2017年04月の記事


老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」は歌詞のむごたらしさで知られる。
フランス革命の際、外国と戦う兵士を鼓舞するため書かれた。敵が<息子を、妻を、殺しに来る><武器を取れ、市民諸君><不浄なる血が我らの田畑に吸われんことを>。
パリで先週、右翼・国民戦線の集会をのぞいた時も何度も合唱されてた。この党の排外的な姿勢と重ね合わせると、落ち着かない気分になった。マリーヌ・ルペン党首が「移民の裏にテロがある」と声を張り上げ、「ここは我々の場所だ」と聴衆が叫んでいた。
これでもマリーヌ氏の父親が党首で、人種差別的な発言が目立った頃と比べると穏当だという。「父親の時代なら支持しなかった」という女性が会場にいた。「マリーヌは貧しい人のことを何とかしようとしている」。
東部の小さな町を訪れた。地域の経済を支えた高炉が火を落とし、仕事を求めて隣国に通う人がいる。かって社会党が強かったが今や国民戦線の金城鴻池である。「政府に裏切られた」。そんな声を聞いた。
大統領選は、マクロン氏とルペン氏による決選投票に持ち越されることになった。親欧州連合対反EUであり国際主義対ナショナリズムだといわれる。しかし、裏にあるのは「経済の変動の名かでまくやつている人」と「うまくいかない人」との断絶であろう。
置き去りにされた人たちに手を伸ばすことができなければ、排外主義は静かに入り込む。フランスに限った話ではない。

 天声人語より
この意見がアメリカ大統領選の最重要事項だったのだ。
そう考えればトランブ氏が勝った理由が分かる。
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「健康づくりのための身体活動基準2013」は身体活動を「運動+生活活動」と
日々のちょつとした動きもスポーツ並みの健康効果があり、ちょっと体を動かすことを増やす「プラス10」を推奨。そうすれば、がんや認知症を減らせるという。
では、どうすれば生活活動を増やせるのか。まず起床から就寝までに、どこで体を動かせるか1日を振り返ることだ。
通勤時に早歩きしたり、掃除や洗濯でキビキビと動いたり。そんな小さな動きが「ちりも積もれば山」。1日10分でも、1週間で合計1時間でもいいし、途中でやめても三日坊主を繰り返すつもりでも構わない。
自分の身体活動レベルを知るときには活動量計が役に立つ。
歩数計の機能に加え、家事などの生活活動で1日に体を動かして消費したカロリーが示される。活動量が基準や目標に対して十分なのか下なのか客観的に教えてくれる。
いわば自分の現在地を示すナビ。最近は結果をパソコンやスマホに送って確認できる。
注意点は、体を動かす次官は一気に増やさず、体調が悪いときには無理をしない。痛みが出たら、医師や運動の専門家に相談を。夏場などは炎天下を避け、熱中症に気をつけよう。

 元気のひけつより
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ビリ辛宣言、私は辛党。自民党が公式サイトで「辛党仲間」を募集している。
今月末、千葉・幕張メッセで開かれる恒例のイベント「ニコニコ超会議」にブースを出し、来場者に党本部の食堂と同じ味のカレーをふるまうそうだ。
「無責任にみんなに甘い顔をするのはカンタン。でも、ピリ辛にならなきゃいけない時もある」「甘党では日本を守れない」。うたい文句が勇ましい。
自民党カレーなら、筆者も食べたことがある。取材のついでに党本部最上階の食堂に入った。福神漬けの添えられた親しみやすい味だったが、辛口だった記憶は少しもない。せいぜい中辛という印象だった。
現政権の内輪に対する姿勢にもスパイスが著しく足りない。現状を味にたとえるなら極甘だろう。防衛、農水、沖縄北方、地方創生など各大臣がどんな失言をし暴言を吐こうと、「緊張感を持って職務に」という注意だけで済ませてきた。
「あっちの方だったから良かった」。東北の被災者の心を踏みにじる復興支援専門員まではさすがにかばいきれなかった。本来は3週間前の失言の段階でけじめを付けておくべきではなかったか。原発事故の自主避難者が故郷に戻れないことを「本人の責任」と切り捨てた当人である。
甘味、塩味、酸味、苦味、旨味-----。食品科学ではこれら五つを人の「基本味」と呼ぶ。酸いも苦いもあってこそ人の営みなのに、現政権は甘さばかりが先に立つ。身うちには甘い体質を満天下にさらしておいて「辛党宣言」はないだろう。

 天声人語より
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日ロ首脳会談
航空機を利用した元島民の特別墓参を6月に実施することが決まった。
北方領土問題での共同経済勝島については、5月にも官民合同の現地調査を実施することが決まった。

紙面より
何も領土交渉の進展にはつながっていない。
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石と違って運びやすい現代の紙幣である。
それにしてもこれほどの現金を持ち歩く人がいるとは。福岡市の繁華街で銀行からおろしたばかりの3億8400万円がスーツケースごと奪われた。被害にあった男性は「金塊を買うためだった」と話しているそうだが、銀行送金の通用しない世界なのか。直後に7億円超の現金が福岡空港で運び出されようとしたのも見つかった。強盗との関連は薄そうだというから、現金社会の広がりに驚く。
現金のリスクは盗難に限らない。脱税や犯罪を支えているとして、米国では段階的に紙幣を廃止してはどうかと提案する経済学者もいる。一方でクレジットカードも不正な読み取りなど心配は拭えない。便利さを求め、リスクを抑えるのは容易ではない。

 天声人語より
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米大型減税、法人税15%に
経済政策の柱となる税制改革案の概要が公表された。
法人税や所得税の大規模な減税が特徴。
肝心の財源をどう賄うのかの詳細は示されてはいない。
法人税は現行の35から15に半減。

 紙面より
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昨年は年度単位の貿易収支が6年ぶりの黒字に
2016年度の貿易統計によると、輸出額から輸入額を引いた「貿易収支」は4兆69億円の黒字だった。
年度単位での黒字は6年ぶりで、11年の東日本大震災後初めて。
円高や原油安で、輸入額が大きく減ったことが影響している。
また、本年度の3月の貿易収支は自動車部品などの輸出が好調で、6147億円の黒字。

 紙面より
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復興相辞任へ
今村復興相は事実上の更迭で、交代することに。
首相も任命責任があると謝罪した。
自分はたとえそうだと思っても、言ってはいけないことと言っていいことが分からない人が議員をやっているなんてあきれたものだ。
それがまた大臣だというからあきれてしまう。
大臣に推薦した人も責任を感じるべきだ。
自民党も人材不足なのかだろうか。
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冒険者ノ植村直紀は1978年、約800㌔を56日間かけて犬ぞりで進み、北極点に達した。
単独行では過去に例のない挑戦だった。
途中、浮氷に残され、シロクマに襲われた。「ここで俺の一生は終わりか」と何度も天を仰いだ思いを残している。世界初を競い、冒険の先鋭化が進んだ時代だった。
そうした姿も、様変わりした。近年は専門家が希望者を募り、競ってツアーを組む。世界最高峰のエベレストでさえ、年間数百人が挑む時代だ。だが、どれほど商業化しても、冒険行には死へとつながる淵がいたるところで待ち受ける。
今月13日に北極点到達に成功した南谷真鈴さんも道中、クマに遭遇した。そりの中のサラミを食い荒らされ、必死の思いで撃退したそうだ。すでに世界7大陸の最高峰に昇り、南極点も踏破。今回の北極点と合わせ2年余りで「エクスプローラーズ・グランドスラム」となった。二十歳での達成である。
ヤマトの出会いは商社勤めの父親の赴任で香港に暮らした13歳のときだった。魅力にとりつかれ、エベレストが目標になった。16歳になると、親の援助は受けず、一人で100社以上にメールを送り、支援を求めて足を運んだ。
彼女の冒険行は早稲田への進学と両立させながら進んできた。次はヨットで世界一周を目指す。「やりたいことをリスト化すれば、いまやるべきことがみえてくる」という。冒険の世界の変化には、先人たちも目を丸くしていることだろう。

 天声人語より
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辺野古埋め立て開始
移設のための護岸工事に着手。
普天間飛行場の全面返還に向けてやっと歩み出した。
翁長知事は工事差し止め控訴を考えいるようだが、基地の返還のためには仕方がないのだ。
この辺で諦めるべきだ。
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毎朝渡すお弁当はあなたへのお手紙----。いまNHK「みんなのうた」で放送中の曲「お弁当ばこのうた」。
台所で野菜を刻む軽やかな音とともに始まる。
作詞作曲は半崎美子さん。初のメジャーアルバムが今月発売されたばかりのシンガー・ソングライターである。「家族との普段の会話とか知り合いから聞いた悩みとかから曲を作ります。作詞も作曲も独学です」。
老眼鏡で新聞を読む父親に語りかける「永遠の絆」。若くして母親と死別した友人の思いを歌にした「深層」。作品世界はあくまで平明である。
家族の反対をおしきって札幌から上京し、東京・駒込のパン屋に住み込みで働きつつ音楽活動を始めた。下積み17年、自作CDを携えて精力的に回ったのは各地のショッピングモールだ。延べ200カ所以上で歌ってきた。
「音楽ホールやライブハウスって非日常の場所ですよね。でもモールは日常の場。私は日常を歌いたい」。なるほどモールへ買い物に来る人は音楽ファンとは限らない。老若男女それぞれの情感に訴える曲でなければ足を止めてもらえない。
心に撒いた種に涙の水を落として/誰の目にもとまらぬように静かに咲く---。津波による犠牲者の多かった宮城県石巻市に捧げた「種」である。歌を聴いてくれた人の打ち明け話から生まれた曲もある。売れなかった時代が長かった分、ごく普通の人々の思いをすくう感性が育まれたのだろう。伸びやかな歌声が、生きづらさを抱えた人々の胸に響く。

 天声人語より
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フランスの大統領選、決選投票に
マクロン氏とルペン氏の決戦へ。
親EUと反EUの対決。
既存の2大政党の候補者がいない異例の対決に。

紙面より
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トランプ政権の軍事的圧力。体制変える効果は乏しい。---の3
アサド政権も金正恩政権も、国民の安全を保つどころかそれを奪う非道な権力であり、正統性を認めることはできない。だがどちらの政権も、その権力を保持するためには最大限の暴力に訴える可能性が高い。体制の存続のためにあらゆる手段をとる相手を前にするとき、どれほど米軍の力が圧倒的であつたとしても、限定的武力行使の効用は乏しい。
現在のトランプ政権は限定手的空爆や軍事的威迫しか行っていない。それによってシリア政府や北朝鮮政府の政策が変わるのなら結構なことだ。だが、力の示威を前に相手が屈しなければ、介入を拡大するか放置するか、選択を迫られる。トランプ政権は、オバマ政権が慎重に避けてきた瀬戸際政策の落とし穴にはまろうとしている。

時事小言より----藤原帰一
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高カカオチョコで腸内の善玉菌を増やし 便通改善
カカオ分70%以上の高カカオチョコレートを店頭で見かけませんか。ちょこっとでも腸の調子を整えることが分かってきました。
チョコの成分で有名なのはカカオポリフェノール。認知症の予防や動脈硬化のリスク軽減などの効果があることが、2014年から愛知県蒲郡市で行われた市民347人を対象にした健康調査でわかった。一方、この調査で「便通が改善した」という声も聞かれた。ポリフェノールでは説明できない結果だった。
「カカオたんぱく質が関わっているのでは」と帝京大の古賀准教授は考えた。古賀さんは機能性が未解決だったカカオたんぱく質の抽出・分離に初めて成功。大豆や牛乳のたんぱく質と比べて消化されにくく、大腸まで届くことを明らかにしていた。大腸には500兆個以上の腸内細菌がすみ、食物繊維などを餌に腸内環境を整えている。
菓子メーカーの明治と共同で、便秘気味の女性31人を2群に分け、カカオ分72%の高カカオチョコと、カカオたんぱく質を含まないホワイトチョコを、それぞれ毎日25㌘、2週間食べてもらった。
すると、ホワイトチョコの群は変化はあまりなかったが、高カカオチョコの群は排便回数が週2.8回から4.9回に、1回の排便量も2倍以上増加。便秘解消が裏付けられた。「結果にびっくり」と古賀さん。女性たちの腸内細菌を調べると、「フィーカリバクテリウム」が約2.5倍増えていた。この菌はあまり知られていないがビフィズス菌、乳酸菌と同様に善玉菌だ。
この菌から作られる酪酸は大腸の粘膜を刺激し、便通改善の効果がある。古賀さんは「カカオたんぱく質が善玉菌の餌になり、腸内環境が改善した」と話す。
厚生労働省の13年の調査では便秘に悩む人は約470万人で女性に多い。高カカオチョコの機能を研究する愛知学院大の大沢教授は「日常の食事習慣の中で少しずつ食べることが大切」と助言する。少量でも様々な効果が出るので、カロリーも気にするほどではないという。

 続・元気のひけつより
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トランプ政権の軍事的圧力。体制変える効果は乏しい。---の2
シリアのアサド政権の場合、瀬戸際政策どころか、すでに戦争が続いている。化学兵器の使用を見過ごしてはならないという主張はその通りだが、アサド政権が最大限の暴力に訴えて政権保持を模索している以上、ミサイルを撃ち込むだけでは政策転換を期待できない。オバマ政権がアサド政権への攻撃を恐れた理由はそこにあった。そもそもアメリカに賛同する勢力が極度に弱体なシリアで、ISISとアサド政権をともに敵とするような介入に成果を期待することはできるだろうか。
北朝鮮は古典的な瀬戸際政策の事例と見ることができる。そして、ミサイル実験は失敗に終わったと見られるものの、アメリカによる軍事的圧力にもかかわらず、北朝鮮がミサイル実験を断念しなかったことは確認しなければならない。クリントン政権から四半世紀、北朝鮮への圧力や交渉が成果を出していないのが事実であるとしても、これまで以上に圧迫すれば相手が屈するとは期待できないのである。アメリカが軍事的圧力を強め、中国がこれまでの微温的な経済政策を実効性のある制裁に変えたとしても、金正恩政権が方針を転換する保証はない。

 時事小言より----藤原帰一
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理想的な健康長寿の姿、それに近づくための心の持ち方
まず「健康」という言葉そのものについて考えます。「健」の字には、建物の「健」が含まれます。地震で倒れない、しっかりした建物を建てるように、「人間の体を健やかに保つにも、強い土台が必要だ」と解釈できそうです。
次に「康」というと、260年続いた江戸幕府の礎を築いた、徳川家康の名が思い浮かびます。「啼くまで待とうホトトギス」と詠んだ、という逸話があるほど、家康は気長で心に余裕のある人物だったと言われています。漢和辞典を調べると、康には「すこやか」「やすらか」といった意味があるようです。健やかに、安らかに。気長に、余裕を持って。そんな心の持ち方が長生きのコツでしょうか。「人生50年」と言われた時代、家康は70年以上、生きたことが分かっています。
では、長生きしたら、毎日をどう楽しむか。「今までやったことがないことをやってみる」。それに尽きます。挑戦するかしないか、迷う前に、「新しいことに挑戦する毎日」を習慣化してしまえばいいのです。

 あるがまゝ行くより---日野原重明
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トランプ政権の軍事的圧力。体制変える効果は乏しい。---の一
国際政治では、戦争の瀬戸際まで相手を圧迫する政策のことを瀬戸際政策と呼んでいる。瀬戸際政策をとる相手に対して妥協すれば不当な圧力に屈したことになるが、妥協を拒むときには全面戦争を覚悟しなければならない。国際政治における危機のなかでも、瀬戸際政策は戦争が生まれる可能性がもっとも高い状況である。
ここで怖いのは、相手が全面戦争を覚悟しているのにこちらにはそのような意思がないとき、軍事的圧力を強めて瀬戸際政策に対抗しても効果が乏しいことである。特に、相手が権力の拡大ではなく体制の存続を目的として行動するには、圧力を加えても相手の行動を変えることは難しい。

 時事小言より----藤原帰一
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パリ手またテロ事件
シャンゼリゼ通りの凱旋門に近いとこであり、ISが犯行声明を出した。
容疑者はその場で射殺されたが、この容疑者については要注意人物と当局が把握していたという。
しかし、結果は起きてしまった。

紙面より
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重病の息子と静かに暮らしたい一心で、腕に自信の画家がモネの名画の贋作を描きあげる。
ボストンの美術館に忍び込み、展示中の真作とすり替えてしまう。
昨年、日本で公開された米映画「ザ・ファージャー」である。画家をじょん・トラボルタが演じた。偽作は色調、筆遣いまで本物そっくり。犯行後も美術館は被害に気づかないままだった。
神奈川県が所有する故棟方志功の版画作品が消え、カラーコピーされた偽物にすり替えられる事件が起きた。1975年の県民ホール落成にあわせて、県が300万円で制作を頼んだ。
3年前、県立近代美術館で作品を一般に公開した際、美術に詳しい来館者から「レプリカではないか」と指摘を受けた。額を外して偽物と気づいた担当者の動揺がありありと目に浮かぶ。
「二つの絵を並べて、どっちが本物でどちらが模写か、見極められる批評家など、一人もいやしない」。20世紀半ば、フェルメールの名画の贋作で名をはせたオランダの画家メーヘレンの言葉である。これまで世を騒がせた紛いもの事件で、主役はたいてい屈折した画家だった。
それらに比して、コピー機で複写するという今回の手口は、安直すぎていささか拍子抜けする。本物は和紙に刷られていたが、見つかった偽物は普通紙だった。すり替えた際、上下逆さまに台紙に貼ったのは動転したせいか。いったい誰の仕業か。本物はいまどこにあるのか。

 天声人語より
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北朝鮮問題
米がテロ支援国家に再指定の検討をしている。
また、イランとの核合意についても見直しを示唆。

紙面より
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横浜市に住む主婦、加山圭子さんは12年前、75歳の母を踏切事故で亡くした。
東京都足立区の竹ノ塚駅を通過した東武伊勢崎線の準急電車にはねられた。
ほかの事故の遺族らと支え合う場「紡ぎの会」をつくった。事故をなくす手立てを探ろうと、できる限り多くの事故現場に足を運んだ。遮断機がない、段差が多く?で動きにくい。時間内に渡りきれない。踏切の抱える問題の多さを痛感した。
その加山さんがきのう花束を携えて降り立ったのは、川崎市川崎区の京浜急行・八丁畷駅である。先週土曜の朝、踏切内に入った77歳の男性と、巣食おうとした52歳の銀行員が亡くなった。
「ほかの死亡事故の現場に比べると、渡る距離が非常に短いですね」と加山さん。「すぐに渡れそうに見える分、実は危ない。電車って気づいたらあっという間に来るんです」と静かな声で話した。
筆者が歩いて測ってみると、端から端まで十数歩。「カンカンカン」と警報が鳴りだしてから電車が車で45秒である。杖をついた高齢女性が警報にせかされて、精いっぱいの急ぎ足で渡っていく。
踏切の脇に立ち、轟音とともに駆け抜ける列車を何本も見送った。高度に進化した列車運行システムのなかで、踏切ほど昔のままの原理で、踏切ほど危うい装置があるだろうか。無理やり入り込む人を阻むこともできない。身を挺して救助しようとした行員の目には、どんな光景が見えていたのか。供えられた花々が列車の風圧ではかなげに揺れた。

 天声人語より
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トランプ米政権
ペンス副大統領は「平和は力によってのみ達成される」。
それを支持する安倍首相。
ロン・ヤス時代を見るような。

素粒子より
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北陸と信州を結ぶ山岳観光路「立山黒部アルペンルート」がきのう全線で開通した。
先週、筆者が訪ねた標高1930㍍の弥陀ヶ原は除雪も順調で、バスの車窓から雪の回廊を満喫した。
「いまの営業期間は春から初冬まで。ゆくゆくは欧州の山岳リゾートみたいに通年で営業してほしいですね」と富山県認定の自然解説員伊藤さん。立山連峰のふもとでコンビニ「立山サンダーバード」を営み、20年になる。
見せは品ぞろえで個性を放つ。毛針、山菜、缶バッジ、外国産の葉巻、店の好みと客の好みが、商品棚でひしめき合う。
「セブン-イレブンやローソンはどこも巨人。うちはミジンコ。とても太刀打ちできません」。妻と長男3人で、24時間営業では体が続かない。「国立公園手前の最終コンビニはこちらです」。近くに出店した大手から、伊藤さんの店を無視するかのような集客看板を立てられ、頭を抱えた時期もある。それでも登山客のため早朝に店を開け、釣り人のために畑でミミズまで育てて、店を守ってきた。
便利さが津々浦々に浸透し、コンビニはいまや日本に5万店。筆者もほぼ毎日お世話になるが、その反面、全国とこでも似たような店内ゆえ驚きには乏しい。知らぬ街で独創的なコンビニに出会うと、たちまち旅情を覚える。
アルペンルートの開通とともに立山は春を迎える。訪れる人が増え、売れる品も変わる。夏山シーズンや秋の紅葉までにらみつつ、伊藤家は次の品ぞろえに知恵をしぼる。

 天声人語より
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日米経済対話
世界の1強を相手に日米の対話が始まる。
さて何を突きつけてくるか。
いべての選択肢はテーブルの上にある?

素粒子より
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膝の下から引き裂けて、草叢の中を引っぱられていくような、かつて経験したことのない痛みだった。
熊本で地震に襲われたときのことを作家の石牟礼道子さんが書いている。わずかな食料や原稿用紙を持ち出そうとしたところで気絶した。
たいした傷ではなかったというが、1日あまり後に「本震」の揺れにあい、病院に運ばれた。退院して老人ホームに戻ったものの「自分の居場所がない」との気持ちが深まった。「もともとそういう気がしていたのに、この地震であちこち移されたので、いっそう居場所がないという虚無感が強まったのだろうか」。
熊本地震からきょうで1年になる。いつも通りの暮らしができず、不自由を強いられている方も多い。いまも4万人を超える人が応急仮設住宅などで生活している。
〈眠られぬ夜がつづきて眼冴ゆ車があまた並ぶグランド〉塚本諄。余震をおそれての車中泊であろう。昨年夏に特集を組んだ雑誌「現代短歌」を開くと、避難生活のつらさが伝わってくる。〈すり足に父が夜道へ歩みだすトイレは遠き横降りの雨〉浜名理香。
地震で50人が命を落とした。その後に170人が亡くなり、災害関連死とされた。揺れが収まっても終わらない長き戦いがある。ケアを続けて、孤独にならないようにすることが、いかに難しいことか。
約2千の活断層が走る日本である。いまの暮らしが明日にも断ち切られることを想像してみる。命をつなぐために、何ができるのかも。

 天声人語より
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北朝鮮は
どこまでやれば叱られるか探るよう。
ミサイルを1発発射。
問題は米政権が大人かどうか怪しいこと。

素粒子より
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絵画鑑賞の目に自信はないけれど、いちど見て忘れられない絵がある。
例えばゴッホの「馬鈴薯を食べる人々」。薄暗い部屋で5人の農民が食卓を囲み、ごつごつした手でフォークを握る。皿にはジャガイモの他に何もなく厳しい暮らしが伝わってくる。
かつての欧州では「貧者のパン」であったと書物にある。やせた土地でも育ち、栄養価が高い。それでもときに病気に襲われた。1840年代のアイルランドのジャガイモ飢饉は多くの死者を出し、人々は種イモまで食べた。
飢饉とはほど遠いが、ジャガイモの不作が響いたようだ。スナック菓子メーカーが相次いで、一部のポテトチップスの販売を休止・終了しているという。この時期は北海道産を貯蔵して使うそうだが、在庫が底を突きかけている。
思えば台風銀座になったかのような昨年の北海道だった。8月だけで三つが上陸し、接近した台風10号もジャガイモをはじめ農作物に被害をもたらした。
最大手のカルビーがポテトチップスを発売したのが1975年である。いまやピザ味やバター味があり、食感にも違いがあるなど、大変な種類の豊富さである。好みの商品が休止にならないか、気になる方もおられよう。
九州で収穫が始まるのは5月ごろで、メーカーは農家に前倒しを頼んでいるという。南北に長く自然の多様な列島。それぞれの大地を耕す人々のリレーのうえに私たちの食生活がある。小さな菓子の袋が改めて教えてくれる。

 天声人語より
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春の熱中症、真夏の炎天下で起きるという先入観はだめ。寒暖の差が激しい春も要注意です。
対策はまず、天気予報に気を付けよう。気温だけでなく湿度も重要だ。湿度が高いと脱水状態になる危険が高い。
「夏日」「真夏日」「蒸し暑い日」といった予報が出たら、「春ではなく夏だと思って過ごすのがコツ」。夏のような脱ぎやすい服装にする。また、お盆の季節に外を何時間も歩くようなことをしないと同じで、ゴールデンウイーク中なども気温が上がりそうなら無理な計画は立てない。
こまめな水分補給も心がける。水だけ取ると体液の塩分濃度が薄まり、塩分濃度を上げるため余計に汗をかく悪循環に陥りやすい。塩気のものを一緒に取るといい。塩分や糖分の濃度を体液に合わせてある経口補水液も有効だ。
お酒は脱水を助長するのでかえってよくない。
もしも、熱中症で倒れた人がいたら、救急車が来るまでに体温を下げる工夫をする。服をゆるめ、首の両脇やわきの下などをぬれタオルなどで冷やすと体温を下げやすい。太い血管が体の表面近くを通っている場所だからだ。「保冷剤をハンカチでくるんで当てるのもいい」。

 続・元気のひけつより
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1962年、米国の目の前にあるキューバにソ連が核ミサイルを配備したことが判明した。
米国は海上封鎖をしたうえで空爆をちらつかせ、米ソの核戦争のおそれが一気に高まった。キューバ危機である。
ソ連の指導者だったフルシチョフは危機のさなかに「同志諸君、今夜はボリショイ劇場へ行こうではないか」と声をかけたという。オペラ鑑賞を国内外に見せ、少しでも緊張を和らげたかった。「心の中の不安を隠そうとつとめたが、それは押さえ切れるものではなかった」と回想録で述べている。
米ソとも相手の出方を読めず疑心暗鬼に陥っていたのだろう。戦線が欧州飲む同盟国まで広がるおそれもあった。危機が収まり、第3次世界大戦が避けられたのは幸運だった。
さて現代、地域に緊張をもたらす北朝鮮である。5度の核実験を強行し、先月はミサイル4発を日本海に発射した。トランプ米政権が空母を向かわせて、軍事力行使の可能性までほのめかしている。
緊張を高め相手から譲歩を引きだすのを瀬戸際戦術という。北朝鮮の手法だが、米国の行動もそれに近づいているようだ。偶発的に戦争になる危険はないのか。韓国そして日本に戦果が及ぶ可能性もある。
キューバ危機では当初、空爆を推す声が米政府内の大勢だった。だが事態の重大さを認識したケネディ大統領は「フルシチョフを逃げ場のないコーナーに追い詰めたくない」と語り、和解を探った。圧力から対話へと戻る回路。いま求められている道であろう。

 天声人語より
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スマホ老眼を防ぐには? 目を休め、筋肉の疲労回復を
メールやネット検索などに便利なスマートフォン。ただ、長時間使うと目の焦点が合わなくなることがある。そんな症状を「スマホ老眼」として、注意を呼びかける医師らに対策を聞きました。
「老眼」と言っても、中高年がなる老眼とは異なる。老眼は、ピント調整の役割を果たす水晶体が加齢によつて硬くなることが原因だ。通常、水晶体は弾力性があり、厚さを変えることで遠近を調節しているが、硬くなると調節できない。
一方のスマホ老眼は、目の使いすぎによる疲労が原因だ。通常、水晶体の厚さは毛様体筋が緊張したり緩んだりすることで変わる。だがその筋肉が疲れると、遠近調節ができなくなる。そのため、目を休めれば回復する。
医者が進める対策は「チラ見エクササイズ」。オフィスなどで仕事をするとき、窓からようやく判断できる距離にある目印を決め、1時間に1~2回、じっと見る。毛様体筋が緩み、休まる。
風呂に入ったとき、40度ほどのお湯で温めたタオルを目に当てるのも良い。毛様体筋の疲労が回復し、ドライアイの防止にも役立つ。

 続・元気のひけつより
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孤立する金正恩、核実験なら米が攻撃の可能性も
トランプ米政権の北朝鮮へのアプローチは、オバマ前政権から変わった。米国は、昨年9月に北朝鮮が新型ロケットエンジンの燃焼実験を実施したことで危機感を強めた。射程が1万㌔を超えるとされ、米本土の市民が攻撃対象になりかねない。
こうした中、米軍は昨年10月、ネバダ州で地中貫通型核爆弾B61を搭載したB2ステルス爆撃機の飛行実験をしたと公表した。核弾頭を外した実験だが、あえて爆弾投下の写真も公表。
最も激しいシナリオを北朝鮮に示した。北朝鮮を脅威と見る米軍が、米国の次期政権に軍事行動の選択肢を示す準備を始めたのだ。
米軍は今、空母打撃群などを朝鮮半島近海に向かわせている。あと1週間から10日で到着するだろう。巡航ミサイル「トマホーク」を約30発搭載できる駆逐艦と巡洋艦が少なくとも5隻。西太平洋に展開中の駆逐艦や、トマホークを154発搭載できる原子力潜水艦が合流する可能性もある。グアムの爆撃機を含めれば、相当な攻撃能力だ。
米の北朝鮮へのメッセージは、核実験と弾道ミサイル発射をこれ以上やるな、というものだ。米国にとっての最悪のシナリオは、北朝鮮が核兵器と大陸間弾道ミサイルを持つことだ。もし北朝鮮がこの状況で実験を強行したら、交渉の余地がなくなってしまう。米国も上げた拳を下ろしにくくなり、ソウルが攻撃されるのを防ぐのが大前提だが、大量破壊兵器の排除に的を絞った軍事攻撃を取る確率が高くなる。

 考/論より------元自衛官隊司令官・香田洋二
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我孫子市の事件の結末は
小3のリンさんが遺体で見つかった事件は、自宅近くに住む学校の保護者会の会長という。
びっくり仰天の話だ。
これでは見守りをしていても意味がなくなってしまう。
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薬局にエクレアあります
ある日、通りかかった店に「エクレアあります」という手書きの貼り紙が出ていた。通り過ぎるところだったが、ちょっと待てよと立ち戻った。貼り紙を出していたのは、中堅の上場ドラッグストアチェーンだったのだ。
薬局にエクレアとは思いもしないので、わざわざそのような貼り紙をしたのだと思うが、件のエクレアは何も変哲もない普通の代物。何か特徴があるのではないかと確かめたが、そうでもない。
数カ月が過ぎ、そのドラッグストアの店頭の貼り紙は手書きから印刷にバージョンアップし、「お弁当、おにぎり、デザートあります」に変わっていた。
かつて総合スーパー、食品スーパー、ドラッグストア、デスカウントストアなどお店の業態というものがはっきりしていたように思う。だが、近年は何屋かわからないようにむなってきている。
店のコンセプトとして重視されるのは「利便性」と「低価格」で、これが顧客の一番のニーズだと経営者は考えるのだろうか。売れるものは品ぞろえし、売れないものはカットする。コンビニ全盛時代ならではの光景かもしれない。
百貨店がニトリやユニクロを誘致し、家電量販店ではポイント交換用が中心ではあるが、ラーメンなどの食品が並んでいる。ある食品スーパーでは、リスクの高い生鮮食品はテナントにやらせる。無策では店を運営できず、株主から企業価値向上を求められるなかでは、仕方ないかもしれない。
しかしこれでは、なりふり構わず、帳尻を合わせる経営に過ぎない。専門性を愚直に追求する姿勢はみえない。「お前は何屋か」という問いかけは愚問の時代になったのだろうか。

 経済気象台より------山猫
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安全保障理事会
シリアで化学兵器が使われた疑惑の調査の決議案がロシアの拒否権で廃案となった。
大国のこれこそ驕りではないのか。
政府軍が使っていないのなら、調査に同意できるはずだが?
やはり後ろめたい事項があるのだな----。
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その女の子は4歳、名前はジュリア。髪はオレンジ色でウサギのぬいぐるみが大好き、そして自閉症である。
子供たちに人気の米国の番組「セサミストリート」の新しいマペットだ。黄色いビッグバードや真っ赤なエルモたちに仲間入りする。
番組のサイトではエルモがジュリアのことを友だちに説明している。「ほかの人とちょつとやり方が違うんだよ」。呼びかけても答えないことがあるけど、それは君を嫌いだからじやない。雑音を怖がるのは耳がとてもよいからだと。
ジュリアの人形を操るスティシー・ゴードンさんは自閉症の息子の母である。もし息子の友達がこの番組を見ることができたら「息子が叫んでも心配しなかったろうし、違う遊び方をしても、それでいいんだと思ってくれたかもしれない」と米メディアに語っている。
米国では68人に1人の割合で自閉症児がいる。そんな子を持つ家族からの要望が何年も前からあり、受け止めた。一人ひとりの違いを認める社会であってほしいとの作り手の思いが伝わってくる。
「僕は、いつも同じことを聞いてしまいます」。東田直樹さんが著書『自閉症の僕は跳びはねる理由』で述べている。聞いたことをすぐ忘れるからだけではない。同じ言葉なら苦手な会話もしやすい。「それが言葉のキャッチボールみたいで、とても愉快なのです」。
違いを言い募るのではなく違いを理解する。壁はつくるのではなく向き合う。願わくば、そんな心の構えでありたい。

 天声人語より
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航空機の乗客は何なのか
引きずり出すとはあまりにむちゃな。
航空会社が搭乗していた客を。
米国とはそんな国だったかと思うこと多く。

素粒子より
何故その場所に警官がくるのか。
日本でもそうなのかな?
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往年の映画「男はつらいよ」シリーズに欠かせないのが、いつも騒がしいタコ社長である。
寅さんの実家の裏で町工場を営み、景気の波にいつも苦労している。高度経済成長の続く1970年代初めの作品では、人手不足に悩んでいる。
「何しろ手がなくて手がなくて」とぼやき、従業員の独立騒ぎに慌てる。新入りになんとか定着してもらおうと、やたらと丁寧に話しかける。「いま暑いですけどね、来年は冷房を入れる予定です」。
タコ社長がいたら、ぼやいたり、慌てたりしているかもしれない。人手不足が全国的に広がっているようで、2月の失業率は22年2カ月ぶりに3%を下回った。日銀の調査でも、人員が「不足」と答える企業が増えている。
旅行会社てるみくらぶが破綻して内定が宙に浮いた58人も、引く手あまたのようだ。約180社から「採用したい」との問い合わせが厚生労働省に寄せられたと、先日の記事にあった。「明日から出社しても大丈夫」との話もあるというから驚く。不況期に相次いだ内定切りのような悲痛さは見られない。
かつての就職氷河期。若者を使いつぶす「ブラック企業」の横行。若い人に冷たい経済が、これまではびこりすぎた。仕事を求める人が迎えられ、育てられる世の中でなければ。そこへ進むための好機が、この人手不足であろう。
保育にお金を出したり、勤務地を配慮したりと、従業員の暮らしを考える動きも少しずつ出ている。ワークもライフも見つめ直したい4月である。

 天声人語より
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ポテトチップス
北海道を台風が襲うとカウチポテト族が困る。
ジャガイモ不作でポテチの販売縮小。
急にあの塩味が恋しくなり。

素粒子より
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なべて乾いた砂漠の地と思われがちな中東ではあるが、地中海に面しユーフラテス川も流れるシリアは。
緑豊かな農業国である。十数年前のことながら、首都ダマスカスの市場で見た客と売り子の陽気な掛け合い、色鮮やかな果物の山はいまも記憶に新しい。
滞在中、隣国との雰囲気の違いに驚いた。町に英語があふれ、欧米風の服装や音楽が流行するレバノンとは対照的に、人々の暮らしは万事において古風である。モスクから祈りの時を告げる声が響き、高校生は茶色の地味な征服で通学した。
かつて中東随一とも言われた安定が崩れたのは6年前、民主化を求める「アラブの春」が波及してからだ。アサド政権が抗議デモを抑え込み、内戦状態に陥った。国民の4人に1人が難民となって国を出た。
そこへ突然の米軍による攻撃である。国連決議を待たず、ミサイルをシリア軍基地に撃ち込んだ。
多くの人が14年前のイラク戦争の始まりを思い起こしたのてではないか。国連を無視した米国の行動を、日本は支持した。
〈たたかいの日には軍用道路とならんダマスカス街道ぴかぴかにみがく〉高瀬一誌
目を閉じて、静穏だった古都の街並みを思い浮かべる。市場で聞いた笑い声が耳の奥にこだまする。

 天声人語より
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米空母、朝鮮半島近海へ
軍事的挑発を繰り返す北朝鮮を強く牽制する狙いだ。
空母カールビンソンのほか、空母航空団や誘導ミサイル駆逐艦などが、豪州に向かう予定を変更し、朝鮮半島近海に向けて航行。
米西海岸のサンディエゴ基地からも、誘導ミサイル駆逐艦2隻と水上戦闘群が合流するとみられる。

 紙面より
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道徳教育、教えがたい社会生活の基本
道徳の基本といえば、私には次のようなものだと思われる。
①卑怯なこと(たとえば弱いものいじめ)はしない。
②友人を裏切らない。
③世話になったものへの恩義を大切にする。
④社会に対しては礼節を疎かにしない。
⑤嘘は(必要な場合を除いて)つかない。
⑥不正に対しては(力に応じて)戦う勇気をもつ。
おおよそこんなところである。単純な話である。これは社会生活の基本である。かつては、これぐらいのことはほぼ常識であった。
ところが、戦後の反道徳主義のなかで、こうした簡単な「道徳的な感覚」さえも失われていった。確かにそれを「教える」ことはむつかしい。まして教科にはならないだろう。なぜなら、それは、日常の具体的な場面で、その状況に応じた経験のなかで学び取るほかないからである。道徳(モーラル)とは日常の習慣(モーレス)なのである。ということは、日常的に、教師が生徒と接して、その接触のなかで、教師が示してゆくほかにない。
ところが、今日、教師は、一人一人の子供と手間をかけて接触する時間がない。忙しすぎるのである。そして、道徳教育の教科化は、さらに教師の荷重労働に拍車をかける結果になるのではなかろうか。
実現の可能性を別にすれば、ヘタな道徳教育よりも次のやり方の方がはるかに大きな意義をもつと思われる。それは、中学生の間に一定の期間、生徒たちに次の体験を課す。
第一に、町や福祉関係でのボランティア体験。
第二に、自衛隊の見学など、国防や災害援助というものを知る体験。
第三に、多少の海外生活体験
である。残念ながら、第二にはかなりの反対が予想され、第三は実施が難しい。私はこれを提案したいのだが、今のところ、私の空想ではある。しかし、それほどのことをしなければ、今日、この規律や歯止めを失った高度な情報社会で、子供たちに「道徳的な感覚」を伝授することはむつかしい。もちろん、それは戦前への回帰などではない。いずれの社会にあっても、社会生活の基本になる道徳は存在するし、それは時代によってそれほど変わるものてはないからだ。

 異論のススメより------佐伯啓思
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高齢者の肺炎予防。5年に一度はワクチン接種を
高齢化が進み、肺炎による死者数が急増しています。2011年には、がん、心臓病に次ぐ、日本人の死因の3位になり、年間約12万人が命を落としています。65歳以上になると、肺炎による死亡リスクはぐんと高くなるためです。
高齢者の肺炎は、命を奪う危険な病気だという認識を持ち、予防が重要だ。
肺炎は主に、肺炎球菌やマイコプラズマなど様々な最近の感染が原因で起こる。若いうちは、抗菌薬による治療ですぐ良くなり、命を落とすことはほとんどない。
一方、高齢者はいったん発症すると何度も再発を繰り返す人が多く、命にかかわる。薬が効かない場合もあり、まずはかからないようにすることが大切だ。
もっとも有効とされるのが、原因の3割を占める肺炎球菌のワクチン接種だ。65歳以上では5年に1度、接種することが望ましい。
特に、インフルエンザにかかった後は肺炎にかかりやすいので、肺炎球菌とインフルエンザのワクチンをあわせて接種しておくとさらに効果的という。
今のところ公的な定期接種の対象ではないが、自治体によっては接種費用の助成もある。
口のなかを清潔に保ち、入れ歯の調子を整えるなどのケアも重要だ。高齢になると、食事のときにむせたり、寝ている間に唾液が気管に入ってしまったりして、口のなかにいる細菌が肺に入って肺炎を起こすリスクが高まる。
粗食を好み、肉や動物性脂肪をとらない人は要注意。たんぱく質などの栄養が足りない状態になると体力が落ち、肺炎にかかりやすくなる。高齢者は積極的に脂質、たんぱく質を取るべきだ。喫煙者や糖尿病の人も、肺炎のリスクが高い。
高齢者の肺炎は、素人目には一見、ただの風邪と区別がつかないことが多い。あまり熱が高くなくても、ぼんやりしているなど、周囲の人が見て少しでも「おかしいな」と感じるところがあれば、積極的に医療機関を受診させるようにしたい。

 体とこころの通信簿より
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あの欄のない朝日の1面は寂しい。時々でよいから掲載を。
10年前の春「折々のうた」の連載終了を惜しむ方々から多くのお手紙をいただいた。
「朝は『天声人語」よりも『折々』から読み始める」という声も多く、当欄筆者を悔しがらせた。
1979年から中断をはさみつつ長寿連載を書き続けた大岡信さんが亡くなった。取り上げる詩歌の蓄積は連載1年目で尽きた。以後は作品選びの綱渡りが続いたという。
静岡県三島市生まれ。東京大を出て読売新聞社へ。バリ特派員の辞令が出た直後に社を去った。記者と詩人の二束わらじが限界に達しつつあった。読売にとどまっていたら、16年後に「折々」は実現しなかったかもしれない。そう思うと、幼子を抱えた32歳の決断には感謝するほかない。
柿本人麻呂、藤原定家、松尾芭蕉----。先人の名を挙げて「すぐれた詩人は実作者、評論家、編集者の一人三役を兼ねる。私も彼らを目標にしてきた」と語った。
今月初め、親しい人々と自宅で花見を楽しんだ。車椅子でだんらんの輪に加わり、まなざしと涙で会話した。食卓の黒豆は、敗戦後に復員した北海道の農家が「詩に励まされた」と、何十年も送り続けてくれたものという。
<おおおかぁ/早すぎるとはもう思わない/でもおれたち二人の肉だんごもいつかは/おとなしくことばと活字に化してしまうのかな>。親友谷川俊太郎さんが2年前に贈った詩である。闘病の果てに豊穣な「ことばと活字」が残された。

 天声人語より
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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国宝級の陶磁器は、奥深い名を持つ。「不二山」「喜左衛門井戸」。
筆者のような小心者は「割でもしたら」と心配ばかりが先に立つ。東京国立博物館の名誉館員、林屋清三さんは違った。率先して掌で包み、日にかざし、ときに唇で触れた。茶の湯に用いられる陶磁器の分析を究め、88歳で亡くなった。
京都・宇治の茶園の生まれ、11歳ごろ初めて茶席に出て、喜々として稽古に励む。上空を米機B29が飛び、警報が鳴り響いても茶碗を離さなかったという。
30代でもう目利きとして名が立つ。博物館の倉庫や各地の美術商に足しげく通ったことで審美の目が養われた。戦後すぐ財閥解体や財産税の導入で資産家の蔵から一級の茶碗が流れ出たじきだった。
親交のあった茶道の武者小路千家、千宗屋さんは「私にとっては大切な茶友であり、生涯の師匠でした」と惜しむ。毎月のように京都に招き、自分の茶がどのうに映るか何度も教えを請うた。
直言居士として知られた。人間国宝である陶芸家に向かって、「この間の作品はダメだな」とためらわず言う。琳派の祖とされる名匠本阿弥光悦の作品であっても、心を許した友には「自分には名作とは思えない」と素直な疑問をぶつけた。
国宝級の茶碗が本物か偽物か、テレビの鑑定番組で騒動が起こったばかりだ。真贋の見極めが付けられないのは、陶磁器の世界に限らない。世評や看板、値札に惑わされず、自分の目や指、唇で真価を見抜ける人物が減っているのだろうか。

 天声人語より
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首脳会談
米中の関係は変わるのかどうか。
腹に一物隠しながら。
シリアに撃ち込んだ巡航ミサイルを背景に。

素粒子より
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わが社の燃費測定は法規に反しています。過去の燃費データの流用もあります。
三菱自動車に入社して1年目の社員F氏が2005年の冬、社内の研修会で訴えた。だが上司たちは聞き流してしまう。改善策は講じられなかった。
同社に対する第三者委員会の調査によると、燃費不正は昨春まで延々25年間も続いた。組織がたこつぼ化し、会社の一体感が損なわれていたと指摘された。
このところ有名企業が相次いで苦境に陥る。大揺れの続く東芝では「上司に逆らうことができない企業風土」が問題視された。現場の貴重な指摘を上層部がもみ消す「年寄り体質」が背景にあるとされた。
思い出すのは、山一証券が破局に向かう最後の数年間である。巨額の債務を隠そうとする経営陣に社員が緊急の役員合宿を低減する。「すべてを明らかにし、徹底的に議論して対策を立てるべきだ」。合宿先も予約したが、首脳らの反応は鈍かった。自主廃業から今年で20年になる。
さて、三菱自動車を含む多くの職場で入社式が開かれる。新社会人となるのは、無理を強いるブラックバイトや大企業での過労ぶりを見聞きしてきた世代だ。職に就くにあたって胸にあるのは希望か、それとも不安だろうか。
かつての新入社員F氏はいまどうしているのだろう。中堅社員として三菱自動車の再建に奔走中か。あるいは社の体質に失望して離職したかもしれない。職種は違っても、若き同僚F氏の声に耳を傾ける気構えだけは失いたくない。

 天声人語より
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大岡信さん
ねがはくは花のもとにて春死なむ。
桜を愛した西行はその盛りの頃に去った。
その歌を愛した大岡さんもまた。

素粒子より
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ときは西暦2205年、歴史改変をもくろむ無法者らと闘う陸奥守吉行、加州清光、歌仙兼定たち。
人気のゲーム「刀剣乱舞」には絶世の美男子と化した名刀が次々登場する。
そのひとり山姥切国広は、切れ味十分ながら少しひねくれた性格。端麗すぎる自分の容姿に恥じて、わざとみすぼらしいボロ布をまとう。
「本物の山姥切国広はたしかに端麗です。切っ先が大きく刃文もみごとです」と栃木県足利市教育委員会の片柳さん。安土桃山期の刀工堀川国広の傑作である。足利市立美術館で展示されていた。
片柳さんが驚いたのは、「ゲームで山姥切国広にはまった」という20代、30代女性の多さ。寒い朝も数十人が開館を待って列をなす。館側は整理券を配り、テントを張り、開館を早めた。1カ月間で約3万7千人が訪れた。1994年の開館以来、最も多い入場者数である。
もとは足利領主が国広に作らせた刀だという。この刀をふるって武士が山姥を退治したという伝説が残る。真偽はともかく、刀身を間近で見ると、曲線が力強い。表面を覆う白の奥に鉄本来の青が透けて輝く。
魅力の一端はわかった気がするが、それにしても名刀を取りまく女性陣の熱には気おされた。
「やまんば様」と両手を合わせる女性もいる。憧れの王子にようやく会えたという感情の面持ちに見えた。作刀から400年。秀出した名工も、未来の女性たちから称賛のため息を浴びる日が来るとは、予想できなかったはずである。

 天声人語より
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またミサイル発射
北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。
6日からはじまる米中首脳会談を前にミサイル能力を誇示する狙いか。

紙面より
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根を張る財閥。10年後、20年後という未来からみれば、今が韓国経済の分かれ道だったと。
最大財閥サムソングループの事実上のトップ、李は前大統領・朴の知人らへの贈賄などの罪で2月末に起訴された。韓国では大きな事件や有名人の容疑者が警察署などに行くとき、メディアにさらされる。
一部始終を多くの市民が遠巻きにスマホで撮っていた。彼らの心の内を推しはかるには、まず韓国におけるサムソンの大きさを知る必要がある。
▽売上高は国の予算の5割を超える。
▽国の法人税収の約1割を占める。
▽大卒の約4割が入社試験を受ける。
こんな企業が日本にあるだろうか?
サムソンだけではない。現代自動車、LG、ロッテなど上位5企業グループの純利益は、上位30グループの9割超を占めるという調査もある。核国は「財閥の国」なのだ。
韓国近代化の牽引役は財閥だった。朴正熙大統領は、少ないお金と資源を効率的に使って成長を遂げようと、少数の企業人を選んで事業を助けた。こうした開発独裁といわれる手法で「圧縮成長」を果たした。
そこで選ばれた現代のチョン・ジユヨンやサムソンのイ・ビョン・チョルら財閥の創業者は起業家精神にあふれ、政経癒着を批判されながらも国との関係を利用して財閥を大きくした。1997年には通貨危機に見舞われる。それでもサムソンはデシタル化の波に乗り、半導体や携帯電話でグローバル企業になった。
多くの財閥の創業家にとって、いまは「2世」から「3世」が経営権を世襲しようというさなかだ。逮捕されたサムソンの李も3世。
サムソンをはじめとする財閥は先を行く国々を追いかけて成長してきた。だが今や中国に追われ、追い抜かれた分野もある。
生き残りのガキは「イノベーション」にあるはずだが、財閥はイノベーションに不向きのようだ。かつての王家のように財閥一族を守るようになり組織が硬直化した。そんな組織からイノベーションを生み出すのは難しい。
キムは「3世」の時代となりつつあることが財閥の力を弱めている。創業者には起業家精神があった。2世は苦しい時代を知りつつ、親を超えようと親が育てた以外の事業に挑んで財閥を大きくした。だが3世は生まれながら「王国」という温室で育ち、チャレンジ精神を失ってしまった。実はこれが韓国経済にとって最も大きなリスクかもしれない。

 GLOBEより
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トランプ政権の難題
おそるべき空白。
米国省庁の幹部ポストの9割が埋まらず。
トランプ氏がツイートで笛を吹けど踊る人はおらず。

素粒子より
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外国語に訳しにくい単語を集めた『翻訳できない世界のことば』という本がある。
日本語のてTSUNDOKUが取り上げられていた。「本を積み重ねて読んでいない後ろめたさ」と「いつかは読みたいとの気持ち」を込めて訳すのは、たしかに難題だろう。
先日の英紙フィナンシャル・タイムズの見出しには、Sontakuの語があった。「まだ出されていない命令に、先回りして懐柔的に従うこと」と苦心して訳していた。日常であまり使わない言葉が脚光を浴びるようになったのは、森友学園問題ゆえである。
学園が格安で国有地を入手できたのは、名誉校長だつた首相夫人や首相官邸の意向を役人たちが忖度したためでは、との疑いが出ている。財務省、国土交通省、大阪府-----。二重三重の忖度のにおいがする。
忖も度も「はかる」の意味である。それが最近では、権力者の顔色をうかがい、よからぬ行為をすることを指すようになってしまったのか。議論や異論が押しやられ、「それは理屈に合わない」といった声が消えてしまうのが怖い。
「他人心有らば、予之を忖度す」とは古代中国の誌集「詩経」の一節である。他の人に悪い心があれば私はこれを吟味するという意味だと、石川忠久著『新釈漢文大系』にある。もともとは悪いたくらみを見抜くことを指したのか。
すばやく行き来するわるがしこい大兎を良犬が獲らえるように、と詩は続いている。現代日本の忖度からはずいぶん遠い風景である。

 天声人語より
懐柔的とは、「うまく扱って、自分の思う通りに従わ せること」ことばばんくより
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景況感2期連続改善
3月の日銀短観は、大企業・製造業のDIはプラス12。大企業・非製造業はプラス20。
日銀年4回の短観で景況感を聞いているが、製造業は12月調査から2㌽、非製造業も2ポイント改善。

紙面より
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電球、蓄音機、映画----。電気製品や機器の開発に名を残す発明王エジソンだが、見通しを大きく誤ったことがある。
電気を送る方式は直流がすぐれていると主張して、交流方式と競った。「電流戦争」と呼ばれる19世紀後半の規格争いである。
エジソンは、交流によって送られる高圧電流は危険きわまりないと、厳しい批判を繰り広げた。しかし、直流は効率にまさる交流にかなわなかった。
エジソンを負かしたのが実業家ジョージ・ウェスチングハウスだった。その彼がおこした会社が現在のウェスチングハウスにつながる。長く名門原発メーカーとして知られたが、経営が悪化した。親会社の東芝がグループから切り離すと決め、倒産に追い込まれた。
東芝が買収した2006年は原発が再評価された時期で「原子力ルネッサンス」ともいわれた。しかし福島の事故の後は安全規制が強化され、原発ビジネスは割の合わないものになりつつある。それに気付かなかったか、見えないふりをしていたか。代償は1兆円の赤字である。
エジソンを破った交流方式を手がけたのが、ニコラ・テスラなる発明家だ。20世紀の初めには早くも石炭の枯渇を憂え、太陽熱、風力、地熱の可能性を論じた。自然エネルギーの祖ともいわれる。1世紀前の卓見である。
電力の歴史が、再生エネルギーへと一歩づつ動いていく。そんな家庭のエピソードだと、今回の倒産劇もとらえられるのではないか。

 天声人語より
そう考えるのは筆者だけだ。あらゆるところに備えられたソーラパネルは自然破壊そのものである。
田舎へ来て現実を見てどうすべきか考えてほしい。
子どもの声が迷惑で幼稚園、保育園ができないとぃつているより、もっと悲惨な状況である。
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物忘れをすれば新しいものが入りやすくなる。
集めた情報で身の回りを固めていると、人間は干からびていく。情報はどんどん捨てる方がいい。
といっても人の記憶はままならない。「覚えようとするものは忘れがちなものだが、忘れようとするものはなかなか忘れられない」。自分の記憶ですらこうだから、人様の記憶などおよそ思い通りにいかないと考えるのが普通だろう。
ところが最近、「忘れられる権利」が話題になる。自分に関する不都合な情報をネット上から消させる権利、つまりは人様に忘れてもらう権利だ。欧州では、以前のトラブルについて新聞記事がずっとネットに残り、不利益を被った人が訴えて、5月に検索結果の削除が認められた。
日本でも似た争いがある。自分の名前を検索すると犯罪に関わっているかのような結果が出て、生活が脅かされている。そんな申し立てに東京地裁は先日、人格権の侵害を認め、削除を命じた。検索最大手のグーグルが、この命令に従うと表明した意味は大きい。
仮想世界を漂う「記憶」は時に凶器になる。その適切な取り扱い方を確立すべく、試行錯誤が続く。

 天声人語より
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「富岡は負けん!」と書かれた横断幕が、福島県富岡町を走る国道6号の歩道橋に掲げられている。
幅3㍍余りの白地に躍る黒い字は、いかにも骨太で力強い。
戻れるのか、暮らしはどうなるのか。当時は全く見通せず、無力感が人々を覆った。町のホテル経営者平山さんは思い立って、手書きの幕を無人の町に掲げた。
「何もできないわけじゃないと言いたかった」
NTT東日本のライブカメラで画像が中継される交差点を選び、避難先から人々が見られるようにした。いまの横断幕は2代目だ。初代は福島県立博物館が保管しており「震災遺産」として仙台、東京でも展示された。
富岡町は来月1日、避難指示が一部解かれる。筆者が初めて訪れた4年前に比べると確かに復旧してきた。津波で壊れた駅周辺は見違えるほど工事が進み、新たな商業施設もできた。ただ、雑草が茂り、荒れ果てたままの家屋も少なくない。町を再び作り直し、未来につなぐ苦労は計り知れない。
いま、平山さんは「自分は町で頑張る姿を見せたい」と語る。「戻る人も戻らない人も、それぞれが幸せと安らぎを取り戻してほしい。その形が変わっていても」。歩道橋を元の状態に戻すため、幕は取り外される。それでも、負けずに歩もうとする人々の胸に残り続けるはずだ。
平山さんらは町内の公園に集まる。竹の灯籠を並べて灯し、この言葉をつくる。「富岡は負けん!」

 天声人語より
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スマホの通信量節約。無線LANの活用を
携帯電話の通信費が政府レベルで問題になるこのごろ。長男が驚くようなことを言った。「すまをほ家でWi-Fiにつないでいない友達、けっこう多いと」。
動画や音楽のストリーミングなど、スマートフォンで人気のサービスの多くは、大量のデータ通信を必要とする。例えば国内最大規模の動画サービスdTVの場合、4段階中2番目によい画質を選ぶと、1時間ドラマを12話見たら約7?バイトの通信料になる。スマホの1カ月の通信料の一般的な上限だ。このためdТVやアマゾン・プライム・ビデオなどでは、作品を事前にスマホにダウンロードし、出先では通信をほとんど使わず視聴できる機能を備えている。その前提となるのが、家庭に無線LANがあることだ。
だが総務省の通信利用動向調査によれば、2014年末のブロードバンド回線接続世帯の無線LAN利用率は73.7%、これがスマホ保有世帯では68.9%に下がる。また家庭に無線LANがあっても、家族全員がスマホを接続しているとは限らない。「自分の家族はスマホで無線LANの設定をしない。携帯電話の通信量上限も知らないらしく、『スマホが遅くなる』と言っている」と嘆く人もいる。パソコンと違い、スマホは家庭内回線なしでネットに接続できてしまうためだろう。だがそれでは、スマホの通信量は天井知らずになる。
スマホの無線LAN接続は難しくない。
すでに無線LANルーター(親機)がある場合は、スマホの設定画面で「Wi-Fi」の項目をタッチすると、SSIDと呼ばれる親機の識別記号が表示されるので、それを選んでパスワードを入力する。SSIDとパスワードは親機のマニュアルなどに書いてある。これだけで家の中でスマホが通信し放題だ。無線LANがなくても、家にネット回線があれば、無線LAN親機を購入して回線に接続、同様の操作をすればいい。3~4部屋以上の家庭なら、1万数千円の高性能のものがよい。「11ac」という最新の高速通信規格に対応した製品がおすすめだ。
スマホの通信費の高さや通信料がすぐに上限に達することが問題になるが、無線LANを使っていないことが、その隠れた原因の一つかもしれない。この際、家族が自宅でスマホを無線LANに接続しているか、点検してみてはいかがだろうか。

 ネット点描より
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天ぷらといえば、すしと並んで和食の代表選手である。海外でも人気のメニューである。
もっとも、その起源には諸説があり、ポルトガルから伝来したとの説がかなり有力だと、学んだ。
どうも17世紀ごろ伝わったようで、語源もスペイン語系のTemporaだとする説を紹介している。日本は早くから、よその国の料理を取り入れ、食文化を豊かにしてきた。
パン食も定着し、近所にお気に入りのパン屋をお持ちの方もおられよう。ところがそんなパン屋が教科書からはじきだされたのだという。小学校道徳の教科書検定の結果、「にちようびのさんぽみち」との教材に登場していた「パン屋」が「和菓子屋」に変更された。
学習指導要領が求める「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ」との点が不足すると文部科学省が指摘し、出版社が修正した。パン屋では日本らしさが欠けるということか。同様の理由で、公園の遊具が和楽器の店に差し替えられた。
もう50年以上前だが、評論家の加藤周一が仏教伝来や洋服などを例に、日本は雑種文化であると論じた。「日本精神や純日本風の文学芸術を説く人はあるが、同じ人が純日本風の電車や選挙を説くことはない」と書き、偏狭な日本主義者を批判した。
和菓子や和楽器にすがって国や郷土への愛を説くとすれば、滑稽というほかない。本質よりも体裁にこだわる大人たちの姿である。まさか反面教師としての教育の一環ではあるまい。

 天声人語より
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