2011年05月の記事


:経済低迷による雇用悪化
4月の有効求人倍率が前月より0.02ポイント低い0.61倍となり、1年5カ月ぶりに悪化した。完全失業率も4.7%で、3月に比べ0.1ポイント上昇。失業率悪化は6カ月ぶりだ。

紙面より
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ドイツの脱原発
メルケル政権の連立与党は遅くても2022年までに、現在電力供給の約23%を担
っている原子力発電から脱却する方針で合意した。
メルケル首相は6月6日に新政策に必要な一連の法案を閣議決定し、7月上旬に
は議会を通す方針。野党各党も脱原発方針には賛同しており、世論調査でも支
持する声が多数だ。ただし、社会民主党が2020年、緑の党が2017年までの脱却
を主張するなど、目標時期には差があり、超党派の合意が成立するかは不透明


 紙面より
現在、隣国の原発で出来た電気を輸入している現状はどうするのだろうか。
自国に無ければよいという意見なのだろうか。私は賛成できない。
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ドイツ脱原発
現在17基ある原発を段階的に閉鎖し、2022年までに全てをとめる。

紙面より
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対応の遅れは致命傷
人間の判断、対応の遅れが取り返しのつかない事態を招くことがある。
福島原発のメルトダウンも、圧力を抜く「ベント」のタイミングがもう少し早
ければ、大惨事は避けられた可能性が指摘される。
この事例に限らず、「時間」の問題で、今後の日本経済が大きく左右される面
がある。一つは、今回の景気がV字の急回復になるのか、U字のもたつき型に
なるのか、エコノミストの見方が分かれている。判断の分かれ目となるのが、
その時間であり、迅速な対応ができるかどうかだ。
放射能汚染の不安を早急に解決しないと、外国の貨物船が日本入港を拒否し、
資源や食料の供給が細る。これが広がると物不足の物価高が悪性のインフレを
招き、家計を圧迫する。そこでは企業業績の下方修正から株価が下落し、物価
高が無用の金利上昇を招き、景気悪化の悪循環に陥る。
更に、「日本ブランド」の製品がなくなりつつあるため、震災の影響で製品の
供給が遅れると、部品や完成品でも韓国や中国メーカーにシェアを奪われかね
ない。日本車でさえ、かつての「絶対的信頼性」を喪失し、韓国や新興国の車
との価格競争にさらされつつある。
いったんシェアを奪われると、その取戻しは容易ではなく、日本経済の地盤沈
下になる。政府の対応先送りは、今日の日本にとっては致命傷になりかねない


 経済気象台より---千
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みんな10歳だった。
99歳の私と10歳の子どもとは90年近い年の差があります。しかし私はいつも
、この10歳のころの自分を思い出しながら、子どもたちにいのちの大切さに
ついて話しかけようと努力しています。すると、子どもたちは私と対等にな
って話し合っている気分になってくれるようなのです。
人は大人になると、あたかも自分が昔からすべてを知っていたかのように高
慢になりがちです。そうやって子どもより優位に立った目線で、彼らにとっ
て敷居の高い説教をするのでは、本当のコミュニケーションはとれません。
人生はひと続きです。誰もみな昔は子どもでした。どんな大人も子ども時代
の自分と分断されるものではなく、一人の人間として、めいめいの人生が続
くのです。そして年齢を重ね、時には私のようにいつまでも人生が続く人も
いるのです。そう考えてこそ初めて、子どもと真のコミュニケーションがと
れるのだと私は信じています。

 99歳・私の証 あるがまゝ行くより---日野原重明
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菅さん、人気取りの政治はやめろ
「あなたは首相を辞めるべきだ。当初は期待したが、場当たり的な判断が続い
た。大事な決定がポッと出てくる。このままでは日本の針路を間違える。それ
と民主党全体にも通じることだが、政策を決める動機が『国民に受けるかどう
か』になっている。人気取りだ。反対があっても、大事なことを進めていくの
が政治の責任ではないか」とたちあがれ日本の園田氏。
日本の政治は「人気取りの罠」にからめ取られてきた。2009年の政権交代は、
政治の変化を求める国民の期待を受けたものだったが、政権に就いた民主党の
マニフェストには「人気取り政策」がちりばめられていた。政権党の責任とし
て、速やかに見直すべきだったのに、党内の対立で進まなかった。
そして、大震災。復旧・復興に巨額の資金が必要になるのは当然だが、長い目
で見れば増税など財源の手当てを考えるのは政治の仕事だ。原発事故の賠償で
も、東京電力がリストラなどで資金を調達するのは当然だが、政府も「国策と
しての原発」の事故なのだから、財政支援する義務がある。不人気な政策でも
政治は責任を果たさなければならない----。
財政再建と政界再編が園田氏の宿願だ。震災のダメージがあるから、すぐに消
費税率の引き上げは無理だが、社会保障の整備とセットで15年をめどに10%に
するといった中期プログラムを示す。復興を進める過程で民主、自民両党の大
連立を実現し、その後は理念や政策に基づいて政党を再編していく---。
震災復興や社会保障・税の改革などをめぐって続く論争は、政党と政治家にと
つて、「人気取りの罠」との戦いでもある。

 政治考より---星 浩
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皆辞めてほしいと思っている。
彼はいつまでも政権にとどまりたいと思っているのが、優先順位の第一だ。だから皆困っている。

 紙面より
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東電のゆくえ、国策賠償会社でいいのか
菅政権は東京電力をどうするつもりなのか。福島第一原発の建設と運転を認め
た政府には、事故後の対応も含めて責任があるはずだ。にもかかわらず東電を
ひとり悪役に仕立て、自らは東電を叱り、指導する役回りを演じているようだ

損害賠償の政府案に、その姿勢が端的に反映している。
責任を負うのは東電で、他の電力各社に奉加帳を回す。政府はあくまで資金支
援する立場だ。これなら財政を悪化させる税金投入は避けられる。賠償の払い
手として東電を存続させ、破綻させたり、一時国有化したりはしない。だから
株主責任も、銀行の貸手責任も問わない。
表向きは国民負担が避けられたように見える。だが実際は電気料金の引き上げ
という形で国民に賠償負担が回るのは間違いない。菅政権はその点を正直に説
明していない。
菅首相に、1998年秋の野党代表だった時代を思い出してほしい。金融危機下の
国会で、民主党は大論戦を経て、小渕政権と日本長期信用銀行の処理策で合意
した。
菅民主党がこだわったのは、銀行に巨額の公的資金を投入するには国民の理解
が欠かせないという点だ。透明性や説明責任を果たすため、法曹や産業など各
界のプロを集めた金融再生委員会を設置。決定過程をすべて公開した。
その経験は東電問題にも生かせるはずだ。再生委員の一人だった片田コマツ会
長は「今の菅政権は人気取りばかり考え、思いつきで政策を決定している。ま
ず原則を作るべきだ」と指摘する。
当時、再生委には
①国民負担の最小化
②経営責任の明確化
③社会的公平感への配慮
という3原則があった。長銀の一時国有化はこれに沿って詳細が決められ、株
主責任と経営責任が問われた。
東電は政府案のままなら、水俣病の原因企業チッソのように数十年にわたって
賠償を続ける。上場企業の看板は掲げていても、実態はハシの上げ下ろしまで
政府から指示される国策賠償会社になる。
これからの電力会社には、やるべき技術開発や設備投資が山ほどある。原発依
存を少しずつ減らし、再生エネルギーを飛躍的に増やさねばならない。低コス
トで安定した供給も求められる。政府管理下に置かれた賠償が最大目的となる
東電に、首都圏の電力インフラを進化させ、担い続けることなど出来るだろう
か。

 記者有論より---原 真人
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事実は何か
官邸の空気が心配な本社。現場の空気を優先した所長。
あいまいな空気の中で責任は霧散、事実は霧の向こうへ。
「透明性をもってすべて公開」と菅首相が力んでも、ますます失墜する日本の信用。

素粒子より
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中朝首脳支援めぐり会談
首脳会談で北朝鮮は大規模な経済支援を求めた模様だ。ただ、中国が望む経済
の改革開放に応じない北朝鮮に対し、中国側は一方的な支援をためらっており
、約1年に3度目となる金総書記の異例の訪中でも十分な支援を得るのは難し
そうだ。
中国は金総書記を重視することで、何とか開放政策に踏み込ませようとしてい
ると見られる。金総書記の異例の訪中を受け入れたのも、金総書記が権力をし
っかりと掌握しているうちに、直接の協議を進めようとしているとの見方だ。
これに対し、金総書記も各地で経済視察を続け、中国の意向を尊重するという
メッセージを発信はしたが、北朝鮮は中国側の期待を裏切り続けてきた。北朝
鮮は90年代から経済改革を模索したが、2005年ごろから自由市場の制限を開始
。09年秋にはデノミネーションを行い、国家による経済統制を強める姿勢を明
確にした。
迷走の背景には、開放政策で情報が流入すれば、体制が脅かされるのではない
かとの不安がある。金総書記の健康不安や高齢化が進むなか、経済の改革解放
はより難しくなりそうだ。
中国は迷走する北朝鮮への不信を強めている。金総書記が自ら何度も足を運ぶ
必要があるほど、信用は低下している。

 紙面より
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みんな10歳だった。
99歳の私と10歳の子どもとは90年近い年の差があります。しかし私はいつも
、この10歳のころの自分を思い出しながら、子どもたちにいのちの大切さに
ついて話しかけようと努力しています。すると、子どもたちは私と対等にな
って話し合っている気分になってくれるようなのです。
人は大人になると、あたかも自分が昔からすべてを知っていたかのように高
慢になりがちです。そうやって子どもより優位に立った目線で、彼らにとっ
て敷居の高い説教をするのでは、本当のコミュニケーションはとれません。
人生はひと続きです。誰もみな昔は子どもでした。どんな大人も子ども時代
の自分と分断されるものではなく、一人の人間として、めいめいの人生が続
くのです。そして年齢を重ね、時には私のようにいつまでも人生が続く人も
いるのです。そう考えてこそ初めて、子どもと真のコミュニケーションがと
れるのだと私は信じています。

 99歳・私の証 あるがまゝ行くより---日野原重明
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現場の力
日本の現場の強さの源泉は、一人ひとりの作業員が周りの動向を見ながら目標
に向かってチームワークを発揮することだと言われる。
早期の復旧を果たした現場力は容易に海外移転できるものではない。大震災で
膨らんだ「国内生産は限界」という危機感は、海外移転よりも国内の現場に磨
きをかける努力で克服する方が日本企業のDNAに合っている。安易な海外移
転は長期的なグローバル競争力を落とす恐れもある。
今回、部品の供給態勢が崩れた教訓から、より多くの在庫を抱え、部品の共通
化を進めることなどが必要と指摘する向きもある。だが、東京大大学院の藤本
教授は「ムダを抱え、商品力を落としてどうするのか。震災への一時的な過剰
反応ではなく、素早い復旧力を持つ現場を維持することが大切」と話す。
震災で見えた弱点にオロオロせず、現場の強さという長所を磨いてみせるとい
う意思が危機を救うかもしれない。

 紙面より---安井孝之
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近年乳がんになる女性が増えた。
食生活や生活習慣の欧米化により、エストロゲンという女性ホルモンの分泌
が増加したことが原因という説が有力です。
乳がんになる人は30代から40代にかけて急増し、最もなりやすいのは40代後
半の女性といわれています。壮年期の女性ががんで亡くなる場合、一番多い
のが乳がんです。「閉経後は大丈夫」「50歳すぎたら乳がんにならない」と
いう説はあてになりません。一方、まだ20代の若い女性も安心は出来ません
。各自が早期発見法を身につけるべきです。月に1回は自分で乳房に指をあ
てて、しこりがあるかないかを調べる自己チェックをぜひともやってほしい
のです。
鏡の前で裸になって立ち、左右の乳房の位置や形に違いはないかを見たあと、
指先でしこりの有無をチェックするのです。生理が始まって1週間後の頃が最
適です。
病院など専門機関での定期検診は20代から受けても早すぎることはありませ
ん。超音波検査(エコー)か乳房のレントゲン撮影(マンモグラフィー)の
いずれかをできれば年に1回、少なくとも2年に1回はぜひ受けることを勧め
ます。
今のところ、よい予防法はないので、早期に発見することが最善の方法なの
です。
指ではしこりがわからないごく初期のものでも、X線や超音波の検査で発見
されることがあります。こうした初期乳がんは、早く治療すれば90%以上の
人が治癒しています。
昔の治療法では、乳房全体を切り取り、傷が残ることが多かったのですが、
今では乳房を保存する技術も進んでいます。
乳がんは早期発見が何より大切だということから、「乳房健康研究会」が結
成され、乳がんのことを知ってもらう活動をしています。
http://www.breastcare.jpです。

 私の証あるがまゝ行く----日野原先生
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二十四季節
今の季節、夏のスピードは速い。初々しかった若葉はたちまち茂りを濃くし、
緑となって湧き上がる。田んぼの稲も負けてはいない。立夏のころ、借りてい
る棚田で田植えをした。水面から首を出し、心細げに風に吹かれていた苗が、
はや伸び盛りの勢いである。
だが今年、被災地には作付けのできない水田が広がる。辛うじて難を逃れた田
で植え付けが始まったと、東京で読んだ紙面が報じていた。周囲には今も無残
な瓦礫がうずたかい。
「一粒一粒の米を大切に育て、秋には家を流された親戚たちに食べさせたい」
。農家の言が胸にしみる。夏の青田は瑞穂の国、日本の原風景だ。青々と育ち
、やがて黄金に波打つ稲は、きっと人々を励ますことだろう。
<粒粒皆辛苦すなはち一つぶの一つぶの米のなかのかなしさ>。
詠んだのは東北出身の斉藤茂吉だった。粒粒皆辛苦とは米作りのきびしさを言
う。戦前は小作制度や飢饉も農家を苦しめた。いま、空前の災厄に米どころは
沈む。
他の例にもれず農地再生でも国は鈍い。希望への処方箋はいつ書かれるのか。
遅れた正義は無いに等しい、の格言を思い出す。正義を「策」に換えても通じ
よう。季節に負けぬスピード感が今こそほしい。

 天声人語より
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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菅政権の続投への条件
菅氏は「しぶとい」のか、それとも「政権にしがみついている」のか。
したたかな菅氏が簡単に身を引くとは思えない。
震災復興の先頭に立って、次々と政策を打つ。原発事故の被災者が納得できる
賠償の枠組みを作る。事故の徹底的な検証をする。さらにエネルギー政策の将
来像を描く。そうした課題を解決するには、通常国会を大幅延長して「通年国
会」とするぐらいの意気込みが欠かせない。
全力疾走する気概を示すべきだ。山積みする懸案や野党の攻勢にひるむ首相な
ら、続投など無理な話だ。

 紙面より----星 浩
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津波と原発事故のためか
日中韓首脳の和やかな顔を久しぶりに見た。それぞれの思惑はあるだろう。

素粒子より
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顧客志向が視野を狭める
どれほど優れた技術を持っていても、目の前の顧客以外に自分の技術の応用先
を知らないのであれば、利益を獲得するのは難しい。客を選べないのだから、
こちらに交渉力はない。しかも顧客の無理難題を聞くことが正しい商売の道だ
と信じているのだから、顧客からの厳しい値引き要求に安易に屈するクセがつ
いている。成熟期には数量が伸びないし、発注元の企業も他のアジア企業に競
争で敗れつつあるのかもしれない。まるで沈みゆく船の機関室で船長からの無
理難題に健気に対応しているようなものである。本当は社会全体から見ると貴
重な技術力を持っている不可欠な企業であっても、このような状況では「相応
の利益」を獲得することすら難しい。
この話の悲しいところは、「顧客志向」と「ものづくり」へのこだわりという
、それ自体では決して間違っていない「定石」に無反省に忠実であるが故にこ
の苦境から抜け出せない、ということである。
日本の産業人が信じてきたこの美しい経営信条が、ときに人々を不幸の中に閉
じ込め、脱出できなくする危険性を秘めている。経営に携わる人は、「定石」
を学ぶと同時に、そり「定石」を疑い、時には根本から考え直す思考力を養わ
なければならない。震災後のサプライチェーンの回復プロセスでは、技術力の
有無とともに、経営者の思考力が試されることになる。

 紙面より---沼上幹
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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この国はまだ生きている
人恋しいのは山で迷った時だけではない。節電に沈む街を漂いながら、ヒトは
寂しがり屋の動物だと思った。多くが拳中の機械を頼り、通じ合える誰かとピ
ンポイントでつながっている。
震災後、ちょっとした結婚ブームだという。一緒にいてくれる誰かを求め、女
性の動きが目立つそうだ。
余震や停電、放射能を案じての独り暮らしは、都市の孤独に慣れた人でも心細
いのか。あの夜、何時間も歩いて帰宅し、明かりをつけても1人。きずな、だ
んらん、安らぎといった言葉たちが背中を押すのだろう。
名高い調律師の著にあった。「ピアノは振動には結構強いが、温度や湿度の変
化に弱い。たちまち調律が狂う」と。人はピアノにも似て、大地の揺れに耐え
つつ、一変した世の空気に心は乱れる。そして、自分だけの調律師を探す。
真偽はさておき、米国では大停電や大災害、テロのたびに小さなベビーブーム
が伝えられる。何げない温もりが愛おしく、独り身は婚活に燃え、交際中は結
ばれ、若い夫婦は-----。
ささくれた世相に疲れた人は、家庭なるシェルターにこもるらしい。
2011年春、万の人口が瞬時に失われた。喪に服す列島がにわかに放つ結婚熱は
、欠けた命を補う営みにも見える。種族の本能といえば大仰だが、少子化に一
矢報いるべく、慶弔が攻守ところを変えるなら喜ばしい。この国はまだ生きて
いる。

 天声人語より
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パレスチナ
住み慣れた家を追われる。家族や友を失う。被災地だけではない。それが何十年も続く地がある。
オバマ氏を理想主義というなかれ。苦しむ人を目にしながら理想が現実に屈服してはならぬ。

 素粒子より
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危機管理序論
この様子ではこの国はまだまだ色々なことが起きそうな気配がある。
危機の季節に際してまずやるべきことは「分散管理」であろう。
現在は未踏の領域で、危機に満ち満ちている。このような時期に、まず政治に
おける「分散」は国・官僚の巨大な権限の分散から始めなくてはならぬ。この
点は紆余曲折を経ながらも全体的流れは出来上がったが、個々の分散は遅々と
して進んでいない。
長い間の官僚主導による東京一極集中のため、ほとんどの企業は本社を東京に
移さざるを得なくなった。すべてのマネジメントは東京抜きでは考えられない
状況に至っている。
ひとたび事が東京に起これば収拾がつかなくなることは間違いない。経済、投
資についても同じことだ。現在の米国、ドル一極体制からいかに分散して安全
なポートフォリオを創るかが管理の第一歩となる。
分散の究極において人々はそれぞれに個性を磨き「衆智」が生まれる。それら
衆智の結集こそが企業トップの仕事であり、そのことによってのみ企業の永続
は保証されると心得るべきだ。
政府もしかりだ。

 経済気象台より----可軒
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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失われた「お互い様」求めて
市場経済化が進み、都市への人口集中や核家族化とともに地域や家庭といった
共同体が侵食されてきた。競争激化で余裕を失った「カイシャ」でも一体感は
薄れ、社員も正規と非正規に分断された。市場を通じたつながりしかない「現
金結合」の関係やインターネットで情報を交信しあうことでは生きていること
を実感できない。
共同体を基盤にした「互酬」や「再配分」の結びつきから、損得勘定で動く市
場での「交換」が中心になった市場社会の病理を経済人類学者のポランニーは
こう書いた。
人は経済的な動機だけではなく、公共的な責務や道徳、栄誉や誇り、習慣や伝
統などさまざまな動機で動くのに、あらゆるものが市場で取引され、誰もが市
場で所得を得て暮らすようになって、人の生活までが飢えを逃れ、利潤を得る
ことがすべてのようになった。だが経済的動機が人間世界の最高位に君臨し、
社会が経済に埋没してしまったのは、産業資本主義の時代になったこの200年ほ
どの特殊な現象だと----。
震災で市場経済が機能を果たさなくなった場所で、つかの間、「失われた時」
の記憶がよみがえるかのように、人間社会の原風景が垣間見えているのかもし
れない。

 ザ・コラムより---西井泰之
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GDP2期連続減
成長率は民間の予測を大きく上回るマイナス幅となった。
11年1~3月期はプラス成長が見込まれていたが、震災で日本経済の回復シナリオは大きく狂った。

 紙面より
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政と官、領分わきまえ足し算思考を
大震災から2カ月。国の対応が遅い。その原因は『官僚たちが政治家の「支持
待ち」になっているため』という。
官僚が独自の判断で仕事を進めると、政治家に「余計なことをするな!」怒鳴
られる。それなら出過ぎたことをせず、静かにしているのが無難---。民主党
政権下での政治家と官僚との摩擦が続いてきた。役所によっては、大臣ら政務
三役の会合に官僚を入れないといつたルールを作り、それを守ることが政治主
導だという形式論がまかり通っている。民主党政権では、官僚を排除し過ぎて
政策がうまく進まないケースが目立つ。内では震災復興、外では国際競争とい
う難題を抱えるいま、政と官が力を合わせる「足し算」思考がだきないか。

 紙面より---星 浩
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福島原発
多くの人が言っていた。メルトダウンしている。
冠水は難しい。眼前の現実を認めず後手に回ることの繰り返し。

 素粒子より
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政権の延命 世論が頼みの綱
浜岡原発停止の「政治決断」が評価され内閣支持率が上がったが、今後も世論
にアピールし続け、政権を浮揚させたい考えだ。
野党や民主党内の「反菅」勢力の動きを封じつつ、残り1カ月余りの国会会期を
乗り切る。政権はそんなシナリオを描く。
ただ、野党が内閣不信任案提出を視野に対決姿勢を強めるだけでなく、民主党
内にも同調を探る動きもあり、反転攻勢は容易ではない。
民主党内には小沢氏に近い若手議院は「有権者は首相の見え透いた狙いが分か
っている」と話す。中間派の党役員経験者も「首相に『早く辞めてほしい』と
いう答えは前回と同レベルで、根本は何も変わっていない」と指摘する。

 紙面より
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6億円
悪事も装備や技量より場所とタイミングらしい。
この会社は現金輸送車の大金を何度か盗まれている。
強盗に上品も下品もないが、工夫の跡が見えない手口は、狭いイケスに網を打つがごとし。場所と日時さえ教われば、大抵の悪人がやってのけよう。

 紙面より
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震災が問いかけた「消費」
大震災に遭遇し確信したこと。
生きていられるだけで幸せだということ。生きていくためには、余分なものは
要らない。必要最低限のものがあればいい、という思いだった。そして、今ま
で無駄にいろいろなものを買うことに一生懸命になってきたことを反省した。
こんかい被害に遭われた人の中にもこのような思いを抱いた方は少なくないと
思う。そして、この思いは被災地だけではなく、東京に住む人たちからも伝わ
ってきた。原発事故により首都圏で使用する電気を福島で生み出していること
を知り、今までの便利さや快適さにこだわった生活を悔いているという声。人
間が生きるために本当に必要なものと、そうでないものとを仕分けし、「文明
の針を少し戻してもいいのでは」との意見も聞こえた。
今、自粛行動は経済を停滞させ、景気をさらに悪化させる。自粛せず消費をし
ようという声を多く聞く。
しかし、日本人が消費を控えているのは、被災者が苦しんでいるのに自分だけ
楽しんでいては申し訳ないという自粛の思いからだけではなろう。今まで自分
たちがわずかな欲に踊らされ、必要のないものまで消費し、いかに資源を浪費
し環境に負担をかけてきたかを反省し、本当に必要な消費を見極めようとして
いるからではないか。
消費者も少しずつ変わろうとしている。

 経済気象台より----ほろほろ
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まいで
自然と共生し「まいで」な田舎暮らしを目指した飯館村。人間が生んだ災厄に家を追われる。帰る日も知れず。
 
素粒子より
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イスラムの民主主義
世界には、ひとつとして同じ民主主義はないことに、我々は気づくべきだ。
民主主義とは、国民主権や権力の分立、法の支配といった規範のまとまりを指
すのであって、それを支える文化や価値観は地域によって異なる。どういう価
値観をもとに成り立っているかということは重要ではない。
たとえば米国の民主主義は、キリスト教的価値観に基礎を置いている。エジプ
トで生まれる民主主義は、イスラム教の考え方や文化に基づくものになるだろ
う。「我々が望ましいと考える民主主義の形とは違うものになりそうだから、
あれは本当の民主主義ではない」などと言うのはおかしい。
イスラム主義を掲げる集団が政治参加したら、行き着く先はアフガニスタンの
タリバーンかイランのようなイスラム共和国か、といった考え方があるが、現
実は違う。宗教勢力を政治プロセスに取り込めば穏健化する。トルコのイスラ
ム系政党、公正発展党がいい例だ。イスラム系政党は政治参加を長年阻まれて
きたが、公正発展党が政権を取ってから、トルコは過去の世俗政権よりも民主
主義的になった。
民主主義は世界のどこでも、現在進行形のプロセスだ。米国だって、黒人に白
人と同じ権利を認めたのはほんの50年ほど前だった。米国の民主主義もまだ
構築中といえる。中東ではいっそう長いプロセスになるが、我々は辛抱強く見
守り、大事に育てていく必要がある。
中東が民主化することは、長期的に見れば我々の安全保障に質する。今までは
中東の安定を望むあまり、独裁政権を許してきた。だが中東はまったく安定し
てこなかった。そろそろ別の道を模索するときだ。

 紙面より---米カリフォルニア大准教授レザー・アスラン
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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サプライチェーンの破壊
大震災は日本が世界に誇る製造業のサプライチェーンを破壊した。サプライチ
ェーンとは、完成品が製造されるまでに必要な部品や材料の製造・加工などの
分業体制のこと。
地震・津波・原発の複合的な被害により、数千社規模の自動車関係メーカーが
被害を受け、サプライチェーンが破壊・分断された。
その結果、日本全国で自動車生産が一時的にストップし、生産再開後も稼働率
が上がらない状態である。海外生産への影響は、輸送中の在庫がなくなるこれ
から深刻化する。
被害を受けた企業による復旧努力が続いているが、多数の中小部品メーカーを
含めた生産の完全復旧へのめどは立たない。自動車が生産できない分、人件費
や機械リースなどの固定費負担に苦しむ中小部品メーカーが全国的に増大して
いる。
救いは、世界市場が拡大基調にあること。サプライチェーンの復旧により、製
造が短期間で回復し拡大する可能性も大きい。ただ、今後は、同一地域や同一
工場での集中生産を避けること。非常時に備え数カ月間持ちこたえるための蓄
えが問われる。それが、収益低下、株主配当の低下を招いてでも、である。
自然災害に社会全体で対処する日本文化が賛美される今、各社が経営理念を問
い直す良い機会である。

 経済気象台より---窯
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節電の夏
今年の夏はどんな夏になるのか。怖いような、ちょっと楽しみなような。

 素粒子より
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民主党政権の看板政策「子ども手当」がピンチに
子育て世代を支援するどころか、逆にその負担を増やす可能性も出てきた。
震災の復興財源を捻出し、野党の協力を引き出すため、支給額を現在の1万3
千円から1万円程度に減らす案が浮上しているからだ。
民主党は、復興財源をひねり出すと同時に、野党が「ばらまき」と批判する子
ども手当を見直したいとの思いがあるのだ。
ところが、子ども手当の結論を出す前に、所得・住民税の「年少扶養控除」の
廃止を決めたことが問題になる。政権は、税金を納めていない低所得者に恩恵
がない「控除」ではなく、あらゆる所得層に直接お金が行き渡る「手当」を重
視。まず、増税となる「控除廃止」を1月から開始した。みのため、子ども手
当の減額の幅次第で、負担増になる世帯が出てくる。
児童手当のように所得制限を設けて低・中所得層の給付水準を維持てせきない
か、との案もあるが、2009年の衆院選マニフェストで、子育て支援の範囲を親
の所得で線引きしないことが児童手当との違いである、とアピールした。
自民党時代の児童手当より厳しい扱いになる。減額による負担増を避けるには
、民主党が掲げた「控除から手当へ」「社会全体で子育て支援」という二つの
理念を根本から見直さなくてはならない。

 理想を掲げただけのマニフェストの綻びが改めて現実になった。

 紙面より
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トレッキングの注意点
山歩きをしていて、ひざの痛みを訴える人が少なくありません。
たびたび痛くなったり、痛みが取れないようなら、医師の診断を受けること。
そのうえで、山歩きをしても支障がないということなら、
ひざへの負担を軽くするために普段から足を鍛え、筋力を高めておくことも
大切です。太ももの筋肉を鍛えることです。真っすぐ立ち、ひざを直角にな
るまでももを上げる足踏みをします。左右で1回として50~60回繰替えしま
しよう。いすに座ったままでもできます。その場合は両手でひざを軽く押さ
えつけて負荷をかけ左右20回ずつ。
寝ころんでは、仰向けになり、ひざを伸ばして10~20cmほど上げます。
これも左右交互に20回。回数はあくまで目安。
無理せず、続けることが肝心です。除々に回数を増やしたり、足首に軽い重
しをつけたりしてもよい。縄跳びや階段上がりも効果があります。
山歩きでは、とりわけ下山時にひざに負担がかかります。
体重の2~3倍ともいわれます。このうえ、ザックの重みも加わりますから、
荷物をなるべく少なくする工夫をします。
傾斜の緩やかなコースやストック(つえ)を使うのも効果があります。
歩幅は小さくするのことも心がけましよう。
これから時期は足を冷やさないことも大切です。サポーターも有効ですが、
締め付けていると、血行が悪くなりますから、休憩時には外したり、ずらし
たりしましよう。
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東電賠償ツケは電気料金
東京電力福島第一原発事故に伴う損害賠償の政府支援の枠組みは、東電の賠償
が最終的には全国の電気料金に転嫁されるかたちになる。菅政権は世論や金融
市場、電力の安定供給を視野に検討してきたが、東電が存続し、貸手責任も問
われない案が通った。
この枠組み案では、最終的に電気料金につけが回る。
原発事故の賠償は数兆円とみられている。東電は賠償費用として年約2千億円
を負担するほか、政権内の試算では、原発の停止に伴う火力発電の燃料費増で
年約1兆円、福島第一原発の廃炉に総額1.5兆円を負担する見通し。被災設備の
復旧にも総額2500億円ほどかかる。
これらの負担のため東伝管内は16%の料金値上げを想定。ほかの原発を持つ電
力8社も2%の値上げ相当分を負担するとされている。
電気料金に最終的なつけが回る一方、いまの枠組み案では、ほかの利害関係者
の責任は問われない。
いずれの利害関係者も痛みを負わない枠組みが、世論の納得を得られるか。政
権が特例などを設け、痛みを分かち合う具体的な検討をした形跡はない。
表面上の取り繕いで、その場凌ぎをする現政権には納得できない。

 紙面より
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中国
米中対話で日本の震災も話し合う。再建で日本政府や国民を支持し、復興を確信すると。原発事故も話題になる。
3年前の5月12日、四川地震。遺体に黙祷する日本隊の姿はまだきっと中国人の脳裏に。新たな外交の糸口が見える。

 素粒子より
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遺児の思いや境遇に思いをよせて
阪神大震災は早朝の震災で、枕を並べる親や子が眼前で息絶える悲劇が多発
した。どちらもつらいが、昼中に津波が襲った今回は不明者がなお1万人い
る。両親を失った18歳未満は百数十人、父母のいずれかとなれば千人を超
すとみられる。暦に気遣いはなく、こどもの日が巡り、母の日が来た。ゆが
んだ洗濯機が、泥にまみれたエプロンや弁当箱が、感謝を伝えたい人の不在
を告げる。闘病の末でも未練は尽きないのに、日常から突然消えた母への追
慕はいかほどか。
一方に、去年までの「ありがとう」を聞けぬ親がいる。何であれ、肉親を失
う痛切に違いはない。阪神の追跡調査では、まとめて震災遺児と呼ばれ続け
ることに戸惑う人も多かった。無用な特別視は慎みたい。
「今」に追われる被災者にも、愛する人を静かに思う時が要る。傷つきやす
い年頃ならばなおさらだろう。心の手当を尽くし、学びを支えるレールを敷
いたら、遠くから遺児の成長に声援を送ろう。やさしい顔が空からそっと見
守るように。

 天声人語より
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人知が及ばぬ自然の力
2カ月たちようやく始まった学校もある。子どもの元気に希望を託す。土砂に埋まった大川小の光景も忘れえず。
120年前にあったM8の濃尾震災。岐阜の根尾谷には大断層がそそり立つ。人知の及ばぬ自然の力を思い知る。

 素粒子より
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首相の原発停止要請は「俺が止めた」という実績作りだ
夏の電力不足やエネルギー政策への影響をつぶさに吟味した様子はない。
なにしろ、首相の言動はここまで「思いつき」が多かった。
浜岡の緊急会見も、菅おろしへの先手、延命工作だと今民の目から見てもそ
う思う。国民の安全が政局がらみで語られてはたまらない。信望の厚い指導
者ならば、要請はもっと支持され、中部電力ら即断を促したはずだ。
危急存亡のメッセージは、内容と同じほど発言者が重い。機長のアナウンス
一つで、機内のパニックは収まりも広がりもしよう。乱気流のただ中で、彼
の技量や人徳を論じても始まらぬ。せめて命がけで操縦桿を握り、ぶれない
主語で語れと、揺られながら祈る。

 天声人語より
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天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
今の私の希望です。
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東北地方の方言「まいで」
方言には、標準語には収まりきらない深みと幅を持つ言葉が多い。「真手」
という古語が語源といい、転じて手間ひま惜しまず、丁寧に、心をこめて、
といった意味合いで使われるそうだ。
原発禍に揺れる福島県飯館村役場に頂戴した『までいの力』という一冊で知
った。言葉どおり、手塩にかけて築いてきた村の日常がオールカラー本に息
づいている。
スローライフの考え方が広がり出したころ、村長はじめ村人は思ったそうだ
。「それって『までい』ってことじゃないか」。以来「まいで」を合言葉に
、地に足をつけて村をつくり上げてきた。ところが本の刊行直前に震災が起
きた。「ここには2011年3月11日午後2時46分以前の美しい飯館村の姿があり
ます」。中表紙に急きょ刷られた一文に怒りと悲しみがこもる。計画避難で
全村民が村を離れなくてはならない。
「まいで」の教祖のような、19世紀米国のソローを思い出す。物質文明を問
うた名著「森の生活」の末尾に、「われわれの目をくらます光は、われわれ
にとっては暗闇である」という象徴的なくだりがある。原発がともす繁栄の
光は、私たちにとって何なのだろうか。
地に足をつけてきた人々が地に追われる無念を思う。とことん考えることで
せめて悲痛に寄り添いたい。原発の受益者は都会人なのを忘れることなく。

 天声人語より
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里山の風景
初夏の陽気に岐阜の里ではもうカエルが鳴いていた。山は一面の緑。小川は勢いよく流れ、農家は田植えを急ぐ。宮城県の海沿いに広がる田園を思うと心が塞がる。

 素粒子より
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喫緊の課題を忘れるな
今年年頭のあいさつを思い出した。識者によれば、今年の干支「辛卯」は、
辛が文字通り辛酸辛苦を意味し、卯は門の内に問題山積している状態で、今
年は困難な年になるだろうと解題されていた。
この干支のサイクルを2回り120年戻した1891年には、くしくも濃尾地震
が起きている。マグネチュード8.0、岐阜県、愛知県を中心に7千人の死者と
、全壊家屋14万棟以上の被害をもたらした、日本史上最大の直下型地震だ。
その直前の日本の経済は、デフレの荒波がようやく静まり、鉄道業、紡績業
が勃溝し、多種の企業の設立ブームとなったが、未熟だった資本市場で資金
ショートを引き起こし、日本発の経済恐慌が起きている。そうした中での大
地震であった。
翻って今。福島原発という現在進行形の問題を抱えているが、被災者支援は
遅れ、生活と産業の復興の道筋も見えてこない。政治のリーダーには、心を
鼓舞する希望のよりどころを、何よりも最優先で示してもらいたい。
同時に、「放置すれば日本経済は再生できなくなる」と年初に喧伝された問
題も置き去りにしてはなるまい。少子高齢化、巨額の財政赤字、税制改革、
破綻懸念の年金と医療、TPP問題等だ。これらの課題を、「東北復興=日
本再生」と結びつける大胆な政策とシンボルを望む。
10年後に、みたび失われた30年と嘆くことのないように。

 経済気象台より---暁
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人生の目的意識と死亡率
人生に対する目的意識の高い高齢者の方が長生きするという研究が報告され
ている。
人生の目的意識に関するテストは
1、私は人生に方向性と目的の感覚を持っている。
2、私は将来の計画を立て、それを実現させるために働くことを楽しむ。
3、人生を目的なしにさまよう人もいるが、私はそうした人々の1人ではな
い。
4、私は人生でなすべきことをすべて行なったように感じることがある。
など10項目からなる。
各質問への回答を5段階の選択肢から選び、合計点を質問数で割って一人ず
つ平均点を出した。平均点は3.7点だった。
その結果、人生の目的意識に関する5点満点の点数が下位10%の人と比べ、上
位10%の人では、死亡率が43%も低かった。
人生の目的意識に関するテストは、ナチの収容所を生き延びた精神科医ヴィ
クトール・フランクルの思想などに由来する。彼の思想とは、極度の逆境下
でも人生を意味あるものとするのは可能であり、人生に対する目的意識を持
つことが、心理的健康を維持する上で本質的である、とするものだという。

 やさしい医学リポートより---東北大教授・坪野吉孝
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人事に左遷なし
多くのビジネスパーソンは、人事での悲哀を経験しているだろう。会社の「
よい仕事」と「よいポスト」はかぎられているからだ。また、少し考えれば
わかることだが、会社には絶対必要なことだけれど、楽しくなく、人から歓
迎されない仕事があるものだ。
だが退職願を出せといわんばかりの辞令を受けたときはどうしたらよいだろ
う。そんな時は、功成り名を遂げた先人や、目標とする背中をもつ大先輩に
尋ねるとよい。「あなたの場合はどうであったか」と。
返ってくる答えはたぶん同じである。「失意の日々のはじまりと思っていた
ら、そこで新しい出会い、新しい経験があり、その後の礎になった」と。
誰もが自分の知らない世界や、評判の悪い場所、あるいは苦労が予測されて
いるところへは行きたくない。しかし達成感や感動は、苦しかった時間のあ
とにやってくるものである。
もうゴールデンウィークだ。ちょっとひと休みしよう。大震災のころに受け
取った辞令により、新しい任地や職種に落ち着き始めたビジネスパーソンに
伝えたい。「人事に左遷はない」と。
たしかに、人事は実力以外の要素がからむ。しかし究極的に問われるのは、
自らの「精神的成長」である。
東日本大震災にかかわる爪痕のニュースに接したとき、多くの人は自分の「
不幸」や「不運」が小さく思えただろう。
であればなおさら、「日々を全力で生きているか」どうかを自らに問え。
そのような時間の積み重ねこそが、振り返った時に「失意の日々こそが黄金
」であった、という思い出をつくるのだ。先輩たちのように、である。

 経済気象台より---遠雷
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『覚醒 観世音菩薩 慈悲の心』
ご開帳は、観世音菩薩様に皆様方の目の前に御出ましいただき、一人ひとり
と『縁』を結んでいただくというものであります。
私たち日本人が古来より大切にしてきた『謙虚な心』『慈しみの心』はどこ
へ消えてしまったのでしょうか。今一度、「命の尊さ」、「人を思いやる心
」というものを考えなければならない時なのです。まさに此処に、観音様の
大きな慈悲の心に触れていただきたいと願っているのであります。
観音様は最も慈悲が深い仏であり、様々な人の姿を借りて困っている人を助
けると説かれています。実は慈悲の心というものは、観音様ほど大きくなく
ても、自分の心の中にもちゃんと存在しているものでもあります。悲しいか
な、便利さやわがままの実現ばかりを追求している現代の風潮の中で、だん
だん気が付かなくなっているのであります。
結縁開帳を通じて、観世音菩薩様のご宝前に立ち、静かに自分の心を見つめ
る時、一人はひとりの自分の心の中のこの存在に気が付く事が出来るはずな
のです。
そうなのです。観音様は実は普くおわします。あなたのすぐ横にいる人が
観音様であるということに気付く、そうすればあなた自身もそうであること
に気付くはずなのです。仏像だけが教えてくれるのではありません。いつで
もどこでも、誰からでも学べるものなのです。そうすればおのずと謙虚さが
生まれてくるものです。ですから仏様の前だけで謙虚であってはなりません
。すべての人に尊敬と感謝の気持ちを貫かねばならないのです。つまり、私
たちの心が観音様の心とひとつに繋がるとき、本来あるべき人間の心を取り
戻し得るのです。このことが、この乱れた世相を正す事に不可欠なのであり
ます。

                   西国三十三所札所会
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矛盾が生んだ思想
「ビンラディン」とは何だったのか。冷戦が終わった90年代初め以降、世
界で存在感を高めたイスラム過激派の破壊主義者であり、9.11事件を首謀し
て3千近い人命を奪った大量殺人容疑者である。だが、その訴えに通底して
いたのは、大国のエゴに対する憤りだった。80年代はアフガニスタンに侵
攻した旧ソ連軍ち戦い、冷戦後は一極支配体制に入った米国に戦いを挑んだ
男に、とくにグローバル化から取り残された途上国で、英雄と見る視線が注
がれたことも確かだ。
テロという悪への対抗心にはやり、大義のない戦争という悪に欧米も日本も
走ってしまった良心の呵責が、ビンラディンの死につきまとう。
無差別テロというゆがんだ思想を生んだ矛盾にいま一度、世界が目を向けな
い限り、ビンラディンは生き続ける。欧米も、そして日本も9.11事件直後に
考えた平和の処方箋に改めて思いを巡らす時だ。

 紙面より---アメリカ総局長・立野純二
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アインシュタインはやはりただしかった
質量が存在すると、時間と空間で構成される4次元の「時空」がゆがむ、という一般相対性理論の予言が、NASAの人工衛星の観測で確認されたという。
しかし、時空のゆがみが光速で伝わる「重力波」の存在も予言しているが、まだ観測されていない。

 紙面より
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自分の命は---求められる自助
すべての災害を予測し、封じ込めるのは不可能だ。技術や資金の壁もある。
原発のような人工システムは別として、自然災害の想定とは、いわば防御の
目標を示すシナリオだ。
そうとらえた上で、想定を超えた事態でもギリギリ生き延びられるよう、人
間の対応力をも鍛える。行政に過度に依存せず自らの命は自分で守る。でき
るだけ逃げる。それが、今回の津波の大きな教訓ではないか。
日本の防災体制は、1961年制定の災害対策基本法で確立した。その2年前、
5千人余りの犠牲を出した伊勢湾台風が契機だった。同法は、国民の生命・
財産を保護する国や自治体の責務を明記。以来、公共事業による治水・治山
・海岸防護が進み、毎年の犠牲者は飛躍的に減った。行政主導の防災に効果
があったといえる。
だが近年の日本は、震災前から「想定外災害」の時代に入っていた。温暖化
の影響とされる局地的豪雨の急増だ。避難勧告の間もなく水かさが増え、住
民が的確な行動を取れていない。そんな災害が増えている。
1年前、防災専門家が集まった内閣府の検討会議で、大雨災害での避難のあ
り方をめぐる報告が出された。そこでは、防災は行政がやるものとの潜在意
識が広がっていると指摘。行政の責任を重要としつつ、「住民の自発的な自
助・共助意識の醸成が求められる」と提言した。
津波から懸命に逃げ、多くの人が自らの命を守ったことにも、目を向けてお
きたい。
ある中学は、ハザードマップの浸水区域外にあったが、先生の指示を待たず
に生徒が「津波が来るぞ」と叫びながら走った。
最初の避難場所が危険と分かると、さらに高台を目指した。
釜石市は数年前から群馬大の片田教授を中心に、実践的な防災教育に取り組
んできた。子どもたちに教えたのは次のことだ-----揺れたら、とにかく逃
げろ。ハザードマップだけに頼らず、状況を見て判断しろ。
自然災害をおそれつつ、向き合う姿勢を社会に根づかせる。次の世代に教訓
を受け継いでゆく責任が、私たちにはある。

 社説より
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被災地の子どもたちに
被災地の空を、支援のこいのぼりが泳ぐ。
きょう、いとおしい存在を抱きしめる日だ。
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12カ月が色を取り合えば、緑はすんなり5月のものだろう
桜を追いかけて、若葉や早苗が列島を駆け上がる月でもる。
この国の美観は、起伏に富んだ地形と四季の合作だ。前者は地震や噴火など
の所産であり、後者は台風や大雪を伴う。人は泣かされながら、それらと折
り合い、どうにか「間借り」を続けてきた。どうにかという語が今、ひとき
わ染みる。
<風おもく人甘くなりて春くれぬ> 加藤暁台
常ならば、去りゆく季節を惜しむ時期である。だが、この春を惜しむ人がど
れほどいよう。忘れたくて、忘れがたい3月と4月。続きは少しでも甘くと
願うだけだ。
政府と国会は、きょうからクールビズだという。節電の範を垂れるべく、期
間を前後に延ばし、10月まで軽装が許される。原発をなだめつつ、がれき
の処理に追われての、長い夏になる。暴れた自然の後始末に、私たち、間借
り人の万策が試される。

 天声人語より
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菅首相に問う
大震災から50日が過ぎて、国民がいらいらして見守る不安材料がある
菅首相にまず問いたい。新設する復興担当大臣を誰にするか、決めてないの
はなぜか。学者中心でできた今度の復興構想会議の上には、実行力があり官
僚も動かせる政治家が欠かせまい。
ただでさえ戦時にも似た危機にあって政治の役割が大きいとき、内閣中枢で
異常な権力ゲームをする時ではない。
官邸がこんなだから民主党内で菅おろしの動きが盛んなのも分かるが、刑事
被告人の小沢一郎氏や迷走して首相を辞した鳩山氏が旗を振るのはいかがな
ものか。しかも、この危機にである。
いま、政治に必要なのも冷却水の投入である。苦しむ被災者や原発の避難民
、そして復興を願う国民のため、みな頭を冷やして虚心になることだ。
首相には政権維持の執念だけでなく、身を捨てる覚悟がいる。膨れ上がった
首相不信の中で与野党の全面協力を望むのなら、ここまでやったら退くとい
う「工程表」を示す手もあろう。復興へ国民の力を集めようというとき、い
かに政治の力を結集させるかが後世に問われている。

 紙面より----若宮啓文
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みんな10歳だった。
99歳の私と10歳の子どもとは90年近い年の差があります。しかし私はいつも
、この10歳のころの自分を思い出しながら、子どもたちにいのちの大切さに
ついて話しかけようと努力しています。すると、子どもたちは私と対等にな
って話し合っている気分になってくれるようなのです。
人は大人になると、あたかも自分が昔からすべてを知っていたかのように高
慢になりがちです。そうやって子どもより優位に立った目線で、彼らにとっ
て敷居の高い説教をするのでは、本当のコミュニケーションはとれません。
人生はひと続きです。誰もみな昔は子どもでした。どんな大人も子ども時代
の自分と分断されるものではなく、一人の人間として、めいめいの人生が続
くのです。そして年齢を重ね、時には私のようにいつまでも人生が続く人も
いるのです。そう考えてこそ初めて、子どもと真のコミュニケーションがと
れるのだと私は信じています。

 99歳・私の証 あるがまゝ行くより---日野原重明
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被災高齢者を救え
医療支援や実態調査で被災地に入って驚いたのは、地域による支援の格差だ
。被害が広域な上に放射能の影響もあったからか、「医師は十分」という地
域と、発生から2週間たっても医師はまれにしか訪れず、保健師が奮闘する
避難所もあった。
従来の大震災と比べ、健康被害が多様なのも特徴だ。津波にのみ込まれ手足
を骨折した人、重症患者の救急搬送のために入院先から避難所に移らされた
人、常用薬が切れて持病が悪化した人----。避難所では様々な人が一緒に暮
らしている。
国内外の大災害での経験からも、被災地医療での大きな課題は、高齢者の「
災害関連死」をいかに防ぐかだ。高齢者は特に体調不良の自覚症状が乏しく
、自覚があっても遠慮や気力の衰えで訴えづらい。周囲も気づきにくい。
被災高齢者の代表的な体調不良に脱水がある。見逃されがちだが、脳卒中や
心筋梗塞など様々な病気の引き金になる。避難所に飲料水を届けるだけでは
ダメだ。「高齢者の口元まで確実に水を運ぶ」という支援が命を救う。
医療者だけでなく、避難所の管理者やボランティアにも、それを理解しても
らう啓発が今まで以上に大切だ。
高齢者の体力や認知機能が衰えてしまわない工夫と心のケアも、ますます重
視しなくてはならない。今回、自らも被災者である地域の保健師らが、単調
な生活を刺激して励まそうと、避難所で定期的に誕生日会を開いていた。こ
うした意識的な気配りを積み重ねることが、今後の高齢者の命を守ることに
つながる。

 東京大加齢医学講座講師・飯島勝矢
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支援
される側になって初めてわかる国境を超えた支援。菅首相の言うのとは違う意味での第3の開国がある気がする。

 素粒子より
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歴史的危機を超えて
東日本大震災の爪痕をみると、空襲で破壊し尽くされた66年前の光景に重
なり合う。焼け跡から新国家を建設したように、今回もわれわれは力を合わ
せて国難を克服できるだろうか。
米国のテレビはぶっつづけで、日本の映像を流しました。高さ20㍍以上もあ
る巨大な水の壁が町をのみ尽くす。米国人がよく目にするハリケーンや洪水
などの自然災害とはまったく違う、信じられない映像でした。
テレビで伝えられている東北の人々の姿が、見る者の心を動かします。家を
失い、肉親を亡くしても、じっと耐えている被災者の姿や、パニックを起こ
すことなく、規律を守っている様子が、尊敬の念を集めているのです。
第2次世界大戦と関東大震災の歴史経験が私たちに教えるのは、日本人は悲
劇から新しい創造的なものをつくり出すことができるということです。
今回の東北の悲劇からも、同じように立ち直ることを期待しています。
いまだに危機は進行中であり、全体の状況を判断する材料もありませんが、
いくつかの可能性があります。ひとつは、この大災害が世界の共感を引きつ
けていることを、どう生かすかということです。いま世界中の人々が日本の
苦境に気持ちを重ね合わせているのではないでしょうか。結局、われわれは
同じ人間なのだ。みんな同じ人類なのだという感覚です。貧しい途上国もな
けなしの財政から日本に支援を寄せ、日ごろは日本と必ずしも友好的でない
国の人々も日本を応援しています。
問題は、この現象がどれだけ続くのか、ということでしょう。この感覚があ
るうちに他国との連帯をどう築くのか。これが日本にとっての課題です。
かっての教科書問題や領土問題が再び起きて、過去と同じような緊張関係に
戻ってしまうのか。それとも日本外交は、信頼構築の新しい次元に入れるの
でしょうか。

 米国歴史家:ジョン・ダワー
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現実と幻想との境界で--千の風に、千の風になって 
私のお墓の前で
 泣かないでください
 そこに私はいません
 眠ってなんかいません
 千の風に
 千の風になって
 あの大きな空を
 吹きわたっています

幼友だちの妻ががんで死去、その追悼文集に掲載された詩だったという。
元は英語の詩だった。アイルランド共和軍のテロで死んだ青年が遺書のよ
うに両親に託していたことをBBCが放送した。
9.11テロの翌年の追悼集会で、11歳の少女が朗読した。
映画監督H・ホークスの葬儀で俳優のJ・ウェインが朗読した。
だが、いつ、誰がつくった詩かがわからない。

これらの出来事の少し前、がんで闘病生活をしていた先輩記者を励ます会
を催した。そこでこんな話をした記憶がある。
「死んだらとりあえず、僕たちは煙や灰、骨になる。僕を形づくっていた
素粒子たちにとっても別離のときです。しかし、素粒子たちがいつか再会
を図ることがあっても、ふしぎではないでしょう。はるか遠い、永遠に近
い未来のことかもしれません。『僕』が再結集する日を夢想したりします

いま思えば、「煙になる」のは「風になる」のとほぼ同じことだろう。現
実と幻想とをつなぐのが「風」である。
そして死は現実と幻想との境界に起きる「何か」だ。

 コラムニスト・小池民男
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首相は不条理と果敢に戦え
身近な物にユーモラスな名前を付けて、みんなで笑い合う。山村ののどかな
雰囲気が原発事故で吹き飛ばされた。
何も悪いことをしていないのに、ひどい苦痛を強いられる。まさに不条理だ
。菅氏は「不条理と戦う」と繰り返してきた。最近は「このような大震災の
時に政権を担うのも宿命だと思う」と語る。
いま、首相としてなすべきは、対策本部を次々と作ることでも、参与や顧問
を乱発することでもない。被災者を押しつぶそうとしている不条理と向き合
い、果敢に戦うことだ。そして、前のめりに倒れたとしたら、それこそ菅氏
の「宿命」である。

 紙面より---星 浩
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