2015年08月の記事


外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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二つ同時も善し悪しだ
警視庁によれば、今年の上半期に自転車の「ながら運転」が全国で89件摘発されたという。携帯電話で話したり、画面を見たりしながら乗るなどの違反である。実感より少ない、と感じる人も多いのではないか。
警察官の指導警告に従わずに「赤切符」を切られるか、事故を起こして「事件扱い」された数なのだという。だからまさに氷山の一角。実際に街を歩いていると、危なっかしい「曲乗りまがい」は随分多い。
当たり前の光景になつた歩きスマホにも言えるが、「二つ同時」はどちらかにしてほしい。視野は通常の歩行時の約20分の1に狭まるという。対象物にも1.5㍍まで近づかないと気づかないそうで、傍惹無人を地で行く。不愉快の種をまき、ときには事故も起きている。
歩きながら操作すると健さんの「不器用ですから」が現れるアプリを、どなたかつくらないだろうか。自転車や車の運転のときも注意を促してくれる。横着な器用が、ぐっと減るかもしれない。

 天声人語より
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老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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新安全保障法制に反対する議論では、アメリカが始めた戦争に日本が巻き込まれるのではないかが論点の一つ
言うまでもなく4新安保法制は集団的自衛権の限定的承認を目的としている。集団的自衛権と同盟は不可分の概念であって、同盟国の安全が脅かされた場合、たとえその脅威が日本の安全を直接には脅かすものではないとしても、一定の条件の下で同盟国の軍事行動に協力を行うことになる。
これまでアメリカ政府は日本防衛へのコミットを表明してきたが、アメリカの軍事支援要請に対する日本の協力は限定され、法的根拠も乏しかったため、日米両国の懸案となってきた。日本国憲法と日米安保条約との間の緊張がその背景にある。
同盟とは各国が軍事協力を行うことによって単独の防衛力よりも大きな防衛力を確保し、他の諸国による侵略を阻むことが目的であるとすれば、その同盟を安定させるためには集団的自衛権の承認は欠かせない。自国の防衛に協力しない同盟国のために自国の兵士の安全を危険にさらすことは考えにくいからである。
新安保法制が戦争への道を開く法案だという議論の前提には、戦争に積極的なアメリカが日本を巻き込むのではないかという懸念があるといっていい。
さて、どうだろうか。尖閣諸島を巡って日中両国の対立が激しくなると、中国の牽制よりも紛争拡大の防止を優先した。もちろん平和主義ではなく米軍の犠牲を恐れた結果であるが、現在のアメリカ政府が好戦的だとはとてもいえない。
問題は、そのアメリカ政府の方針が今後も続くとは限らない点にある。
クリントン元国務長官が次期大統領となったとしても、オバマ政権の不介入政策が維持される保証はない。
アメリカが常に好戦的であり、世界各地に軍事介入を行う機会を模索しているという判断は事実に反する。だが同時に、世界最大の軍隊を擁するアメリカが軍事行動に慎重な姿勢を保つことは容易ではない。アメリカが過剰な軍事介入に走り、日本に協力を求める可能性があるのは事実だろう。
それではどうすべきか。アメリカの戦争に巻き込まれるなという訴えをもとに集団的自衛権をすべて否定することには賛成できない。憲法9条を基軸とする日本の平和主義は、日本が再び侵略戦争を引き起こすことを防止するために貢献する一方、日本の安全に関わらない国際紛争に対しては孤立主義ともいうべき姿勢を生み出した。平和主義というかけ声の下で平和構築のために必要となる国際協力から日本が外れる結果を招くことがあってはならない。
軍事力を全て否定する原則論も、アメリカの要請に常に従うという判断放棄も、答えにはならない。必要なのは、それぞれの国際紛争を自分の力で分析し、武力行使以外の手段が本当に存在しないのか、それを見極める判断力である。
新安保法制を巡って国会で行われている議論を見るとき、日本政府にも、また野党にも、国際紛争を冷静に捉える力があるとは思われない。政局と結びついた国内消費用の議論ではない国際紛争の分析がいまほど必要な時はない。

 時事小言より------藤原帰一
国会討論をテレビで見ていると、テレビ用のバホーマンスとしか見えない。NHKも予定時間を2時間も延長して放映する必要はない。
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生活習慣病、バランスのよい食事で改善
まず野菜を1食120㌘以上はとるようにしましょう。生野菜なら両手のひらに山盛り、ゆで野菜なら片手にのる量が目安。彩りよくとるのが大切です。紫キャベツのアントシアニン、トマトのリコピンなどの色素には抗酸化力があります。
油脂も味方につけましょう。青魚に含まれる脂肪酸のEPAやDHAは動脈硬化予防になります。エゴマ油も同じ効果があります。
食べるときには急に血糖値を上げないように、ゆっくりかんで。食物繊維の多いキノコや海藻、根菜類は糖質の吸収を遅らせ、満腹感を持続させます。
家庭で甘酢タマネギを作りおきしておくのもいいですよ。酢100cc、砂糖大さじ5、塩小さじ1を合わせた甘酢に、タマネギ大2個分を薄切りにして漬け込みます。タマネギのアリシンは血液をさらさらにし血栓を予防します。酢に含まれる酢酸は血圧を下げ、血糖値の上昇を抑えます。
抗酸化作用のあるアスタキサンチンを含む焼き鮭や、豚肉の生姜焼きにのせるなど毎日の料理に手軽に使えて便利です。タマネギは冷蔵庫で約1週間、甘酢は1カ月保存可能です。

 紙面より----管理栄養士・小沼智子
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習体制の経済政策は困難な局面を迎えている
反腐敗運動で汚職を一掃し、経済では政府の干渉をなくして指示用にゆだねる「新常態」をうたう。習体制の看板政策だ。だが、汚職のやり玉に挙げられることを恐れた地方政府が、必要な公共投資まで抑え、景気が冷え込むという思わぬ事態を生んだ。
政府は路線変更を迫られた。4月末、周氏が開いた共産党の重要会議で「新常態」とは裏腹に、経済てこ入れへ強い指示が飛んだ。
景気浮揚をねらった利下げは今月25日の発表で5回に達し、金利は過去最低水準に。これまで財政難で地方政府に借金を戒めてきたのに、今度は逆に国内の銀行に地方債の買い取りを強制する特例措置を発した。
下半期には政策が奏功し、経済は上向くはずだった。誤算は、利下げで借りやすくなったお金が、株式市場に流れ込んだあげく制御不能となったことだ。6月半ばまでの1年間で株価は2.5倍に膨らんだ後、この2カ月あまりで4割以上も下がった。7月上旬から政府はなりふり構わぬ市場介入で株安も抑え込もうとしたが、自国発で広がった国際市場の急落が中国市場にはね返り、傷口を広げた。
対策が不発に終われば、経済を下支えする手腕に大きな疑問符がつく。習体制の発足以来の困難な局面を迎えている。

 紙面より
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維新分裂か
元々質の違う岩石の寄せ集め。
ぼろぼろもろくて一枚岩にはなりようがなく。
維新の党は1年足らずで分裂状態。

素粒子より
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週明け、世界的な同時株安が地球を駆けめぐった。
先週末からの下落が、止まらずに加速する形になった。もっとも今回はニューヨークが発端ではない。中国経済の失速への不安だという。投機資金が中国から逃げ出すなどして、上海市場の大幅な下落をもたらした。その連鎖的な波及とされる。
もともと巨大な「バブル」が指摘されていた中国経済だが、ここにきて制御が利かなくなったという見方がある。天体の運行なら寸分違わず予測できる人知だが、景気の先行きの方程式を見つけるには至っていない。
それゆえだろう、相場にはご託宣めいた格言が多彩にある。「見切り千両」もその一つで、下げの局面では早めに手放すべし、それで大損を避けられるなら目先の損は値千金といった意味だ。
売りが売りを呼ぶ心理もこの辺りにあるのだろう。株には縁のない当方だが、中国とともに世界経済が危うい綱を渡っているのはひしひしと感じる。同時株安が、ひいては世界不況を招くような事態はごめん被りたい。

 天声人語より
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また維新分裂か
11月の大阪府知事、大阪市長のダブル選挙に向けて、大阪組は離島の方向か?
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税収、消費税が最大割合に。弱まる所得の再分配機能
日本の税の構造は、消費税中心へと大きく変わりつつある。消費税が導入された1989年度と、税率が8%になった2014年度の国の税収は50兆円台半ばでほぼ同じ。だがこの間に消費税収は約13兆円増え、その分、所得税収と法人税収が減った。15年度は初めて消費税収が国にとって最大の税収になる見通しだ。
稼いだ人や企業に多く負担してもらう税の役割が小さくなる一方で、所得の少ない人ほど負担感が重い消費税が財政を支える構図だ。豊かな人から貧しい人にお金を回す、税の「所得再分配」の機能は、弱まったといえる。
国民の真ん中の所得の半分に満たない人の割合である「相対的貧困率」は12年に16%に達した。8%への増税後、庶民の財布のひもは固いままで消費は伸びず、今年4~6月期の実質経済成長率は1~3月期比マイナス1.6%とさえない。
安倍政権は、格差是正よりも経済成長優先の姿勢を貫く構えだ。税制でも、法人減税や子や孫への贈与の支援など、投資や消費を刺激する改正が中心だ。稼ぎやたくわえが多い企業や人ほど、こうした税制のすき間をついた節税に余念がない現実もある。
17年4月には消費税率がさらに10%に上がる予定だ。ただ、法改正すればやめることもできる。来年夏の参院選は、10%への再増税の是非を含め、税負担のあり方が焦点になる可能性がある。高齢化を支えるための負担増が避けられないなかで、どうすれば公平でゆがみが少ない負担が実現するのか。

 紙面より
マスコミが選挙戦で税について取り上げれば争点化するが、今の情勢では原発の再稼働と沖縄の基地問題がマスコミの重要テーマに思える。
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今日も中国のはなし
先頭を飛ばしていた大型トラックの急制動で、後続車は右へ左へ。
中国経済の減速。

素粒子より
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新興国の正念場
早ければ9月に実施されるかもしれない米国の利上げに世界の金融市場が注目している。利上げになれば世界中にばらまかれた緩和マネーが米国に還流する。その影響を最も受けるのは新興国だと考えられている。
アジアを中心として新興国の経済と株式市場はリーマン・ショック後も好調だった。しかし、さすがに今年に入ってその株式市場も変調をきたしている。
1994年に米国が利上げをした時はメキシコが通貨危機に陥った。97~98年のアジア危機、98年のロシア危機も、国際的資金移動の変化によりもたらされた。しかし、今回の米国の利上げが新興国で大規模な経済危機を招くと考える市場関係者は多くない。0年前に比べ新興国経済は厚みが増し、外貨準備も豊富だからだ。
それでも米国の利上げが始まれば新興国の株価や通貨はダメージを受けるだろう。アジアの新興国政府はこの難しい局面を乗り切れるだろうか。これから1年が正念場だ。
日本にとっても国際資金移動の変化は対岸の火事ではない。なぜなら、この2年半にわたる日本の株価上昇を支えているのは長期的投資資金だけでなく、国際的な投資資金も含まれるからだ。

 経済気象台より-----義
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株安連鎖
あちらでもこちらでも市場の人が頭を抱える。
世界を巡る株安スパイラル。
地球が一回り小さくなった気がして。
それもしょせんは人間界の有為転変。

素粒子より
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日韓首脳対話の兆し
日中韓首脳会議が開かれれば、安倍首相と韓国の朴大統領が「真摯な対話ができる」と尹外相が述べた。
戦後70年の安倍談話をある程度評価したうえで、日中韓首脳会議の際に日韓首脳会談も含めた「対話」を行う考えを示した形だ。
朴大統領は今月25日で、任期5年の折り返し地点を迎える。就任以来、一度も安倍首相と二国間の首脳会談を行っておらず、日韓関係でも成果を求められている。

 紙面より
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東証1万8千円台
株安の連鎖が止まらない。先週末の欧米の株価が総崩れになり、ダウ工業株平均が前日比530㌦安と約4年ぶりの下げ幅を記録、その流れを受け継いで売り一色。
18、550.68円前日比マイナス895.15円。
円相場は120円台に。
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タイの爆破テロ
タクシン元首相派と反タクシン派による深刻な政治対立が続いている。そのため、爆破テロが外国人による犯行との見方が強まっても、両派とも真に受けないだろう。反タクシン派はタクシン派の仕業だと憤りを強め、タクシン派はぬれぎぬを着せようとしていると反発し、両派の対立の激化はは必至だ。
タイでは、民政に復帰する前提となる新憲法の策定作業が大詰めを迎えている。軍が必要と判断すればいつでも国会を停止して全権を掌握することを認める、という条項を新憲法に加える案が最近、急に浮上し、タクシン派の間で不満が一段と強まっていた。
現政権は治安回復以外にはこれといった成果を上げられていない。今回の事件で治安維持もできないとなると、国民の支持をさらに失うことになりかねない。タクシン派の犯行だとして世論の憤りを同派に向けようとする可能性はある。
怒りを募らせた同派の過激派の一部が爆発的にやった可能性は排除できない。だが、テロを起こせば国内世論の反発を買うのは明らかなので、同派の主流派がやったとは考えにくい。

 孝論より----浅見靖仁・法政大教授
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胃潰瘍や動脈硬化などを防ぐ梅のパワー
梅干しは、昔から健康に良いというイメージが伝えられていますが、日本一の産地、和歌山県では最近、科学的な証拠が集まりつつあります。
「梅はその日の難逃れ」のことわざのように、梅干しを朝に食べると、病気などを免れると、昔の人は経験から伝えてきた。和歌山県立医大の宇都宮洋才准教授によると、梅の産地みなべ町などで聞き取り調査をしたら、「動脈硬化を防ぐ」「胃潰瘍になりにくい」「かぜをひかない」「疲れがとれる」など数え切れないほどの伝承があった。まるで「万能薬」だが、本当だろうか。
マウス実験では、梅エキスが動脈硬化を引き起こす血管の筋肉の肥大を防いでいることがわかった。
宇都宮准教授は梅に含まれるポリフェノールの一種「リグナン」に着目。胃潰瘍の原因となるピロリ菌の培養液の中にリグナンを加えたら、変形したりしてピロリ菌の働きが弱まった。
ピロリ菌の働きを半分に抑えるには、梅干し5個分相当のリグナンが必要だったが、「1、2個分でも効果はある」という。
また、インフルエンザウイルスが感染した培養細胞にリグナンを加えたら、ウイルスの増殖が抑制されることもわかった。
梅の有効成分はリグナンだけではない。近畿大生物工学部の三谷隆彦・元教授が見つけた別のポリフェノール「ヒドロキシ桂皮酸」にも、高血圧防止やウイルスの増殖を抑える効果があることが分かってきた。
ただ、数々の健康効果があるからといって、たくさん食べれば良いわけではない。梅干しには10%程度の食塩が含まれている。1個10㌘だと1㌘に上る。
厚生労働省が定める1日の塩分の摂取目標量は、成人男性9㌘未満、女性7.5㌘未満だ。
1日の食事全体で塩分を調節しなければいけない。梅干しは1日2個程度を目安に。増やす場合には他のメニューの塩分を抑える工夫が必要だ。
さて、観梅の季節。梅林の花の香りにも、梅パワーは秘められている。和歌山工業高等専門学校の奥の祥治准教授によると、香り成分のベンズアルデヒドに抗菌作用がある。梅干しにも同成分があり、「日の丸弁当が傷みにくい理由の一つではないか」とみている。

 元気のひけつより-----野中良祐
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体ひとつで高温多湿に耐えるしかなかった時代。夏痩せする人は多く、その言葉は万葉の昔からあった
時は移って、いまは夏場の「冷え」に注意が必要という。
室内も車内も冷房は備わり、多種多様な氷菓も手招きする。体の外からも内からも冷やされて、疲れやだるさを呼び込みがちだ。<一匙のアイスクリームや蘇る>子規。これぐらいなら、体に障ることはなかったろうが。
高校野球は幕を閉じて、あすは暑さが収まる候とされる二十四節気の処暑。なるほど、朝夕は秋の走りの空気を感じる。といっても残暑は油断ならないし、少しゆるんだ暑さのなかで、ひと夏の疲れが出るころでもある。
「秋バテ」という言葉を、昨今ときどき耳にする。夏場に体を冷やして自律神経の働きが乱れ、それが秋への変わり目に現れてくるという。文明病であろう。夏痩せより手ごわいかもしれない。

 天声人語より
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夏こそお風呂でリフレッシュ、むくみ解消、快眠効果も。入り方次第でダイエット効果も
夏にお風呂? 暑いし、シャワーだけという人もいるだろう。これからの季節こそ、お風呂が大事。
入浴すると毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるし、冷房で冷えた体もリセットできる。肩まで湯船につかると、腹回りが数㌢縮むほどの水圧がかかるため、足にたまった血液や体液が心臓に戻り、むくみの解消につながる。
お風呂は温度をたった1度変えるだけで、体への効果は大きく変わる。例えばダイエットしたい人は「食前に40度でのべ15分間と覚えよう。体の表面に血液が回って一時的に胃腸の働きが抑制されることで、食欲を抑えられるという。夏場なら30度くらいのかなりぬるい湯に入り、足を曲げ伸ばすなどの運動をすれば、ダイエットに良い。
寝つきの悪い人は就寝1~2時間前に、40度のお湯でのべ20分間の入浴がおおすめだ。人間は、体温が下がる時に眠くなるようにできている。いったんお風呂で体を温めることで、ちょうど寝る時間に体温が下がるという。足のむくみが気になる人は、40度のお湯でのべ20~30分、足先から心臓に向かってマッサージすると良い。
注意点は、入浴前後の水分補給だ。お風呂に入ると、約800㍉リットルの水分を失うというデーターもある。麦茶やイオン飲料がお勧めだが、利尿作用のあるビールは逆効果。入浴後は30分以上休むことも大切。お風呂で亡くなる人の9割はひう礼者というデーターもあるので、気を付けて欲しい。入浴中に眠くなったら、湯船から出ることも呼びかける。
疲れている人には、38~40度のゆるめのお湯でのべ15分。最近疲れがたまりやすい34歳の私も、自宅で試してみた。肩までつかって、目をつぶって深呼吸すると、体が浮いたような感覚になった。寝つきも良く、翌朝ぱっちり目が覚めた。
こんなデーターもある。静岡県民約3千人を対象にしたアンケートによると、毎日入浴している人の方が「良質な睡眠がとれている」と答える傾向があった。
「幸福だ」と答えた割合は、毎日入浴している人が、そうでない人の1.35倍だった。一方シャワーだけと答えた人では、日々の生活が幸福と感じる人が少ない傾向もあった。
お風呂も食事や運動のように、大事な生活習慣。正しく入れば、心も体も健康になる。シャワーだけで済ませている皆さん、今日からお風呂に入ってみては。

 元気のひみつより
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誰のための景気回復なのか
GDP統計が示す日本経済の姿は、かなり印象が異なる。GDPの6割を占める個人消費は、消費増税後の落ち込みから回復しないまま再び減少した。自動車など耐久財では増税の影響がなお残り、食品価格の上昇が消費を抑制している様子がうかがえる。その結果、実質GDP金額は増税駆け込み前の2013年10~12月期をなお下回っている。
両者がかけ離れていることから分かるのは、景気回復はごく一部にとどまり、国民の多くには回復の果実が及んでいないという事実であろう。確かに株高で利益を得た人はいる。ボーナスが増えた正社員も少なくない。
しかし全体としてみれば、増税前と比べて最も回復が遅れているのは家計の需要だ。
実際、賃金回復はごくわずかで、雇用増の中心も今なお非正規社員である。円安などで生活用品価格は上昇し、暮らし向きは厳しいままだ。
景気回復がいずれ幅広い層に浸透し、国民の回復実感が高まる可能性がないとは言えない。しかし時間がたてばたつほど、国民の期待は不信に変わり、消費はもっと萎縮する。
誰の誰による誰のための景気回復だったのかが問われる日はそう遠くない。

 経済気象台より-----山人
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東証大幅下落
中国をはじめとする世界経済の先行きに対する懸念から全面安の展開になった。
日経平均株価は終値で19、435円83銭。前日より597.69゜円値下がりし、約1カ月ぶりに2万円台を割り込んだ。
円も高く122円台になっている。
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DNAの起源は隕石の衝突
生命誕生前の地球に隕石が衝突したときの状態を再現する実験で、DNAの部品となる物質の生成に成功した、と東北大や物質・材料研究機構などのチームが発表した。
複数のアミノ酸ができることも確認、隕石衝突による生命起源説を裏付ける成果。
DNAを作る四つの塩基のうちの一つと、DNAの遺伝上方からたんぱく質を合成する際に働くRNAの塩基の一つの生成が確認できた。同時に、たんぱく質を構成するアミノ酸20種のうち9種類もできていた。
チームは同じ実験手法でアミノ酸の生成に成功していたが、今回は試料に使う炭素を変更し、二酸化炭素が水に溶けてできる重炭酸を使ったところ複数の有機物ができたという。

 紙面より
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選挙風
安保法案で変わった風向きを読み。
秋の地方選「みちのくシリーズ」で野党が共闘。
帆の向きはそろうだろうか。

素粒子より
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総裁選 ちらつく無投票。隠れた不満顕在化も
首相周辺が気にするのは、支持率が低下する中、選挙戦を通じ、党内の「反安倍」勢力が顕在化することだ。
首相は昨年9月の人事で、かつて総裁の座を争った谷垣氏を幹事長に据え、最大のライバルと目される石破氏も地方創生相に取り込み、「安倍1強」を確立した。ただ、官邸主導の政治状況に党内の潜在的不満は消えていない。安全保障関連法案の成立に突き進む姿勢にも、選挙基盤がまだ不安定な若手議員から「支持者の反応は厳しい」と戸惑いも出始めている。
首相周辺は「仮に選挙になっても首相の優位は揺るがないが、政権批判票が予想以上に対抗候補に流れるようなことになれば、好ましくない」と危惧する。
野田聖子前総務会長の後ろ盾とみられる古賀元幹事長が「総裁選を行え」と訴えるなど、周囲も騒がしくなり、石破氏、野田氏の動向に注目が集まる。首相も選挙の可能性も視野に動き始めている。

 紙面より
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タイのテロ
バンコクの防犯カメラには怪しい男。
爆破現場に荷物を下ろす。
赤と黄が争った街頭に黄シャツで現れる意味深。

素粒子より
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戦後はいつまで続くかという朝日のアンケートについて
回答の多くが日本一国の平和や経済をどう守るかに終始していた。21世紀のグローバルな世界で日本がどんな役割を果たすのか。未来への使命感がない。
戦後日本は、国家論や文明論が麻酔をかけられていた。主権をめぐる議論をしてこなかった。日本という国が何をしたいのか、めざすのかという問題意識が希薄なまま、やってきた。結果として、人に面倒を見てもらうのはイヤだ、自分が先頭に立つのもイヤだ、嫌われたくもない----それが、今の日本だ。
戦後社会のある種のゆがみと呪縛にたどり着いたか。「論壇崩壊」と言われる、近年の言論状況の劣化が大きいのでは。賛成か反対かの二者択一を迫り、「結局、××でしょう」と単純化させるやり方が蔓延している。
人文的な知の衰退も関係している。デモや署名活動といった政治的行動が大切という風潮が強まっていますが、僕は懐疑的です。議論とは本来、短期的には役に立たないもの。それを承知のうえで、そもそも平和とは何か、そもそも国家とは何か、といった根底的な問いかけをしていくのが言論活動する僕らの役割ではないか。中長期的には、そこから別の視点が生まれ、豊かな言論文化をかたちづくっていく。
他方、いま人々が本来志向になれないのは、ここ数年の出来事も大きい。民主党政権が失敗に終わった。本来、戦後社会の決定的な転換点になるはずだった出来事が、そうなりえませんでした。未来に期待が持てないから、人々の目が過去に向いても不思議はない。
もともと血縁でなく地縁が強く、会社という中間共同体もこの20年で壊れてしまった日本社会は、ばらばらな個人化が進んでいる。そこで戦争という「痛みの共同性」をどうやって取り戻し、維持するのか。難しい問題です。
日本社会の可能性は、政治のとらえ方をいかに豊かに広げていくかに、かかっている。地域にいくらお金を落とすかが問われる現場べったりの政治と、イデオロギーの政治と。中韓がすっぽり抜けている。でも、そのあいだに僕らの日常、ライフスタイルとつながる政治の芽があるはずだ。「戦後」が次のステージに行くことがあるとすれば、僕はこの「ライフスタイルに根ざす政治」が本当に力を持ってくる時だと思います。

 フォーラムより----作家・東 浩紀
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商標登録
独創か、焼き直しか。
ずっと見比べている五輪エンブレム。
どこからか引っ張ってきたバッグの図案は別として。

素粒子より
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GDPの1次速報値3期ぶりマイナスに
物価の変動の影響をのぞいた実質成長率が、前期1~3月期より0.4%減。
この状況が1年続いた場合の年率に換算すると、1.6%減。3四半期ぶりのマイナス成長になった。
個人消費は前期と比べて0.8%減。昨年4月の消費税の増税後、ゆるやかに持ち直していたが、4四半期ぶりにマイナスになった。
これまでの景気回復局面で引っ張ってきた輸出は4.4%減となり、6四半期ぶりのマイナス。
先行きは、7~9月は上向くとみる向きが多い。
中国など海外経済の不透明感はあるものの、賃金のベースアップやボーナス増、猛暑による消費の押し上げ効果も見込まれるためだ。
このため、政府は4~6月のマイナス成長を、一時的ととらえている。

 紙面より
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陛下のお言葉
「深い反省」にこもる万感。
「戦後という、この長い期間における国民の尊い歩み」は70年のその次へ。

素粒子より
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安倍談話何のために出したのか
安倍首相の談話は、戦後70年の歴史総括として、極めて不十分な内容だった。
この談話は出す必要がなかた。いや、出すべきではなかった。
首相は未来志向を強調してきたが、現在と未来をより良く生きるためには過去のけじめは欠かせない。その意味で、解決が迫られているのに、いまだ残された問題はまだまだある。
最たるものは靖国神社と戦没者追悼の問題である。安倍首相が13年以来参拝していないため外交的な摩擦は落ち着いているが、首相が再び参拝すれば、たちまち再燃する。それなのに、この問題に何らかの解決策を見いだそうという政治の動きは極めて乏しい。
慰安婦問題は解決に向けた政治的合意が得られず、国交がない北朝鮮による拉致問題も進展しない。ロシアとの北方領土問題も暗礁に乗り上げている。
出す必要のない無談話に労力を費やしたあげく、戦争の惨禍を体験した日本国民や近隣諸国民が高齢化するなかで解決が急がれる問題は足踏みが続く。
いったい何のための、誰のための政治なのか。本末転倒も極まれりである。

社説の一部分
 しかし、国交回復時に解決済みと思われるものもある。それを蒸し返して手当せよというマスコミもどちらの味方なのだか?
また、それらを解決せよというメッセージの発信がマスコミに少ないのではないか。反省すべきである。
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『覚醒 観世音菩薩 慈悲の心』
ご開帳は、観世音菩薩様に皆様方の目の前に御出ましいただき、一人ひとり
と『縁』を結んでいただくというものであります。
私たち日本人が古来より大切にしてきた『謙虚な心』『慈しみの心』はどこ
へ消えてしまったのでしょうか。今一度、「命の尊さ」、「人を思いやる心
」というものを考えなければならない時なのです。まさに此処に、観音様の
大きな慈悲の心に触れていただきたいと願っているのであります。
観音様は最も慈悲が深い仏であり、様々な人の姿を借りて困っている人を助
けると説かれています。実は慈悲の心というものは、観音様ほど大きくなく
ても、自分の心の中にもちゃんと存在しているものでもあります。悲しいか
な、便利さやわがままの実現ばかりを追求している現代の風潮の中で、だん
だん気が付かなくなっているのであります。
結縁開帳を通じて、観世音菩薩様のご宝前に立ち、静かに自分の心を見つめ
る時、一人はひとりの自分の心の中のこの存在に気が付く事が出来るはずな
のです。
そうなのです。観音様は実は普くおわします。あなたのすぐ横にいる人が
観音様であるということに気付く、そうすればあなた自身もそうであること
に気付くはずなのです。仏像だけが教えてくれるのではありません。いつで
もどこでも、誰からでも学べるものなのです。そうすればおのずと謙虚さが
生まれてくるものです。ですから仏様の前だけで謙虚であってはなりません
。すべての人に尊敬と感謝の気持ちを貫かねばならないのです。つまり、私
たちの心が観音様の心とひとつに繋がるとき、本来あるべき人間の心を取り
戻し得るのです。このことが、この乱れた世相を正す事に不可欠なのであり
ます。

                   西国三十三所札所会
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米大統領選進む二極化、主張に反映
米国では2大政党と有権者それぞれの「二極化」が進んでいる。CNNの7月末の世論調査では、オバマ大統領の支持率は、民主党支持層で84%だが、共和党支持層ではわずか18%。民主、共和両党とも党派色の強いメッセージを打ち出す傾向が強まり「小さな政府」志向で競争と自助努力を重んじる保守層はさらに保守的に、社会福祉でセーフティーネットや富の再配分など政府の役割を重視するリベラル層は、さらにリベラルに分極している。移民政策などでの対立も激しくなっている。
米経済は好調だが、富裕層の所得がより増える一方で下位層の所得は減り、「中間層」が退潮していると指摘される。全米にホテルやカジノを持ち、排他主義的発言を繰り返すトランプ氏と、「民主社会主義者」を自称するサンダース氏の台頭は、二極化を象徴する現象ともいえる。
次期大統領選での大きな争点は、共和党が反対する医療保険制度改革や移民制度改革の是非だ。同党はオバマ政権の「イスラム国」対応も批判する。一方の民主党は、貧富の格差を是正し、最低賃金引き上げなど中間層の底上げをどう図るかに力点を置く。党内の候補者指名争いでは、TPPも争点の一つだ。

 時事刻々より
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三十三の姿に変化する「観音菩薩」
観音菩薩は、正しくは観世音菩薩という。
「観」は観察するという意味だが、人間の能力で観察するのではなく仏の智恵で観ること。つまり、すべての現実をまるごと観察することである。
そして、「世音」は世の中の音声、すなわち苦しみや悲しみにあえぐ世の中の人々が助けを求める声である。その声を即座に聞きつけてあらゆる手段で人々を救ってくれるという。
そして、観音菩薩は救いを求める人の性別や職業、身分や境遇に応じて三十三の姿に変身するという。貧しい人の前には貧しい身なりで、裕福な人の前には裕福な身なりで現れる。つまり、救いを求める人がいちばん相談しやすい姿で現れるのだ。
このような観音の変身を三十三変化身という。これに基づいて西国三十三観音霊場が定められ、京都の三十三間堂もこの数字にちなむ・
われわれのあらゆる要求に応えてくれる観音菩薩はすでにインドであつく信仰され、中国でも日本でも盛んに信仰されてきた。
この菩薩人気の秘密は今、現実の世界で苦しみ悲しんでいる人を即座に救ってくれる現世利益にある。そして、十一面観音や千手観音など、多彩な顔ぶれが登場してきた。
日本では西国三十三観音霊場を中心に今も盛んに信仰され、国宝や重文に指定されている観音像も多い。
湖北(琵琶湖の北側)の向源寺や奈良の法華寺の十一面観音などは誰もが認める名作で、ともに国宝に指定されている。また、浅草寺の観音菩薩は絶対秘仏で千年以上の間、誰の目にも触れたことがない。それでも「浅草の観音さま」の名で親しまれ、年間3千万人もの人が訪れる盛況ぶりだ。

読んで知るより-----瓜生 中
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すみませんですませる
約束に遅れた場合など、責任を問われた件に、自分側にどの程度の非があるのか、ことばによって論理を成り立たせている欧米人は、とかく交通渋滞その他の原因を持ち出して事情説明を行い、釈明・弁明に努める傾向があると言われてきた。
かつて日本人は、交通渋滞など初めから見越して十分に余裕をもって家を出るべきで、それは弁解に過ぎないと考えてきた。遅れて相手に迷惑をかけたのは事実で、それは自分のせいなのだから、まず謝る。その自分の責任を軽くしようと言いわけを始めること自体がみっともない行為と考える日本人は、言いわけじみた話が長くなればなるほど、いらだちを募らせる。
とかく従来の日本人はことばというものに全幅の信頼を寄せず、ことばにしない部分、心の奥にあっていわく言いがたいものを大事にしてきた。ことばを尽くして理詰めで相手を説得しようとするのではなく、情けに訴えて相手に察してもらう流儀を貫いてきた。これは国民性の違いである。程度に応じて「失礼しました」「すみません」「ごめんなさい」「申しわけありません」を使い分け、すべてはそこから始まる社会だった。果たして今の日本人は?

 ことばの食感より-----中村 明
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天津の爆発事故
空襲の跡かと見まごう。
炎と煙、崩れた建物、死傷者。
痛みと悲しみは時と場所を超えて。

素粒子より
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米外交は一つの原理で動いているわけではない
国家は「力の体系」「利益の体系」「価値の体系」であると考える。米国は、この三つを強力に持っている。
「第一次世界大戦に参戦したウィルソン大統領は、「民主主義のための戦争」と説きました。米外交は、はばからず価値を前面に立てる。また「ドル外交」という言葉があるように、経済的利益もよどみなく追及します。経済は相互利益をもたらすものであり、平和の基礎だと考えている。忘れていけないのは、力の側面です。米国はアジアにおいて一つの国が排他的に支配することを嫌う。戦前のロシアや日本、現在は中国が問題です。三つのレベルで米外交を複眼的に見ることが必要だ。
オバマ外交は、力の面では甘い政権だ。カーター政権がベトナム戦争の傷に苦しんだように、オバマはアフガニスタンとイラクの戦争を終えその傷を癒やす役割を担っています。しかし、米外交は振り子の原理で動く。次の政権は、力の行使に敏感な政権になる。
南シナ海における中国の現状変更を認めないと、オバマ政権は遅ればせながら立場を明確にしました。単に言葉だけではないかと思いがちですが、次の政権が自由に行動する根拠を与えているのです。戦前、日本が満州を侵略したとき、スチムソン国務長官は不承認政策をとった。日本の軍部は、高をくくったが、結局その後、中国をめぐって日米は戦争に突入した。米外交の原則を軽く見るのは危うい。
日本からみると、日米同盟は巨大な存在だ。しかし、米国にとっては、あくまで多くの国際関係のひとつ、ワン・オブ・ゼムなんです。歴史的に見ると、中国がアジアの大国でした。米国にとって、アジアの中心大国に復帰する中国の絶対値はプラス・マスナスを含めて大きくならざるを得ない。しかし、だからといって、日米関係を軽視するほど米外交は幼稚ではありません。だからこそ、日米同盟はとりわけ重要だとの判断が基調です。

 米国との間合いより----五百旗頭 真
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自民党総裁選
防衛戦に挑戦者が見当たらず。
3年先の維新150年にもいるつもり。
鬼もどんな顔をしていいやら。

素粒子より
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人民元連日の切り下げ。東証は一時300円近く下落
中国人民銀行は12日もレートの基準値を1㌦=6.3306元と発表。前日に比べて1.62%の元安ドル高水準。11日にも基準値の算出方法を改定し、一気に1.86%も元安水準としたのに続く連日の大幅な切り下げで、元安は加速する可能性がある。
連日の元切り下げに踏み切った影響で東京株式市場は下げ幅を広げている。ダウ工業株平均が大幅下落。ダウの下げ幅は一時260㌦を超えた。
中国経済が大幅に鈍化し、需要が減少する不安が両国の投資家に広がっている。
元に対してドル高が進んだ流れから、東京外為市場は一段の円安が進んでいる。一時、1㌦=125円20銭台をつけ、約2カ月ぶりの円安水準となっている。

 紙面より
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御巣鷹山の30年
ヘリの音を頼りに分け入った。
最後の尾根を越え広がった光景とこげた臭い。
その名が御巣鷹だとは後から知る。

素粒子より
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夏休み、星を観察する少年少女は多かろう。花火に見とれる子も多いに違いない
星は宇宙から注ぐ悠久の光、片や花火は人工の技が織りなす一瞬のきらめきだが、どちらもカンバスは夜空だ。夏という季節は夜が待ち遠しい。
今年が生誕130年の野尻抱影に「遠花火」という随筆がある。英文学者だが天体をめぐる幾多の著作で知られ、彼によって星空に誘われた天文好きは数知れない。昨今話題の「冥王星」という和名も、この人がつけた。
野のはずれの空にぱっと輪が開き、ややあってドーンとくる。「そこはちょうど蠍座の前で、花火が開いた瞬間には星座が消え、花火が消えるとすぐ現われて、主星のアンタレースが赤い花火の名残りのように輝いている」とつづっている。
さそり座は夏の宵の南の空に現れる。天頂のほうには織姫星のベガや彦星のアルタイルなど三つの1等星による「夏の大三角」が光る。うちわ片手に花火と星の戯れを楽しめるのも夏の夜ならではだ。
星にも儚いものはあって、流れ星は一瞬の閃光をひいて消える。毎年いまごろになるとペルセウス座流星群が降りそそぐ。国立天文台によれば、見ごろは12日の深夜から14日未明になり、今年は14日が新月のため月明かりがなく条件は良い。
人工の明かりの少ないところで、寝転がって全天を眺めれば、1時間に30以上みられるかもしれない。流星群は「天の花火師」とも称される。盆休み。都会を離れた夜の深さのなかで、星に願いをかけるもよし。

 天声人語より
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ホルモン力高めて快適な生活
心身ともリラックスして、楽しいと感じているときに、いいホルモンがたくさん分泌されるという考え方です。
大事なのはいかにホルモンを上手に分泌する生活を送るかだ。ホルモン力を高めるキーワードは「楽食、楽動、楽眠、楽話」だという。
例えば、「おなかがすいた」という時間を持つことにより、「グレリン」という物質が胃から分泌される。グレリンは、細胞のミトコンドリアを増やし「強くする」という。
運動すると血の巡りがよくなり、心臓や血管から余計な塩分や水分を体外に排出するホルモンである「ナトリウム利尿ペプチド」が分泌され、血圧や血糖値が下がる。
また、部屋を暗くして十分な睡眠を取ることにより、脳の中央にある松果体から、生体時計のリズムを調整し活性酸素を除去するメラトニンが効率よく分泌される。
さらに「誰かとともに生きている」という実感を持つことにより、オキシトシンと呼ばれる愛情をつかさどるホルモンが脳の下垂体から分泌される。
最近の研究では、栄養やスポーツ以外にも、「どきどきする勝負事に挑戦する」「困った問題は翌朝に持ち越す」「愚痴を思いきり言ってみる」「週末に自分への『ご褒美』を予定に入れる」などもホルモンの分泌を促すことがわかってきたという。

 元気のひけつより----石川雅彦
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15年上半期の国際収支は8兆円の黒字に
財務相が発表した2015年上半期の国際収支は、貿易や投資による日本と海外のお金の出入りを示す「経常収支」は8兆1835億円と、上半期としては2年ぶりの黒字となった。
原油安による輸入額の減少と企業の海外での稼ぎの増加で、黒字幅は東日本大震災前の10年下半期以来の水準となった。
日本企業が海外子会社などから受け取る配当などの「第1次所得収支」は10兆5114億円で、過去最大の黒字に。海外子会社からの特許使用料などの「知的財産権等使用料」も1兆3362億円と過去最大の黒字となり、経常収支の黒字幅を押し上げた。
今年上半期の訪日外国人旅行者が、前年同期比46%増の約914万人。旅行者によるお金の出入りを示す「旅行収支」も5273億円と過去最大の黒字に。

 紙面より
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夏こそお風呂でリフレッシュ、むくみ解消、快眠効果も。入り方次第でダイエット効果も
夏にお風呂? 暑いし、シャワーだけという人もいるだろう。これからの季節こそ、お風呂が大事。
入浴すると毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるし、冷房で冷えた体もリセットできる。肩まで湯船につかると、腹回りが数㌢縮むほどの水圧がかかるため、足にたまった血液や体液が心臓に戻り、むくみの解消につながる。
お風呂は温度をたった1度変えるだけで、体への効果は大きく変わる。例えばダイエットしたい人は「食前に40度でのべ15分間と覚えよう。体の表面に血液が回って一時的に胃腸の働きが抑制されることで、食欲を抑えられるという。夏場なら30度くらいのかなりぬるい湯に入り、足を曲げ伸ばすなどの運動をすれば、ダイエットに良い。
寝つきの悪い人は就寝1~2時間前に、40度のお湯でのべ20分間の入浴がおおすめだ。人間は、体温が下がる時に眠くなるようにできている。いったんお風呂で体を温めることで、ちょうど寝る時間に体温が下がるという。足のむくみが気になる人は、40度のお湯でのべ20~30分、足先から心臓に向かってマッサージすると良い。
注意点は、入浴前後の水分補給だ。お風呂に入ると、約800㍉リットルの水分を失うというデーターもある。麦茶やイオン飲料がお勧めだが、利尿作用のあるビールは逆効果。入浴後は30分以上休むことも大切。お風呂で亡くなる人の9割はひう礼者というデーターもあるので、気を付けて欲しい。入浴中に眠くなったら、湯船から出ることも呼びかける。
疲れている人には、38~40度のゆるめのお湯でのべ15分。最近疲れがたまりやすい34歳の私も、自宅で試してみた。肩までつかって、目をつぶって深呼吸すると、体が浮いたような感覚になった。寝つきも良く、翌朝ぱっちり目が覚めた。
こんなデーターもある。静岡県民約3千人を対象にしたアンケートによると、毎日入浴している人の方が「良質な睡眠がとれている」と答える傾向があった。
「幸福だ」と答えた割合は、毎日入浴している人が、そうでない人の1.35倍だった。一方シャワーだけと答えた人では、日々の生活が幸福と感じる人が少ない傾向もあった。
お風呂も食事や運動のように、大事な生活習慣。正しく入れば、心も体も健康になる。シャワーだけで済ませている皆さん、今日からお風呂に入ってみては。

 元気のひみつより
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ポッダム宣言の呪縛。押し付けられた米国的歴史観
近年は多少認識されるようになったが、ポッダム宣言は「軍隊の無条件降伏」いつのまにか、「日本の無条件降伏」になってしまった。
それよりも明白なのは、ここに示された戦争観・歴史観だ。要約的にいえば、ポッダム宣言はこういう立場で書かれている。無分別な打算に突き動された日本の軍国主義者たちは、日本国民をだまして、世界を征服しようとたくらんだ。これに対して、世界の自由な人民は蜂起してドイツを降伏させた。この「世界の自由なる人民の力」や連合軍の「軍事力の最高度の使用」を支持している。これによって日本の軍隊は壊滅するだけではなく、日本全国土の完全な破壊がもたらされる、と。おそるべき文言というほかない。
ポッダム宣言は事実上、アメリカが作成したものであり、ここにはあの戦争に関わるアメリカの歴史観がまぎれもなく示されている。それは、あの戦争は、世界征服を意図したファシズム国家を壊滅させる必要がある、というものだ。「軍事力の最高度の使用」とは、いうまでもなく原爆投下である。
ここには、歴史を、常に、正義と悪の戦いと見なし、世界征服を意図する「悪」に対する、自由や民主主義という「正義」を奉じる人民の戦い、と見るアメリカの歴史観が繁栄されている。第1次大戦、第2次大戦、冷戦、ベトナム戦争からイラク攻撃、対テロ戦争にいたる20世紀以降の戦争をめぐるアメリカの歴史観は、この意味では一貫している。
しかし、本当に、われわれはその歴史観に納得し、同調できるのだろうか。ポッダム宣言のユニークかつ巧妙なところは、圧倒的な軍事力によって日本に降伏を迫るものでありながら、同時に、ひとつの歴史観を押し付け、さらに日本を道徳的、道義的に誤った国家である、と断罪する点にあった。だから、この「悪」に対する原爆の使用はまったく問題ない。「悪」に染まった国の一般市民の大量虐殺は道義的に許容される、というものである。
本当にわれわれは、このような考えを受け入れられるのであろうか。

 異論のススメより-----佐伯啓思
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カビと病気の関係、免疫力が落ちると病気に
身近に存在病気をるかびは、人間に通常の免疫力があれば、招くことはまずない。しかし、何らかの原因でかびが大量繁殖したり、吸い込んだ人間の免疫機能が落ちていたりすると、ぜんそくなどアレルギー性の病気を引き起こすことがある。
かびの発育は栄養、温度、水の「三大要素」に左右される。栄養源は食品だけではなく、木材やほこり、人間のあかなど何でも食べる。
栄養に加えて、温度が20~30度、湿度80%以上と条件がそろうと、大量に増える。1千分の数ミリのカビの胞子が青色や黒色で肉眼で見えるのは、相当数が固まっているためだ。
浴室は、カビが繁殖する条件がそろいやすい。壁や床に目が行きがちだが、一般家庭の25軒の浴室を調べた調査では、黒カビが検出されたのは壁の91%、床80%とともに、天井も84%と高かった。
手が届きにくい浴室の天井対策として、煙で除菌し拡大を抑える製品がある。「カビは落とすことから防ぐ時代に入っている。

 紙面より
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エマニュエル・トッドは人口統計に裏付けられた社会学で国民性を明らかにしようとしている
ドイツはもともと直系家族で長子相続、下の子たちは長男の下位に位置づけられる。今ではそうでないと見えても、彼らは「長年の間に培った権威、不平等、規律といった諸価値を、つまり、あらゆる形におけるヒエラルキーを、現代の産業社会・ポスト産業社会に伝え」たのであり、「そうした規律と上下関係という価値が浸透しているがゆえに、ドイツでは人びとが競争的なインフレ抑制策を受け入れたのです。個々人をかつては家族に、今日では集団に組み込むそうした価値のおかげで、国全体としての経営戦略を一致協力して合議するほどにまで組織された経営者団体も現れてくることができたのです」。
彼らは我慢して蓄えた資本をギリシャなどに融資した。貸してくれと言われたわけではない。持つ者の方が貸したがったのだ。ただ持っていてもしかたがないから。
フランスの道を車で走っていると、対向車線の車がヘッドライトで合図してくることがある。前方でスピード違反の取り締まりをしているから気を付けろという忠告。これがフランス人の気質だ。
ところがドイツでは誰かが駐車違反していると近所の人が警察を呼ぶ、とトッドは言う。「フランス人にとっては、これこそショッキングな話でしょう」
フランスでは相続は平等。だから自由・平等・友愛が革命の標語になった。わがまま勝手の人たちである。
ここまではヨーロッパの話。しかしトッドは先のドイツ式の長子相続制のところで日本社会がこれによく似ていると指摘する。権威と不平等と規律、思い当たるところが少なくない。

 終わりと始まりより----池澤夏樹
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平和憲法と米軍はセット。その暫定措置が変化するに従って、平和憲法を守りながら、防衛力を増強してきた
原点に立ち返る問題提起をするべきだ。
戦後の日本人が平和のよりどころとしている憲法9条は陸、海、空軍の3軍の存在を明確に許していない。一方、1950年代から、日本は自衛隊の名において、3軍を保有している。この間、9条は現実の防衛政策に準じた形で解釈の拡大が続き、曖昧で融通無碍とさえ言えるほど、明確さを失っている。今回の「集団的自衛権」についても、その流れの延長である。
「集団的自衛権」については、安倍首相が米連邦上下両院合同会議における演説で、安全保障法案の改正を成立させると公式に約束し、その実現に向けた法案が提出されたことから、大きな問題となった。
ネット上では、ポッダム宣言の現代語訳や旧日米安全保障条約の全文翻訳へのアクセスが増えているのだが、朝日新聞の報道は、違憲論争と集団的自衛権の範囲や中身の曖昧さに関する私的に終始して、日本の安全保障をどうしていくのかに関する議論は極めて限られる。社説の論調も同じだ。
平和憲法の順守こそ日本の国際戦略の基本とすべきだという戦後70年、変わらぬ主張である。大多数の憲法学者による今回の法案に対する違憲論に多くの紙面が割かれ、社会面等の報道のされ方も、同じである。
中国の行動がフィリピン、ベトナムを始めとするアジア各国に脅威を与え、紛争を引き起こしている状況から日本の安全保障の在り方についての問題提起をしているのは、二つの記事しかない。
ネット上で検索した、憲法とセットであるという「旧日米安全保障条約」の前文には、国連憲章によって、日本が個別的および集団的自衛の固有の権利を承認されているとしたうえで、明確な暫定措置としての日本の防衛のあり方を規定している。
「日本国は、武装を解除されているので、平和条約の効力発生の時において固有の自衛権を行使する有効な手段をもたない。(中略)日本国は、その防衛のための暫定措置として、日本国に対する武力攻撃を阻止するため日本国内及びその付近にアメリカ合衆国がその軍隊を維持することを希望する」
固有の自衛権を行使する有効な手段をもたない日本に代わって、日本の防衛について米国がその軍隊を維持することが、平和憲法とセットになっている。その暫定措置が変化するに従って、平和憲法を守りながら、日本が自ら防衛力を増強してきた過程が、戦後の日本である。原点に返った議論をもとめるならば、まず、この点を認識するべきだと思うのだが。

 わたしの紙面批評より------鈴木幸一
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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クレオパトラ「絶世の美女」の代名詞もいえるエジプト最後の女王である。
これほどなまめかしいオーラを放つ名も史上まれだ。
ローマの英雄カエサルをとりこにし、その後はアントニウスと関係を結んで歴史を動かした。「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら----」の名高い言葉がパスカルにある。
もっとも、実の姿はベールに隠れてよく分からない。髪や目の色もはっきりしないという。展示された当時の彫像などは、美貌というより知的で意志的な面立ちを、2千年の時をこえて伝えてくる。
波乱万丈の生涯は国家や莫大な富を賭けながらの愛の駆け引きでもあったろう。その最期は謎に包まれ、イチジクの籠に隠して持ち込ませた毒蛇に身を咬ませ自害したとも伝えられる。
伝説から想像された後世の絵画や彫刻は、妖しく匂い立つ。

 天声人語より
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3100余の学校が敗れては故郷に戻る
高校野球100年。
負けて学ぶことの多きを教え。
栄冠はみなに輝く。

素粒子より
特別な夏開幕と、特別に取り上げているのは主催新聞社のみ。
普段と変わらぬ一般の市民。
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あまりの猛暑、いっとき人間をやめて変身したい生き物ならクラゲだろうか。
ゆらゆらと波まかせ。漢字なら海月とも水母とも書いて涼しげだ。<くらげ浮くまるごと水の命かな>鈴木理子。たゆたう半透明の傘は、人界からの逃避心をくすぐる。
といっても夢想は夢想。クラゲにはなれないから、せめて涼しい服で職場に向かう。高温多湿のこの国には、古来「六月無礼」なる言葉があり、夏は楽な服装を大目に見る伝統があった。この六月とは旧暦で、いまなら一番暑い季節にあたる。
汗みずくの酷暑のなかで、1日から来春卒業する学生の採用選考が始まった。大企業はこれからが本番になる。勝負服の黒い上着を抱えて炎天下を行く若い姿を、週末のオフィス街で見かけた。
上着なしでの半袖でもいいと思うが、「悪印象が怖くて」という声を聞く。軽装イコール無礼ではないだろうが、無難さで身を包みたい気持ちもわかる。バテるなよ。そっと声をかけたくなる。
「涼味数題」という随筆が寺田寅彦にあって、涼しさについてあれこれ思いめぐらして言う。「義理人情の着物を脱ぎ捨て、毀誉褒貶の圏外へ飛び出せばこの世は涼しいにちがいない」。その通りだろうが、就活生諸氏には遠い境地だ。
就職の指南本はあふれ、セミナーも林立する。伝授されたノウハウの尾ひれをつけてライバルたちも就職戦線を懸命に泳ぐ。クラゲのようでは内定はおぼつかないか。ただ時にはゆるりと力を抜いて、心をほどくことも忘れずに。

 天声人語より
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「健康づくりのための身体活動基準2013」は身体活動を「運動+生活活動」と定義
日々のちょつとした動きもスポーツ並みの健康効果があり、ちょっと体を動かすことを増やす「プラス10」を推奨。そうすれば、がんや認知症を減らせるという。
では、どうすれば生活活動を増やせるのか。まず起床から就寝までに、どこで体を動かせるか1日を振り返ることだ。
通勤時に早歩きしたり、掃除や洗濯でキビキビと動いたり。そんな小さな動きが「ちりも積もれば山」。1日10分でも、1週間で合計1時間でもいいし、途中でやめても三日坊主を繰り返すつもりでも構わない。
自分の身体活動レベルを知るときには活動量計が役に立つ。
歩数計の機能に加え、家事などの生活活動で1日に体を動かして消費したカロリーが示される。活動量が基準や目標に対して十分なのか下なのか客観的に教えてくれる。
いわば自分の現在地を示すナビ。最近は結果をパソコンやスマホに送って確認できる。
注意点は、体を動かす次官は一気に増やさず、体調が悪いときには無理をしない。痛みが出たら、医師や運動の専門家に相談を。夏場などは炎天下を避け、熱中症に気をつけよう。

 元気のひけつより
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終戦の日に玉音放送を聞いた外国人がいる。
戦時中、各国の大使館員らが軽井沢に移住させられた。その一人に名高いフランス人記者ロベール・ギランがいた。自宅監視の状態だったが正午に村人といっしょにラジオの前に立った。
隣組長の玄関前に集まった村人は身を固くして頭を垂れた。うやうやしく尊崇の念を払う対象が粗末な椅子の上のラジオだったので、その態度は異様に映ったそうだ。
「あちこちで啜り泣きが起り、隊列が乱れた。途方もなく大きな何ものかが壊れたのだ」「彼らは逃げ、自分たちの木造りの家で泣くために身を隠した。村は、絶対的な沈黙に支配されたのである」。著書『日本人と戦争』に詳しく記している。
あの日、どこで何を思ったか。万の人に万の記憶があることだろう。それから70年、鎮魂の8月に玉音放送の原盤の音声が公開された。これまでテレビなどで聞いてきた占領軍の複製より鮮明な印象を受ける。未曽有の戦争を終わらせた昭和天皇の「4分半」である。
戦争を続けていれば落命したであろう人々は生き残り、驚異の復興を成し遂げた。とはいえ310万人の日本人戦没者のうち200万人近くは最後の1年の死者だったことを、前に書いたことがある。
特攻、空襲、沖縄、原爆----多くの悲劇がその間に起きた。時計の針を逆回しして玉音放送を早めていけば、死なずにすむ人は日々増える。戦場になったアジア諸国でもそれは同じだった。8月15日は、遅すぎた終戦の日でもある。

 天声人語より
それは今の時代だから言えることであって、当時は無理だったのではないだろうか。
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辺野古工事1カ月中断
8月10日から1カ月間、移設に関わる工事を中断し、沖縄と集中的に協議を行うと菅官房長官が発表。
中止期間中は新たな行政手続きを県も行わないことを表明。
唯一の解決策とする方針は変えない。

紙面より
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TPP交渉が大筋合意にたどりつけず、痛手は大きい
開始から5年余り、曲折を経てきた交渉は瀬戸際にあるが、TPPを漂流させるわけにはいかない。
世界貿易機関での自由化交渉が滞るなか、世界経済を引っ張るアジア太平洋地域で貿易や投資の自由化を進め、成長をさらに押し上げる。これは、デフレからの完全脱却を急ぐ日本はもちろん、交渉に加わるすべての国にとって欠かせない課題だ。
一方、この地域は、政治・外交面では米中2大国がせめぎ合う舞台でもある。TPPは、東アジア包括的経済連携協定や日中韓自由貿易協定など、中国が関わる他の通商交渉に刺激を与え、先導する役回りを担ってきた。中国を取り込み、アジア太平洋を繁栄と平和の地域としていくためにも、TPPの頓挫は許されない。
TPPは、自由化の水準でWTOを上回るのに加え、環境や労働者の保護と自由化との調和など、WTOが手つかずのテーマも掲げている。
21世紀型の新たな通商ルール作りという目標を見失わず、各国は不退転の決意で交渉をまとめてほしい。

 社説より
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老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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検察審査会が東電幹部強制起訴へ
感情論と結果論に傾いた議決だ。
3人に具体的な予見が可能だったと指摘しているが、明確な根拠は示されていない。無罪になれば、強制起訴制度の見直しを始めるべきだ。
検察が嫌疑不十分と判断した事件は強制起訴されても無罪の可能性が高く、被告に大きな負担を課すことになる。
対象は検察が起訴猶予とした事件に限るべきだ。

 孝論より-----元検事・高井康行
これまで強制起訴された事件は8件。うち2件は有罪判決が確定しているが、4件は無罪判決が出ている。制度の是非は意見が分かれる。
有罪が確定しているのは、元町長による暴行事件と、柔道教室での事故で元指導者が起訴された事件。
一方、宝塚線の脱線事故では無罪が、明石市でおきた歩道橋事故では「免訴」になっている。

 紙面より
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脂肪肝、毎日汗ばむ程度の運動を毎日30分続けることで改善
食べ過ぎなどによる脂肪肝は、早歩き程度の少し強めの運動を毎日30分以上続けると改善する、との研究結果を筑波大の研究チームが発表した。体重は減らなくても効果があるという。
取り組んだ時間別にグループ分けして、脂肪肝の改善状況を比較した。
運動時間が長いほど、内臓脂肪面積や血中の中性脂肪濃度などが減少。特に週250分以上の運動をしたグループは、肝臓の炎症を防ぐ物質や善玉コレステロールが増え、細胞を傷つける物質は減っていた。血液の遺伝子解析でも、肝臓の脂肪蓄積を抑える働きが活発になっていることが分かったという。改善が期待できるのは、過度の飲酒が原因ではない非アルコール性脂肪肝疾患。心臓血管系の障害や糖尿病にもつながる病気で、食事・運動療法が有効だ。

 紙面より
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米の4~6月期のGDPは2.3%増
市場予想は下回ったが、今年1~3月期の落ち込みから回復した。FRBが想定する「年内の利上げ」を支える内容といえる。
1~3月期はマイナス成長とされていたが、年次改定の結果、0.6%増のプラス成長に転じた。4~6月期を項目別にみると、GDPの約7割を占める個人消費は②.9%増と前期から勢いが増した。輸出なども増加した。
米国経済は1~3月期に寒波や西海岸の港湾争議の影響で低迷したが、これは一時的な落ち込みにとどまり、春以降に回復の軌道に戻ったことが示された。
今年通年では、年初に見込まれた「3%成長」には届かないものの、、IMFは前年をわずかに上回る2.5%の成長と予測する。

 紙面より
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物忘れをすれば新しいものが入りやすくなる。
集めた情報で身の回りを固めていると、人間は干からびていく。情報はどんどん捨てる方がいい。
といっても人の記憶はままならない。「覚えようとするものは忘れがちなものだが、忘れようとするものはなかなか忘れられない」。自分の記憶ですらこうだから、人様の記憶などおよそ思い通りにいかないと考えるのが普通だろう。
ところが最近、「忘れられる権利」が話題になる。自分に関する不都合な情報をネット上から消させる権利、つまりは人様に忘れてもらう権利だ。欧州では、以前のトラブルについて新聞記事がずっとネットに残り、不利益を被った人が訴えて、5月に検索結果の削除が認められた。
日本でも似た争いがある。自分の名前を検索すると犯罪に関わっているかのような結果が出て、生活が脅かされている。そんな申し立てに東京地裁は先日、人格権の侵害を認め、削除を命じた。検索最大手のグーグルが、この命令に従うと表明した意味は大きい。
仮想世界を漂う「記憶」は時に凶器になる。その適切な取り扱い方を確立すべく、試行錯誤が続く。

 天声人語より
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空を飛ぶことは、神話の昔から危険がともなう
車や列車なら故障しても止まれるし、船も浮かんでいられる。しかし飛行機は、飛ぶことをやめれば落ちるしかない。
もっとも、のんびりした時代もあったらしい。昭和の初め頃の訓練で、木と布でできた飛行機は時々墜落した。落ちてもパイロットは無事だった。「飛行機は君、落ちるもんだよ」が教官の口ぐせだったと、亡き日航の元機長から聞いたことがある。今はしかし、そうはいかない。
小型機に何が起きたのだろう。冬季用の調布飛行場を離陸した直後に住宅地へ墜落した。機体は大破し、民家が燃え上がる様子が動画に生々しい。3人が亡くなり、5人がけがをした。
晴れ上がった日曜、伊豆大島をめざす飛行だったという。突然の被害に遭ったお宅の恐怖と悲嘆は察するに余りある。せめて巻き添えを避けることはできなかったのだろうか。
折しも日航ジャンボ機の事故から30年の夏である。ことも次第も一緒にはできないが、「墜落」という一点において悲劇は重なり合う。犠牲者を悼みつつ思う。空を飛ぶことへの畏れは、大型機も小型機も変わるものではあるまい。

 天声人語より
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