2013年03月の記事


天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
今の私の希望です。

 私の証 あるがまま行く---日野原先生
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発送電分離 閣議決定へ
安倍政権は、電力会社から送配電部門を切り離す「発送電分離」を2018~20年をめどに実施する方針を固めた。電力システムの改革を段階的に進める政府方針を閣議決定する。安倍首相は改革に積極的な姿勢を明確にしたうえで、電力分野を6月にまとめる成長戦略の柱の一つに据える考えだ。
政府方針では、まず15年をめどに電力会社が地域を越えて電力を融通し合うための広域系統運用機関を設置。今は電力会社にしか認めていない家庭向け電力の販売を新しい業者にも認める「小売り自由化」は16年をめどに行う。そのうえで18~20年をめどに発送電分離に踏み切ることを明記し、電気事業法改正案は「15年の通常国会に提出を目指す」とする。
新会社が送電網を使いやすくし、新規参入による経済成長を進める。発送電分離と小売り自由化を進めて大手電力会社の地域独占を排除し、電力会社間の競争を促して電気料金の値下げも図る。

 紙面より
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近年乳がんになる女性が増えた。
食生活や生活習慣の欧米化により、エストロゲンという女性ホルモンの分泌
が増加したことが原因という説が有力です。
乳がんになる人は30代から40代にかけて急増し、最もなりやすいのは40代後
半の女性といわれています。壮年期の女性ががんで亡くなる場合、一番多い
のが乳がんです。「閉経後は大丈夫」「50歳すぎたら乳がんにならない」と
いう説はあてになりません。一方、まだ20代の若い女性も安心は出来ません
。各自が早期発見法を身につけるべきです。月に1回は自分で乳房に指をあ
てて、しこりがあるかないかを調べる自己チェックをぜひともやってほしい
のです。
鏡の前で裸になって立ち、左右の乳房の位置や形に違いはないかを見たあと、
指先でしこりの有無をチェックするのです。生理が始まって1週間後の頃が最
適です。
病院など専門機関での定期検診は20代から受けても早すぎることはありませ
ん。超音波検査(エコー)か乳房のレントゲン撮影(マンモグラフィー)の
いずれかをできれば年に1回、少なくとも2年に1回はぜひ受けることを勧め
ます。
今のところ、よい予防法はないので、早期に発見することが最善の方法なの
です。
指ではしこりがわからないごく初期のものでも、X線や超音波の検査で発見
されることがあります。こうした初期乳がんは、早く治療すれば90%以上の
人が治癒しています。
昔の治療法では、乳房全体を切り取り、傷が残ることが多かったのですが、
今では乳房を保存する技術も進んでいます。
乳がんは早期発見が何より大切だということから、「乳房健康研究会」が結
成され、乳がんのことを知ってもらう活動をしています。
http://www.breastcare.jpです。

 私の証あるがまゝ行く----日野原先生
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賃上げの現実
春闘で賃上げが実現したからといって、家計の懐が温まるとは限らない。実際、1997~2012年の春闘賃上げ率を単純に累積すると、賃金は33%上がったように見えるが、現実の名目賃金は13%も下がっている。
その背景には、グローバル競争にさらされた企業が労働コストを下げるために、低賃金の非正規社員を増やし、正社員の賃金を下げ続けたことなどがある。企業が、労働者や賃金を単なるコストと見なすかぎり、賃金抑制のトレンドは変わらない。
今回一時金を増やした企業も、収益の不確実性が高まればすぐに減らすだろうし、ベアがなければ労働者全体の賃金水準は上がらない。正社員の賃金を上げた企業が、非正規社員を増やすことによって、全体の労働コストを抑制する可能性もある。また、労働コスト増を、取引先中小企業への価格の引き下げ要請によって埋め合わせようとすれば、中小企業の労働者の賃金は下がるかもしれない。
そのように考えると、賃上げは看板倒れに終わる可能性がある。そして、賃金上昇が一時的なものであり、また期待されたほど上がらないと気付いた労働者は、支出を増やすことはない。
日本の賃金下落は、根が深い。首相が賃上げの音頭を取っても、それに応じて踊り続ける経営者などいない。
日本がデフレから抜け出すことは簡単ではない。

 経済気象台より--山人
日本の民間企業の給料は、付加価値により上下する項目があり、公務員のように千円昇給したから、毎月千円多くなるシステムになってはいない。
そのあたりにも問題がある。
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区割り
あちら1票こちら0.5005票。
手にする投票用紙は半分ほどに見え。
それでも前よりはましと心で唱えよう。

 素粒子より
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国民共通番号制度
個人上補遺は丸裸に。ネットショップ、IC乗車カード、クレジットカード、携帯、あれやこれや、日常の様々な行動が電脳空間に記憶されている。
日々積もっていく情報の蓄積は、詳細かつ膨大だ。一つ一つは断片でも、誰かがつなぎ合わせれば、たちまち私生活は丸裸になる。
電子の網にさえ絡まりながら人が生きる時代に、「共通番号法案」の審議が国会で始まった。国民全員に生涯不変の番号をふり、所得や年金などの個人情報を国が管理する制度である。利点はわかるが、心配ごとも少なくない。
想像してみよう。将来、民間にも番号利用が広がった場合、顧客管理や保安などのために、各所で番号の提示を求められることもあろう。そうすれば一挙一動の情報がこの番号にぶら下がることになりはしないか。
なりすまされる不安もある。国の管理が「監視」に化ければ、それはそれで恐ろしい。問題の多さに比べて議論と周知は足りるのか、気にかかる。

 天声人語より
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ホリエモン
堀の中で減量ですっきりとしたホリエモン。
脂とともに俗世の汚れも落ちたようで。
次の世界は見えるだろうか。

素粒子より
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ミセス・ワタナベが舞い戻った?
実在する人物ではない。13年前の小欄が英誌エコノミストの一節を引用している。
「ミセス・ワタナベ、それはどこにでもいる日本の主婦。一家の財布を握り、大胆不敵に投資する」。
海外の金融関係者やメディアが日本の個人投資家をいうときの符丁のようなものか。いまでは女性と限らないらしい。多少のリスクのある商品でも果敢に手を出し、利ざやを追う。それがミセスの特性である。
しばらくひっそりしていたその人たちが、株や為替の世界で再び動き出している。英紙フィナンシャル・タイムズが先日、そう報じた。アベノミクスの効果が「トリクルダウン」し始めて、利にさとい人々の背中を押しているのだ、と。
この片仮名言葉、小泉改革時代によく聞いた。お金持ちを大切にし、より儲けられるように取りはからえば、持たさせる者にまで恩恵が滴り落ちてくるという理屈だった。結果はどうだったか。企業はともかく家計が前より潤った実感はあったか。
このところの景気の復調をうかがわせる話が続く。地道に資産形成に励んでおられる方々には朗報だろう。言祝ぐべきところかもしれないが、またぞろ世はマネーゲームの時代かという先案じと抱き合わせでもある。
米国の経済学者ガルブレイスは、資本主義は暴走を繰り返すと警告した。しかも災厄の思い出は長くは続かない。20年もすれば熱狂が装いも新たに再来する、と。われらがバブル崩壊の痛みの記憶はいかに。

 天声人語より
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ゆとり
脱ゆとりで高校生のかばんは重く。
教科書が分厚くなって。
震災と原発に領土や沖縄の基地。
学べ、重い問題も。

素粒子より
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キプロス支援合意
キプロスとEUは、EUが100億ユーロ規模の金融支援をすることで合意した。EU側は条件として、大手2銀行を事実上、破綻処理し、肥大化した「金融ビジネス」国家からの転換を迫った。ユーロ危機の再燃は、ひとまず封じ込められたが、戸惑いも広がる。
16日に合意していた支援条件が、すべての預金を対象に1回だけ課税するというものだった。その後、国民や議会の反発を受けたことで、キプロス政府は10万ユーロを超える部分の預金に限って、20%程度の課税をする案を逆提案した。
だが、最終的に合意したのは、ギリシャ国債への投資で傷ついたキプロスの銀行の抜本的な処理だった。支援を機に、キプロスの「カジノ経済」にメスを入れるねらいもあった。
欧州中央銀行に緊急資金供給の停止を突きつけられたキプロスは、最終的に譲歩せざるを得なかった。

 紙面より
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選挙無効判決
かくも鈍感な国会議員。
貪欲な党利が絡み合って、とんちんかんな議論は堂々巡り。
ぐずぐずのつけの無効判決。

素粒子より
一票の格差が嫌なら価値の高い過疎の町に引っ越したらどうだろう。
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内部保留に課税すべきだ
日本企業が内部留保した利益は大きすぎると、多くの人が考え始めている。資本金1億円以上の内部留保は、リーマン・ショック直後の2009年3月期決算では195兆円だったが、12年9月期決算では217兆円にぞうか。麻生財務相は3月初めの記者会見で「企業の内部留保の一部は従業員の給与や設備投資に充てるべきだ」と述べている。
内部留保がこれほどまでに積み上がったのは、広い意味で労働分配を犠牲にした結果といえる。厚労省が発表した「平成23年版労働経済白書」によると、09年第2四半期から10年第4四半期にかけての景気回復局面で、従業員1人あたりの企業利益は2.4倍と急増したのに対し、現金給与総額は1.0倍と横ばいのままだった。
政府側の要請に応える形で、業績が回復している企業を中心に、一時金の増額やベースアップ実施の動きは出ている。安倍政権は年5%以上人件費を増やせば増加分の10%を法人税から引く減税策も、13年度から3年間実施する。だが、ため込まれた内部留保のいびつさに多くの人々の意識が向いている今だからこそ、私は「内部留保税」の創設を提案したい。
資本金1億円意地用の大企業が内部留保した利益に対して税金を課す、というのが提案の骨子だ。税率を1%としても、直近の水準なら年間2.2兆円の新たな税収を確保できる計算だ。
法人税を課税された後の留保利益にさらに税を課すのは、二重課税だという意見もある。しかし、法人税は現在、企業の利益を社会全体に再配分するという本来の機能を果たしていない。その機能を補完する意味でも、また内部留保が積み上がった要因に照らしても、内部留保税には十分な正当性があると私は考える。

私の視点より---東大名誉教授・醍醐 聡
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みんな10歳だった。
100歳の私と10歳の子どもとは90年近い年の差があります。しかし私はいつも
、この10歳のころの自分を思い出しながら、子どもたちにいのちの大切さに
ついて話しかけようと努力しています。すると、子どもたちは私と対等にな
って話し合っている気分になってくれるようなのです。
人は大人になると、あたかも自分が昔からすべてを知っていたかのように高
慢になりがちです。そうやって子どもより優位に立った目線で、彼らにとっ
て敷居の高い説教をするのでは、本当のコミュニケーションはとれません。
人生はひと続きです。誰もみな昔は子どもでした。どんな大人も子ども時代
の自分と分断されるものではなく、一人の人間として、めいめいの人生が続
くのです。そして年齢を重ね、時には私のようにいつまでも人生が続く人も
いるのです。そう考えてこそ初めて、子どもと真のコミュニケーションがと
れるのだと私は信じています。

 私の証 あるがまゝ行くより---日野原重明
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揺らぐ安全保障 戦わない米国の限界
今から10年前の2003年3月19日、米軍を主体とする多国籍軍がイラク攻撃を開始した。このイラク戦争は、戦争に積極的なアメリカから消極的なアメリカへの転機となった。
戦争の犠牲は大きかった。米軍の死者だけでも4500人以上、一般市民の犠牲者は13万人を超えると推定されている。これほどの犠牲を正当化するような成果がイラク戦争によってもたらされたと考えることはできない。
この混乱を引き継いだオバマ政権は、アフガニスタンとイラクからの撤兵を急いだ。撤兵が進むなかでアラブの春が起こり、リビアでは反政府勢力への軍事弾圧が展開したが、仏・英の呼びかけにもかかわらず、オバマ政権はリビア介入に消極的姿勢を崩さなかった。ヨーロッパ諸国の批判を押し切ったイラク戦争とは反対に、ヨーロッパ諸国よりも戦争に消極的なアメリカという新しい構図が生まれた。
戦うアメリカから戦わないアメリカへの転換は初めてのものではない。ベトナム戦争での事実上の敗戦を受けて生まれたカーター政権は、人権外交という旗印を掲げながら、イランにおける大使館人質事件やニカラグアにおけるサンディニスタ革命を前にしても、直接の軍事介入を手控えた。大規模な軍事介入の後で軍事介入の回避に転じた点において、オバマ政権の対外政策にはカーター政権と似た特徴を認めることができるだろう。
戦わないアメリカへの転換は、日本にどのような影響をもたらすのだろうか。過去半世紀の間、日本は戦うアメリカに頼り続けてきた。アメリカの核抑止力と実戦経験に頼ることで、日本が過大な兵力を抱え、あるいは実践に参加することなく平和を享受できるという選択である。
この政策には限界がある。まず、どの戦争を戦うかという選択はアメリカ政府しか行うことができない。イラクよりも北朝鮮のほうが日本にとって脅威であると訴えたところで、戦争するのが米軍である限り、日本政府の影響力は乏しい。だが、自分でコントロールすることはできなくても、番犬が獰猛ならば安全を脅かされることは少ない。アメリカ頼みの安全保障にはそれなりの合理性もふあった。
とはいえ、アメリカが軍事行動に消極的になれば、この選択は限界に直面する。イラク戦争から10年経った世界がいま向き合うのはその状態、すなわちアメリカが戦争を行う意思が乏しいなかでどのように安全を確保するのかという課題である。
念のため確認しておけば、イラク戦争は要らない戦争だった。要らない戦争に多大の兵力を投入すれば、他の地域において軍事展開する力を削がれ、抑止力が低下することは避けられない。だが、アメリカが戦争に消極的になれば世界が平和になるわけでもなく、逆に米軍が介入しない可能性を期待した好戦的行動を招く可能性がある。不介入路線を保持したカーター政権の下ではソ連がアフガニスタン侵略を開始し、カーター政権の対外政策が一転するきっかけとなった。いま北朝鮮、イラン、あるいは中国によって軍事行動が行われたなら、同じような転換が起こるたせろう。
ではどうすべきか。イラク戦争の事例が示すように、どれほどの軍事大国であっても、一国の兵力によって軍事介入を続けることは難しい。その困難を打開するために必要なのは、安全保障における国際協力である。多国間の共同行動に基づいた安全保障を準備することによって、単独行動のリスクを回避しつつ、多国間協力に根ざした抑止によって国際紛争の激化を未然に防止するのである。好戦的なアメリカは危ういが、戦争をためらうアメリカも危うい。一国に頼らない安全保障を構想することができるのか、いま問われているのはその一点である。

 時事小言より---藤原帰一
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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季節の移ろいと花色
北の先住民の中には、雪の色をいくつかに言い分ける人々がいるそうだ。豊かな氷雪の文化は、白さえも「薄切り」にしてしまう。ならば、日本人の目が利く色はどのあたりだろう。春の花に振り分けられる。白から赤にかけての一帯とにらんだ。
まずは紅白の両端を梅が片目、間を椿や桃が埋める。そして今、南の花道から現れた桜前線が舞台の真ん中にどっかと座り、北上の間合いを計っている。赤と白の間には、灰桜、撫子、珊瑚色、薄紅梅など、和色の名が目白押しだ。
きのうの朝、近所の庭木でウグイスを聴いた。気象庁が発表した通り、桜並木はほぼ満開である。関東までの開花がいつになく早いのは、冬がきっちり寒く、春がしっかり暖かいためらしい。気温のめりはりが、桜を揺り起こす。
本来めでたい花だが、明るく咲きながら、せかされるように散る様が、かつては兵士と重ねられた。同じ営みがあの春以来、改めて鎮魂の色を帯びる。人と苦楽を共にしてきたこの花木に、私たちはもろもろを託す。
<目を閉じて、ありったけのピンク色を思い出してみる>。
小欄を任されて間もなく、母の日にそう書き出したことがある。
<ありがとうは、何色でもいい>と。
移ろう季節に寄り添い、はや七つ目の春。思い浮かぶ花色はずいぶん増えた。
<どんみりと桜に午時の日影かな>惟然。
「ありがとう」がよく似合う花の下、今年も浮かれる人がいて、祈る人がいる。淡くかすんで、桜色としか言いようのない花の下で。

 天声人語より
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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円安頼みの危うさ
アベノミクスに市場がうまく反応し、このところ円安、株高、債券高が続く。資産効果から富裕層の高級消費も伸び、一部企業業績の好転から春闘でも賃上げの動きがでた。デフレ脱却に向け、日本経済も好転しているように見える。
しかし、よく考えると、まだ安倍首相が唱える三本の矢につながる政策は具体化していない。日銀の総裁・副総裁選びを劇場化させ、単に経済再生にむけ大胆な金融緩和を「やるやる」と喧伝しているだけである。
経済が好転したようにみえる源泉は、この口先介入に市場が過激に反応した円高修正にあり、すべてが「円安頼み」に軸にした減少にすぎない。そして、アベノミクスの発動でなくとも、原油高などによる貿易赤字、欧州や米国の財政危機が遠のいたことによる安全資産としての円買いの終息などにより、自然に起こるべき現象であったといえよう。これらの火だねの下でアベノミクスが出てきて、一挙に円安の方向に発火したわけである。
折しも2月末イタリア総選挙の結果、緊縮財政が否定され財政再建が滞るとの見方からEUの財政危機の懸念が広まった。これを受けて一時的に円が急伸するという状況になり、これまでの円安による好循環に水を差しかねない現象があった。このことは、円安頼みの経済運営が、いかに危ういかを物語っているといえよう。
機体をあおるだけの浮ついた発言だけでなく、もっと地に足をつけ実体経済を主導する政策を打ち出さねばなるまい。市場において、このような良好な期待がいつまで続くか分からない。これからがアベノミクスの正念場であろう。

 経済気象台より---安曇野
評論家は批判だけで、何をどうしたらよいのかという提言もない批判ばかりである。
こんな批判ならだれでも言えると思うがどうだろう。
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日銀人事
日銀に3人の花咲かおじさん。
2年で花を咲かせましょう。
景気は気から。
花さえあればほうけてしまう国民性。
お金をまいて枯れ木に花が咲けばよし。
どこにある成長の種。
どこにいる耕す人。
3本目の矢は空を切りそうで。

素粒子より
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TPP参加、経済問い直す機会に
安倍首相がTPP交渉への参加を表明した。交渉は米国の圧力で乗り出すものではないし、「開国」か「攘夷」かと国民の対立をあおる話でもない。輸出産業だけのためにやるものでもない。消費者や働く人の利益につなげる試みにしなければならない。
TPPのような自由貿易協定では、主に二つの効果が期待できると主張される。
第一に内需を刺激する。海外のいい製品が入れば国内消費を刺激し、日本製品の革新も促す。それはデフレの解消に知からを発揮する。
第二に新しい仕事ができる。海外企業の日本への投資が増えれば、新しい雇用が生まれる。日本企業の海外ビジネスもやりやすくなり、人材も活用できる。
とはいえ、TPP参加だけで消費増、雇用増を実現できようはずがない。その背景に、企業に雇用を促す仕組み、安心して消費できる安全網としての社会保障などを整える努力がなければ、国民に恩恵は届かない。
TPPによって失われる雇用、痛む産業の問題もある。代表例が農業だ。
自民党は「国益」を叫んでコメや乳製品などを「聖域」として関税撤廃の例外にするよう求めている。だが、それが本当に国民の利益になるのか、自民党も説明しきれていない。
むしろ交渉参加を機に減反による縮小農政をやめ、強い農業を育てることに本腰を入れてはどうか。一方で北海道のテンサイや沖縄のサトウキビなどの農家、転作が難しい地域には補助を出すようなきめ細かさも必要だ。安倍政権は日本銀行の新総裁や副総裁にさらなる金融緩和を明言している人を選び、金融と財政の両方でお金をばらまく「アベノミクス」を加速しようとしている。
だがこれらによる「株高景気」は浮草のようなものだ。本当にデフレから脱却するには、日本経済を強い構造にしなければならない。
TPP交渉は新しい内需や雇用を手に入れるために「生みの苦しみ」だ。痛みを受け止めながら、日本経済を問い直す機会にしたい。

 紙面より---原 真人
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キプロス
貯金課税を否決し、尻尾が体を振り回す。
いえ小国には小国の意地あり。
祝ドミニカ共和国全勝優勝。

素粒子より
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TPP交渉参加 「G7ラウンド」の幕が開く
安倍政権が環太平洋経済連携協定交渉への参加を決めた。日本のコメや自動車といった個別の利害得失はともかく、世界貿易にとって意味ある出来事だ。なにしろ、20年ぶりとなる新しい世界の商通ルールを作る部隊の幕開けとなるからだから。
TPPだけを指して言うのではない。オバマ米大統領は先月、EUとの自由貿易協定に向けて協議に入ると表明した。日本も、EUと貿易交渉を来月にも始める。そしてTPP交渉にはカナダも加わっている。
つまり主要7カ国(G7)が一斉に、相互の自由貿易交渉に入るのだ。
「世界の通商交渉は新しい局面に入った」。この状況を、3年前まで経済産業省で通商交渉を担った石毛ジェトロ理事長はそう読む。
多国間貿易交渉のことを「ラウンド」と呼ぶ。そこでこの状況を「G7ラウンド」と名づけてみよう。
最大の特徴は、「BRICS」と呼ばれる新興大国のブラジル、ロシア、インド、中国が加わっていないことだ。これに大きな意味がある。
一昨年末、新しい世界の通商ルールをめざしていた世界貿易機関(WTO)のドーハ・ラウンドが10年間のマラソン交渉の末に失敗した。150に及ぶ国々の利害調整もたいへんだったが、失敗の最大の理由は、米国がまとめようとした合意案を中国やインドがのまなかったことだった。
おかげで、WTOの立法機能は完全に機能不全におちいり、もはやWTOの新ラウンドは永久に立ち直れない、とさえ語られている。
現行WTOルールができたのは、20年近くも前のことだ。それから世界経済の風景は様変わりした。当時はインターネット社会も、新興国の台頭もなかった。そんな古い時代のルールで、世界中の貿易紛争を解決できるはずはないと、だれもが思っている。
とくに問題視されているのが、政府が市場に不当介入する中国流の「国家資本主義」だ。中国政府は輸出産業のため、人民元が安くなるような為替操作を続け、国有企業に有利なはからいをして外国企業を締め出している。
そこで米国は、中国ぬきのG7ラウンドで世界ルールを決める道を選んだ。それが世界標準となれば中国も無視できず、いずれその輪に加わらざるをえない。米国はおそらく、そんな大きな戦略を描いているのではないか。

 波聞風問より---原 真人
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歳月はきまぐれ
のんびり流しているかと思えば、一転、歩を速めて移ろいもする。ひと続きの時の大河に、私たちのささやかな命は浮き沈み、現れては消える。震災被災者にとって、恐らくは激流のような2年が過ぎた。
いや、時は止まることもある。宮城県名取市の会社員、桜井謙二さんの悲嘆を本紙で読んだ。妻と長女次女を、マイホームもろとも津波に奪われた。
「みんな復興へと動いている。でも、私は家族を失ったという思いにとどまっています。そんな気持ちを口にすることも難しくなっている」。自宅跡の更地にたたずみ、3人との日々をただ感じているという。
<そのあとがある/大切なひとを失ったあと/もうあとはないと思ったあと/すべて終わったと知ったあとにも/終わらないそのあとがある>。
谷川俊太郎さんが先ごろ、本紙夕刊に「今月の詩」の最終回に寄せた「そのあと」だ。絶望を生き抜く者への励ましが、静かに胸に迫る。
<そのあとは一筋に/霧の中へ消えている/そのあとは限りなく/青くひろがっている/そのあとがある/世界に そして/ひとりひとりの心に>。
桜井さんの時間も、やがて、ゆっくりと動き始める。
先は見えない。だが見えずとも先はあって、被災者も、寄り添う国民も「そのあと」を生きてゆく。犠牲者は「私たちの分まで」と声をからしていよう。三回忌を区切りにできる人ばかりではないが、今は前を向きたい。

 天声人語より
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欧州経済のアキレス腱 キプロス
地中海の小国キプロスが世界の金融市場を揺さぶった。EUの支援を受けるため、キ
プロス政府が「預金課税」という強硬手段に出たことで預金者が混乱。欧州経済への不安から世界同時株安が進み、安倍政権の経済政策「アベノミクス」で活況を呈してきた日本の株式市場にも冷や水を浴びせかけた。
キプロス・ショックで金融市場は世界的に下落した。ユーロ安が進み、欧米の株価は下がった。財政不安を抱えるスペインやイタリアの国債も売られ、価格が下落した。
最も影響を受けたのは日本市場だった。日経平均株価は今年最大の下げ幅を記録。日経平均が250円超下がるのは、イタリア総選挙で緊縮財政派が敗北した翌日の2月26日いらいだ。
消費や設備投資など日本の実体経済の足取りは弱く、欧州経済がつまずけば、再び円高・株安に戻る心配は消えていない。欧州危機の火種が、日本経済にとって「アキレス腱」であることを印象づけた。

 紙面より
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南海トラフ地震M9.1想定
しばし唖然と図と数字を眺める。
日本沈没か、これは。
生き延びるために何をする。
今日が千年目かもしれない。

 素粒子より
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奈良東大寺二月堂の「お水取り」は関西地方に春の訪れを告げる。
夜を焦がす籠松明の写真がのった。奈良公園の観光名所、猿沢池を囲む枝垂れ柳に謎の枯死が相次いでいるという。
青々と約30本あったのが、10年ほどで3分の1に減ったそうだ。猿沢池といえば、池越しに興福寺五重塔を望む風景で名高い。水ぬるむ春には柳の若葉を水面に映して光っていた。
猿沢池と柳は気っても切れない。その昔、帝の寵愛をなくした采女が世をはかなんで入水した。そのとき柳に衣を掛けたという伝説も残る。県も捨て置けず原因調査と対策に乗り出す。緑を速く取り戻してほしいものだ。
桜が春の鼻なら、柳は地味ながら春の緑を代表してきた。<見わたせば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける>。三十六歌仙のひとり素性法師の一首は、平城京ならぬ平安京の春景色をうたって華やぎを伝える。
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その夢を追うと、こうなると教えてあげたい。
中国の夢は都市化からだと。
北京の空気を吸えばわかるとはいえ。

素粒子より
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黒田日銀の壁
為替の制約だ。日本が突出した緩和策を続ければ、どうしても円安圧力がかかる。米国も含め、海外は日本の円安に寛容ではない。緩和の結果としての円安にも批判が強まると、金融緩和も進めにくくなる。また、尖閣諸島をめぐる問題が紛争化すれば、円資産売りとリスク・オフの円買い戻しとが錯綜し、為替は乱高下するリスクもある。
仮に黒田日銀が「何が何でもインフレにする」と頑張れば金利上昇で債券市場が混乱することもあり得る。インフレにならない状態で緩和を続ければバブルが再び発生しやすくなる。
基本は何のための物価目標かに立ち返ることだ。その点、国民生活の安定という視点を忘れないでほしい。

 経済気象台より---千
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トレッキングの注意点
山歩きをしていて、ひざの痛みを訴える人が少なくありません。
たびたび痛くなったり、痛みが取れないようなら、医師の診断を受けること。
そのうえで、山歩きをしても支障がないということなら、
ひざへの負担を軽くするために普段から足を鍛え、筋力を高めておくことも
大切です。太ももの筋肉を鍛えることです。真っすぐ立ち、ひざを直角にな
るまでももを上げる足踏みをします。左右で1回として50~60回繰替えしま
しよう。いすに座ったままでもできます。その場合は両手でひざを軽く押さ
えつけて負荷をかけ左右20回ずつ。
寝ころんでは、仰向けになり、ひざを伸ばして10~20cmほど上げます。
これも左右交互に20回。回数はあくまで目安。
無理せず、続けることが肝心です。除々に回数を増やしたり、足首に軽い重
しをつけたりしてもよい。縄跳びや階段上がりも効果があります。
山歩きでは、とりわけ下山時にひざに負担がかかります。
体重の2~3倍ともいわれます。このうえ、ザックの重みも加わりますから、
荷物をなるべく少なくする工夫をします。
傾斜の緩やかなコースやストック(つえ)を使うのも効果があります。
歩幅は小さくするのことも心がけましよう。
これから時期は足を冷やさないことも大切です。サポーターも有効ですが、
締め付けていると、血行が悪くなりますから、休憩時には外したり、ずらし
たりしましよう。
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習主席 日中冷えたまま
政府は戦略的互恵関係を築く用意がある対話のドアーは常にオープンだと強調。
だが、全人代の期間中も溝は深まるばかりだ。中国は3年連続2けたの伸び率となる国防予算案を発表。尖閣周辺に海洋監視船を派遣し続ける国家海洋局の権限強化も決めた。いずれも中国の海洋進出に懸念を強める日本にとって、関係修復とは程遠いメッセージだ。
台湾でもこじれる。11日の東日本大震災追悼式で日本政府が台湾代表を各国と同様に扱うと、台湾を領土の一部とする中国代表は欠席。
1月下旬、公明党の山口代表が訪中し首相親書を習氏に渡したころ、官邸には全人代後に習新体制と関係修復を急ごうとの声もあったが、今では熱は冷めている。

 紙面より
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人生の目的意識と死亡率
人生に対する目的意識の高い高齢者の方が長生きするという研究が報告され
ている。
人生の目的意識に関するテストは
1、私は人生に方向性と目的の感覚を持っている。
2、私は将来の計画を立て、それを実現させるために働くことを楽しむ。
3、人生を目的なしにさまよう人もいるが、私はそうした人々の1人ではな
い。
4、私は人生でなすべきことをすべて行なったように感じることがある。
など10項目からなる。
各質問への回答を5段階の選択肢から選び、合計点を質問数で割って一人ず
つ平均点を出した。平均点は3.7点だった。
その結果、人生の目的意識に関する5点満点の点数が下位10%の人と比べ、上
位10%の人では、死亡率が43%も低かった。
人生の目的意識に関するテストは、ナチの収容所を生き延びた精神科医ヴィ
クトール・フランクルの思想などに由来する。彼の思想とは、極度の逆境下
でも人生を意味あるものとするのは可能であり、人生に対する目的意識を持
つことが、心理的健康を維持する上で本質的である、とするものだという。

 やさしい医学リポートより---東北大教授・坪野吉孝
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「花は咲く」死者と語る歌
近代仏教がタブーとして封印してきた「死者の語り」である。なぜ、封印されたのか。「死者の語り」は平穏な社会秩序をおびやかす呪いや亡霊の怨嗟の声とみなされたからである。
記録をたどると、かつて平家物語を語って歩いた琵琶法師の存在が浮かぶ。滅亡した平氏の無念を語り、やがて仏教界から追われていった盲目の僧である。近代の戦争では戦死者は等しく愛国者として顕彰され、死者の無念が語られることはなかった。
私が驚いたのは、そうした「死者の語り」が「花は咲く」に再び顔を出していることであった。死者に対するイメージが変化しつつあるのか。散骨や樹木葬など葬送儀礼が多様化し、死者への恐怖が薄れてきていた。そこに大震災が起きた。死者を記憶し、死者と共に未来に向かって生きていく、そうした変化が起こりつつあるさなかであった。
被災地には、ひとには明かし得ない無念の思いが、黒い海の記憶とひとつになって忘却の時を待っている。生者も死者も待っている。言いたいことが山ほどある。
「ごめなね、ママが助けてあげられなくてごめんね」。母親たちの声にならない声である。その叫びかけに答えられるのは誰か。「大丈夫だよママ、ごめんね、ずっとママを見守っていくからね」
こうした生者と死者の「語り」が「花は咲く」にはおおらかに歌いあげられている。それが涙をそさうのだ。だがそれは悲しみの涙ではない。死者と共に未来へ向かう優しい希望の涙のようなのだ。
そこにこの歌の不思議な魅力がある。

 宗教人類学者・山形孝夫
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ヒッグス粒子
ついに見つかったらしいヒッグス粒子。
万物が万物であるために。
愛も争いもある世界が何やら急にいとおしく。

素粒子より
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移住の選択肢を用意すべきだ
事故の後は放射能の害の話ばかりになって、どうして生きていくのかを話す人が少ないのを残念に思っています。生きていくうえでは、さまざまなリスクがあります。放射能にも、移住にもリスクがある。両方を比べてどちらをとるか個々人が判断していくしかありません。
放射線影響の専門家は、100㍉シーベルト以下だと影響は見えないとずっと言い続けています。私は、その見解は尊重できるように思います。リスクがないわけではありませんが、外部被曝の積算が15年で50~100㍉シーベルト程度なら、住む選択肢があっていい。同時に移住という選択肢も用意する。選ぶうえで必要な情報を十分に提供し、どちらを選んでも経済的な補償が受けられるようにするべきです。
福島県外でも、1㌔あたり8千ベクトルを超える廃棄物を処分する「指定廃棄物処分場」が必要になっている。気になるのは、地元の県が国任せにしていることです。みなさん、産業廃棄物処分場でどれだけ苦労してきたかという歴史を忘れている。国有地は上へ行けば水源地、下へ行けば海になる。県の努力なしに産廃処分場ができたことはない。
初戦にいくらまでかけられるのかの議論もどこかで必要です。大変難しい問題ですが、過去に学ぼうと、例えば水俣の海の回復にどのくらいお金をかけたのかといったことを調べています。

 産業技術総合研究所・中西準子
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コンクラーベ
白煙が新大陸出身の法王を祝う。
煙霧、風じん、花粉-----。
これでは外に出られぬとわが家はなおコンクラーベ。

素粒子より
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デフレ脱却と政権の役割
2012年10~12月期のGDPが上方修正され、わずかながらプラスになった。ただ、名目GDPはいまだマイナスである。やはり名目GDPがプラスにならないと景気が良くなったとの実感がない。こう考えると、日本銀行による2%のインフレ目標の設定は大切なのだろう。
金融市場では、株価がリーマン・ショック前の水準に回復したり、円高から円安へと流れが変わったりし、長短期金利も低下傾向をたどっている。
政権が交代すればこうも変わるのかと驚かされる。やはり政治のリーダーシップは大事だ。10年以上も続いたデフレも、もしかすると脱却できるのではとつい期待してしまう。
ただ、この金融市場の動きはもっぱら日銀の資産買い取りや円安・株高などの資産効果によるデフレ脱却期待によるものだ。
本来であれば、インフレを起こすことよりも経済成長が前提だ。成長に伴って物の値段が上がり、賃金も上がる。結果として雇用が拡大していくことが筋道だ。
今回のデフレ脱却も、中長期的には日本経済の成長戦略とその実効性にかかっている。すでに議論されていることだが、成長戦略で大切なことを改めて挙げれば、
①人口減への対応
②女性の労働市場への参加を促すための税制優遇措置
③介護、保育、教育の規制緩和などによるサービス部門の生産性向上
④水資源や鉄道などに絡むインフラ事業の輸出
⑤企業のグローバル化の支援
などだ。
政府にとっての課題は、これらの戦略の優先度をつけた実施である。今後、政治の指導力がさらに期待される。

 経済気象台より---QJ
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メタンハイレード
あの時これがあればと振り返ってみる。
海底に眠る燃える氷。
原発いらなかったか、米国と戦争せずにすんだか。

素粒子より
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この2年の畏れ
先ごろ福島第一原発の専用港で採れたアイナメから、1㌔あたり51万ベクトルの放射性セシウムが出た。基準の5100倍、過去最高の値である。事故現場かや周囲に積もった放射性物質は海に至り、食物連鎖の先で口を開ける底魚にたまる。悲しみはいよいよ深い。
宅地や農地の除染は雪に阻まれ、福島県土の7割に及ぶ森林の浄化のめどが立たない。なお15万の県民が避難先で暮らし、古里に戻る望みは薄らいでゆく。山海を汚し、住民を苛む放射能のしつこさに比べ、人間の忘れやすさはどうだろう。
全原発の停止を目ざす民主党の方針を覆し、安倍政権は再稼働に前のめりだ。安全より経済成長に重きを置くかのように、政府の審議会から脱原発派が次々と外されている。
最終処分地が定まらない使用済み燃料、放射性廃棄物について、脚本家の倉本聰さんが毎日新聞で語ったいた。「ごみを出すことに慣れきり、反省がなくなった----未来というごみ箱に核のごみを捨てているわけです。それでは我々の子孫はたまらない」
原子力への姿勢は、つまるところ自然や未来への畏怖が決めるのかもしれない。きのう東京であった脱原発集会には、以前より少ないが結構な数が参加した。この2年、畏れの感度を保てた人々だ。強風が太くする幹もある。

 天声人語より
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忘れない
忘れようにも忘れられない人がいる。
忘れないと唱えないと忘れそうな人もいる。
忘れるなとの声援は海外からも。

素粒子より
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日本化現象の行方
グローバル経済の波は全地球的規模で波及し、各国の貿易政策のみならず、経済全体や政治、社会保障にまで広く影響を及ぼしている。その中で世界のメディアや論文などに「日本化する」という表現が多く用いられている。
「日本化」の多くは、バブル崩壊後の「失われた20年」を指すことが多い。財政、金融政策での手詰まり感を表現してきた「日本化」は、多くの場合、負の側面をもった言い回しである。
このような形で国家の名前が使われた時、政府は、苦境を乗り越えようとする決断を国民に示すべきだ。そのうえで、成熟した国家について国民的な議論が必要だ。財政規律と社会保障のアリカタ世代間格差の本質にも迫ってほしい。男女平等社会の実現も成長戦略の重要な基盤の一つだ。
「日本化」が、負の側面をもったまま語られることは国民の一人として看過できない。
少子高齢化や経済の長期低迷などの課題を克服したとき、世界は「日本化」を肯定的にとらえ、日本を目標とするはずだ。

 経済気象台より---行燈
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震災
暴風が大波を起こし記憶を覚ます。
田老の大堤防は崩れたまま。
家なく人なし。
たくさんの記憶だけがさまよう。

素粒子より
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報われない努力の日々
労働白書に示されていたのは、労働生産性の上昇と実質賃金の乖離。
特に製造業を見ると、1980年から2010年までの30年間で生産性は約3倍に伸びた。
しかし、その間の実質賃金の伸びは、5割程度である。
その結果生じたのは年間の収入分布の変化だ。99年からの10年間を比較すると、年間650万円以上の割合が低下し、600万円以下が上昇している。しかも、かつての企業は賃金の「世間並み」という発想があったが、もはやそれもない。ひたすら賃金を節約するという姿勢になっている。努力しても報われない社会が到来したということである。
その間大きく変化したのは、企業部門における貯蓄投資バランスである。つまり利益を賃金にも配当にも投資にも回さず、ひたすら貯蓄するという経営へと転換したのだ。それは健全なことだろうか。
此処の企業の経営者にとっては「安全運転」のつもりだろうが、起業家精神の衰退といわれても仕方があるまい。
一部の企業に、安倍内閣の要請によって賃金を上げる動きがあるが、全体としての動きは鈍い。労組にも、「世間並み」の空気を自分たちでつくる、という気概は見えない。
「貯蓄ではなく配当を」と主張しない株主たちもまた穏やかなものである。かつてのハゲタカファンドはいささか問題があったが、いまはおとなしすぎよう。
結果、幸せなのは経営者である。従業員は報われない努力をし、株主は黙る中で、ひたすら「安全運転」の日々である。

 経済気象台より---遠雷
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がん予防も運動から
日本人のがんによる死亡は1960年代から増え続けています。がん統計によると、
2005年の患者数は67万人、死亡数が34万人と、約半数の方が亡くなっている。
74歳までにがんになる確率は47%で、74歳までにがんで死亡する確率は21%。
2人に人のはがんになるということだ。
米ハーバード大の有名な研究では、がんの要因はたばこが30%を占め、食事や肥
満など生活習慣による影響も大きい。日本人では、たばこによるがんは、年間約
9万人に上る。そして肥満もがんのリスクになる。私も14年ほど前は、不摂生で
体重が85㌔ぐらいあった。血圧も180ぐらいで、コレステロール値も300近く。
思い立ってダイエットを開始。約半年間で25㌔減らし、今もその体重を維持して
いる。
その方法は、低炭水化物ダイエット。海外の論文を読んでこれだと考えた。徐々
にご飯、パン、麺類を減らしておかずをメーンにするもの。カロリーはタンパク
質で取った。自分で自分を褒めながら続けた。ジョッキングを始め、マラソンに
も挑戦している。
がんを防ぐにはまず、適度な運動に加えて、禁煙、健康な食事、検診だ。日本の
がん検診受診率は2割を切る状況で、先進国で最低だと言われている。
ただ、それでもがんになってしまう人は多い。その時は、医師とコミュニケーシ
ョンをよくとって信頼できる情報を得て、自分を責めず、頑張りすぎず、あきら
めないで欲しい。

 紙面より---勝俣範之
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春の風景
きのうの通勤電車のなかで浮かんだ。思い切って大げさに、その場のさまを表せば、
<百人の鼻すする音や花粉症>となる。
新聞が読める程度に混む社内で、両隣と背後に立った人がひっきりなしにズズとやっていた。あの列車だけで、ずいぶん多くの「悩める者」を運んだことだろう。筆者もその一人だが、春の憂鬱は関東から西でいよいよ盛りに入ったようだ。
1日の最高気温が15度を超すと、飛散量は一気に増える。テレビの情報番組も「花粉もの」が盛りだ。杉林から煙のように舞い上がる。春の命の壮観だが、悩める者には敵軍の総出撃にしか映らない。
当方はいつも1月末から身構える。今季、鼻は予防薬が奏功するも目は苦戦ぎみ。
<目のふちが世界のふちや花粉症>山口優夢
涙で視界を潤ませながら、おそらくは「同士」による、あわれを誘う一句を思い出したりする。
今は涼しい顔の人も、油断しない方がいい。当方も8年前までそうだった。ある年ある日、鼻がムズムズする。仲間入りのサインである。無症状でもなるべく花粉は吸わないのが賢明らしい。
春めいたきのう、公園で辛夷の花芽がびっしり光っていた。田打ち桜の名を持つ花は一樹を白く飾るように咲く。花粉症は恨めしいが、春はやはり待ち遠しい。百の花々の北へのリレーも、号砲が鳴る日はもう近い。

 天声人語より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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今どきの女性の幸せとは何だろう
内閣府によると、「夫は外で働き、妻は家を守るべし」と考える人が全年代で増えている。特に20代は男が3年前より21?増の56%、女も16?増の44%と、30~50代を上回る支持率だ。若者の保守化というより、妻も働かないと暮らせない現実の下で、漠たる憧れが現れたらしい。
フルタイム労働の給与差は縮まったとはいえ、いまだ女性は男性の7割。昇進などで壁を感じ、専業主婦に「転職」を図る人もいる。「女の老後が貧しいのは、生涯にわたる不利益の総決算」と喝破したのは評論家の樋口恵子氏だ。世を代えて、桃花に祝された頃からり直したい人もいよう。
<結婚は夢の続き鳴きやひな祭り>夏目雅子
少子化の日本は、女性と高齢者の力を生かすほかない。きょう一日、家庭と職場の両方で女性が輝ける社会を考えてみたい。

 天声人語より
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五輪
IOC評価委を1日1億円でおもてなし。
日本の観光競争力は急上昇して14位。
大金でなく心遣いが評価されて。

素粒子より
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雪の災害によせて
雪の博士として名高い中谷宇吉郎は北海道大学で長く教え、研究を重ねた。雪は天から送られた手紙という詩的な言葉を残したが、手紙の届き方には様々な状態がある。北海道の荒野の吹雪の景色ほど陰惨なものはない、とも書いている。
背の高いポプラの木が吹き折られそうに曲がり、人も馬も雪の中に埋まり、暗澹たる灰色の四囲の中をただ雪のみが横なぐりに吹いてほとんど水平に飛ぶと「雪雑記」にある。2日から3日にかけて北の大地には、そんな風雪が想像を超える激しさで吹き荒れた。
馬ならぬ車が、雪の中に次々に埋まった。雪と寒さに慣れたはずの地である。しかし9人が落命した。40年住んでいるがこんなのは初めてという証言が、白魔のむいた牙の凶暴さを物語る。
岡田幹夫さんは車を捨てて道を求め、9歳の娘を抱くように力尽きた。父一人、子一人だった。小さな命のともしびは守られたが、近くの家までわずか70メートルという距離が、何ともやりきれない。
豪雪地の生活を伝える江戸期の名著「北越雪譜」に、似た話がある。夫婦が赤子を連れての道中、天候急変で猛吹雪に遭う。夫婦は死んだが子は母の懐に守られて生きていた。助けた者たちは、親子の姿に皆泣いたという。
自らの体温だけを頼みに吹雪をついた時代、雪慣れた人々も往々、白い世界で落命した。文明は進んだが、脅威はおおもとでは変わらない。天からの手紙の、指にふれる冷たさを思ってみる。

 天声人語より
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東証1万2千円回復
7日の東京株式市場は日経平均株価が一時、取引時間中としては2008年9月29日以来、約4年5か月ぶりに1万2000円を上回った。
リーマン・ショック直前の1万2214円に迫っている。

紙面より
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ひとつの花を眺める心も、国によって違う。
朝に開いて夕方しおれる槿は、日本では儚さの象徴とされる。だが、お隣の韓国の人々は、苦難をしのいで発展していく民族や国の姿をこの花に託した。知られるように国花である。
一輪一輪は短命でも、一つの木として見れば次々に咲いて秋まで果てることがない。だから韓国では無窮花と呼ぶ。かの国の朴正熙元大統領は、長女の名前にその「槿」を入れた。字典と首っ引きで選んだそうだ。きのう就任した朴槿恵大統領である。
親子2代も女性も、韓国大統領で初になる。むろん七光り抜きには語れない。だが父母を殺され涙をからした半生は、乳母日傘のひ弱さとは無縁らしい。天下国家は男の仕事、とされがちな儒教文化圏で殻を破った強靭さはなかなかのものだ。
世論調査の支持率はあまり高くないようだが、ものは考えようでもある。期待はいつも失望と道連れだ。前任の李明博氏は期待が大きかったぶん散々で、最後は竹島上陸の愚挙てぜ存在を叫ぶしかなかった。貧して鈍した感が強い。
日韓関係は呪文のように「未来志向」が言われながら、思うように進まない。暖まったかと思えば、寒の戻りの冷え込みが繰り返されてきた。歴史と領土の問題で、新大統領も甘い友ではありえない。
槿に戻れば、韓国の人は日本の植民地支配をしのいだ歴史を、この花に重ねたとも聞く。海峡の波は高い。行き交う言葉が日韓新政権のもとで未来に向くか、どうか。よく見守りたい。

 天声人語より
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オスプレイ
いっそ東京で飛べ。九州や四国でなく。
でないと沖縄の怒りがわからぬ。

素粒子より
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全人代開幕 海・空軍力を強化
北京で全国人民代表大会が開幕し、2013年の国防予算案が発表され、前年実績比10.7%増の7406億元に上った。海・空軍力の強化方針を受け、実績比で3年連続の2ケタの伸び率。当初予算比では10.5%増で、25年連続で2ケタの伸びとなった。
伸び率は中国の12年の国内総生産の伸び率7.8%を大きく上回り、啓座゛い成長が以前より落ち着きを見せるなかでも、中国にとって国防費が特別であることを改めて示した。

 紙面より
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デフレ脱却
いや物価目標のこと。なんでもやると日銀総裁候補。
首相の歌に声を合わせ。
バブルの臭いがハゲタカも誘う。

素粒子より
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日銀総裁候補 黒田氏「2%目標を実現」
衆院議院運営委員会は日銀の次期総裁候補の黒田東彦氏から所信を聴取した。黒田氏は「デフレからの脱却に向け、やれることは何でもやる」と述べ、2%の物価上昇に向けて大胆な金融緩和を進めていく考えを明らかにした。
金融緩和強化に黒田氏が意欲を示したことや前週末の米株高が東証の株価を押し上げている。取引時間中としては約4年5カ月ぶりに1万1700円台を回復した。今年2月25日につけたリーマン・ショック後の最高値をさらに塗り替えた。
円は一時1㌦=93円70銭台まで下落した。

 紙面より
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北国を白い魔物が覆う。
車を埋め新幹線を止め、近くの家さえ見えず。
父はわが身を犠牲にし雪女から娘を守る。

素粒子より
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安倍首相の施政方針演説
アベノミクスへの期待から、政権発足とともに円安・株高が進み、内閣支持率は上がっている。日米首脳会談をこなし、補正予算も成立した。日銀総裁人事や、環太平洋経済連携協定の交渉参加にもめどがつきつつある。
まずは順調な滑り出しを反映してのことだろう。演説のメッセージは明確だ。あまたの懸案を前に進め、「強い日本」を私たち自身でつくろう---。
だが、演説で盛られたのはいわば「目次」にすぎない。肝心なのは、ひとつひとつに、どのような具体的な解決策を描いていくかである。
未来に希望を持てる『強い農業』をつくる。国民の生命と財産を守る、『強靭な国づくり』が急務だ。財政健全化目標の実現を目指す。
いずれも異論はない。
TPP問題、原発政策、安全保障政策など、どれもが日本の将来を左右する難題であ
る。だれが政権を担ったとしても逃げられない課題でもある。政権の胸突き八丁はま
さにこれからだ。
野党もまた、答えを持ち合わせてはいない。政権批判に迫力を欠くのもそのためである。国会論戦を通じて、より良い解決策を見いだすしかない。
与党も野党も、しっかり仕事をしよう。

 社説より
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知恵を授ける「虚空蔵菩薩」
虚空とは空間のこと。
空間は宇宙を果てしなく広がり、どんなことをしても決して破壊されない。仏の限りなく深遠な智慧を、果てしなく(無尽蔵)、決して破壊されることのない虚空にたとえ、それをシッカリと蔵している(保っている)のが虚空蔵菩薩なのである。
仏の智慧という抽象的な概念を仏格化した菩薩で、かなり複雑な性格を持っている。しかし、古くから「智慧授け」の仏として信仰され、弘法大師もこの菩薩に一心に祈願したところ超人的な記憶力を授かったと伝えられている。
また、江戸時代のころから「十三参り」という民間信仰が盛んになった。これは13歳になった男女が虚空蔵菩薩にお参りして智慧を授けてもらうというもので、今も京都などでは人気の年中行事となっている。
京都・渡月橋の近くにある法輪寺は「嵯峨の虚空蔵さん」として知られ、毎年4月13日に着飾った子供たちが参拝して智慧を授けてもらう光景が今も見られる。そして、お参りした帰り道には決して法輪寺の方を振り返ってはいけない。振り返るとせっかく授けられた智慧を返してしまうというのである。
虚空蔵菩薩の名作として名高いのが京都・高雄の神護寺の五大虚空蔵菩薩である。対日如来の持つ五つの深遠な智慧でわれわれを悟りに導いてくれるといわれ、端正な顔つきの五体の虚空蔵菩薩が道内に安置されている。京都の東寺の観智院には馬や孔雀などの鳥獣に乗った五大虚空蔵菩薩像がある。こちらは中国で作られ、平安時代にわが国にもたらされた。重文に指定されている。

 読んで知る仏像より---瓜生 中
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消費増税 益税対策はどうした
来春から予定される消費増税をめぐって、手つかずの課題がある。
消費者が払った消費税の一部が税務署に納められず、業者の手元に残る「益税」問題だ。
益税をなくす対策を講じないまま負担増を求めるのでは、納税者は納得しない。政権交代をはさんで消費増税に取り組む自民、公明、民主3党は肝に銘じてほしい。日本の消費税にあたる付加価値税を導入している欧州諸国では、モノやサービスの取引ごとに税率や税額を記したインボイスをやりとりしている。これなら取引をごまかしにくい。
日本でも89年の消費税導入時にインボイス方式が検討されたが、請求書と帳簿を保存する方式に落ち着いた。税額は業者に計算に任せるやり方だ。
取引が税務署に細かく把握されることを嫌う業者への配慮があった。
商工業や中小企業の業界団体はインボイスに強く反対しているが、事務負担の軽減策を練りつつ導入を急ぐべきだ。
益税を生む原因はほかにもある。業種ごとに決めた「みなし仕入れ率」を使って納税額を計算する簡易課税制度では、実際の仕入れ率とずれがあり、多くの業種で益税が生じている。
売上高が一定額以下なら消費税を納めなくても済む免税点制度も、対象となる業者が消費税分を取っている場合がある。
両制度とも段階的に縮小してきたがまだ不十分だ。とりわけ、欧州主要国と比べて対象が広い寒課税制度の見直しは不可欠である。
人手不足やシステム投資の回避を理由にインボイス導入を先送りするのも本末転倒だ。
税制にとって大事なのは、公平性と透明性である。

 社説より
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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イタリア総選挙の結果を受けて 二重の分断 克服を
しがらみのない経済学者なら改革を断行できる---。
イタリアが財政破綻の崖っぷちにあった2011年11月、モンティ首相はそんな期待を背に就任した。緊縮策や雇用改革を国際社会や市場は高く評価した。だが、国民が見放すのは早く、積み残されてきた社会の分断と政治不信のマグマが一気に噴き出した。
イタリアは、戦時中のファシズム体制の反動から左右の対立が根深い。加えて経済成長や競争力向上を阻んできたのが、同業団体、中小企業、労組など細分化された既得権益だ。左右を問わず既成政党は、公益より「権益」を守ることで支持基盤を固めてきた。
中道右派連合を率いるベルルスコーニ前首相は、モンティ氏に「銀行やドイツを利する改革」とレッテルを貼り、権益にメスが入ることに不安を募らせる市民の支持を引き寄せた。同じ不安は改革の継承を掲げる中道左派の支持層にもくすぶる。
今回の総選挙はイタリア社会のもうひとつの「分断」もあぶりだした。
既得権を分け合う左右の政党に守られた国民と、その古い政治からはじかれた国民だ。高学歴で働き盛り、ネットを駆使するのにたけた無党派の中間層が、市民政党「五つ星運動」という新しい「器」になだれこんだ。政治不信が染みつく彼らに既成政党との連携など論外に映る。
だが政府の債務が国内総生産比で120%を超え、マイナス成長が続くイタリアの改革は待ったなしだ。ユーロ圏3位の経済大国の危機は、欧州ばかりか世界の経済も大きく揺るがしかねない。
希望の芽はある。「このままではいけない」と考える市民が、左右の両派、5つ星のいずれの支持層にもいる。多くの政党が緩やかに結集した1990年代の「オリーブの木」のように、イタリアには危機の節目に新しい政治の枠組みを編み出した歴史がある。どう不信の溝を乗り越え、そんな声を結集するか。残された時間は少ない。

 紙面より---沢村 亙
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iPS細胞
網膜の下を張り替えるとは目からうろこ。
臨床研究へ。
ブレークスルー賞にも選ばれ中山教授に春一番。

素粒子より
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イタリアの総選挙の結果
イタリアの総選挙の結果、欧州に不安の雲をなびかせている。イタリア政治は袋小路に陥ったようだ。
財政危機を抱えて緊縮策を進めてきたが、失業や不況に国民はあえいだ。不満の海に、ベルルスコーニ前首相率いる勢力が「露骨なばらまき公約」を投げ込んだ。たちまち政情は混沌となり、選挙がすんでも新首相を選べない状態だという。
市場は即座に反応してユーロが売られ、円は大きく高値に振れた。グローバル時代の地球は狭い。アベノミクスがイタリアの暗雲でしぼむやもしれない。影響は真っすぐに海を越える。
思えば、おおらかで緩い南欧的な情緒とは対極の方向へ。世界は突っ走っている。ギリシャやイタリアを「キリギリス」にたとえながらも、では「アリ」がそんなに偉いのかと問うてみたい気持ちが、胸の内になくもない。
とはいえ、在日20年というイタリア人建築家グラッセッリ氏が本紙で述べていた。『最後は何とかなるだろう』という根拠のない楽観主義もどこかにあって、危機に陥ったと。イタリアに限らない。生き方と気の持ちようの難しい時代である。

 天声人語より
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