2016年08月の記事


豪雨岩手で死者
どこのマスコミも亡くなった建物を紹介しない。
映るのは3階建ての建物ばかりだ。
もっとわかりやすい報道を願いたい。
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気象情報が今ほどしっかりしていない時分、水害の予測は、地域で培った経験と人びとの感覚に頼っていた。
新潟の賀茂川金では、洪水の前兆として軒先に落ちる雨だれを見ていたという。雨だれが一本の糸のように見えたら、避難を始めた。
池の水がどう増えるかを注視する。川の流れの音に気をつける、なども大切にされていたと。被害をできるだけ小さくするために、五感を働かせていたのだろう。
台風10号が、東北地方に上陸する。いったん沖縄付近に近づき、勢力を増してUターンした変わり種だ。太平洋側から東北に上陸すれば、統計のある1951年以降、初めてとなる。
今夏の列島は異例の台風ラッシュに見舞われた。8月の1か月間にすでに三つが上陸しており、10号が四つ目となれば半世紀ぶりだ。地球温暖化で長期的には強い台風が生まれやすくなるともいわれる。今回の台風への影響は定かでないが、異常の種はまかれている。
23年前には、駆け出しの記者として鹿児島の水害に遭遇した。見たこともないような豪雨を経験したが、犠牲者40人以上の被害につながるとは、まったく想像できなかった。経験ない事態には十分に警戒したい。
東北では、果実の収穫を急いていると聞く。通勤の安全にも注意したい。速報を伝える手段は発達しても、最後に頼りになるのは、自分で周りを見ての判断であろう。異常続きであればなおさらだ。

 天声人語より
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マンガンの団塊
深海底で宝の山を掘り当てる。
南鳥島周辺にレアメタルを含むマンガン団塊。
一面に落ちた果実のようにも見え。

素粒子より
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指導者の責任
リオ五輪で日本が獲得したメダルは過去最多の41個。連日のメダルセッシュで列島は沸き、明るい気分の2週間余りだった。各選手の頑張りの他、スタッフや親族、各競技団体、支援企業などの支えが報じられ、熱戦を一層興味深くした。中でも指導者の果たした役割が印象的だった。
前大会で金メダルゼロに終わった柔道男子は全階級でメダルを獲得、新監督の手腕が際立っていた。競泳女子で優勝した最年長選手は「コーチを信じて本当によかった」と語り、両者の固い信頼関係がうかがわれた。3大会ぶりにチーム出ろダルを獲得したシンクロは名コーチの復帰がカギだった。まさに「勇将の下に弱卒無し」を具現していた。
一方、五輪直前に違法とばくに手をそめて出場がかなわなかった有力選手は、仲間の活躍をどんな気持ちで見ていたのか心中を察するにあまりある。指導者は選手の問題行動を知らなかったのか、気づいても是正しなかったのか。
スポーツの世界ほど分かりやすくないが、企業もトップに立つ人次第で業績が左右される。有能な経営者に恵まれて再建を果たした企業、ダメ経営者が社運を傾かせた企業などいくつも思い浮かぶ。
優れた人材をトップに据えるにはどうすればいいのか。日本では現職の最高経営責任者が後継者を指名する例が多い。指名委員会などで討議し推薦することもある。いずれの場合も人選は難しい。どんなにテクノロジーが発達しても組織を動かすのは人間だ。私心なくトップを選び、選ばれたトップが責任を自覚して全力で職務を果たす仕組みが構築されているのか。指導者の役割とその重要性を再認識させられた五輪観戦だった。

 経済気象台より-------提琴
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迷走台風
Uターン、ブーメラン、カーブ軌道。
想定外の動きをする台風10号が本州に近づく。
前例のない事態への備えを。

素粒子より
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東京都の西の端にあって山梨県と境を接する桧原村に今夏、初の「村営スーパー」が開店した。
「地元にコンビニかスーパーがほしい」という住民の年来の声に応えた。回転まではいばらの道だった。
かつて6千を超えた人口がいまは2300人。40以上あった商店は10に減った。村はまず地元の商店主らに相談したが、不発に終わった。次いでコンビニ数社に当たった。大手には「毎日300人の来店がないと厳しい」と断られた。社ごとに幅はあるものの、月商900万円あたりが採算ラインらしかった。
中堅の1社は前向きで、内装の相談まで話が進んだ。ところが社の経営統合が決まるとあえなくご破算に。村は誘致をあきらめた。自前で店を開くしかないと腹をくくった。
9500万円を出資して第3セクターを立ち上げ、共同仕入れの全日食チェーンに加盟。先月、開業にこぎつけた。店の名は「かあべえ屋」。
村の人の使う言葉「買うべえ」から付けた。
もとより村の財政は厳しい。年間数百万円の赤字を覚悟しての挑戦である。ごみ収集や渓流釣りなど別事業を併せて経営の安定をめざす。奔走した村職員の藤原さんは「破断のたびに頭を抱えた。でも新鮮な肉や魚、卵や牛乳が買える拠点は村に欠かせないインフラです」と話す。
「採算」という尺度で考えれば企業が出店をためらう自治体は、桧原村に限らず全国にあるだろう。それでも村は賭けに挑んだ。レジに列をなす人々の表情はとびきり明るかった。

 天声人語より
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夏を乗り切る。カリウム補い、疲れにくく
夏バテ予防「ビタミン、ミネラル補給」です。これらの栄養素は、夏場は消耗しなすくなりますので、不足分を補いましょう。特に注意したいのがカリウム。
大量の汗とともにカリウムも排出されると、疲れやすくなったり、無気力になったりして、低カリウム血症となることもあります。
今回のおすすめは、そのカリウムをたっぷり含んだ「トマトとスイカのスムージー」です。「カリウムはこのほか、イモ、海草類、小松菜、ブロッコリーなどに多く含まれています。カリウムは水に溶けやすくので、ジュースやスープだと、効率的にとれます」
ビタミンB1も水溶性でした。栄養素によって、水に溶けやすかったり、熱に弱かったりという特徴があるので、覚えておくといい。
トマト1個(約200㌘)は種とヘタをとり、スイカ(約200㌘)も皮をむき種をとり、それぞれ一口大に切ります。レモン汁大さじ1、はちみつ、氷各適宜、塩小さじ5分の1を入れ、とろりするまでミキサーにかける。グラスに注ぎます。ナトリウム補給のために加えた少々の塩が甘味を引き立てます。
このほか、小松菜とバナナ、ゴーヤーとパイナップルの組み合わせもさわやかでおいしいです。(2人前)

 おかずラボより------管理栄養士・清水加奈子
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五輪の成功の意味を学んだ
五輪の「成功」とは、何だろう。開幕前は懸念ばかり伝えられたリオデジャネイロ五輪も、心に残る数々の名場面を残し、見事なフィナーレを迎えた。改めて感じるのは「スポーツはおもしろく、楽しい。とにかく、人々を引き付ける」ということだ。2020年東京五輪も、そんなアスリートファーストの目線が原点であってほしい。
リオ五輪の成否は今後も様々な視点から分析されるだろう。だが、そんな理屈は抜きに、リオにはスポーツを楽しむ人々がいた。最終版のサッカーやバレーボールでブラジルが金メダルを取ったのは、大会を支えた地元の人たちへの贈り物にも思えた。閉会式は、降り注ぐ雨さえ祝福のシャワーに感じるほど。笑顔と音楽にあふれる歓喜の空間がそこにあった。
商業化し、肥大化が進んだ五輪は、曲がり角に来ている。ドーピング問題はスポーツの尊厳を大きく傷つけている。開催都市の負担は重く、大会誘致は市民の反対などで撤退が相次いでいる。そんななか、南米初開催の祭典は改めて、五輪の意味を感じさせてくれた。メダル争いがすべてでは決してない。時代が変わり、国際情勢が動いても、「スポーツを通じて、体と心を鍛える。世界の国々と交流し、平和な社会を築いていく」という五輪の精神は、色あせることがない。
東京は、そのバトンを受け取った。
2度目の東京五輪は、新国立競技場やエンブレムの問題を経験し、今後も多くの課題が待ち受ける。誘致時に7千億円とされた開催費は今、2兆円とも3兆円ともいわれる。「成功」に向けて、みんなで知恵を絞らなければならない。無理にお金を積み上げて課題を潰さなくても、五輪精神は体現できる。そのことを、リオの人たちは教えてくれた。

 紙面より------宮田喜好
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夏バテの陰にひそむ鉄分不足
疲れや、だるさが抜けずにいる人も少なくない。一見、夏バテと思える症状の陰に貧血が隠れていることもあり、注意が必要です。
鉄欠乏性貧血が夏になって出てくることもある。
鉄欠乏性貧血は、体内の鉄が不足し、ヘモグロビンがうまくつくれなくなる。体に十分な酸素を運べなくなり、息切れや立ちくらみなど様々な症状が出る。疲れがとれないというだけでなく、微熱が続いたり、爪が薄くなって割れたりするなどの症状があれば、単なる夏バテと油断せず、受診したほうがいい。
夏は、暑い屋外と冷房の利いた屋内の温度差で自律神経が乱れ、胃腸の不調を招いて食欲が落ちることがある。鉄分が不足して貧血にならないようにするためにも、夏こそ、しっかり食べる。
鉄分は、肉や魚、卵、乳製品などの動物性たんぱく質、豆類やホウレンソウ、小松菜などの野菜、海藻などに多く含まれている。毎日の食事のなかでバランスよくとり入れることが大切だ。
ただ、食欲もなく、疲れやだるさのために料理する気力がわかない場合もある。手間をあまりかけず、うまく鉄分をとる工夫を、管理栄養士で医学博士の本田さんに教えてもらった。
本田さんは「鉄分を一気にとろうとせず、こまめに補給していく意識を持つ」と助言する。例えば、鉄分が多く含まれるあさりや干しエビのつくだ煮などを食卓に一品添える。枝豆もお勧めで、飽きたら、さやから取り出してすし酢につけ、トマトとあわせてマリネ風にするのもいいという。
青魚の缶詰を使う手もある。水を入れたペットボトルの中にかつお節、煮干し、昆布を入れてだしをつくっておく。魚の缶詰にだしをあわせてみそをとき、ゴマやシソ、ネギなどの薬味を加えると、火を一切使わずに鉄分が豊富な冷や汁ができる。そうめんのつけ汁にしてもおいしい。

 続・元気のひけつより
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文化や歴史の異なる人々が一つの制度の下で暮らす公共社会を実現したと考えられていた。
そのような社会観念は、いまではすっかり衰えてしまった。欧米諸国の周辺においてイスラム国と結びついた武装勢力が生まれ、その暴力行為がそれまでにも存在してきた国内における移民排除をさらに強めたからである。
新たな移民がその社会に受け入れら、根づくことは常に難しい。ことにイスラム地域からの移民の場合、宗教の相違もあって文化的な摩擦は厳しく、フランスやベルギーなどにおけるテロの背景となった。アメリカにおけるメキシコなどからのラテン系の移民は、それまでの住民との人口比率を変える規模に及んでいた。
他民族や多文化の共存などという綺麗事を拭い去り、少数派の排除を公言する政治が生まれる拝啓は、このような多数派の少数派に対する恐怖があった。メキシコとの間に壁をつくって不法移民を排除しろと訴えたドナルド・トランプ氏は、アメリカ共和党の大統領候補者になった。去る六月にイギリスで行われた国民投票において欧州連合からの離脱派が勝利をおさめた原因の一つにも移民流入への反発が挙げられている。
事態を誇張すれば誤りになるだろう。世論調査を見る限り、共和党候補に指名されたとはいえ、トランプ氏が
次期大統領となる可能性は低い。国民投票後のイギリスでは政治的混乱が続いているが、EU離脱に加え移民排除を正面から主張するイギリス独立党は支持を落としている。欧米諸国が多数派と少数派の共存を放棄したなどということはとてもできない。
それでも、多数派と少数派が不寛容に向かい合う構図は不気味だ。既に自由主義は、自分の自由とともに他者の自由を求める制度ではなく、国家が市場から出て行けば自由な社会が保たれるという観念となって久しい。いま民主主義は、自由な公共社会における当地の仕組みではなく、多数派が少数派を排除する制度の別名に変わろうとしている。

 時事小言より-------藤原帰一
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少年の殺人事件
河川敷、少年集団、慕われた被害者。
川崎の事件と二重写しの東松山の事件。
連鎖があるなら断ち切れぬものか。

素粒子より
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共存の民主主義はどこへ
多数決によって選挙や議会の投票結果が決まったとしても、負けた側がその決定に従わなければ精度は成り立たない。今度は負けても次の機会には自分が勝つことが期待できるのであれば、自分に不利な決定を受け入れることもできる。だれが多数派で誰が少数派かが固定していない場合、多数決は必ずしも不合理な制度ではない。
それでは、国民の一部に過ぎない少数民族とか宗教など、人口が少ないために国内社会の多数となることができない人についてはどうだろう。民族や宗教によって差別されることがなく、それが政治の争点となっていなければともかく、民族や宗教の違いによる差別が激しい場合には紛争の発生は免れない。政治社会の決定が多数決によって行われ、その多数決が多数派の考えばかりを反映するなら、少数派が迫害の排除を求めても成果は期待できない。制度によって解決できないのであれば、力に訴える人も生まれてしまう。多数決だけに頼る民主主義だけでは多数派と少数派が共存する社会を作ることは難しい。
欧米諸国における民主主義は、決して多数決だけを指すものではなかった。現代の民主主義は自由主義を源流として、そこに民主政治という当地の仕組みが加わったものとして捉えることができる。もし民主主義が政治権力を多数派の手に委ねるだけのものであるなら、民主主義が度債への道を開くことになりかねない。民主政治の前提は多数派と少数派の別を問わない自由な公共社会である。
移民は少数派の代表である。移民を受け入れてきた背後に国内労働力不測の解消という要請があったのは事実だが、とはいえ、移民との共存は欧米諸国における政治社会の基礎であり、誇りでもあった。移民国家であるアメリカはもちろん、域内の人の移動を自由化したヨーロッパでも、文化や歴史の異なる人々が一つの制度の下で暮らす公共社会を実現したと考えられていた。

 時事小言より-------藤原帰一
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外相会談
三者三様に角も突き合わせるが。
北には無法者もおり。
久しぶりに顔をそろえただけでほっとする。
日中韓外相。

素粒子より
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再配分議論を
先進国が築いた福祉国家は大きな挑戦を受けている。人工知能などの技術革新とグローバル化だ。
社会を前に進める原動力だが、働き場を奪い、暮らしを壊す負の側面もある。その衝撃を和らげられなければ、社会の分断や排外主義を招く。純粋なBIの実施は難しいが、その問題提起を受けとめ、税制や社会保障を通じた富の再配分のあり方に改善を重ねるべきだ。
例えば、格差研究で知られるアンソニー・アトキンソン氏はBIの修正版として「参加所得」の支給を訴える。
(ビジネスインテリジェンスではなく、ベーシック・インカムで、basic(基本的)income(収入)つまり政府が性別、年齢に関わらず無条件で、すべての国民に生きるのに必要な最低限の金額を支給するという制度である。)
大人が学校で学び直したり、子育てや介護、ボランティアに取り組んだりする「参加」を、お金の給付条件にするものだ。
必要とされる知識や能力が劇的に移り変わる時代。学習機会を設け、市民間の支え合いを強めることも「再配分」の有効な手立てだ。
BIが投げかける課題を考えることは、その裏腹の負担のありようを考えることにつながる。増税や社会保障の削減という負担増がもし避けられないなら、その是非を正面から議論すればいい。税を集めて再配分する政府には、より厳しい説明責任を求めていく必要もある。それを担うのは納税者一人ひとりだ。

 解/説より
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東証反発
一時1万6600円を上回った。
欧米の経済指標の改善を受けた前日の欧米株の上昇や円相場の安定的な推移を好感した。

紙面より
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増税機会を失った消費税
予想通りというか安倍首相は2017年4月からの消費税率引き上げを、景気後退が懸念され、デフレ脱却が困難になるとし、19年10月まで2度目の延期を決定した。このように日本において消費税増税の議論がおこると、いつも景気の先行きが不安だという理由で先送りされてきた経緯がある。
応酬の主要先進国は、福祉国家の財源として付加価値税を1970年前後に税率10%程度で創設した。その後それを着実に引き上げ、多くの国々でいま20%を超える税率水準に達している。
これに対し日本では、89年に3%の税率で消費税を創設したが、四半世紀を経てやっと14年に8%まで引き上げた程度である。その間、少子高齢化が急速に進み、いや応なしに社会保障財源が毎年増え続ける状況を考えるなら、消費税率を着実に引き上げ、現在までに少なくとも15%程度までしておくべきであった。
過去において消費税率引き上げ自体を吸収して、さしたるダメージもこうむらずに成長を持続できた時期もあった。たとえば小泉首相の時期などはその好機であったが、政権維持を第一義に考える首相は受け入れなかった。
しかしながら潜在成長率が0%台にまで落ち込むなかで、景気動向を重視する視点からのみ消費税率引き上げの是非を議論する風潮が続く限り、消費税率を引き上げるうる機会は半永久的に失われたといえよう。
それを打破するためには、
①景気の実でなく少子高齢化社会の下でもっと広い視野から消費税のあり方を考え
②国民に不人気な消費税増税でも断固実行する新年をもつ政治家が出現する、
ことが不可欠である。

 経済気象台より-------安曇野
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スーパーマリオ
主役は私だ。
4年後は私がお迎えする。
地球の裏側にだつて行く。
何を語りたかったか、リオのスーパーマリオ。

素粒子より
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五輪が平和の祭典と呼ばれる由来は紀元前9世紀ごろにさかのぼる。
古代ギリシャの都市国家には戦争が絶えなかったが、オリンピックの期間は停戦とする協定を結んだという。人々は武器を置き、神に競技を捧げた。
その流れを現代の五輪も受け継いでいる。昨年の国連総会の場では、リオ五輪前後での停戦を求める決議がなされた。しかし効力は生まれず、シリアでは内戦が続いている。祭典のさなか、戦場の都市から届いた動画が世界をかけめぐった。
映っているのは、空爆で破壊されたアパートから助け出されたという5歳の男の子だ。頭にけがをしたようで顔は血まみれ、前進は砂ぼこりで真っ白だ。泣きもせず茫然としているのは、それだけショックが大きかったためか。
顔の血をぬぐった手のひらを見る。驚いたように手をいすにこすりつけるしぐさが、痛々しい。オムラン・ダクニシュ君というこの子を手当てした医師は「もっとひどいけがの子どもを毎日みている」と、英BBC放送に語っていた。
ふと、トルコの浜に漂着した男の子の遺体の写真を思い出した。昨年、シリアを逃れてギリシャへ向かったが、ボートが沈没したとされる。国にとどまっても逃げても、ついて回る過酷な運命。あまりの不条理に言葉もない。
私たちの国が70年以上も前に経験した戦火に、いまもさらされる人たちがいる。平和の祭典のさなかだからこそ、思い起こしたい。子どもたちが傷つけられ殺されていい理由などあるはずがない。

 天声人語より
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リオ閉幕次は東京
高速バトンパスに酔いしれたのもつかの間。
聖火は消えて、もう東京は始まった。
覚悟はできているのだろうか。

素粒子より
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五輪の舞台で狙った通りのメダルを手にできる人はごく少ない。
大多数は「敗者」として去る。だが敗者の弁は時に勝者より深みを帯びる。特に輝く言葉を二つ紹介したい。
陸上女子5000㍍に挑んだ米ダゴスティノ選手は交錯して一緒に転んだ他国選手を置き去りにしなかった。「立って立って。完走しなきゃ」。連れだって走り出したが、今度は自分が足の激痛で倒れこむ。助けた相手に助け起こされ、最下位でゴールした。
直後の抱擁が忘れがたい。「助けたのは本能。私が助けたというより私の中の神様が助けた感じ。一瞬のことだったんだけど、世界中で共鳴を呼ぶなんて」。米国では閉会式の旗手に推す署名が集まっている。
もうひとりはウクライナ体操界の星ベルニャエフ選手。男子個人総合で内村選手に敗れた。小差で金を逃がした「敗者」だが、会見では内村選手を助けた。
「あなたが審判に好かれているからこんな得点が」採点の不正をにおわせる質問を内村選手が浴びた。隣のベルニャエフ選手はその厄介な問いに進んで答えた。「いったん得点が出ればそれは公平な結果。質問は無駄だと思う」。すがすがしい言葉だった。
日本が過去最多のメダルを獲得した。外国勢を含め勝者の言葉はやはり陽気で威勢がよい。ただ転んだり敗れたりしたアスリートの言葉には微量の陰が伴う分、独特の奥行きがある。弊害が言われて久しい五輪だが、敗者の弁にまで世界の人々が耳を傾け、共鳴できる場はそうそうない。

 天声人語より
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「健康づくりのための身体活動基準2013」は身体活動を「運動+生活活動」と定義
日々のちょつとした動きもスポーツ並みの健康効果があり、ちょっと体を動かすことを増やす「プラス10」を推奨。そうすれば、がんや認知症を減らせるという。
では、どうすれば生活活動を増やせるのか。まず起床から就寝までに、どこで体を動かせるか1日を振り返ることだ。
通勤時に早歩きしたり、掃除や洗濯でキビキビと動いたり。そんな小さな動きが「ちりも積もれば山」。1日10分でも、1週間で合計1時間でもいいし、途中でやめても三日坊主を繰り返すつもりでも構わない。
自分の身体活動レベルを知るときには活動量計が役に立つ。
歩数計の機能に加え、家事などの生活活動で1日に体を動かして消費したカロリーが示される。活動量が基準や目標に対して十分なのか下なのか客観的に教えてくれる。
いわば自分の現在地を示すナビ。最近は結果をパソコンやスマホに送って確認できる。
注意点は、体を動かす次官は一気に増やさず、体調が悪いときには無理をしない。痛みが出たら、医師や運動の専門家に相談を。夏場などは炎天下を避け、熱中症に気をつけよう。

 元気のひけつより
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電子メールなどの連絡が日常的になって久しい。
多くの企業がインターネット上で文書や意見をやりとりする仕組みも用意している。しかし、それに頼りすぎてはいけないと事務用品大手コクヨの研究員、斉藤さんは言う。
「本当の知恵は、提案書や報告書ではなく人間にある。人と人との生のコミュニケーションの方がずっと刺激が大きいんです」。社員が気軽に集まれるよう、居心地のいいカフェをつくる企業も増えているという。
高度成長期と違い、どんなモノやサービスを提供すれば売れるのかが見えにくくなっている。トップダウンに頼れず、従業員それぞれの知恵が求められる。そのためにどんな環境が望ましいか、机の配置もないがしろにできない時代なのかもしれない。
そろそろ夏休みも終わり、仕事に戻る方もおられよう。気軽にものを言いあえる職場かどうか。風の通り具合をながめてみるのも悪くない。

 天声人語より
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夏を乗り切る。カリウム補い、疲れにくく
夏バテ予防「ビタミン、ミネラル補給」です。これらの栄養素は、夏場は消耗しなすくなりますので、不足分を補いましょう。特に注意したいのがカリウム。
大量の汗とともにカリウムも排出されると、疲れやすくなったり、無気力になったりして、低カリウム血症となることもあります。
今回のおすすめは、そのカリウムをたっぷり含んだ「トマトとスイカのスムージー」です。「カリウムはこのほか、イモ、海草類、小松菜、ブロッコリーなどに多く含まれています。カリウムは水に溶けやすくので、ジュースやスープだと、効率的にとれます」
ビタミンB1も水溶性でした。栄養素によって、水に溶けやすかったり、熱に弱かったりという特徴があるので、覚えておくといい。
トマト1個(約200㌘)は種とヘタをとり、スイカ(約200㌘)も皮をむき種をとり、それぞれ一口大に切ります。レモン汁大さじ1、はちみつ、氷各適宜、塩小さじ5分の1を入れ、とろりするまでミキサーにかける。グラスに注ぎます。ナトリウム補給のために加えた少々の塩が甘味を引き立てます。
このほか、小松菜とバナナ、ゴーヤーとパイナップルの組み合わせもさわやかでおいしいです。(2人前)

 おかずラボより------管理栄養士・清水加奈子
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人間界の近年のブームはかき氷だ。
専門店がお目見えし、懐かしい手回し氷削り器を復刻する企業もある。喫茶店でのメニューも増えているようで、先日、何年かぶりに味わった。のどの奥から頭に抜ける冷たさに、子どものころを思い出した。
過酷さを増す日本の暑気がブームを呼んだのだろうか。日本のかき氷協会代表の小池さんに聞くと、それだけでなく、東日本大震災と原発事故の後の節電がきっかけになったという。
「冷房を使わずに涼をとろうと、食に向かったのでしょう」
冷房が普及していなかったころの氷は、さらに存在感があったようだ。百貨店や飲食店では大きな氷の柱が飾られ、冷気を運んだという。
氷柱に花が埋められた「花氷」も。〈花氷旧知のごとく頬寄せて〉中村苑子。
ほんのりとした涼しさを思わせる。
「暑気払い」といえば、つい当方の頭には冷たいビールが浮かぶのだが、それだけではあまりに貧しい。うちわ片手に花火や水族館、時を忘れる本などもいい。

 天声人語より
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吉田沙保里
世に絶対はないと知る。
だが、みんな吉田沙保里選手の背中を見て育った。
一つの金は逃したが多くの金を生む。

素粒子より
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大統領選で批判の応酬が続く米国から、「ずいぶんあらっぽい発言が聞こえてきた。
クリントン氏の応援演説をしていたバイデン副大統領が言った。「核保有国になり得ないとする日本の憲法を、我々が書いたことを知らないのか」
対立候補のトランプ氏が日本の核武装を容認したことに対する批判だという。米政府の要人としては異例で、無神経というほかない。それにしても「アメリカから押しつけられた憲法だから改憲すべきだ」と主張する人たちが歓迎しそうな話だ。
日本国憲法が米国主導で生まれたのは事実だ。日本政府がまとめた憲法改正案が民主的でないとして、連合国軍司令部が短期間で草案を作り直した。ただ、そのなかで日本の研究者たちの意見も参照されたといわれる。
元首相の故宮沢喜一氏がこう語った。「我々自身で産んだものでなく、とかく違和感はあったが----我々が憲法というものを育て、使い込んでいった部分があると思うんですね」
GHQ内には草案作りの最中に「10年間は憲法改正を禁止すべきでは」との議論があったという。近いうちの改憲を想定し、警戒したのだろう。そこから70年、憲法も、戦争放棄の9条も変わっていない。日本国民の判断である。
戦後の歴史を無視するかのようなバイデン氏の発言は傲慢ともとれる。敗戦を思うこの時期、日本の政治家からはどんな声が出てくるか。

 天声人語より
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リオ五輪
選手村で不要の食材を三つ星シェフが調理。
リオのホームレスに供する。
競技場の外でも最高のパフォーマンス。

素粒子より
大量の食料が捨てられる現状を変えたいとの思いで、五輪開催中のリオをアピールの場に選んだ。
「本人は慈善ではない。食べ物への考えを変える文化的事業だ」と語っている。
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病院外の支援が重要
年を取れば様々な病気とつきあっていかざるをえない。高齢化に伴い、病院で「治す」医療の限界がみえてきた。財源が限られるなか、地域社会がどう支え合うのか、住民一人ひとりの死生観や、地方自治の根っこにかかわる問いだ。
ブライマリーケアの充実や医療・福祉・介護の連携は、今後、急速に高齢化する都市部でも「解」になりえる。病院の外で支援の輪を広げれば、家族の負担も減り、住み慣れた家で最期を迎えやすくなる。ただ、実現への道のりは険しい。
医療は専門性が高く、患者は自らの心身のことなのに医師に依存しがちだ。それがコスト意識のない医療につながってきた面もある。独法化が頓挫した松前病院をこの秋に退職すると決めた医師、青木さんは「住民はただ薬を出してくれる医師がいればいいのだろうか、と意識のズレも感じた」と話す。
国も「地域包括ケア」をうたい文句に在宅医療を進めようとしているが、「押しつけ」や「お任せ」では立ち行かない。
夕張市立診療所の元所長、森田さんは「与えられる医療に慣れた意識を変え、一人ひとりがどう生き、どんな最期を迎えたいかよく考えてみてほしい」と話す。

 紙面より
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日本経済
物価は下落。
貸し出し伸びず、円高は進む。
日銀の危ない賭け、マイナス金利半年。
経済の水位も下がるばかり。

素粒子より
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わが子に注ぐ思いはかくも深いものか
熊本地震でただひとり行方不明だった大和晃さんらしき遺体が見つかった。自力で捜索を続けたご両親の執念に胸が熱くなった。
警察や消防による連日の捜索は5月1日にひとまず中断された。父の卓也さん、母の忍さんは捜し続けた。勤めを休み、双眼鏡を抱えて川沿いをくまなく歩いた。
「私のこの手で晃を抱きしめるまでは諦めないんです」と忍さん。夫婦は雨の日も河川敷に衣類やタイヤ、金属片がないか目を凝らした。足場の悪い川辺には、山岳愛好家の助けを借りて命綱を結んで降り立った。
晃さんの愛車を見つけたのは先月24日。大きな岩に挟まれ、素手では動かせなかった。忍さんは「寒かろうに」とТシャツと水筒を供えて去った。再訪した日は、折りためていた千羽鶴を杭に結び、「もうすぐ連れて帰るばい」と短冊を添えた。
おととい、遺体が車の運転席から引き揚げられた。4月の本震からずっと、シートベルトを着けたまま崩落現場に眠っていたかと思うと、両親でなくても駆け寄っていたわりの言葉をかけたくなる。
思えば「行方不明」とはむごい言葉である。見つけられずに苦しむ家族の胸をいつまでもさいなむ。「本人に会うまでは区切りがつかない」「きちんとこの手で弔いたい」。目を東日本に転じれば、被災地ではいまも2500人余の行方がわからぬままだという。
愛する家族との再会を果たせずにお盆を迎える人たちの心痛を改めて思う。

 天声人語より
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NYダウ最高値更新
15日のNY株式市場は、原油相場の上昇を好感し、ダウ工業株平均が反発。
終値は先週末より59.58㌦高い1万8636.05㌦と、2営業日ぶりに終値ベースの過去最高値を更新した。
日経は続落。

紙面より
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GDP年率0.2%増
今年の4~6月期の国内総生産の1次速報は、物価変動の影響を除いた実質成長率が前期比で0.0%増。
この状況が1年続いた場合の年率に換算すると0.2%増。住宅投資や公共投資の伸びが全体を押し上げて2四半期連続のプラス成長となったが、企業の設備投資や個人消費は低迷が続いており、景気は横ばいから抜け出せずにいる。
物価の動きを反映した名目成長率は前期比0.2%増、年率換算0.9%増だった。

 紙面より
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71年終戦の日
戦争を体験した人々の団体の解散が続く。
記憶が記録に変わりゆく戦後71年の夏。
その記録さえ失われつつあり。

素粒子より
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終戦の日。この日が盆と重なるのは、戦没した人の魂がそうさせたのかと不思議に感じることがある。
迎え火、送り火、灯籠流し-----戦争の記憶も相まって、夏の極みの好む数日は、列島の情念がいちばん深まるときである。
いまや戦争というものを知らない世代が日本の人口の8割を占める。ひとえに不戦の歳月の賜だが、戦争を知らないことを知っていなければ人は危ない。軽くみがちになって、想像力は失われる。やっかいな隣国への敵意や、過激組織への不安をはらんで、わかりやすい威勢のよさが肩で風切ることになりかねない。
およそ戦争は、大人の男たちが始め、若者を死地に送る。そして一番の犠牲者は罪なき子らだと言われてきた。

 日曜に想うより----福島申二
戦争を知らないとは、表現がちがうのではないか。
戦争は他の国でやっていて知っている。戦争を体験したことがないというべきだ。
ま、終戦が15日という日になったのは、日本の風習も頭にあっての決たのだと思われるが。
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山の日は2年前に制定された。きっかけの一つは、作曲家船村徹さんが出身地栃木の下野新聞に寄せたコラム。
海の日が先行したことを挙げ「海があんのに山がねえ」と山の日を提唱した。8年前のことだ。山岳界や林業界から賛同が広まった。
国会では超党派の「山の日」制定議員連盟が推進役となった。当初案は8月12日。これに群馬県が異を唱えた。1985年のその日、日航機が御巣鷹の尾根に墜落して520人もの命が失われた。鎮魂の日はたとかに祝日にそぐわない。
墜落現場を抱える上野村のむ神田村長は議連に意見を求められた。事故当時、村役場や消防団、猟友会がいかに苦闘したか。どうすればもっと命を救えたか。胸に残る悔いまで語って再考を促した。
11日で決着したのはよいが、改めて議連の記録を読むと「山の日を2級の祝日にしたくない」という発言が出ている。2級とはどういうことか。○月第○月曜日などと定められ、国民の間で祝賀感が乏しい祝日を永田町かいわいでは「2級」と呼ぶらしい。代表例に挙がったのが「海の日」である。
「山の日」も日付に明確な根拠がなく、海の二の舞いにならないか今から心配だ。とはいえ青嶺の輝く季節である。新祝日を楽しみたい。

 天声人語より
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参院選挙改革 国会は合区を論じよ
参院選に導入された合区を解消してほしい---。全国知事会がこんな決議を採択した。
一票の格差を縮めるために設けられた「鳥取・島根」「徳島・高知」の4県2合区を3年後の参院選ではなくすよう、国会に求めたものだ。
最高裁が違憲状態とする判断を相次いで下し、都道府県単位の選挙区制度の見直しにも言及。従来の定数増減での対処が難しくなった。
そこで踏み切ったのが県境をまたぐ合区だ。
一美容の核さをめぐっては、長年、衆院と参院の役割分担を踏まえた抜本改革が求められてきた。だが国会は小手先の対応に終始した果てに、合区にたどりついたというのが実情だ。
合区導入の際にも各党の議論は多岐にわたった。「全国11ブロックの大選挙区にして比例区を廃止」といった大胆な格差解消案もあった。
知事会は、戦後一貫して都道府県単位で代表を選んできた参院には「地方の声を国政に届ける役割」があると主張する。
人口が減っていく時代である。今後さらに合区が増え、地方はますます置き去りにされかねない。そんな危機感を多くの知事が共有している
しかし、憲法の条文に、国民は「法の下に平等」であり、国会議員は「全国民を代表する」と書いてある以上、地方の定数を手厚くする選挙制度は理屈がたたない。
だから知事会は決議で、憲法改正についても議論すべきだと指摘した。だが、抜本改革を怠ってきた国会の対応を棚に上げて、この問題を憲法改正のとば口にするような論法は筋が違う。次の参院選に間に合う憲法改正は時間で気にも難しい。
この現実を踏まえて、「各県議員」を復活するなら、議員歳費を削って総定数を増やすか、選挙区の定数を増やして、比例区を減らすといった策が考えられるのではないか。
国会はすみやかに合区について議論すべきだ。

 社説より
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ホルモン力高めて快適な生活
心身ともリラックスして、楽しいと感じているときに、いいホルモンがたくさん分泌されるという考え方です。
大事なのはいかにホルモンを上手に分泌する生活を送るかだ。ホルモン力を高めるキーワードは「楽食、楽動、楽眠、楽話」だという。
例えば、「おなかがすいた」という時間を持つことにより、「グレリン」という物質が胃から分泌される。グレリンは、細胞のミトコンドリアを増やし「強くする」という。
運動すると血の巡りがよくなり、心臓や血管から余計な塩分や水分を体外に排出するホルモンである「ナトリウム利尿ペプチド」が分泌され、血圧や血糖値が下がる。
また、部屋を暗くして十分な睡眠を取ることにより、脳の中央にある松果体から、生体時計のリズムを調整し活性酸素を除去するメラトニンが効率よく分泌される。
さらに「誰かとともに生きている」という実感を持つことにより、オキシトシンと呼ばれる愛情をつかさどるホルモンが脳の下垂体から分泌される。
最近の研究では、栄養やスポーツ以外にも、「どきどきする勝負事に挑戦する」「困った問題は翌朝に持ち越す」「愚痴を思いきり言ってみる」「週末に自分への『ご褒美』を予定に入れる」などもホルモンの分泌を促すことがわかってきたという。

 元気のひけつより----石川雅彦
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広島と長崎をめぐった。いずれの市でも千羽、万羽の真新しい折り鶴が夏の日差しに揺れていた。
広島ではオバマ米大統領の訪れた5月以降、捧げられる鶴の数が増えたと聞いた。
広島市はオバマ氏から4羽を贈られ、すぐ平和記念資料館に転じした。「館の入場者もざっと4割増し。鶴の数も例年以上のペースで増えています」と市の担当価値用の末定さん。紙の鶴は1羽で1㌘に届くかどうか。だがその総量は少ない年で年8㌧、多い年は11㌧を超える。今年は記録を更新しそうだ。
被爆し、のちに白血病で命を落とした佐々木禎子さんが回復を信じて鶴を折った話は海外でも広く知られる。世界中から百羽単位、千羽単位で鶴が続々と届く。禎子さんがモデルになった「原爆の子の像」の専用区画はすぐ満杯になる。
善意の鶴をどう活かすのか。これが実は難問である。「1羽残らず保管を」「いや順次焼却した方が」。議論をへて市は5年前から、鶴を再利用する「昇華」策をとる。
申請を受け、宗教や選挙に使われないことを確かめて配布する。多くは学校やNPOに引き取られた。鶴は灯籠になり、壁画になり、再生紙に姿を変えた。英国では音楽祭の会場を飾り、インドでは5都市で配られた。
資料館では、オバマ氏の折った4羽が人だかりができていた。禎子さんの鶴も別の一角に展示されている。原爆を落とした側と落とされた側。宿命的な隔たりがる二人の折った鶴が、同じ空間に置かれることの縁を思った。

 天声人語より
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尖閣沖
海保の巡視船が二重のお手柄。
尖閣沖で遭難した中国漁船の船員を救う。
あれだけいたはずの中国の公船はどこに。

素粒子より
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難民をどこまで受け入れるか
シリアの周辺国や欧州では激論が続く。メルケル独首相のように門戸を開こうとする指導者は批判にさらされる。
対して米大統領の座に挑むトランプ氏のように「イスラム教徒を締め出せ」と叫ぶ方が喝采を浴びる。後者はしばしば日本の難民政策を論拠に挙げる。並外れて厳しい日本のやり方を「お手本」のごとく称揚する。
世界には6500万人もの難民や国内避難民、亡命請求者が要る。各大陸でテロは激化し、戦火のやむ兆しはない。年ごとに難民が増え続ける事態ともなれば、残念ながら次はリオ以上の規模の難民選手団が組織されるかもしれない。
4年後に向け、課題はリオで予習しておきたい。準備を通じて「難民に冷たい国」という日本評を少しでも拭えないか。

 天声人語より
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夏こそお風呂でリフレッシュ、むくみ解消、快眠効果も。入り方次第でダイエット効果も
夏にお風呂? 暑いし、シャワーだけという人もいるだろう。これからの季節こそ、お風呂が大事。
入浴すると毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるし、冷房で冷えた体もリセットできる。肩まで湯船につかると、腹回りが数㌢縮むほどの水圧がかかるため、足にたまった血液や体液が心臓に戻り、むくみの解消につながる。
お風呂は温度をたった1度変えるだけで、体への効果は大きく変わる。例えばダイエットしたい人は「食前に40度でのべ15分間と覚えよう。体の表面に血液が回って一時的に胃腸の働きが抑制されることで、食欲を抑えられるという。夏場なら30度くらいのかなりぬるい湯に入り、足を曲げ伸ばすなどの運動をすれば、ダイエットに良い。
寝つきの悪い人は就寝1~2時間前に、40度のお湯でのべ20分間の入浴がおおすめだ。人間は、体温が下がる時に眠くなるようにできている。いったんお風呂で体を温めることで、ちょうど寝る時間に体温が下がるという。足のむくみが気になる人は、40度のお湯でのべ20~30分、足先から心臓に向かってマッサージすると良い。
注意点は、入浴前後の水分補給だ。お風呂に入ると、約800㍉リットルの水分を失うというデーターもある。麦茶やイオン飲料がお勧めだが、利尿作用のあるビールは逆効果。入浴後は30分以上休むことも大切。お風呂で亡くなる人の9割はひう礼者というデーターもあるので、気を付けて欲しい。入浴中に眠くなったら、湯船から出ることも呼びかける。
疲れている人には、38~40度のゆるめのお湯でのべ15分。最近疲れがたまりやすい34歳の私も、自宅で試してみた。肩までつかって、目をつぶって深呼吸すると、体が浮いたような感覚になった。寝つきも良く、翌朝ぱっちり目が覚めた。
こんなデーターもある。静岡県民約3千人を対象にしたアンケートによると、毎日入浴している人の方が「良質な睡眠がとれている」と答える傾向があった。
「幸福だ」と答えた割合は、毎日入浴している人が、そうでない人の1.35倍だった。一方シャワーだけと答えた人では、日々の生活が幸福と感じる人が少ない傾向もあった。
お風呂も食事や運動のように、大事な生活習慣。正しく入れば、心も体も健康になる。シャワーだけで済ませている皆さん、今日からお風呂に入ってみては。

 元気のひみつより
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貧しさが理由の受診抑制。安全網の構築が不十分
受診抑制が見受けられる現状は、セーフティーネットの構築がいまだに不十分なことを示している。急いで改めるべきだ。
最後のとりでは生活保護だが、幅広く貧困層をカバーできているかは疑問だ。収入が少なくても、一定の貯金があったり、車などの資産を持っていたりすると受給資格外とされる実態がある。条件がそろっても偏見をおそれ、申請しない人もいる。立命館大の唐鎌教授は「英国の捕捉率は8割超。資産や貯金の条件を緩和して生活保護を受けやすくするべきだ」と指摘する。
そのうえで、生活保護にかからない人の医療をどうか久保するか。唐鎌氏は「収入が少ない人の保険料負担を引き下げたり、医療費の窓口負担額を軽くしたりする仕組みを進めるべきだ」。
受診抑制はお金の問題だけでない。東大の橋本教授は「むしろ本当に必要なのは、病気の人に様々な支援制度を知らせて受診につなげる社会的なサポート体制だ」と話している。

 紙面より
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トランプ氏
史上最も無謀、と共和党重鎮が続々反旗。
そこは批判や非難を活力に変える異次元候補。
吉か凶か。

素粒子より
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犯行のむごさだけでなく、容疑者が発した言葉のむごさに、私たちの社会が少しずつ傷つけられている気がする。
はね返すものがあるとすれば別の言葉なのだろう。相模原市の障害者施設での事件から話され、書かれた思いを拾った。
「もし誰かが『障害者はいなくなればいい』なんて言っても、私たち家族は全力でみなさんのことを守ります」。知的障害のある人と家族らでつくる「全国手をつなぐ育成連合会」の久保会長のメッセージだ。包み込む意志は確かにある。
事件で姉を失った男性が語った。意思疎通の難しかった姉を「正直、恥ずかしい、かわいそう、と思ったこともある」。それでも、こう続けた。「60年、彼女なりに一生懸命生きてきた。絶対に許せない」
知的障害のある三宅浩子さんは、作業所で豆腐の製造と販売をする。「楽しみは、Hey!Say!JUMPのコンサートに行くことです。殺された人たちにも、目標や楽しみがあったと思うんです」。そう記者に語り、笑顔の写真が載った。「障碍者にも意思はあります」
「相模原の仲間たちは、まぎれもなく、私なんだと感じている----ふいに襲われないかと、信頼の底が抜ける」。フェイスブックに書いたのは脳性まひの小児科医、熊谷晋一郎さんだ。続く言葉を、何度でも読み返したい。
「今の願いは、もう一度、確かに私たちの受け継いできた『生きていてよい』という思想を、仲間たちと確認し合いたいということにつきる」

 天声人語より
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天皇とは
第2の人間宣言。
国の隅々まで足を運び、祈り、悼み、慰め、励まし。
ご夫婦で背負ってきた象徴の重さ。
務めを果たせぬまま、生涯の終わりまで天皇であり続ける。
あまりにも酷な。
肩の荷を下ろしたご夫婦が見たい。

素粒子より
憲法論者とかいうのが、ごたごたと言っているがアンケートでは国民の84%が賛成しているというのに。
広く意見を聞くとは誰に対してなのか。
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経常黒字 上半期10兆円超
2016年上半期の国際収支は、貿易や投資による日本と海外とのお金の出入りを示す経常収支は、10兆6256億円の黒字だった。前年同期比で2兆5317億円増え、東日本大震災以前の水準を回復した。
半期ベースで黒字額が10兆円を超えるのは、07年下半期以来8年半ぶり。東日本大震災の影響の出る前の10年下半期は約9兆6千億円の黒字だった。
経常黒字が拡大した主な要因はエネルギー価格の下落だ。15年上半期に1バレル=約57㌦だった原油価格は、今期は約36㌦まで下げた。この結果、今期の輸入額は全体で前年同期比で6兆8209億円減り、31兆4674億円だった。訪日外国人旅行者の増加で、旅行収支の黒字が7758億円と半期ベースで過去最高になったことも寄与した。
ただ、5月以降に円高が急伸したことなどから、黒字幅の拡大が今後も続くかどうかは不透明だ。

 紙面より
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リオ五輪
銅メダルを手に難しい顔をする。
日本の柔道選手たち。
もっと喜んだっていいのに。
いまだにあるお家芸の重圧。

そんなにいしていますか。
嫌いになったこともあったろうに。
バーベルに抱きついた三宅宏実選手。
同じ銅でも。

素粒子より
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金融政策 変化の兆し
4回目にして初めてサプライズではなかった。黒田総裁のもとでの日銀の追加金融緩和であろ、上場投資信託の買い入れ額をほぼ倍増して年間6兆円にするという決定は、期待されていた緩和メニューの中では最低ラインに近く、金融政策の限界を指摘する声は多い。
それでも追加緩和は1月のマイナス金利導入決定以来で、市場は想定とそれほどかけ離れていなかった今回について、「やや落胆したが理解はできる」とそれなりに評価した。
それが乱高下の後、株価は上昇して引け、円相場の上昇も1㌦=102円程度にとどまつたことに表れている。
市場とのコミュニケーションという点でも前進があった。次回の政策決定会合どころか、1週間先の政策決定についてヒントすら与えてこなかった日銀が、9月の会合で経済・物価動向や政策効果の総括的な検証を行うと公表したのである。
2年で2%上昇という物価目標を設定してから3年余。達成できていない日銀に対する国内の厳しい批判を知る海外投資家は、長いデフレからここまで物価を引っ張り上げた日銀に、日本人はもう少し寛容になってもいいのでは、という。
総括的な検証がさらなる緩和につながるのか、それとも緩和うちどめになるのかはわからない。ただ、そろそろ2年の旗は降ろして現実的な達成時期を見据えた方が、金融政策への過度な期待を止められる。
金融政策一辺倒だった市場の関心は最近、政府の経済対策にも向いている。黒田総裁が強調したように追加緩和との相乗効果で日本経済の成長力は底上げできるのか。もうすぐ4年を迎えるアベノミクスに対し、次のてこ入れまで待ってくれる気配はない。

 経済気象台より-------玲子
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夏を乗り切る。カリウム補い、疲れにくく
夏バテ予防「ビタミン、ミネラル補給」です。これらの栄養素は、夏場は消耗しなすくなりますので、不足分を補いましょう。特に注意したいのがカリウム。
大量の汗とともにカリウムも排出されると、疲れやすくなったり、無気力になったりして、低カリウム血症となることもあります。
今回のおすすめは、そのカリウムをたっぷり含んだ「トマトとスイカのスムージー」です。「カリウムはこのほか、イモ、海草類、小松菜、ブロッコリーなどに多く含まれています。カリウムは水に溶けやすくので、ジュースやスープだと、効率的にとれます」
ビタミンB1も水溶性でした。栄養素によって、水に溶けやすかったり、熱に弱かったりという特徴があるので、覚えておくといい。
トマト1個(約200㌘)は種とヘタをとり、スイカ(約200㌘)も皮をむき種をとり、それぞれ一口大に切ります。レモン汁大さじ1、はちみつ、氷各適宜、塩小さじ5分の1を入れ、とろりするまでミキサーにかける。グラスに注ぎます。ナトリウム補給のために加えた少々の塩が甘味を引き立てます。
このほか、小松菜とバナナ、ゴーヤーとパイナップルの組み合わせもさわやかでおいしいです。(2人前)

 おかずラボより------管理栄養士・清水加奈子
 
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オバマ氏共和党幹部に揺さぶり
大統領選の共和党候補トランプ氏が戦死したイスラム教徒の米兵の遺族を批判したことに関し、「惨めなくらい大統領の仕事をする準備ができていない」と痛烈に批判した。一方で、同党のライアン下院議員やマケイン上院軍事委員長らを名指しし、支持を再検討するよう促した。
オバマ氏はトランプ氏について「欧州や中東、アジアでの重要な問題についての基礎知識がない」と指摘。かつて大統領選で戦った共和党候補に触れ、「政策は間違っていたが、大統領の仕事ができないとは思ったことは一度もない」と語り、トランプ氏の力量と知識不足を嘆いた。
オバマ氏は、ライアン氏やマケイン氏が、トランプ氏支持を打ち出したことに「なぜ彼を支持するのか。あなた方の党の担い手と言えるのか」などと批判し、支持の再考を促した。

 紙面より
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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原発の重大事故と建物倒壊を伴う大地震の複合災害の時、国の指針では原則屋内退避と定められている。
熊本地震後、避難の責務を負う自治体からは、指針の実効性に疑問の声が上がるが、国は指針を見直さず、自治体の工夫や柔軟な対応を求めている。
屋内退避の対応に不安があると答えた自治体が目立つのは、住民を守る使命がある自治体の危機感の表れだ。国に指針の見直しなどを求める自治体が多いのも理解できるが、「国が何もしないから自治体ではやりません」では責任放棄だ。屋内退避ができなければ広域避難しかなく、その点で道府県の役割は大きい。国もより詳細に具体的方策を手引きなどで示すべきだ。

 考/論より-----東大大学院総合防災情報研究センター・関谷直也 特任准教授
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総裁の任期延長
さっそく殿のぞうりを温める藤吉郎。
任期延長論動き出す。
「政治技術」を使うのはそこですか。

 素粒子より
アメリカの大統領の任期延長論なんてないのに、不思議な国ニッポン。
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少なからぬブラジルの人たちが五輪を歓迎していないのが気になる。
先月の世論調査で、五輪開催はいいことより、悪いことのほうが多くなりそうだとの意見が6割にのぼったという。
そもそも大統領が停職中という異常事態である。大統領の退陣を求めるデモでも、五輪がやり玉にあがった。「五輪開催の余裕はない。教育や病院の充実など、ほかにすることがあるはずだ」との声がある。景気は落ち込み、政治は汚職に揺れる。
もはや祭典が無条件に歓迎される時代ではないようだ。開催後に評判が落ちたのはギリシャだ。2004年のアテネ五輪で多くの施設を建設したが、閉幕後は放置されているものが目立つ。
債務危機に苦しむギリシャは、借金の返済のため、空港や港湾、公営企業など売れるものは何でも売る姿勢だ。ただ、後の計画もなく造られた五輪施設には「買い手がつきそうにない」との声がうる。むだ遣いの象徴になっている。
さて4年後の東京五輪である。当初7千億円とされた開催費用は見積もりの甘さや資材の高騰で、2兆円とも3兆円ともいわれるようになった。どんぶり勘定といわれても仕方がない。
ここは顔ぶれ一新に期待したい。新都知事に小池氏が、新五輪担当相に丸川氏が就いた。新しい目で見直し、将来に生きるお金の使い方をしてほしい。開催直前からそっぽを向かれることがないように。

 天声人語より
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新防衛相
このポストにこの人を。
長期政権の自信か過信か。
靖国参拝を欠かさず。
東京裁判の検証を訴えてきた。

素粒子より
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高望みしてもムリだ。それが若き千代の富士の気持ちだったという。
やっとのことで再び幕内に上がったものの、それ以上の出世は、考えになかった。そんなころに親方の言葉に奮起を促されたと、著書にある。「お前は幕内にさえいればいいのか」
横綱、大関とはいわないが、もっと上をめざせと言われ、稽古の仕方を改めた。未来の大横綱が弱さを克服した瞬間の一つだったのだろう。中学卒業とともに相撲をやめようとしたり、けがで酒に走ったり。そのたびに周囲の声に助けられた。
関脇から大関、そして横綱へと、わずか1年でかけのぼった千代の富士は、押しも押されぬヒーローになった。小柄ながら巨体の力士を投げて転がす姿は、日本中をわかせた。その躍進の裏には、弱さを補ってあまりある闘争心があったのだろう。
駆け出しのころ、転がされてもかかってくる姿を見た横綱・北の富士からまるでオオカミのようだと評された。オオカミのあだ名はやがて、「ウルフ」に変わった。相手をにらみつけるような迫力のある立ち合いにつながった。
肩の脱臼を克服するため筋肉のよろいをつくろうと、トレーニングに励んだ。苦手な力士がいれば、よその部屋に出かけて稽古を求めた。「私には相撲以外の人生はなかった-----ハングリー精神で闘ってきた」と書いている。
25年前に現役を引退したときには、潔い引き際を意識していたようだ。61歳で死去。
あまりにも早い人生の引き際だった。

 天声人語より
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内閣改造
また似たような顔ぶれが並ぶ改造内閣。
一強の城門を単騎で去る者もあり。
荒野をさすらうか、とりでを築くか。

素粒子より
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小池氏はかつて細川氏を支え、自民党に入ってからは小泉純一郎氏と近くなった。
既成の政治勢力を向こうに回し、対決構図を明確にする。二人に通じる手法は小池氏にしっかりと引き継がれたようだ。都知事選では自民党の都連や都議会が敵になった。
新しいことをしてくれそう、しがらみがなさそう-----。そんな有権者の判断があるのだろう。初の女性都知事が誕生する。それにしても思うのは、「既成の政治との対決」を強調する手法の威力である。
自民党は、小池氏の引き立て役になった感すらある。推薦しない候補を応援すれば処分の対象になると、都連が所属議員に通達した。たとえ親族が応援しても処分するとの内容で、度量の狭さを示した。
新都知事が引っ張ることになるのは、都政という巨大オーケストラである。もしも周りの音を聞かずに、独り善がりの音程やテンポで突っ走るようなら、合奏は成り立つべくもない。

 天声人語より
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緊急速報の誤配信
スマホからの警告音に肝を冷やす。
地震速報の誤配信。
列島に広がる震度分布図でM9の恐ろしさを改めて知る。

素粒子より
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お米を節約するための代用食といえば、代表格はすいとんやサツマイモだろうか。
戦中戦後の貧しい食卓が思い浮かぶ。しかし代用の呼びかけが始まった当初は、楽しげなメニューもあつたようだ。斉藤美奈子さんの『戦下のレシピ』に教わった。
ホットケーキおお好み焼き、スパゲッティ風うどんなどが当時の婦人雑誌の記事に出てくる。胡桃入り蒸しパンのような手の込んだものもある。ただこうした代用食、最初はあまり普及しなかったという。お米が配給制になって、自由に変えなくなるまでは。
さい、こちらの「代用」はどうだろう。とれる量が減って値が張るようになったウナギの代わりに、「そっくりさん」が店頭に並ぶ。養殖のナマズ、魚のすり身、さらには野菜のナスまでかば焼きに変身だそうだ。
土用の丑の日、養殖ナマズのかば焼きを食べてみようと料理店に並んだ。ウナギそっくりと言いたいところだが、肉厚の食感は本物からはやや遠い。食後に感じたのは「やっぱりウナギが食べたい」だった。
二ホンウナギは、いまや絶滅危惧種である。大げさに言えば、パンダやトキを焼いて食べるようなもの。そう心していただくのも悪くはないが、優れた代役が現れるなら、それも面白い。
暑い日にウナギを味わうのは、モノの消費であると同時に、コトの消費でもあろう。盛夏ゆえの特別なことだと思うと、胃袋も心も躍る。それを凌駕するような優れモノが出てくるかどうか、もう少し待ちたいところだ。

 天声人語より
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自民幹事長に二階氏
谷垣氏の当面の復帰のメドもたたないため、交代に。
二階氏は総務会長を務め、政権を全面的に支えてきた。

紙面より
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ピアニスト中村紘子さんの描く典型的なピアニスト像。
3歳でピアノを習い、日に7時間も鍵盤に向かい、社会のイロハを学ばぬまま大人になった自分を含め、ピアニストは文明から隔絶された「蛮族」だと笑ってみせた。
早くから天才少女と注目され、国民的な人気を集めた。「中村紘子さんみたいな若くて素敵な女の先生について、優雅にショパンなど弾きながら」。庄司薫さんの小説「赤頭巾ちゃん気をつけて」で取り上げられた。一節を読んだ中村さんは不思議な縁を感じてモズから作家に電話する。ほどなく2人は結婚した。
向日性の人柄だった。出演したカレーのCMでは台所道具のおたまやダイコンを手に優雅にほほ笑んだ。音楽番組の司会をこなし、音楽雑誌では軽やかに筆を走らせた。
大腸がんを公表したのは去年の初め。「抗がん剤で髪が抜けるのはシャクだから」と自ら美容院で髪を刈った。特注のカツラが似合わなかった失敗談も進んで笑い話に。舞台で肩の力の抜けた演奏ができたと喜んだ。「がんになっても皆さん安心して」と未来の患者を励ました。
72年の生涯だった。勝ち気で前向きでしぶとくて、常に周囲を励まし気品があって、恐ろしく楽天的かつ芯のしっかりした大輪の花のようなピアニストだった。

 天声人語より
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