2012年02月の記事


マネー
マネーという怪物が巨大化する。
世界で1京7千兆円。
電子網を駆け、海を越え、市場を席巻し、国をも滅ぼす。

素粒子より
コメント (0)

氷--メタンハイドレート
遠慮がちに張る氷を薄氷とも呼ぶ。早春の季語である。
<薄氷をふんで光の折れる音>橋本しょう子
張り始めは湯の使者であり、解け出して春が兆す。氷というもの、水面の自然現
象だと思っていたが、海の底にも大量に眠っているらしい。それが、日本のエネ
ルギー事情に春を告げるかもしれない。
メタンハイドレートは、水の分子がメタンを閉じ込めたシャーベット状の物質で
、分解すると体積で170倍のメタンガスが生じる。日本近海の埋蔵量は、国内
の天然ガス消費の約100年分ともいわれ、うまく取り出せば貴い国産資源にな
る。
この春、国内の原発がすべて止まるかもしれない。風力や太陽光はまだ力不足で
、しばらくは火力発電に頼るほかない。夏に向け、いや四季を通じて、薄氷を踏
むような電力需給になりかねない、と案ずる向きもある。実用化は先にしても、
燃える氷への期待は高い。
エネルギー小国の苦汁をなめてきた日本である。何とかしようと究めた原子力は
、ご覧の通り。放射能の御しがたさを思えば、井戸を掘る手にも力が入るという
ものだ。もちろん、節電という有望資源も掘り続けたい。

 天声人語より
コメント (0)

倒産
国際競争のなかコメ作りだけでは食えず。
エルピーダーが倒産。製造の国から創造の国へと。

素粒子より
コメント (0)

辺野古が唯一の方法と野田首相
沖縄県を訪問中の野田首相は仲井真県知事と会談した。
首相は米軍普天間飛行場の固定化を回避することを強調する一方、名護市辺野古
への移設に理解を求めた。辺野古に移転することが唯一有効な方法だと訴えた。
(民主党も今になってそんなことを言っても理解されないのだ)
知事は普天間の切り離しを歓迎したが、移設問題では「悪くとも県外」と言いな
がら辺野古移設に戻ってきたことについて納得いく説明を受けていないと県外移
設を求めた。
移設問題は平行線のまま。

 紙面より
コメント (0)

復興
五輪に近づいた人あり、遠ざかった人あり。復興を祈った人あり、ただ楽しんだ人あり。
長距離走が好き。けど先の見通しは不得意な日本人。汚染土処理で国と地元まとまらず。では帰還もままならず。

素粒子より
地元で出来ないものを他県に頼むのはどうか?
コメント (0)

生活をちょつと変えよう
僕は「がんばらない」や「あきらめない」という本で、命は三つのつながりの中
で守られていると書いてきました。人と人、人と自然、そしてもう一つは体と心
のつながりです。
人と人のつかな゛りはとても大事で、特に3・11の震災後、「絆」という言葉も
よく言われ、見直されてきました。ただ、人と人のつながりで傷つくこともあり
ます。そんなときに人と自然のつながりで少し命を支えてもらえます。
「行動変容」ということが大事です。自分の生活の仕方をちょつと変える。人間
は変わりにくいんだけど変わるんです。いい話を聞いたり読んだりしても、自分
の生活習慣に取り入れないとだめです。
内臓脂肪は血圧を上げたり、高脂血症を起こしたりすると言われています。
約1カ月しっかり運動する、歩くと、内臓脂肪は減ってきます。がんの再発防止
に効果があるのも運動、脳卒中や心筋梗塞などの病気の予防でもやっぱり効果が
あるのは運動です。
自分のBMIはぜひ知っておいてもらいたいです。世界が使っている、肥満かど
うかを見る方法です。25以上が肥満です。18.5未満がやせです。一番死亡率が高
いのは肥満よりもやせていることです。25を超しても27ぐらいまでは死亡リスク
はそんなに変わらないです。僕は「ちょい太でだいじょうぶ」という本を書きま
した。
魚を食べることも大事です。3・11以降、放射能の問題もあって特に太平洋岸の
魚はちょっとリスクがあるかなと思っている人もいると思うんですが、魚を食べ
なくなると、日本の長寿は崩れる可能性があります。魚には抗酸化力と血液をサ
ラサラにしてくれるEPAやDHAが含まれている。魚を1日1回は食べる習慣
を持ち続けることです。
米国立かせん研究所ががんになりにくい食べ物というのを発表しています。一番
のお勧めはキャベツ、ショウガ、ニンニク。がんにならないというわけではなく
、少しだけなりにくくしてくれると思ってください。
人間はたくさんの要素の中で生きていて、放射能は一つの大きなリスクです。だ
けど、放射能に僕たち人間が築いてきたものを壊されてはいけない。人間が持っ
ている、最も大事な相手を思いやることを忘れてはいけないのです。

 紙面より---鎌田實
コメント (0)

老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
コメント (0)

梅と春待ち
今年が没後100年の石川啄木に、梅を詠んだ、どこかおかしくて淋しい一首があ
る。<ひと晩に咲かせてみむと、/梅の鉢を火に焙りしが、/咲かざりしかな。>
3行書きだが、改行と読点を飛ばして読むと三十一文字のリズムになる。
実際に試したのか空想かはおいて、にじむ屈折は、思うにまかせぬ人生の投影だ
ろう。しかし梅は、せっかちをしなくても寒さの中へきりりと開く。桜や桃が春
の花なら、梅は春を呼ぶ花だ。
中国、宋の陸遊は梅を愛した詩人だった。「落梅」という詩でこう言っている。
桃や李がよい季節を選んで咲くのは、それでかまわない。だが氷と雪がきびしく
張りつめる大地に、力いっぱい春を甦らさせようとしているのは誰か。梅ではな
いか---。花の姿に「凛」の一字が似合うゆえんだろう。
その梅が、今年はどこも遅い。気象庁によれば東京の開花は平年より15日も遅か
った。立春を過ぎれば「余寒」と言うが、酷寒の風にふるえる日が続く。北国の
つぼみは降雪の下で身を固くしていよう。
思えば2月は不思議な月で、光は春なのに冬がきわまる。没後70年、与謝野晶子
の詩「二月の街」はうたう。
<春よ春、/街に来てゐる春よ春、/横顔さへもなぜ見せぬ。/春よ春、/うす衣すら
もはおらずに/二月の肌を惜むのか---->
寒気が流れ込み、週末はきびしく冷え込むという。だが、寒さの底で何かが兆し
ている。ぴしり----と氷の割れる音に、耳を澄ます春よ早く来い。

 天声人語より
コメント (0)

年金
かつては消えた年金。今度は溶けた年金2千億円。
金利は低く株は安く。積み立て不足に忍び寄る甘いささやき。

素粒子より
コメント (0)

違憲の府は許せない
衆院が一票の格差を是正できないまま、法律で定めた選挙区割りの改定案の勧告
期限である25日を迎える。
まずは違憲、違法状態を解消することだ。そのためには、緊急措置として、一票
の格差をただす「小選挙区5減」を実現させるべきだ。
その上で、定数削減と制度改革に取り組むのが常識的だ。
制度の抜本改革は、当事者である議員の手では難しい。首相の諮問機関である選
挙制度審議会を立ち上げて、衆参両院の制度を同時に議論すべきだと、私たちは
繰り返し求めてきた。
民主党側は次回の衆院選後に選挙制度審をつくるというが、先送りする理由はな
いはずだ。
すぐに定数削減を実現できないのならば、議員歳費や政党交付金のカットでも「
身を切る」姿勢は示すことができる。
いま求められているのは責任のなすりあいではなく、「答え」を出すことだ。
有権者は、「違憲の府」をつくった覚えはない。

 紙面より
コメント (0)

公務員の給与減らし
議員と秘書は一心同体。議員の身が切れないなら秘書だって。
給与減らしも例外に。切られるのは民ばかりなり。

 素粒子より
コメント (0)

明け方の記者会見、ぐったりした欧州連合の要人が語る。
マラソンはギリシャ言葉だと改めて学んだ。13時間の激論の末に決まった14兆円
のギリシャ支援。この国の浮沈と通貨統合の成否は、コインの裏表といえる。
ユーロ硬貨の片面は国ごとに違う。1ユーロ玉なら、ドイツは国章の鷲、ギリシャ
は古代の銀貨に刻まれたフクロウだ。EUは、鷲とフクロウの力を同等に保とい
う七転八倒している。
綱渡りの金策はわが国とて変わらない。政府は個人向けに復興応援国債を出す。
金利は渋いが、3年待てば残高1千万円ごとに1万円金貨、100万円につき千
円銀貨がもらえる。金銀共通のデザインは「奇跡の一本松」である。
近火の表側には東日本の地図とハト、銀貨には大漁船と稲穂をあしらう。記念硬
貨のおまけは、国民の連帯意識に訴える「絆商法」にみえる。なにせ税収が増え
るめどはなく、お金は国民から借りるしかない。
使えるものは何でもということか、政府は「休眠口座」にも関心を示す。銀行預
金は出入りが5年ないと権利が消え、10年以上の休眠預金が年に数百億円も生
じている。金融機関の懐に入るなら社会還元を、という理屈だ。
松はもうひと働きと喜び、預金は被災地で目覚める夢を見ていようが、大衆の財
布ばかりをあてにしてはいけない。国が自らひねり出す努力にしても、泥にまみ
れた自衛隊員らの給料が削られるのに、国会議員のコスト減らしは後回し。どう
も順番を間違えた話が多い。

 天声人語より
コメント (0)

議事録
最悪を想定し3千ページの記録を作った米国。
危機を小さく見せ何も残さなかった日本。
「第二の敗戦」とはこのこと。

素粒子より
それより無知により認識がなかったのではないのか。
コメント (0)

日本市場は底を打ったか?
東京金融市場は、日経平均株価が一時、約半年ぶりに9400円台を回復した。
円相場も約3カ月半ぶりに1㌦=79円台の円安水準になった。
日本銀行が金融緩和の姿勢を明確にしたことに加え、欧米経済への不安が少し和
らいでてるためだ。
16日に発表された米国経済の指標が市場の予想より良く、世界経済の回復への
期待が高まったことが背景にある。ユーロ圏財務相会合でギリシャ政府への追加
支援が決まるとの見通しも広がり、欧州の政府債務危機への不安も和らいだ。
株高の原動力は外国人投資家だ。外国人投資家の日本株買いが加速している。
日本銀行がインフレ目標と追加金融緩和を発表してから、円が売られやすくなっ
ている。政界経済が回復に向かうという期待感も、これまで安全資産として買わ
れてきた円から投資家が離れる要因になっている。
日銀の決定に反応したが、その効果は長続きしないとの見方が多い。欧米経済の
先行きへの不安が再び高まれば、また円が買われやすくなることも考えられる。

 紙面より
コメント (0)

NY株一時1万3000ドル台
ダウ工業株平均が一時、3年9カ月ぶりに1万3千ドルの大台を突破した。欧州の政府債務危機がひとまず収まるとの期待感が投資家に広がったためだ。

紙面より
コメント (0)

決められぬ永田町脱せるか
橋下旋風の原因は明らかだ。橋下氏が掲げる「決定できる民主主義」だろう。
ものを決められない永田町に対し、政治家は「覚悟」を持って、次々と決めてい
くべきだという。そんな橋下氏の歯切れの良さが受けているのだ。
確かに、永田町の停滞は目を覆うばかりだ。政権を担う民主党は、党内がまとま
らずスピーディな決定ができない。自民党は政権の足を引っ張るばかりで、思い
切った妥協に踏み出せない。国家公務員の給与削減がようやくまとまったのは、
決められない政治への批判を、与野党が意識したためだろう。
もっとも、橋下氏が今の政治をガラリと変えられるかとなると、現実はそう甘く
ない。
もう一つ、政治家たちが気にしているのが、欧米の格付け会社だ。欧州各国で次
々と国債が格下げされ、経済危機が深刻になっている。日本も消費増税の話し合
いが進まず、国債の格下げがされて長期金利が上昇したらどうするのか。その時
、政治家は責任がとれるのか----与野党の議員は思い悩んでいるのだ。

 政治考より----星浩
コメント (0)

命の尊とさ
殺された妻子。死刑になる元少年。命の重さを身に受け止めて「犯罪の起こった時点でみんな敗者」と。
「上手に泣けねえ」と被災者。愛する家族を理不尽に奪われて、天を仰ぎ、地に伏し、それでも前を見つめる人々。
何ごとにも自分で進む努力を。

素粒子より
コメント (0)

大綱に格上げ
閣議で大綱に格上げした「税と社会保障の一体改革」。柱の消費増税をはじめ、
3月中の法案提出を目指す。
だが雇うとの調整はならず(与党内も出来ないのだから無理なのは当然)、低所得
層や景気への配慮はおぼつかない。これまた増税の前提となるべき「身を切る努
力」では、衆院定数の80減が見通しもなく並んだ。国家公務員の給与だけは自民
・公明案を丸のみし、大幅に削られる。
幸か不幸か、市場の改革圧力はしばし緩んだ感がある。日銀は「インフレ目標1
%」を宣言、低体温のデフレ経済が「平熱」に戻るとの期待から、株価は持ち直
した。ユーロ危機もつかの間の小康で、円高は一服している。
政府と民主党の悩みは足元にある。ボスの無罪が見えてきたせいか、党内野党の
小沢グループは反増税で攻勢に出る構え。これに鳩山元首相が同調する。日本の
不全は結局、水ぶくれの与党が政党の体をなさぬ悲劇に行きつく。
23年前の竹下首相も強行採決で通した消費税と、ひと桁の支持率を残して退く
。早稲田の後輩も同じ道を突進する覚悟と見たが、同志は議席と同数ではない。
たまに振り返り、数え直したほうがよい。

 天声人語より
コメント (0)

貿易赤字最大に
1月の貿易収支は1兆4750億円の赤字だった。
赤字は4カ月連続で、リーマン・ショック後の2009年1月の赤字を大きく上回り、比較可能な79年以降で過去最大となった。

紙面より
コメント (0)

一体改革大綱 民主も結論を出す時だ
野田内閣が税と社会保障の一体改革の大綱を閣議決定した。
消費税を柱とする法案を、3月中に国会に提出する。その方針に沿って、半歩進
んだ。
政府・与党が1月に素案を決めてから40日が過ぎている。野党との事前協議が成
り立たないのだから、政府・与党単独での大綱決定は当然だ。
こんな現実を前に、民主党内には相変わらずの光景が広がっている。いまだに増
税反対論が根強くあるのだ。
原下のデフレ経済のもとでは増税すべきでない、国会議員や公務員の経費削減が
先だ、といった意見が渦巻く。
今後は、民主党内のとりまとめが粉砕したり、野党が内閣不信任案や首相の問責
決議案提出をうかがったりする緊迫した局面も想定される。
すでに党内の最大勢力を率いる小沢一郎元代表は最近のインタビューで、法案の
閣議決定にも衆院での採決にも反対する考えを明言している。
もし、最後まで増税に反対する勢力がいるのならば、たもとを分かつしかない。
首相には、その覚悟を強く求める。

 社説より
コメント (0)

今日は雨水
雪が雨にかわる候。まちわびた南風をはらんで、ほどなく春が訪れる。

紙面より
コメント (0)

東電処理
かってない原発事故を起こした東京電力をどのように処理していくか。それは電
力システム改革への試金石ともなる。
福島第一原発の事故にともなう巨額の費用は、東電に徹底的に負担させる。ほと
んどの人は異論あるまい。
しかし、とても追いつかないだろう。最後は、電気料金や税金の形で国民が負担
せざるをえない。
これが東電処理の現実だ。政府がいま進めている計画を確認しておこう。
経営難に陥っている東電に対し、1兆円の国費を資本注入することは概定路線だ

電力の供給が滞ったり、金融市場が混乱したりするのを避けるための措置である

とみろが、東電の3分の2超の株式を取得して、経営に直接、責任を負うことに
は、財務省から慎重論が出ている。将来的な財政負担につながりかねないという
理由からだ。
国が必要な資金を出すにしても、あくまで「当面」のこと。民間企業としての東
電を残し、いずれは返してもらう---。そんな思惑である。
国民負担の回避という点で、この理屈は一見、もっともらしい。東電の賠償資金
を国が支援するために施行された原子力損害賠償支援機構法も、そうした考え方
に立っている。
だが、長い目で見て、いまの東電を存続させることは合理的なシナリオだろうか

 
 紙面より
コメント (0)

鬼のいぬ間に
増税相談。素案を大綱に書き換えて話は進んだか止まったか。待ち構える火種やら地雷やら。
どうせ打てやしまいと橋下八策の危険球。飛びのく人あり、腰引く人あり、無理やりストライクという人もあり。

 素粒子より
コメント (0)

人の親密さ
ネットで書籍を買っていると、まさに自分好みの本を先方が薦めてくる。購入歴
が蓄積されるほど「おススメ」は琴線を心得てくる。
便利でいて、ふと不安になる親密さだ。相手は私をかなり知っている。その気な
ら、読書傾向から「思想調査」も可能だろう。本ばかりではない。ネットショッ
プ、電車のIC乗車券、クレジットカード、診察券、携帯-----。日々のあらゆ
る行動が電脳空間に記憶、蓄積されていく。
いまのところデータは散在している。しかし誰かが何の意図で寄せ集めれば、「
私」はたちまち裸にされてしまう。そんな電子網への危惧が募る時代に、政府の
「共通番号制度法案」が閣議決定された。
国民一人ずつに番号をつけて所得や年金、診療などの個人情報を管理する制度だ
が、政府の調査ではまだ8割の人が内容を知らない。管理が監視にならないか?
悪用の恐れは?すでにご存じで利点は承知の人も、心掛かりは様々あろう。
9年前には個人情報保護法ができた。人と人とのつながりを断ち切る方にアクセ
ルが踏まれ、人間砂漠の乾燥は進んだ。横の絆が細る中、与えた番号で国が個々
と縦につながる図も、思えばいびつだ。
大がかりな仕組みの総番号制を、時の権力に好きに使わせない歯止めも要る。番
号という「絆」が、もとの意味の「動物をつなぐ網」になっては困る。周知の議
論がもっと欲しい。

 天声人語より
コメント (0)

イラン
黄色いウランが濃くなるにつれ、赤い血がテロルの現場に流れ、青いペルシャ湾に砲声が近づく。春に開戦もと。

素粒子より
コメント (0)

民主党と年金 頭冷やして出直せ
民主党が09年総選挙のマニフェストに掲げた新年金制度案について、財政試算を
公表した。
はっきりしたのは、消費税でどの人の年金も月額7万円以上にする「最低保障年
金」を導入した場合、社会の多数を占める中間層の年金が減ることだ。
支払う保険料はさほど下がらない。にもかかわらず、消費税分の払いが増え、し
かも肝心の年金が減る。
現役時代の収入が低かった人に最低保障年金を上乗せし、現行制度より受け取り
を増やす設計になっているためだ。
貧困救済は大切だ。ただ、年金で行おうとすると、弊害も大きい。民主党議員は
、有権者に胸を張って説明できるのか。
三つの視点で考えてみたい。
一つは、この制度を現実に運用する難しさである。
この案では自営業者もサラリーマンと同様、所得に応じた保険料を払う。サラリ
ーマンなら会社が半分もつが、自営業者は全額自分で払う。きちんと払ってくれ
るだろうか。
一方、自営業者なら経費を水増しして所得を低く申告すれば、より多くの最低保
障年金を受け取れる。よほど所得把握を厳正にしないと、不公平感が強まるだろ
う。
二つ目は、新制度が理想的に運営できても、すっきり解決する問題は何もないこ
とだ。
新制度への移行は40年以上かかるので、現時点で低年金・無年金の貧しい高齢
者に恩恵はなく、消費税は余計に払う。将来的にも、保険料が未納の人には年金
は払われない。
民主党は、新制度の方が現役や将来世代の信頼感は高まると主張する。
本当だろうか。新制度も現役世代の負担で高齢者を支える「仕送り方式」だ。
そこは現行制度と同じで、少子高齢化の影響を免れることはできない。
三つ目は、社会保障と税の一体改革に関する与野党協議への影響である。
野田政権は1月に決めた一体改革の「素案」で、新制度を実現する法案を来年提
出すると明記した。
しかし、野田政権が優先すべきは、一体改革を進める法案の成立である。消費増
税を実現して財政を少しでも安定させ、少子化対策などの財源を確保しなければ
ならない。
新制度案はその妨げとなる。あまりに問題が多く実現性も乏しいのに、いま、与
野党で議論するのが得策とは思えない。
新制度の法案提出はあきらめ、民主党内で頭を冷やし検討し直すべきだ。

 社説より
コメント (0)

追加支援やっと決定
EUのユーロ圏17カ国はやっと財政危機のギリシャに追加の資金支援をすることを決める見通しになった。

 紙面より
コメント (0)

日銀 デフレ脱却へ宣言
日本銀行が事実上の「インフレ目標」導入に踏み切った。物価が下がり続ける「
デフレ」から抜け出すまで金融緩和を続けるという宣言だ。果たして、物価や景
気を押し上げることができるか。
米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会が「2%」という事実上のインフ
レ目標を採用したのに追従した結果だ。
米国の金融緩和が長引くとの見方が広がったことでドル資金の金利は下がった。
金利が下がる通貨は売られやすくなるため、ドル売り円買いが加速した。
一方、日銀が掲げていた望ましい物価の目安は「2%以下のプラスで中心は1%
程度」という幅のある表現だった。日銀の政策が分かりにくいと受け止められ、
円高になったのは致命的との焦りから、FRBに歩調を合わせざるを得なくなっ
た。
円高阻止へ、金融緩和で米国に後れをとるわけにはいかないという判断だ。
また、欧州の政府債務問題でささやかれる「3月危機」への備えもある。
金融緩和の流れは世界に広がっている。08年のリーマン・ショック後の世界不
況では財政出動で景気を立て直そうとした。その結果、どの国も借金が膨らみ、
新たな財政出動は難しく、中央銀行の金融政策に頼らざるを得なくなった。
金融緩和だけで景気を押し上げられるかどうか。日本を含めて世界経済は政策の
選択肢を失いつつある。

 紙面より
コメント (0)

東証9200円突破
日経平均株価は大幅に値上がりし、取引時間中としては昨年8月8日以来、約6カ月ぶりに9200円を上回った。

紙面より
コメント (0)

東電支配へ抵抗
東京電力と枝野経済産業相が経営権をめぐる攻防が、激しさを増している。
東電は2011年4~12月期決算は乗り切ったが、燃料費の増加などで「台所事情」
は火の車。債務超過を避けるには1兆円規模の公的資本の注入が必要だが、東電
改革の主導権を握りたい枝野経産相は「実質国有化」を譲らない構えだ。
経営権をめぐる経産省との綱引きは続くが、政府の資金援助なしでは、経営が
立ちゆかなくなっている。
抵抗するならつぶいてから再建すればいいのだ。これが民意だと思うが。

 紙面より
コメント (0)

落書き
国中が造反の落書きで埋め尽くされたような。武力で消せども追いつかぬ血で書かれた言葉。内戦寸前のシリア。
街に落書きがないから幸せなわけではなし。もはや書く気にもならぬだけ。支持率が3割を切る政権が相手では。

 素粒子より
コメント (0)

治を為すは多言に在らず
今年は米、仏、ロシア、エジプト、メキシコ、韓国で大統領選挙があり、中国の
習近平氏も国家主席に近づく。政治一新で世界的デフレ脱却を期待したいが、「
新規まき直し」には遠く、せいぜいバージョンアップに過ぎない。
その理由はオバマ大統領はじめ現職者はいずれも苦戦と伝えられているものの、
有力な対抗馬もいない。また、各国とも財政赤字にあがき、その隙を国際投機筋
が虎視眈々と狙っているという構図は変わらないからだ。
どの候補も増税など国民に痛みを強いる政策で財政再建をはかり、国際金融市場
の不安を払拭するしかない。サルコジ仏大統領が付加価値税の増税を訴えて選挙
に賭けるように、為政者の力量は人気取り政策を捨てて、身を切る決断ができる
かにかかる。
日本の野田政権も衆院解散含みで消費税増税をはかる。欧米と同じ政治路線だが
、欧米に比べ野田首相には国民に訴えやすい大義名分がある。
絆とか、日本がんばれと大合唱する国民だ。東日本大震災の復興財源にも関わる
増税に背を向けることは出来ない国民性が味方するだろう。
もちろん議員定数、公務員給与の削減などけじめをつけることが前提だ。民主党
のマニフェスト違反をあげつらう野党は、大震災後の状況認識に欠ける犬の遠吠
え。"この国のあり方"などと大仰に構える「石原新党」も現実離れに聞こえる。
「治を為すは多言に在らず」だ。

 経済気象台より----昴
コメント (0)

GDP2期ぶりマイナス
昨年10~12月期の国内総生産の1次速報は、物価変動の影響を除いた実質で前の7~9月期に比べて0.6%減、年換算では2.3%減となった。タイの洪水や長引く円高、世界経済の低迷で輸出が大きく減り、2四半期ぶりのマイナス成長となった。

紙面より
コメント (0)

東京スカイツリーによせて
上がるにはしばらく予約が要る。長蛇に連なる苦労がない代わり、下は雲や霧で
真っ白という不運もあろう。遠方でなければ、ほとぼりが冷めた頃、晴れた日に
並ぶ手もある。450㍍の天望回廊まで大人3千円なり。眼福あってのお代である。
東京タワーは、欧米何するものぞと頑張った高度成長の記念碑として、今も「三
丁目の夕日」が照らす。かたや中国の広州タワーから世界一を継いだツリーは、
商魂たくましい隣国に一矢報いた格好だ。
バベルの塔、ピラミッド、天守閣。人は古来、神に近づき、権威を誇示するため
に、他を圧する高さを求めた。建築技術の勝利を担ったのはエッフェル塔だ。
完成前から、文化人らが「無用で醜悪、パリの恥」と抗議する騒ぎになる。
鉄骨の未来を信じる技師エッフェルは「設計図ではなく、実物を見て判断を」と
訴えた。大衆の視線にどんなメッセージを返すか。いつの世もランドマークの真
価だろう。
震災を挟んで伸び、出直しの年に咲く大樹には、国威や技術より希望が匂う。下
町の空を突く立ち姿は、さあ上を向こうと背中を押す。遠望に癒され、仰ぎ見て
元気をもらう塔も悪くない。去年でも来年でもなく、今の日本が欲する。意味あ
る高さである。

 天声人語より
コメント (0)

老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
コメント (0)

ギリシャ再建策やっと合意
ギリシャ政府と連立与党は、欧州連合などが求めてきた財政再建策のすべてを受
け入れることで合意した。
これを受けて、ユーロ圏各国の財務相は緊急会合を開き、ギリシャへの追加支援
を協議する。
総額約33億ユーロの歳出を削る再建策で最後までもめたのは、年金支給額の引き
下げ問題だった。
年金はずっとギリシャの福祉政策の象徴的存在だった。年金代替率をみると、ギ
リシャは9割を超えていることがある。高福祉とされるデンマークやスウェーデ
ンを上回る水準だ。その年金水準に大なたがふるわれる内容に国民の反発が強ま
り、政治家たちがたじろいた。
ギリシャ社会に衝撃を与えるのは、年金だけではない。公的部門の1万5千人を減
らすのは、長く公務員天国と言われた社会のあり方を崩すものだ。最低賃金も2
割程度引き下げる。国民の懐に直接手を突っ込み、給料の目減りがギリシャ全体
に広がることを意味する。

 紙面より
コメント (0)

俎板の鯉
医師、看護師、そして病院全体の「心技体」が充実してこそ、気の弱りがちな患者も励まされる。
任術とは言うものの、精神主義では続かない。

天声人語より
コメント (1)

TPP内憂外患
日本のTPP交渉への参加をめぐる日米の事前協議が始まった。米国は圧力をか
けながらも、日本を刺激しすぎないよう配慮も示した。硬軟織り交ぜて責める米
国に対し、日本は国内の反対派との調整も手つかずのままだ。
米国の求める項目は、1980~90年代の日米貿易摩擦が激しかった時代のものとほ
とんど同じ。カトラー・USTR代表補など、米側の交渉メンバーは当時とあま
り変わらない。
ただ、米国では大きな摩擦には発展しないとの受け止めが多い。80~90年代は米
国を脅かす存在に急成長した日本への脅威論が強かったが、いまは、中国が伸長
。貿易相手国として日本の位置づけが低くなっているからだ。
TPPは経済的な理由だけでなく、外交戦略上の意味がある。米国は環太平洋域
でリーダーシップを演じようとしている。経済、軍事上の存在感を高める中国を
牽制するには、日本は取り込むべき相手というわけだ。
日本は米国や豪州などの同意も得て、今夏以降に交渉に正式参加するというシナ
リオを描く。
だが、国内の調整は手つかずの状態だ。民主党内では政府は交渉参加を既成事実
化しようとしていると、いまなお反対論が収まっていない。
心配なのは、政府の態勢づくりが遅れていることだ。
内閣官房に事務局を置き、関係省庁が一体となって取り組む仕組みはつくった。
ただ、実態は各省の担当者を兼務させただけで、全体を束ねる政府代表は空席の
ままだ。
官僚以上に重要なのは政治の構えである。国家戦略相を議長とする関係閣僚会合
はできたものの、だけが一元的に責任を持つのか、はっきりしない。

 紙面より
コメント (0)

復興省
各省に詣でずに済むよう復興庁・局に窓口一本化----の度胸があるかな。
参勤交代を緩めた幕府はほどなく瓦解。
それでもやらなきゃ。震災を経ても変わらぬ統治機構に大阪から火の手。
ボヤボヤしていると焼き打ちにあうぞ。

 素粒子より
コメント (0)

民意と官意
政党の公約やマニフェストは、言ってみれば製品のカタログである。政治家の書
いた書籍や演説はその政治家のカタログだ。
民主党はマニフェストをことごとく覆し、その逆の増税路線を突き進んでいる。
これは詐欺に近い。政党が処罰されないのは法的な不備に過ぎない。
野田首相は、野党時代に出版した書物で、特別会計の不透明さを糾弾し、このカ
ラクリの解明後でなければ消費税は引き上げてはならないと明快に主張している
。だが、政権交代後、財務副大臣や財務相を務めた間の財務官僚による教育効果
からか、「社会保障と税の一体改革」と称して、消費税引き上げに邁進している
。有権者の感覚では、これはカタログに偽商品を掲げた詐欺行為であるが、首相
はそれを大義と称している。
しかし、大義は正義などは、パスカルも言っているように、山脈を越えれば逆転
することがよくある。特に政治の世界ではそうだ。
首相は、議員歳費や公務員給与のわずかな減額を提案しているが、まるで政官の
薄皮を一枚切って国民の骨を砕くような話しである。特別会計の闇や天下りや利
権組織の温存など無駄遣いは膨張し続けている。
もとより、5%程度の消費税アップでは財政問題はとても解決しない。いったん
増税路線を実現させた官僚たちは、更なる増税を仕掛けるだろう。
野田首相は同じ著書で、小泉首相の後の3代の首相は民意がないと主張している
。民意なき2代目首相として、民意を問う総選挙を行う覚悟を持っているのかも
しれない。しかし、そり前に官意に従うことは、順番が逆である。

 経済気象台より---匡慮
コメント (0)

先行移転
グアム移転先行はいいけれど、締め切りを失った普天間移設。安保とエネルギーの負担をだれが引き受けるか、あるいは諦めるか。
相似形の難題。

素粒子より
コメント (0)

先行移転 交渉綱渡り地元は期待と不安
沖縄県の仲井真知事は8千人の海兵隊が動き、パッケージが外されて基地返還が
進めば負担軽減につながる。そういう中身なら結構だと強調し、県が主張してき
た分理論が日米の見直し協議の俎上に上がったことを歓迎した。
一方で「政府が何をやろうとしているのか全体のイメージが分からない。と首を
ひねり、協議が沖縄の頭越しに行われることに不快感を示した。
県内移設をせず、普天間も固定化させない方向で、政府に強く求めたいと語って
いるがそんな上手いことが続く分けがないと思うがどうだろう。

 紙面より
コメント (0)

政治家は維新が好き
維新だ、一新だと橋下さんも小沢さんも、あの人この人も。
幕末の志士と重ね気分高揚?
龍馬にちなみ、船中八策を練ると橋下さん。野田さんも3年前、超党派議連で練った八策を読み上げていたなあ。
政治熟は続々。松下村熟は、「右向け右」に従うチルドレン量産熟ではなかった。松蔭に怒られぬよう、よろしくね。

素粒子より
コメント (0)

安保理事会のシリア決議は、またも拒否権に阻まれた
拒否権を行使したロシアは、人道目的の決議が政権転覆につながったリビアを苦
い教訓にしていた。
拒否権行使に至った最大の理由は、人道介入を理由にした体制転換の前例をこれ
以上作りたくないとの判断があったと見られる。
ロシアが決議案の細かい文面に固執した背景には、リビアでの昨年の苦い経験が
ある。
ロシアはシリアの地中海沿岸に、海軍が拠点とする遠洋で唯一の補給基地を持つ
。リビアへの影響力を失った今、中東最後の拠点がシリアだ。米国が欧州で進め
るミサイル防衛計画や、旧ソ連グルジアと米国との関係強化など、ロシアは欧米
による新たな包囲網を感じつつある。その包囲網の障壁となるシリアやイランは
ロシアにとって地政学的にも重要であり続けている。

 紙面より
コメント (0)

日本と欧州
暖気に包まれた日本列島にまた寒波迫る。
欧州では凍死相次ぐ。
政府の大借金と寒さ。
どこか日欧は似ている。

素粒子より
コメント (0)

根菜の季節だ
通年で出回るダイコンやニンジンも滋味を増す。サトイモ、カブ、レンコンあた
りを乱切りにして炊けば、和洋中どんな味つけでもうまい。地中で肥える野菜た
ちのほっこりした土の匂いこそ、偽りなき大地の刻印だ。
ゴボウの芳香にしても、皮に近いほど深いという。大地と「交感」してきた証し
である。そうした履歴もろとも食すのが、けんちん汁でも筑前煮でも、旬に対す
る礼儀のように思う。
何にせよ、寒さに耐えたものには凛とした強さが宿る。ふきのとうの苦みや、雪
割草の若葉が五感に染みるのは、越冬の喜びと響き合うからだろう。酷寒の先の
安息を願い、心は凍てつく被災地に飛ぶ。仮の宿でも、鍋いっぱいの根菜が湯気
を立てていようか。
寒あれば暖があるように、天地がもたらすのは災いだけではない。一周忌が営ま
れる頃には、南から柔らかな陽光が戻り、地の恵みを重ね着したタケノコが出る
。悲しみにひと区切りはないけれど、手を携えて前に進みたい。まっさらの春が
待つ。

 天声人語より
コメント (0)

普天間移設
米海兵隊のグアム移転先行で日米合意。
普天間移設を置き去りにしてはならぬ。
政府も地元も----。

素粒子より
コメント (0)

漂流する消費税
漂流の根底には、持続可能な制度の構築という本質的な議論が置き去りにされ、
年金不信が高まっていたという実態がある。
現在の社会保障制度は、赤字国債という後の世代の負担によって賄われている。
10%への引き上げは、これを是正するものであるが、制度の将来的な安定性を担
保するものではない。
また、民主党が示してきた所得比例年金と最低保障年金からなる年金制度改革案
にも課題がある。現役の世代が高齢者を扶養する賦課方式をベースとする以上、
少子高齢化に対する脆弱性は残る。とくに50年後には働き手の数が半減するとい
う事態には耐えられない。
将来世代への過大な負担を回避し、少子高齢化に対応する社会保障制度を議論す
る必要がある。そこには、給付の合理化という民主政権が避けたがっている課題
や、自分が払った保険料を運用し、将来受け取る年金積み立て方式への転換とい
う大きな改革が含まれるだろう。
全体像を示せという野党の主張は正しく、これを避けたままでは消費税率の引き
上げは困難だろう。日本は、財政規律を取り戻すその第一歩からつまづくことに
なりかねない。

 経済気象台より---山人
コメント (0)

天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
今の私の希望です。

 私の証 あるがまま行く---日野原先生
コメント (0)

納得のいく農業改善策が必要だ
TPP参加の是非をめぐり国論が二分するなか、野田首相は交渉参加にかじを切
った。その布石として、昨年末に閣議決定された2012年度の政府予算案には、農
地集積のための交付金や戸別所得補償を含む約1兆円の農林漁業再生関連予算が
計上された。
農業の中核的な担い手や法人に20㌶程度の農地を集結する大規模化構想なら、19
80年代から90年代にかけて交渉されたガットウルグアイ・ラウンド時代から盛ん
に言われてきたことだ。当時、メディアは「足腰の立つ日本の農業を」というス
ローガンを繰り返し掲げ、6兆円規模のウルグアイ・ラウンド対策費が予算計上さ
れた。これが成果をあげていたなら、農業の大規模化は済んでいたはずだ。
あのお金はいったい、どこにどう使われたのか。まずは納税者への詳細な結果報
告が必要だが、現状をみれば、大規模化が失敗したことは明らかだ。
日本の農家の平均耕作面積は2.2㌶と、米国の1%程度に過ぎない。複数の農家の
農地を集結して一つの事業体をつくる場合、隣接する農地を集めなければならな
い。だが、日本の農地は山地にもあり、地計上、集結に適さないのだ。

 私の視点より---神奈川大・石井陽一
コメント (0)

NY株高値
1月の雇用統計が改善したのを受け、大きく上がった。
ダウ工業株平均は1万2862.23㌦で3年9カ月ぶりの高値である。

紙面より
コメント (0)

民主党がまたふらついている
いったん、党の新年金制度の財源試算を公表する考えを示したのに、1週間あま
りで先送りへと方針転換したのだ。
試算は、消費増税に向けた社会保障と税の一体改革の与野党協議に入る前提とし
て、公明党が求めていた。応じないのは、わざわざ野党に協議を拒む口実を与え
たようなものだ。
そもそも、試算を出さないことに、どんな意味があるのか。その内容は、今回の
消費税率5%幅引き上げとは別に、約60年後には最大で約7%幅の引き上げが
要るというものだ。すでに広く報じられてきたし、野党も知っている。
それを、あえて隠す方が不自然だし、今回の一体改革の議論と混同されかねない
。有権者が「明日からでも7%の増税が必要なのか」と誤解してしまうのではな
いか。民主党はすべての年金制度の一元化と、月額7万円の最低保障年金創設を
柱とした年金改革を金看板にしてきた。その過程で「政権交代すれば、誰でも7
万円の年金がもらえる」と、有権者に思わせたことは否定できない。
それまでに、何年かかり、保険料や税を、だれがどのくらい払うのか。それは現
行制度と、どれほど違うのか。こうした制度論を怠ってきた。
民主党が年金一元化などを言い出したのは、2003年の衆院選マニフェストだ。あ
れから8年、政権交代からも2年以上たつ。なのに、いまだに制度の中身がない
。今回の混乱は、こうした怠慢のツケが回ってきたというべきだろう。
いま民主党がすべきことは、まず試算の公開である。

 社説より
コメント (0)

天災
忘れる間もなく来る。地震、台風、豪雪。
若手は少なく除雪費も不足。「最強寒波」が襲う災害弱者。

素粒子より
コメント (0)

民主 記録軽んじてきた体質だ「身から出たサビ」
東日本大震災をめぐる政権の会議の議事録が残っていなかった問題に、野党が追
及を強めている。野田政権は事後的に議事概要をつくって取り繕う考えだが、野
党は「民主党の隠蔽体質の表れだ」と批判。政策決定過程の記録を軽んじてきた
民主党の体質が浮き彫りになってきた。
議事録だけでなく議事概要もなかったのは五つの会議。野田政権は概要を作って
問題の幕引きを図りたい考えだ。
だが、こうしたずさんな対応が波紋を広げている。
民主党は政権交代直後、政権主導の名の下に各省の政策を決める政務三役会議か
ら官僚を締め出した。こうした経緯が、記録が残らないことにつながった。
民主党政権が意思決定の最高機関と位置づける「政府・民主三役会議」にも議事
録はない。記録の有無を含めて、最高会議をあやふやなまま運営している点が一
番まずい。と党関係者も指摘。
野党時代の慣例が抜けないのか、民主党には政策の意思決定の記録を残す仕組み
が欠けている。

 紙面より
こんなことは民間の会社では考えられない----。
コメント (0)

みんな10歳だった。
99歳の私と10歳の子どもとは90年近い年の差があります。しかし私はいつも
、この10歳のころの自分を思い出しながら、子どもたちにいのちの大切さに
ついて話しかけようと努力しています。すると、子どもたちは私と対等にな
って話し合っている気分になってくれるようなのです。
人は大人になると、あたかも自分が昔からすべてを知っていたかのように高
慢になりがちです。そうやって子どもより優位に立った目線で、彼らにとっ
て敷居の高い説教をするのでは、本当のコミュニケーションはとれません。
人生はひと続きです。誰もみな昔は子どもでした。どんな大人も子ども時代
の自分と分断されるものではなく、一人の人間として、めいめいの人生が続
くのです。そして年齢を重ね、時には私のようにいつまでも人生が続く人も
いるのです。そう考えてこそ初めて、子どもと真のコミュニケーションがと
れるのだと私は信じています。

 99歳・私の証 あるがまゝ行くより---日野原重明
コメント (0)

議事録なし、震災会議ずさん管理
東日本大震災の対策を協議するため政府が立ち上げた多くの会議で、議事録が残
っていなかった。あらためて当時の議論の記録作りを急ぐが、テープを取ってい
ない74ケースもあり、震災や原発事故の検証作業にも影響を与えかねない。
原発事故への政府の対応を決める原子力災害対策本部も議事録も議事概要も残っ
ていない。
また、震災後19回開かれた、地震や津波への対応を決める緊急災害対策本部につ
いても、議事録や議事概要がない。
民主党政権になってから始めた各省の政務三役会議でも、多くは官僚を入れず、
議事録は「決定の場でないので作っていない」と藤村官房長官が述べている。
今回の記録不備は、脱官僚にこだわった民主党による不透明な政策決定システム
が背景にあるといえる。
ずさんな政権運営のあらわれである。こんな政党に任せておいていいのだろうか
疑問である。


 紙面より
コメント (0)

共和党予備選
ロムニー氏フロリダで大勝。
次は3/6日のスーパーチューズデーだ。

紙面より
コメント (0)

変わり目
昨年の貿易収支が31年ぶりの赤字と聞いて、一時代の終りを思った。原材料を買
い、優れた製品にして稼ぐ。技術と品質で戦う輸出立国こそ日本の命脈なのに、
お家芸が思うに任せない。
前回の赤字は第2次石油危機の後だった。エネルギーは鬼門だ。去年は原発事故
で火力用の燃料輸入が急増した。輸入原油が通過するホルムズ海峡の緊張で、価
格の先高感も強い。
輸出はより厳しい。震災による生産減は去年限りでも、円高で工場が外に逃げる
。頼みの中国市場は不安定。韓国の猛追で商品競争力とて絶対ではない。海外か
らの利子や配当で赤字が埋まらなければ、外国に借金するほかない。
さて、輸出に代わるべき日本の「決め球」である。円高に乗じて外国企業を買う
のも一計だが、まずは空洞化を阻み、財政赤字を減らす守備固めを急ぎたい。
幸いにも、いや不幸にしてと言うべきか、国に引退はない。

 天声人語より
コメント (0)