2017年06月の記事


香港の返還20年
わが子の時代はどうなるのか。
返還20年というより自由の期限があと30年。
次第に酸素が薄くなるような。

素粒子より
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ひとに衣替えがあるように、京都の家には「建具替え」がある。
初夏のこの時期、ふすまや障子を外して、簾を下げたり、葦簀を張った葦戸を入れたりして風の通りをよくする。畳の上には、素足がひんやりするよう籐むしろを敷く。
「クーラーの冷たさとはまた違う、気持ちのいい風が来ます」と、中京区に住む小島冨佐江さんは言う。明治や大正から続く「町家」と呼ばれる家屋には、京都の暑さをしのぐ工夫がある。
京都の町家を保存しようと、小島さんたちが「京町家再生研究会」を立ち上げて25年。町屋が価値のある存在だとの認識は定着してきた。不動産取引でも、かつては値段のつかない「古家」の扱いが多かったが、いまは町家取引を専門にする不動産会社がある。
町家カフェや町家レストランもあちこちに診られるになった。京都市は、町家を解体しようとする場合は1年前に届け出をしてもらう条例を作ろうとしている。
このところの海外からの観光客の急増は、町家の保存には逆風といえる。古い建物を壊してホテルにする動きが強まっている。一方で町家を使ったゲストハウスが人気を集め、増えている。向かい風と追い風。時代の流れに町家が揺れている。
「なくなってしもたら、もう新たに建てることもできん建物です。記憶からも全部消えてしまう」と小島さんは言う。京都市によると現存する町家は4万軒で、過去7年間に5600軒減った。1日あたり、2、3軒が失われている計算である。

 天声人語より
建具替えはわが地方にもあります。決して京都の風景ではない。
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稲田防衛大臣
一発退場の大臣も数多いのに。
イエローカードを何枚もためてもやめない稲田氏。
「腹心」は扱いが違う安倍政権。

素粒子より
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ある時期、あるところに、傑出した野心家たちが集まることがある。
水滸伝の故事にちなみ梁山泊と呼ばれる。明治初めの築地梁山泊は、大熊重信の邸宅を指した。若き伊藤博文や五代友厚らが出入りし、明日の日本はどうあるべきか論じ合った。
1950年代の東京のアパート、トキワ荘には石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄たちが住んでいた。漫画家として売れ始めた仲間も、まだ芽の出ない住人も、競い合い助け合った。
いまの陸上短距離走の世界も、目を見張る梁山泊ぶりである。リオ五輪で活躍した桐生祥秀、山県亮太、ケンブリッジ飛鳥に気を取られていたら、多田修平が躍り出た。そして、18歳のサニブラウン・ハキームのあの走りである。
自己ベスト10秒0台が5人そろった日本選手権100㍍決勝だった。3位に届かなかった気流と山県は、この種目で世界選手権にでられなくなった。レース後に誓い合ったという。「僕たち2人が陸上界を盛り上げてきた。必ず戻ってこよう。正念場だ」。たくましく、まぶしい言葉だ。
戦前には「暁の超特急」こと吉岡隆徳がひとりで世界と伍していた時代があった。世界水泳があまりに遠い時代もあった。いま日本勢にとって世界は、そびえ立つ壁ではなく力を試す舞台であろう。
人類の歴史が、まっすぐ前に進んでいる。そう信じるのが難しい昨今である。しかし走者たちの身体は、100分の1秒単位を刻みながら、歴史を塗り替えていく。たしかな偉業である。

 天声人語より
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欧米でサイバー被害
欧州や米国で政府機関や企業が大規模なサイバー攻撃を受けた。
ランサムウェアと呼ばれるウイルスとのことだ。
ビットコインで支払いの要求があるとのこと。

紙面より
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釣りや演芸会を楽しみ、満開のアンズに見ほれ、内地から届く週刊誌「サンデー毎日」を回し読みする。
ある日本兵が旧満州から家族に送った膨大な絵手紙を、那覇市歴史博物館で開催中の企画展で見た。
福岡市出身で陸軍野戦重砲隊員だった伊藤半次氏の遺品である。絵を愛する提灯職人だった。「雄大な大陸にいると短気な俺でも気が長くなる」。おどけた絵からゆったりとした兵営の日常が浮かぶ。
その数、3年間で約400通。妻をいたわり、3人の子を励ました。だが転戦した沖縄で音信状況は一変する。「少尉殿外班長諸氏も皆元気」「お手紙を下さい」「サヨーナラ」。8カ月で3通。自慢の絵は1通もなかった。
「家族思いで筆まめな人。米軍上陸への備えや空襲、戦闘で手紙どころじゃなかったのだと思います」。孫の博文さんは推理する。
沖縄戦では、特に司令部が南部に撤退した後、住民を洞窟から追い出し、食糧を奪った兵がいた。半次氏の舞台はそれ以前に首里近辺で壊滅的な打撃を受けていた。生き残った兵は雨と泥に耐えて南下し、糸満市の摩文仁の丘付近で戦死したとみられる。
今年もまた、沖縄慰霊の日を迎えた。摩文仁の丘を訪ねると、戦没者の名を刻んだ「平和の礎」に伊藤半次の刻銘があった。最期に目にしたのは砲弾の嵐か、それとも焼き払われたサトウキビ畑だったか。愛する家族のもとに戻れなかった天性の画家の無念をかみしめた。

 天声人語より
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タカタの民事再生法請求
どこかで敗北を認めて立て直せなかったか。
負債1兆円で倒産。
旧日本軍から大企業に続く失敗の本質。

 素粒子より
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16世紀を代表する画家ブリューゲルの「バベルの塔」を東京都美術館で見た。
天まで届く巨大な塔を築こうとした人間のおごりを描いたとされる作品である。だが旧約聖書にちなむその主題より、描き込まれた細部に引きこまれた。
この緻密で迫力のある絵を残したのはどんな画家か。「ひと言でいえば、『づくし』の人。農民づくし、子どもづくし。百科全書のように画面いっぱいに人の営みを描きました」。ブリューゲル研究の第一人者である森洋子・明治大名誉教授は話す。
遊戯が画題なら、竹馬、水鉄砲、木登りなどに250人を登場させる。ことわざが題なら、浪費や怠け心を戒める85の言葉を絵で表す。
森さんがこの画家と出会ったのは大学生のころ。作品解釈の奥深さを知り、以後ブリューゲルづくしの研究人生を送る。ドイツや米国で学び、描かれた風船の材料がブタの膀胱と判明すると、実物を
取り寄せて膨らませてみる。お手玉の材料が羊の足の骨とわかれば、バリの肉屋で買ってみる。画家も画家なら、絵に魅せられた研究者も研究者である。
改めて「バベルの塔」に目を凝らす。石工、煉瓦工、足場職人がせわしく動き回る。粉まみれで真っ白な一団もいる。総勢1400人。港は木材満載の船で活気づき、クレーンからは荷揚げの音が聞こえる。
黒く、まがまがしい雲は神の怒りを暗示させる。だが米粒大の人間たちの働く姿からは歴史的な事業が挑む喜びが伝わる。絵は壮大な人間賛歌のようにも思われた。

 天声人語より
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タカタ再生法申請
大量リコールを招いたタカタが東京地裁に今日、民事再生法の適用を申請し受理された。
製造業で戦後最大の1兆円を超える負債額である。

紙面より
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1分で知る熱中症。真夏は除湿を心がけて
熱中症には大きく分けて二つある。一つは家のなかで日常生活を送る中で数日かけて徐々に脱水症状が進むタイプで、「非労作性」「古典的」熱中症と呼ばれる。もう一つは、炎天下での作業やスポーツで、短時間で症状が進む「労作性」熱中症だ。
非労作性は、真夏に猛暑日や熱帯夜が続き、高齢者が部屋の中でぐったりして見つかるのが、その典型例だ。部屋の中が高温多湿な状態が続き、睡眠不足などで体力や食欲を奪われ、ゆっくりと症状が進む。
高齢者は体内の水分量が少なく、のどの渇きを感じにくいので、ひどい状態になっても自覚できない。持病を持っていることが多く重症化しやすい。真夏はエアコンをつけて除湿を心がけるといい。
労作性は若い人から中年の男性に多い。救急搬送されても、軽傷で済むことも少なくない。熱中症は気温が23~38度と幅広く、低温では湿度が70%を超えるとなりやすい。低温での発症は暑さに体がなれていない6月に多い。涼しい時間帯にウォーキングなど1日30分程度の運動を数日続けると暑さに慣れるという。

 紙面の特集より
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効果的な入浴法、40度で合計10分が目安
効果的な入浴法、40度で合計10分が目安
医師として入浴を医学的に研究してきましたが、お風呂には体に良いことがたくさん。一番は温熱作用。血管が広がり、血の巡りが良くなります。血液によって栄養と酸素が体中に運ばれ、老廃物などの回収も促され、疲れが取れます。
 入浴時の事故を防ぐため、まずは水分。脱水状態にならないよう入浴前にコップ1~2杯、入浴後も同じくらい水を飲んで、イオン飲料もお勧めです。
 脳出血などのリスクを減らすため、脱衣所や浴室は20度以上にあたためてリビングとの温度差を小さくして、かけ湯などで体をゆっくり温め、湯船ではみぞおちまでの半身浴で一呼吸し、徐々に肩までつかりましょう。汗ばんだら体温を下げたいという体のサイン。高齢の人は体の変化が分かりづらく熱中症になるおそれもありますから、早めに出ましょう。
 湯は40度程度だと副交感神経が刺激されてリラックスし、血圧は下がります。
42度以上では交感神経が高ぶり、興奮状態になって血圧が上がり、筋肉も硬直します。湯船につかるのは40度で合計10分を目安に。42度以上はお勧めしません。
 40度ではぬるいという方は、最初は40度程度から入って徐々に「追いだき」し、42度まで温度を上げる。ただし、42度でつかるのは3分程度にしてください。

 きょうもキレイより--------早坂信哉
 
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豊洲移転表明、説明不足も甚だしい
全国トップの水産物取引を誇る「東京の台所」の将来像を、小池知事はいったいどう描いているのか。
千路が示した基本方針を一言でいえば、築地市場を予定どおり豊洲に移し、跡地は当初の売却計画を取りやめ、再開発して賃料を得るというものだ。
だが具体的な姿は見えない。
「豊洲と築地を両立させる」という知事の言葉は、都が主体となって築地に再び市場を設けるように聞こえ、事実そう受け止めた業者も少なくない。
だがこれはいかにも唐突な案で、いくつもの疑問が浮かぶ。
豊洲と築地は2㌔ほどしか離れていない。しかも流通の多様化で、市場の取引高は減っている。「多額の税金をつぎこむことにならないか」と、豊洲の持続可能性に疑義を呈してきたのは、他ならぬ小池知事だ。
にもかかわらず、会見では豊洲と築地の役割のすみ分けも、採算や財源のおおよその見通しも示さないまま、二つの市場が併存できるような夢を語った。「基本方針」の段階とはいえ、無責任すぎないか。
都議選を前に自民党は「決められない知事」と批判を強めていた。豊洲移転を表明するだけでは「迷走の揚げ句、元に戻った」と、さらに攻め込まれかねない。そこで生煮えのまま「両立」という新たな看板を掲げ、当座をしのぐ、そんなふうにしか見えない改憲だった。先日の会見はその大切な第一歩だったのに、わずか30分で一方的に切り上げ、記者の質問にも正面から答えなかった。

 社説より
都民ファーストの一員が言っていたように都議選を控え、投票してもらえるように発表したのだろう。小泉劇場ならぬ小池劇場に都民は踊らされている。
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血圧下げて長寿に
日本人の平均寿命は、統計によれば女性87.05歳、男性80.79歳。世界一とはいえないものの、相当に長い。
長寿をもたらした理由はいくつかある。慶応大学の岡村教授は「成人が長生きになった最大の要因は、血圧が下がったこと」という。日本人の血圧は1965年をピークに低下。それに伴い、脳卒中による死亡が大きく減った。
高血圧の人が生活習慣を変えることでどれほど血圧を下げられるか。日本を含む世界の研究を分析した報告がある。その結果だと、有酸素運動によって収縮期血圧(最高血圧)は4.6㍉Hg低くなった。
運動の中身はほぼ、30~60分の早歩きやジョギングを週3~5回のペースで続けるといったものだった。
収縮期血圧が4㍉下がれば、脳卒中や心筋梗塞による死亡率が5~9%ほど下がるという推計もある。
運動で血圧が下がるしくみの解明も進む。東京大の山本講師によると、体を動かすことで血流量が増えると、それを血管の内側にある細胞がキャッチして、血管の筋肉をゆるめる物質が放出されるらしい。
天然の降圧剤といえるかもしれない。

 1分で知るより
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先週まで聞いたことのない虫ではあったが、漢字なら火蟻と書く。
英語でもフアイア・アント。1962年刊行の名著『沈黙の春』で、生物学者レイチェル・カーソンも「刺されると灼け付くうに痛いためにこんな名前がついた」と述べている。
当時、米国では薬剤散布による駆除をめぐり賛否の論争が起きた。そのヒアリが兵庫県尼崎市と神戸市で見つかった。国内での確認は初めて。中国から船で神戸港へ運ばれたらしい。
「衝撃でした。外来種すべてを『黒船襲来』と大騒ぎする必要はないが、ヒアリは水際で食い止めるべきです」。生物学者の村上・紀州大准教授は言う。アルゼンチンや米国などでヒアリの生態を調べてきた。
「何十回も刺されました。線香の火をジュッと押しつけられたような痛みです」。台湾で刺されたときは吐き気、めまい、手の震えに襲われた。巣を調べる際は手袋をし、袖口をテープで密閉するが、防ぎきれない。
思い出すのは、古い米映画「黒い絨氈」だ。チヤールトン・ヘストン演じる農園主が大発生したアリの群れと闘う。家や橋、森を埋め尽くされ、「アリを防ぐ手立てはもうない」とうめく。
ヒアリは繁殖力がことのほか強い。カーソンの時代の駆除論争のあとも、生育域は広がった。刺されて命を落とした人も少なくない。今世紀に入ると、太平洋を越えて中国や豪州へも侵入した。人と物がとぎれず地球を行き交う時代、これまで日本が例外だったのが奇跡のように思われる。

 天声人語より
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首都決戦スタート
都議選が告示され256人が届け出た。
都民ファーストなど知事の支持勢力が過半数に届くかが焦点。
千路の決めたことに反対しない集団が半数を占めたら都政はどうなる。
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自伝といえば、渾身の1冊を晩年に出すのが常識的な線だろう。
童話作家アンデルセンは違った。20代で取りかかり、40代早々で刊行した。「私の生涯の物語が私のすべての作品の最上の注釈となるだろう」。みなぎる自己顕示欲に驚く。
不遇な少年時代を送ったせいだろうか。靴職人の父を11歳で失い、13歳の夏には母が再婚して半ば放り出された。身のこなしが鈍く劇団や舞踏団を追われ、自慢の歌唱も声変わりで行き詰まった。
学生時代をふりかえって、「教室で自分を笑いものにした」と校長を恨む。作家となってからは「日陰者扱い」「親切な言葉も友情の一しずくも注がれない」と批評家をののしる。ほめられると有頂天になり、けなされると絶望のふちに沈む人だったらしい。
デンマークのフュン島にあるその生家を先日、皇太子さまが訪れた。小さいころから彼の名作の数々に親しんだと聞く。博物館内に再現された書斎に入り、いすに腰をおろした。
失恋を重ね、働き口にも窮したアンデルセンだが、30代で人生が上向く。小説『即興詩人』が評判を呼び、国王から「詩人としての俸給」が支給される。文名が高まったのちは充足の日々を送り、「自分は幸運の寵児である」と書く。70歳の夏、国葬で送られた。
人魚姫の実らぬ恋。マッチ売りの少女の死。はだかの王様の愚かさ----。模範的とは言いがたいが言動も多々あったようだが、残された物語は人生の諸相を曇りなく描き、世界の子どもの胸の奥にいまも響く。

 天声人語より
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イスラム国の最大拠点を爆破
IS支配の象徴だったヌーリ・モスクをISが爆破した。
同モスクは2014年、武力制圧しISの最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が説教。
ヌーリ・モスクが破壊されたことで、ISの求心力の低下は決定的になった。

紙面より
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ジョン・マッケンローといえば、1970年代から90年代にかけてテニス界を代表した米国の選手である。
速さと力に加えて、多彩なショットを武器に4大大会で17個のタイトルをさらった。
ダブルスにも好んで出場した。4大大会の初優勝は18歳の時、幼なじみの女子選手と組んだ全仏オープンの混合ダブルスで達成したものだ。近年のトップ選手の多くは体力の消耗を避け、シングルスに専念する。
判定への抗議や奔放な言動で「悪童」とも呼ばれたが、激しく攻撃的なスタイルはダブルスでは一変した。お互いの個性を頭に刻み、呼吸を測りながら試合の駆け引きを楽しむ。人としての幅の広さが見えてくる気がした。
マッケンローの連想が浮かんだのは、卓球の世界選手権混合ダブルスで石川佳純、吉村真晴組が優勝したからである。日本勢の頂点は実に48年ぶりだった。
同じ93年生まれだが、学年は石川が一つ上。ペアを組んで6年だという。身長157㌢と177㌢。体格が異なる2人は卓球台の前では流れるように体を入れ替えた。シングルでのとがった雰囲気は影を潜め、美しいリズムがあった。
体格差を考えれば、男女が一緒にプレーするスポーツはごく限られてしまう。東京五輪では卓球の混合ダブルスに加え、いくつか男女混合種目の追加が決まった。男女の協業による化学反応の妙を競い合うのは、興味深い。種目増しは運営側には歓迎ばかりではないだろうが、スポーツを楽しむ目を肥やしてくれるに違いない。

 天声人語より
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連勝記録
14歳の中学生がまた勝った。
どこまで続くのか藤井4段の勝利。
吸え恐ろしいというのか、はたまた先輩たちのだらしなさか?
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着せ替え人形のリカちゃんは来月で発売から50年を迎える。
大きく変わったのが、パパの存在感であろう。フランス人のピエールは当初「行方不明」という設定だった。ママや妹と違って影が薄く、長いこと人形すらなかった。
それが最近は商品カタログで料理をしたり、子どもたちを風呂に入れたりと、なかなか家庭的である。1年間の育児休業も取ったらしい。さて、この半世紀、日本の父親たちはどこまで変わったか。明日は父の日。
家庭を顧みないスタイルはは疎まれ、子育てに熱心な「イクメン」がもてはやさされる昨今である。しかし、作家の川上未映子さんには引っかかる。「ちょっと手伝っただけで『イクメン』とかいわれてさあ----女の場合はなんて呼べばいいのですか。そんな言葉ないっちゅうねん」。
「育児をやってくれている」「手伝ってくれている」という言葉を女性が使ってしまうことにも疑問を投げかける。育児は帯刀でるべきなのにと子育て体験記『きみは赤ちゃん』で書いている。我が身を振り返っても耳の痛い話である。
総務省によると、6歳未満の子がいる世帯の夫が家事や家族のケアにあてる時間は、増える傾向にある。それでも最新の2011年の調査では1日あたり1時間7分で、妻の7分の1にすぎない。前進しつつもあまりに遅いというべきか。
父親って何。どうあるべきなの。父の日に思いをめぐらすのはいかがだろう。お父さんもお母さんも、将来そうなるかもしれない人たちも。

 天声人語より
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東証一時今年最高値に
20日の東証は米国の株高などの流れを受け、200円以上上昇。
2日の今年の最高値2万0177円を超える水準で推移。
一時、2万0300円を超える場面も。

紙面より
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手塚治虫は幼いころ、母親から漫画の本を読んでもらっていた。
母親が子に読み聞かせかるのが今ほど一般的でなかった時代である。しかも、その読みつぶりが傑作で、登場人物の声色を使い分け、面白おかしく演じてくれた。
聞きながらわくわくしたり、はらはらしたり、感きわまって泣き出したりしたと、自著に書いている。漫画の巨匠を育てた肥しの一つに、きっとなったのだろう。
学校に入る前の幼児教育は、かなり将来まで影響を及ぼすのではないか。そんな議論が注目されている。第一人者であるヘックマン米シカゴ大教授の著書『幼児教育の経済学』には、所得の低い家庭から幼児を選び、無償で教育を施した研究が紹介されている。40歳時点で他と比べると学歴や収入が高く、生活保護を受ける割合が低かったという。
「機械均等を声高に訴えながら、私たちは生まれが運命を決める社会に生きている」とヘックマン氏は米国を嘆く。誰もが親から知的刺激を受けられるわけではない。だからこそ、公的な幼児教育で不平等を解消したいという訴えである。
程度の差はあれ、我が国にも通じる問題だろう。お金のかけられる親による英才教育ではなく、格差の縮小につながる幼児教育。それが可能だとすれば、十分検討に値しよう。
幼児教育は学力だけでなく、根気強さや注意深さ、意欲などの「非認知能力」を育むのが大切だと、ヘックマン氏は説く。それは案外、「三つ子の魂百まで」の現代版なのかもしれない。

 天声人語より
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貿易収支4カ月ふりに赤字に
5月の貿易統計の速報によると、貿易収支は2034億円の赤字。
赤字は4か月ぶり。
輸入が前年より原油価格の上昇と円安のため金額がふくらんだ。
赤字幅は前年同月の4.3倍。
輸入額は、原油が前年同月比17.0%増、液化天然ガスが同68.6%増、石炭が同74.7%増と大幅に増えた。

紙面より
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共謀罪成立、処罰の早期化 世界の潮流
異例の採決は残念だが、一面的な議論や現実離れの抽象論ばかりで、出口が見えない中でやむをえない面もあった。
組織犯罪には一般市民の刑法とは違う原理が当てはまることは、もはや否定できない。特殊な原理が、一般社会を侵食しないよう囲い込むことが重要だ。その点、「共謀罪」は囲い込む工夫がされている。
条文だけ見てあいまいと言う人が多いが、組織的犯罪処罰法の改正という点を認識すべきだ。同法は、対象の「団体」につき「指揮命令系統、継続的・反復的な行動」などを要求する。その上で、目的が「重大な犯罪の実行」の場合に限定しており、諸外国に例を見ないほど十分な縛りだ。
謝った操作が行われる可能性はある。しかし、リスクがない法律などあり得ない。必要なのは、有効性とリスクをはかりにかけて合格か見極めることだ。「共謀罪」でなく、現行の予備罪で十分という意見もあるが、無責任。国際組織犯罪防止条約が、共謀罪か参加罪を求めている意味を軽視すべきではない。
諸外国は、処罰の早期化をもっと進めている。この程度の早期化でうろたえている日本は、法治国家と言えるのだろうか。

 紙面より----中央大院教授・井田良
こういう意見もあるのだ、紙面からは全員が反対しているような書き方だ。
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知恵を授ける「虚空蔵菩薩」
虚空とは空間のこと。
空間は宇宙を果てしなく広がり、どんなことをしても決して破壊されない。仏の限りなく深遠な智慧を、果てしなく(無尽蔵)、決して破壊されることのない虚空にたとえ、それをシッカリと蔵している(保っている)のが虚空蔵菩薩なのである。
仏の智慧という抽象的な概念を仏格化した菩薩で、かなり複雑な性格を持っている。しかし、古くから「智慧授け」の仏として信仰され、弘法大師もこの菩薩に一心に祈願したところ超人的な記憶力を授かったと伝えられている。
また、江戸時代のころから「十三参り」という民間信仰が盛んになった。これは13歳になった男女が虚空蔵菩薩にお参りして智慧を授けてもらうというもので、今も京都などでは人気の年中行事となっている。
京都・渡月橋の近くにある法輪寺は「嵯峨の虚空蔵さん」として知られ、毎年4月13日に着飾った子供たちが参拝して智慧を授けてもらう光景が今も見られる。そして、お参りした帰り道には決して法輪寺の方を振り返ってはいけない。振り返るとせっかく授けられた智慧を返してしまうというのである。
虚空蔵菩薩の名作として名高いのが京都・高雄の神護寺の五大虚空蔵菩薩である。対日如来の持つ五つの深遠な智慧でわれわれを悟りに導いてくれるといわれ、端正な顔つきの五体の虚空蔵菩薩が道内に安置されている。京都の東寺の観智院には馬や孔雀などの鳥獣に乗った五大虚空蔵菩薩像がある。こちらは中国で作られ、平安時代にわが国にもたらされた。重文に指定されている。

 読んで知る仏像より---瓜生 中
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中世の絵巻物にはチョウがほとんど現れないと、中世史家の網野善彦が書いている。
「人の魂と考えられ、むしろ不吉とされていたからではないか」と、理由を推し量っている。人びとはその美しさに、かえって恐ろしさを感じていたのではないかと。
花から花へと弾むように飛ぶ姿がこの世のものならぬと、いにしえの人の目には映ったか。目を奪われ、表現したくなるものは時代によって変わる。初夏を彩るアジサイも、江戸時代より前の文学には、ごくまれにしか登場しないそうだ。
もの言わぬ木にも、アジサイのように色の変わる信用できないやつがある----。万葉集には、そんな内容の歌すらある。「化花」「幽霊花」の名も残ると、湯浅浩史著『植物ごよみ』にある。誰もが心からめでる花ではなかったのかもしれない。
あでやかな花が雨にぬれ、露が光る姿に魅せられる現代の私たちである。しかし青空のもとで咲き誇るのを眺めると、独特の朗らかさを感じる。梅雨入りを疑いたくなるような空が、あちこちで広がっている。
不快な雨空に出合わずうれしい。それは土から遠く離れてしまった人間の感覚である。作物の育ちが気がかりで、降雨を待って天気図を見つめる方も多くおられよう。<百姓に泣けとばかりに梅雨旱>石塚友二。
気象衛星や天気予報などない時代、雨はどれほど待ち遠しく、どれほど恐ろしい存在であつたか。チョウやアジサイが、私たちとはまったく違って見えていたときの空を想像してみる。

 天声人語より
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三十三の姿に変化する「観音菩薩」
観音菩薩は、正しくは観世音菩薩という。
「観」は観察するという意味だが、人間の能力で観察するのではなく仏の智恵で観ること。つまり、すべての現実をまるごと観察することである。
そして、「世音」は世の中の音声、すなわち苦しみや悲しみにあえぐ世の中の人々が助けを求める声である。その声を即座に聞きつけてあらゆる手段で人々を救ってくれるという。
そして、観音菩薩は救いを求める人の性別や職業、身分や境遇に応じて三十三の姿に変身するという。貧しい人の前には貧しい身なりで、裕福な人の前には裕福な身なりで現れる。つまり、救いを求める人がいちばん相談しやすい姿で現れるのだ。
このような観音の変身を三十三変化身という。これに基づいて西国三十三観音霊場が定められ、京都の三十三間堂もこの数字にちなむ・
われわれのあらゆる要求に応えてくれる観音菩薩はすでにインドであつく信仰され、中国でも日本でも盛んに信仰されてきた。
この菩薩人気の秘密は今、現実の世界で苦しみ悲しんでいる人を即座に救ってくれる現世利益にある。そして、十一面観音や千手観音など、多彩な顔ぶれが登場してきた。
日本では西国三十三観音霊場を中心に今も盛んに信仰され、国宝や重文に指定されている観音像も多い。
湖北(琵琶湖の北側)の向源寺や奈良の法華寺の十一面観音などは誰もが認める名作で、ともに国宝に指定されている。また、浅草寺の観音菩薩は絶対秘仏で千年以上の間、誰の目にも触れたことがない。それでも「浅草の観音さま」の名で親しまれ、年間3千万人もの人が訪れる盛況ぶりだ。

読んで知るより-----瓜生 中
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マクロン1強、親EU盛り返し 独安堵
新たな成功だ。フランスだけでなく、欧州にとって」。マクロン陣営の大勝という選挙結果を受けて、ドイツの外相はこうツイートした。
親欧州を掲げるマクロン氏が政権基盤を固めたことに安堵感をにじませた。
欧州各国で「自国第一」を掲げる勢力が旋風を巻き起こし、英国がEUとの離脱交渉に臨む中、ドイツにとってフランスはEU統合の重要なパートナーだ。
EUは、これまでフランスが主導し、戦前の贖罪意識を持ち続けるドイツが支える形で発展んしてきた。ドイツがすでに欧州経済の中心となっているとはいえ、ドイツ自ら統合を主導するには、国内外で抵抗が依然強い。
加えて最近は、欧州と米国の価値観が衝突する局面が増えている。5月の主要7カ国首脳会議では、パリ協定への対応や自由貿易、難民問題などで、その対立があらわになった。サミット直後、メルケル首相は米国を念頭に「我々が他国を完全にあてにできた時代は終わりつつある」と語った。代わりに強調したのがフランスとの結束だった。
ドイツが期待するのは「強いフランス」だ。メルケル氏は、マクロン氏が提唱するユーロ圏の共通予算づくりなどに一定の理解を示した。だが、ドイツ国内には他国への財政移転には抵抗が強い。保守政治家からは、ドイツが先行した労働市場改革を、フランスなどにも求める声が強い。

 紙面より
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森友学園を強制捜査へ
大阪地検特捜部は国と大阪府の補助金不正受給疑惑をのぐり、学園の関係先の家宅捜査に踏み切る方針を固めた。
特捜部は学園の籠池前理事長についての詐欺容疑などの告訴、告発を受け、すでに関係者に任意で事情を聴き始めており、強制捜査による実態解明が不可欠と判断。

紙面より
こんな詐欺師の話をまともに受けてマスコミも踊らされていてはダメだ。
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米3カ月ぶりに値上げへ
FRBの金融政策を決める連邦公開市場委員会は、政策金利を0.25%引き上げることを決めた。政策金利はこれで8年半ぶりに1%を超える。
利上げはことし3月以来3か月ぶり。
コンゴの利上げは年内にもう1回予定。
18、19年で3回づつ利上げし、19年末には3%近くになる見通しだ。

 紙面より
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強制起訴対象絞るべきだ
決定は当然だろう。現在の検察審査会制度の最大の問題点は、検察官が証拠を隅から隅まで見た上で「起訴するには足らない」と判断した「嫌疑不十分」のケースでも、市民感覚で起訴することにある。
証拠はあるが起訴を見送った「起訴猶予」のケースに対象を絞るべきだ。
遺族も期待を裏切られ、被告も精神的、経済的負担を強いられる。多くの人が幸せにならない制度で、抜本的に見直すべきだ。例えば過失が問われる大事故に限り、真実を証言した社員は免責し、会社を起訴する制度を導入できないか。裁判所が有罪と判断すれば、億単位の課徴金の支払いを命じ、再発防止や遺族の救済にあてる仕組みを提案したい。

 口/論より-------元検察官・高井康行弁護士
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問責決議の出し方
問責決議案も内閣不信任案でも。
どうもカードが足りぬらしい。
共謀罪も採決へ。
またお決まりの幕切れか。

素粒子より
否決されるのが100%以上事前に分かっているのに提出するのは議事進行の妨げだ。残業で自分たちの手当が膨らむのも当てにしているのと疑たがっても見たくなる。
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公開中の映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」は英国の地方都市を舞台に、貧しさにあえぐ人たちを描いている。
2人の子どもを育てるシングルマザーが施設に無料の食料をもらいに行く場面は、見ていてもつらくなる。
彼女は空腹に耐えきれず、その場で缶詰を開けて食べ始めてしまう。手づかみで、床にこぼしながら。我に返り、泣いて謝ると、周りの人から「君は何も悪くはない」と慰められる。仕事がなく、あてにしていた政府からの給付金も得られない。日々の食事にも事欠いていた。
もちろん劇映画であって、ドキュメンタリーではない。しかし、緊縮財政で公共サービスの縮小が続く現在の英国を切り取ろうとした試みであろう。
英国の総選挙ではメイ首相率いる与党・保守党が、圧勝どころか、まさかの過半数割れとなった。理由はいくつかあろうが、緊縮財政への反感も決して小さくはない。保守党政権下で7年にわたり緊縮が続き、影響は福祉や教育まで及んでいた。
野党・労働党のコービン党首は左派色が強く、政策が現実的ではないと政界では見られてきた。今回の選挙公約にも、鉄道の再国有化など先祖返りしたような政策もある。これなら勝てると、メイ首相も踏んだのだろう。しかし、大学の学資無料化や医療への投資などの訴えは、有権者の心に響いたようだ。
かつて「ゆりかごから墓場まで」と言われた福祉国家は、大きく変容してしまったのか。欧州連合離脱の動きの中で垣間見えた一断面である。

 天声人語より
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上野のパンダ
上野のパンダの赤ちゃんは慶賀の至り。
だが和歌山・白浜では過去15頭も生まれている。
パンダにも不平等あり。

 素粒子より
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英総選挙結果を受けて。対EU交渉 難しくなる可能性
与党・保守党のメイ首相にとって悪夢のようなシナリオが現実になった。メイ氏は解散時よりずっと苦しい立場に立たされている。
選挙選の序盤には誰も想像できなかった事態だ。メイ氏の選挙キャンペーンはひどい内容だったが、議席まで減らす結果になった。
メイ氏が今回総選挙に踏み切ったのは、党内の強固離脱派への依存度を下げるためでもあった。EUとの交渉で一切の妥協を認めず、交渉決裂もいとわないグループだ。
今回、議席を減らしたことで、党内の強硬離脱派の占める割合が高まり、メイ氏が対EU交渉で何らかの妥協をすることはきわめて難しくなるだろう。
メイ氏が対EU交渉で妥協を探る場合、労働党や自民党など他党に頼らざるをえなくなるかもしれない。
労働党はEU離脱を阻止しない立場を取っているが、親EU寄りの人も多い。メイ氏が、こうした人々も納得できる賢明な妥協を模索するならば、労働党は議会採決で保守党に協力すると考えられる。

 考/論より-----ティム・ベイル・ロンドン大学教授
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フランスの総選挙結果
マクロン陣営の新党「共和国前進」が3分の2超の予測。
仏国民議会は小選挙区制で、有効投票の過半数を得る候補がいない場合、上位2人と、有権者の12.5%の得票があった候補が決選投票に進む仕組み。

 紙面より
日本も過半数を得ない候補者の当選はダメという規定を作るべきだ。
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イランでテロ続く可能性がある
今回のテロは、国会とホメイニ廟という政治と宗教の中心地2カ所で同時に起きており、事前に組織的に準備された可能性が高い。実行犯の素性が不明なので推測の域を出ないが、いくつかの可能性がある。
イラン国内の反体制派には、ここ数年、目立った動きはない。外部から支援を受けたとしても、反体制派が今回のテロを実行した可能性は低いだろう。
一方、ISはテロ後すぐに犯行声明を出しており、ISが実行した可能性が高いと見られている。
イラン国民はシーア派が9割だが、スンニ派も1割いる。スンニ派のISが、イランのスンニ派に紛れ込んで潜伏するのは不可能ではない。また、ISの思想に最近感化された若者らは当局に把握されていない可能性が高く、隠れる必要もないだろう。
隣国イラクでは、イランがイラク政府軍を支援して対IS掃討作戦が進んでいる。北部モスルなどISの重要拠点も年内に陥落する見通しだ。ISがイラクで苦境に陥ったことで、イランが重要な攻撃対象に浮上したのかもしれない。ISはイラン国内に拠点を持っていないが、今後もイランを狙ったテロを計画する可能性は否定できない。

 考/論より------村上拓哉・中東調査会研究員
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あなたは『お蔭様で』と感じることがありますか?
私たちの日常生活は、一瞬の休みもなく、大自然や、家族は勿論のこと、顔の見えない沢山の人々の働きの力に支えられて、生かされています。
自分自身が生きてゆくことも、どこかで、他人様の役に立ち、感謝されていると実感できればうれしいですね。
世界中でたった一人しかいないかけがえのない自分。
ただ一度だけで決してやりなおしのきかない人生。
衆生の躰性・諸仏の法界、本来一味にしてすべて差別なし。(弘法大師)
わたくしたちの心と体と、御仏のさとりの境界とは、もともと同じもので少しも違いはありません。
今に最善を尽くしていますか? 今を精一杯生きていますか? 
今の生き方が先の明暗を分ける鍵となります。
時は今、ところ足元、そのことにうちこむ命、永遠の御生命。(椎尾弁匡)
健康は最上の宝です。生きていることはすばらしい。自然はいつも私たちの生命を支えてくれています。常に足元をしっかりと踏みしめて、感謝の気持ちを忘れずに生きてゆきたいものです。

 四国第四十五番 海岸山 岩屋寺の頂いた書類より
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古池や蛙飛びこむ水の音。
言うまでもなく芭蕉一代の名句だが、カエルを愛する人々にとってはいまなお熱く真剣な議論の的と聞く。「飛び込んだのはツチガエルかトウキョウダマガエルか」「聞こえた音はポチョンかチャボリか」等々。
カエル愛好者が集う「かえる友の会」が今年度で30周年を迎える。カエルの擬人画で知られる幕末明治の絵師、河鍋暁斎のファンが中心となり、産卵観察や講演、名所訪問を続けてきた。
「カエル好きのカエル話は家族にも友人にも疎まれがちです。
思いを堂々と語り合える場がほしいという方々が意外に多くて」と河鍋楠美さん。暁斎のひ孫で記念美術館長を務める。カエルにちなむ品々の収集家でもある。
幽霊画、美人画、仏画など画域の広さと色づかいの鮮烈さで知られる暁斎だが、動物画も味わい深い。好んで描いたのがカエルである。ヘビやイノシシに立ち向かうカエルの姿を通じて庶民を励ます。文明開化の軽薄さを風刺するにもカエルに仮託した。
幕府による長州征伐という画題にも、処罰覚悟で挑んだ。幕府方は緑色のカエル、長州軍は茶色のカエル。砲撃や血しぶきに迫力がある。堂に入った反骨と言うべきだろう。
カエルの季節である。四国から関東・甲信まで広い地域が梅雨に入った模様だと気象庁が7日に発表した。都会では耳にする機会が減ったとはいえ、カエルの歌は時節をたがえない。暁斎も愛したであろう独唱、輪唱、合唱が津々浦々に響く。

 天声人語より
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蚊に刺されぬためには
蚊の主食は花の蜜や果物の汁などで、血を吸うのはメスだけだ。吸った血液中の成分は、卵をつくる為の栄養分として利用する。触角などで呼気中の二酸化炭素の濃度、体温や汗に含まれる乳酸などの成分を察知して人に近づく。こうした特徴から、「体温が高めで、汗かきの人は刺されやすい。
またヒトスジシマカは大人の腰より低い部分を狙うけいこうがあり、身長の低い子どもは刺されやすい。
運動後や飲酒後も体温が上がり、吐く二酸化炭素の量が増えるので注意が必要だ。よくO型の人が刺されやすいと言われるが、血液型は関係ない。少なくとも明確な科学的根拠はない。
刺される可能性をへらすためには、薄めの色や長袖や長ズボンで肌の露出をひかえるのが基本だ。虫よけ剤も有効成分の濃度が高く、長持ちするタイプが昨年から国内でも発売されている。
蚊の発生を防ぐのも重要だ。蚊は水辺に産卵するので、水がたまったバケツや植木鉢の水受けなどは発生源になる。
週に一度、不要な水を捨てることで発生を防げる。幼虫のボウフラは6~8日間かけて成長し、さなぎを経て成虫になるが、その間に水を捨てれば蚊の発生を防げる。動かせない樹木の穴は覆いをするか土で埋める。
昆虫成虫阻害剤という成虫に育つのを防げる薬剤を雨水ますにまいて対策する自治体もある。

 続・元気のひけつより
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ロシア疑惑の機密漏洩容疑で米政府系職員を追訴
米司法省は機密情報をメディアに漏らしたとして、連邦政府の請負業者の職員を追訴したと発表。米メディアは、昨年の米大統領選で、ロシア軍の情報当局がサイバー攻撃を行ったことを示す機密情報だと報じている。トランプ政権は一連の「ロシア疑惑」問題で、政府側からメディアへの情報漏洩を問題視しており、歯止めをかける狙いがあるとみられる。
機密文書を入手したサイトの報道によれば、ロシア軍の情報当局が、米国の選挙システムのソフトを扱う業者にサイバー攻撃。さらに大統領選の投開票日直前、地方自治体の選挙担当者100人以上にフィッシングメールを送りつけたという。

 紙面より
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やっと退位法案成立
退位は公布後3年を超えない範囲で。
退位は終身在位制になった明治以降初めて。
現在の天皇は上皇に。

紙面より
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鉛筆を2本並べたような極細の家、波打ち際に立つ台形の隠れ家、大雪原に溶け込む白いカマボコ形の住宅---。
東京・汐留で開催中の建築展「日本、家の列島」を見た。フランス出身の建築家ら4人が選んだ日本の個性的な住宅70軒を紹介している。
模型と図面だけが並ぶ無機的な展示空間を予想したが、違った。それぞれの家で暮らす人たちの家族構成や衣服、蔵書や愛車を映像や写真、インタビューもまじえて伝える。
住み手が語る日本らしさは各人各様だ。「土間」「坪庭」「浴室」「月見窓」「畳の部屋」。お気に入りの空間は「浴室ですね。1日2回入浴します」朝は40分間、夜は短く」。住人の息づかいが聞こえてくる。
企画した建築家マニュエル・タルディッツさんは日本に暮らして30余年。どんなに先駆的で実験的な注文住宅でも、やはり日本らしさがにおい立つと話す。
施主と話すと、靴を履き脱ぐ「土間」が求められ、鍵つきの個室より共通空間としての「居間」が大切にされる。融通無碍の間仕切りや自然を屋内にとりこむ借景の技法は、いまも存分にいかされていると話す。
よく言われることだが、子ども時代に体得した発音や味覚は成人しても変わらない。安らぎの作法も同じではないか。家に入れば素足で過ごしたい。疲れた日には床でも畳でも寝そべりたい。シャワーだけでは休まらない。浴槽も洗い場もほしい。建築展の会場を歩きながら、わが内なる「くつろぎDNA」に気づかされた。

 天声人語より
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またまたミサイル発射
短距離の地対艦巡航ミサイル数発を発射した。

 紙面より
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アユの季節である。
九州の球磨川、紀州の日置川、関東の那珂川など各地の名所で先月から来月にかけ、アユ釣りが解禁されていく。
主流は、おとりにアユを使う友釣りと聞く。川に泳ぎ着いたアユはそれぞれ半畳か1畳ほどの瀬を占有する。侵入したアユを撃破対する縄張り行動にちゅく目視、おとりに針をつるして近くを泳がせ、アユを仕留める。
友釣りの期限には諸説ある。「江戸時代、伊豆の狩野川である僧が編み出したという説が有力。伊豆から長良川など他の土地へ伝わったようです」と大阪市東成区の村田さん。銭湯経営のかたわら、釣り具大手などの主催する大会で名をはせ、独自の技法も編み出した名人だ。
北海道から台湾まで各地の川でアユと対峙すること五十余年。友釣りは1980年ごろにブームが起きてファンも増えたが、「肝心の河川環境は良くならなかった」と嘆く。ダムや人口の堰が回遊の道をふさぐ。農薬や公共工事が川を汚し、アユのえさであるコケや藻の生育を妨げてしまう。
〈竿を伝う動き頼もしおとりあゆ〉。アユ研究で知られる故宮地伝三郎・京都大教授の句である。〈友釣りの足場もとめて合歓のの花〉。俳号は非泥。アユのみならず釣る側の生態も好んで詠んだ。
アユと人の知恵比べなら圧倒的に人が優位かと思いきや、そうでもないらしい。おとりか否かアユは見抜いてしまう。釣り客の多い瀬に住むアユは目が肥え、よほど細い針でないと近づかない。調べるほどに賢い魚である。

 天声人語より
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退位法案可決へ
天皇陛下の退位を実現するための特別法案は午後参院の特別委員会で審議入りし、即日可決される。特別委は、政府に「女性宮家の創設等」の検討を求める付帯決議を、衆院の委員会と同じ文言のまま可決する予定だ。
質疑では、安定的な皇位継承をめぐり、男系の皇統維持をどう考えるのか、政府側の答弁も注目される。

紙面より
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地球温暖化対策の国際ルールである「パリ協定」は、米国が主導し、難交渉の末にまとまった。
その経緯を考えれば「まさか」である。しかし、トランプ大統領の日頃の言動からすれば「やはり」であろう。米国の利益のために協定から離脱すると、表明した。
「私はピッツバーグで選ばれたのであって、パリではない」。かつて石炭や鉄鋼で栄え、今は寂れる地域の代表格として大統領は都市の名をあげた。投票してくれた人々との約束を守ると強調したのだろうが、世界への座視はどこにもない。
米国では法制度を変えて利益を選挙区に誘導する手法を「ポークバレル」という。食いぶちを地元に運んでくる意だろう。離脱方針は世界を向こうに回したポークバレル政治とも取れる。
恩を着せられたピッツバーグだが、市長はツイッターで「私はパリ協定の指針に従うことを保証する。人々と経済、未来のために」と述べた。国はどうあれ国際ルールを尊重し発展をめざす姿勢だろう。地球の利益と地域の利益は、決して別々ではない。
大統領は見えていないか、見ないふりをしているか。演説でどこか元気のなさそうだったのは、事の重大さを内心分かっているからかもしれない。
滝のように降る雨の回数が倍増し、真夏日が年間49日増える---。このまま何もしなければ、21世紀末に訪れる平均的な日本の姿という。大国の離脱にゆるみ、世界が対策をサボり出す。絶対にあってはならないシナリオである。

 天声人語より
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批判ツイート再び
ロンドン市長に「哀れな言い訳だ」と、しつこく批判を続けている。
市民に落ち着いて警戒するように語ったカーン市長のメッセージに、「ロンドン市長は『恐れる理由はない』と言っているが、市長に脅威についての認識が足りないかのようなコメントをツイート。
市長側が「ツイートに反応するよりほかにやるべき大事な仕事がある」との発言には、哀れな言い訳だと。
カーン氏はイスラム教徒初のロンドン市長。
メディアがトランプ氏とカーン氏の論争を操作していると。

紙面より
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小国は主権を守るため核を持つ以外ない。プーチン氏米を警戒発言
ロシアのプーチン大統領は、核開発をやめようとしない北朝鮮の理屈に一定の理解をしめした。北朝鮮よりも、米国が自国の安全保障に対する最大の脅威だと考えるプーチン氏の世界観が浮き彫りになった。
米国を批判して「力の倫理、暴力の倫理が幅をきかせている間は、北朝鮮で今見られるような問題がこれからも起きるだろう。小さな国々は、独立と主権を守るためには核兵器を持つ以外の方法がないと考えいる」と述べた。
ロシアは国連安保理の制裁決議に賛成した。しかし、問題は引き起こしている根本的な原因は、武力を背景に北朝鮮の体制を脅かす米国にあるというのがプーチン氏の考えだ。背景には、米国が北朝鮮を理由にアジア太平洋地域の軍事力を増強していることへの強い警戒感がある。
プーチン氏は、「軍事同盟に加わっている国は、主権を制限され、遠くの指導部に許可されたことしかできない」とも述べた。プーチン氏は、北大西洋条約機構や日米・米韓同盟が、米国の意を受けてロシアを東西から挟み撃ちにする道具となっていると受け止め、強い不満を抱いている。

 紙面より
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トランプ氏批判ツイート
テロ 平静呼びかけたロンドン市長を批判するコメントをツイートした。

紙面より
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エッセイストのたかのてるこさんは旅先のモロッコで、イスラム教のラマダンに出くわした。
断食に挑戦したことがある。現地の人たちに励まされながら、そのときの感想である。「おめでたい雰囲気で、なんか日本のお正月みたいだなぁ」。
日の出から日の入りまで水すら口にできないのはつらい。しかし日没後の食卓では皆がとびっきりの笑顔をみせる。「断食をした者同士の気持ちをひとつにしてくれる」と、著書『モロッコで断食』にある。貧しくて十分に食べられない人のことを理解する意味もあるという。
そんな宗教行事あるが、近年は陰惨な事件とともに耳にすることが増えた。アフガニスタンの首都カブールで起きたテロ事件も断食月の始まりを狙ったのか。
断食月中に善行を積めば天国に行ける可能性が高まると言われるそうだが、どこが善行なのか。自爆とみられる爆発で少なくとも90人が命を落とした。大使館や官庁が集まる中心部での蛮行である。
英マンチェスターのコンサート会場でのテロも記憶に新しい。先進国の事件に目を奪われがちだが、中東を中心にそれ以降もテロは相次いでいる。
イスラム社会に詳しい内藤正典・同志社大教授の著書によれば、イスラム教徒らしさは「人と人との間に線を引かないこと」にあるという。だとすれば相次ぐテロは、そこからの逸脱であろう。亀裂を入れ、人びとを引き裂く。テロの病に立ち向かうための正しい治療を世界は施しているだろうか。

 天声人語より
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病後の回復に向けた栄養補給
熱や下痢がおさまった後の食事で心がけたいのは
①体を温める
②代謝を上げる
③疲労を回復
④消化器の吸収力を回復させる
の4点に必要な栄養をとることだ。
まず、体を温める。病後はエネルギーを使い果たし、低体温気味になっていることも多い。血行をよくする栄養素をとることをすすめる。
「ネギのツンとしたにおいのもとになっているアリシンには、血行をよくし、汗をかくのを促す働きがある。ショウガには殺菌力もある。紅茶やウーロン茶、ほうじ茶にも、体を温める作用があるという。
次に、代謝と疲労の回復。病気で落ちた新陳代謝を上げ、疲労を回復させるには、ビタミンやミネラルをとる必要がある。のどごしがよく、消化もよいものがいい。
子どもも食べやすいイチゴやスイートコーンだ。イチゴにはビタミンCやクエン酸のほか、腸を整える水溶性の食物繊維なども含まれている。
スイートコーンの主な成分は炭水化物。ビタミンB群やビタミンC、ミネラルなどもバランスよく含む。消化吸収が早い糖質も含まれている。コーンの皮は消化しづらいので、すりつぶしてポタージュスープなどにする。
熱が出たり、抗生剤を飲んだりすると、様々な腸内細菌が壊れてしまう。ヨーグルトで善玉の腸内細菌を補って、消化器の吸収力を回復させよう。
栄養を取りやすくするために、ゼラチンを活用しよう。
ゼラチンは消化吸収されやすいたんぱく質なので、栄養補給にもなる。ゼラチンでとろみをつけて冷やした「スープゼリー」は、ひんやりしていて、のどに炎症があるときも飲みやすい。
好みの果物や野菜のジュース、スイートコーンを使ったコーンポタージュなどで作ってみるといい。ジュースにショウガ汁を少し加えて、味をみながら砂糖やハチミツで甘味をつければ、子どもでも飲みやすい。
病気予防の観点から、日ごろの食事を見直すことも重要だ。
食物繊維には、整腸効果がある。イモ類や豆類、ゴボウやタケノコなどに多く含まれている。
胃や腸の粘膜を整える働きがあるキャベツやアスパラガスもいい。オクラも、胃腸を保護する働きがある。

 紙面の子育てより---山田佳奈
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脱成長主義を生きるには
90年代になって日本はほとんどゼロ成長に近い状態になっている。にもかかわらず、われわれは、あいかわらず、より便利な生活を求め、より多くの富を求め、休日ともなればより遠くまで遊びに焼かなければ満足できない。政府も、AIやロボットによって、人間の労力をコンピュータや機械に置き換えようとする。住宅もIТなどと結びつけられて生活環境そのものが自動化されつつある。外国からは観光客を呼び込み、国内では消費需要の拡張に腐心している。それもこれも、経済成長のためであり、それはグローバル競争に勝つためだというのだ。
日本がグローバルな競争にさらされていることは私も理解しているつもりではあるが、そのために自然や四季の移ろいを肌で感じ、地域に根を下ろし、便利な機械や便利なシステムにできるだけ依存しない自立的生活が困難になってゆくのは、わけわけの生活や経済のあり方としても本末転倒であろう。

 異論のススメより------佐伯啓思
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蚊に刺されぬためには
蚊の主食は花の蜜や果物の汁などで、血を吸うのはメスだけだ。吸った血液中の成分は、卵をつくる為の栄養分として利用する。触角などで呼気中の二酸化炭素の濃度、体温や汗に含まれる乳酸などの成分を察知して人に近づく。こうした特徴から、「体温が高めで、汗かきの人は刺されやすい。
またヒトスジシマカは大人の腰より低い部分を狙うけいこうがあり、身長の低い子どもは刺されやすい。
運動後や飲酒後も体温が上がり、吐く二酸化炭素の量が増えるので注意が必要だ。よくO型の人が刺されやすいと言われるが、血液型は関係ない。少なくとも明確な科学的根拠はない。
刺される可能性をへらすためには、薄めの色や長袖や長ズボンで肌の露出をひかえるのが基本だ。虫よけ剤も有効成分の濃度が高く、長持ちするタイプが昨年から国内でも発売されている。
蚊の発生を防ぐのも重要だ。蚊は水辺に産卵するので、水がたまったバケツや植木鉢の水受けなどは発生源になる。
週に一度、不要な水を捨てることで発生を防げる。幼虫のボウフラは6~8日間かけて成長し、さなぎを経て成虫になるが、その間に水を捨てれば蚊の発生を防げる。動かせない樹木の穴は覆いをするか土で埋める。
昆虫成虫阻害剤という成虫に育つのを防げる薬剤を雨水ますにまいて対策する自治体もある。

 続・元気のひけつより
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日本なら1万円札、米国なら100ドル札。高額なお札から段階的に廃止し、最後は紙幣をなくすべし。
そんな刺激的な提案が、米ハーバード大学教授ケネス・ロゴフ氏の新刊『現金の呪い』にある。現金を大幅に減らせば、犯罪や脱税がやりにくくなると訴える。
100㌦札で100万㌦を用意するなら何とか大きめの紙袋に入るが、10㌦札で硬貨やとなれば大変だ。裏金としては不便この上ない。カード決済ばかりになれば、現金払いで税金をごまかすのも難しくなる。
そんなキャッシュレス社会は可能なのか。スウェーデンではほぼ示現しているとの記事が、先日の経済欄にあった。カード払いが隅々まで広がり、「現金お断り」を掲げるパン屋があるというから驚く。
現金を受け入れない銀行窓口も多く、「現金を使う権利」を求める運動まで起きているという。スウェーデンは欧州で最初に紙幣を発行した歴史を持つ。何事にも合理的なこの国らしい割り切りは、世界の未来図なのか。国内総生産に対する現金の割合は、1.7%まで低下した。
その割合が2割近くあり、現金主義が強いのが日本である。それでも気がつけば、コンビニのお菓子一つに電子マネーを使っている。
無現金社会となったこの国を想像してみる。お年玉の習慣はどうなるのだろう。御祝儀に新札をそろえる心づかいは、タンスの奥のへそくりも、存在を許されなくなるか。何だかさびしいと感じるのは、まだ紙のお金に心がとらわれているせいだろうか。

 天声人語より
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東証一時2万円台に
取引時間中としては2015年12月2日以来、1年6カ月ぶりの2万円台。
米国の経済指標が堅調で、景気が回復するとの期待感から買いが膨らんでいる。

紙面より
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「ひもとく」ってどこにある?
新製品の紹介記事を校閲した際、「専門家が魅力をひもときます」という表現を見ました。
この「ひもとく」は、「解説する」という意味のようです。
「ひもとく」は、巻物などのひもをほどいて書物を読むことをいうのが一般的でした。でも最近は「疑問を解明する」「背景を説明する」といった意味で使われることが増えています。
「広辞苑」は、「ひもとく」に二つの項を挙げています。一つは「繙く」で、書物の帙(カバー)のひもをほどいて読むこと。もう一つは「紐解く」で、下衣のひもをほどくことや、つぼみが開くこととあります。
他の国語辞典もおおむね似た説明をしています。ただ、「三省堂国語辞典」は「謎を解く」ことも指すと加えています。
現代では、ひもをほどいて何かを読む機会はほとんどありません。「繙く」ではなく「紐解く」の方から連想が広がり、字面からも「謎説く」につながってきたとも考えられます。
朝日新聞は「ひもとく」の使い方について取り決めを設けていませんが、読者からは「謎をひもとく」は違和感がある「歴史をひもとく「なら古いものを参照するという意味なので理解できる。といった声が届きます。他紙では「解明するという意味では使わない」としている社もあるようです。
以前はしていた行為を、文化や技術の発展でしなくなったのに、その動詞だけは残っている例は、少なくありません。
綿や繭から繊維を引き出して糸にする「紡ぐ」は、紡績が中心産業だったころに比べると使う場面は減りましたが、「言葉を紡ぐ」といった表現が使われ続けています。「書く」も、キーボードなどを「打つ」ことが多くなっても使われています。
技術が急速に進歩しても言葉の変化は伴わない例は、今後も出てきそうです。意味を派生させてでも生き延びる言葉の「生命力」に感心させられます。

 ことばの広場より
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小池知事
ここにはまだ「巨大なわだかまり」。
五輪経費の大枠合意で1千億円削減と言うも。
都外自治体の負担額は先送り。

素粒子より
何も自分だけでは決められない小池知事。
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説明と説得はどう違うか。
「だれかの頭の中にまったく新しいアイディアを積み上げること」が説明だとすれば、説得は、相手のアイディアを壊すところから始めなければならない。
すなわち、世界の見方が正しくないのだと相手に分からせる。ダメな部分を壊して、もっといいものにつくり変える。相手のプライドを傷つけずに説得するのは大変な仕事だろう。6人のリーダーたちが、イタリアのG7で試みた。
説得相手のトランプ米大統領は、地球温暖化対策の「パリ協定」が経済の重荷になるとして離脱をちらつかせる。これに対し他の首脳たちからは環境ビジネスはむしろ雇用を増やす、などの訴えがなされたという。
まずは米国抜きの6カ国で温暖化対策に取り組むことになり、トランプ氏が近く離脱か残留かを判断する。最後に話した人の考えに影響されやすいとも言われるトランプ氏である。記憶が鮮明なうちに、離脱をお思いとどまってほしい。
大統領の側近にも協定の離脱派と残留派がいる。温暖化対策への疑問はトランプ氏の専売特許ではなく、共和党の議員にも少なからず共有されている。本国に戻り、どんな説得合戦が繰り広げられるのか。
トランプ氏の掲げる「米国第一」は自国のことと他国のことをどこまでも分けていく考え方である。しかし温暖化問題によそごとは存在しない。「地球ごと」なのだ。

 天声人語より
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