2013年12月の記事


知恵を授ける「虚空蔵菩薩」
虚空とは空間のこと。
空間は宇宙を果てしなく広がり、どんなことをしても決して破壊されない。仏の限りなく深遠な智慧を、果てしなく(無尽蔵)、決して破壊されることのない虚空にたとえ、それをシッカリと蔵している(保っている)のが虚空蔵菩薩なのである。
仏の智慧という抽象的な概念を仏格化した菩薩で、かなり複雑な性格を持っている。しかし、古くから「智慧授け」の仏として信仰され、弘法大師もこの菩薩に一心に祈願したところ超人的な記憶力を授かったと伝えられている。
また、江戸時代のころから「十三参り」という民間信仰が盛んになった。これは13歳になった男女が虚空蔵菩薩にお参りして智慧を授けてもらうというもので、今も京都などでは人気の年中行事となっている。
京都・渡月橋の近くにある法輪寺は「嵯峨の虚空蔵さん」として知られ、毎年4月13日に着飾った子供たちが参拝して智慧を授けてもらう光景が今も見られる。そして、お参りした帰り道には決して法輪寺の方を振り返ってはいけない。振り返るとせっかく授けられた智慧を返してしまうというのである。
虚空蔵菩薩の名作として名高いのが京都・高雄の神護寺の五大虚空蔵菩薩である。対日如来の持つ五つの深遠な智慧でわれわれを悟りに導いてくれるといわれ、端正な顔つきの五体の虚空蔵菩薩が道内に安置されている。京都の東寺の観智院には馬や孔雀などの鳥獣に乗った五大虚空蔵菩薩像がある。こちらは中国で作られ、平安時代にわが国にもたらされた。重文に指定されている。

 読んで知る仏像より---瓜生 中
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上げ相場最高値納会
株価は57%上昇。
円安は22%進む。
円安株高は2014年も続くとの見方が多い。

紙面より
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三十三の姿に変化する「観音菩薩」
観音菩薩は、正しくは観世音菩薩という。
「観」は観察するという意味だが、人間の能力で観察するのではなく仏の智恵で観ること。つまり、すべての現実をまるごと観察することである。
そして、「世音」は世の中の音声、すなわち苦しみや悲しみにあえぐ世の中の人々が助けを求める声である。その声を即座に聞きつけてあらゆる手段で人々を救ってくれるという。
そして、観音菩薩は救いを求める人の性別や職業、身分や境遇に応じて三十三の姿に変身するという。貧しい人の前には貧しい身なりで、裕福な人の前には裕福な身なりで現れる。つまり、救いを求める人がいちばん相談しやすい姿で現れるのだ。
このような観音の変身を三十三変化身という。これに基づいて西国三十三観音霊場が定められ、京都の三十三間堂もこの数字にちなむ・
われわれのあらゆる要求に応えてくれる観音菩薩はすでにインドであつく信仰され、中国でも日本でも盛んに信仰されてきた。
この菩薩人気の秘密は今、現実の世界で苦しみ悲しんでいる人を即座に救ってくれる現世利益にある。そして、十一面観音や千手観音など、多彩な顔ぶれが登場してきた。
日本では西国三十三観音霊場を中心に今も盛んに信仰され、国宝や重文に指定されている観音像も多い。
湖北(琵琶湖の北側)の向源寺や奈良の法華寺の十一面観音などは誰もが認める名作で、ともに国宝に指定されている。また、浅草寺の観音菩薩は絶対秘仏で千年以上の間、誰の目にも触れたことがない。それでも「浅草の観音さま」の名で親しまれ、年間3千万人もの人が訪れる盛況ぶりだ。

読んで知るより-----瓜生 中
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隣国外交と企業の懸念
対話だけが隣国との抗争を回避し、経済、文化、外交で目指すべき姿だと確信する。その対話の糸口が見えないまま安倍首相の靖国参拝が行われ、自民党政権は2年目を迎えた。衆参両院のねじれが解消した今、少数正当や経済界の声も取り入れた柔軟な外交を展開する責任をこの政権は負っている。
今年、韓国の司法では戦時中の徴用をめぐり、個人請求権を認める判決が相次いだ。日本政府は「完全かつ最終的に解決された」との立場だが、被告は日本の民間企業である。
企業が判決を無視しても、韓国内の資産の差し押さえという最終手段がとられた場合、大綱は現実的に難しい。
たゅうごくの防空識別圏の設定も同様だ。日本政府は反発し、米国なども懸念を表明した。
だが、危険にさらされるのは日本の航空会社だ。このため、乗客の安全確保の観点から中国に飛行計画を提出するべきでは、との声も聞こえる。
韓国、中国ともに国際的な信認への配慮に欠けていることは間違いない。しかし、我が国の政府は、韓国司法の問題と知友極政府の暴走に対して、どのような戦略を持っているのか、それがまったく見えてこない。
民間企業は、国の対応を見守りながらも、民間としての経営判断が迫られる。企業には国内外に顧客や従業員、取引先など多くの利害関係者がいる。簡単には撤退はできない。
このような時にこそ、国家の明確な指針と外交成果が求められるのだが。

 経済気象台より------行燈
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首相の独断 外交にツケ
安倍首相の突然の靖国神社参拝が、批判や懸念の声が世界に広がった。「失望」を表明した米国、「遺憾の念」を示したロシア、「慎重な外交」を求めた欧州連合---。日本への逆風は中国、韓国にとどまらず、国際社会で孤立感が深まっている。
「日本包囲網」瞬く間に形成された背景には、首相が靖国参拝をごく限られた側近だけと決めたことがある。情報漏れを防ぐことを優先させたため、外交当局を交えて関係国の反応を十分吟味しなかった。
安倍政権が外交の柱に掲げた日米同盟の強化は参拝を境に暗雲がたちこめた。沖縄県の米軍普天間飛行場の移設先である名護市辺野古埋立の知事承認に絡み、小野寺防衛相と米国のヘーゲル国防長官が電話協議する方向で調整が進んでいたが、都合が会わないとして急きょ中止になった。関係者は靖国参拝が影響したかはわからないと歯切れが悪い。外務、防衛両省庁に参拝するとの情報が伝わったのは当日の朝。参拝から約1時間後、小野寺氏が外務省に駆け込み、岸田外相と対応を協議する慌てぶりだった。
外交ルートで中韓に参拝を伝えるのも直前になり、ほかの国々の多くには参拝後、首相の談話を紹介し、理解を求めるのが精いっぱいだった。
参拝への批判に対し、有効な手立てを講じる動きは鈍い。首相周辺は米国の批判を当初、「在日米国大使館レベルの報道発表だ」。その後、国務省が同様の声明を破すると、政府高官は「別の言葉から『失望』に弱めたと聞いている」と語った。

 紙面より
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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未来世代の富 守るために
選挙などを通じて望ましい政策を選ぶのが民主主義だ。ただそれは、いまを生きる私たちだけのために<現世>民主主義になっていないか。選挙権のない未来世代へのつけ回しを、いったい誰が止めたらいいのだろうか。
そもそも財政全体がそうだ。来春17年ぶりの消費増税に踏み切るまで、歴代政権は国民の声に配慮し、本格増税を先送りし続けてきた。この間、日本政府は維持できない規模の借金を抱えた。
今後厳しく歳出を削り、段階的に消費税率を30%超にまで引き上げたとしても、「財政再建に100年以上かかる」と指摘がある。
私たちは未来世代の富を先食いすることで増税を避けてきたのだ。無視できない規模でふくらむ先送り負担を、いまの世代がなんとしてでも減らさなくてはならない。
これは私たちメディアの問題でもある。未来世代の声に耳を澄ますべきだと、いまを生きる読者にどう納得してもらうか。わが身に引き寄せると途方もなく難しい課題だ。

 波聞風問より----原 真人
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辺野古埋立承認
1996年の日米合意から17年間にわたる普天間移設問題は大きな節目を迎えた。

紙面より
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8月に自殺した藤圭子さんの「夢は夜ひらく」はいまも耳から離れない。
<夜咲くネオンは嘘の花 夜飛ぶ蝶々も嘘の花----。倦怠という言葉を知らぬまま倦怠感を刷り込まれた記憶がある。
その歌を「怨歌」と称され、「陰」のイメージの濃い藤さんは実は冷徹なプロ意識の持ち主だった。作家の沢木耕太郎さんの近刊『流星ひとつ』で知り、感銘を受けた。79年にいったん引退を表明した直後のインタビューの記録である。
藤さんはふだんから自分の声を「貯めて」いた。「人とおしゃべりする声があったら、歌う声に残しておきたかったから」だ。だから周りからは無口だと思われた。それほど大切にしていた声をあるとき、ある理由で失うことになる。
聴衆は気にとめなくても、本人には別人の声としか思えなかった。「喉に声が一度引っ掛かって、それからようやく出ていくとこ」が美点だったのに、引っ掛かりがなくなり、声が澄んでしまったのだ。それから5年は何とか歌ったが、限界がきた。
自分の力量を分析する醒めきった目に驚く。ひとたび頂上に登った者は、転げ落ちるか、低くてもいいから別の頂に飛び移るしかない。ゆっくり降りるなんてことはできない。そう考えた藤さんはどこかに飛び移ろうとしたのだが----。
昨今、忘年会の巷で怨歌を耳にすることはあまりない。沢木さんによる手向けの花を味読しつつ、藤さんの気だるい歌声を思い出すことにする。

 天声人語より
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靖国参拝
安倍首相が取り戻す日本はやっぱりそこに。
八紘一宇のおとぎ話。
痛恨の極みは、決める政治の行き着くところ。

素粒子より
なぜ首相になると参りにゆかなければならないのか。
日本の現状を考えたらできないはずだ。
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来年度予算案 景気 下支え効果は
来年度の政府予算案は、17年ぶりに消費税率を8%に引き上げる「増税初年度」の予算となる。歳出の規模は過去最大で、景気を下支えする効果はありそうだが、個人消費や世界経済の動き次第では、一気に冷え込みかねない。税率を10%に上げるかを判断する来年度の景気はどうなるのか。
堅調な消費に支えられ、高い商品が売れる状況は、いまも続いている。しかし、政府はデフレの「脱却宣言」を出すことは今回、見送った。「デフレに戻る見込みがないこと」という条件を満たせば出すとしているが、来年4月の消費増税による消費の冷え込みなどで再び物価が下がり始めるケルンも残るからだ。
今回は「デフレ脱却」に向けた2度目の挑戦となる。政府は今後、賃金上昇の動向など各種の指標をみながら慎重に判断する方針。安倍首相は関係閣僚会議で「デフレ脱却に向けて着実に前進している。この道を迷わず進み、日本の隅々までこびりついていたデフレから完全に脱却していかなければならない」と語った。

 紙面より
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予算案
とらぬタヌキの消費増税で気が大きくなり。
借金麻薬からは抜け出せず。
既視感が襲う。
膨張予算を憂える歳末。

素粒子より
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来年度の政府予算案決定 過去最大の規模に
一般会計の総額は過去最大の95兆8823億円とした。来春の消費増税で税収は増えるが、増税分を充てる年金や医療などの社会保障だけでなく、公共事業や防衛、農業など主な項目で軒並み増え、歳出の膨張に「歯止め」がかからなかった。
17年ぶりの消費増税を控えた来年度予算案は、家計に負担増を求める一方、どこまで予算のムダを削り、約1兆円の借金を抱える財政を立て直す姿勢を示せるかが焦点だった。
総額の4割超を借金で賄う「赤字体質」は変わらず、国の借金残高は来年度末までに30兆円余り増える見通しだ。

 紙面より
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銃弾貸与
緊急という朱印を押せば例外という先例ができる。
堤に開いた5.56㍉のアリの穴。
弾薬をはこぶサンタに下心。

素粒子より
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日本の多彩な食文化の証である。
長く伸びた国土で、異なる気候風土や山海の恵みが、土地ならではの「食」を育んできた。いまの季節なら鍋ひとつにも色んな国ぶりがある。その鍋料理にふさわしい夜を、作家の幸田文が書いている。
「鍋ものは雪より多分こがらしのほうがいいかとおもうのだ」。木枯らしが裸木を鳴らして吹く夜に、ものの煮える音がたぎってくれば、うまさと酔いは倍増しであると、東京で暮らす身には、この感覚はうなずける。
季節風は雪を降らせて山を越え、関東平野を渡り東京で木枯らしになる。一方で、日本海側の地方なら、私感ながら鍋はやはり雪の夜かと思う。しんしんと積もる白一色に窓明かりがこぼれ、さて囲むのは何の鍋だろう。
二十四節気は大雪から、あす冬至へ。南瓜や小豆粥を食べる風習はすたれ気味だが、今年は和食がユネスコの無形文化遺産になった。季節の移ろいや年中行事との関わりが評価されたと聞けば、折しも週末、家族で食して息災を願うのも悪くない。
列島を締め上げるように、天気図は冬の縦縞が並ぶ。東京都心でもきのう、平年より14日早い初雪が降った。こんな日は津々浦々、食卓に立つ湯気そのものがごちそうになる。鍋でも粥でも、南瓜でも。

 天声人語より
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現実と幻想との境界で--千の風に、千の風になって
私のお墓の前で
 泣かないでください
 そこに私はいません
 眠ってなんかいません
 千の風に
 千の風になって
 あの大きな空を
 吹きわたっています

幼友だちの妻ががんで死去、その追悼文集に掲載された詩だったという。
元は英語の詩だった。アイルランド共和軍のテロで死んだ青年が遺書のよ
うに両親に託していたことをBBCが放送した。
9.11テロの翌年の追悼集会で、11歳の少女が朗読した。
映画監督H・ホークスの葬儀で俳優のJ・ウェインが朗読した。
だが、いつ、誰がつくった詩かがわからない。

これらの出来事の少し前、がんで闘病生活をしていた先輩記者を励ます会
を催した。そこでこんな話をした記憶がある。
「死んだらとりあえず、僕たちは煙や灰、骨になる。僕を形づくっていた
素粒子たちにとっても別離のときです。しかし、素粒子たちがいつか再会
を図ることがあっても、ふしぎではないでしょう。はるか遠い、永遠に近
い未来のことかもしれません。『僕』が再結集する日を夢想したりします

いま思えば、「煙になる」のは「風になる」のとほぼ同じことだろう。現
実と幻想とをつなぐのが「風」である。
そして死は現実と幻想との境界に起きる「何か」だ。

 コラムニスト・小池民男
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政府見通しでは来年度実質成長率1.4%
2014年度の国内総生産の成長率を物価変動の影響をのぞいた実質で1.4%とする見通しを閣議了承した。来年4月の消費増税で景気は一時的に悪化するが、年度を通じては公共事業などを支えに景気の回復が続き、5年連続でプラス成長になると見込んだ。
14年度の成長率は、8月時点で実質1.0%と試算していたが、上向きに直した。増税にそなえた5.5兆円の経済対策が、14年度の実質GDPを0.7%押し上げる効果があると見込んだ。ただ輸出や設備投資が思ったほど伸びておらず、成長率を押し下げる。
13年度の実質成長率からは減速する。理由の一つが増税前の駆け込み需要だ。13ねんどの実質GDPを0.4%押し上げる代わりに、反動が出る14年度は0.4%さがる。デフレ脱却に向けて着実に進展していく見込みだが、物価の上昇にあわせて賃金が増えなければ消費は落ち込み、デフレ脱却は遠のく。

 紙面より
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子どもにとって本当に大切なことは、人として抱きしめられる心地よさだ
こどもにとって本当に大切なことは、十分に愛される経験です。愛された経
験があれば、外でつらい思いをしても、耐えていける力となります。あるい
は相手につらい思いをさせるような、ひどいこともしないものです。かけが
えのない自分であることをしっかりと実感して育った子は、他の人のことも
尊重できる心を育んでいきます。
こともを愛するためには、お母さんにだけ努力を求めるのは酷だと思います
。例えば子どもを抱けないお母さんは、夫から抱かれていない場合が多いの
です。夫から心も体も優しく抱きとめてもらえない、話も聞いてもらえずに
苦しんでいる母親が少なくありません。夫婦関係もある種バーチャルになっ
てきているのでしょうか。素直に触れ合うことを避けている。子育て中の母
親は家の中へ閉じこめられて、夫との会話もままならない。自分が自分であ
ることを証明するのは、この子が立派に育ってくれることだけと思いつめ、
育児書と首っ引きになるような育児をしていたら、やはり楽しくなくなって
しまうのも、無理がないように思います。
お母さんの中には、子どもを抱くことは、甘えさせて、自立をさせなくする
と思っている人もいます。また、子どもは抱いてもらえないことについて「
私はもう大きいから」と我慢してしまいます。やっぱり、気持ちでなく頭で
考えてしまうんです。もっと自然になって----と思います。

 同朋新聞より
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日韓、まだ米国頼みですか
日韓は新しいトップが決まって1年たっても首脳同士がまともな対話すらできない関係に陥っている。
いたましい現状を日本政府関係者は朴槿恵問題、韓国側は安倍問題と呼び、それぞれ相手の首脳が最大の支障になっていると嘆く。
周囲がどれだけ汗を流しても朴大統領が首をたてに振らない。せめて安倍首相は過去に関する『談話』を踏襲すると明言すべきだ----。
そんな中、わずかではあるが、日韓の政治関係に明るいきざしが見え始めた。年明けにも外務次官協議を模索し、うまく転がれば春ごろまでに首脳会談を、とお互いにイメージできるところまできた。
だが、悲しいかな、今回も変化のきっかけには米国が大きく影響している。
米国は、安倍政権の歴史認識に危うさを覚えながらも、朴大統領の異常なほどの頑固さに業を煮やし始めた。そんな空気を察知した韓国政府が重い腰をあげつつある。
一方の安倍政権は、米国が嫌がる慰安婦問題などで持論を展開せず、韓国と真正面から向き合うことは避けて、外面を整えようとしている。
日韓の対話が進むことは望ましい。だが、和解に近づけようという気持ちがお互いになければ距離は縮まらない。それは何より今日までの日韓関係が証明している。
ケネディ大使の着任は韓国でも大きな話題となった。米国の関係改善のお膳立てを期待するのが悪いとは言わないが、いまだに自分たちで対立を乗り切れない日本と韓国はなんともなさけない。

 社説余滴より----箱田哲也
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高齢者の肺炎予防。5年に一度はワクチン接種を
高齢化が進み、肺炎による死者数が急増しています。2011年には、がん、心臓病に次ぐ、日本人の死因の3位になり、年間約12万人が命を落としています。65歳以上になると、肺炎による死亡リスクはぐんと高くなるためです。
高齢者の肺炎は、命を奪う危険な病気だという認識を持ち、予防が重要だ。
肺炎は主に、肺炎球菌やマイコプラズマなど様々な最近の感染が原因で起こる。若いうちは、抗菌薬による治療ですぐ良くなり、命を落とすことはほとんどない。
一方、高齢者はいったん発症すると何度も再発を繰り返す人が多く、命にかかわる。薬が効かない場合もあり、まずはかからないようにすることが大切だ。
もっとも有効とされるのが、原因の3割を占める肺炎球菌のワクチン接種だ。65歳以上では5年に1度、接種することが望ましい。
特に、インフルエンザにかかった後は肺炎にかかりやすいので、肺炎球菌とインフルエンザのワクチンをあわせて接種しておくとさらに効果的という。
今のところ公的な定期接種の対象ではないが、自治体によっては接種費用の助成もある。
口のなかを清潔に保ち、入れ歯の調子を整えるなどのケアも重要だ。高齢になると、食事のときにむせたり、寝ている間に唾液が気管に入ってしまったりして、口のなかにいる細菌が肺に入って肺炎を起こすリスクが高まる。
粗食を好み、肉や動物性脂肪をとらない人は要注意。たんぱく質などの栄養が足りない状態になると体力が落ち、肺炎にかかりやすくなる。高齢者は積極的に脂質、たんぱく質を取るべきだ。喫煙者や糖尿病の人も、肺炎のリスクが高い。
高齢者の肺炎は、素人目には一見、ただの風邪と区別がつかないことが多い。あまり熱が高くなくても、ぼんやりしているなど、周囲の人が見て少しでも「おかしいな」と感じるところがあれば、積極的に医療機関を受診させるようにしたい。

 体とこころの通信簿より
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賃金は上がるのか?
アベノミクスの成否に絡み、賃金動向が話題になっている。10月の実質賃金指数は前年同月比で1.3%下落した。これで4カ月連続の下落となった。
この下落を、どのように評価したらいいのだろうか。まず注意することは、実質賃金指数の作成方法だ。この指数は、名目賃金指数を消費者物価指数で割ることで作られる。消費者物価指数は、電気料金などのエネルギー関連価格の値上がりで大幅に上昇している。この値上がりにより、実質賃金の下落は過大に出ている可能性が高い。
アベノミクス始動以来、実質賃金指数はまず上昇が続き、それから下落している。短期的にはさまざまな動きがありうるので、あと数カ月は様子を見てから判断すべきではないか。
実は、景気回復期での賃金動向は、経済学の分野でも、ケインズ以来の論争点だ。
ケインズは景気回復期には実質賃金は下がると考えた。それに対し、景気の回復で実質賃金は上がっているとの批判も強かった。
理論的にはどちらもありうるが、戦後の日本経済を見ると、実質賃金はインフレの時に上がり、デフレの時には下がっている。「狂乱物価」の1970年代ですら実質賃金は上がっていた。
安倍政権は賃金を上げようと必死だ。
経済界に対する要請がどこまで浸透するかは不透明だが、大胆な金融緩和で景気が回復し、物価が上向いているのであれば、実質賃金は基本的には上がっていくのではないか。最大のポイントは、来春の消費増税が景気に与える影響だろう。

 経済気象台より----AS
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あぶさん
団塊とともに生きたあぶさん、退団へ。
咲けと長尺バットの代打時代も懐かしく。
反逆児は中央などに目もくれず。

素粒子より
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米、量的緩和縮小
FRBの金融政策を決める連邦公開市場委員会は、景気を刺激するために市場に大量のお金を流す「量的緩和」の縮小を決めた。2008年秋の金融危機後、断続的に進めてきた巨額の米国の量的緩和が「出口」に向かって動き出した。
量的緩和を縮小させ始めるのは、「効果」よりも「コスト」のほうが大きくなってきたと判断したことを意味する。バブルを招かないかどうか目配りしたほうがよいところまで米経済は回復してきていると言えそうだ。
異例の緩和策を巻き戻していくなかで、市場とどう対話し、各国経済への悪影響をどうやって抑えるのかはFRBにとって今後の大きな課題だ。

 紙面より
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米国が量的緩和を縮小しやっと出口見える。
さて異次元にあふれた日本の金は、天下を回れど我が家に届かぬまま。

素粒子より
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おぼろに潤む春の月。
涼しく光る夏の月。さやかな秋の月。それらとは違って冬の月には凄みがある。今夜は晴れ間があれば、北風に磨かれたような満月が、きりりと空に浮かぶはずだ。
約400年前、自作した望遠鏡でガリレオが初めて観察した天体が、やはり冬の月だった。完全無欠で鏡のような球体と信じられていた表面に、幾多のクレーターを見つけた驚きを自著に記している。
そのガリレオも眺めたことがあったろうか、今では「虹の入り江」と名がつく平原に、中国の無人探査機が着陸に成功した。米国と旧ソ連に続く3カ国目になる。ゆくゆくは人を送り込む計画というから、技術力は侮れない。
未来の資源への期待ゆえか、昨今、改めて月に目が注がれているという。科学の進歩とともに神話や俗説は葬られてきた。月の都はなく、地球から見えない裏側に結集して侵略をもくろむ異星人もいなかった。といって、地球人同士の縄張り争いになるようでは困る。
月夜のロマンからはほど遠く、「権益確保」なる言葉が登場する昨日の記事だ。
知ってか知らずか、手つかずのあばだ面の天空で「寒けく澄める」光を静かに放っている。

 天声人語より
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AIJ前社長に懲役15年
全国17の年金基金から計248億円をだまし取ったとして、詐欺と認定。浅川被告を首謀者と認定し、求刑通り懲役15年を言い渡した。

紙面より
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景況感6年ぶり高水準
12月の短観は、指標となる大企業・製造業の景況感が4四半期連続で改善し、6年
ぶりの高水準となった。中小企業でも非製造業は約22年ぶりのプラス。
景気回復には広がりが出てきたが、先行きへの見方は慎重で、設備投資は伸び悩んでいる。
大企業・製造業はプラス16で、大企業・非製造業のDIは6?改善のプラス20で、4四半期連続で改善した。
中小企業では、製造業がプラス1と10?改善。非製造業も5?改善してプラス4となり、1992年2月以来、約22年ぶりのプラスだった。

 紙面より
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実質成長率1.3%に
内角府は2014年度のGDPについて、物価の変動を除く実質成長率の見通しを1.3%とする方向で調整に入った。
消費増税による景気の原則を経済対策で下支えし、1.0%として夏の試算から上方修正する。
ただ、現段階の13年度の見込みから(2.8%)半減する水準だ。
14年度は4月から消費税率が8%になって消費を冷やすほか、増税直後は駆け込み需要の反動減の影響も大きい。このため、年度当初はマイナス成長になる見込み。

 紙面より
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若者ばかりではないけれど画面を見つめっぱなしの人が街にあふれる。
ソーシャルネットワークでどこかにつながっている人々である。
いまや日本は「つながりすぎ社会」だという議論を本紙文化面で読んだ。
哲学者の千葉雅也さんと批評家の浅田彰さんの対談だ。新進気鋭の千葉さんは、最近はやりのLINEなどを通じた過剰な「接続」が、むしろコミュニケーションを空疎にし、形骸化させていると指摘する。どこかで断ち切ることが必要ではないか、と。
社会の中で孤立する人が増える一方で、つながりすぎが心配される。矛盾した現象では多分ないのだろう。「個」であることと、人の輪をつくること。二つのことを各人の中で調和させる。それが大切であり、かつ難しいのだろう。
時には独り灯火に親しみ、書をひもとく。数多ある先人の優れた文章を味わう。若い人に勧めるととすれば、誠に月並みなことになる。目を痛めないようほどほどに、と付け加えつつ。

 天声人語より
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中国
凍る月を見上げれば寂しき仙女とウサギがいるそうな。
中国製の。
これも防空圏の拡張と思えば詩情も吹っ飛び。

素粒子より
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オリンピックに五輪をあてのは、読売新聞記者の故・川本信正さんだった
五つの輪が五つの大陸を表すのはよく知られている。欧州で始まり、3回目には北米へ。アジア初は49年前の東京だった。次回の南米ブラジルは、「五輪の歴史に新しい大陸を仲間入りさせてほしい」と当時のルラ大統領が訴えて金星を射止めた。
そして7年後には再び東京に戻ってくる。日本漢字能力協会は「今年の漢字」を「輪」と発表した。毎年、公募をして一番多く寄せられた字が選ばれる。「おかえり、五輪」「ようこそ、五輪」の思いを込めた人が多かったのだろう。
人のつながりを「輪」に例えることもある。苦難があれば善意と支援の輪が広がる。一方で、憎しみの連鎖というのも一種の輪だろう。この輪のために止まぬ戦火がある。
悪しき連鎖を断って、許しの輪を広げたのが元南アフリカ大統領のマンデラ氏だった。「憎むように生まれついた人間などいない。人は憎むことを学ぶのだ。----ならば愛することも学べるだろう。愛は憎しみよりも自然に人の心に根付くはずだ」
思えば幹事は濃密な文字で、ひと塊の直線と曲線から、想像は色んな事物や場面へと広がっていく。アフリカ大陸はまだ五輪の開催と縁がない。清水寺での恒例の墨書に、五つの輪の慣性を願掛けした。

 天声人語より
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がん予防も運動から
日本人のがんによる死亡は1960年代から増え続けています。がん統計によると、
2005年の患者数は67万人、死亡数が34万人と、約半数の方が亡くなっている。
74歳までにがんになる確率は47%で、74歳までにがんで死亡する確率は21%。
2人に人のはがんになるということだ。
米ハーバード大の有名な研究では、がんの要因はたばこが30%を占め、食事や肥
満など生活習慣による影響も大きい。日本人では、たばこによるがんは、年間約
9万人に上る。そして肥満もがんのリスクになる。私も14年ほど前は、不摂生で
体重が85㌔ぐらいあった。血圧も180ぐらいで、コレステロール値も300近く。
思い立ってダイエットを開始。約半年間で25㌔減らし、今もその体重を維持して
いる。
その方法は、低炭水化物ダイエット。海外の論文を読んでこれだと考えた。徐々
にご飯、パン、麺類を減らしておかずをメーンにするもの。カロリーはタンパク
質で取った。自分で自分を褒めながら続けた。ジョッキングを始め、マラソンに
も挑戦している。
がんを防ぐにはまず、適度な運動に加えて、禁煙、健康な食事、検診だ。日本の
がん検診受診率は2割を切る状況で、先進国で最低だと言われている。
ただ、それでもがんになってしまう人は多い。その時は、医師とコミュニケーシ
ョンをよくとって信頼できる情報を得て、自分を責めず、頑張りすぎず、あきら
めないで欲しい。

 紙面より---勝俣範之
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監督の小津安二郎は「映画ってのは、あと味の勝負だと僕は思っていますよ」
と後に語っている。その術に心ふるわせたファンは多かろう。世界的な巨匠の、きょうは誕生日にして命日。生誕から110年、没して50年にあたる。
作品の多くは、家族や人のつながりを「無常の相」としてとらえる。古き良きものが崩れていく現実が淡々と示される。作詞家の故・阿久悠さんは小津映画を見ながら、家の間取り図を描いたことがあったそうだ。
そこでは家族それぞれが、他の家族を見るともなく目の端に入れながら暮らしている。盆栽をいじる父、料理する母、本を読む妹、グローブに油を塗る弟----。「絆」という語をあまり叫ばずにすんだ時代かもしれない。
いま、「孤」という字が社会にのさばる。むろん家族にも地域にも煩わしさや重荷はある。それを嫌って、つながりを断ち切る方向にアクセルを踏みすぎて来なかったか。功と罪を、古い映画は問うているかのようだ。
「おれは豆腐屋だから豆腐しか作らない」と言って作風を変えなかった。今ならどんな映画を撮るだろう。その墓は鎌倉の円覚寺にあって、「無」の一文字が刻まれている。

 天声人語より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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私たちこの法律が施行されたときに一般市民が罪に問われる可能性
専門家の助言や過去の事例をもとに何回も報じてきた。こうした懸念を非現実的と批判する人たちがいる。しかし、治安維持法を含め、この種の法律は拡大解釈を常としてきた。
税金によって得られた政府の情報は本来、国民のものだ。それを秘密にすることは限定的でなくてはならない。わたしたちは、国民に国民のものである情報を掘り起して伝え、国民の知る権利に奉仕することが報道の使命であることを改めて胸に刻みたい。
戦後の日本社会は、権力闘争も政策対立も、暴力ではなく言論で解決する道を選んだ。ときに暴力で言論を封殺しようという動きも、自由な言論を支持するこくみんがはねのけてきた。言論の基となる情報の多くを特定秘密という箱の中に入れてしまう法律は、70年に及ぶ戦後民主主義と本質的に相いれない。

 紙面より---杉浦信之
マスコミも国民の言論を誘導しようとしすぎではないのか。
今回の問題も、反対ならどのマスコミも取り上げるのが遅かったのではないか。
事前にもっとアピールするべきだったのではないのか。
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アベノミクス
企業に減税の愛想、個人に増税の強面。
派遣は使い放題、就活はブラック企業。
つながらないアベノミクスの輪。

素粒子より
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主人の存在はむろん絶対だった。江戸の後期は大番頭も負けてはいなかった。
商人の心得帳には、「もし店に関する一大事があれば、主人を隠居させる権限も有する」などとあったという。ぼんくらな主人も中にはいたのだろう。
21世紀の隣国では、若主人が大なたを振るったようである。北朝鮮の事実上のナンバー2、張成沢・国防副委員長が失脚したと伝えられた。金正恩第1書記の後見人とされ、いわば大番頭格だったが、世襲の3代目はやはり絶対的である。
売国行為や、資本主義に浸った生活が指弾され、一派の粛清が行われたそうだ。事情通によれば張氏とは、中国やベトナムを手本に開放経済を模索していた人物という。
首都の平壌に限れば、北朝鮮は変わりつつあるらしい。車や携帯電話が増え、服装はカラフルになった。ゆえに若主人が大番頭の権力伸長を恐れたのでは、と見る向きもある。毎度ながら乏しい情報を「たら」と「れば」でつなぐ推測ではあるが。
「杯中の蛇影」などという。疑いが生じれば飲み物にもヘビが入って見える。そんな意味だ。恐怖支配は己が心にはね返る。独裁者は底なしの孤独を深め、疑心が暗鬼を呼ぶ。父親の死去から17日で2年、金正恩氏の心中はどうなっていよう。
なけなしの体力を核と軍備に費やす国に、また民衆が凍てる冬である。大番頭が失せ、正恩氏がさらに権力を束ねる可能性もある。忠誠心競争、讒言----。独裁者の身辺の、寒々とした図が浮かんでくる。

 天声人語より
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軽減税率時期あいまい
与党税制大綱を決定するが、食料品などの消費税率を低く抑える軽減税率については「税率10%時」に導入することで合意した。

紙面より
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TPP年内合意断念
TPP交渉の閣僚会合は、参加する12カ国が「協定の完了に向けた実質的な進展が見られた」とする共同声明を発表し、閉幕した。
「関税」「知的財産」「競争」の難航3分野はまとまらず、目標の「年内合意」を断念した。来年1月下旬に再び閣僚会合を開くが隔たりは大きく、交渉が長期化する可能性もある。
焦点となった日米の関税交渉をめぐっては、日本がコメなど農産品5項目の関税維持を一貫して主張。譲歩案も作成したが、米国はすべての関税撤廃をの姿勢を崩さず、両国の溝は埋まらなかった。

 紙面より
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マンデラ
それは祭りのように。
巨大なスタジアムで人々は歌い、踊り、マンデラ氏を送る。
闘志と宥恕の人にふさわしく。

素粒子より
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南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が、96歳で天に帰っていった。
大仰でなく、虐げられた人々の勝利のために天が用意したような人だった。白人による支配と差別は4世紀に及び、黒人は憎しみをたぎらせた。長かった暗黒の歴史を、双方の融和のうちに終わらせた。まれな政治家にして、「許し」を説く慈父のような指導者でもあった。
若くして人種隔離政策への抵抗に身を投じ、捕まる。悪名高い刑務所ロベン島などで27年間の獄中生活に耐えた。閉ざされた歳月はマンデラ氏を不屈のイメージで染め、生きながら伝説になっていった。
71歳で釈放されて4年後、島を再訪した。「一番悲しかったのは、母と息子が相次いで亡くなり、葬式にも行けなかったことだ」と語り、不屈の人が記者の前で初めて涙を見せたという。
闘い続けたその生涯に、人が人らしく生きる権利を思ってみる。自由と平等にせよ、参政権にせよ、いまでは当たり前のことを勝ち取るために史上流された血と涙の量はどれほどになろう。むろん「知る権利」もである。
大統領就任演説で「人権が融和する虹の国をつくろう」と語った姿は忘れがたい。遠い夜明けへ歩む抑圧された人々を、言葉と行動で勇気づけてきた。掲げるこぶしのあれほど高かった人を、ほかに知らない。

 天声人語より
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王様
小さな王様Cの下から家来が去り、よその家来と語らって。
また小さな王様ができるの、と民は見分けがつかず。

素粒子より
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GDP下方修正
2013年7~9月期の国内総生産の2次速報は、物価の変動を除いた実質ベースで、前期より0.3%増、年率換算で1.1%増だった。11月の1次速報から大きく下方修正した。
12月に入って発表された法人企業統計で、設備投資が前期比マイナスとなったのが響いた。個人消費は上ぶれさせたが、企業在庫、住宅投資、政府支出も、見込みよりも小幅で伸びが鈍かった。

 紙面より
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 みんなの党
番頭がけんか別れ。
年末に看板をあげたがる政党商法。
みんなの看板には裂け目が入り、誰の党だか。

素粒子より
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品よく落ちぶれたら?
これからの日本は、経済活動にしても政治にしても、欲深さや不正直ではなく、本当の意味で品格が求められているのではないか。
高度成長期とバブル経済、そしてその崩壊、リーマン・ショック。日本人は様々な経験をし、数々の修羅場を乗り切ってきた。これからは、成長から成熟へ転換する時代にしていかねばならない。
品よく落ちぶれたと言えるのは英国。世界を支配するまでになったが、2度の世界大戦以降、世界各地の植民地をほとんど独立させたあたりから経済力は衰退し、他国の後塵を拝するようになった。
そして「ウィンブルドン現象」といわれる、英国企業が外資により淘汰される事態に陥った。だが、国民はどうだろう?
現実を受け止め、英国人としての誇りと文化を守り、世界で活躍している。
日本は国内総生産で中国に抜かれ、やがてインドも上をいく。少子高齢化で国内経済は縮小する。しかし、萎縮することはない。教養があり、正直で誠実な、成熟した日本人を世界に誇りたいものである。

 経済気象台より---井蛙
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動物と人の愛と絆を生かして
昨年日本に本部を置く、新しいNPO法人「動物と人の愛と絆促進協会」の設立を請求した、青木恵子さん。
動物との触れ合いを通して、子どもに命の尊さを教え、孤独に暮らす人々、虐待で傷ついた子ども、ホスピスなどで不安を抱えた人々の心を癒せるのではないか。そう考えたのです。背景には、青木さんがロッキーさんを失い、悲しみに沈んでいた時、ロッキーさんの愛犬「ムギ」が、青木さんの顔をなめ、寄り添ってくれて、心から癒された経験にあったそうです。
私は青木さんから様々な相談を受けました。NPOの理事長は青木さんが務めますが、彼女のプランに共鳴した私は、名誉会長を引き受けることを決めました。帰国後の8月末には、都内で発足会見を開きました。
私は既に聖路加国際メディカルセンターで、動物介在療法=アニマルセラピーに取り組んできました。小児病棟やホスピスに愛犬、愛猫が来ると、みな笑顔になのます。
子どもたちに命の大切さを教える私の「いのちの授業」でも、動物との触れ合いが生かせるはずです。ペットは人間の慈しみがなければ、生きていけない弱い存在です。子犬、子猫だった時だけ可愛がり、年老いたら関心を失ってしまう。そんな子供たちがいるかもしれません。ですが、老いた動物たちにも、彼ら特有の落ち着いた優しさや魅力があります。子どもたちには早い段階で、弱い存在を慈しむ心に気付いてもらいたいものです。

 101歳・私の証 あるがまゝ行くより----日野原先生
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ドイツを変えた危機感
ドイツが元気だ。経済は底堅く回復し失業率も低い。経常黒字は拡大を続け、他国からはやつかみの声が上がる。強さの理由を、弱いユーロに求める向きが少なくない。そのおかげで輸出競争力が強まり、経済成長を牽引しているというわけだ。
しかしそれ以上に重要なのは、ドイツが労働市場改革という「身を切る」変革によって競争力と抵抗力を強めてきたという事実だ。
労働市場改革は、労働コストを生産性に見合った水準に調整=抑制することで失業を減らし、競争力と成長力をた高めたのだ。

 経済気象台より---山人
それは個人の感想だ。やはりユーロの弱さが一番の貢献だ。日本も円安(120円台)になれば良くなる。
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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中国は
来日したバイデン氏は、きょう慌ただしく北京に向かう。中国が東シナ海に防空識別圏を設けたことで、日・中・韓の宝暦はにわかに緊迫感を帯びることになった。国際社会の常識が通じにくい大国への、明快な言葉がその口からほしいものだ。
ただ、なぜ副大統領の訪問直前にこの挙に出たか、米側も読めていないという。真の 強硬姿勢なのか、内向けの勇ましさの演出なのか。読みの浅さも深読みのしすぎも、対応の誤りを招きかねない。
今の中国に、巨象が自転車に乗る図を思う。格差や公害、腐敗をはじめ発展の矛盾は覆いようもない。外に敵を作ってナショナリズムをあおり、内では経済成長の果実を与え、ペダルをこぎ続けないと一党独裁という自転車は倒れてしまう。
内情を思えば、日本が一緒に熱くなっても徳はない。ただ日中関係という燃えやすい木造建築を前に、あれこれ仕掛けてくる国である。沈着と決然の加減が、日米ともにいよいよ難しい。

 天声人語より
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南アマンデラ氏死去
ビバ! マンデラ氏の釈放に人々は叫んだ。
かつてテロリストと呼ばれた人。

素粒子より
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格差放置すれば制度揺らぐ
社会保障における世代間格差の一番の原因は、少子高齢化という人口動態だ。より多くの高齢者の生活を、より少ない現役世代で支えないといけないから格差が拡大する。
そうである以上、世代間格差を高齢者のせいにすることは正当ではない。人口動態上の変化は、あえていうなら誰のせいでもないからだ。
では、世代間格差そのものは誰のせいでもないとして、その格差が是正されず、放置されているのは誰のせいだと考えればいいだろうか。高齢者のせいだろうか。
そうとは言い切れないだろう。むしろ、多くの政治家やマスコミが、絶対数としても多く、投票率も高い高齢者の声を過剰に意識して、この問題を正面から取り上げてこなかったことが大きな要因である。だとすれば、それは現役世代の責任でもある。
社会保障における世代間格差がなぜ問題かといえば、それが制度の持続可能性を危うくしてしまうからだ。
いまや多くの若者が「年金なんて払っても戻ってこない」と考えている。格差を放置すれば、このように社会保障制度への信頼を損ねる。信頼がなくなれば、誰も負担しようとは思わなくなるだろう。そうなれば制度そのものが崩壊する。
少子高齢化の流れの下では、若者も時がたてば「多数派としての高齢者」となる。
その点で世代間格差とはまさに世代を超えた問題なのだ。
それは決して特定の世代の間の利害対立にとどまらない。
制度の持続性という長期的な視点の下で、議論されるべき問題なのである。

 未来への発想委員会より---津田熟大教授・萱野稔人
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診療報酬改定
来年4月の診療報酬見直しで、安倍政権は改定率を実質的にマイナスとする方向で調整に入った。財政が厳しいため、医療費と国民負担が膨らむのを抑える。

紙面より
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景気回復で財政破綻は回避できるのか
景気回復のためには、足元の財政悪化はやむをえないのか。経済理論の世界では水掛け論が続く。しかし理論ではなく事実に基づいて考えるのなら、結論は明確にノーだ。
事実① 政府の税収は、過去最高のバブル景気の頃でも年間約60兆円と、現在の政府歳出約90兆円の3分の2のレベルだった。
事実② 日本の社会保障費は75歳以上人口(後期高齢者)の絶対数に連動して倍増してきた。そして後期高齢者は今後20年間になお1.6倍に増える。
事実③ 日本の15~64歳人口(生産年齢人口)が減少し始めた90年代後半から、就業者数も微減を続けている。その後の輸出増、公共投資増、金融緩和、規制緩和はいずれも就業者数を増やさず、内需も税収も拡大しなかった。
いくら景気が回復しようと歳出削減と増税を行わない限り財政破綻は回避できないし、いくら景気対策を売っても人口減少に伴う就業者数の減少を食い止められない。
「景気」というマジックワードが思考停止をもたらし、年齢別人口の絶対数の増減という事実の直視を妨げ、常識的な対処を遅らせている。
「景気」の神聖視は、21世紀の人類に取り付けた厄介なイデオロギーである。現実と乖離したイデオロギーの誘惑を、「年収の2倍を使う生活は続かない」という本質を突いた認識で退けられる「市井の常識人」をいかに増やせるか。財政破綻を回避できるかは、子どもでもわかる常識が、ノーベル賞の権威を振りかざす空理空論に勝てるかどうかにかかっている。

 未来への発想委員会より---藻谷浩介
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震災1000日
山川草木に仏を見いだす比叡山の回峰行。
人も森も水もとの悪道へ突っ走ろうとする国。
震災から1000日。

素粒子より
いつまで今日で何々月だ、日だとマスコミは騒ぐのかな---。
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設備投資2期連続増
7~9月期の国内企業の設備投資は、前年同期より1.5%増えて、8兆9424億円だった。
プラスは2期連続で、微増だった4~6月期よりプラス幅を広げた。景気の回復をうけて設備投資は上向きつつあるが改善しているのは非製造業が中心。
製造業は4期連続で前期を下回った。

 紙面より
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流行語大賞
大賞の中で「じぇじぇじぇ」だけは浜に根付いた言葉。
驚愕、驚嘆いずれの年やら。
暦の最後の1枚を見つめつつ。

素粒子より
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戦場での負傷はいつの時代も「名誉の」と形容されてきた。
昭和の戦争でも、多くの日本兵が失明や手足を失うなどの重傷を負った。「名誉」で傷は治らない。後遺障害を抱えた人たちは、戦争が終わっても厳しい生活を強いられた。
そうした元兵士でつくっていた日本傷痍軍人会が、解散した。会員の減少と高齢化で運営が難しくなったためという。かつて35万人いた会員は今年は5千人に減り、平均年齢は92歳になったそうだ。
一方で、それは戦後日本が傷痍軍人を生まなかった証しでもある。最後の会長、91歳の奥の義章さんが言う。「戦争がなくて平和が続いたから、その結果ですよ」。不戦の歳月は68年に及ぶ。
およそ戦争は、権力者が始めて、若者がかり出される。帆船の川柳人で知られる鶴彬に<万歳とあげて行った手を大陸において来た>がある。腕を失った帰還兵であろう。名誉の戦死も負傷も、若い肉体の痛切な悲劇に他ならない。
戦争体験の中でも、戦争体験を語りうる人はわずかになった。会の活動に幕は下りるが、戦後生まれの世代が動かす今の日本である。あらぬ道に迷いこまぬよう、見守って頂ければと思う。

 天声人語より
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国立競技場
久しぶりに満員の早明戦。
ユーミンの時代そのままの歓声と芝の匂い。
ここにだけまだあったノーサイド。

素粒子より
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医療費2割負担へ
特例で原則1割に据え置かれてきた70~74歳の医療費窓口負担について、安倍政権は、来年4月から順次、2割に引き上げる方向だ。医療財政が厳しいため、6年間続く特例を打ち切る。来月上旬にまとめる経済政策に方針を明記する見通しだ。
70~74歳の窓口負担は法改正で2008年度から2割に引き上げることが決まっていた。しかし、歴代政権は反発を避けるため、1割のまま据え置いてきた。
政府は4月以降に新たに70歳になった人から順次、2割負担を適用する方向で、与党側と調整中。負担割合は69歳まで3割だが、70歳になった時から2割に下がる。すでに70歳になっている人は1割のままだ。

 紙面より
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『覚醒 観世音菩薩 慈悲の心』
ご開帳は、観世音菩薩様に皆様方の目の前に御出ましいただき、一人ひとり
と『縁』を結んでいただくというものであります。
私たち日本人が古来より大切にしてきた『謙虚な心』『慈しみの心』はどこ
へ消えてしまったのでしょうか。今一度、「命の尊さ」、「人を思いやる心
」というものを考えなければならない時なのです。まさに此処に、観音様の
大きな慈悲の心に触れていただきたいと願っているのであります。
観音様は最も慈悲が深い仏であり、様々な人の姿を借りて困っている人を助
けると説かれています。実は慈悲の心というものは、観音様ほど大きくなく
ても、自分の心の中にもちゃんと存在しているものでもあります。悲しいか
な、便利さやわがままの実現ばかりを追求している現代の風潮の中で、だん
だん気が付かなくなっているのであります。
結縁開帳を通じて、観世音菩薩様のご宝前に立ち、静かに自分の心を見つめ
る時、一人はひとりの自分の心の中のこの存在に気が付く事が出来るはずな
のです。
そうなのです。観音様は実は普くおわします。あなたのすぐ横にいる人が
観音様であるということに気付く、そうすればあなた自身もそうであること
に気付くはずなのです。仏像だけが教えてくれるのではありません。いつで
もどこでも、誰からでも学べるものなのです。そうすればおのずと謙虚さが
生まれてくるものです。ですから仏様の前だけで謙虚であってはなりません
。すべての人に尊敬と感謝の気持ちを貫かねばならないのです。つまり、私
たちの心が観音様の心とひとつに繋がるとき、本来あるべき人間の心を取り
戻し得るのです。このことが、この乱れた世相を正す事に不可欠なのであり
ます。

                   西国三十三所札所会
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内なる天皇制、若者にも醸成された強いタブー意識
老若男女を問わず日本人はすきなんです、『万世一系』という大きな物語が。日本は世界に例を見ない特別な国なんだという、インスタントな自己肯定感を与えてくれるから。
天皇制は、選民思想を誘発します。この国の近代化の原動力の一つは、他のアジア諸国への蔑視であり優越感で、敗戦後もその感情は持続しました。だからこそ原爆を二つ落とされ、首都は焼け野原になって無条件降伏をしたのに、二十数年後には世界第2位の経済大国になった。
確かにこれはミラクルです。しかしGDPは中国に抜かれ、近代化のシンボルである原発で事故が起き、日本は今後間違いなく、ダウンサイジングの時代に入ります。でも、認めたくないんです。アジアの中のワン・オブ・ゼムになってしまうことを。ひそかに醸成してきたアジアへの優越感情をどうにも中和できない。その『現実』と『感情』の軋みが今、ヘイトスピーチや、『万世一系』神話の主役である天皇への好感と期待として現れているのではないでしょうか。
結局、戦後約70年をかけてもなお、僕たちは天皇制とどう向き合うべきか、きちんとした答えを出せていない。

 今こそ政治を話そうより----森 達也
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