2014年11月の記事


老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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長野県神城断層地震と名づけられた揺れが、一茶の故郷を含む県北部を襲った
江戸の頃とは諸事異なるが、深い雪に備えて集落が冬支度を固める季節である。住み家をなくした方の失意と不安は察するに余りある。
つい1カ月前が、隣の新潟県で起きた中越地震から10年の節目だった。深手を負った地域が懸命の努力で立ち上がってきた一方で、新たな被災の地が悲嘆にくれる。美しい自然の恵みと裏腹の、地震国の厳しさをあらためて思う。
幸いなことに亡くなった人はいない。被害の集中した白馬村の様子を見ると奇跡にも思われる。しかし単なる僥倖ではなく、住民同士の助け合いがあった。喜怒哀楽を通じ合って暮らす集落の強みが生かされた。
一茶の昔と違い、雪は観光資源でもある。スキー場や宿の被害は軽かったものの、全体が被災したような風評が怖いという。この冬、ウィンタースポーツ好きには「訪れる」という支援があるかもしれない。
しかしその前に、雪が来るまでの時間は貴重だ。被災地はきのう一日冷たい雨に降られた。余震も続く。心労と過労に寒さも加わる。生活の再建を進める手立てが、ここには急務である。

 天声人語より
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「健康づくりのための身体活動基準2013」は身体活動を「運動+生活活動」と定義
日々のちょつとした動きもスポーツ並みの健康効果があり、ちょっと体を動かすことを増やす「プラス10」を推奨。そうすれば、がんや認知症を減らせるという。
では、どうすれば生活活動を増やせるのか。まず起床から就寝までに、どこで体を動かせるか1日を振り返ることだ。
通勤時に早歩きしたり、掃除や洗濯でキビキビと動いたり。そんな小さな動きが「ちりも積もれば山」。1日10分でも、1週間で合計1時間でもいいし、途中でやめても三日坊主を繰り返すつもりでも構わない。
自分の身体活動レベルを知るときには活動量計が役に立つ。
歩数計の機能に加え、家事などの生活活動で1日に体を動かして消費したカロリーが示される。活動量が基準や目標に対して十分なのか下なのか客観的に教えてくれる。
いわば自分の現在地を示すナビ。最近は結果をパソコンやスマホに送って確認できる。
注意点は、体を動かす次官は一気に増やさず、体調が悪いときには無理をしない。痛みが出たら、医師や運動の専門家に相談を。夏場などは炎天下を避け、熱中症に気をつけよう。

 元気のひけつより
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消費者物価、伸び幅縮小
10月の全国の消費者物価指数は価格変動の大きい生鮮食品を除く指数が103.6となり、前年同月より2.9%上がった。上昇は17カ月連続だが、伸び幅は9月の3.0%より縮小した。
日銀が試算した消費税率引き上げによる物価の押し上げ分を除くと、上昇幅は0.9%で、4月の消費増税後初めて1.0%割れとなった。
上昇幅が縮小したのは、原油価格の下落で電気代やガス代の伸び率が鈍ったことが大きい。原油価格の下落をうけて、今後、上昇幅はさらに縮む可能性がある。

 紙面より
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美濃紙世界遺産に
紙も蔡倫にさかのぼる。
美濃紙由来のB判は国際規格のA版におされ。
効率優先の世に手漉き和紙が無形遺産に。

素粒子より
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NY原油安値、ダウは最高値
原油価格が下落し先物価格は1バレル=73.69㌦終値としては2010年9月以来の安値水準。
一方、ダウ工業株平均が上昇し、終値の最高値を更新した。1万7827.75㌦で取引を終えた。

紙面より
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政治に託すのは、夢ではなく生身の暮らしである
衆議院が解散して、全議員がひとまず「ただの人」になった。政治家は全国に散るが、いかなる大義を背負って選挙区に戻るのか、与党の議員さんもよく分からないのではないか。その選挙のために、ざっと700億円が使われるという。
巨費費用が、本当に「信を問う」ために使われないなら空しい。選挙理由の曖昧さと、一強多弱の力の差は、しらけと無関心を手招きしがちだ。結果はどう出ようと「儀式費用」に終わらせたくはない。
<ゼロではない確立を買う宝くじ>とかつての川柳欄にあった。片や投票は運試しではない。手を尽くして懐をあたため、生活を安定させてくれる政治を選ぶために、足を運ぶ。
きょうから津々浦々で、赤じゅうたんへの執念が火花を散らすことだろう。中身の乏しい連呼や泣き落としは昔話のはずだが、さてどうか。「た」の抜けた「からくじ」をつかまされぬ目と耳を、養うとしよう。

 天声人語より
700億円を無駄にしないように、全員の参加を。投票率が50%以下なんて国民が無駄使いを助長しているのである。投票格差を言う前に投票に皆で行こう。
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黒人少年射殺事件
セントルイス郊外の暴動で黒人の深い失意のブルースが耳によみがえる。
景気のいいNY市場と分断される社会。

素粒子より
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友人か、ライバルか、敵か。誰も望まぬ覇権争い。
米中の根本的な問題は、既存の大国と勃興する大国とが衝突を避け、共存共栄できるかだ。
覇権争いはしばしば激烈な戦争を生み、世界を混乱させたことは世界史が教えている。
習氏は今回も焦点の発言を繰り返した。「太平洋には米中両大国を受け入れる十分な空間がある」。そう説く「新型の大国関係」である。
その真意が「アジアのことは我々が決める」という意識なら、折り合いはつくまい。
米欧が主導する国際金融体制をめぐっても、中国は対抗するかのようなアジアインフラ投資銀行の設立を決めた。
アジア諸国の側から見れば、望むのは平和的な発展の支援であり、米国か、中国か、の選択はありえないだろう。
国際社会が戦後築いてきた協調秩序の中に、中国をどう穏当に導くか。その知恵が試される最前線には、米国だけでなく、日本もいる。その自覚を忘れてはなるまい。

 社説より
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共助
白馬村に学ぶ。
隣近所の力で多くの村民を救い出す。
一息つく間もなく降りかかる冷たい雨と再建の重圧。

素粒子より
雪の降るのが今年は遅くなるように祈ります。
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IMF試算結果は、アベノミクスの効果が限定的なものにとどまっていると
物価が上昇すると皆が思うようになれば、消費が増えて企業業績も良くなり、さらに物価が上がっていくという「良い物価上昇」を実現し、好循環をもたらすことを目指した。だが、試算によると、現状は、円安で原材料などの輸入品の価格が上がったことで物価が上がっていくという「悪い物価上昇」の側面が強いように見える。たしかに、円安の影響を除いたベースで、13年初めにマイナス1%程度だったインフレ率は、最近は0%前後に改善している。
ただ、国内消費が増え、物価が自律的に上昇していく循環にまでは至っていない。
国内消費の力強い回復で物価が上がっている面が乏しいだけに、企業による賃上げも加速しない。円安が主導する「悪い物価上昇」のもとで、家計の苦しさは増している。

 紙面より
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円安一時116円台前半
消費税率10%への引き上げ先送りが検討されていることで東京金融市場では慧可康人株高が進んだ。
外国為替市場の円相場は一時1㌦=116円20銭近くまで下落、7年1カ月ぶりの円安水準。
株式市場は日経平均株価が一時前日終値より100円超値上がり、1万7500円を7年4カ月ぶりに回復した。
一方ダウも最高値を更新し、1万7652.79㌦と終値の過去最高値を更新した。

 紙面より
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中韓FTA実質妥結、日中韓の枠組みに先行
北京で会談した習主席と朴大統領の間で、中韓のFTAの「実質的妥結」を宣言した。文言調整は残っているものの、内容については合意に至った。
日中韓の3カ国のFTAに先行した形で、中国市場で韓国と競う日本企業にも影響を与えそうだ。
今後、年内に仮署名、来年初めに正式に署名し、来年中の発効を目指す。
日韓FTAの交渉は事実上の中断状態だ。中韓両国には、中韓が先にFTAを結べば、他の交渉で日本に対して優位に立てるとの思惑もあるとみられる。

 紙面より
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探査機彗星へ
誠実な遂行。
規律なき地上から目を転じれば。
彗星探査機ロゼッタ君のけなげさよ。
帰還の道はないというのに。

素粒子より
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エボラとイスラム国が着く古傷
エボラと別に、世界は「言葉が通じない脅威」と向き合う。「イスラム国」と称する過激組織だ。彼らも欧米に嫌な記憶を突きつける。古くは十字軍、近くはオスマン帝国分割の英仏密約、イラク戦争に至るまで、とかく身勝手で場当たりと批判される中東政策である。
「米国は世俗の独裁者サダム・フセインを葬り、混乱を残して去った。だからISは介入の落とし子だ」。ISは、第1次大戦後に欧米が引いた国境を消しにかかっている。対抗手段はイラク政府軍の増強、イランやトルコの関与など時間を要するものばかり。期待できそうな療法があるエボラ熱に比べ、ずっと複雑で厄介な相手です」
ISの膨張の陰には、中東に根強い政治的不公正、在欧ムスリムたちの生きづらさがあり、エボラ拡大の背景にはアフリカを覆う絶対的貧困がある。ISもエボラも、無からわいた悪魔ではない。欧米のキリスト教社会にすれば「身に覚えがある敵」だろう。
欧米が導き、アジアが後を追う近代文明は、自然破壊、温暖化、大量破壊兵器などの害毒を地球の隅々に散らした。幸せの偏在で不穏な空気が漂い、他者との間に鉄条網を巡らせるかの不寛容が広がる。この病んだ世界の底にテロリズムや感染症は巣くう。空爆や隔離だけではどうにもならない。

 日曜に想うより----富永 格
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解散か
強烈な感染力。
解散カゼがいきなり永田町で猛威をふるう。
与党も野党も熱に浮かされ、こころははや国会にあらず。

素粒子より
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経常黒字上半期2兆円、円安で貿易赤字拡大
発表された今年度の上半期の国際収支によると、貿易や投資による日本と海外のお金のやり取りを示す「経常収支」は前年同期より34.3%減の2兆239億円だった。2半期ぶりの黒字となったものの、比較できる1985年度以降、年度上半期としては過去最少の黒字額となった。
日本企業の海外でのかせぎを示す「第1次所得収支」は過去最大の黒字額となる一方、円安による輸入価格の上昇などで貿易赤字も拡大したことが要因だ。

 紙面より
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日中会談
あわただしい朝食ほどの時間。
心中をのぞかれぬよう視線をそらす習主席。
テーブルの下の握り拳はほどけたか。

素粒子より
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七五三
着飾った子ども1人の後ろでうれしげな大人がぞろぞろと。
一人っ子政策があるわけじやないけど。

素粒子より
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首脳会談で再出発を
首脳会談をまたず発表されたのは、日中関係の改善に向けた4項目の合意文書。APECの機会に、安倍首相と習近平国家主席が北京で会うための前さばきとなる。そもそも世界第2位と第3位の経済大国の首脳同士が会えない現状こそ異常であり、ことさら慎重な取り運びになっただろう。
日中の外交当局が知恵を絞った結果、ようやく関係改善の糸口をつかんだ。大局にたった冷静な判断を歓迎したい。
今回の文書や首脳会談で関係が軌道にのると考えるのは早計だろうが、対立を抱えていても共存共栄をはかることは可能だ。双方の慎重な行動によって、この大方針を確かなものにしなければならない。

 社説より
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病気の子どもの食事
病気になると、基礎体力が低下する。病中は症状の緩和、病後は体を回復させることが大切だ。
「高熱や下痢を発症したら、まずは病院へ連れて行きましょう。過程では固形物をとるのを控え、脱水を予防するため水分補給に努める」
高熱や下痢のさなかには、水分とミネラルの補給が重要。スポーツドリンクが適しているという。スポーツドリンクの糖分は、水分の吸収率を高くしてくれる。ただし、冷たすぎると交感神経が刺激されて体が休まらない。ひと肌程度の温度で飲むといい。
症状が落ち着いてきても、微熱があるなら炎症が残っているということ。ぶり返す可能性もあるので注意したい。嘔吐や下痢がなかったり、食欲が戻ってきたりしているなら、様子を見ながら少量ずつ食べさせる。
こうした時期の食事として、代表的なのはおかゆだ。
軟らかく煮て、ペースト状にした野菜などを加えると栄養価が高まる。
ふだん食べていないために、ごはんが苦手で、病気の時にパンを食べたいという子どももいる。おかゆは消化しやすく、米のたんぱく質は栄養的にすぐれている。日ごろからお米を食べ慣れておくといい。

 子育てより
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金融政策の限界
日銀は市場の意表を突く追加緩和に出た。国債の買い入れをこれまでの年50兆円から80兆円に増やし、上場投資信託と上場不動産投資信託も増額する。
異次元緩和をもってしても、景気はこのところ悪化し、円安が進まないとインフレ率がずるずると低下する事態となった。円安でも輸出や生産が増えない誤算に加え、消費税と円安で物価が上昇したために実質賃金が減り、消費を減らさざるを得なくなったためだ。
異次元緩和は想定した効果をもたらなさかったのだ。そこへ同様の量的緩和を追加しても、結果は同じこと。
市場のサプライズが収まり、賞味期限が切れれば、また追加が必要になる。円安と株価上昇で一部の企業と資産家は潤ったが、政府・日銀の言うところの「トリクルダウン」、つまり庶民への「おこぼれ」がなく、多くの国民はむしろ生活が苦しくなった。所得格差の拡大が経済を圧迫することは、欧米では共通の認識になっている。
校歌が確認できず、副作用のある政策を追加する前に、なぜ所期の効果が上がらなかったのかを検証するのが先ではないか。日銀の信認こそ「正念場」を迎えていることになる。

 経済気象台より----千
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物忘れをすれば新しいものが入りやすくなる。
かく集めた情報で身の回りを固めていると、人間は干からびていく。情報はどんどん捨てる方がいい。
といっても人の記憶はままならない。「覚えようとするものは忘れがちなものだが、忘れようとするものはなかなか忘れられない」。自分の記憶ですらこうだから、人様の記憶などおよそ思い通りにいかないと考えるのが普通だろう。
ところが最近、「忘れられる権利」が話題になる。自分に関する不都合な情報をネット上から消させる権利、つまりは人様に忘れてもらう権利だ。欧州では、以前のトラブルについて新聞記事がずっとネットに残り、不利益を被った人が訴えて、5月に検索結果の削除が認められた。
日本でも似た争いがある。自分の名前を検索すると犯罪に関わっているかのような結果が出て、生活が脅かされている。そんな申し立てに東京地裁は先日、人格権の侵害を認め、削除を命じた。検索最大手のグーグルが、この命令に従うと表明した意味は大きい。
仮想世界を漂う「記憶」は時に凶器になる。その適切な取り扱い方を確立すべく、試行錯誤が続く。

 天声人語より
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消費再増税をやりとげよ
2015年10月に予定されている消費税再引き上げについて、賛否両論が渦巻き始めた。
反対派は景気への悪影響を懸念する。一方で賛成派は財政規律を重視する。政府債務のさらなる膨張、財政破綻を回避する第1歩として、消費再増税は不可欠と主張する。
筆者の目線は少し違う。日本を担う将来世代にこれ以上理不尽な負担を負わせないためにこそ、消費増税はやり遂げるべきだ。
多くの国民が、今の生活を重視するのは分かる。アベノミクスが支持を集めたのは、まさにその故だ。しかし、景気対策を打ち続け、負担増・給付減を嫌って社会保障改革を先送りしてきたことが、政府債務の累積を招き、そのツケを将来世代に押し付けていることも事実だ。それは、国債残高の6割強が、経常経費を賄うために発行された赤字国債で占められていることにも表れている。
その結果、現在及び将来の若者は萎縮してリスク回避的になり、経済的制約から少子化も止まらず、経済社会のさらなる停滞をもたらすことになる。ここで増税をあきらめることは、「現役世代を助けるためにさらなる負担を我慢しろ」という将来世代に向けたメッセージにほかならない。
増税後の景気減速は、あらかじめ想定されたことだ。あわてふためいているのは、影響は軽微と吹聴してきた政府やエコノミストたちだ。海外の批判も余計なお世話と無視してよい。消費増税は、将来世代にこれまでの借りを返すものと捉え、予定通り実施するのが正しい。

 経済気象台より-----山人
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行き詰まり
核燃だけでなく。
経済サイクルも行き詰まり。
緩和も円安も庶民にお陰なく、お金は上流のダムにたまるばかり。

素粒子より
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米の中間選挙
オバマ氏が米国の大統領に就任したとき、「大統領になったことが最大の仕事だ」という声が上がったのは、長くて過酷な人種差別があったからだ。初めての黒人大統領として、就任そのものが極太の字で歴史に刻まれるできごととされた。
あのころの熱狂が幻のように、オバマ人気は陰っている。序盤を飾ったノーベル平和賞も色あせた。「イスラム国」やエボラ出血熱という脅威が膨らむ中での中間選挙は、予想されたとはいえ厳しい結果である。
民主党は上下両院で過半数を共和党に奪われた。任期2年余りを残し、オバマ氏は政策を進める力をそがれた格好だ。死に体の言葉が、米メディアで飛び交う。
米国の大統領とは、多様な国民がその時代に求める「アメリカ」の象徴といえる。期待の脇には常に失望の淵が口を開けている。
民主党の時期候補にはヒラリー・クリントン氏の名前が挙がっている。初の女性大統領の誕生かどうかが、次なる話題をさらうのだろうか。中間選挙のあとの秋風とともに、次期大統領選の歯車は動き出す。

 天声人語より
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中間選挙
世界が変わるかと胸躍らせて演説を読んだ日はいずこ。
希望が失望に転じる時の恐ろしさ。
白髪目立つオバマ氏。

素粒子より
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アポロ宇宙船で人類が月に降り立ったころ、世の中は宇宙づいていた。
米国は有人飛行でもソ連に後れをとった。巻き返しをはかるケネディ大統領が「月をめざす」と演説したとき、米はまだ地球を回る軌道にも人を送っていなかった。しかし、それからわずか8年で、月面に星条旗を立てるのに成功する。
宇宙開発は威信をかけた国家事業だった。巨費をつぎ込んで覇を競い合う。その日進月歩はSF作家泣かせであると、星新一が書いていた。なにしろ空想の世界がすぐに現実が追い越していく。
そうした時代をへて、宇宙空間はいまビジネス化が急だ。選ばれし者の世界だった宇宙への商業旅行はそこまで来ている。ところが先日、実現へ先頭を走る米ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船が、試験飛行中に墜落する事故が起きた。
その直前にも、米で民間委託の無人ロケットが打ち上げに失敗して爆発している。にわかに「民間」の2文字が心細く見えたのは、古くて固い頭のせいだろう。ただし技術と安全は、「夢」という漠然とした言葉では語りえぬリアルな課題である。
米国を圧したガガーリン少佐の初飛行は、「実は賭けに近かった」と当時のソ連の国防省幹部がのちに語っている。威信とは無縁に「乗客」が宇宙へ飛び出す夢飛行は、おおらかでありたい。安全をとことん高めてほしい。

 天声人語より
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サンゴ密漁
蒙古襲来の時の暴風雨などとは思うまい。
彼らにも親も子もあろう。
さっさと帰るべし。

素粒子より
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夕焼けのひとときは甘い感傷がある。朝日はすがすがしい。
1日を終えてあかね色の空を仰ぐとき、人は我知らず詩心を膨らませのかもしれない。
いくつかの詩歌を頭に浮かべても、朝日より夕日をうたったものが多い気がする。<金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に>。名高い与謝野晶子の一首は落葉に落陽が重なって光る。
俳人の三橋鷹女には<この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉>の、これまた名句がある。秋の華である紅葉との相乗効果は夕日に軍配が上がりそうだ。「赤とんぼ」をはじめ童謡でも、夕日が優勢に思われる。
朝日に分があるのは校歌だろうか。この分野では「昇る太陽」が希望と未来を象徴する。筆者の小学校の校歌はずばり「朝日はのぼる-----」と始まっていた。元気あふれるいい歌だったと今も思う。
日は昇り、日は沈み、今年も1年の6分の5が過ぎた。晩秋から初冬、美しく燃え落ちる夕日を見ると、あすまた朝日となって昇ってくるのが奇跡に思われる。寸分狂わぬ天体の運行が人間を生み、その人間が天体の運行に感応する。これも、奇跡というほかはない。

 天声人語より
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東証一時1万7000円台
追加緩和をうけた株高と円安が週明けの東京金融市場でも続いている。日経平均は先週末の終値より700円超値上がりし、7年ぶりに1万7000円台を回復した。
外国為替市場では1㌦=113円59~63銭。円は全通貨に対して安くなっている。
前日の米国市場では一時、約6年10カ月ぶりに1㌦=114円台まで下落した。

紙面より
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消費税の再増税、将来世代見すえて決断を
消費税の再増税について、賛否の議論が激しくなった。
今年4月、税率を5%から8%に上げたのに続き、15年10月には10%にする。このことは「社会保障と税の一体改革」として法律で決定済みだ。ただ、法律の付則に、経済状況を見て最終判断する旨の規定がある。
「増税しても社会保障が充実した実感がない」。そんな声も聞く。指摘はもっともである。
合計5%幅の増税のうち、給付の「充実」に回すのは1%分。残りの4%分は、基礎年金の財源の安定化や国債発行を減らすことに費やされる。
日本の財政難は、そうせざるをえないほど深刻だ。今年度予算も、総額96兆円に対し税収は50兆円。その他収入を充てたの古里、41兆円は国債発行に頼る。
その最大の原因は、予算の3割強を占める社会保障費だ。高齢化に伴って医療や介護、年金の支出は膨らみ続け、少子化対策も欠かない。現状を放置すれば、「入り」と「出」の差は広がって、将来世代へのつけ回しが際限なく膨らんでいく。
国の借金は国内総生産の2倍。1千兆円を超え、先進国の中で最悪の水準だ。1人あたりでは800万円超。再増税を見送っては、財政再建への姿勢が疑われかねない。国債や「円」への信用が傷つき、国債相場の急落に伴う「悪い金利上昇」や、不景気の中での「悪い物価上昇」が杞憂とは言い切れなくなる。
財政難の責任をまず負うべきは、政治だ。その姿勢に国民が疑問や怒りを感じていては、負担増への反発も当然だろう。
政治が国民への責任を果たす。国民も負担増を受け入れる。そして、将来へのつけ回しを減らしていく。
消費増税はその1歩である。

 社説より
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物忘れをすれば新しいものが入りやすくなる。
かく集めた情報で身の回りを固めていると、人間は干からびていく。情報はどんどん捨てる方がいい。
といっても人の記憶はままならない。「覚えようとするものは忘れがちなものだが、忘れようとするものはなかなか忘れられない」。自分の記憶ですらこうだから、人様の記憶などおよそ思い通りにいかないと考えるのが普通だろう。
ところが最近、「忘れられる権利」が話題になる。自分に関する不都合な情報をネット上から消させる権利、つまりは人様に忘れてもらう権利だ。欧州では、以前のトラブルについて新聞記事がずっとネットに残り、不利益を被った人が訴えて、5月に検索結果の削除が認められた。
日本でも似た争いがある。自分の名前を検索すると犯罪に関わっているかのような結果が出て、生活が脅かされている。そんな申し立てに東京地裁は先日、人格権の侵害を認め、削除を命じた。検索最大手のグーグルが、この命令に従うと表明した意味は大きい。
仮想世界を漂う「記憶」は時に凶器になる。その適切な取り扱い方を確立すべく、試行錯誤が続く。

 天声人語より
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TPP年内の合意、困難
豪州・シドニーで開かれていた閣僚会合は、目標の「年内の大筋合意」に道筋をつけられないまま閉幕した。交渉を主導する日米の関税協議の決着もみえていない。参加国は来月上旬に再び閣僚会合を開くことを決めたが、残された時間は少ない。
今回も新薬特許など知的財産の保護を強めたり、国有企業を民間企業と公平に扱ったりするように求める米国に対し、新興国側が強く反発。
争点が絞り込めなかった。
なかでも、日米協議の停滞が響いている。甘利TPP相と米国のフロマン通商代表部代表が会談したが、時間はわずか50分。今回も、牛・豚肉の関税引き下げや輸入急増時に関税を元に戻すセーフガードの発動条件などをめぐり、折り合えなかったとみられる。
会談後、甘利氏は「課題は残されている。決着は見通すことはできない」と述べた。

 紙面より
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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速攻の矢連発 潜むリスク
安倍政権の経済政策「アベノミクス」が正念場を迎えている。円安などで大企業の業績は改善し、株価も上がっているが、消費増税などの負担増もあって、景気回復の実感は広がっていない。日本銀行は追加の金融緩和を決め、政府も経済対策をまとめるが、「劇薬」の追加は副作用も大きくしかねない。
アベノミクスの「第1の矢」である大胆な金融緩和と、「第2の矢」の過去最大級の財政出動は、日本経済が危機的な状況にあるという前提で実行された緊急時の経済政策だった。
今回、想定以上に悪くなっている足元の景気を下支えするため、日銀が追加の金融緩和を決め、政府も新たな経済対策をまとめる方針を固めた。
「サプライズ」の追加緩和を含め、政府・日銀が政策総動員の姿勢を打ち出し、短期的には株価上昇などプラスの効果が出そうだ。だが、危機の経済政策をさらに上乗せすることには、強い「副作用」が伴うことも覚悟する必要がある。

 紙面より
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老後の健康、歩いて外出できる体力を
「団塊世代」が、10年足らずで75歳以上の「後期高齢者」となる。その後の人生の明暗は「歩いて外出できる体力の維持」にかかっている。家事をこなし、公共の乗り物で移動し、スーパーで買い物ができれば、一人暮らしも可能だ。外出できれば、近所の人とも交わり、草花や風のそよぎに季節を感じ、心も豊かになる。買い物をすれば計算もする。歩けなくなると一挙にそれらを失い、医療、介護の対象になる。
心身を動かさないと老化は加速する。そのターニングポイントは、男性の場合、定年退職時にある。ここで手を打つには、いわば「大人の義務教育」のように場が有用と考える。「定期的に歩いて外出する場」を提供し、地域とのコミュニケーションの構築、健康・調理などの知識と技術を習得することを目標とした授業をしてはどうだろうか。
歩いて通えることが前提なので、65歳前後の1~2年間、半日程度のコースで週に2回ぐらい学区の小中学校の空き教室に集まってもらう。
全員参加は、ホームルームと健康講座くらいにしておいて、パソコン、園芸、手芸などカリキュラムは工夫次第、講師もメンバーの中から出てくるだろう。栄養の整った学校給食を食べれば、筋力低下予防にも効果があるはずだ。
自治会などで対象者全員に声がけするが、親や孫の世話、仕事や趣味を理由とする不参加は可とする。だが、出欠届は義務とする。元気だけど、自ら積極的に出向かない人々を集めることで、点と点がつながり面となれば、子育てや介護、防災の一助にもなり、地域に飲み仲間やゴルフ友むだちもできるだろう。終了後は自主活動が継続すれば成功だ。地域差はでるだろうが、医療費や介護費の削減に向けて、市町村でこのような「大人の義務教育」に取り組むことはできないだろうか。

 オピニオンより-----健康運動指導士・山田佐世子
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栗と日本人のつきあいは古い
<瓜食めば こども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ----->と万葉人の山上憶良は「子等を思ふ歌」に詠んだ。古来この国の秋は、まるいイガが割れて落ちる頃にたけてくる。味覚の秋になくてはならない名脇役だ。
鬼皮と渋皮の二重包装はむくのにてこずるが、だからこそ一粒に存在感がある。<栗飯の栗母さんの箸が呉れ>森紫苑荘。幼い思い出につらなる素朴な情景は、王者松茸にも真似ができない栗の役どころである。
唱歌「里の秋」でも、栗の役割は大きい。♪ああ母さんとただふたり 栗の実煮てますいろりばた-----。終戦直後にラジオから流れ、復員者を待つ家族を励ました。今では誕生のいきさつを離れ、しみじみと歌い継がれる名曲だ。
甘味料が貴重だった昔、その甘味は尊ばれたそうだ。秋の夜長、つれづれなるままに、栗ひとつから連想がわく。

 天声人語より
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