2016年04月の記事


大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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ビール減税、色めく業界。度数に応じた課税も一案
ビールまがいの酒が続々売り出され、ざいむしょうがあたふたと対応するのは日本特有の状況だ。背景には、酒税制度の欠陥がある。
税を取る側からみとビールは「優等生」だった。かつて舶来の高級品だった名残もあり、税金はドイツの17倍、米国の8倍と高いが、バブル期まではビールが大衆の人気を失うことはなく、税収に貢献した。ところが、ビールの定義を狭く定め、高級酒としての高い課税を維持し続けようとしたことが裏目に出た。定義をすり抜ける酒を開発する余地を与えたのだ。
消費者の支持を得た「発泡酒」や「第3」の増税は容易ではなく、財務省はその場しのぎの対応を繰り返してきた。付け焼き刃の政策は限界に来ている。
一本化しても、比較的税金の安いチューハイやワインなどに消費が流れる可能性もある。そうなれば、政府が再び場当たり的な増税で対応するなど「いたちごっこ」が続くことになる。税制が市場や開発を振り回す状況をなくすには、「アルコール度数に応じた課税」など、より納税者にわかりやすい仕組みも視野に議論を進めるべきだ。

 解/説より
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背骨の圧迫骨折はビタミンDと運動で予防しよう
背中が丸くなり、身長が低くなった。背骨の一部が出っ張ってきたと感じたり、午後になると背中が痛んだりする。そんな症状のある人は、背骨がじわじわと潰れて変形する圧迫骨折を起こしているかもしれない。高齢者の場合、骨がスカスカになる骨粗しょう症が原因のことが多い。
背骨は、12個の腰椎と5個の腰椎という骨が連なってできている。胸椎や腰椎の高さが、どれか一つでも、元の高さより20%以上減っていると圧迫骨折と診断される。痛みがあるのは3分の1だけ。痛みがなく、気づかないまま潰れていることも多い。
起きやすいのは、胸椎と腰椎の境目付近。腰の少し上あたりだ。骨折すると、変形したまま固まってしまう。骨粗しょう症で骨が弱くなった高齢者だと、尻もちをつく程度の衝撃で起きることが多い。
骨粗しょう症は高齢の女性や早く閉経した人がなりやすい。閉経すると、骨を壊す細胞の働きを抑える女性ホルモンが減るためだ。たんぱく質やカルシウム、ビタミンDの付則や運動不足もリスクを高める。遺伝の影響もあり、母が骨粗しょう症だと娘もなりやすい。
最初の骨折を防ぎ、骨折の連鎖を断つには、薬による治療だけでなく、適切な栄養と日光浴、運動療法が不可欠。骨の健康維持に重要なのがビタミンD。多く含む青魚や干しシイタケを意識してとりたい。日光浴も効果的だ。紫外線が皮膚に当たるとビタミンDができる。日焼け止めを塗らずに夏は30分、冬は1時間が目安。サプリメントで補う選択肢もある。
1日8千歩を週3日以上歩くと骨密度が増える。転ばない体づくりも大切だ。流し台に両手をおき、肩幅に開いた足を曲げたり伸ばしたりする屈伸運動がお勧め。足の指をグーパーと動かして足の感覚を磨く運動や、バランスをよくする片足立ちの訓練もよい。予防策を続ければ結果は出るのであきらめないことが大切だ。

 体とこころの通信簿より-----辻外記子
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景気だけで判断するな
2017年4月からの消費税率引き上げの先送り論が盛んになってきた。
しかしながら、これらの増税先送りは、すべて日本経済の先行きが思わしくないという景気動向の判断からのみ議論されている。これまでのように将来の高めの成長を目標にし、景気に対する増税のマイナス効果を懸念する限り、財政健全化はいつまでたっても実現され得ない。
消費税増税はほかにもっと重要な使命を持っている。少子高齢社会の下での社会保障の不可欠な財源であり、将来世代へのツケ回しを避けるため、また日本国債の一層の格下げを防ぎ、市場からの反発を避けるために必要不可欠なことである。
さらに12年8月の民主、自民、公明3党の合意に基づく「社会保障と税の一体改革」で公約した消費税率引き上げを、一度ならず二度も先送りするのでは、政治家に対する国民の手審がますます強くなるだろう。
今回の増税に対しては「経済が失速してよいのか」「かえって税収減に陥る」などの反論が当然のように出ている。しかしながら、過去に経験した程度の成長の鈍化があっても、日本経済が失速するほどの事態にはなるまい。かりに税収がいったん落ち込んでも、増税の仕組みさえ制度的にしっかり構築しておけば、将来必ず税収増に寄与するはずである。
熊本地震の発生を理由にした増税先送り論も出ているが、これは一地方の問題である。
ある程度、経済への悪影響が及ぶのは覚悟のうえで、景気動向や自然災害とは一線を画し、政治家の責任におて正々堂々と増税するべきである。

 経済気象台より-----安曇野
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米の利上げまた見送り
金融政策を決めるFOMCで、昨年12月以来となる追加利上げを3会合連続で見送った。
世界経済の減速や金融市場の混乱によるリスクは弱まったとの認識は示したものの、づかい6月の会合での利上げの手がかりは示さなかった。
世界経済の動向を注視するとして、引き続き慎重に見極める姿勢を示した。

紙面より
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米大統領の広島訪問、献花外交で日米の和解を
オバマ氏には、ぜひ広島で包括的な演説をしてほしい。「核なき世界」を訴えた2009年のプラハ演説の総括は当然にしても、もう一歩踏み込み、依然として完全なものになっていない東アジアの和解に、米国として貢献する決意を示すものであってほしい。
では日本はどうするか。来た、献花した、よかった、で終えてはいけない。次は日本の出番です。
日本外交にとって大きなチャンスととらえるべきだ。
韓国ではすでにオバマ広島訪問について「日本が加害者という立場を覆い隠す結果につながる可能性がある」という警戒論も出ている。私が日米で提案したときも、米国のアジア系の学者が「一瞬でも日本人が被害者の顔をするのは許せない」と真顔で私に語ったことは忘れられません。
安倍首相にとって、「広島の花束」に「真珠湾の花束」でこたえることは、今も東アジア情勢の根っこに残る日米間の「トゲ」を取り除く意味で、大きなチャンスです。日本は和解する国なんだ。勝手の対戦国とも一緒に鎮魂できる国なんだと。
「献花外交」を進めるべきは日米だけではない。日本が率先して韓国、中国、さらには、当時戦争にかかわったアジア・太平洋のすべての国に呼びかけてほしい。お互いに象徴的な地を訪れようと。もちろんそれで遺恨が急に消えるわけではありませんが、未来に向けた大きな一歩です。

 耕論より-----松尾文夫
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アメリカ予備選
共和党ではトランプ氏が5州で全勝。
一方民主党はクリントン氏が4州を制した。
代議員の多いペンシルベニア州、メリーランド州を制したのが大きい。

紙面より
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時価総額でみるアベノミクス。建設・輸出産業にはプラス
2%のインフレ目標達成の遠のくなど、ここに来て行き詰まりを見せているアベノミクスですが、株式市場にプラス効果があったことは確かです。
東証1部の時価総額について過去3年間の推移をみると、第2次安倍政権8足から3カ月経った2013年3月末の時価総額は359兆円。それが同年4月の日銀による異次元金融緩和で上昇基調が鮮明となり、昨年6月にはバブル期を上回る600兆円にも達しました。今年に入って相場は下落しましたが、それでも3月末の時価総額は500兆円と3年前を上回っています。
13年3月末の時価総額上位300銘柄のうち、時価総額の上昇が際立ったのが建設。今年3月末までの3年間で清水建設3.1倍、大成建設3.0倍など大手ゼネコンは軒並み増加しました。これはアベノミクスの柱の一つである積極的な財政出動に伴う公共事業の拡大と、東京五輪開催が大きいでしょう。
また、大胆な金融政策による円安は輸出産業にとって大きな追い風となりました。自動車でいえばトヨタ自動車の時価総額は1.2倍に、富士重工業に至ったは2.7倍に増加しています。
株式市場に好影響を与えたアベノミクスですが、実体経済への効果となると十分ではありません。3本の矢の一つ、成長戦略のカギとなる設備投資については、過去最高水準の収益に比べて、企業が慎重な投資行動を続けていると日銀のリポートも指摘しています。足元の円高傾向が投資姿勢をさらに慎重にさせるのか、懸念されるところです。

 東洋経済の眼より----会社四季報編集部
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熊本地震
校舎に貼られた赤い紙に消沈する。

応急判断し学校などで多くの「危険」。
教育を受ける権利が危機に。

素粒子より
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引き際の美学
日本の春の訪れを告げる桜花は、多くの人を魅了してやまない。その魅力の一つが、つぼみがほころんで開花し、満開を迎えたかと思うと、たちどころに散ってしまうはかなさ。桜を通して足るを知り、謙虚に、そして晩節を汚さずに生き抜く潔さに、大きな価値を見いだす者も多いのではないだろうか。
しかし、現実は思い通りにいかないのが常である。若い時には確固たる信念を持って決断できた人が、年を経るにしたがって決断が鈍り、あるいは朝令暮改のごとく、考えがくるくると変わってしまうような場面に接することも多い。
加えて、過去の成功体験や歩んできた輝かしい足跡の呪縛から逃げられずに、「まだまだ大丈夫」「自分がいなくては」と、後進に道を譲ることができない成功者も多い。特に、創業者や中興の祖と称されるようなカリスマ的な経営者にとって、最大の課題は後継者問題にあるといっても過言ではない。
今般、社会の耳目を集めたセブン&アイ・ホールディングスの子会社社長の人事問題は、こうした長老支配からの脱却を阻止したことで、公開会社としてのコーポレートガバナンスが機能したとみる向きもある。
しかし、実際には指名・報酬委員会での議論が煮詰まらないままに取締役会に提出された議案が否決されたということであり、多くの課題を残した事案といえる。特定の権力者の暴走を食い止めたのは、皮肉にも事前に情報が漏れ、メディアの力が働いた結果と捉えられるからである。
桜の花とは違い、自分の判断で一線から身を引くことの困難さを改めて感じる。やはり、引き際の美学は言うは易く行うは難し、であろうか。

 経済気象台より----惻隠
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北朝鮮
常識が通じぬ国とはいえ。
届かぬミサイルを「成功」と発表。
やりのふりして短刀を振り回すのも剣呑。

素粒子より
剣呑とは不安と感じるさま、危険と感じるさま。
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韓国与党、第2党に転落。政治の合意形成進む可能性
今回の総選挙は、就任4年目を迎えた朴政権への痛烈な審判となった。
与党の敗北の最大の責任は、大統領府と党内の朴大統領支持派にある。朴大統領は自ら望んだ法案が成立しない国会に不満を持っており、選挙直前に「国会に審判を下して欲しい」と語った。立法に対する行政の介入に映り、有権者の反発を買った。朴支持派は無理やり非支持派を党公認から外し、相当数の支持者が投票を放棄した。
朴政権は早期にレームダックになることは避けられない。野党との協力や、与党内の対立緩和に努めない限り、保守は2017年12月の大統領選でも敗北しかねない。
ただ、金大中政権時代まで続いた三党体制が20んぶりに復活した。国民の党は国政運営のキャスティングボードを握った。保守と進歩の対決に、中道の同党が加わったことで、むしろ極端な対決政治が影を潜め、合意の形成が進むかもしれない。
対日関係も、慰安婦合意には影響があるかもしれないが、野党は元々、朴政権の強硬な対日姿勢に批判的だった。急に韓日関係が悪化することはないだろう。南北関係の緊張も、北朝鮮の核実験などに原因がある。国連制裁決議もあり、対北強硬路線を簡単に捨て去ることにはならないと思う。

 考/論より----申志鎬・韓国延世大客員教授
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高齢者の肺炎予防。5年に一度はワクチン接種を
高齢化が進み、肺炎による死者数が急増しています。2011年には、がん、心臓病に次ぐ、日本人の死因の3位になり、年間約12万人が命を落としています。65歳以上になると、肺炎による死亡リスクはぐんと高くなるためです。
高齢者の肺炎は、命を奪う危険な病気だという認識を持ち、予防が重要だ。
肺炎は主に、肺炎球菌やマイコプラズマなど様々な最近の感染が原因で起こる。若いうちは、抗菌薬による治療ですぐ良くなり、命を落とすことはほとんどない。
一方、高齢者はいったん発症すると何度も再発を繰り返す人が多く、命にかかわる。薬が効かない場合もあり、まずはかからないようにすることが大切だ。
もっとも有効とされるのが、原因の3割を占める肺炎球菌のワクチン接種だ。65歳以上では5年に1度、接種することが望ましい。
特に、インフルエンザにかかった後は肺炎にかかりやすいので、肺炎球菌とインフルエンザのワクチンをあわせて接種しておくとさらに効果的という。
今のところ公的な定期接種の対象ではないが、自治体によっては接種費用の助成もある。
口のなかを清潔に保ち、入れ歯の調子を整えるなどのケアも重要だ。高齢になると、食事のときにむせたり、寝ている間に唾液が気管に入ってしまったりして、口のなかにいる細菌が肺に入って肺炎を起こすリスクが高まる。
粗食を好み、肉や動物性脂肪をとらない人は要注意。たんぱく質などの栄養が足りない状態になると体力が落ち、肺炎にかかりやすくなる。高齢者は積極的に脂質、たんぱく質を取るべきだ。喫煙者や糖尿病の人も、肺炎のリスクが高い。
高齢者の肺炎は、素人目には一見、ただの風邪と区別がつかないことが多い。あまり熱が高くなくても、ぼんやりしているなど、周囲の人が見て少しでも「おかしいな」と感じるところがあれば、積極的に医療機関を受診させるようにしたい。

 体とこころの通信簿より
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抑止戦略の限界に直面----その2
軍事力によって相手の行動を事前に抑え込む。これが抑止戦略と呼ばれる。現代の国際関係において世界各国の多くが採用する軍事戦略である。だが、この抑止戦略が機能することの難しい状況が世界に広がっている。
第二が、南シナ海や尖閣諸島などにおける中国人民解放軍の展開である。
米中が戦争に突入すれば両国とも甚大な被害を受けるだけに、米中両国による本土爆撃のような事態は抑止できるだろう。だが、人工島や滑走路建設を阻むために大規模な軍事介入を行う意味は少ない。アメリカは海域に駆逐艦を派遣したが、中国政府の行動を変えることはできなかった。抑止では相手を牽制できず、しかも軍事介入に訴えるリスクは極度に高いのである。
第三に、北朝鮮問題も抑止の限界を示している。核実験もミサイル実験もこれまでに北朝鮮が行ってきたものである。今年1月の核実験やその後のミサイル発射は、元国防副委員長張成度人民武力相の玄永哲が静粛された後に進められた。もはやアメリカを交渉のテーブルに引き出す算段として説明することはできない。北朝鮮政府の攻撃的な政策を抑止する試みは失敗に終わったというほはかない。
これまでは抑止戦略に対して平和主義の立場から道義的批判が加えられてきた。だが、いま問われているのは抑止の正当性ではなく、その限界である。抑止に頼っても紛争を解決できないとすれば、武力紛争の拡大を放置するか、あるいは大きな犠牲を顧みず軍事介入に訴えるほかはない。抑止戦略に頼っても軍事介入に頼っても平和と安定を期待することができない。そのような世界に私たちは生きている。

 時事小言より------藤原帰一
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胃潰瘍や動脈硬化などを防ぐ梅のパワー
梅干しは、昔から健康に良いというイメージが伝えられていますが、日本一の産地、和歌山県では最近、科学的な証拠が集まりつつあります。
「梅はその日の難逃れ」のことわざのように、梅干しを朝に食べると、病気などを免れると、昔の人は経験から伝えてきた。和歌山県立医大の宇都宮洋才准教授によると、梅の産地みなべ町などで聞き取り調査をしたら、「動脈硬化を防ぐ」「胃潰瘍になりにくい」「かぜをひかない」「疲れがとれる」など数え切れないほどの伝承があった。まるで「万能薬」だが、本当だろうか。
マウス実験では、梅エキスが動脈硬化を引き起こす血管の筋肉の肥大を防いでいることがわかった。
宇都宮准教授は梅に含まれるポリフェノールの一種「リグナン」に着目。胃潰瘍の原因となるピロリ菌の培養液の中にリグナンを加えたら、変形したりしてピロリ菌の働きが弱まった。
ピロリ菌の働きを半分に抑えるには、梅干し5個分相当のリグナンが必要だったが、「1、2個分でも効果はある」という。
また、インフルエンザウイルスが感染した培養細胞にリグナンを加えたら、ウイルスの増殖が抑制されることもわかった。
梅の有効成分はリグナンだけではない。近畿大生物工学部の三谷隆彦・元教授が見つけた別のポリフェノール「ヒドロキシ桂皮酸」にも、高血圧防止やウイルスの増殖を抑える効果があることが分かってきた。
ただ、数々の健康効果があるからといって、たくさん食べれば良いわけではない。梅干しには10%程度の食塩が含まれている。1個10㌘だと1㌘に上る。
厚生労働省が定める1日の塩分の摂取目標量は、成人男性9㌘未満、女性7.5㌘未満だ。
1日の食事全体で塩分を調節しなければいけない。梅干しは1日2個程度を目安に。増やす場合には他のメニューの塩分を抑える工夫が必要だ。
さて、観梅の季節。梅林の花の香りにも、梅パワーは秘められている。和歌山工業高等専門学校の奥の祥治准教授によると、香り成分のベンズアルデヒドに抗菌作用がある。梅干しにも同成分があり、「日の丸弁当が傷みにくい理由の一つではないか」とみている。

 元気のひけつより-----野中良祐
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抑止戦略の限界に直面----その1
軍事力によって相手の行動を事前に抑え込む。これが抑止戦略と呼ばれる。現代の国際関係において世界各国の多くが採用する軍事戦略である。だが、この抑止戦略が機能することの難しい状況が世界に広がっている。
第一に挙げられるのが、今年2月末の停戦合意が危機に瀕しているシリア情勢である。アサド政権、「イスラム国」と称する過激組織、さらに他の武装勢力もその存在を懸けて戦っているだけに、諸外国が軍事的に威嚇したところでそれらの勢力の行動を変えることことは期待できない。シリアばかりでなく、自爆を覚悟したテロリストや過激勢力は軍事力で抑止することができない。ここでの選択は軍事介入を行うか否かであって抑止ではない。
しかも軍事介入を行ったところで、地域の安定を実現することはごく難しいのである。

 時事小言より------藤原帰一
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報道の自由度は世界72位
忖度はない、とキャスターは口々に。
自由は確保されている、と官房長官。
そう信じたいが。

素粒子より
忖度とは、他人の心をおしはかること。
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森林環境税 是非置き去り。更なる国民負担再考の余地
地球温暖化対策を進めるには、再生可能エネルギーへの転換や森林によるCO?吸収、CO?の回収・貯留など、さまざまな手法や技術を総動員する必要がある。日本の温暖化対策税の使途が厳しく制限されているのは道理に合わない。
温対税を含む石石税の税収は15年度で約6300億円。だが、うち200億円ほどは排出抑制などで使われず、一般財源としてほかの目的に使われている。まずは温対税で森林整備費が賄えないか、再考すべきだ。
それでも足りないなら、温対税の税率を再び引き上げる選択肢もある。そもそも欧州諸国に比べ、日本のCO?排出に対する課税の水準は低い。
税率が上がると、企業は税負担を減らそうと化石燃料の消費量をより意識し、省エネや再エネに向けた技術開発に励む動機になる。
電気やガソリンを使う消費者に、より地球にやさしい消費行動を促す効果もある。
温暖化対策では、CO?を出せば出すほど損をする仕組みを、税制や企業間取引の制度などを通じてつくっていく「炭素の価格化」という考えが世界の潮流だ。大半の国民に均等に新税の負担を求めるやり方が効率的と言えるのか、ほかの選択肢を含め、大局的に考える必要がある。

 解/説より
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三菱自動車
経験則に学ばない。
また不祥事。
せっかく積みなおしてきた石垣なのに。
顧客の世界が見えておらず。

素粒子より
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電気なし、水道なし、ガスなし。食料もすぐには外から来ない。
阪神大震災で交通が遮断された1万人余りの人工島に、住民たちが力を合わせて物資を配給する仕組みを作った。北浦浩さんが著書『私に権限を下さい!』で記録している。
書名の通りまとめ役を買って出た北浦さんはすぐ、地域の生協に頼み込んだ。全住民に行き渡るよう、こちらで在庫を管理させてほしいと、団結して物資の分配が進む一方、「食料を持って来い」と電話で求める人に手を焼いたこともあった。
民間企業の協力もあり、1カ月を乗り切った。特に大変だったのは最初の3日で「正に戦いであった」。
阪神に匹敵する揺れを経験した熊本でもきょう、本心から丸3日が経った。
避難先の食料が、まだ十分でないと伝えられる。交通網がなかなか復旧できない。それでも暮らしが少しでも改善に向かうことを願う。地元の人たちや行政、民間支援などの力で。
避難した子どもたちの不安を報じる記事もあった。場所が違うので眠れない。また地震が来たらどうしようと、おびえる。5歳の息子に「ハイレベルなキャンプだよ」と話しているという。お母さんの言葉に感じ入る。
東日本大震災の避難所では、ボランティアによる足湯が好評だったという。心地よい気分で発した声を集めた本にこうあった。
「この足湯って、話すことが大事なんだな。こうやって話して笑うことで心がすーっと軽くなるよ」。九州の被災地に多くの笑顔が戻るのはいつだろう。

 天声人語より
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避難所生活
畳が配られた。
空港の駐車場で机を並べて搭乗を受け付け。
長期化と復旧の兆しが交錯する。

素粒子より
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大きな揺れの後に息つく間もなく、次の揺れが来る。
離れた場所にいてもテレビの緊急地震速報に胸がかきむしられるのだから、避難されている方の不安はいかばかりだろう。どうかこれ以上の被害が出ることなく、収まってくれれば。
現地から伝わる映像に言葉を失う。崩れ落ちる山肌。ひしゃげる家屋。まるで農地を二つに引き裂こうとするかのような、長い亀裂も生じた。16日未明の「本震」を引き起こした活断層のずれだという。
普段は目に見えない地底の力が、そこだけ姿を現した。過去の地震を起こした形跡があり、将来もその可能性があるのが活断層で、阪神大震災や中越地震でもあった。全国に2千以上あるというから気の遠くなる。
作家の小松左京氏が、活断層の全国分布図を初めて見た時のことを書いている。「これじゃわれわれは、『ひび焼き』の陶器の上に住んでいるようなものじゃないか!」。ひび焼きとは、表面に細かなひびがびっしりと施された焼き物。列島を縦横に走る線形と、陶器そのものの脆さが重なり合う。
東日本大震災の後、よく使われるようになった言葉に「レジリエンス」がある。被災後に元の生活をすみやかに取り戻す力のことを言う。しかし、いま被災地から伝わるのは基本的な物質不足だ。校庭にパイプ椅子を並べて、パンや水を求めるメッセージを作る人がいる。おにぎりをもらうため長い列に並ぶ人たちがいる。自然の非情さをはねかえす人間の力が、もっと必要だ。

 天声人語より
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エコノミー症候群
天上が怖い。ひしゃげた家々を見ればそう思う。
被災地の駐車場に車があふれ。
エコノミー症候群の危険。

素粒子より
新潟の中越地震でいわれたことだが、やはり当時は他人事に聞いていたのだ。
気をつけないと。
もう1人亡くなった。

東証今日は一転し大幅値上がり。
終値は前日より598円49銭高い16、874円44銭。
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東証一時593円下落。終値は572.08円下がって16、275.95円。
OPECの加盟国や、非加盟のロシアなど18の産油国が会合を開いたが、供給過剰にある原油の生産を増やさないための具体策を話し合ったが、増産を計画する知らんへの対応などで意見が割れ、増産凍結で合意できなかった。
これを受けて、NY商業取引所の米国産WТI原油の先物相場が大幅な値下がりした。そのため、東証では原油先物価格の下落に加えて、熊本県を中心の余震が相次ぎ、企業の生産活動が停滞する懸念もあり、売りに拍車をかけている。

 紙面より
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地震
引き裂かれた畑や道路。
ひとつながりだと信じていた大地がずたずたに裁たれる。
断層ばかりがつながっていく。
何度も震災を経験し勘所は心得ていたはずなのに。
水や食料、必要なものが被災者に届かない。
つながらぬ支援。

素粒子より
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広島に立つ意義
焼け焦げた三輪車。穴があいた乳児のワンピース。放射線の影響で抜け落ちた女性の髪。あの時、自分が広島・長崎にいたら---。被爆した人の痛みに想像を巡らせ、苦しみを共有し、受け止める。被爆地に立つ意義はそこにある。
G7外相会合を広島で開いたことには大きな意味がある。原爆を投下した米国のケリー国務長官や核兵器を持つ英国とフランスの外相が初めて広島平和記念資料館に行き、慰霊碑に花を捧げた。世界の目が被爆地に集まったのは確かだが、「核の非人道性」を発信する場になったかどうかは評価が分かれるだろう。
発表された「広島線源」は核兵器禁止をめざす国際的な流れとは一線を画し、「核兵器は非人道的」という文言が避けられた。被爆者が外相に体験を語る場も設けられなかった。
だが、光も刺した。ケリー長官は記者会見でこう述べた。「誰もが広島を訪れるべきです。大統領も来ることを願う」
核兵器は地球の破滅を招きかねない。広島と長崎に原爆を投下した国のトップに就き、7年前に「核なき世界」を唱えたオバマ大統領の被爆地訪問は、核廃絶が人類の急務であることを各国の指導者が認める絶好の機会となるはずだ。

 視/点より-----核と人類取材センター事務局長・副島英樹
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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いまから127年前の夜、熊本市一帯を強い地震が襲った。
寝入りばなを襲われ、家屋の下敷きになった人が多かった。加藤清正の築城以来、堅牢さをほこる熊本城の石垣「武者返し」が何カ所も崩れた。
当時の記事をみると人々を不安にさせたのは流言飛語だ。近くの火山で自身の数日前に鳴動を聞いた住民がいた。「地震の次は大噴火だ」。うわさが駆けめぐる。浮足立った人々を落ち着かせようと、巡査が村々に送り込まれた。東京から来た著名な地震学博士が「鳴動しても大事には至らない」と宣言。ようやく収まった。
死者20人、負傷74人、全半壊400余を数えた。余震が多く年末まで800回も揺れた。これが不安を募らせた。1889年のことだ。
今回の地震で被害が集中したのは、益城町、宇城市、熊本市一帯。明治の被災地と重なる。地震の規模もほぼ同じ。どちらも就寝時に起きて、余震が激しく、お城の石垣を壊した。
震度7とはどんな揺れなのか。「トラックが家に突っこんだ音」「乱気流にぶっかった飛行機の振動」。過去の被災者の言葉だ。今回、益城町の女性は「地面がぐるぐる回った」と表現した。未経験者の想像を超える。
さて、震災という文字は震と災に分けられる。震は地球の営み。人には避けようもない。けれど災なら人の力で減らすことができる。いま熊本の急場は震から災へ。阪神や中越、東日本で犠牲を払いながら私たちが学んだ減殺の知恵を総動員するときである。

 天声人語より
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病気の子どもの食事
病気になると、基礎体力が低下する。病中は症状の緩和、病後は体を回復させることが大切だ。
「高熱や下痢を発症したら、まずは病院へ連れて行きましょう。過程では固形物をとるのを控え、脱水を予防するため水分補給に努める」
高熱や下痢のさなかには、水分とミネラルの補給が重要。スポーツドリンクが適しているという。スポーツドリンクの糖分は、水分の吸収率を高くしてくれる。ただし、冷たすぎると交感神経が刺激されて体が休まらない。ひと肌程度の温度で飲むといい。
症状が落ち着いてきても、微熱があるなら炎症が残っているということ。ぶり返す可能性もあるので注意したい。嘔吐や下痢がなかったり、食欲が戻ってきたりしているなら、様子を見ながら少量ずつ食べさせる。
こうした時期の食事として、代表的なのはおかゆだ。
軟らかく煮て、ペースト状にした野菜などを加えると栄養価が高まる。
ふだん食べていないために、ごはんが苦手で、病気の時にパンを食べたいという子どももいる。おかゆは消化しやすく、米のたんぱく質は栄養的にすぐれている。日ごろからお米を食べ慣れておくといい。

 子育てより
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パナマ文書
報道を主導するのは、米ワシントンに本拠を置く非営利の報道機関ICIJだ。電子ファイルを提携する76ヶ国の400人近くの記者が分析、次々と記事を出している。朝日新聞社は2012年に提携関係を結んだ。タックスヘイブンについては13年と14年に各国の報道機関とともにフィリピンの故・マルコス大統領の娘らの関わりを報じた。14年には、大手会計事務所のルクセンブルク法人の内部文書をもとに租税回避の手口も報道した。
今回のパナマ文書は、南ドイツ新聞の記者に寄せられた匿名の人物からの連絡が発端だった。「ハロー、私はジョン・ドウです。データに関心はありますか?」。英語で「ジョン・ドウ」は身元が不明であることを意味する。記者は最終的に2600?バイトの電子ファイルを入手した。
報道には、日本から共同通信も参加している。ICIJは5月初旬に文書にある21万余の法人やその役員、株主の名前をネット上で公開する予定。

 紙面より
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熊本の地震
明けて被害の広がりが見える。
気短な大地は20余年で4度目の震度7.
阪神、中越、東日本-----。
北から南まで。

 素粒子より
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評論家の秋山ちえ子さんは戦時中、中国で不思議な命拾いをした。
ある日、離陸直前の飛行機から降ろされる。代わりに乗り込んだのは日本の軍人。機は直後に墜落し、乗っていた全員が死亡した。
「運命は人間には計り知れない。寿命は生まれた時から決まっていると思った」。91歳の誕生日に刊行した「種を蒔く日々」に記した。その秋山さんが99歳で天寿をまっとうした。
ТBSラジオの「昼の話題」と「秋山ちえ子の談話室」を40歳から85歳まで担当した。季節の話題、支持問題、子育ての悩みなど森羅万象を取りあげた。終戦の日には童話「かわいそうなぞう」を朗読した。大戦末期に動物園のゾウが餓死する物語だ。放送1万2512回。普段着のような飾らない語り口が耳の奥に残る。
繰り返し訴えたのはこの国がどれほど女性に生きにくいか。たとえば政府の審議会の仕事。真剣に論じたのに自分の考えは一向に報告書に反映されない。「女性の声を聞いたと体裁を整えるためでした。以後はすべてお断りしました」
毎朝7紙を読んだ。常にペンを携え、残した取材ノートは数百冊に及ぶ。事前収録番組の多さを嘆き、2001年の米同時テロの翌朝は自ら局に訴えて生放送に臨んだ。気骨の放送人と呼ぶべきだろう。
「男性には戦争をしたがる人がいる」「戦争の悲惨さを知らない政治家が憲法9条をなくそうとしている」。いまの危うい政治状況を思うと、あの素直な批判がもう聴けないことが、残念でならない。

 天声人語より
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保育園作れず
戯れせんとや生まれけん。
その声が騒音に聞こえては。
「保育園落ちたわ」以前の事態。
総活躍かなうはずなく。

素粒子より
マスコミも死ねの時みたいにもっととりあげるべきた。
そんな身勝手で非常識な市民は懲らしめないと。
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タックスヘイブンと聞くとすぐ胸に浮かぶ建物がある。カリブ海の英領ケイマン諸島で見た5階建てのビルだ。
ヤシの木に囲まれた1棟に1万8千以上の法人が籍を置いた。押し合いへし合いお金を洗う資産家の群れを夢想した。
島民の男性は「税回避の島と呼ばれて愉快な気はしない」と話す。静かな漁村だった。1970年代にドル札を抱えた連中が押しかけて島の空気を悪くした。米作家ジョン・グリシャムが資金洗浄の島として描いたため、悪名が広まったと嘆く。
税率が極めて低いケイマン諸島や英領バージン諸島は、富裕層には都合がよい。だが税吏の目を逃れて資産を移した人々はいま肝を冷やしているに違いない。
税逃れに関する膨大な情報を独紙と米報道NPOが入手した。「パナマ文書」の容量は2.6テラバイト。CDなら3700枚を超す。記された人名はどこの誰なのか。本紙を含め約80か国の記者が砂浜から粟の粒を探す作業を続ける。
判明した粟の身元には驚くばかり。中国では習近平国家主席の実姉の夫。ロシアではプーチン大統領選の長女の名付け親。アイスランドの首相はもう辞任した。日本関係では人と企業計400もの記載がある。
「お金は歓迎されるところへ向かい。歓待されるところにとどまる」。米銀行家ウォルーター・リストンの言葉だ。それがお金の本当だとはいえ、政治家や資産家が同じ手口で同じ島に富を隠すのは悲しくてあさましい。格差社会の毒を見た思いがする。

 天声人語より
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中国の輸出回復へ
3月の中国の貿易統計は、輸出が前年比11.5%増。前年より25%超の大幅減だった2月の反動で急増した。
しかし、この先のみとおしは厳しい状況が続くとの見方が強い。

紙面より
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助けてくれと言わせないで
過去の米大統領選を振り返れば、トランプ人気のような現象はあながち例外ではないらしい。米国には元来「反インテリ」の気風が根強い。実際、頭が良ければ大統領が務まるというものでもない。
とはいえ今回は、やはり異形にして甚だしい。「トランプ氏のような人は大衆社会にたまった負のエネルギーを嗅ぎ取るセンスに長けている」。民衆の鬱憤や怒りを、増悪と排除のレトリックで希望と熱狂に変えていく怪しい「魂の錬金術師」である。
米国民は政治家に名演説を求め、政治家の言葉を楽しむ。心に響く言葉によって人々が連帯感を深め合う光景は、日本とはだいぶ違うと、取材を通じて感じた。大統領選が「民主主義の祭り」と呼ばれるゆえんでもある。
しかし、憎悪と排除の言辞が人々を一つに束ねるとしたら、それは忌むべき光景だ。英国の作家オーウェルが小説『一九八四年』で描いた全体主義社会を見るようで怖い。そこには日々「二分間増悪」という義務的儀式があり、参集した人々は口をきわめて「敵」を悪罵し、怒号の中で高揚感に包まれる----。
国力が翳ったとはいえ、米大統領は世界で最も重い政治職の一つだろう。ときに他国を地獄へも落とす。12年前、大統領候補だったケリー国務長官は遊説で「みなさんには世界に対する責任がある」とよく語っていた。11月の本選挙で世界に「助けてくれ」と言わせるなかれ。ふさわしいのは誰? わがポケットに選択の一票がないのが悔しい。

 日曜に想うり---編集委員・福島申二
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広島
見てはくれた。
だが聞いてはくれない。
話はした。
しかし謝罪はない。
広島のケリー氏。
来てはくれるか大統領。

素粒子より
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東京の円は一時107円台後半
11日の東京外国為替市場で円高ドル安が一段と進み、円相場は一時、1年5カ月ぶりの円高ドル安水準の1㌦=107円台後半をつけた。終値は108円21銭。
米国の追加利上げのペースが鈍く、日米の金利差が想定ほど広がらないとの観測から円買いドル売りが強まっている。
円高で採算が悪化する懸念から、日経平均も下落。終値は70円39銭安の15751円13銭。
7日にNY外為市場で1㌦=107円台後半をつけた円高の流れは週明けの東京市場で再び強まっている。

 紙面より
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G7外相原爆慰霊
国際政治の道具か魔法の杖か。
爆撃機から映したキノコ雲と地上の地獄絵は結びつくか。
広島を訪れた外相たち。

素粒子より
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原爆は日本の降伏を早め、日米何百万人もの命を救った---。
投下を正当化するこの論理は、残念ながら米国では一般にもなお支持されている。日本からみれば核廃絶は未来に向けた悲願だが、米国は過去の蒸し返しと受けとめる。
大統領選のさなか来週、ケリー米国務長官が広島を訪れる。被爆地訪問による米国内での政治的リスクを思えば、決断には改めて敬意を表したい。
さてケリー氏は爆心地のどこを訪れるだろう。過去に訪問した各国の要人は原爆ドーム見学、慰霊碑への献花、被爆者との対話、平和記念資料館訪問などから慎重に組み合わせを考えた。被爆証言をじっくり聴く人もいれば、駆け足で滞在20分という人もいた。
資料館の志賀館長によると米国からは過去に大統領が2人訪れている。大統領になる前のニクソン氏と、大統領を退いたあとのカーター氏だ。
ならばオバマ大統領には在任中にお越しいただきたい。プラハ演説で「核兵器のない世界」を訴え、早々にノーベル平和賞を受けたにしては核問題で実績が乏しい。
政治的に不安定なら、11月の大統領選の後はどうか。任期は来年1月まで。キューバとの国交正常化に勝るとも劣らない功績になると思うが、どうだろう。

 天声人語より
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物忘れをすれば新しいものが入りやすくなる。
集めた情報で身の回りを固めていると、人間は干からびていく。情報はどんどん捨てる方がいい。
といっても人の記憶はままならない。「覚えようとするものは忘れがちなものだが、忘れようとするものはなかなか忘れられない」。自分の記憶ですらこうだから、人様の記憶などおよそ思い通りにいかないと考えるのが普通だろう。
ところが最近、「忘れられる権利」が話題になる。自分に関する不都合な情報をネット上から消させる権利、つまりは人様に忘れてもらう権利だ。欧州では、以前のトラブルについて新聞記事がずっとネットに残り、不利益を被った人が訴えて、5月に検索結果の削除が認められた。
日本でも似た争いがある。自分の名前を検索すると犯罪に関わっているかのような結果が出て、生活が脅かされている。そんな申し立てに東京地裁は先日、人格権の侵害を認め、削除を命じた。検索最大手のグーグルが、この命令に従うと表明した意味は大きい。
仮想世界を漂う「記憶」は時に凶器になる。その適切な取り扱い方を確立すべく、試行錯誤が続く。

 天声人語より
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京の上野公園では花吹雪が舞うたびに歓声があがった。
日本語のほかに中国語や韓国語、ベトナム語が聞こえる。東シナ海や南シナ海と違って、場所取りでもめた様子はない。
夜の宴に備えて一人でシートを守るのは、たいてい日本の若手社員たち。観察すると、場所取り仕事には流派が二つある。一つは段ボールで座卓を作り、座布団や毛布を運びこむ着々派。もう一つはシートに寝そべり、スマホざんまいの悠々派だ。
30年前のわが痛恨の花見を思い出す。最初の任地で初めての幹事を任された。日の高いうちから陣取ったはいいが、炭の扱いを知らない。火を付けもせず漫然と待った。夕刻、肉や野菜を抱えて到着した上司から大目玉を食らう。「火をおこしてないのか。ガスコンロじやないんだぞ」。
開宴は遅れた。座は寒く、酒はぬるく、肉は焼けない。情けなさで少しも酔えない。先輩方に肩をたたかれ、後片付けをした。〈酔ひもせず幹事もつとも花疲〉橋本清草。
上司にはその後も酒との上手な付き合い方を教わた。「後輩を論す席なら酔うな」「宴席では道化も大切」。どれも身にしみた。むろんお酒には害も多く、前夜の酒量を悔やんだ朝は数知れないが、折々にあの上司の言葉を思い出す。
桜前線は北上を続ける。見ごろを迎えた名所ではきょうも若手が場所取りに励むことだろう。シートで昼寝もよし。スマホ片手の読書もよし。それでも新米幹事の皆さん、宴の備えはおさおさ怠りなく。

 天声人語より
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老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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酪農バブルを考える
北海道の酪農はいま、バブルだ。乳価は過去3年間で1㌔グラムあたり約10円、割合にして1割以上も上昇した。飼料などの資材価格も一段落しており、これでも苦しいと言う人は、どうしょうもないというのが、酪農家同士の会話である。
乳価が値上がりしているのは、生乳の生産量が減っているためだ。乳業メーカーは乳価上昇というシグナルを発信して生産者の意欲を刺激し、量を増やそうとしているが、生産減少の流れは止まらない。
北海道の酪農家は2015年で6484戸で、5年で1080戸も減った。1戸あたりの飼養頭数の拡大も鈍り、乳牛頭数が減る深刻な局面に突入している。自由市場の原理では、供給者は価格に敏感に反応して生産を増減させる。これが作用しないのは「自由な行動を規制する制度が悪い」という考え方だが、農業、特に酪農においては現実離れした仮定だ。
生産を増やしていくには、新たに「ひと」が参入する必要がある。酪農の時間軸は最低でも2年だ。子牛が成牛となり、乳を出すまでの時間にたる。需要に応じて蛇口をひねる、というわけにはいかない。
共創愛他はいまや世界に広がっている。生産基盤の圧倒的な違いは、農家の努力では克服できない。こうした現実を感じて、酪農家の子弟でさえ「参入」に二の足を踏んでいるのが実態だ。今の高い乳価は、好況な乳業メーカーと最終消費者が負担しているが、いずれ消費者はもっと安いなら輸入モノでとなるだろう。
バブルの果実を、消費者に共感される酪農の推進と担い手育成のしくみに生かせないか。日々、考えている。

 経済気象台より-------着
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国際収支2カ月ぶり貿易黒字
2月の国際収支の速報によると、経常収支は2兆4349億円の黒字。
経常黒字は20カ月連続。黒字幅は前年同月より拡大。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4252億円の黒字に。
輸入額が原油価格の下落などで前年同月比14.6%減。2カ月ぶりに貿易黒字になった。
サービス収支は1595億円の黒字、比較可能な1996年以降、単月としては過去最大。
旅行収支も1238億円の黒字だ。

紙面より
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学生がアルバイトに励むのはもっぱら糊口をしのぐためである
81歳で亡くなった一橋大名誉教授の安丸良夫さんもそうだった。先輩から勧められて大学院生時代に軽く引きうけた仕事が生涯の航路を決めた。
週2回、京都・亀岡にある新道系の教団「大本」の本部に通った。70年史を編むよう頼まれた。邪教、怪教と弾圧された歴史を持つ教団だが、開祖の出口なおが残した書き物に引き込まれる。無学無筆の控えめな女性がなぜ神を名乗ったのか。庶民があつく信心を寄せた背景は何なのか。研究の出発点となった。
西洋哲学への憧れは薄らいだ。関心は宗教から百姓一揆、廃仏毀釈、自由民権運動へと広がる。支配者の思想ではなく支配される側の思想を見つめた。
たどりついたのは勤勉、倹約、謙譲、孝行、忍従、正直、献身、粗食、早起き------。これらを「通俗道徳」と呼び日本社会の近代化を支える拝啓だったと論じた。生まれ育った富山・砺波地方に根付いた浄土真宗の教えに通じる価値観である。

 天声人語より
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五輪候補選手もトバク
バドミントンの桃田、田児選手が裏カジノに出入りしていた。
五輪出場がダメに。

紙面より
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少し前、首都圏のJRや私鉄地下鉄でつり革が盗まれる事件が続いた。
操縦部品や銘板などファン垂涎の品ではなく、よりによってつり革を狙うとは。動機の見当がつかない。
鉄道各社の被害は昨年11月からこの1月に集中している。たいていベルトごと持ち去られた。最も被害の多い東急電鉄の場合、3月に入っても続き、田園都市線など3路線で計223個が盗まれた。
かなりの難事件だと見るのは、月刊誌「鉄道ピクトリアル」の今津編集長。鉄道ファンという線は考えにくい。以前騒ぎになった座席切り裂き事件に近い。強い不満やストレスを抱えた人によるうっぷん晴らしではないでしょうか」。
鉄道装備に詳しい今津さんによると、世界の鉄道は「にぎり棒」中心の国と「つり革」を重視する国に大別できる。日本は後者の代表格で、明治から改良に改良を重ねてきた。古くは丸い輪が主流だったが、1970年ごろ三角形が参入。いまは正三角形と二等辺三角形が首座を争う。
昔は関西と関東で本数も違った。ゆったりした車内が好まれる西は少なめ。大量輸送を志向する東は多め。安全志向が高まるにつれ、つり革密度はどこも高くなった。
〈つり革をつかみそこねて泳ぐ手はひと日不安をにぎりきたる手〉池谷しげみ。ふだん通りの電車に乗り、いつも通り伸ばした手がふいに泳げば、一瞬だれしも動揺するだろう。地味に見えてつり革は安全の核であり、安心の核でもある。盗まれてようやく真価を知る。

  天声人語より
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円高進む
NY外為市場では一時109円台を付けた。
1年5カ月ぶりの円高である。
原油安と主要国の株安をうけて円が買い進められている。

紙面より
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15歳の女子中学生が監禁先から逃げ出して救いを求めた公衆電話は、東京のJR東中野駅の構内にあった。
「SOS110 119はそのままダイヤルしてください」と表示がある。
ブカブカの服にサンダルばきの少女はここから自宅に電話をし、警察に通報した居合わせた会社員によると、駆け付けた署員が名を確かめたとき、少女は受話器を握りしめたままうなずいたという。
もしここに公衆電話がなかったら----。想像しただけで背筋を何かが走る。電話探しに手間取れば、戻った容疑者に見つかったかもしれない。監視は強まり、事件は長引いただろう。きのう試みに周辺を四方八方歩いてみたが、大人でも公衆電話はなかなか見つけられなかった。
かつては全国に93万台もあった。1984年度を境に減り続け、いまや20万台を切った。東日本大震災では、窮地にもろい携帯電話との違いを実感したが、その後も撤去は続いた。
奇怪小説で知られた夢野久作の短編「鉄鎚」に「電話の神様」が出てくる。受話器から届く声や音の奥を鋭く察する10代の少年のことだ。株価の先行きから男女の機微まで耳で読み、運命をつかむ。昭和の初めの作品だが、なるほど昔もいまも電話には人生を変える不思議な力が備わっている。
少女は機を逃さず、公衆電話へ走り、硬貨を入れ、自宅の番号を正しく押した。2年という闇の長さを思えば、その沈着さは一条の光のように映る。「電話の神様」も感心して空から見守ってくれたにちがいない。

 天声人語より
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万札増刷
預金には名前がついているが、お札は名無し。
マイナンバーを嫌がってタンスにしまい込む。
1万円札を大増刷。

素粒子より
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追加利上げ慎重姿勢。FRB議長発言
米国の中央銀行、米連邦準備制度理事会のイエレン議長が講演で、今年の世界経済の成長が「以前の想定より弱くなるとみられる」としたうえで、追加利上げについては「慎重に進めるのが適当」との考えを示した。
利上げ後、中国経済の減速懸念や金融市場の混乱などから、1、3月の会合で追加利上げを見送った。昨年12月時点で「4回」としていた4利上げのペースの見通しは、3月に「2回」に減速させた。
米国経済の見通しは昨年12月時点から「ほぼ変わっていない」としながらも、「世界経済の動向がリスクとなっている」と指摘。中国経済の先行きの不透明感や、原油安による資源国などへの影響次第では「米国経済を減速させる」との見方を示した。
市場では追加利上げについて、4月の会合でも見送り、早くても会見のある6月の会合になるとの見方が多い。

 紙面より
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核問題
米大統領にもできる範囲は狭く。
核なき世界へ多くの仕事を「やり残し」。
日韓の核保有容認論も背後から聞こえ。

素粒子より
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政策統合はできるのか。具体的な政策をパッケージとして有権者に示せるかは、時間との勝負だ
民主党は寄り合い所帯のまま政権につき、持ちこたえられませんでした。自民党のように利害対立を調整する経験値がなく、党内ガバナンスに失敗し、支持を失いました。
今回、当選2回で政調会長になった山尾さんが注目されていますが、裏を返せば幹部の顔ぶれがほとんど変わっていないことの証明でもある。山尾さんには単なる人気取りではなく、現場の議論をいかにまとめていくか。寄り合い所帯の取りまとめ役としての手腕も問われます。
参院選、あるいは衆参ダブル選では「安倍政権がすべていいとは思わないが、野党はまた空中分解するのではないか」と有権者に判断されれば、与党が勝つでしょう。民主党政権の失敗に対する国民のトラウマは、それほど大きい。もう新党結成で風が吹くことはない。それでも10年先の日本を考えたとき、安倍政権とは異なる選択肢が必要ではないか。国民にそう思わせることなしに、新党の未来はない。

 耕論より-----東京大学教授・宇野重規
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春の熱中症、真夏の炎天下で起きるという先入観はだめ。寒暖の差が激しい春も要注意です。
対策はまず、天気予報に気を付けよう。気温だけでなく湿度も重要だ。湿度が高いと脱水状態になる危険が高い。
「夏日」「真夏日」「蒸し暑い日」といった予報が出たら、「春ではなく夏だと思って過ごすのがコツ」。夏のような脱ぎやすい服装にする。また、お盆の季節に外を何時間も歩くようなことをしないと同じで、ゴールデンウイーク中なども気温が上がりそうなら無理な計画は立てない。
こまめな水分補給も心がける。水だけ取ると体液の塩分濃度が薄まり、塩分濃度を上げるため余計に汗をかく悪循環に陥りやすい。塩気のものを一緒に取るといい。塩分や糖分の濃度を体液に合わせてある経口補水液も有効だ。
お酒は脱水を助長するのでかえってよくない。
もしも、熱中症で倒れた人がいたら、救急車が来るまでに体温を下げる工夫をする。服をゆるめ、首の両脇やわきの下などをぬれタオルなどで冷やすと体温を下げやすい。太い血管が体の表面近くを通っている場所だからだ。「保冷剤をハンカチでくるんで当てるのもいい」。

 続・元気のひけつより
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悲観と楽観の将来
若者が楽観的になれない背景には高齢化がある。財政の先行きや社会保障に不安があり、若いうちから老後の備えを考える。医療・介護費が心配で高齢者が将来に備える。そして、日本産業の競争力や稼ぐ力にも疑念が生じている。政府・企業・大学などの組織劣化も感じる。
人々は悲観論の下では一層守りに入る。個人は消費を、企業は投資を躊躇する。また、一度の人生と時間はますます大事になってきている。個人の幸せを守ることは、大胆なとゃかい保証・雇用・財政などの制度改革を躊躇させることにつながる。
ところで、米国では50歳以上の多くが、「昨日より明日は良くなる」と楽観しているという。この米国らしい楽観論は、技術革新を生み出し成長を促す米国の強さの源泉でもあり、その結果でもあるのだろう。
日本でも楽観的な将来を共有できれば、それが実現する可能性もある。消費は拡大し、企業も若者もリスクを取り、経済成長へと導く。
しかし、時に見られる人口・成長率や競争力についての意図的で表層的な楽観論では、深層にある悲観と不信を乗り越えられないだろう。
悲観の背景となる現実に冷徹な目を向けることが楽観への唯一の途なのだ。
リーダーは厳しさを直視し、これを克服する道筋を描き、実現を目指さなければならない。痛みを伴う改革のためにも、経済・社会のエキサイティングな将来の共有が必要だ。

 経済気象台より-------R
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老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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日銀短観 悪化へ
3月の短観は、企業の景況感を示す代表的な指標である「大企業・製造業」の業況判断指数がプラス6と、前回12月調査から6?悪化した。悪化は2四半期ぶり。
新興国の減速などによる先行きの不透明感に加え、円高が進んで輸出企業の収益が圧迫されていることが響いた。
日銀のマイナスは金利政策の導入後も先行きへの懸念が根強い現状は、景気下支えを金融政策に依存することの限界も示している。
短観は、日銀の金融政策の判断材料になる。今回の結果を受け、仮に金融緩和がさらに強化されても、さきゆきを含めた企業の景況感が改善に向かう保証はない。参院選を控える安倍政権にとっても懸念材料で、消費増税の再延期論や追加経済対策の検討を後押しする可能性もある。

 紙面より
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景況感2期ぶり悪化
日銀の短観が発表され、大企業・製造業のDIがプラス6と、前回調査から6㌽悪化。
悪化は2四半期ぶり。

紙面より
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自然の春は悠々たる歩みで北をめざす。
人間の春は、別れと出会いが交差する。きょうからあすにかけてが、その変わり目になる。別れの3月はあわただしく過ぎて、新たな出会いへと暦が一枚めくられる。
15歳のHさん。小学時代から当欄あてに便りを送ってくれていた彼女から、笑顔のスナップ写真つきで、志望の高校に合格しましたと朗報が届いた。季節が明るく扉を開けていくこの時期に、新しい年度が始まるのはいいものだ。
されど順風をはらむ人ばかりではあるまい。望みの届かなかった受験生もあろう。勤め人なら辞令一枚で東へ西へ、春の列島を得意と失意が行き来する。赴任の切符を握っての悔し涙も、あるかもしれない。
おりしも花の季節、詩人杉山平一さんの「桜」という詩の一節が胸に浮かぶ。〈みんなが心に握ってゐる桃色の三等切符を/神様はしづかにお切りになる/ごらん はらはらと花びらが散る〉。言われて気づけば、小さな切れ込みのある桜の花びらは、神様がハサミを入れた切符のようでもある。
咲き満ちた桜の下では、だれもが等しく三等切符を心に握って、薄紅色の花を楽しむ。人生という旅を慰め、励ます桜に、分け隔てないのだと、詩は優しくうたっている。
当コラムにも別れと出会いの春となる。紙上のささやかな敷地に昔ながらの表札を掲げて、日々大勢の方にお立ち寄りいただいた。ご愛読に深く感謝いたします。厳しくも温かい声を励みに、あすからは新しい言葉が刻まれます。

 天声人語より
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