割を果たす水晶体が加齢によつて硬くなることが原因だ。通常、水晶体は弾力性があり、厚さを変えることで遠近を調節しているが、硬くなると調節できない。
一方のスマホ老眼は、目の使いすぎによる疲労が原因だ。通常、水晶体の厚さは毛様体筋が緊張したり緩んだりすることで変わる。だがその筋肉が疲れると、遠近調節ができなくなる。そのため、目を休めれば回復する。
医者が進める対策は「チラ見エクササイズ」。オフィスなどで仕事をするとき、窓からようやく判断できる距離にある目印を決め、1時間に1~2回、じっと見る。毛様体筋が緩み、休まる。
風呂に入ったとき、40度ほどのお湯で温めたタオルを目に当てるのも良い。毛様体筋の疲労が回復し、ドライアイの防止にも役立つ。

 続・元気のひけつより
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ある雑誌がこの夏、幕を閉じた。障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」。
障害者をめぐる理論や政策を論じるのが主張ではない。当事者の生の声にこだわり、恋愛や出産など見過ごされがちだった問題を取り上げた。
1979年に大阪で創刊した。障害者が街に出ることに今よりずっと覚悟のいる時代だった。偏見や先入観は根強く、通りを行く障害者に注がれる視線は冷たかった。
反響を呼んだ特集「車いすひとりある記」は、脳性まひの男性が介助者なしで外出する体験記だ。駅員に「介助者がおらへんかったら乗ったらあかん」と拒まれる。「あんたは死んだ方がしあわせやで」と通行人に言われる。
最終の91号まで編集長を務めた河野秀忠さんが先週、亡くなった。74歳だった。「終刊を見届けて間もなかった。雑誌と一緒に逝ってしまった」と古くからの友人も驚く。
「鉄の意志がなければ生きられない社会は、鉄のように冷たい」「社会に不可欠なのは水道、電気、ガス、そして福祉」「心のアンテナを全開状態にしていないと、風のように吹き抜ける幸せをつかまえられない」。河野さんが本紙に語っている。平易で奥深い言葉は、在野の哲学者を思わせる。
「そよ風」の刊行された38年の間に、障碍者の暮らしの幅は少しずつ着実に広がってきた。それでもなお、障害のある乗客は駅頭や搭乗口でしばしばとまどう。障害者施設の入所者が危害を加えられる。そよ風がくまなく社会に行き渡るのはいつだろう。

 天声人語より
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代謝をアップ、ウォーキングで脂肪燃焼。
代謝を高めるために大事なことは、ウォーキングなどの有酸素運動です。読者のみなさんの中にも、歩いている方が大勢いらっしやるでしよう。筋トレで基礎代謝量を上げ、さらに有酸素運動で脂肪を燃やすことで、健康で美しく、疲れにくい体をつくることができる。
ウオーキングは、肥満の解消になるほか、心肺機能が高まり持久力が増す。
▽毛細血管が増え、血流がよくなる。
▽動脈をやわらかくして動脈硬化を防ぐ---
などの効果が期待できる。もっとも手軽で、もっとも高い効果を上げられる健康法といえる。
さまざまな研究で、1日8千~1万歩くらい歩かないと健康効果が引き出せないことが分かってきた。1万歩はハードルが高いので、まずは1日8千歩、1週間で5万6千歩を目指します。多少の「歩きだめ」がききますので、あまり歩けない日があっても、別の日にたくさん歩いていれば補うことが出切る。
まとまった時間をとってウォーキングしなくても、日常生活の短い時間で歩数を稼ぐ方が何かと好都合。ひと駅前で降りる。ちょっと遠くのスーパへ行く、エスカレーターの代わりに階段を使うなど、生活しながら歩数を稼ぎましょう。
ただ、歩くだけで足腰の筋力の低下を防ぐことはできません。併せて筋トレもすることが不可欠です。運動を続けるために、歩数計と、筋肉量がどれくらいついたかを確かめられる体組織計が自宅にあるとよい。

 きょうもキレイより-----筑波大教授・久野譜也
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「ワズカモ山離ルレバ、スナワチ、オツ」。わずかでも山を離れるとライチョウはすぐに死ぬ。
そんな調査報告が加賀藩の文献に残る。
ライチョウの飼育のむずかしさは江戸時代から知られていたようである。
その難題にいま環境省と全国5施設が挑む。生育環境が悪化して2千羽以下に減ったと推計され、人工繁殖の乗り出した。22羽が孵化し、生き残っているのは12羽。最も早く生まれ、まもなく生後3カ月を迎えるヒナを富山市ファミリーパークで見学した。
頭をせわしくふり、跳ぶように駆け回る姿が愛らしい。見学はモニター越しだ。「衛生管理には特に気を配っています。飼育員は専用の服に消毒した手袋を着け、長靴をはきかえます」と石原園長は話す。
人工?殖の道はなお手探りだが、凛とした野性の姿はつとに知られる。季節ごとに羽色を変え、夏は岩山にまぎれる褐色に。冬は一転、雪の白さを全身にまとう。古来「霊長」とあがめられてきたのも、生育域の広がる富山、長野、岐阜3県がそろって「県鳥」に指定したのも、むべなるかなと思わせる。
「生きた化石」とも「氷河期の遺物」とも呼ばれる。氷河期に大陸から日本列島へ渡り、氷が解けて取り残されたといわれる。
太古の山々を知り、岩や雪に化け、気の遠くなるほど長い歳月を生き抜いた命である。それがいま絶滅が懸念されるほどに減ったとしたら、地球は一体どれほど劇的な異変のなかにあるのだろう。

 天声人語より
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またミサイル
何を言っても聞き入れない国。
日本のうえなら文句だけ言うだけだから安心だ。
他の韓国、中国、ロシアでは反撃が怖いので。
間然になめられている日本の打つ手ないのが現状。
制裁決議は意味がない国なのだ。
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9条は、戦後社会の核冷戦後見失う
平和主義を自尊心の糧としながら、ずるいことをしてきたのが戦後日本の歩みでもある。理念を誇りつつ、自国の安全保障は世界で最も強い米国に依存する。幸か不幸か、戦後世界が冷戦体制に組み込まれ、東アジアは、朝鮮戦争が始まる1950年代には冷戦のフロントラインになった。米国にとって日本が戦略的に重要になったことが日本人の後ろめたさを隠してきた。自分たちの事情ではなく、米国が軍隊を日本に置きたいと言っているのだから、という具合にです。
冷戦後、21世紀に入る中で、状況はさらに展開します。97年の日米防衛協力のための指針、そして2015年の集団的自衛権の容認で日米関係が変わる中で、9条の持つ日本人の自己イメージも変わった。
元々は人類の繁栄や平和という誰もが認める普遍的な価値こそが、その素晴らしさを支えていた。それが、護憲派は自国が戦争に巻き込まれない国益を前面に出すようになった。集団的自衛権をめぐる議論もそうだった。9条=お得だ、だから変えてはいけない。世界中に紛争があるが、他国が作った秩序で一番おいしい思いができるのが9条だ、と。それは「人の道に反する」とするのが改憲派だ。米国が一生懸命、世界秩序を守っている。それで平和を享受できるなら自分たちも貢献すべきだ、と。9条維持は、立派な普遍的な価値を打ち出す「かっこよさ」に支えられていたのが、自国の損得勘定で動く格好悪いものになっている。最近、改憲機運が高まっているように見えるのは、9条維持の意味が変わってしまったからだ。
つまり、改憲派は敗戦のトラウマと結びついた9条が日本社会の核になっていることを理解しない。一方の護憲派は、人類の歴史に先駆けた普遍的な正義が9条の価値を支えてきたことを理解せず、条文を維持すれば、9条の価値は守れると考えている。
経済は陰りを見せ、日本に誇れるものはもはや9条くらいしかない。にもかかわらず、戦後70年で9条を通じて日本人が何を望んできたのかを見失ってしまっているのが現実だ。

 オピニオン&フォーラムより------大澤真幸
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都民ファーストとは
ころころ代表を代える。
まだ続きそうな民進党の離島ドミノ。
民意もともに流砂にのまれそうで。

 素粒子より
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100歳に達すると政府から首相名のお祝い状とともに銀杯が贈られる。
「寿」の字も鮮やかな慶賀の品である。長く純銀製だったが、「税の無駄遣い」と指摘され、昨年度から銀めっきの杯に代わった。
この一件を自著でいち早く取り上げたのは、英ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授である。昨年刊行した『ライフシフト』で、日本の銀杯が予算抑制でめっきに格下げされたと紹介した。
そのグラットン教授が来日し、首相官邸で開かれた「人生100年時代構想会議」で提言した。「従来の社会は教育→仕事→引退の単線型。今後は教育と仕事、家庭を自在に行き来できる社会が必要になる」。政策の目玉に「人づくり革命」を掲げた政権にはなるほど格好の論者だろう。
しかし、これまでの目玉政策の末路を思うともはや期待は寄せにくい。「1億総活躍」の看板は下ろすのか。「女性が輝く社会」のかけ声はどうなったのか。
「私たちの職業人生は数十年単位で続くが、政府指導者は数年単位で近視眼的になる。社会保障の財源など未来に関する不愉快な真実を国民に語りたがらない」。教授の前著『ワークシフト』の最終章にある。
目玉政策がコロコロと変わり、一方で社会保障の財源となる増税を先送りした政権には、耳の痛い指摘である。刊行が6年前と聞き、予言の鋭さに驚く。人生100年時代にふさわしい腰をすえた政策を打ち出せるか、それともめっき加工の弥縫策で終わるか。

 天声人語より
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北朝鮮
禁輸の数は減ったけど迅速採決の制裁決議。
禁で金を封じるも逃げ道を残す。
さて玉は対話に出てくるか。

素粒子より
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陸上男子100㍍で10秒の壁を破った東洋大の桐生祥秀さんは、子どもの頃から俊足で鳴らした。
ついたあだ名は「ジェット桐生」。桐生と気流をかけた愛称だ。
だが小学校の徒競走では2番だったこともある。所属したサッカーチームでは以外にもキーパーだった・陸上に打ち込んだのは中学から。進学した高校は100㍍の直線がとれないほど練習場が狭かったが、3年生の春に10秒01をたたき出す。歴代2位の記録で一躍脚光を浴びた。
歴代1位は伊東浩司さんが1998年に出した10秒00.優れたスプリンターたちが挑んだが、越えられそうで越えられない。10秒の壁が日本陸上界に立ちはだかった。
走法理論に詳しい深代千之・東京大教授によると、かつて日本は「ロケットスタート」の国として知られた。加速、等速、減速という3局面の最初で力を使い果たす。それが60年代まで「日本らしい負け方」とされた。
理論上、脚力は体格だけには左右されない。問題はアクセル役の筋肉とブレーキ役の筋肉をどう使うか。「腰のキレ」次第では日本選手も世界に伍していけるそうだ。
欧米の陸上界に「れんがの壁」と言われた記録があった。中距離の1?走の「4分の壁」だ。永遠に破れないと評されたが、54年に英国選手によってひとたび破られるや、次々と20人以上が続いた。今回、日本陸上界で10秒の壁が崩れた。堰を切ったように9秒台が相次ぐか。百花繚乱の季節を迎えそうな予感がする。

 天声人語より
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北朝鮮
安保理が決議採択。
全会一致。
しかし、中身は大幅アメリカの譲歩。

紙面より
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1859年9月、幕末の日本各地で奇妙な光が見られた。
近畿では「北の雲が赤く、不思議な現象が続いた。およそ千軒ほど焼けたという噂がある」との記録がある。遠くで大火事が起きているように映ったのだろう。
東北では「もしや、ロシアの方で火事が起きたのだろうか」と記されたと、早川尚志、岩橋済美両氏の論文にある。「太陽フレア」と呼ばれる太陽表面での大きな爆発が起きた。電気を帯びた粒子が放出されて地球に届いた影響で、オーロラが生まれた。それが日本では赤く見えたらしい。
同じ頃、電報システムに被害が出たのが欧米であった。電信機などから火が出て火災が多発した。当時としては最先端の情報インフラは、太陽の異変に揺さぶられた。
通信衛星やGPSに異常が出ないか。そんな懸念もあった今回の太陽フレアである。幸い大きな被害が伝わっていないのは、爆発がそれほど大きくなかったためか。それにしても太陽が潜在的に持つ脅威に驚く。
超巨大爆発「スーパーフレア」の可能性を指摘する研究者もいる。第一人者である柴田一成氏は著書で、テレビもインターネットもつながらなくなり原発の電源すら喪失するおそれを指摘する。可能性は800年~5千年に1度というから無視はできない。
太陽は植物を生かす。光、熱、エネルギーも、太陽からもたらされる。これからも地球を守り続けてくれるのか。生まれてから46億年の太陽の歴史を私たちはほんの少ししか知らない。

 天声人語より
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北朝鮮
何がめでたい。
国民を動員してのお祝い行事も異様だけど。
核開発の成果を中国人観光客にも売り込み。

素粒子より
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秋サケは産卵のため川を上るところで網にかかる。
ウナギは逆で、卵を産むために川から海へ向かう時に捕まる。「下りウナギ」「落ちウナギ」と呼ばれ、秋から初冬にかけて脂が乗る。もともとはそのあたりが旬だったようだ。
もっぱら盛夏に食するようになったのは、江戸中期の学者、平賀源内のおかげだという説がある。ウナギ屋に看板を頼まれ、その日にちなんで「本日、土用丑の日」と書いたという。早くから養殖がなされたウナギは、秋とは無縁になった。
昔と違い、多くの魚や野菜、果物が旬に関わりなく食卓に上るようになった。そんななかサンマは、今も秋ならではの楽しみである。もつとも昨年に続き、今年も不漁のようで、手ごろな値段とはいかない。スーパーで値札を見て、素通りする方もおられよう。
おまけに、どうも小ぶりである。これでは申し訳ないと思ったのだろう。定食チェーンの大戸屋がおとといから、焼きサンマ定食を値下げしたという。在庫が切れた店ではメニューから外すこともあるそうだから、緊急事態というべきか。
サンマがやせた原因は、はっきりしない。専門家に聞くと「エサ自体が減っているのか、サンマがエサのある場所にたどり着けないのか----」。
世には、地球温暖化によりサンマが小型化するとの研究もある。彼らの身の上に何が起きているのか。
どんな魚も、無限ではない。他の生き物の命の上に命をつなぐ私たちである。小ぶりになった季節の恵みを心していただきたい。

 天声人語より
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代謝をアップ、ウォーキングで脂肪燃焼。
代謝を高めるために大事なことは、ウォーキングなどの有酸素運動です。読者のみなさんの中にも、歩いている方が大勢いらっしやるでしよう。筋トレで基礎代謝量を上げ、さらに有酸素運動で脂肪を燃やすことで、健康で美しく、疲れにくい体をつくることができる。
ウオーキングは、肥満の解消になるほか、心肺機能が高まり持久力が増す。
▽毛細血管が増え、血流がよくなる。
▽動脈をやわらかくして動脈硬化を防ぐ---
などの効果が期待できる。もっとも手軽で、もっとも高い効果を上げられる健康法といえる。
さまざまな研究で、1日8千~1万歩くらい歩かないと健康効果が引き出せないことが分かってきた。1万歩はハードルが高いので、まずは1日8千歩、1週間で5万6千歩を目指します。多少の「歩きだめ」がききますので、あまり歩けない日があっても、別の日にたくさん歩いていれば補うことが出切る。
まとまった時間をとってウォーキングしなくても、日常生活の短い時間で歩数を稼ぐ方が何かと好都合。ひと駅前で降りる。ちょっと遠くのスーパへ行く、エスカレーターの代わりに階段を使うなど、生活しながら歩数を稼ぎましょう。
ただ、歩くだけで足腰の筋力の低下を防ぐことはできません。併せて筋トレもすることが不可欠です。運動を続けるために、歩数計と、筋肉量がどれくらいついたかを確かめられる体組織計が自宅にあるとよい。

 きょうもキレイより-----筑波大教授・久野譜也
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40歳をすぎて画壇にデビューしたアンリ・ルソーを待っていたのは、酷評であった。
「ルソー氏はラヴァル生まれとのことだが、パリにやってくるより、そこに残って、キャベツでも植えていた方がよかっただろう」。
近代美術史に異彩を放つ存在になるとは、批評家たちは夢にも思わなかったか。「人物をなぐり描きで描こうとした十歳の子供の作品だ」との評すらあった。当時の主流だった絵画とは、相当な距離があったのだろう。税関に勤めながら仕事の合間に描いていた彼は「日曜画家」であった。
日曜大工、週末起業、週末アイドル----。本業以外の何かに打ち込むスタイルは様々だ。さてこれからは「週末議員」も誕生するか。そう思わせる動きが長野県喬木村から出た。
村議会の日程を大きく改め、議員が村長らをただす一般質問は休日に、突っこんだ議論をする常任委員会は平日午後7時からにする方針という。議員のなり手不足に悩み、仕事と議会活動の両立を探った結果だ。
苦肉の策に見えて、広く自治体の議会を変える妙案かもしれない。多くの地域で、自営業者や勤めを引退した人に議員が偏る傾向が見られる。子育て世代などが週末議員になれば、地方自治に新しい風が吹くのではないか。
鮮やかな中に陰りがある。滑稽さに悲しみが宿る。見るたび引き込まれるルソーの奔放さは、日曜画家ゆえに生まれたか。週末の仕事、悔りがたし、自治の現場はどうだろう。

 天声人語より
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救命につなげるために、AED使用をためらわずに
新潟県の高校で野球部の女子マネージャーがランニング直後に倒れ、先月死亡した事故は、いつAEDを使えばいいのか、現場での判断と実行の難しさを問いかけた。
女子生徒は、死の間際に脳への血の流れが止まりかけ、あごや肩、胸や腕が、途切れ途切れにあえぐように動く「死戦期呼吸」の状態だったと思われる。(ギャスピングと現場や医療機関では言う)実際に空気は吸えていないが体が動くので、周囲の人たちは心臓が動いていると思い、AEDを使わなかったのかもしれない。息をしているかのように見えてしまう死戦期呼吸のことを多くの人に知ってもらいたい。
息が止まっていれば、すぐに心臓も止まる。現場に居合わせた人は、あえて患者の脈に触れる人要はなく、息をしているかどうか、だけを目で見たり耳で聞いたりして判断すればいい。講習会でも死戦期呼吸を教えるときは動きが大げさになりがちだが、実際には分かりにくい場合もある。突然の事態に直面した一般の人たちに冷静な判断を求めるのは無理だろう。息をしていないことが疑われるときは、一刻も早く胸骨圧迫をしたり積極的にAEDを使ったりすることが大切だ。
日本のAEDの普及率は世界でもトップクラスだ。的確な設置場所やきちんとした保守管理など課題はあるが、使い方はよく知られるようになった。消防白書によると、2015年に病院外でAEDが実際に使われたのは約1100件で600人ほどの究明につながった。だが、蘇生措置を行えた可能性のある人は数万人とみられ、市民の的確な判断と行動なくして救命率の向上はない。
人が倒れた現場は混乱し、AEDの音声支持も聞き取りにくいだろう。電気ショックのボタンを自ら押すことをためらう心理も働く。居合わせた人がAEDの電極を患者に貼り付けさえすれば、ボタンを押す必要もなく、自動的に除細動をする「全自動」AEDを開発し、早く導入すべきだ。技術的には可能で、間違って放電されることや救助者の感電を防ぐ方法もある。メーカーや行政は積極的に取り組んでほしい。
胸骨圧迫やAEDの使用では、衣服を破ってでも脱がすなど患者のプライバシーが守れない場合がある。
一般の人が処置をためらったり、蘇生がうまくいかなかったりした時に責任を問われることを恐れるという気持ちも考える必要がある。
こうした背景には100%の安全と結果責任を追及する最近の日本の風潮があると思う。市民の善意を生かし救命率を上げるためには、米国やカナダなどのように「緊急事態に直面した善意の処置者は、その結果に対して責任を負わされない」という「よきサマリア人の法」の整備が必要だ。

 私の視点より----聖路加国際大学院特任教授・宮坂勝之

善きサマリア人の法(よきサマリアびとのほう、英:Good Samaritan lawsという。
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日本ではビルマ、英語ではバーマ。その表記がミヤンマーに変わったのは、1989年だった。
従来の国名は多数派の「ビルマ族」を指しており、変更すれば少数民族を含めた国民全体を意味するようになる。そんなふうに当時の軍事政権は説いたという。
無理な説明だったと、研究者の根本敬氏が書いている。歴史を振り返ると、それらの語に意味の違いが見いだせないからだ。軍事政権に反対し、ビルマを使い続けた人もいる。130を超える民族を抱える多民族国家が、それから融和の道に進んだとも思えない。
象徴が、少数派のイスラム教徒ロヒンギャの扱いだろう。不法移民と決めつけられ、参政権も移動も自由も認められない。国軍による掃討に脅かされ、安全な地を求めて川や山を越える様子が報じられる。隣国に逃れた人は12万にのぼった。
やるせないのは、これがアウンサンスーチー氏率いる政権の下で起きていることだ。ノーベル平和賞に輝いた民主化の星である。軍の力が依然強いことを考えても釈然としない。
政権奪取の前の2013年、来日した際に彼女が語ったという。「私は魔術師ではありません。もしそうなら "民族間や宗教間の対立よ、消えてんくんれ"と叫んで、あっという間にそれらを消してみせるでしょう」。
魔法の力は誰にもない。だから暴力でなく話し合いがある。少数者の命と権利がないがしろにされる事態がこのまま続くなら、何のための民主化だろう。

 天声人語より
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GDP下方修正
2017年4~6月期のGDPの2次速報は、実質で前期より0.6%増。
年率換算では2.5%増。
6四半期連続のプラス成長で、比較的高い成長率を維持。
8月に公表した1次速報からは大幅に下方修正された。

紙面より
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正気を失っているのか、それとも本当の天才か。
横光利一の短編小説「微笑」に出てくる青年は数学者を自称し、海軍で殺人光線を開発中だという。成功すれば、太平洋戦争末期の不利な戦局を一気にひっくり返せるというのだ。
「その武器を積んだ船が六ぱいあれば、ロンドンの敵前上陸が出来ますよ。アメリカなら、この月末にだって上陸は出来ますね」。青年の言葉に、周りの人は半分疑いながらも期待を寄せる。驚くような武器でもなければ日本が滅んでしまうと危惧するのだ。
昔読んだ小説を思い出したのは北朝鮮が核実験を強行したとの報に接したからだ。核ミサイルさえ開発すれば体制は滅びないという、金正恩朝鮮労働党委員長のあせりだろうか。国際社会からの非難を無視する暴挙である。
北朝鮮への制裁は強まりつつあり、石油の輸出禁止も取りざたされる。追い込まれる前のあがきがたび重なるミサイルの発射、そして核実験なのか。石油を止められ無謀な戦争に向かった過去の日本がだぶって見える。
その日の食物を得るため売れるものは何でも売る。北朝鮮から逃れた人の手記を読むと、人々がヤミ市のような場所でかろうじて命をつなぐ様子がわかる。一方で核兵器に莫大な資金がつぎ込まれる。国民を踏みつけながらの虚勢はいつまで続くのか。
迷惑千万な隣国への「怒り」は、尽きることがない。それでも「冷静さ」を併せ持ちたい。始めなくていい戦争を始めてしまった経験が、人類にはいくつもある。

 天声人語より
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北朝鮮問題
米が石油禁輸の制裁案だそうだが、中ロは反対では実効性はない。
話し合いに乗らない相手に外交努力でとは?
実際に中ロに仲裁に動いてほしいものだ。
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北の挑発にどう対峙するか。米の軍事攻撃は考えにくい
米国が軍事攻撃に踏み切るような北朝鮮の「超えてはならない」一線」は、米国や日本、韓国へ攻撃してきた時か、信用できる計画情報があつた時だ。
軍事的選択肢としてとれる手段は、北朝鮮が武器を使用した際に、封じ込めと阻止できる能力を示すことだ。弾道ミサイル発射には敵対行為とみなし、撃ち落すことを含めて反応を示すことだ。
北朝鮮にとって、8月29日の日本を飛び越えた弾道ミサイルの発射は極めて重要な段階でした。だが、米国を含め国際社会は十分に強くは反応しませんでした。それが、今回の核実験への扉を開いたとも言える。
マティス国防長官が3日、米国と同盟国を守るという強い声明を出した。北朝鮮がグアムに言及したときと同様に強い警告でした。米国が次の段階に進むよいスタートになる。
米国に何ができるのか。より包括的で、広く地球規模の対抗措置です。
精彩では北朝鮮の核開発を止められないという人もいます。確かにこれまでの限定的な制裁ではその指摘は正しい。だが、北朝鮮の金融取引や銀行システム、北朝鮮と商取引をする外国企業に影響を与えるような措置を講じる。さらに、世界的に北朝鮮との貿易を禁止し、紅海の制限、大量の当局者への渡航禁止などをすれば違ってきます。
石油を全面禁輸にできれば即座に大きな影響があり、優先的に協議されるべきだ。
中ロは反対するでしょうが、北朝鮮と取引をする中ロの企業への制裁などで圧力をかけ続ける手段が必要だ。
北朝鮮を不安定化させ、金正恩政権の存続能力を損なうことができる。それでも北朝鮮が核放棄をしないならば、政権転覆を狙う政策をとる必要がある。強い措置で国内基盤を弱らせておくことは転覆への基礎になる。

 オピニオン&フォーラムより-----元国務次官補代理・エバンス・リビア
これも机上の理論だ。中ロが壁になって実行は不可能。
金正恩の暗殺しか道はない。
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米が不法移民救済策撤廃
子ども時代に親に連れられて米国に入国した不法移民の若者を強制退去の対象にしない前政権の移民救済せいどを憲法違反として撤廃すると発表した。

紙面より
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腰痛の悩みを先月17日の当欄に書いたところ、思いがけず多くの方々から手紙やメールをいただいた。
親身の言葉と助言の数々に励まされる。
「立って前屈を10回、後屈を10回、つま先立ち50回。これで私は克服しました」と福島県喜多方市の大久保さん。体操を続けて40年、健康そのものだという。「記者さんも3日や5日で止めずに継続を」。
熊本県人吉市の坂本さんは、実践中の健康法をつづって本紙の人吉支局に届けてくださった。「毎朝、鉄棒に30秒ぶらさがる。揺すったりひねったり、1カ月続ければ治ります」添えられた写真には、ご自身のみごとな開脚前屈や回転レシーブの姿が。わが職場の廊下にぶら下がり器があつたので試してみる。腰がすっと伸びる。肩こりにも効きそうだ。
郵送で届いた新品の三角巾は、さいたま市北区の平野さんから。「右利きで体の右側を使いすぎると左半身に無理が来る。書くとは以外は三角巾で右腕をつり、左半身優先にすれば楽になります」。
厚生労働省の調査によると、数あるけがや不調の自覚症状の中で1位は腰痛である。肩こり、せき・たんよりも多い。「国民病」と呼ばれるゆえんだ。四足歩行から二足歩行に移ったのが腰痛史の始まりだとすれば、国境を越えた宿病と言ってもよいだろう。
今回ご紹介した手紙の主はどなたも80代。効果効能、向き不向きは人それぞれとはいえ、人類共通の痛みも工夫と継続次第ではね返せるという見本である。

 天声人語より
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民進党
船出もせぬうちに帆柱がぐらぐら。
若手幹事長の起用をあきらめる。
またも船客にまとまりを欠き。

素粒子より
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83歳で亡くなった記録作家、林えいだいさんの戦時下の体験である。
神主だった父に連れられ神社を掃除していたら、床下に人の気配がした。炭鉱の過酷な労働から逃れて来た朝鮮人だった。みなが素足で、けが人もいた。
父は彼らをかくまった。しかし、そのために警察の拷問を受け、命を落としてしまう。作家としての原点にある体験なのだろう。戦争、公害そして朝鮮人強制連行の実態を掘り起こし続けた生涯だった。
朝鮮民謡の替え歌を著書で紹介している。連行された男性が歌っていた。<日本へきてみれば、ひもじくて生きられない。石炭を掘る時は、ひもじくて死にそう。それを言うと木刀で殴られた----お母さんに会いたいよ>。
日本人の加害に向き合い、虐げられた人々の側に立つ。そんな林さんの姿勢とは、まつたく違う態度である。小池百合子東京都知事がおととい、関東大震災で朝鮮人虐殺があったかどうかを問われ、明言しなかった。
「様々な見方があると捉えている」「歴史家がひもとくものだ」。知事の言葉の何と空虚なことか。政治家として事実に向き合い、教訓を得るつもりはないらしい。
朝鮮人が井戸に毒を入れるなどの流言飛語の末に、虐殺は起きた。犠牲者は千~数千人にのぼると政府中央防災会議の報告書にある。数字に幅があるのは解明されぬ闇があるからだろう。それが事件の虫につながるなら、死者は再びないがしろにされる。

 天声人語より
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北の挑戦
大気圏外を脅かし、今度は大地を震わす。
挑発はおさまらず。
せめて油を止めて暴走を抑えられないか。
一帯一路に冷水を浴びせればレッドラインが浮かび上がる。
中国の怒りは本物か。
陸続きでじかに揺れが伝わり。

素粒子より
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関東大震災を経験した幸田文に『きもの』という自伝的小説がある。
激しい揺れと家鳴りがして、ふすまが斜めに裂ける。迫真の描写が続く。
主人公の女性は祖母に言われて「仕度」をする。ガス栓を閉め、当座の米5合、梅干し、手ぬぐいを2枚の風呂敷に包み分ける。いつはぐれるか知れない、一人を単位にして備えよと祖母が説く。家の塀に筆で避難先と現在時刻を大書して立ち去る。
94年前、避難中に家族とはぐれた人は数入れない。昼どきでかまどや七輪から上がった火が四方八方へ広がり、死者不明者は10万人を超えた。
とりわけ被害の深刻だった東京都墨田区にある本所防災館を訪ねた。防災ツアーに参加し、東日本、阪神・淡路など過去の地震から関東大震災を体験した。机の脚にしがみつく。右へ左へ揺さぶられ、止まったかと思うとまた揺れる。皿に載せられて回っているようだった。
火災時の避難も訓練した。教わった標語は「おかしも」。周囲の人を「押さない」、慌てて「かけない」、むやみに「しやべらない」、離れた建物へ「戻らない」。筆者がかつて習ったのは「おかし」だった。「も」はその後の被災の教訓だろう。
さて幸田文にとって、震災当日は19歳の誕生日だった。まったく動転しなかったとは考えにくいが、小説の筆致はあくまで冷静である。非常時の心構えを説いて間然するところがない。この先、どこかで大きな揺れに見舞われたら、「おかしも」と「きもの」で乗り切りたい。

 天声人語より
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夏を乗り切る。カリウム補い、疲れにくく
夏バテ予防「ビタミン、ミネラル補給」です。これらの栄養素は、夏場は消耗しなすくなりますので、不足分を補いましょう。特に注意したいのがカリウム。
大量の汗とともにカリウムも排出されると、疲れやすくなったり、無気力になったりして、低カリウム血症となることもあります。
今回のおすすめは、そのカリウムをたっぷり含んだ「トマトとスイカのスムージー」です。「カリウムはこのほか、イモ、海草類、小松菜、ブロッコリーなどに多く含まれています。カリウムは水に溶けやすくので、ジュースやスープだと、効率的にとれます」
ビタミンB1も水溶性でした。栄養素によって、水に溶けやすかったり、熱に弱かったりという特徴があるので、覚えておくといい。
トマト1個(約200㌘)は種とヘタをとり、スイカ(約200㌘)も皮をむき種をとり、それぞれ一口大に切ります。レモン汁大さじ1、はちみつ、氷各適宜、塩小さじ5分の1を入れ、とろりするまでミキサーにかける。グラスに注ぎます。ナトリウム補給のために加えた少々の塩が甘味を引き立てます。
このほか、小松菜とバナナ、ゴーヤーとパイナップルの組み合わせもさわやかでおいしいです。(2人前)

 おかずラボより------管理栄養士・清水加奈子
 
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いま、日本が組む相手は潜在的には米・中・欧の三つがある。
地政学的な距離感、歴史的経緯、今後の可能性、いろいろ総合して考えると、安全保障は今まで通り米国の傘の下にいて、交易中心で中・欧とも仲良く、というのが一番合理的だ。自主防衛という選択肢も理論的にはあり得るでしょうが、国内総生産の倍以上の債務を抱え、高齢化社会を迎える中では非現実的です。市民にとって、自主防衛が、損か得かで考えれば答えは自明です。
問題は日米同盟のパラダイムが冷戦終結で根本的に変わってしまったこと。かつては米国に軍事的負担を求める一方、日本は対共産圏の不沈空母として基地を提供する強みがあつたが、それが終わった。日本が日米同盟を大切と考えるなら、メンテをきちんとしないといけない。その一つが人材の交流だ。
もう一つは、負担の平準化。米軍は駐留しているから防衛に本気になるわけで、吉は必要条件です。「常時駐留なき日米安保条約」は成り立ちません。しかし、誰しもが近くに軍事基地があることは望みません。

オピニオン&フォーラムより-----ライフネット生命創業者・出口治明
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代謝をアップ、ウォーキングで脂肪燃焼。
代謝を高めるために大事なことは、ウォーキングなどの有酸素運動です。読者のみなさんの中にも、歩いている方が大勢いらっしやるでしよう。筋トレで基礎代謝量を上げ、さらに有酸素運動で脂肪を燃やすことで、健康で美しく、疲れにくい体をつくることができる。
ウオーキングは、肥満の解消になるほか、心肺機能が高まり持久力が増す。
▽毛細血管が増え、血流がよくなる。
▽動脈をやわらかくして動脈硬化を防ぐ---
などの効果が期待できる。もっとも手軽で、もっとも高い効果を上げられる健康法といえる。
さまざまな研究で、1日8千~1万歩くらい歩かないと健康効果が引き出せないことが分かってきた。1万歩はハードルが高いので、まずは1日8千歩、1週間で5万6千歩を目指します。多少の「歩きだめ」がききますので、あまり歩けない日があっても、別の日にたくさん歩いていれば補うことが出切る。
まとまった時間をとってウォーキングしなくても、日常生活の短い時間で歩数を稼ぐ方が何かと好都合。ひと駅前で降りる。ちょっと遠くのスーパへ行く、エスカレーターの代わりに階段を使うなど、生活しながら歩数を稼ぎましょう。
ただ、歩くだけで足腰の筋力の低下を防ぐことはできません。併せて筋トレもすることが不可欠です。運動を続けるために、歩数計と、筋肉量がどれくらいついたかを確かめられる体組織計が自宅にあるとよい。

 きょうもキレイより-----筑波大教授・久野譜也
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長崎市の被爆者、谷口さんは毎夜、体重を測った。
少しでも太ると背中の薄い肌が引っ張られ、裂ける激痛が走る。体重が3㌔以上増えぬよう気を張り詰めてきた。
体調管理は、昨春亡くなった妻栄子さんと二人三脚だった。毎夜、背中に軟膏や保湿クリームを塗ってもらう。次々現れる腫瘍に苦しんだ。「石ころをまいた布団のよう。痛くて眠れない」。
献身的な栄子さんだが、夫の背中を初めて見た日は声を上げて泣いた。被爆の実態を何も知らなかったからだ。「自分が助けないとこの人は生きてはいけない」と思いを定めた。
核廃絶運動に身を捧げた谷口さんが88歳で亡くなった。16歳で被爆し、早くから運動に加わったが、「自分は見せ物じゃない」と裏方を好んだ。天機は41歳の夏。米調査団が占領当初に撮影した少年が自分と分かる。背中一面が赤く焼け、目に生気がない。この苦しみを伝えて生きようと決めた。
「私は見せ物ではない。でも私の姿を見てしまったあなたたちは目をそらさないでもう一度見てほしい」。7年前、ニューヨークの国連本部で訴えた。手には「赤い背中」の写真を掲げた。
写真は国内外で議論を呼んだ。「刺激が強い」「むごすぎる」。展示がとりやめになったこともある。谷口さん自身が「目をそらさないで」と訴えねば、これほど多くの目にときることはなかっただろう。忘れようにも忘れられない、そして忘れてはいけない背中である。

 天声人語より
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企業の内部保留が増え続けている
2016年度の法人統計によると利益準備金は前年度より約28兆円多い406兆2348億円と、過去最高を更新した。
日本の景気は回復基調を続けているが、企業の内部保留は罪上がっている。
政府はため込んだ内部保留を設備投資や社員の賃金アップなどに使うよう求めているが、企業側は慎重な姿勢を崩していない。

 紙面より
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「世界3大」をうたう文物は世にあまたある。
珍味、夜景、発明、劇場、映画祭。だが「世界3大古戦場」とは寡聞にして知らなかった。ナポレオンの栄華を終わらせた欧州ワーテルロー、リンカーン大統領が名演説をした米ゲティズバーグ、そしてわが関ケ原だという。
提唱するのは岐阜県と関ケ原町である。世界史に刻まれた戦争と並び立つものだろうか。「たしかに世界3大と銘打てるかは微妙です。時代も影響も違います」と町歴史民俗資料館長の飯沼さん。「でも共通点はある。十数万の兵が動員されたこと、戦いが時代の雌雄を決したことです」。
県と町は昨春、2都市から市幹部らを招いて「古戦場サミット」を開いた。今週は知事らがワーテルローを訪ね、姉妹古戦場協定を交わす。折しも映画「関ケ原」が公開され、地元に追い風が吹く。
「歴史の授業で有名なわりに観光にいかせていない」。街はかねて歯がゆさがあった。欧米の古戦場観光を調べ、提携話に発展したそうだ。
世界3大と言うなら、関ケ原よりもスペインが地中海を制した海戦の舞台レバント、『三国志』で名高い赤壁が浮かぶ。アレクサンドロス大王の戦勝の地イツソスもある。
歴史ファンならずとも議論は尽きないが、それにしても世界3大の名乗りは気宇壮大である。果敢さもここに至るといつそすがすがしい。ほかのどんな合戦が重要か、海外の目に関ケ原はどう映るのか。歴史の面白さを知る糸口としては格好のテーマだろう。

 天声人語より
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