2016年01月の記事


大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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小さな出来事が、やがては地球規模の変動につながることを「バタフライ効果」という
蝶の羽ばたきが気流を変化させ、ひいては大きな嵐を起こすという例えから来る。四半世紀ほど前、米テキサス州の荒れ地で一人の企業家が悪戦苦闘していたのも、その類いだったかもはれない。
故ジョージ・ミッチェル氏が、岩と岩の間にある天然ガスを取り出して商売にできないかと試みていた。失敗の連続で、彼の右腕だった男性によると、同業者たちから「クレージーだ」と言われた。まさにギャンブルだった。
賭けは1990年代末に吉と出た。ガスだけでなく石油もとれた。採掘方法は全米に広がり、岩の名からシェール革命と呼ばれた。原油価格は大きく下がって産油国に打撃を与えた。
余裕を失ったサウジアラビアがイランと対立する。産油国が世界の市場からお金を引き揚げ、そのために株価が急落する。いま起きている混乱は、テキサス男の最初の「羽ばたき」抜きには語れない。
逆石油ショックという言葉も聞かれる。原油が高騰した70年代の石油ショックは、日米欧をひどいインフレに陥れた。逆回転は、何をもたらすのか。
数年前に米国で会ったシェール開発反対派の人たちは、再生可能エネルギーの普及に水を差すのではと心配していた。石油やガスが安く手に入るのに、風力や太陽光の発電設備をせっせと造るだろうかと。この嵐、最後はどこを襲うのか。ガソリンが安くなったと、喜んでばかりはいられない。

 天声人語より
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理想的な健康長寿の姿、それに近づくための心の持ち方
まず「健康」という言葉そのものについて考えます。「健」の字には、建物の「健」が含まれます。地震で倒れない、しっかりした建物を建てるように、「人間の体を健やかに保つにも、強い土台が必要だ」と解釈できそうです。
次に「康」というと、260年続いた江戸幕府の礎を築いた、徳川家康の名が思い浮かびます。「啼くまで待とうホトトギス」と詠んだ、という逸話があるほど、家康は気長で心に余裕のある人物だったと言われています。漢和辞典を調べると、康には「すこやか」「やすらか」といった意味があるようです。健やかに、安らかに。気長に、余裕を持って。そんな心の持ち方が長生きのコツでしょうか。「人生50年」と言われた時代、家康は70年以上、生きたことが分かっています。
では、長生きしたら、毎日をどう楽しむか。「今までやったことがないことをやってみる」。それに尽きます。挑戦するかしないか、迷う前に、「新しいことに挑戦する毎日」を習慣化してしまえばいいのです。

 私の証 あるがまゝ行くより---日野原重明
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SMAPの騒動は創業者一族とたたき上げで役員まで上り詰めた現場マネジャーとの対立である。
オーナー企業ではしばしば発生する現象だ。時に創業者が解任され下剋上となることもあれば、破れた外様側が顧客を奪う形で独立することもある。この問題も内々に処理されていれば、ありふれた日本の企業経営の一風景に過ぎなかっただろう。
だが、芸能マスコミは当初から事務所側に立った一方的な報道を繰り返した。中でもスポーツ紙は露骨だった。事の発端を「女性マネジャーの"暴走"が原因」と断じ(スポーツニッポン)、ファンへの恩返しをする場所を事務所が与えるかは4人の姿勢次第だと結んだり(サンケイスポーツ)、グループの存続を事務所の「温情ある処置」と讃えたりもした(スポーツ報知)。
ポイントは、これらの記述が客観的な事実と印象づけられる「地の文」で行われたことだ。「事務所関係者のコメント」と明記すれば、読者も「これは事務所の言い分だ」と勘案しながら読むことができる。だが、こんかい一部を除く芸能マスコミは軒並み情報源をぼかし、結果的に事務所の情報コントロールに加担した。理由は言うまでもない。事務所の機嫌を損ねれば、記事を作る上で貴重な情報源が失われ、自らの立場やビジネスが危うくなるからだ。
芸能マスコミ以外の報道機関も対岸の火事ではない。懇意の記者に情報をリークし、自分の伝えたいメッセージを発言者の「コメント」ではなく「地の文」で書かせる手法は、政局報道でも頻繁にみられるからだ。政治資金規正法疑惑が取り沙汰され、連日「有罪確定」であるかのように報道された小沢一郎衆院議員が最終的に無罪となった陸山会事件はその典型だ。芸能事務所と芸能マスコミの関係はそのまま永田町と大手新聞の関係に置き換えられる。
今回の騒動は単なる芸能ゴシップではない。雇用者が被雇用者や取引先に圧力をかけ独立を阻害するパワハラ・独占禁止法的な問題、一企業が公共の電波を私用することを許したテレビ局のガバナンス・独立性の問題、経験を重ねた年長者が固定観念に囚われ、若い才能を潰す組織構造----今の日本が抱える様々な社会的閉塞を象徴する出来事だ。
本来マスメディアは中立な目線でこのニュースの背景にあるものをえぐり出す必要があった。今回それが叶わなかったため、多様な見方はネットに集中した。この傾向は東日本大震災後の原発・放射性物質を巡る議論や、東芝の不正会計問題の評価などでも顕著に見られる。
外に目を向ければ、米国の報道も匿名の情報源は多いが、「匿名を条件に語った」などと、ただし書きを入れて読者にほのめかす「溜め」を用意している。匿名の情報源に頼り、自己保身に走りがちな日本の報道とは対照的だ。この問題を長年放置してきたマスメディアは、今こそ「原則、情報源は明示すること」を厳格に規範化する必要があるだろう。
すべての情報には意図がある。メディア環境が激変した今、万人にニュースの裏側を考えさせるような読者本位の報道が求められている。

 あすを探るより----ジャーナリスト・津田大介
 地の文とは---物語は、地の文と会話文とで構成されています。
           地の文とは、語り手の言葉です。
           会話文とは、登場人物の言葉です。
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マイナス金利?
日本銀行は29日の金融政策決定会合で、金融機関が日銀に任意で預けるお金に付ける利子をマイナスにする「マイナス金利政策」の導入を決めた。2月16日から実施する。金融緩和で金融機関にたまったお金が貸し出しに回るよう促す。日本の金融政策でマイナス金利政策の導入は初めて。日銀は、「異次元」として始めた金融緩和手法の大きな転換を迫られた。

 紙面より
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参院選9年ジンクスの行方
夏に参院選を控えた「選挙いやー」の国会論戦が幕を開けた。来たるべき政治決戦を意識して、安倍政権と野党の舌戦はさすがに熱を帯びる。もちろん落ち着いた政策論争もあるけれど、どうにも気になるのは、ますます好戦的な首相の態度だ。さながらケンカ宰相だ。
政党支持率はなお「自民一強」が続いているのに、なぜそこまでムキになるのだろうか。過去の記憶をたどると、そのわけがわかる気がする。政界では「一寸先は闇」が常識だが、とくに参院選には、9年周期で大乱が起きるというジンクスがあるからだ。
2007年の第1次安倍政権の大敗から、今年で9年。「9年周期」で運気をみる占星術もあるようだが、非科学的なことを言うつもりはない。
ただ、参院選は政権選択に直結しない「中間評価」の性格が強い。政権への不満から「おきゅうをすえる」現象や、前回勝ちすぎた政党・候補にブレーキをかける「振り子」現象がときに起こるとも、かねて指摘されてきた。
「3分の2」の改憲勢力結集をねらう安倍氏は、民主党再浮上の芽を摘んで幾重にも万全を期したいだろう。かたや野党は論戦と合従連衡で、いかに「政権批判」の受け皿をつくるかに腐心する。それが、いまの状況である。
ジンクスは破られるのか。続くのか。それを最後に決めるのは、主権者たる国民である。

 政治断簡より------前田直人
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米利上げ見送り
FRBの金融政策を決めるFOMCは、27日政策金利「フェデラルファンド金利」の誘導目標を現状の念0.25~0.50%で維持することを決めた。
金利先物市場の予想では、FRBが次回3月の会合で利上げを見送る確率は8割近く、今年はあと1回の利上げにとどまるとの見方が約4割となっている。

 紙面より
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文人の命日につけられた呼び名は、どれも味わい深い
26日は「寒梅忌」。寒さに向かってきりりと咲く花を、作家藤沢周平さんの作風や人柄に重ねている。誘われるように開いた随筆集に、「屋根の雪」と題する短文があった。
東京に長く暮らしても、山形生まれの自分が敏感なのは、道路より屋根の雪だという。「雪おろしをしないと家がつぶれてしまう、などと極端なことを考えてしまうのは------祖先代々伝えられてきた雪に対する原始的な恐怖感が甦るのかも知れなかった」。北国の厳しさがにじみでる。
そんな雪国だけでなく、一級の寒波に列島はふるえた。鹿児島市も5年ぶりに白く染まった。奄美大島では115年ぶり、沖縄本島では観測史上初の雪を記録したというから、歴史的な寒波である。
歴史的といえば、1902年の寒波もよく知られる。北海道の旭川で国内最低気温の零下41度を観測したのは、その年の1月25日。青森・八甲田山での陸軍歩兵連隊の悲劇的な遭難も、この寒波で起きた。
〈寒波急日本は細くなりしまま〉阿波野青畝。25日の天気図は、縦縞が列島を締め上げるように並んでいた。北国の矢ねの雪はどうだろう。雪下ろしや除雪は、くれぐれもご注意を。
寒梅に話を戻せば、冬がきわまる季節に一輪、二輪と開く紅白には、どこか人を励ます潔さと温かみがある。藤沢作品の文章世界にも通じる美質であろう。寒さをくぐるごとに春は近づくと、教えてくれる。

 天声人語より
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東証反発
原油価格の下げ止まりを好感して全面高になり、一時前日の終値から500円超上昇した。
終値は455円02銭高の17千163.92銭。
円は118円台。
NYのダウも大幅に上昇。前日より282.01㌦高い1万6167.23㌦。

紙面より
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人口10万人の一地方都市にとって、異様な選挙だった
宜野湾市長選挙。両陣営とも全国から政党関係者らが大挙、応援に入った。
移設先はどこであれ普天間飛行場を撤去してほしい。そんな思いに一定の広がりがある宜野湾市では、辺野古移設の是非は最大の争点になりにくい。そのような住民感情にも乗じた。
今後懸念されるのは、勝敗の独り歩きだ。
選挙結果は、辺野古移設をめぐり翁長知事との対立を続ける安倍政権にとって格好の攻撃材利用になりかねない。ただ、自治体レベルを超えた政治対立を持ち込んだ末、沖縄と本土の関係を左右する要素にまで選挙結果を肥大化させることは、有権者の民意にかなうだろうか。

 視/点より--------松川敦志
マスコミも自分の思い通りにならないと勝手な解釈ばかりする。
名護市長選挙では選挙結果で民意だと言っていたのに、負ければ民意でないという。
宜野湾市の市民の思いは移設先はどこでもいいから、とにかく早く危険な状態から抜け出したいとの思いが強いのだ。
移設先が辺野古でもどこでもいいのである。
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両陛下、フィリピンへ
国交正常化60周年にあたり親善行事に臨まれるほか、太平洋戦争の激戦地への慰霊の旅。
フィリピン側の無名戦士の墓も訪れられる。

 紙面より
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貿易赤字震災後初の減小
2015年の貿易統計によると、輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」は、2兆8322億円の赤字。貿易赤字は5年連続だが、原油安の影響などで赤字額は前年から約10兆円減り、11年の東日本大震災後、初めて縮小に転じた。
輸入額全体は78兆4637億円で、過去最大だった前年の85兆9091億円から8.7%減少。ドル建ての原油価格が前年の半分近くまで下がり、15年の原油輸入額が8兆1836億円と4割下がったことなどが影響した。
輸出額全体は75兆6316億円で3.5%増え、3年連続の増加となった。
震災後、日本中の原発が止まったことで燃料の輸入が増え、貿易赤字が続いている。
一方、15年12月の貿易収支は1402億円の黒字。

 紙面より
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寒波
奄美大島に115年ぶりのみぞれが降る。
上空で横綱級の寒波に寄り切られ。
こちらは大陸勢にやられっぱなし。

素粒子より
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開かれる金融政策決定会合で追加緩和の判断はどうなる
日本と欧州での追加の金融緩和への期待から、先週末の東京市場では日経平均株価が900円超も値上がりし、為替も円安方向に振れた。市場の期待が高まるなか、日銀は難しい判断を迫られそうだ。
21日に欧州中央銀行のジラギ総裁が理事会後の記者会見で、追加の金融緩和に踏み切る可能性を示唆したことで、投資家の相場に対する警戒感が一気に和らいだ。さらに市場では日銀の金融政策決定会合で、追加緩和に踏み切るのではないかとの期待も膨らんでいる。
日銀の幹部は、市場の動きが実体経済に与える影響は、ギリギリまで見ると、判断の難しさをにじませる。日銀が恐れるのは、急速な株価下落や円高が企業や個人の心理を冷やし、設備投資や消費を落ち込ませるリスクだ。
市場の混乱で企業が委縮し、賃上げの勢いがそがれれば、日銀が目指す2%の物価上昇の達成も遅れかねない。
ただでさえ、原油価格の大幅な下落で、日銀の物価目標の達成は危うい。経済や物価の見通しは、昨年10月時点の1.4%から、1%程度まで下方修正する公算が大きい。さらに、2%の達成時期も現在の16年度後半ごろから、17年度以降に後ずれされる可能性もある。こうした状況に日銀が対応せざるを得ないとの思惑も、市場の追加緩和への期待につながっている。
ただ、日銀はすでに年80兆円もの国債を買っており、国債を買い増す余地は大きくない。日銀としては、追加緩和は、最も効果的なタイミングを狙いたいところだが、市場が動揺するなかでは効果が限られるとの見方も内部にある。こうした日銀の事情をよそに、日銀が何もしなければ、株式の失望売りにつながる可能性もある。

 紙面より
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体の「老化」と心の「老い」は別物
男女とも平均寿命は80歳を超えました。高齢化社会で問題になるのが、「平均寿命」と「自分で自分のことができる健康寿命」との差です。男性ではほぼ9年、女性では13年近く介護を受けたり、あるいは寝たきりで過ごしたりしています。この期間をいかに短くするかが、医療従事者の課題です。
一概に「老い」といっても、生物学的な「老化」と、人間的な「老い」は別物です。人間として抗しきれない老化の中で、いかに生命の意味を見いだしていくか。「土の器」とも例えられるもろい人間の身体は、ひび割れたり壊れたりもします。それでも私たちは与えられた時間の中で、その器に何を入れていくか、模索し続けるのです。
もし社会が老人を疎んじ、ポンコツ車のように見下すなら、それは真の文明社会とはいえません。必要なのは、社会がもっと交わりの中に高齢者を入れ、温かい心で包み込み、高齢者に「役割」を与えることです。私が日ごろから平和の重要性を語るのは、高齢者が居場所を得て輝くためには、社会がまず、平和であることが前提となるからです。
若い世代を含め、一人ひとりが参与しなければ、本当の健康社会は日本に実現されない。

 私の証あるがまゝ行く----日野原先生
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米大統領選、トランプ現象
トランプ現象が示すのは、単独行動のアメリカの復活である。オバマ政権は国外への軍事介入に消極的であつたが、中東の不安定と国際テロが拡大するなかで、アメリカの対外政策がかわろうとしている。トランプの目的はあくまでアメリカ国民の安全に限られ、国際社会全体の安定も世界各国との連携も視野の外に置かれている。
トランプ現象を支えているのは、異民族やイスラム教徒によってアメリカ国民多数派の安全が脅かされているという恐怖だろう。その恐怖が広がることによって、これまでは表だって語られなかった民族偏見や対外偏見も公的な言論に浮上してしまった。
トランプは粗暴な言葉で米国社会の恐怖をあおり、社会に潜んでいた偏見を外に解き放った。パンドラの箱から出てしまった偏見を箱に戻すことはできるだろうか。

 時事小言より---藤原帰一
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奈々子に <吉野弘>
赤い林檎の頬をして
眠っている奈々子。

お前のお母さんの頬の赤さは
そくっり
奈々子の頬にいってしまって
ひところのお母さんの
つややかな頬は少し青ざめた
お父さんにも ちょっと
酸っぱい思いがふえた。

唐突だが
奈々子
お父さんは お前に
多くを期待しないだろう。
ひとが
ほかからの期待に応えようとして
どんなに
自分を駄目にしてしまうか
お父さんは はっきり
知ってしまったから。

お父さんが
お前にあげたいものは
健康と
自分を愛する心だ。

ひとが
ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるときだ。

自分を愛することをやめるとき
ひとは
他人を愛することをやめ
世界を見失ってしまう。

奈々子に <吉野弘>
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イランの制裁解除、外交手段で解決に大きな意義が
米国とイランの間で積み重なって最高潮まで来ていた不振や敵対感情を、外交手段で乗り越えたのは歴史的なモデルケースになり得るものだ。シリアなどでは武力が使われる中で、こうした解決方法ができるということを示せたのは大きな意義がある。
ただ、イランの強硬的なイメージはあるが穏健派も重要な勢力として存在している。米国とイランの組み合わせだからこそ平和的な解決ができる素地があった。今回のような形をそのまま他の中東地域に当てはめることは難しいだろう。
一方、イランと国交を断絶しているサウジアラビアと米国の関係は冷え込むとみられる。サウジには米国がイランやイスラム教シーア派に甘すぎると映る。サウジは近年、イエメン情勢などで米国軽視の行動をしてきている。サウジが勝手なふるまいをすれば、中長期的に見て中東全体はよくならない。

 考/論より------東京外大教授・松永恭行
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東証反発
欧州や日本の政策当局が追加の金融緩和を行うかもしれないという期待感から全面高となり、日経返金は前日より590円値上がりした。

紙面より
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中国が直面するトリレンマ
農業・農村中心の経済から工業・都市中心の経済への転換である。これを経済学ではルイスの転換点という。
ルイスの転換点を通過すると賃金が上昇して企業収益は減少し、成長率は鈍化する。これまでのやり方では高成長は期待できず、生産性向上が必要になる。
中国政府当局は何をすべきか。バブル崩壊後は強力な財政金融政策の発動が必要になる。また規制緩和、民営化などの各種の成長政策が必要となる。
しかし、中国は強力な金融政策を発動しにくい状況にある。ギリシャ危機の時に触れたが、国際金融では、自律的な金融政策、資本移動の自由。そして固定相場制の三つを同時には節制できないことが知られている。これをトリレンマという。
これまで中国は資本移動の自由を規制して、自律的な金融政策と固定相場制の二つを維持してきたといえる。しかし最近、資本移動の規制は有効ではなくなり、資本が流出している。
このとき固定相場制を維持しようとするならば、自律的な金融政策を犠牲にせざるを得ない。
つまり、金融政策を使うことはできないことになる。
為替を維持しようとすれば景気対策は打てない。かといって資本流出を恐れる政府は変動相場制への移行を決めかねている。こうした逡巡が続く間は、中国の波乱はしばらく続くだろう。

 経済気象台より------AS
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原油価格が下げ止まらない
NY原油の先物価格は一時1バレル=26.19㌦に値下がり。
2003年5月以来約12年8カ月ぶりの安値水準になった。
株式市場でも投資家がリスク回避の姿勢を強めたため、ダウ工業株平均も一時、前日比560ドル超値下がりした。
東証も一時買戻しがあったが、終値は16000円近くまで値下がりした。

紙面より
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日韓の通貨スワップ協定再開の機運
緊急時にお金を融通し合う「日韓通貨スワップ協定」を再開する機運が出てきた。従軍慰安婦問題の合意など、最近の日韓関係の改善が背景にある。
通貨スワップは、各国の政府や中央銀行が経済危機などの緊急時に、お互いの資金を融通しあって資金繰りを支え合う仕組みだ。日韓の間では、1997年のアジア通貨危機を受け、2001年から始まった。
協定再開の機運が高まった要因には、足元の景気に対する危機感もある。韓国の経済界では、米国の利上げが今後進む中、通貨ウォンの急落などの悪影響を懸念する意見がくすぶる。昨年秋の日韓経済界の懇談でも、韓国側から協定の再締結を求める意見も出た。今後、両国の財務相対話で話し合われる。

 紙面より
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補正予算成立
総額3兆3千億円の2015年度補正予算案が参議院で賛成多数で可決され成立した。

紙面より
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2015年の中国のGDPの成長率は6.9%増
物価の変動をのぞいた実質で6.9%となり、ぜんねんより0.4?減速。
天安門事件の影響で経済成長が大きく落ち込んでいた1990年の3.9%以来、25年ぶりの低い伸び率。
このうち、直近の15年10月~12月期の成長率は6.8%で、前期から0.1?鈍化し、09年1~3月期以来の低い伸びとなった。
中国政府は15年の成長率目標を3年ぶりに引き下げて「7.0%前後」としていたが、当局の見込みよりも早く、経済の鈍化は深まっているようだ。めやすの水準を割り込むのは、2年連続となる。
政府は今年から20年までの「第13次5カ年計画」で、年平均6.5%以上の成長を掲げていて、初年度となる今年はこれより高めの成長率をめざすとみられる。それだけに、減速がさらに深まるようだと、大規模な景気対策を求める声も高まりそうだ。

 紙面より
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訪日客最多の1973万人
2015年に日本を訪れた外国人旅行者は過去最多の1973万人で、前年から47パーセント増えた。
なかでも、ビザの要件が緩和された中国人は前年の2倍以上の499万人。
外国人が旅行中に日本で使ったお金も71%増の3兆4771億円と過去最高。

紙面より
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新年の挑戦は、連帯と共感の危機にひとつひとつ向き合うことから始まる
イスラム国は狂信的な教義を掲げて人々の分断を謀る過激派組織だ。
支配地域で従わない人々を隷属化し殺害するだけではない。
ほかの宗教や文化を憎悪の対象にしてイスラム教徒との間に深い溝を作ろうとしている。
その刃を向けられた側は、どう応えようとしているのか。
欧州では、中東からの難民やイスラム系移民層への警戒感が急速に強まった。フランスなどで、排他的な右翼政党の支持が高い。米国では共和党の大統領候補選びで「イスラム教徒を入国禁止に」などと方言し続けるトランプ氏の人気が衰えない。
分断に分断で対抗する。敵対し合っているはずの勢力が、世界を分断するという点では奇妙に共鳴し合っている。
経済的な不平等の拡大による社会の亀裂も深刻化している。
OECDの昨年の発表によると、2013年に、大半の加盟国の所得格差が過去30年で最大になった。また、資産は所得以上に富裕層に集中しているという。
フランスの経済学者ピケティ氏は、あまり富の集中が進んだ社会では、人々の不満を強権で抑えつけるか、革命が起きるしかなくなる、と不平等がはらむ危険を指摘している。
日本もこうした多くの亀裂を免れているわけではない。
社会の分断は民主主義にとって脅威だ。「私たちみんなで決めた」という感覚がなければ、人々は政治的な決定を尊重しようとはしなくなる。そしてそれはさらに社会を細分化する悪循環を招く。
私たちの社会が抱える分断という病理を直視し、そこにつけ込まない政治や言論を強くしていかなければならない。
民主主義さえ台無しなするほどに深刻化する前に

 社説より
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阪神大震災から21年
時は止まったままだろう。
大切な人を失った心には。
雪の朝、あの日の寒さを思い起こす。

素粒子より
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民進党の躍進、中台関係はどうなる
台湾では戦前から住む人たちと、千五に国民党政権とともに中国から移った人たちの間で、アイデンティティーの対立が続いてきた。だが、中台分断から66年。台湾で生まれ育った世代が増え、その対立軸は意味を失いつつある。共通するのは「台湾のことは台湾人で決める」との思いだ。
蔡氏を総統の座に押し上げた底流には、こうした台湾人意識の台頭がある。中国をルーツとする与党・国民党の朱氏でさえ、選挙で掲げたキャッチフレーズは「ONE ТAIWAN」だった。中国は民進党の台湾独立志向を警戒する。だが、台湾では若い世代ほど台湾人意識が強い傾向があり、今後強まりこそすれ、弱まることは考えにくい。蔡氏が圧倒的な支持を集めた以上、中国としても台湾の民意に向き合う必要が出てくる。
中台関係が緊張し、衝突の可能性が高まれば、日本も含めた地域情勢に大きな影響を与える。「自分の政治は理性的な政治」とする蔡氏は昨年、日米を訪れ、中台関係の現状を維持するという政策に理解を求めた。言葉通りの行動で中国との関係を安定させられるかが、政権安定のかぎとなる。

 紙面より
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天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
今の私の希望です。

 私の証 あるがまま行く---日野原先生
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数字の威力。実相を見抜く眼力が必要
数字は時として文字に勝るメッセージ力を持つ。だが、甘めに見通し、自分に都合よくシナリオを立てると、現実からとんだしっぺ返しを受けることもある。
安倍首相はアベノミクス「新3本の矢」で、2020年ごろに名目GDPを600兆円、20年代半ばに出生率を1.8にするメッセージを出した。
1億総活躍への首相の志は頼もしい限りだが、我々も実相を見抜く眼力も必要だ。
600兆円の達成は3%成長が前提だし、現在1.4の出生率の引き上げには、子育て支援のお金が必要だろう。
実際の成長率は一進一退を続けており、過去20年の実質成長率の平均は0.8%。名目も3%台は過去20年達成していない。
一方、国民一人当たりの国債残高は累次の財政出動などの結果、1995年度の180万円から、2015年度は641万円と大幅に増え、16年度予算案でも664万円と、さらに拡大する見通しだ。
安倍さんのことだ。過去の借金にかかわりのない世代に、さらなる「宿命」を背負わせることなどお考えではあるまいが----。

 ザ・コラムより----駒野 剛
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コーヒーや緑茶が長寿のカギ
コーヒーや緑茶を日常的によく飲んでいる人は、そうでない人に比べて死亡するリスクが低いとする調査結果を、厚生労働省の研究班がまとめた。コーヒーに含まれるポリフェノール、緑茶に含まれるカテキンが血圧を下げ、両方に含まれるカフェインが血管や呼吸器の働きをよくしている可能性があるという。
全国に住む40~69歳の男女約9万人に対し、コーヒーや緑茶を1日どれくらい飲むかを、ほかの生活習慣などと合わせて質問し、経過を約19年間追った。この間に約1万3千人が亡くなった。
コーヒーや緑茶をよく飲む人は死亡率が低く、コーヒーを1日に3~4杯飲む人ではほとんど飲まない人に比べ、死亡リスクが24%低かった。緑茶は1日1杯未満の人に比べ、1日5杯以上飲む男性で死亡リスクが13%、女性で17%低かった。どちらも、死亡のリスクにかかわる年齢や運動習慣などは影響しないように統計学的に調整した。
コーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノール、緑茶にはカテキンが含まれ、両方に欠陥や呼吸器の働きをよくするカフェインが含まれている。こうした成分が心臓病や脳卒中による死亡を減らしたことが考えられるという。
一方、カフェインは健康維持につながる可能性があるが、心臓病を抱えた人では摂取で急に血圧が上がるといった影響も考えられる。妊娠中や肝臓病の人も注意が必要である。

 紙面より
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十二支の申、なぜ猿? もとは無関係、動物当てて身近に
今年は申年。年賀状で「申」の字や猿の絵を使っ方も多いことでしょう。しかし、「申」がなぜ猿を表すのでしょうか。
十二支は、古代中国では「甲乙丙丁」などの十干と組み合わせて、日にちを表す60日周期の暦として用いられていました。やがて、年月や自国、方位も表すようになりました。月名としては、11月が子、12月が丑、1月が寅に当たり、10月の亥で一巡します。
「子」から「亥」までの漢字がなぜ選ばれたのかは明らかではありませんが、元々動物を指していたのではないのは確かです。「子」は頭の大きな小児の姿をかたどった文字です。「申」は稲妻が走るさまをかたどっているとされ、「神」または「伸」と同じ意味を表したともいわれます。猿とは関係ありません。
十二支が動物を意味するようになったのは、秦の時代と考えられています。当時の竹簡に記録が残っています。現在の12の動物が出そろったのを確認できる最古の例は、1世紀に成立した王充の「論衡」という書物です。
動物を当てた理由もよくわかっていませんが、動物の名を使って庶民が十二支を覚えやすいようにした、といわれます。
12の動物がどのように選ばれたのかには、古代バビロニアの「黄道十二宮」という天文学の影響によるという説があります。十二宮のほとんどは、星座名にもなった雄羊・雄牛などの動物で表されいました。
この十二宮が中国に伝わり、十二獣と呼ばれる動物たちがうまれたとされます。これらが十二支の動物の元になったようです。

 ことばの広場より
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慰安婦問題、議員の資質が問われる
まだ堂々めぐりを続けたいらしい。
この時期にわざわざ「慰安婦はビジネス」発言。
国会議員の劣化も不可逆的。
 
 素粒子より
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一極集中と人口減の関係(池田利通著書より)
23区内をデータで精査し、その内実をつぶさに示すものだ。
23区内で最高の所得水準を誇るのは港区。再開の足立区とは約2.8倍の格差がある。
その格差は想定内としても、差は急速に開いているというから驚く。全国的に所得水準は下がっており、足立区も例外ではない。だが、港区は上がっているのだ。その詳細が興味深い。
1990年代後半までの港区の所得増加率は高くない。急上昇するのは2000年代半ば。
著者の分析によると、外から高額所得者がやってきたのだ。その原動力は「都心に暮らすという生活価値の再発見」だったという。金持ちが都心に住むのは当たり前と思うかもしれないが違う。以前は、逆に都心の空洞化が進んでいた。それが反転し、都心に住む生活が見直されてきている。主に富裕層の間で。それが今起きている東京一極集中のからくりだ。
一方、東京の合計特殊出生率は、47都道府県中最下位。東京に人口が集中すれば、人口減は加速すると目される。だからこそ「地方創生」が支持される。
だが、著者が提示するデータに注目すると、この10年間で子供が増えた都道府県は、神奈川と東京のみ。神奈川は0.3%増、東京は4.0%増、23区に限れば5.1%の増加だ。東京の出生率は低くとも、人口増加に伴い、子どもの数も増えているという。
出生率を上げることが重要だという事実は動かない。だが、一極集中を食い止めれば人口減に歯止めがかかるという論理もどうやらアヤしい。データは事実を突きつけるが、読み方を間違えば、示すべき道もまた間違う。さてどうする少子化?

 紙面より------速水健朗
よそで生まれた子が東京、神奈川に移動しているのであって、あなたの言う理論はまちがっているのではないか。
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東証一時700円超下落
前日の米国株安や為替相場の円高を受け、リスク回避の動きが強まり、東京市場も売りが膨らんだ。終値は日経平均株価は前日比474円68銭安の1万7240円95銭となった。

紙面より
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民主主義と民本主義は違う。
民主主義では国民が主権者である。しかし、民本主義はそこまではいわない。大事なことは、政治とは国民の利福と意向を目的にして行われる、という一点であって、この人民のための政治を民本主義というのだ。主権がどこにあるかはそれほど重要ではなく、君主政であれ民主政でれ、主権者は人民の利益や福祉のための政治を行わなければならない。だから日本のように天皇主権であっても、イギリスのように君主主権であっても、民本主義はありうる。国民が主権者の政治手はなく、国民を本位とする政治なのである。
「国民は本来愚かなものである」という衆愚説は採らない。あくまで主体は国民にある。とはいえ、国民は、政策上のいちいちの論点を的確に吟味するほどの時間も材料も関心ももっていない。だとすればどうすればよいのか。国民は、政治家の人物、経歴、人望などを比較して、誰に任せればよいのかを判断すればよい。必ずしも個々の問題について自分の積極的見解をもつ必要はない、ということになる。
つまり代議制である。現実の大嫌いにかなりの留保をつけつつも、デモクラシーでは、いずれにせよ、「多数の意向が国家を支配するのであるけれども、之を精神的に見れば、少数の賢者が国を指導するのである」。したがって、「少数の賢者」が、国民の知や徳に対して指導的な影響をあたえ、その上で、その影響を受けた多数者が政治を動かすべきだ、というのである。
「少数の賢者」などという言い方に反発する読者もいるであろう。ここには言外に「多数の蒙昧の者」というニュアンスが隠されているように感ぜられるかもしれない。
今日、成果情勢に詳しいものもいるだろうし、経済に詳しいものもいる。教養をつんだものもいるし、政治思想や哲学的思考になじんだものもいる。こうした知的専門家をそのまま「少数の賢者」と呼ぶのは私にもいささか抵抗があるが、しかし、そのなかにも、物事を総合的に判断でき、公共心に富んだものはいるだろう。この種の知者が「賢者」としての役割を果たして、世論を動かし、国民の多数は、その見解を聞きつつ、政治を託するにたるものを選ぶ。こうした代議制は、必ずしも民主主義と呼ぶ必要はない。つまり、代表制に基づく議会主義の政治と、国民主権の民主主義は、理念の上では、かなり異質なものなのである。
われわれは無条件に民主主義は国民主権だからすばらしいと思っている。そして国民の意思を示すのは「世論」であり、政治は「世論」に従うべきたという。「国民の意思」が政治を動かすべきだという。しかし、そもそも国民の意思などというものはどこにもない。「世論」も多様な意見の集積を統計化しただけのことだ。つまり「主権」という言葉はたいへんに危うい言葉である。そのことを「主権者」であるわれわれは決して忘れてはならない。

 異論のススメより------佐伯啓思
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東証下落止まる
東証は全面高に。
日経平均は496.67円高の17,715円63銭。
米国のダウ工業株平均が値上がりした流れを受けた。
円相場は東京外為市場、1㌦=118円22銭と円安に。
NY先物原油価格は一時30ドルを割り込んだ。

紙面より
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11月の国際収支は1.1兆円の黒字
国際収支の速報値は、貿易や投資による日本と海外のお金の出入りを示す「経常収支」は前年同月比7033億円増の1兆1435億円の黒字。訪日外国人による消費や企業の海外での稼ぎが黒字を支え、17カ月連続の経常黒字となった。
訪日外国人の旅行者数は前年同月より41.0%多い164万7600人で旅行者によるお金の出入りを示す旅行収支は11月として過去最大となる985億円の黒字。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2715億円の赤字。

 紙面より
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東証下落止まらず
12日の東京市場は479円安の1万7218円96銭。
東京外為市場の円は1㌦=116円台まで下落。
ニューヨークの原油先物市場も下落。約12年1か月ぶりに1バレル=30ドル台。
オイルマネーの換金売りが世界的に起きている可能性がある。

紙面より
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将来世代への責任
財政再建への道のりは相変わらず険しい。
国の借金は1兆円を超える。政府が目標とする「2020年度までに基礎的財政収支の黒字化」が実現されたとしても、巨額の利払いが残り、財政赤字は続く。人口減少とかさね合わせれば、国民1人当たりの国債残高はどんどん増える。
日本国債はこれまで「国内で消化されているので安心」とされてきた。しかし、海外投資家が国債を保有する割合は、すでに1割弱に達する。いずれ異次元緩和が終わり、日銀の大量購入をやめれば、海外依存は一層高まるだろう。
返済への負担が、子や孫の世代一人一人に重くのしかかる。財政再建を急がねばならないが、せっかくの赤字圧縮の機会は、ことごとく押し返される。
来年の消費再増税の時には、軽減税率の導入が予定される。名目は「低所得者の痛税感の緩和」だが、実際には、所得水準にかかわらず全世帯に一律に適用される。しかも、財源1兆円の手当の議論は先送りされてしまい、結局、国債の発行に頼る懸念はぬぐえない。
やはり軽減税率でなく、低所得者に限った現金給付の方が、本来の趣旨と財政再建の観点からみて、バランスのとれた措置ではなかったか。
また今回の補正予算案には、低所得高齢者に対する3万円の一律給付も盛り込まれた。
対象は年金受給者の3割に達する。
たしかに低所得者対策は重要だ。しかし、後の世代にしてみれば、高齢層の低所得者問題は、人口が多い高齢者世代の中で負担を分かち合い、決着をつけてほしいところだ。
今の世代は将来の世代にも責任を負っていることを忘れてはならない。

 経済気象台より-----穹
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猿芝居、猿知恵、猿まね。どうも猿はかんばしくない言い回しに登場することが多い。
猿の尻笑いは、自分の欠点に気づかずに他人の欠点をあざ笑うことをいう。類縁関係の故なのか、扱い方が冷淡すぎないかと思ってしまう。
もっとも、災いが去る、病が去るというように、同じ音の言葉をかけて縁起のいい文脈で使われもする。赤い下着の売れ行きがいいという話もある。申年に身につけると健康に過ごせる、といった言い伝えが各地にあるという。
猿を神様の使いとして、古来大切にしてきた神社もある。東京・赤坂の日枝神社はその一つだ。境内に神猿の像がある。「まさる」と呼ばれる。魔が去る、何事にも勝る、となって信心を集める。猿は縁に通じ、縁結びの後利益もあるといわれる。
むろん、申という字に猿の意味はない。漢和辞典編集者の円満字二郎さんによれば、もともとは鋭く光る稲妻を描いた甲骨文字だったという。ピカッと光り、地上に向かって伸びることから、相手に何かを伝える意味でツカワレルになった。申すであり、申請、申告、内申書である。
漢字研究の故白川静さんによれば、申は当初、神そのものを意味した。稲妻が屈折しながら天空を走るのを、太古の人々は神のあらわれる姿と考えたらしい。日ごろ何も考えずに書いている字が、にわかに神々しく見えてくる。
申の字の来歴と、猿を神様の使いと見ることとは関係がない。しかし、これもご縁と思いたくなる。

 天声人語より
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現実と幻想との境界で--千の風に、千の風になって 
私のお墓の前で
 泣かないでください
 そこに私はいません
 眠ってなんかいません
 千の風に
 千の風になって
 あの大きな空を
 吹きわたっています

幼友だちの妻ががんで死去、その追悼文集に掲載された詩だったという。
元は英語の詩だった。アイルランド共和軍のテロで死んだ青年が遺書のよ
うに両親に託していたことをBBCが放送した。
9.11テロの翌年の追悼集会で、11歳の少女が朗読した。
映画監督H・ホークスの葬儀で俳優のJ・ウェインが朗読した。
だが、いつ、誰がつくった詩かがわからない。

これらの出来事の少し前、がんで闘病生活をしていた先輩記者を励ます会
を催した。そこでこんな話をした記憶がある。
「死んだらとりあえず、僕たちは煙や灰、骨になる。僕を形づくっていた
素粒子たちにとっても別離のときです。しかし、素粒子たちがいつか再会
を図ることがあっても、ふしぎではないでしょう。はるか遠い、永遠に近
い未来のことかもしれません。『僕』が再結集する日を夢想したりします

いま思えば、「煙になる」のは「風になる」のとほぼ同じことだろう。現
実と幻想とをつなぐのが「風」である。
そして死は現実と幻想との境界に起きる「何か」だ。

 コラムニスト・小池民男
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鬼でも妖怪でも、不可思議な存在への憧憬や戦慄こそが、少年の科学に対する興味を鼓舞したものなのに
科学の力で自然界の謎を解き明かし、この世から天狗や河童を追放したつもりになっても、「宇宙は永久に怪異に充ちている」。科学の目的とはむしろ「化学を探し出す事」なのだ----。
逆説的だが、なるほどと思わされる議論である。
九州大教授の森田浩介さんも、自然の驚異に魅せられた少年だったらしい。10歳の頃、月の満ち欠けを観察し、写真と見まがうほど細かくスケッチしたエピソードを、理化学研究所のサイトで知った。後に発揮する粘り強さは生来の美質だったのだろう。
森田さん率いる理研のチームが原子番号113の新元素を合成し、これに命名する権利をアジアで初めて得た。誰もが教科書で見た覚えのあろう元素の周期表に、日本発の名前が加わる快挙だ。
原子番号30の亜鉛の原子核を、同じく83のビスマスの原子核にぶつけて、くっつける。しかし、この核融合はめったに起きない。9年間続け、新元素が合成できたのはたった3回だという。気か遠くなる。
しかも、この新元素は合成されても0.002秒で崩壊し、別の元素に変身する。それを捉えるのだからすごい技術である。森田さんらはさらに未知の領域に挑むという。なるほど、この世に「化物」は尽きない。

 天声人語より
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生活習慣病、バランスのよい食事で改善
まず野菜を1食120㌘以上はとるようにしましょう。生野菜なら両手のひらに山盛り、ゆで野菜なら片手にのる量が目安。彩りよくとるのが大切です。紫キャベツのアントシアニン、トマトのリコピンなどの色素には抗酸化力があります。
油脂も味方につけましょう。青魚に含まれる脂肪酸のEPAやDHAは動脈硬化予防になります。エゴマ油も同じ効果があります。
食べるときには急に血糖値を上げないように、ゆっくりかんで。食物繊維の多いキノコや海藻、根菜類は糖質の吸収を遅らせ、満腹感を持続させます。
家庭で甘酢タマネギを作りおきしておくのもいいですよ。酢100cc、砂糖大さじ5、塩小さじ1を合わせた甘酢に、タマネギ大2個分を薄切りにして漬け込みます。タマネギのアリシンは血液をさらさらにし血栓を予防します。酢に含まれる酢酸は血圧を下げ、血糖値の上昇を抑えます。
抗酸化作用のあるアスタキサンチンを含む焼き鮭や、豚肉の生姜焼きにのせるなど毎日の料理に手軽に使えて便利です。タマネギは冷蔵庫で約1週間、甘酢は1カ月保存可能です。

 紙面より----管理栄養士・小沼智子
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サウジアラビアとイランの緊張が高まる中、シーア派の抗議活動が中東内外で広がっている。
サウジアラビアがシーア派指導者のニムル師を処刑したのは、死刑判決確定から約3カ月のタイミングで、想定できたものだ。イランのロハニ大統領もサウジ大使館の襲撃者を処罰する意向を見せており、両国が武力衝突するとは考えにくい。
サウジは昨年末にシリア反政府勢力の会議を開き、イスラム圏で、対テロのイスラム軍事同盟の結成を主導するなど、積極的な外交姿勢を示してきた。各国の反応から、ニムル師を処刑しても批判は強くないと踏んだのではないか。
一方で、処刑の背景には、サウジ国内でのシーア派の不穏な動きを感じ、その後ろにイランがいると考えていたからで、戦う相手としてアルカイダや過激派組織「イスラム国」だけでなくシーア派のテロもというメッセージと考えられる。
オマーンなどは、今後仲裁に入ることも考えられる。また、ロシアはシリアのアサド政権への対応をめぐって表向きはサウジと対立しているが、空爆参加後も両国は接触を続けている。サウジの現地メディアもロシアの仲介を報じており、これはサウジ側に受け入れる姿勢があることを示しているといえる。

 考/論より------保坂修司・日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究理事
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北朝鮮
制裁の網をしぼる。
とはいえ網の中の暴れん坊はすっかりお仕置き慣れして。
中朝国境辺りに網の破れ目もあり。
しからば網の外からお説教を。
南の国境線にすえた巨大拡声機で。
本当のことを聞かされるのは気になるらしく。

素粒子より
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異界に迷い込んだような気分になった。
25年前、北朝鮮の平壌に行った。
独裁権力下の人工的な政治都市は、すべてが大ぶりで威圧的にできていた。
国家理念を象徴するという主体思想唐、建設中だった105階建ての柳京ホテルが天を突く。割り当てられたホテルの部屋からは高層アパートらしい建物群が間近に見える。夜になっても灯はどの魔と背にもともらず、人の気配がなかった。
当時の金日成主席と、同行記者も握手する機会があった。温かく柔らかい手だった。頼んでもいないのにマスゲームを見せられ、市民とのフォークダンスにも参加させられた。鮮やかな民族衣装の若い女性とペアを組まされた。冷たく荒れた手のひらが、主席と対照的だった。
「売り家と唐様で書く三代目」という川柳がある。家を手放す時も流行の書体を使う。遊芸にふけり、初代の築いた身上を潰す愚者への皮肉だ。主席の孫である正恩第1書記も、この調子では身を滅ぼすことにならないか。
「水爆実験」に成功したという。「特別重大報道」という発表の仕方が、独裁国家らしい仰々しさだ。北朝鮮の核実験は4度目。本当に水爆を開発したのかどうか。世界を驚かす暴挙には違いない。
国際社会での孤立を深めるだけなのに、なぜ暴走するのか。国内向けに自身の威信と求心力を高めることが狙いか。この国の独裁者が狼藉を働く度に、四半世紀前の女性の荒れた手が思い出されて悲しくなる。

 天声人語より
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北朝鮮の挑戦
王朝の神殿に祭りたかったのだろう。
「水爆」の威力を背にしたわがまま3代目。
玩具にするにはあまりに危うく。

素粒子より
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駅伝は日本で生まれ日本で育った
「なぜ日本は長距離走に強いのか」という関心から英紙ガーディアンの記者アダーナン・フィンさんは京都に住んで取材半年、カギは駅伝にあると知った。
大学や実業団の陸上部を訪ね、琵琶湖畔を実走した。比叡山の大阿闍梨には、千日回峰行の速歩ぶりを尋ねた。。「マラソンやクロスカントリーを千日続ける荒行」と英国で誰かに教わったからだ。昨秋「駅伝マン 日本を走ったイギリス人」として刊行した。
「アフリカ製に比べると僕らは背が低くて足も短い」。日本人選手が異口同音に嘆いた。だが小柄で細身の体形は有利なはず。ケニアにも半年住んだが、問題はむしろ練習の仕方だと話す。「あちらでは硬い路面での練習を抑え、故障が少ない。日本では10代から舗装道路で長距離走を走り込みすぎる」
それでも日本の長距離界は断然恵まれている。「選手の人気は俳優なみ。駅伝で活躍した学生が大手企業に就職できる。長距離ランナーには伝ごくです」
天国かどうかはともかく、市民レースがかくも盛んな国は珍しい。わが周囲でも「走る喜びに目覚めた」と語る中高年の多いこと。もしスポーツ版の世界遺産があれば日本からは駅伝が選ばれるに違いない。相撲の次あたりに。

 天声人語より
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北朝鮮核実験強行
現地時間の正午から特別重大ニュースで水爆の実験をしたことを明らかにした。

 
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まっさらな雪のように明けた新年も、三が日を過ぎると少しくすんだ心地になる
といっても松の内という区切りもあるから、正月気分はまだ残る。土地にもよるが7日頃に松飾りを外す。そのあたりまで飛び石で休みが続く年もある。
その点、今年の暦は余得もなく、4日からきっぱり世間が動く。年の瀬のざわめきも、初春の華やぎも、親族再会も、たちまち思い出となって流れ去る。去年と今年の入れ替わりは実に素早い。
〈めでたさの続きに居りて四日かな〉大橋麻沙子。仕事始めの職場では、得意先へ年始回りに出る人もおいでか。冒頭の話に戻るなら、「めでたさの続きに居り」は賑やかな客が去ったあとの寂しさの感覚でもあろう。それぞれの日常が、列島の各地で立ち返る。

 天声人語より
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新年の株式市場
騒ぐ申年の暴れん坊相場。
きのうは世界中が株安で始まる。
上海ではいきなりブレーカーが落ちて一寸先も闇に。

素粒子より
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慰安婦問題合意をうけて
今回の合意は、過去よりも多少進展があったが、法的責任が明記されていないのは残念だ。依然、被害者らが反発している点にも注目すべきだ。過去の歴史を清算する過程では、まず被害者の意見が重要だ。
韓国政府が少女像の移転について、被害者や女性団体との協議なしに外交交渉で議論して発表したことは正しくない。韓国の市民社会は怒っている。
郷で日韓が新たに設立する財団を通じたお金の使い道は、まず被害情勢たちの意見を聴き、それに従うべきだ。市民団体は、基金を使った財団について、適切ではない人々が起用され、政策が決められることを懸念している。
女性団体は、「民族の恥を表に出すな」という韓国男性の圧力のなか、戦争による女性の人権侵害問題を国際社会に告発した。これは韓国社会が民主化したからこそ可能だった。
今回の慰安婦問題合意が高度の政治判断であることは事実だ。「年内妥結」を公言した朴大統領の功績を実現するためでもあった。米国の要求を受け入れた面もある。慰安婦問題という人権問題を、韓日政府がそのように政治的に利用したことを遺憾に思う。

 鄭鉉柏・韓国成均館大教授
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新年仕事始め
通常国会開幕。
東証は大幅下落。一時510円下落。

今年はどうなるのか
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新たなモデル地方に兆し
古くは田中角栄首相が唱えた「日本列島改造論」、バブル崩壊前の竹下登内閣が進めた「ふるさと創生1億円事業」と地方経済の立て直し策はいくども実施された。だが、いずれも公共事業やお金のばらまきに終わり、地方経済の衰退は止まらなかった。
一方、ヒト、モノ、カネを集める「東京」の磁力は、高度経済成長、バブル経済の発生・崩壊を経ても、弱まる気配はない。日本の人口はすでに減少に向かう。日本創生会議は、全自治体の半数は2040年までに消滅可能性都市になると予測する。
一人勝ちにみえる東京もまた課題を抱える。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、東京圏の後期高齢者人口は25年までに175万人も増える。地方から移った「団塊世代」が多く住むためだ。地方で深刻な高齢化の問題は、いずれ「東京問題」へと変わっていく。
東京が日本を引っ張り、その恩恵を地方に還流させた過去の発展モデルは維持できないかもしれない。それだけに今回の地方創生は待ったなしである。地方も東京も従来とは異なる発想で、それぞれが自立できるように課題を解決していかなければならない。
希望はある。すでに一部の地方では過去のしがらみや考えに縛られない新発想で挑む動きが見え始めている。

 紙面より----編集委員・安井孝之
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脂肪肝、毎日汗ばむ程度の運動を毎日30分続けることで改善
食べ過ぎなどによる脂肪肝は、早歩き程度の少し強めの運動を毎日30分以上続けると改善する、との研究結果を筑波大の研究チームが発表した。体重は減らなくても効果があるという。
取り組んだ時間別にグループ分けして、脂肪肝の改善状況を比較した。
運動時間が長いほど、内臓脂肪面積や血中の中性脂肪濃度などが減少。特に週250分以上の運動をしたグループは、肝臓の炎症を防ぐ物質や善玉コレステロールが増え、細胞を傷つける物質は減っていた。血液の遺伝子解析でも、肝臓の脂肪蓄積を抑える働きが活発になっていることが分かったという。改善が期待できるのは、過度の飲酒が原因ではない非アルコール性脂肪肝疾患。心臓血管系の障害や糖尿病にもつながる病気で、食事・運動療法が有効だ。

 紙面より
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出生率5年ぶりに増しへ
2015年に国内で生まれた日本人の子どもは100万8千人の見込みで、過去最少だった14年を4千人上回りそうだ。出生数の増加は5年ぶり。
一方、死亡数は戦後初めて130万人を超え、出生数から引いた人口の自然減は過去最多の29万4千人。9年連続の人口減となる。
婚姻は前年より9千組減って戦後最小の63万5千組。離婚は3千組増えて22万5千組となる見通しだ

 紙面より
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子どもにとって本当に大切なことは、人として抱きしめられる心地よさだ
こどもにとって本当に大切なことは、十分に愛される経験です。愛された経
験があれば、外でつらい思いをしても、耐えていける力となります。あるい
は相手につらい思いをさせるような、ひどいこともしないものです。かけが
えのない自分であることをしっかりと実感して育った子は、他の人のことも
尊重できる心を育んでいきます。
こともを愛するためには、お母さんにだけ努力を求めるのは酷だと思います
。例えば子どもを抱けないお母さんは、夫から抱かれていない場合が多いの
です。夫から心も体も優しく抱きとめてもらえない、話も聞いてもらえずに
苦しんでいる母親が少なくありません。夫婦関係もある種バーチャルになっ
てきているのでしょうか。素直に触れ合うことを避けている。子育て中の母
親は家の中へ閉じこめられて、夫との会話もままならない。自分が自分であ
ることを証明するのは、この子が立派に育ってくれることだけと思いつめ、
育児書と首っ引きになるような育児をしていたら、やはり楽しくなくなって
しまうのも、無理がないように思います。
お母さんの中には、子どもを抱くことは、甘えさせて、自立をさせなくする
と思っている人もいます。また、子どもは抱いてもらえないことについて「
私はもう大きいから」と我慢してしまいます。やっぱり、気持ちでなく頭で
考えてしまうんです。もっと自然になって----と思います。

 同朋新聞より
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日ごろと変化のない正月もそれなりに味がある
目を外に転じれば、世界も日本も引き続き大小様々な変化にもまれるだろう。
人は短期的な変化に過剰反応しがちな一方、中長期的な変化の意味を過小評価しがちだという説がある。曇りないレンズで時代を見ることは難しい。
「この時代、おかしくないか」。科学技術社会論が専門の神里達博さんがそう感じたのは、冷戦終結後という。今が時代の節目だとの思いは、9.11や3.11を経て強まった。その直感を確かめるべく書いた『文明探偵の冒険』は刺激に富む。
神里さんのいう節目の時代は長く続く。エネルギー資源の限界を克服できなければ、「近代」は終わる。次の時代の方向性が見えてくるのは20年以上先かもしれない。混乱を覚悟しながら、のんびり行くしかない、と。共感しつつ、足元のおぼつかなさに不安にもなる。
〈生酔の礼者を見れば大道を横すぢかひに春は来にけり〉大田南畝。礼者とは年始回りの人。酔いが過ぎ、あっちへふらふら、こっちへふらふらの図だ。酔漢のみならず、世の中もまた真っすぐとは進むまい。そんな感慨を見て取るのは現代人の深読みか。
千鳥足になるわけにはいかない。しかし、迷い、ためらいながらの多難な道行になることは、今年もまた覚悟しておくことにする。

 天声人語より
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高齢者の低栄養。タンパク質不足が病気・けが招く
年をとると食事を減らし、肉類を控える人がいる。そんな食生活を続けていると、「低栄養」になって免疫力や筋力が落ち、健康状態が悪くなりかねない。
低栄養とは必要なカロリーや栄養素が不足し、病気やけがを起こしやすくなつた状態。例えば、免疫力が低下して肺炎などの感染症にかかりやすくなつたり、たんぱく質の付則で筋肉量が減って転倒や骨折をしやすくなったりする。カル宗務不足は骨粗しょう症のリスクを高め、皮下脂肪の減少が床ずれの原因になる。身の回りのことを自分でできていた高齢者が、介護されるようになることもある。
食べ物が十分ある日本で高齢者の栄養状態が悪くなるのは、食と健康に関する誤解や社会的な要因が影響している。「年をとったら粗食を心がけ、肉を減らした方がいいと思い込んでいる人が多い。筋肉や臓器など、体のもとになるたんぱく質は「年をとつても必要な量は若い頃とほとんど変わらない」という。一方、加齢とともにたんぱく質を合成する能力が落ちるため、若い頃よりもたんぱく質の摂取量を減らすべきでない。
たんぱく質は20種類のアミノ酸の組み合わせでできている。体内で合成できない必須アミノ酸のバランスかよいのは、動物性たんぱく質。肉類や魚介類、卵、乳製品に含まれる。
高齢者が低栄養に陥る原因は、ほかにもある。食事の準備が面倒で、回数や品数が減ってしまう場合だ。また、いつも一人で食事をしていると食欲が落ちやすい。ひとり暮らしの人は、友人らと食事する機会を積極的につくつた方がいい。持病などの薬の影響や、食べ物をかんだり飲み込んだりする機能の低下によって食欲が落ちたら、かかりつけ医や歯科医を受診する必要がある。
熊谷教授は「低栄養になる前から栄養状態を高めることが、病気や介護の原因となる老化を遅らせることにつながる。男性は60歳ごろから、女性は閉経後からわ目安にしてほしい。」と語る。
食品のとり方も重要で、たんぱく質は1日1回にまとめてとるよりも、3回に分けた方が効率よく筋肉などがつくられるという。
食べる品数の多さも重要だ。肉類、卵、牛乳、油脂類、魚介類、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、芋類、果物、海藻類の10食品群について「少量でも気にせず、1日1回摂取すれば栄養状態を高められると話す。

 体とこころの通信簿より
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新年を迎えて地球儀を俯瞰して、日本の未来を考える
世界経済を左右する二つの構想、ТPP(参加国を線でつなぐと、太平洋にぐるっと円ができる。)一方の一帯一路構想(一帯とは中央アジアから中近東につながるシルクロードと一路は南シナ海から地中海に至る海のシルクロード。)は、米国と中国という2大国の覇権の争いでもある。ТPPの円と一帯一路が交わる南シナ海では、中国が岩礁を埋め立て、米軍は軍艦を派遣して領海化を認めぬ姿勢を示した。
輸入原油の大半を南シナ海経由で運ぶ日本にとっても同海域は生命線だ。
この緊張を緩和し、ともに発展する道を求めるかどうかは、日本の将来にかかわる。
期待は訪日客だ。かつて大東亜共栄圏と呼ばれた中国や東南アジアからやってくる多くの人々。彼らが日本でどのような体験をし、日本人にどのような印象をもって帰っていくのかが、私たちの未来を決める。
相手を思いやる優しさや、自然とともに生きていく日本人の感性に触れる。共感する人々が増える。中国・韓国、アジア、そして世界から信頼を得ている未来。そんな初夢を見たいものだ。

 経済気象台より-----慶
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