2015年04月の記事


東証400円超下落
米国経済への先行き懸念が強まり、日経平均株価は一時、全営業日の終値から400円超値下がりした。
朝方から売り込まれ、ほぼ全面安の展開となった。

紙面より
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神々の座と呼ぶ峰に抱かれたネパールを襲った地震で、死者は4千人を超えてなお増えている。
誘発された雪崩に登山中の日本人らが巻き込まれたが、首都カトマンズの惨状は一層痛ましい。れんがを積み上げた建物は、揺れにひとたまりもなかったかに見える。
一帯は地震の巣といわれ、1943年の大地震では8千とも1万ともいう人が亡くなった。惨事を伝える石碑が街の中心部にあるそうだ。忘れるな、の思いが込められただろうモニュメントは写真を見ると立派なものだ。
10年ほど前に現地の防災NGOを取材した同僚によれば、スタッフ全員が名刺の裏に「地震は人を殺さない。危険な建物が人を殺す」の言葉を刷っていたという。危険は予想されたのに、「明日の地震より今日の生活」で対策が進まなかったのだろうか。
想像するのもつらいが、多くの人がまだがれきに埋まっている。山あいの集落の被害の全容は分かっていない。現地に向かった日本の緊急援助隊も秒針との競争を意識していよう。救える命を何とか救ってほしい。

 天声人語より
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脂肪肝、毎日汗ばむ程度の運動を毎日30分続けることで改善
食べ過ぎなどによる脂肪肝は、早歩き程度の少し強めの運動を毎日30分以上続けると改善する、との研究結果を筑波大の研究チームが発表した。体重は減らなくても効果があるという。
取り組んだ時間別にグループ分けして、脂肪肝の改善状況を比較した。
運動時間が長いほど、内臓脂肪面積や血中の中性脂肪濃度などが減少。特に週250分以上の運動をしたグループは、肝臓の炎症を防ぐ物質や善玉コレステロールが増え、細胞を傷つける物質は減っていた。血液の遺伝子解析でも、肝臓の脂肪蓄積を抑える働きが活発になっていることが分かったという。改善が期待できるのは、過度の飲酒が原因ではない非アルコール性脂肪肝疾患。心臓血管系の障害や糖尿病にもつながる病気で、食事・運動療法が有効だ。

 紙面より
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上州から信州に落ち延びるにあたり、連れを3人に絞りたい。国定忠治は11人の子分に投票させた。
親分について行くのは誰が適任か、全員に無記名で投票させることにした。
菊池寛の短編小説「入れ札」だ。
一番の年頭なのに、最近めっきり信望を失った子分がいる。後輩らに追い抜かれ、親分にも軽んじられている。誰が誰に投票するかはわからないが、自分は3人の中に入るまい。この子分の寂しさや嫉妬、そして入れ札にどう臨んだかを軸に物語は進む。
この作品に対する哲学者柄谷行人さんの分析が興味深い。ここで扱われているのは、日本国憲法も保障する「投票の秘密」だという。匿名だからこそ他人の目を気にせず、自分の考えを貫ける。そのことが人々の自由を最終的に守るのだ、という議論につながっていく。
統一地方選の後半戦がきょう投開票される。前半戦では平均投票率が戦後最低になった。より身近な市区町村の選挙はどうか。
投票率向上をめざすNOP法人が全国の若者にアンケートをした。大学に投票所を、と望む回答が6割近くあった。今回、期日前投票所を学内に設ける動きが広がったのは朗報だろう。
ネットで投票できるなら投票すると7割が答えたのも学生らしい傾向だ。もっともこちらは投票の秘密を守れるかという問題が残る。今の仕組みではやはり定まった場所に足を運ぶ手間は省けない。自由な社会を守るために、どうか投票所へ。

 天声人語より
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日米のガイドライン
まず米国との合意があり。
憲法より国会より法律より。

素粒子より
敗戦国の嘆き。
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脂肪肝、毎日汗ばむ程度の運動を毎日30分続けることで改善
食べ過ぎなどによる脂肪肝は、早歩き程度の少し強めの運動を毎日30分以上続けると改善する、との研究結果を筑波大の研究チームが発表した。体重は減らなくても効果があるという。
取り組んだ時間別にグループ分けして、脂肪肝の改善状況を比較した。
運動時間が長いほど、内臓脂肪面積や血中の中性脂肪濃度などが減少。特に週250分以上の運動をしたグループは、肝臓の炎症を防ぐ物質や善玉コレステロールが増え、細胞を傷つける物質は減っていた。血液の遺伝子解析でも、肝臓の脂肪蓄積を抑える働きが活発になっていることが分かったという。改善が期待できるのは、過度の飲酒が原因ではない非アルコール性脂肪肝疾患。心臓血管系の障害や糖尿病にもつながる病気で、食事・運動療法が有効だ。

 紙面より
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ネパールの地震
世界の屋根の土台が揺れ、崩れ落ちるレンガの家。
震源近くの被害はいかばかりか。
いまこそ国際平和支援の時。

素粒子より
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日韓国交正常化50年、相互不信の連鎖断ち切れ
日韓関係は、6月に1965年の国交正常化から50周年を迎える。しかし3年近くも日韓首脳会談が開かれず、祝賀ムードとはほど遠い。政治指導者の相互不信だけでなく政治、外交、社会のあらゆる分野で不信が高まり、危機にひんしている。
金、盧政権の進歩政権10年を経て、進歩勢力は、朴政権が日本の十分な謝罪と補償なしに国交正常化したことは大問題だ、と考えてきた。その認識が今や社会の主流になりつつある。朴槿恵政権はこうした動向から自由ではなく、柔軟性の発揮は難しい。
翻って韓国社会における日本および日韓関係に対する認識は、日本人の対韓認識に深刻かつ否定的な影響を及ぼしている。日本メディアが、韓国の日本批判やちゅうごくへの接近などを「反日」行動として連日、伝えていることも、嫌韓ムードを助長している。
大変残念だが、98年の日韓共同宣言でうたわれた「過去を直視し相互理解と信頼に基づいた関係」は、深い傷を負ってしまった。両国民は、相手に対する否定的評価と、それへの反発が描き出す「負のスパイラル」から抜け出さなければならない。そのためには、「右傾化」や「反日」といったレッテル貼りを安易に受け入れるのではなく、これまでの日韓関係の歩みを冷静かつ客観的に評価し、現在の相手の行動に対して洞察力を働かせる必要がある。その上で、短期的な感情論とは距離を置き、長期的観点から隣国との関係を構想すべきである。
国交正常化50年の節目は、日韓関係の過去、現在、未来を考える絶好の機会である。相互不信の連鎖を断ち切り、共に努力して築いてきた協力関係をさらに発展させていくことに、両国民はより自覚的になる時である。

 フォーラムより------慶応大准教授・西野純也
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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貿易赤字から脱却へ
貿易統計の速報によると、3月は輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」は前年同月の1.5兆円の赤字から、2293億円の黒字になった。
貿易黒字は2012年6月以来、2年9カ月ぶり。東日本大震災後の原発停止で火力発電用の燃料輸入が増え、貿易赤字が続いていたが、昨秋以降の原油安の影響で輸入が大きく減少した。
輸入額は前年同月より14.5%減6兆6981億円。このうち原油の輸入額は原油安により7309億円と、1年前の半分に減った。同様に液化天然ガスの輸入額も前年同月比12.3%減。
これに対し、輸出額は前年同月より8.5%増の6兆9274億円。
動詞に発表された14年度の貿易収支は9兆1343億円の赤字で、赤字幅は13年度から大幅に縮小した。
東日本大震災後、貿易赤字は4年連続だが、赤字幅の縮小は初。

 紙面より
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「健康づくりのための身体活動基準2013」は身体活動を「運動+生活活動」と定義
日々のちょつとした動きもスポーツ並みの健康効果があり、ちょっと体を動かすことを増やす「プラス10」を推奨。そうすれば、がんや認知症を減らせるという。
では、どうすれば生活活動を増やせるのか。まず起床から就寝までに、どこで体を動かせるか1日を振り返ることだ。
通勤時に早歩きしたり、掃除や洗濯でキビキビと動いたり。そんな小さな動きが「ちりも積もれば山」。1日10分でも、1週間で合計1時間でもいいし、途中でやめても三日坊主を繰り返すつもりでも構わない。
自分の身体活動レベルを知るときには活動量計が役に立つ。
歩数計の機能に加え、家事などの生活活動で1日に体を動かして消費したカロリーが示される。活動量が基準や目標に対して十分なのか下なのか客観的に教えてくれる。
いわば自分の現在地を示すナビ。最近は結果をパソコンやスマホに送って確認できる。
注意点は、体を動かす次官は一気に増やさず、体調が悪いときには無理をしない。痛みが出たら、医師や運動の専門家に相談を。夏場などは炎天下を避け、熱中症に気をつけよう。

 元気のひけつより
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人の世において出処進退は難しく、地位に恋々として晩節を汚したくない人は少なくない
<散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なり>細川ガラシャ夫人の辞世の歌がよく口に上るのも、引き際の難しさゆえだろう。
サラリーマンには定年がある。暦が決めてくれる引退と違い、スポーツ選手は悩むようだ。芸能や芸術に比べて盛りは短く、円熟とは衰えを抱え込むことと同義といえる。去就の葛藤は凡人には計り知れない。
サッカーの三浦和良選手の、素晴らしいゴールだった。48歳で現役を続ける元日本代表の花形は、日曜のJリーグ2部の試合で自身の持つ最年長得点記録を更新した。ピッチの外の話がいい。
1週間前の日曜、野球解説者の張本勲さんがテレビで「もうおやめなさい。若い選手に席を譲ってやらないと」と発言し、物議を醸した。聞いた三浦選手は「もっと活躍しろと言われているんだなと思った。激励されたと思って頑張る」と語っていた。
感心した張本さんが「あっぱれ。ふつうはクレームをつける」と試合前に番組で讃えると、応えるようにゴールを決めた。とかく売り言葉に買い言葉、悪態の欧州の多いご時世に、一吹き、さわやかな風が渡っていった。かっこいいとは、こういうことだ。まだまだ散るべき時にあらず。

 天声人語より
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日本遺産
文化庁は「日本遺産」として18件を認定。
地域の歴史や文化を国内外にアピールし、地元の活性化を狙う新事業。今回が初めての認定。

紙面より
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草木もなびく
中国主唱のアジアインフラ投資銀行は、英国の参加表明をきっかけに「草木もなびく」ように参加国が増えた。既存の国債金融体制への挑戦とみて阻止を図った米国と追随した日本を含め、国際社会は中国が座視できない存在であることを認めた。中国が世界の中心と誇る「中華思想」の底力であろう。
中国は、米中2超大国体制(G2)を米国に認めさせようと必死だ。日本も経済大国の地歩を固める過程で、歴代首相が日米関係を平等にしようと「イコール・パートナーシップ」の確認を悲願にワシントン詣でをした。
アジアインフラ投資銀行構想は、中国が経済面で国際的責任を担うという、G2を目指すためのソフトパワーの展開だ。中国は「三顧の礼」を尽くして米国の加盟を促すに違いない。好条件を持ちかけ、中国の覇権主義に警戒を緩めない米議会に対する説得工作を水面下で積極化する、という予測もワシントンでは出ている。
日本の選択肢は少ない。6月の日中財務対話では、参加はさておき、まずアジア開発銀行のノウハウを踏まえた第三者的コンサルティングチームの派遣を提案すべきだ。日本がガバナンス確立にこだわった理由を中国が遅かれ早かれ理解するだろうと期待をつなげるのだ。

 経済気象台より
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2万円超え
前日の米国株が上昇した流れを受け、午前の終値は前日の終値より68円18銭高い2万0202円08銭。円相場の120円程度の円安も相場上昇の後押しとなっている。

紙面より
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<甘藍に蝶の来てゐる八百屋かな>西やすのり。借りて耕している素人菜園は春が1年の始まり
甘藍ことキャベツの苗を植え、ジャガイモの種芋を埋め、枝豆やトウモロコシの種をまく。食卓の晴れ姿を思い描きながらの畑仕事だ。
種や苗に満ちている命を、土と陽と飴との共同作業で育てる。猫の額ほどの耕作ながら、それが野菜作りの妙味だろう。本職の農家には笑われようが、天候不順な春先は、風や霜を一丁前に案じて朝夕の空を仰いでみる。
月刊誌「現代農業」4月号が「天気をよむ 暦を活かす」という特集を組んでいた。ケヤキの芽吹きで遅霜を判断したり、山にかかる雲で晴雨を読んだり。自然の身近な「気象台」は、プロ任せのテレビ、ネット予報に慣れた身には懐かしくも新鮮だ。
昨今は、テレビの担当者が屋外から寒暖を伝え、服装指南までしてくれる。「厚手の上着を」「半袖でも大丈夫」。ありがたいが、頼りすぎて人間の「お天気感覚」が退化しないか心配になる。
20日は二十四節気の穀雨。暖かい雨が土を潤し、野山も畑も緑を濃くする。雨があがれば菜園も陽炎が揺れるだろう。半月あとの次の節気は、もう立夏である。

 天声人語より
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川内原発差し止め却下
鹿児島地裁は新基準「不合理な点は認められない」として、運転差し止めの仮処分を却下した。

福井の判決がおかしいのか。裁判官が違うと結果も違ってくるという見本である。
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いま沖縄県民の間で再び「独立」が語られる。
米軍普天間飛行場の辺野古移設問題への怒りである。「沖縄が日本に甘えているのか。それとも日本が沖縄に甘えているのか」
翁長知事のかねての訴えが、怒りの深さを映す。
知事との初会談が実現した。やっとである。首相は辺野古移設が「唯一の解決策」と繰り返し、知事は「絶対に辺野古新基地は造らせない」と応じた。歩み寄りの気配はうかがえない。
首相の言う「日本を取り戻す」の中に沖縄は入っているのだろうか。知事が先日、官房長官にぶつけた問いである。独自の歴史に誇りを持つ沖縄を一層の礼をもって遇しない限り、平行線は交わるまい。

 天声人語より
ネット上にはこんな意見がのっていた。 
天声人語子にうかがいたい。<一層の礼>とは何か。この上、何を沖縄の方々に申し上げればいいのか。『築地をどり』の典型である「ほのめかしの所作」であって、あんたもその答えは持っていないのではないか。カネとは書きたくないのだろうね。
 17日の天声人語は、日本国本土に対してはもちろん、沖縄の方々に対しても失礼である。天声人語子は、復帰前の沖縄の資料をもっと読み込んだ方がいい。どれほど日本国本土に恋い焦がれて下さっていたか、それは涙が出るほど
私見を言うと、
沖縄は自ら基地を提供してきたことは一度もない。銃剣とブルドーザーで強制接収され、基地建設がなされたと言うが、戦争に負けたのだから戦勝国に強制接収されるのに、国ももちろん国民も黙って受け入れるほかなかったのだと思う。
それを掘り返して不平不満をいうのは、中韓が戦中のことを取り上げるのと同じことだ。基地を引き受けてきた以上の恩恵に授かったはずである。
朝日の記者はだったら、辺野古以外のどこに移せと言うのか、具体的な地名も上げて反論すべきではないか。先の展望もないのに反対だけの意見を書くのなら、そんなことは素人の私でもできる。
何事も反対を言うときには、台替え案を言うべきである。
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月面着陸
小惑星は遠すぎる。そこは眺めもでき思いも届く。
JAXAが月面着陸を検討。
探査機の姿はドローンにも似て。

素粒子より
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北方領土交渉の停滞は日本に事情が
ロシアのプーチンだいとうりょうが、北方領土問題について「日本側と対話する用意があるが、日本側の事情で、事実上頓挫している」と述べた。ウクライナ問題を巡る日本の対ロシア制裁などで、交渉を続ける環境が損なわれたという考えを示したものとみられる。
昨年11月にプーチン氏が安倍首相との首脳会談の際に約束した2015年中の訪日も、実現が危ぶまれる状況だ。
プーチン氏は記者団の質問に、ウクライナのクルミア半島をロシアが併合したことが北方領土問題に影響するかどうか聞かれ、「日本との平和条約を巡るアプローチに変化はない」と述べた。
「住民が日本への帰属に住民投票で賛成票を投じることはないだろう」と強調した上で、北方領土問題が第2次大戦の結果生じた点でクリミア半島と異なると説明し、日本との交渉は進める用意があるとの考えを示した。

 紙面より
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賃上げ
株高は無縁、円安は重荷。
「景気回復の暖かい風」は届かずとも。
辛抱して賃上げする中小企業、全国津々浦々に。

素粒子より
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子ども医療費助成問題---地域格差解消へ国の関与を
子どもが成長期に重い病気にかかると、本人や家族だけでなく社会にとっても大きな損失。医療費が負担となって、保護者が子どもを受診させないと、早期に発見できる病気が見逃されるかもしれない。自治体間の競争が働いて助成が拡大した意義は大きい。その背景には、インターネットやSNSの普及で、隣の自治体の情報が母親らに広まりやすくなったことがある。どこで生まれても所得の差とは無関係に、安心して受診できる態勢を築くべきで、地域格差をなくすためにも、今後は自治体任せにせず、国がかかわるべきではないか。

 孝論より-----全国保険医療団体連合会・滝本博史事務局次長
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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ふるさと納税の落とし穴
もし多くの人がふるさと納税を行うようになれば、住んでいる地域の行政サービスは、税収の減少から縮小を余儀なくされる。
地方税を納める人からみれば、いずれ住民税も上がるかもしれない。自分も寄付して謝礼品を受け取っておかないと、一方的に負担だけが増えかねない。
多くの国民がそう考え、ふるさと納税を始めれば、住民税は結局上がり、その一部が謝礼品として帰ってくるだけのことになる。
住民税は本来、行政サービスを受ける見合いとして納める性格のものだ。
その原則に反して他に流用するから、こうした奇妙なことが起こる。
ふるさと納税の趣旨は、故郷やお世話になった地域を純粋に応援することにあるはずだ。今のままでは「得するから」だけでなく、「損をしないため」寄付する人も増えかねず、本来の趣旨からはかけ離れていく。
政府も謝礼品について「良識ある対応」を自治体に求めるが、自治体の競争心をあおり、人々に「損得計算」を迫る制度設計にこそむりがある。

 経済気象台より-----穹
名前がおかしいと思う。納税でなく寄付ではないのか。
それをなぜ納税というのか、誰か教えて。
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高齢者の肺炎予防。5年に一度はワクチン接種を
高齢化が進み、肺炎による死者数が急増しています。2011年には、がん、心臓病に次ぐ、日本人の死因の3位になり、年間約12万人が命を落としています。65歳以上になると、肺炎による死亡リスクはぐんと高くなるためです。
高齢者の肺炎は、命を奪う危険な病気だという認識を持ち、予防が重要だ。
肺炎は主に、肺炎球菌やマイコプラズマなど様々な最近の感染が原因で起こる。若いうちは、抗菌薬による治療ですぐ良くなり、命を落とすことはほとんどない。
一方、高齢者はいったん発症すると何度も再発を繰り返す人が多く、命にかかわる。薬が効かない場合もあり、まずはかからないようにすることが大切だ。
もっとも有効とされるのが、原因の3割を占める肺炎球菌のワクチン接種だ。65歳以上では5年に1度、接種することが望ましい。
特に、インフルエンザにかかった後は肺炎にかかりやすいので、肺炎球菌とインフルエンザのワクチンをあわせて接種しておくとさらに効果的という。
今のところ公的な定期接種の対象ではないが、自治体によっては接種費用の助成もある。
口のなかを清潔に保ち、入れ歯の調子を整えるなどのケアも重要だ。高齢になると、食事のときにむせたり、寝ている間に唾液が気管に入ってしまったりして、口のなかにいる細菌が肺に入って肺炎を起こすリスクが高まる。
粗食を好み、肉や動物性脂肪をとらない人は要注意。たんぱく質などの栄養が足りない状態になると体力が落ち、肺炎にかかりやすくなる。高齢者は積極的に脂質、たんぱく質を取るべきだ。喫煙者や糖尿病の人も、肺炎のリスクが高い。
高齢者の肺炎は、素人目には一見、ただの風邪と区別がつかないことが多い。あまり熱が高くなくても、ぼんやりしているなど、周囲の人が見て少しでも「おかしいな」と感じるところがあれば、積極的に医療機関を受診させるようにしたい。

 体とこころの通信簿より
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中国の成長率減速へ
中国の2015年1~3月期のGDPは、物価の上昇分を除いた実質で前年同期に比べて7.0%増となった。
成長率は14年10~12月期より0.3?減速し、リーマン・ショック直後の09年1~3月以来、6年ぶりの低水準。
中国政府は今年の成長率目標を3年ぶりに引き下げ、7%前後としている。
減速の主要因は、内需の不振。特に、ここ数年の中国経済の主役となつてきた、設備投資の鈍化が目立つ。
昨夏以降の不動産価格の低迷により、投資に慎重な姿勢が広がった。関連産業の生産が弱含み、消費にまで影響が及んでいる。
中国政府は成長がゆるやかに鈍化することを「ニュー・ノーマル」と名付けて許容する姿勢をとる。長期的には新設するAIIBなどを通じた周辺国への投資で、新たな需要を掘り起こしたい構えだ。ただ、さらに減速して年間目標を下回ることになれば、財政出動などの景気刺激策に出るとの見方が強い。

 紙面より
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胃潰瘍や動脈硬化などを防ぐ梅のパワー
梅干しは、昔から健康に良いというイメージが伝えられていますが、日本一の産地、和歌山県では最近、科学的な証拠が集まりつつあります。
「梅はその日の難逃れ」のことわざのように、梅干しを朝に食べると、病気などを免れると、昔の人は経験から伝えてきた。和歌山県立医大の宇都宮洋才准教授によると、梅の産地みなべ町などで聞き取り調査をしたら、「動脈硬化を防ぐ」「胃潰瘍になりにくい」「かぜをひかない」「疲れがとれる」など数え切れないほどの伝承があった。まるで「万能薬」だが、本当だろうか。
マウス実験では、梅エキスが動脈硬化を引き起こす血管の筋肉の肥大を防いでいることがわかった。
宇都宮准教授は梅に含まれるポリフェノールの一種「リグナン」に着目。胃潰瘍の原因となるピロリ菌の培養液の中にリグナンを加えたら、変形したりしてピロリ菌の働きが弱まった。
ピロリ菌の働きを半分に抑えるには、梅干し5個分相当のリグナンが必要だったが、「1、2個分でも効果はある」という。
また、インフルエンザウイルスが感染した培養細胞にリグナンを加えたら、ウイルスの増殖が抑制されることもわかった。
梅の有効成分はリグナンだけではない。近畿大生物工学部の三谷隆彦・元教授が見つけた別のポリフェノール「ヒドロキシ桂皮酸」にも、高血圧防止やウイルスの増殖を抑える効果があることが分かってきた。
ただ、数々の健康効果があるからといって、たくさん食べれば良いわけではない。梅干しには10%程度の食塩が含まれている。1個10㌘だと1㌘に上る。
厚生労働省が定める1日の塩分の摂取目標量は、成人男性9㌘未満、女性7.5㌘未満だ。
1日の食事全体で塩分を調節しなければいけない。梅干しは1日2個程度を目安に。増やす場合には他のメニューの塩分を抑える工夫が必要だ。
さて、観梅の季節。梅林の花の香りにも、梅パワーは秘められている。和歌山工業高等専門学校の奥の祥治准教授によると、香り成分のベンズアルデヒドに抗菌作用がある。梅干しにも同成分があり、「日の丸弁当が傷みにくい理由の一つではないか」とみている。

 元気のひけつより-----野中良祐
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中南米への米の関与、関係改善に効果
米国とキューバの首脳改題は、半世紀以上なかった歴史的なことであるに加え、他のラテンアメリカ諸国にとっても、新たな局面が始まる重大な機会となりうる。米国がこの地域全体に建設的に関与していこうという前向きな動きであり、各国との関係改善によい影響を及ぼすだろう。
首脳会談では、両国の関係正常化に向けた実務的な話をするわけではないが、両首脳が真剣に取り組んでいることを示す点で重要な意味を持つ。両国とも交渉のリスクは承知しているが、今のところ、キューバも現実の利益につなが゜る機会を尊重する姿勢で臨んでいると思う。
当面の大きな争点は、米国がキューバのテロ支援国家指定を外すかどうか。私は、オバマ大統領が議会や国民に説明する前に、カストロ氏に何か話すことはないと思う。ただ、リストからの解除は象徴的な意味だけでなく、対キューバ貿易に欠かせない金融システムの整備などビジネスに直結する。オバマ政権は解除する価値があると判断しており、国民に国益について考えてほしいと思っているようだ。
心配の一つは、米国との関係改善で、キューバとベネズエラとの関係が複雑になることだろう。ややもすれば、成果全体が台無しになってしまうかもしれない。

 紙面より------米ウイルソンセンターラテンアメリカプログラム副所長:エリック・オルソン氏
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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キューバ経済自由化進むか
ハバナ市内を歩くと、数十年前にタイムスリップしたような錯覚を覚える。
ラウル氏の政権は徐々に、経済規制の緩和を進めてきた。米国内では、国交正常化後も「キューバは社会主義体制を維持するため、ゆっくりとしたペースで市場経済化を図る」との見方が強い。
たた、キューバ経済の低迷は深刻である。ソ連崩壊後は、ベネズエラからの安い原油輸入に支えられてきたが、チャベス前大統領の死去でそれも当てにできなくなっているためだ。
キューバ経済研究所のオマル・エベルレニ研究員は「ラウル氏は2018年には引退することを表明している。中国やベトナムでもそうだったが、若い世代は市場の一層の自由化を求めている」として、改革が急速に進む可能性を指摘する。
米議会では、野党共和党を中心に、経済制裁の解除に反対する声が根強い。国交正常化にはフロリダ州のキューバ系米国人の多くが反対し、選挙にも影響はある。オバマ政権の間にこの問題を片付けておくことは、ヒラリー氏ら民主党の後継候補にとっても都合がよい。
キューバとの国交正常化は、オバマ氏が存在感を示し、政権の遺産にできる数少ないテーマである。世論調査では米国民の6割が、国交の正常化を支持している。
ソ連崩壊から四半世紀、「カリブの冷戦」は、ようやく終焉を迎えつつある。

 紙面より----アメリカ総局長・山脇岳志
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キューバのテロ支援国家解除へ
オバマ大統領は14日、キューバに対するテロ支援国家指定を解除することを承認、議会に通告。
米国がテロ支援国家と指定しているのは、イラン、シリア、スーダンの3カ国が残っている。

紙面より
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社会はなぜ左と右にわかれるのか
米国では有権者も保守とリベラルに二極化してきた。近年の選挙戦を見ると、人々の腹に響く強いメッセージを放っているのは保守系の方。リベラル系は退潮を強いられている。米国では一般にリベラルな政治家ほど弱者救済に熱心で、核廃絶や協調外交を説く。典型がオバマ大統領だが、残念ながら現在は勢いを欠く。
保守系は人々の直感に訴える。大切なのは家族と国益、よそ者に税金を費やすな。あけすけな訴えが支持を広げる。
個々人の内面にはゾウと乗り手がすむ。ゾウは情動を、乗り手は思考を担う。リベラルの訴えは乗り手の理性に触れる。保守の訴えはゾウの不安や欲求を突く。いくら乗り手が左の価値にひかれても、ゾウの群れは乗り手ごと右へ左へと移動する。これがハイト理論の核心である。
私などが言うまでもなく、右と左がすなわち善と悪であるはずはない。陰と陽のように補い合い、背と腹のように欠くべからざるものだろう。時代とともに右と左へ揺れはするが、人々は両者の均衡の上でしか生きられない。
それなのに近年は、左右の対話が細り、敵意ばかりが募る。「こっちは善人の集まり、あっちは悪人の牙城」。幼稚な二分論が各国でまかり通る。

 日曜に想う------山名季広
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ギリシャ、デフォルト準備
ギリシャ政府がEUなどと追加の金融支援が合意できない場合、債務不履行(デフォルト)を宣言する準備をしていると報道がある。
債務不履行になれば、EUなどから支援を受け続けるのはさらに難しくなり、ギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びてくる。

紙面より
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草が青む季節である。草摘みといい草笛といい、草という響きはどこか牧歌的で明るい
桜が咲いて散り、野辺も日に日に青んでいく頃だが、ここ数日は思わぬ寒さに驚かされた。逆もどりの天気である。「かぜの3月、雨降る4月」などと英語にも言い、春の空は定まりにくい。
いわゆる菜種梅雨だろうか、4月に入って天気予報には傘マークが並ぶ。草相撲や草競馬など、「草」には本格的ではないものという意味がある。草野球なら下手でもご愛嬌だが、地方自治を担うべき議会に「草」をつけたくなる事態は困る。手元の1票で人を選び、清新な地方政治の種をまきたい。「まずしい草議会」はごめんである。

 天声人語より
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キューバとアメリカ
フロリダの南にようやく暖気が通う。
米国市キューバの首脳会談。
2人の背後であのひげ面が笑っているような。

素粒子より
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子どもの頃の時間はゆっくり流れる、大人になると時間はたちまち経過する。なぜだろう
信州大の山沢清人学長は入学式で、脳科学者の言葉を引いた。「周りの世界が見慣れたものになってくると、時間が速く過ぎ去っていくように感じられる」
なるほど見る者すべてが新鮮な子どもと、大人の違いは明らかだ。だから山沢さんは学生に「自力で時の流れを遅くする」ことを勧める。
新しいことを学び続ける。新しい場所を訪ねる。新しい人に会う。すると脳の取りこむ情報量が多くなり、時間はゆったりしてくる。それが創造的な思考を育てることにつながるのだという。学びへの、遠目が利いたいざないである。
息苦しさは学びにふさわしくない。京都大の山極寿一総長は入学式で、世界は答えのまだない課題に満ちていると述べた。失敗や批判に楽観的であれ、「異色な考え」を取り入れよ、と。広々とした心持ちで、ゆったりと学びたいものである。

 天声人語より
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病気の子どもの食事
病気になると、基礎体力が低下する。病中は症状の緩和、病後は体を回復させることが大切だ。
「高熱や下痢を発症したら、まずは病院へ連れて行きましょう。過程では固形物をとるのを控え、脱水を予防するため水分補給に努める」
高熱や下痢のさなかには、水分とミネラルの補給が重要。スポーツドリンクが適しているという。スポーツドリンクの糖分は、水分の吸収率を高くしてくれる。ただし、冷たすぎると交感神経が刺激されて体が休まらない。ひと肌程度の温度で飲むといい。
症状が落ち着いてきても、微熱があるなら炎症が残っているということ。ぶり返す可能性もあるので注意したい。嘔吐や下痢がなかったり、食欲が戻ってきたりしているなら、様子を見ながら少量ずつ食べさせる。
こうした時期の食事として、代表的なのはおかゆだ。
軟らかく煮て、ペースト状にした野菜などを加えると栄養価が高まる。
ふだん食べていないために、ごはんが苦手で、病気の時にパンを食べたいという子どももいる。おかゆは消化しやすく、米のたんぱく質は栄養的にすぐれている。日ごろからお米を食べ慣れておくといい。

 子育てより
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主権回復のために、左折の改憲 考える時
しばらく前から一冊の本を前に考え込んでいる。憲法について自分は姿勢を変えるべきなのか。
矢部宏治さんが書いた『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』はラディカルな、つまり過激であると同時に根源的な問題提起の本田。この本の内容と、それをきっかけに以下僕が考えたところを述べる。
このところ、戦争責任を認めた村山談話が屈辱的だという意見もあるけれど、それを言うならこの70年、外交だけでなく内政も含めて屈辱的だったのはアメリカとの関係ではないか。
安倍政権の問題点は集団的自衛権に見るとおり、ひたすらアメリカ追従に邁進するところだ。強い日本は強いアメリカの属国を目指す。
アメリカの軍用機はこの国の空をどこでもどんな低空でも飛ぶことができる。オスプレイの配置に反対しても日米安保条約のもとではそれを拒む権限が日本にはない。思想や感情ではなく法理がそうなっている。
辺野古に基地を造らせないと沖縄県民が言っても、アメリカが造ると言えば日本政府には反論の権限がない。彼らは空疎な発言を「粛々と」繰り返して暴力的に建設を進めるしかない。
ドイツにならって原発を廃止しようと思っても、日米原子力協定のもとではその権限が日本にはない。
国家の最高法規は憲法であり、その下に他国との間に交わされる条約があり、更に下に法律・条例がある。他者が関わるから条約は尊重される。
では憲法はというと、アメリカがらみの課題について最高裁は「統治行為論」という詭弁(詭弁(きべん)とは、「道理に合わない ことを、“意図的”に正しいと思わせるようにしむけた弁論」のこと)によって責任を放棄してしまった。事実上、日米安保条約は日本憲法の上位にある。行政の頂点には日米合同委員会がある。
つまりこの国はおよそ主権国家の体を成していない。そういう事態が60年以上続いてきた。
日本国憲法が制定された経緯を論じた本は多いが、矢部宏治さんは更に遡って淵源を1941年にルーズベルトとチャーチルがまとめた「大西洋検証」に求める。「平和を愛する諸国民」と「世界のすべての国民が、武力の使用を放棄するようにならなければならない」という文言はそのまま前文と第9条に引き継がれた。
ナチス・ドイツが進撃をつづけている時期にどうして彼らはここまで理想主義を掲げることができたのであろう。
理想主義だからこそ現実はそれを裏書きすることができなかった。ドイツと日本には勝ったが、国連軍の構想は冷戦の中で消滅した。ちなみに勝ったのは「連合国」であり、それはそのまま「国際連合」になった。両者は英語では同じ言葉。United Nationsである。戦後世界の秩序は彼らのヘゲモニーのもとに構築された。
だから日本は今でも国連=戦勝国連合にとっては「敵国」のままだ。このラベルは撤回されていない。我々は今もって敗戦国なのであり、条約と法律の体系はそれを反映している。国家主権を確立した独立国ではないのだ。
歴代の政権にはアメリカとことを構える気概はなかった。あるいはその気になったところでつぶされた。そういうゴシップはしばしば耳にした。
さて憲法。
日本国憲法をGHQが作ったことは認めざるを得ない、と矢部さんは言う-----。
①占領軍が密室で書いて、受け入れを強要した。
②その内容の多く(とくに人権条項)は、日本人にはとてもかけない良いものだった。
このねじれが問題。成立の過程にすぎない①を捨てて、実である②を取るか。これまでいわゆる護憲派は②が大事なために①をないことにしてきた。言ってみれば右折の改憲を止めるために直進と言い張ってきた。
しかし、今はもう左折の改憲を考えるべき時かもしれない。この本の真価は改憲の提案にある。
憲法を改正することで屈辱的な条項を無効にできる。
改正憲法に、「施行後、外国の軍事基地、軍隊、施設は、国内のいかなる場所においても許可されない」という条項を入れれば、日本国内からアメリカ軍基地は一掃され、日本は国家主権を回復できる。もちろんアメリカは嫌がるだろうが。日本国民の総意とあれば従わざるを得ない。それを実現したフィリピンの実例もある。
さあ、どうするか。

 終わりと始まりより-----池澤夏樹
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物忘れをすれば新しいものが入りやすくなる
集めた情報で身の回りを固めていると、人間は干からびていく。情報はどんどん捨てる方がいい。
といっても人の記憶はままならない。「覚えようとするものは忘れがちなものだが、忘れようとするものはなかなか忘れられない」。自分の記憶ですらこうだから、人様の記憶などおよそ思い通りにいかないと考えるのが普通だろう。
ところが最近、「忘れられる権利」が話題になる。自分に関する不都合な情報をネット上から消させる権利、つまりは人様に忘れてもらう権利だ。欧州では、以前のトラブルについて新聞記事がずっとネットに残り、不利益を被った人が訴えて、5月に検索結果の削除が認められた。
日本でも似た争いがある。自分の名前を検索すると犯罪に関わっているかのような結果が出て、生活が脅かされている。そんな申し立てに東京地裁は先日、人格権の侵害を認め、削除を命じた。検索最大手のグーグルが、この命令に従うと表明した意味は大きい。
仮想世界を漂う「記憶」は時に凶器になる。その適切な取り扱い方を確立すべく、試行錯誤が続く。

 天声人語より
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ペリリュー島は旧日本軍と米軍が激しく戦った。
44年9月からの約2カ月間で、両軍とも多数の死者を出した。この島に、天皇、皇后両陛下が赴き、双方の戦没者の碑に花を供える。
戦後70年にあたっての「慰霊の旅」である。戦後50年に長崎、広島、沖縄などを回り、60年の年にはサイパンを訪れた。国籍で分け隔てせず犠牲者を悼み、世界の平和を願う。悲しい歴史を忘れないための祈りが営々と続く。
パラオは親日的というが、日本統治時代には負の側面もあった。なにより戦場にされ、その傷痕が今も残る。「日本も米国も間違っていた」と、クニオ・ナカムラ元大統領は語った。
そして、同胞の共通の気持ちとして日本語で言ったという。「戦争はだめ」。この言葉は、まさに両陛下の思いでもあろう。

 天声人語より
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東証15年ぶりの2万円越え
10日の日経平均株価が一時、2万円台に上昇。
ITバブルのころの2000年4月以来で15年ぶりある。
世界のお金が日本の株式市場に流れ込んでいる。

紙面より
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ナイジェリア、地域大国の責務自覚を
ナイジェリアは産油国で、大陸最大の1億7千万余の人口を抱える。西アフリカ全域の安定の鍵を握る地域大国だ。その評価に見合う影響力を行使しつつ、国内では民主主義を定着させるよう、新政権に望みたい。
当面の最大の課題は、「ボコ・ハラム」との戦いだ、昨年4月に200人以上の女子生徒が誘拐された事件も、いまだ解決を見ていない。その後、子どもを対象にした新たな誘拐も起きている。戦線は国境を越えて周辺のカメルーン、チャド、ニジェールにも拡大した。
「ボコ・ハラム」が伸長した背景に、拠点とする北部の貧しさがあるのは否定できない。新政権は、組織に対して軍事上の勝利をめざすだけでなく、温床となってきた地域の生活改善にも取り組む必要がある。
せっかく根づき始めた民主主義を損なうことになりかねない。原油価格の低迷で経済が苦しいなか、過激派と戦い、かつ効率的な政権運営をできるか、不安も残る。
難しいかじ取りだけに、日本を含む各国も、協力や助言を惜しまないよう心がけたい。

 社説より
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パラオ慰霊
美しい島と戦場の不条理。
そこで「先の戦争で亡くなったすべての人々を」と。
「悼む人」とはこのお二人のこと。

素粒子より
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英国の総選挙、移民に不満、脱EU論も
キャメロン首相が率いる保守党がEUからの離脱の賛否を問う国民投票を公約とするなど、欧州との関係見直しが経済対策や医療制度改革と並んで争点となっている。
独離島のファラージ党首はEUにとどまっていては移民の抑制はできないとテレビ討論会で繰り返した。英国への移民の純増数は昨年約30万人。前回の総選挙公約で保守党が掲げた10万人未満よりはるかに多い。EUからの移民が多すぎる。福祉への負担が増えると不満が高まる。
キャメロン首相はすでに13年、保守党が総選挙で勝てば、17年末までにEU離脱の賛否を問う国民投票を行うと表明していた。世論や党内のEU懐疑派には、EU内からの移民の制限を寝とめる声のほか、司法、環境・エネルギー、農業などさまざまな分野で広がるEUの権限を奪還すべきだとの意見も強いためだ。

 紙面より
日本も難民をもっと受け入れよという意見があるが、増やす必要がないという意見もあり検討が必要だ。
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主導権は
若者はスマホづけ、高齢者は薬づけ。
縛られ、飲みきれずの主客転倒。
必要なだけという主導権を取り戻したい。

素粒子より
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「花発けば風雨多し」
数日来、関東から西では億万の花びらが雨風にさらわれた。落花に心騒ぎつつ、強風に倒れた桜はなかったかと気にかかる。ソメイヨシノの老木化が全国で進んでいる。
寿命は60年から80年といわれ、戦後間もない頃に各地で植えられた木がその齢になりつつある。根元や幹にキノコの類が生えていれば危うい。木槌でたたいて音を聞き、変な音なら中が腐り、空洞のできている可能性があるそうだ。
桜ならぬこの木の幹は、たたけばどんな音がするだろう。地方選挙という木である。津々浦々に枝葉をみっしり繁らせるべきところ、いかんせん貧相だ。41道府県の議員選挙で、全体の3分の1にあたる321選挙区が無投票になったという。
その結果、501人が審判なしに当選した。なりたい人がそのまま議員になる。候補者を大幅に減らした民主党はふがいないが、根はもっと深くないか。第1回の統一地方選から68年、桜の老木さながらに民主主義も危うい。各種選挙の投票率は総じて低く、為政者や行政に「お任せ」の風潮はいよいよ露わだ。
国会議員も地方議員も、ふさわしからざる振る舞いが目立つのは、有権者との緊張が緩いゆえでもあろう。政権の思い上がりもまたしかり。大切な木に生気を吹き込む、名樹木医はいないか。

 天声人語より
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東証は大幅反発
一時1万9600円を超えた。
FRBの幹部が前日、事実上のゼロ金利政策を将来に解除した後、利上げペースは緩やかになるとの見通しを示したのを受けて、米景気の先行き懸念が和らいだのを好感し、ダウが値上がりしたのを好感した。

紙面より
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日中の知恵、世界が見ている
春の北京で研究者らと日本政治や日中関係について意見交換した。
「言論の自由がないと、社会は悪い方向に流れてしまう。そのことを戦時下の日本が証明している」「日本の歴史は中国にとっても大事な教訓だ」
「中国の中にも、将来の民主的な国づくりに向けて日本の経験を参考にしたいという考えが生まれている。日本側も胸襟を開いて話せば、中国の役に立てるはずだ」
福田元首相は昨年7月、10月に習近平国家主席と相次いで会談し、日中首脳会談の地ならしをした。この3月にも中国・海南省で開かれた「ボアオ・アジアフォーラム」の理事長として習主席と意見交換。両国のパイプ役を果たしている。「尖閣問題などで日本が言うべきことを主張するのは当然だ。一方で、日中は引っ越しできない隣国なのだから、対話が欠かせない。日中双方が対立を乗り越えて協力関係を築くために大人の知恵を出せるか。世界が見ているということを忘れてはならない」と福田氏は語る。
安倍首相が戦後70年談話にどんな歴史観や世界観を盛り込むのか。中国がそれにどう反応するのか。そして、両国が関係改善をどう進めるのか。日中の知恵を「世界が見ている」ことは間違いない。言論の自由だけでなく、大気汚染、少子高齢化に向けた社会保障など、日本が中国に伝えられる経験は数え切れない。微小粒子状物質PM2.5で曇る北京市内を歩きながら、両国の行く末に思いを巡らせた。

 日曜に想うより-----星 浩
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米国外為市場の円相場
週末3日の円相場は上伸。
米雇用情勢の先行きに慎重な見方が広がり、円買い・ドル買いが強まった。

紙面より
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イランの核問題、中東安定へ希望つなげ
イランの核問題は、中東情勢のみならず、核なき世界をめざす国際努力や、世界の安保・経済を占う喫緊の課題である。
国際社会が成否を凝視してきた欧米など6カ国とイランとの交渉が、大枠合意に達した。決裂を避け、希望をつないだ双方の努力を評価したい。
これから細部を詰め、6月末までに最終合意をめざす。長年の宿敵同士だった米国とイラン双方には依然抵抗が強く、予断を許さないが、最終合意の実現に全力を注いでほしい。
最終語彙になれば、これまで孤立してきたイランが国際社会に復帰する足がかりとなろう。イランの影響力が強いイラクやシリア、イエメンの紛争収拾の模索にも追い風となり得る。
どの関係者も、中東と世界の未来を見すえた理性的な熟慮が必要である。これ以上、中東で流血と難民の悲劇を深めてはならない。危うい核のドミノを広げてはならない。小異を捨てて交渉を進め、長い目で見た安定を視野に妥結を図るべきだ。
日本も到底、無関心ではいられない。ペルシャ湾への自衛隊派遣など中東での軍事議論をする前に、主要国が挑んでいる難題の外交解決に何とか貢献する道こそ探るべきではないか。

 社説より
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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我田引水
プーチン大統領は「強いロシア」の再建を国民に訴える。国内では政敵を追い詰め、国外ではウクライナ紛争で国際世論を無視して領土拡張を図るなど、手法は強権的だ。
最近の「安倍1強」の政治は、「派閥の存在が民主主義」と話す「我田引水」のプーチン流民主主義に似てきたのだろうか。
派閥の意見調整や合意形成をむし。さきの自民党大会は、ひたすらアベノミクスの成果を誇示し、憲法改正をうたいあげる安倍首相の高揚ぶりほ拍手でたたえ上げるだけだった。
国会審議を見ると、昨年暮れのアベノミクスを争点にしたという総選挙の名分が改めて空々しく感じる。与党は集団的自衛権の行使、安保法制の推進に奔走している。アベノミクスの「3本の矢」のうち、辛うじて機能しているのは日銀依存の金融政策のみだ。
財政再建の目標達成も怪しい。円安効果や株高による企業の大幅増益は、アベノミクスの不備を覆い隠す花火のように見える。
第2次安倍政権発足後、首相がプーチン大統領と7回も首脳会談を重ねた謎を、ライス回顧録は、いみじくも解いてくれる。2人はきっと馬が合うに違いない。

 経済気象台より-----昴
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老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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英語狂騒曲
各地で子供向けの「英語教室」が続々とできている。文部省は「英語が使える」人材の養成を目指しているようだが、効果をあげるだろうか。
英語を使える日本人が少ないのは、英語教育の開始時期が遅いせいではなく、生活するうえで英語が必要なかったためだ。語学は必要にせまられれは上達する。一般的に外国語を理解できるようになるには2千時間が必要だと言われており、学校だけの授業時間だけでは不十分だ。各人がそれぞれの方法で努力するような動機を与えることが重要なのだ。
大学生の日本語力が劣化していると指摘され久しいが、日本語で表現できないことが、英語ができるはずがない。まずは母国語できちんと会話でき、論理的な文章を書けるようにすべきだ。
「英語」の早期開始が、初等教育において外国語より大事な「読み、書き、ソロバン」の基礎的な学習にしわ寄せがあってはならない。過度な英語熱が教育の本質を見失わないことを願う。

 経済気象台より-----提琴
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イラン核協議
10年以上は核兵器が造れないレベルまで核開発能力を制限し、国際社会の強制査察を受け入れることを柱に合意に。

紙面より
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「月さま、雨が」「春雨じゃ、ぬれて行こう」これほど人口に膾炙した時代劇のせりふも珍しい。
しめやかな情緒をかもす春雨のイメージを、人々の脳裏に定着させた。
もっとも月形半平太の芝居は大正時代の初演だから、わりと新しい。それ以前も、たとえば江戸期の俳人、与謝蕪村に<春雨や小磯の小貝ぬるゝほど>といった句がある。傘を差しても差さなくてもいいような雨、濡れるともなく濡れる雨----すなわち上質の絹糸のようにこまやかな雨だ。
各地の雨は、西日本から関東あたりでは桜の花を濡らしていった。傘を差そうか、濡れて歩こうか、思案の花見もあったことだろう。
この季節、人は桜ばかりを仰ぎ見がちだが、屈んで見れば、路傍の野草も春到来を告げている。赤みが艶めくホトケノザ、水色がぱちりと開くオオイヌノテグリ、スミレ、タンポポ、シロツメクサ。春の絵の具箱は多彩である。
<春の草音符のやうにのびてくる>岸本水府。柔らかい雨が地面に吸われ、にぎやかな五線譜のような芽吹きをうながす。言われてみれば、ツクシは逆立ちした4分音符に、カラスノエンドウはト音記号に見えてくる。
「ひと雨ごとに」の慣用句もうれしく、雨が降り、雨があがって季節の扉は開いていく。とかく気ままな春の空だが、花に嵐の無粋な雨はしばし勘弁を願いたい。半平太を気取れるような雨なら、いやではないが。

 天声人語より
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製薬会社からの謝礼が
過剰投与はなかっただろうか。
薬会社から医師への高額謝礼が続々。
情報公開の処方箋を。
医を算術にせぬように。

素粒子より
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3月の短観は、企業の景況感を示す大企業・製造業でプラス12で横ばい
大企業の製造業では、原油安により原料費が下がった化学が9?改善。
一方、円安による輸出増の効果が出るとみられた自動車や電機が横ばいだった。
大企業の非製造業は前回より2?改善。海外からの観光客が増えた影響もあり、小売りは7?改善。事務所の空室率が下がった不動産は11ポイント改善した。
中小企業では製造業が前回よりも3?悪化。非製造業は2?改善。
3カ月後の景況感は、だいきぎょうの製造業・非製造業ともに悪化をよそうするなど、全般的に慎重な見方となっている。

 紙面より
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値上げの春
賃上げの花も吹き飛ぶ負担増。
円安効果のあだ花はあわれ食品値上げにかき消され。
年金は目減りし介護も苦しく。

素粒子より
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プロの卵の時代、内藤國雄さんが負けて帰ると母親はよくこう言った。
「相手の人が喜んではる。はよ寝なさい」。変な慰め方を怒ったこともあったが、あとになって、人生に必要な「気持ちのゆとり」を教えてくれていたのだと痛感したそうだ。
内藤さんがプロ通算で1千敗を喫したと、先日の記事にあった。千の大台は歴代3人目だが、勝ち数も1132勝で歴代6位になる。勝ちも勝ったり、負けも負けたり。56年半の現役を終え、31日に75歳で引退する。
電話でうかがうと、負ければ「運がなかった」と思い、勝ったときは拾い勝ちでも「才能で勝った」と信じ込んだという。「自分に嫌気がさすのが一番いけない」。むろん鍛錬と精進あっての話だが、「千勝千敗」に裏打ちされた人生哲学である。
勝負師でなくても、大小の勝ち負けを連ねて人は生きてゆく。勝ち続けも、負け通しもない。多くの若者が新たな門出をする季節、今も将来も、勝ち組だの負け組だのという言葉に心乱されたくはないものだ。
おめでとう、ありがとう、さようなら、がんばれ-----そんな言葉が行き交う3月から4月。組織も人も、集まっては散じ、別れては出会うことで活力が生まれる。春の息吹に背中を押されて、歩み出すときである。

 天声人語より
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