2011年01月の記事


不条理の極み
日本海側の雪、新燃岳の火山灰。下ろしても片づけても降り積もる。

 素粒子より
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国債格下げ「疎い政治」への重い警告
とりわけ深刻なのは、S&Pの格下げ理由に日本の政治状況があげられたこ
とだ。ねじれ国会のもとで野党が対決色を強め、税と社会保障の一体改革は
協議入りもかなり難しい。新年度予算案の関連法案が成立しない可能性さえ
ある。その懸念が国債の格下げに響いているのである。
日本の消費税率は先進国で最も低く、まだ引き上げる余地がある。日本政府
はいずれ増税に踏み切るだろう。市場にはそういう期待と確信があった。
だが日本の政治は重い腰を上げられないでいる。いまや市場から不信感が突
きつけられたのだ。
一体改革に「政治生命をかける」と言った菅首相が格下げについて聞かれ、
「そういうことには疎い」と答えたのは情けない。「改革で、財政再建も経
済成長も必ず成し遂げます」と、力強く言うべきだった。

 社説より
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子どもにとって本当に大切なことは、人として抱きしめられる心地よさだ
こどもにとって本当に大切なことは、十分に愛される経験です。愛された経
験があれば、外でつらい思いをしても、耐えていける力となります。あるい
は相手につらい思いをさせるような、ひどいこともしないものです。かけが
えのない自分であることをしっかりと実感して育った子は、他の人のことも
尊重できる心を育んでいきます。
こともを愛するためには、お母さんにだけ努力を求めるのは酷だと思います
。例えば子どもを抱けないお母さんは、夫から抱かれていない場合が多いの
です。夫から心も体も優しく抱きとめてもらえない、話も聞いてもらえずに
苦しんでいる母親が少なくありません。夫婦関係もある種バーチャルになっ
てきているのでしょうか。素直に触れ合うことを避けている。子育て中の母
親は家の中へ閉じこめられて、夫との会話もままならない。自分が自分であ
ることを証明するのは、この子が立派に育ってくれることだけと思いつめ、
育児書と首っ引きになるような育児をしていたら、やはり楽しくなくなって
しまうのも、無理がないように思います。
お母さんの中には、子どもを抱くことは、甘えさせて、自立をさせなくする
と思っている人もいます。また、子どもは抱いてもらえないことについて「
私はもう大きいから」と我慢してしまいます。やっぱり、気持ちでなく頭で
考えてしまうんです。もっと自然になって----と思います。

 同朋新聞より
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国債格付け引き下げ
米格付け会社が、菅政権に「イエローカード」を突きつけた。
日本の財政は、税収よりも国債発行による借金の方が上回るという異常事態
が続いている。菅政権は消費増税とは言っているが、衆院選後に実施すると
いうのでは、早くても実現までに「今後2年はかかる」とみられ、日本の政
治の実行力が疑われている。
世界金融危機で、格付け会社は「金融商品のリスクを把握できなかった」と
批判された。今回、その反省から、S&Pは国債リスクが高まったと判断し
た時点ですぐに小幅な格下げをしたと言え、妥当だ。円や日本国債は急落は
しないだろうが、じわじわと値段を下げていくだろう。欧州で広がっている
財政不安が、日本にも波及しやすくなった。

 紙面より--東大大学院教授・伊藤隆敏
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中東が変わるのか
イスラム教徒にとって金曜日は静かな祈りの日である。それが怒りの日に変わると歴史が動く。イスラム文化の中心が変われば中東が変わる。中東が変われば世界が変わる。混乱の中から生まれてくるものに注目する。

 素粒子より
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米中がリードする21世紀はどんな時代になるのか。
思い出されるのは、米国とソ連が世界を二極支配した冷戦時代だ。片方の利
益が即、相手の損失となった「ゼロ・サム」世界。幸いにも今の構図が違う
のは、米中自身がお互いを必要としていることだ。
米国は経済難からの脱却を中国市場に頼る。中国も一党独裁を続ける安定策
は経済成長しかなく、米国との協調は欠かせない。もし米中が対立したとし
ても、各国は陣営を決めようがない。経済のグローバル化がもたらした世界
の「相互依存」が冷戦への逆戻りを阻む防波堤になった。
しかし、それでも今世紀を楽観できないのは、米中間に決して和解できない
価値観の違いがあるからだ。
それは、国民が先か、国家が先か、という国家思想の対立である。中国のレ
アース問題が浮上した昨秋、米政府高官は嘆いた。「政治のためには経済も
操作する国と、経済が政治を左右する国との折り合いは永遠につかない」
どちらかが政治的な国家エゴに傾けば、経済のかすがいは外れる。
「相互依存」の防波堤に、安保や人権対話も重なる多層的な厚みをどう加え
ていくか。「新時代の米中関係の主旋律」を生む試みは、世界の命運も握る
挑戦だ。
世界の歯車を回す経済の中心地が近代以降初めて、大西洋地域から、中国と
日本を双頭にする太平洋地域に移るという歴史の転換点を迎えた。
オバマ政権はすでに米国を太平洋国家と呼び、環太平洋経済圏への野心を深
めている。『太平洋共同体』という概念は、世界の分断を避けるために有益
な21世紀の原則になり得る。キッシンジャー元米国務長官は最近の米中関係
の論文でそう唱えた。
私たちは今この時代を、米中「2強」と傍観するのではなく、好機に満ちた
汎太平洋時代の到来と見るべきだ。めざすべきは、アジアを代表する「成熟
国家」として、次の百年の計を見据えた外交指針の創出である。

 紙面より---アメリカ総局長・立野純二
         中国総局長・坂尻信義
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国債の格付け引き下げ
通知表の点数が下がっても、我関せずですませる菅政権。
日本の政治の評価が落ちたということ。

 素粒子より
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苦肉の首相まず秋波
通常国会が召集された。150日間にわたる与野党攻防の幕が開いた。自民
、公明両党に正面から誘いをかけた。
首相の呼びかける野党との政策協議は「両刃の剣」だ。
野党が政策協議に入る条件として首相の退陣を要求してくる可能性があるか
らだ。内閣支持率の低迷で野党には「弱っている政権をアシストする必要は
ない」という声があるほか、野党への協力を呼びかけながら、ことごとく挑
発する発言を繰り返す首相への心理的な反発も強い。
「政策協議には応じろ、自分は延命させてくれ、では通らない」

 紙面より
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あすを探る、成長期終え創造の時代に
現在の私たちが直面しているのは、人類史の中でのいわば"第三の定常期"へ
の移行という大きな構造変化である。この場合、「定番」あるいは最近話題
になっている「脱成長」という表現を使うと、"変化の止まった退屈で窮屈な
社会"というイメージをもつかもしれないが、それは誤りだ。ここで見た人間
の歴史が示しているように、定常期とはむしろ文化的創造の時代なのである
。私たちが迎えつつある定常期とはむしろ文化的創造の時代なのである。私
たちが迎えつつある定常化の時代は、成長期にあった「市場化・産業化・金
融化」といった"一つの大きなベクトル"から人びとが開放され、一人ひとり
が真の創造性を実現していく時代に他ならない。
加えて、成長・拡大の時代には世界が一つの方向に向かう中で「時間」軸が
優位となるが、定常期においては各地域の風土的多様性や固有の価値が再発
見されていくだろう。そしてこれらは資本主義の変容ないしポスト資本主義
というテーマとつながる。
理念と政策を含め、私たちはいま「創造的定常経済」ないし創造的福祉社会
とも呼ぶべき社会像を構想していく時期にきているのではないだろうか。

 論壇時評より---広井良典
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大国の衰亡
ジェームス・コリンズは、近著「ビジョナリー・カンパニー・3 衰退の5
段階」で衰退の5段階で優良企業が衰退する5段階プロセス論を提唱してい
る。
それは、①成功から生まれる傲慢
    ②規律なき拡大路線
    ③リスクと問題の否認
    ④一発逆転策の追求
    ⑤屈服と凡庸な企業への転落か消滅
という段階をたどるというのである。
この理論は、企業に限らず、あらゆる組織、ひいては国家にも当てはまるよ
うに思える。わが国は、行政と外交に力がないにもかかわらず、1970年代に
は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と例えられるほど経済競争力を強めた
。この結果、
①傲慢になり
②海外資産を買いまくる拡大路線に走った
③バブル崩壊とその後の長期低迷にもかかわらず、無謬性にこだわる政府は
失政の現実を否認し続けた。
④だが、デフレ経済の進行と膨張し続ける財政負担をまかなうために借金財
政路線をひた走り、将来世代にツケを回し続けている。
日本民族は、20世紀後半のわずかな期間、世界にその存在感を示すことが出
来たが、その後はひたすら下り坂を滑り落ち、辺境の民として世界史の本流
からはずれるのだろうか。民主党2代目の首相も1年持つ可能性は小さく、
後継候補にも事欠く惨状には暗澹とした気分になる。
だが、コリンズは、復活のシナリオもあるとしている。
「家貧しくて、孝子あらわる」といい、「窮すれば変じ、変ずれば通ず」と
いう詞がる。信念にあたり、この国の、特に若者のポテンシャルによる復活
を祈念したい。

 経済気象台より---匡慮
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消費が美徳の時代もあった
いまやモノが売れない時代。漫画やアニメが売れるなら、CMも輸出できないものですかね。

 素粒子より
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小沢氏の力の源は何か
思想的な牽引力があるわけではない。演説は下手。時々雲隠れし、たまに会
見してもレベルの高からぬ話----。それでいて政治のリーダーなのが、何と
も不思議だ。
たしかに、納得させる答えは難しそうだ。日本人にとっても、小沢氏の輪郭
はなぞりにくい。今回も、衆院政治倫理審査会に出ると思ったら、あれこれ
駄々をこねている。民主党内はきしみ、またぞろのうんざり感が募る。
よく「司法の場にゆだねる」と言うが、一国の政治リーダーの場合、そう単
純ではあるまい。権力をゆだねる国民に、潔白を進んで明らかにする道義的
責任を常に負う。それを知らぬ氏でもなかろうに、と思う。
のどに刺さったトゲというより、国政の十字路に転がり落ちて動かぬ巨岩だ
ろう。「与党街道」も「野党通り」も停滞し、クラクションの音ばかり大き
い。岩に足が生えぬなら、動かすしかない。
昔、元首相の吉田茂が「反対党は嫌いだが、反対党が強くないと内輪がおさ
まらない」と言っていた。言にならえば、民主党の内輪もめは野党の弱さゆ
えだろうか。週明けからの国会、政治学の領域の熟議が聞きたいものだ。

 天声人語より
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青年の焼身自殺から始まった
青年は誰にも危害は加えなかった。モスクワの空港の自爆テロは200人超の死傷者を出した。
逃げ場のない自殺者の苦悩が同情と共感を呼んだ。自爆テロは恐怖と反感しか招かない。そして弾圧と暴力の連鎖に至る。

 素粒子より
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ビジョン見えぬ権力闘争
小沢さんの権力はつねに密室で行使される。みんなの意見を十分に聞いて、
最後は長老が密室で談合して決める。江戸時代のムラ政治に近い、調整型の
リーダーシップなんです。
吉田茂や岸信介は調整型ではなかった。ところが時代が下がると、みんなの
意見を聞いて、落としどころを決める。森善朗さんのように調整型が多くな
る。小沢さんも結局、調整型から脱却できなかった。
それなのに、なぜ今も力を残し続けているのか。今、民主党も自民党も、松
下政経塾出身者に代表されるような学校秀才が増えました。情報に詳しく、
行動力もあるけれど、数字だけでものを判断してしまう。人間の心理を読む
ことができない。
小沢さんは、人間の心理に手を突っ込むことができる。自民党は、公共事業
のダムや道路をつくることで、農村にも利益を配分した。小沢さんは公共事
業の代わりに、農家への戸別補償をやろうとした。「小沢は農業を守ってく
れる」と思わせれば、人は集ってくると知っていた。星亨以来の古いやり方
だけど、それができる最後の人が小沢さんなんです。だから人気や権力がな
かなか衰えない。
小沢さんは結局、大久保利通にはなれなかった。彼にはまだ歴史的な役割が
残されているとすれば、むしろ西郷隆盛になることじゃないでしょうか。
西郷は、大久保が中央集権国家をつくっていく過程で取り残された人たちの
側に立ち、政府の矛盾や腐敗を正そうと西南戦争を起こした。小沢さんも、
守旧派、抵抗勢力といわれようと、農村や限界集落の側に立ち、それを守っ
ていくのが俺の役目だと言うべきじゃないか。政治から取り残されて苦しん
でいる人の声を代弁し、国家の社会保障政策に生かしていく。それが小沢さ
んがやるべき最後の仕事ではないか。

 耕論より---松本健一
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近年乳がんになる女性が増えた。
食生活や生活習慣の欧米化により、エストロゲンという女性ホルモンの分泌
が増加したことが原因という説が有力です。
乳がんになる人は30代から40代にかけて急増し、最もなりやすいのは40代後
半の女性といわれています。壮年期の女性ががんで亡くなる場合、一番多い
のが乳がんです。「閉経後は大丈夫」「50歳すぎたら乳がんにならない」と
いう説はあてになりません。一方、まだ20代の若い女性も安心は出来ません
。各自が早期発見法を身につけるべきです。月に1回は自分で乳房に指をあ
てて、しこりがあるかないかを調べる自己チェックをぜひともやってほしい
のです。
鏡の前で裸になって立ち、左右の乳房の位置や形に違いはないかを見たあと、
指先でしこりの有無をチェックするのです。生理が始まって1週間後の頃が最
適です。
病院など専門機関での定期検診は20代から受けても早すぎることはありませ
ん。超音波検査(エコー)か乳房のレントゲン撮影(マンモグラフィー)の
いずれかをできれば年に1回、少なくとも2年に1回はぜひ受けることを勧め
ます。
今のところ、よい予防法はないので、早期に発見することが最善の方法なの
です。
指ではしこりがわからないごく初期のものでも、X線や超音波の検査で発見
されることがあります。こうした初期乳がんは、早く治療すれば90%以上の
人が治癒しています。
昔の治療法では、乳房全体を切り取り、傷が残ることが多かったのですが、
今では乳房を保存する技術も進んでいます。
乳がんは早期発見が何より大切だということから、「乳房健康研究会」が結
成され、乳がんのことを知ってもらう活動をしています。
http://www.breastcare.jpです。

 私の証あるがまゝ行く----日野原先生
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小沢氏の姿勢、国会を台なしにするのか
政治資金問題で、小沢氏による衆院政治倫理審査会での説明が実現しない見
通しになった。極めて残念な結果である。
小沢氏は出席の時期について「予算成立後を最優先とする」と条件をつけ、
事実上、拒否する考えを政倫審会長に伝達した。これを受けて岡田幹事長が
、出席を求める決議を断念する意向を示した。
小沢氏はまもなく強制起訴される。
ひとりの刑事被告人として、法廷で潔白を訴える権利は守られるべきなのは
いうまでもない。
しかし、政治家小沢氏に対しては言行不一致を指摘しなければならない。小
沢氏は検察審査会の2度目の議決で強制起訴が決まったあと、政倫審出席に
ついて「国会の決定にはいつでも従う」と述べていた。
最近は、「司法手続きに入っている」から出席する合理的理由はないと主張
する一方、政治家としての総合判断から通常国会中にはいずれ出席するとし
ていた。
東京地検が小沢氏の事務所などを捜索してからすでに1年。国会で説明する
機会はいくらでもあったのに果たさず、いまだに条件をつけている。時間を
稼ぎ、「逃げ切り」を図る戦術と見なすほかあるまい。
小沢氏がかたくな姿勢を崩さず、政治家としての説明責任を果たさないのな
ら、小沢氏が提唱してきた政治改革は果たして真摯なものだったのか、原点
から疑われるみとになろう。
この事態を受けて、民主党執行部は証人喚問や、離党勧告の検討に入る。
小沢氏が政倫審出席を拒否する以上、当然の対応である。
これを見過ごし、何もせずに放置すれば、週明けに召集される通常国会は
またしても「政治とカネ」をめぐる不毛な対立に終始するだろう。
「熟議」の場を台なしにして良いのか。小沢氏と民主党執行部の双方が問わ
れている。

 社説より
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菅政権、問題は発信力か
千円あげる、2千円あげると子どもの小遣いをあげるかのように軽々しく議
論する。いったいそれで国の財政にどれだけ影響があるか、そのカネでどれ
だけ地域で別の投資ができるか、あまりに無頓着だ。現場感のギャップだと
思う。民主党は現実を考えずに、中途半端な坂の上の雲だけを見ている。
現実感の喪失。菅首相の高揚感をよそに、ここにきて政権の問題点をそう指
摘する声が増えた。例えば民主党の執行部経験者は嘆く。
「熟議の政治が会議の政治になってしまった。金帰火来がすべていいとは思
わないが、地元に戻って有権者から耳に痛い話しを聞くより、永田町で政府
と党の会議に出て仲間内で議論を続け、頭でっかちのまま、なんだかうまく
いっている気分に浸っているのではないか。それが怖い」
われわれ民間企業でも同じ、いつも似たメンツで会議ばかりやっていると独
善に陥りやすい。
たちのぼる煙をみて民のかまどの様子を知れとは言わないが、やはり政治の
要諦はまず、大衆の心情を敏感に探り知るセンサー機能にある。
やってきたことに間違いはない、伝え方をしっかりすることだと菅首相たち
は言うが、たしか、自民党の安倍、福田、麻生各政権の末期にも権力周辺に
は同じ声があった。つまりは官邸病なのだろう。反省すべきは、大衆への伝
え方ではない。その逆方向、大衆のつかみ方である。

 記者有論より---曽我 豪
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朝三暮四
金欠のなかで行われる最近のぱらまき施策をみると、朝三暮四の感が強い。
企業減税などはその最たるもので、減税の原資をひねり出すために、今まで
行われてきたもろもろの優遇策をやめるというのである。この仕組みの変更
に現場はてんやわんやである。
それだけでは足りないので、例によって高所得層から取り上げるという。本
末転倒である。ことの始まりは金も無いのに良い格好をしようとしたことな
のであって、根本策はこの国の富を増やすこと以外にない。富を増やすには
知恵と力のある人たちに大いに頑張ってもらわなくてはならないのだが、そ
の金の卵を生む鳥を締め上げようというのだから、支離滅裂である。
鳥のほうも殺されてはたまらぬとばかり、次々飛び立っていく。そもそもこ
の国ほど「平等な国」は世界でも稀で、このことは平等を国是とする
共産国家中国と比較しても歴然としている。富を追及することは聖人君子の
業ではない。昼夜を分かたぬ工夫と努力を必要とする。
平等が過ぎるとその労働意欲は減退する。のんびりが一番、あくせくするな
かれ---。今、この国を覆う「無気力症候群」はまさにその象徴である。こ
のまま国富を無視した朝三暮四の分配政策が、朝令暮改で行われていけばこ
の国を支えてきた「活力」も衰退し、三流国への転落も遠い将来のことでは
ないだろう。

 経済気象台より---可軒
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ドーハの歓喜
スポーツは2位でも3位でもだめ。一番を目指すべし。あと二つ。
アジア杯、開催国との対戦、カタール下し準決勝へ。
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年金改革、民主党案は何なのか
「税と社会保障の一体改革」をろざす政府・与党は、野党とも協議を進めた
いという。だが、肝心の民主党の年金改革案があやふやでは、話が始まらな
いのではないか。
原因は民主党がきちんとした案を示さず、中途半端な説明をしてきたことに
ある。まずは党内の議論を整理して、国民に民主党案とは何なのかを明らか
にすることが先決だろう。
これまでに民主党は月額7万円の最低保障年金をつくるとし、その財源は税
で賄う「税方式」としてきた。これに対し、経済財政相に就任した与謝野氏
は「社会保険方式」を主張していることから、食い違いが指摘されている。
菅首相と民主党は早急に、この問題を解決すべきである。
現行制度の最大の問題は、未納者が多く発生し、いずれ低年金・無年金にな
ってしまうことだ。貴重な税財源をどう使ってそれを防ぐのか。与野党で一
致できる点を見つけ出して改革を進めるには、政府・与党案の骨格を早く示
すことが欠かせない。

 社説より
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みんな10歳だった。
99歳の私と10歳の子どもとは90年近い年の差があります。しかし私はいつも
、この10歳のころの自分を思い出しながら、子どもたちにいのちの大切さに
ついて話しかけようと努力しています。すると、子どもたちは私と対等にな
って話し合っている気分になってくれるようなのです。
人は大人になると、あたかも自分が昔からすべてを知っていたかのように高
慢になりがちです。そうやって子どもより優位に立った目線で、彼らにとっ
て敷居の高い説教をするのでは、本当のコミュニケーションはとれません。
人生はひと続きです。誰もみな昔は子どもでした。どんな大人も子ども時代
の自分と分断されるものではなく、一人の人間として、めいめいの人生が続
くのです。そして年齢を重ね、時には私のようにいつまでも人生が続く人も
いるのです。そう考えてこそ初めて、子どもと真のコミュニケーションがと
れるのだと私は信じています。

 99歳・私の証 あるがまゝ行くより---日野原重明
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地域政党で「過半数」が照準
減税を続けるべきかどうか、市民に聞いてみたい」。
膠着状態に陥った首長VS議会の決着を民意にかけた。
河村氏は大衆的な人気を背景に、自らが代表の地域政党「減税日本」を結成
。住民投票で議会が解散すれば、3月に実施される市議選において「減税日本
」で過半数を得て恒久減税の実現をめざす。
こうした手法は、地方自治制度の「二元代表制」への挑戦だ。別々に選挙で
選ばれた首長と議会が民意を代弁、お互いの意向が食い違えば、話し合い、
合意を探るのが同然視されていた。だが、河村氏は、議会のメンバーを自分
のシンパに入れ替えようとしている。
話し合いで一致点を見いだすのではなく、選挙で従わせようとする河村流。
異端に終わるか、それとも新たな本流となるか。

私は「ストップ独裁」だと思うが、名古屋市民はどう考えるのか。

 紙面より
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鷲と竜が戦えば世界の破滅と双方わかっているはず
オバマ大統領は赤絨毯で胡主席を迎え、元切り上げ求める。
主席は3兆7千億円の買い物で応える。「互恵」の内情は米の中国依存か。互恵の構築忘れたかのような日本はいかに。

 素粒子より
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政権再始動晴れぬ視界
政権の再出発に首相は意欲を示した。内閣改造で支持率下落に歯止めがかか
ったが、与謝野氏の経済財政相の起用には野党、党内からも反発が広がる。
首相が消費増税や年金制度などで民主党のマニフェスト変更を検討し、これ
が与謝野氏の主張と重なる部分が多いことも、党内の「反菅」勢力に政権批
判の大義名分を与えている。
小沢氏は衆院の解散・総選挙に言及し、与謝野氏を先頭にマニフェスト変更
に走る首相を強く牽制した。

 紙面より
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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2011年は回復の年か
浮かび上がるのは、深刻な金融危機とその後の政策対応がもたらした後遺症
に、世界経済が今なお苦しんでいるという現実である。過去の金融危機の研
究によれば、その後遺症は長期にわたって、経済成長や資産価格を押し下げ
る。先進国が、かっての日本と同じバランスシート不況に直面しているので
あれば、不良債権問題などの調整コストがさらに増大する可能性がある。
だとすれば、内需の回復力を失った日本経済は、それに振り回されるしかな
い。11年は、回復というより不安定と呼ぶ方がふさわしい年となるのではな
いか。

 経済気象台より---山人
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今回のチュニジアの政変
チュニジアを彩る花から「ジャスミン革命」と命名。周辺には似たような強権国家が多い。民主化のドミノ倒しを案じ、漂う芳香に気が休まらぬ権力者もいるように聞く。
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心変わりにも人徳があるらしい
たちあがれ日本を離党して入閣した与謝野経財相である。心変わりに「人徳
」はありやなしや。この人事、菅内閣のみならず、日本丸の行方も左右しか
ねず侮れない。年齢から見て、ご本人には「最後の奉公」の念があろう。
だが民主党を鋭く批判してきた舌の根は、いつの間に乾いたのか。曲折への
十分な説明がまず欠かまい。私心が透けるなら国民の目には、やはり政治は
信を置けぬ代物と映るだろう。
「明日」と題する詩が与謝野氏の祖母晶子にある。
憧れの明日はやがて「平凡な今日に変り、灰色をした昨日になってゆく」と
嘆く。
どこか国民が民主党にゆだねた「明日」の、これまでの末路を思わせる。
詩の中で晶子は、それでも明日に夢を抱く。そのお孫さんが閣内で、税や社
会保障など私たちの明日に向けた要職を担う。仕事ぶりと結果が疑義への答
えとなろう。六分の不安、四分の期待で見守らせていただく。

 天声人語より
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
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予算案修正と政権公約見直しは一体で臨め
予算修正が必要なのは、単に成立を図るための国会対策の方便としてではな
い。鳩山政権以来、予算の土台となってきた政権公約は、財源の確保や制度
づくりの難しさに照らして、かなり修正が必要なことがはっきりしているか
らである。
例えば政権公約の目玉の一つである高速料金の原則無料化は、他の公共交通
機関への影響、渋滞や財源の問題があって、もはや最終ゴールにはなりえな
い。にもかかわらず新年度予算案に社会実験の継続が盛り込まれるのは、説
得力を欠く。
農業の戸別所得補償は、零細農家を含め全ての販売農家を対象としたことで
農地集約の障害となり、効率化が進まないという欠陥が露呈した。それを放
置したまま制度を続けるのか。
子ども手当は、政権公約にうたった額の半分、月1万3千円の給付を続けるが
、いずれ満額まで上積みする前提なのか。現物給付に重点を移す道や所得制
限導入の是非も論点として残る。
もろもろの政策の行き着く先が見えぬままでは、国民は制度継続を前提に生
活設計はできない。適切な方向に早くかじを切り直し、国民生活や経済活動
が停滞しないようにすべきだ。
それには主要施策の政権公約だけでも前倒しで見直し、国会論戦を通じて予
算案を柔軟に修正すべきである。
もちろんその際、菅首相は修正理由と新たな政策の方向について、国民に丁
寧に説明しなければならない。

 社説より
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小鳥の情愛はなかなか深い
小さきものたちの大きな愛を知るにつけ、保護者の顔をしたカラスやヘビに育てられる子を思う。しつけに名を借りた虐待を前に、被害児は泣き分けるすべを知らない。せめて隣家から漏れ来る「子苦子苦」の声を聞き分けたい。

 天声人語より
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民主党公約見直しに
2009年衆院選マニフェストの見直しを正式に表明。
今年8月で衆院任期の2年という折り返し点になるとして、党内議論に着手す
る方針。政権交代から2年間で
①実現できた政策
②すでに見直した政策
③今後も財源を捻出して実現すべき政策
④財源不足で断念する政策
に分類し、改めて優先順位を付け直す見通しだ。
背景には、無駄削減や「埋蔵金」の活用などの財源捻出が限界に近づき、マ
ニフェスト全体の実行にこだわれば12年度以降の予算編成は極めて難しいと
いう判断がある。
09年マニフェストで、目玉施策の実現必要額を16.8兆円と試算し、予算の大
幅な組み替えや無駄削減で財源を生み出すとしたが、10年度予算は財源不足
から編成作業が難航。菅政権は参院選マニフェストで子ども手当の満額支給
を事実上断念するなど軌道修正したが、10年度予算と11年度予算案は無駄削
減や税制見直しで計3.9兆円の捻出にとどまった。
党内からは「国民をバカにしている。見直しをするなら、国民に信を問うべ
きだ」という意見もある。

 紙面より
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ネット告発の衝撃
「表現の自由」「透明性」「説明責任」はウィキーリスクの主張であり、「
責任」「信頼性」「秘密性」は政府の主張だ。今回なぜこうした対立軸が鮮
明になったのか。情報法に詳しい一橋大教授は「超国家」というウィキーリ
スクの性格が原因という。これまで各国は国内法で漏出を処罰し、情報を統
制した。既存メディアも「国益」には一定の配慮をした。ウィキーリスクの
登場で、その統制が利かなくなった。
時代が前者の価値軸に向けて動くことはもう止められない。今回の暴露では
、新聞やテレビが後追いをした。既存のメディアは、もはや1次情報の独占者
ではない。旧メディアの役割とは何か。ウィキリースクは、私たちのその問
いを突きつけている。

 ザ・コラムより---外岡秀俊
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マニフェスト全面見直しなら総選挙覚悟せよ
民主党が2009年の衆院選マニフェストを全面的に見直す。菅首相は「効果の
薄いものを見直さなければならない」と語る。
だが、政権を取って財源がないことにむ気づいたからできないものをはっき
りさせる、というマニフェスト政治の破綻が実態だ。
一般、特別会計総予算の組み替え、高速道路無料化、月額2万6千円の子ども
手当など目玉政策を4年間で実現するとした当時の報道に携わった私は怒り
を禁じ得ない。ウソの看板で票を集めたと言われかねない行為に結果として
加担したという自責の念すらある。
直嶋、長妻、蓮航、福山の各氏ら当時のマニフェスト検討準備委員会の構成
員は、全員がこの1年半で政権の何らかの要職に就いた。衆院任期の半分に
満たぬ段階で白旗をあげる政治責任について、きちんと語ってほしい。
世論調査の数字は別として、昨年参院選での修正は、民主党敗北で国民から
否定された。やはり修正が焦点になった代表選は、党の中での議論に過ぎな
い。全面見直しは、解散総選挙覚悟の作業と肝に銘じるべきだ。

 政策ウオッチより---松田京平
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ランドセル
子どもの成長の道連れである。ランドセルが歩いているような後ろ姿で入学
し、やがて負けずに背負えるほどに育つ。詩人を驚かす「名台詞」も口にす
るようになる。背中の親友は、小さな喜怒哀楽を6年間、黙って見守ってく
れる優しい存在だ。
そんな「親友」が10個、前橋市の指導相談所に置かれたのは暮れのクリス
マスだった。それを誘い水に、情けの泉がわき出すように、「タイガーマス
ク」の主人公を名乗る善意が広まっている。最初の善意への共感が相次ぐの
も、「ランドセル」が利いているよう。ぴかぴかのランドセル姿は、子ども
が貧と富、幸と不幸で分け隔てされてはならないことの象徴だ。初代タイガ
ーマスク氏の、ささやかだが、志のある一灯だったろう。
一つ一つは小さな善意が、「社会で子を育てる」という脆い理念を、確かな
意識に高める力になればいい。人みな人の世の子。めぐる春、善意のランド
セルをゆらす小さな背に幸いあれと願う。

 天声人語より
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中国輸出も連続世界一へ
貿易統計によると、2010年の輸出総額は前年比31.3%増の1兆5779億㌦輸入
額は前年比38.7%増の1兆3948億ドルだった。輸出額はドイツを上回り2年連
続で世界一となる見通し。輸出入ともに2年ぶりに過去最高を更新した。
10年の輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字額は1831億ドルと、前年より
6.4%減ったが、なお高水準にあり、米国などは引き続き人民元の切り上げを
求めている。

紙面より
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民主党
亀裂、内紛、内輪もめ。仲間も支持も集らない。
切ったり、代えたり、脱したり、だけで立て直しができるのか。
「まじめな国会対応」は反省すべきことですか。
どうやら何も持ってなさそうな菅首相。
一緒に沈んでしまいそうな日本。

 素粒子より
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小沢氏の問題
民主党の小沢元代表が自らの強制起訴を目前に控え、衆院政治倫理審査会へ
の出席を拒否する方針に転じた。菅首相が離党勧告に踏み切ることを警戒し
、12日の両院議員総会や13日の党大会で直系議員が首相批判を強める構えだ
。強制起訴を党大会後に遅らせるため指定弁護士からの任意事情聴取の打診
にも回答を保留し、必死に守りを固めている。
小沢氏の拒否を受け、首相や岡田氏は国会召集前に政倫審開催の議決に踏み
切る方針だが、法的拘束力はなく開催は困難だ。

 紙面より
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人生の目的意識と死亡率
人生に対する目的意識の高い高齢者の方が長生きするという研究が報告され
ている。
人生の目的意識に関するテストは
1、私は人生に方向性と目的の感覚を持っている。
2、私は将来の計画を立て、それを実現させるために働くことを楽しむ。
3、人生を目的なしにさまよう人もいるが、私はそうした人々の1人ではな
い。
4、私は人生でなすべきことをすべて行なったように感じることがある。
など10項目からなる。
各質問への回答を5段階の選択肢から選び、合計点を質問数で割って一人ず
つ平均点を出した。平均点は3.7点だった。
その結果、人生の目的意識に関する5点満点の点数が下位10%の人と比べ、上
位10%の人では、死亡率が43%も低かった。
人生の目的意識に関するテストは、ナチの収容所を生き延びた精神科医ヴィ
クトール・フランクルの思想などに由来する。彼の思想とは、極度の逆境下
でも人生を意味あるものとするのは可能であり、人生に対する目的意識を持
つことが、心理的健康を維持する上で本質的である、とするものだという。

 やさしい医学リポートより---東北大教授・坪野吉孝
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日ロ外交不信の連鎖
河野ロシア大使を退任させ、後任に原田駐チェコ大使を起用する人事が今春
発令される見通しとなった。河野氏は、昨年11月のメドベージェフ大統領の
北方領土訪問した際の対応が疑問視され、事実上の更迭と受け止められてい
る。
ロシア専門家の「主流中の主流」である原田氏を起用は、外務省内のロシア
専門家集団の力を活用したい考えだ。
だが、原田氏は強硬な「四島一括」派の原則論で知られる。人事は「四島一
括」路線にかじを切ったシグナルとなり、ロシア側から見れば、議論の入り
口で拒否されたに等しい。

 紙面より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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川柳作家古俣麻子さんの句。
女性の思いをまっすぐに伝える技と感性が、琴線に触れた。
「機を織る鶴にもなれず飛べもせず」である。主婦のかがみにも、キャリア
ウーマンにもなりきれない身、重ねた「ず」が切ない。
昨今は「機を織る鶴」の志望者が増えているらしい。夫は外で働き、妻は家
を守るという分業を是とする既婚女性は、40代を底に、若くなるほど増える
。調査によっては、20代以下で半数に近い。母親世代をしのぐ家回帰といえ
る。
40代の「均等法第一世代」が男社会の荒野に道をつけたのに、後輩たちには
なぜか、専業主婦への憧れが広がった。この時世、安定志向は当然ながら、
男性との競争や就職難に背を向けたかにみえる。
むろん現実は厳しい。専業主婦の座を約束してくれる結婚相手はそうそう現
れず、「ポケットの無限」はしぼんでいく。仕事も家庭もと頑張ってはみた
が、聖子さんにも、百恵さんにもなりきれず、もんもんとする30代、40代は
少なくない。それでも、明日成人を祝う世代には、うらやましいほどの時間
がある。
20代は自分を試し、磨く時だ。家事労働は尊いが、「専業」は結果であって
、目指すものではない。まずは飛んでみよう。

 天声人語より
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耳を通じて--清岡卓行
「心がうらぶれたときは 音楽を聞くな」という鮮烈な詩がある。
ではどうするか。
「空気と水と石ころぐらいしかない所へ そっと沈黙を食べに行け!
             遠くから生きるための言葉が谺してくるから」
逃げずに挫折や傷心と向き合えば、再起の手がかりが降臨する。
心のささくれが絶えぬ現代人には、そいした「無音の恵み」こそが良薬なの
かもしれない。何より誰かを煩わすことがない。
いざ、沈黙を食べに河原にでも。

 天声人語より
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個人支える制度と社会に
社会保障は、もっと個人に焦点を当てた制度へかじを切らざるをえない。
専業主婦優遇となっている現行の年金保険料の制度や、一人暮らしに対応し
きれていない介護保険サービスなどが見直しの対象になる。
高齢者医療制度も、個人化の視点から再考すべき点は多い。所得税の配偶者
控除の是非についても、財源確保にとどまらない議論を期待したい。
個人をしっかり支えるための制度作りは、同時に地域社会の再建に向けた取
り組みの強化も必要とする。
個人重視というと、ややもすれば「家庭軽視」ととられがちで、価値観をめ
ぐる対立に陥りやすい。だが、死別や離別で誰もが「孤族」になる時代を迎
えている。現実を共有し、対策を実行に移すときだ。

 社説より
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中国とどう向き合うべきか
自民党に比べて中国とのつながりが希薄な民主党は、中国とのパイプ構築に
全力を注がなければならない。
そのうえで、政府間や政党間にある対話のチャンネルを、米中戦略・経済対
話のように活性化させる。そうやってこそ、政治や経済、安保、環境などの
問題に、戦略的に取り組めるのだ。
中国側を理解、納得させ、行動に移させるためには、その4億人を超すネッ
ト市民に日本の考えを、政府だけでなく民間も発信していくことが重要だ。
中国の有名なネット言論人の安替氏によれば、既成メディアは当局の考えに
縛られるが、ネット上の議論は百花斉放である。中国政府の監視が及びにく
いツイッターが今では世論を導く。北京の米国大使館はすでに毎月、影響の
あるブロガーらを招き、大使との意見交換をしている。オバマ大統領の意向
だという。
日本も官民で中国国民に直接働きかける外交を試みていきたい。

 社説より
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年の初めに考える
終戦後、日本の議会は平和憲法を承認しましたが、米軍の強い意志で安保条約が締結され、沖縄に米軍基地が設けられました。50年後には米軍は撤退し、米軍が住民に支払う補償は、日本が肩代わりするという密約が当時交わされたとされています。
しかし現状では、普天間基地の問題に代表されるように、米軍に従属する関係が固定されています。これから先、日本の国民は、憲法9条維持の下でいかなる安全保障政策が可能かを考えないといけません。
日本とアメリカも、日米安保条約制定60年後の2020年には、平和共同体としての関係になっているべきです。

 99歳・私の証 あるがまま行く--日野原先生
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漂流する日本丸
日本丸をとうするか。
まずは経済・財政の危機で沈没しかねない船に浮力をつけなければなるまい
。領土や国境を守ることはもちろん大事だが、ボーダーを超えた発想もなけ
れば浮力は生まれない。
与那国では台湾との特別な連携を認め、根室では領土返還を見すえつつ島を
巻き込む経済活動へ知恵を出す。やれることはTPPなどの前にもある。
北方への飛行機から帰って前原外相に会うと、「領土返還には考えがあるが
、政治が安定しなければ交渉にならない」と言う。秘策のほどは明かさなか
ったが、これに限らず「政治の安定」がなければ大きな手が打てないのは間
違いない。
船長のひんぱんな交代や操舵室の勢力争いが繰り返されてきた日本丸だ。
現船長も非力なのに、船員の大ボスや前船長が足を引っ張っているようでは
、まだまだ航海はおぼつかない。

 ザ・コラムより---若宮啓文
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幸せの尺度
日本は戦後、生産高が毎年増え続けた。バブル後の「失われた20年」にあっ
ても、生産水準は何とか維持された。問題はこれからだ。人口が半減に向か
う中で、経済規模を拡大し続けることは至難だし、財政出動などで無理を重
ねれば副産物が大きい。
人口増加の場面では、GDPが成長しないと「国民の経済的幸福度」が向上
しなかった。だが、人口も経済規模も小さくなる今後は、「1人当たりGD
P」を見ないと、真の幸福度は測れなくなる。インフレ率は2%ぐらいが望
ましい、などという過去の常識も疑ってみるべきだろう。
日本国民にとって、どういう経済の姿がベストなのか。古い常識を離れて、
白紙から考え直す時がきた。

 経済気象台より---柴犬
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今年の年は「跳ねる」と「とぶ」が目標か
旧習にとらわれて、時に応じた進歩ができない愚の例えである。
とはいっても、時勢に棹さすだけでは流される。目先の変化や、皮相な流行
にたじろがぬ「不易」を見の内に養いたいとも思う。時に遅れず、されど追
わず。そう生きたいが、なかなか難しい。
「山を動かす技術のあるところでは、山を動かす信仰はいらない」と米国の
哲人が言っていた。人の世に様々な山がある。願掛けで動かすか、兎にあや
かり跳ねて越えるか。政治の影が薄いのが、気にかかる。

 天声人語より
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伊達直人
タイガーマスク再び参上。ランドセル背に小学生上を向け。

心温まる話が続く。この世もまんざらで無い証拠だ。

紙面より
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首相の年頭会見
今度こそ、ぶれず、ひるまず、掲げた目標をやり遂げてほしい。
今年こそが正念場なのである。首相は不退転の決意で、党内の反対派や野党
を説得し、国民にも丁寧な説明を尽くして、合意形成の先頭に立たなければ
いけない。
社会保障と税制の一体改革について、首相は自民、公明など野党に超党派の
議論への参加を呼びかけた。
もちろん、その環境を整える責任が首相にはある。首相が二つの政策課題と
ともに、政治とカネの問題へのけじめを掲げたのは当然だ。
しかし、現状は4月以降の統一地方選を控え、国論を二分する課題対応に政
権側は二の足を踏んでいるのが実情だ。

 紙面より
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政治家がやる気になれば
カネの問題は片づく。党代表なら一平卒の扱いは決められる。
そんなことは不条理とは言わない。

 素粒子より
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民主党の迷走
年金減額そうしたやり方では、いつになっても財源を確保できず、国民生活に責任を
負う政権政党とは言えないのではないか。
失望感を誘うほど、社会保障に関する菅政権と民主党の政策の迷走ぶりはひ
どい。このところ特に目立つのは、医療や介護の財源に関する先送りの姿勢
である。
民主党が政権公約に掲げていた後期高齢者医療制度の廃止は、その典型例だ
。新制度に移行するための法案の成立を先送りする方向で検討が進んでいる
。新制度は小手先の対策にすぎないが、それすらも踏み切れない。
主な理由は、民主党内の反対である。
政府はさきに、税と社会保障の一体改革案を来年6月までに示す方針を閣議
決定している。その基本姿勢はよいとしても、当面の負担増に反対したり、
先送りを正当化したりする言い訳に一体改革を使うのでは、本末転倒もはな
はだしい。
医療や介護を支えるのは、保険料と自己負担、そして税金しかない。前の二
つを増やせないから公費投入のかさ上げが必要だというのなら、増税の覚悟
を国民に説明して回るのが政府と与党の仕事のはずだ。
とりわけ重いのは、党の政調会長を兼ねる玄葉国家戦略相の責任だ。これ以
上、選挙目当てで政策決定をゆがめないためには、ただちに党内で増税など
財源確保に向けた真摯な議論を始めなければならない。
野党に協議を呼びかけるにも、まず政府・与党が案を示す必要がある。それ
すらなく「国民の安心のため、利用料の引き上げを回避しました」などと説
明するとしたら、財源なき政権公約の愚かな繰り返しでしかない。

 社説より
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今年の世の中を動かす軸は何
寛容と不寛容。挑発と対話。内向きと外向き。家族と孤族。負担と給付。依存と対峙。次元は重なり方程式は複雑になるばかり。
ともかく親小沢と反小沢にはもうむ飽き飽き。

 素粒子より
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今年こそ政治を動かそう
なんとも気の重い年明けである。
民主党が歴史的な政権交代を成し遂げてから、わずか1年4カ月。政治がこん
な混迷に陥るとは、いったいだれが想像しただろうか。
長い経済不振のなかで、少子高齢化と財政危機が進む。先進国の苦境を尻目
に新興国は成長軌道へ戻り、日本周辺の安全保障環境が変化しだした。政治
はこれらの難問に真剣に取り組むどころか、党利党略に堕している。そんな
やりきれなさが社会を覆っている。
やはり、日本では政権後退が早かったのか。民主党にはその力がなかったの
だと考えられる。
菅首相は野党との協議を求めるならば、たとえば公約を白紙に戻し、予算案
も大幅に組み替える。そうした大胆な妥協へ踏み出すことが必要だ。
日本の輸出力はまだまだ強い。技術もブランド力も評価が高い。経済が停滞
していても社会は安定を保ち、豊かな自然に恵まれている。政治が課題の解
決へ動き出せば、前途に立ちふさがる霧も晴れてくるにむちがいない。

お正月、
どうしたら孫や子にこれ以上ツケを回さず、豊かな日本を残せるか。そんな
将来へ思いをめぐらす機会にしたいものだ。

 社説より
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我が国の政治の立ち往生
立ち往生している間に外の景色が一変し、抜き差しならなくなる、まさにその瀬戸際である。
国際関係も経済も、車窓の景色は倍旧の速さで移ろうのに、永田町は緩いまどろみの中にある。すべての政治家は、国益、暮らし向きといった自らの存在理由を行動で示す時だ。内からでも外からでもいい。「国起し」の雷鳴がこれほど待たれる正月はない。

 天声人語より
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決定力とは何か
政権交代に対する市民の幻滅の大きな理由は、民主党政権の「決定力不足」ではなかったか。
消費税の議論にせよ、企業献金の禁止にせよ、約束したのに腰が定まらない、覚悟も準備も足りなかった。
ただ、首相がエイヤと決断すれば済むわけでもない。情報と表現の力を手にした市民は、主権者を蚊帳の外に置いた決定を見過ごすまい。
決める仕組みの再構築が必要だ。
市民と為政者がともに考え、議論を通じて合意を探る。迂遠なようでも、ほかに道はあるまい。

 新年の社説より
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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景気動向
日米両政府は今、不況脱却に金融緩和と、消費刺激に懸命だ。
だが、日本国民は国債という借金は結局、自分たちにツケが回ってくると、
無意識のうちに正しく理解している。だから、いくら金融を緩和しても倹約
に努めてしまう。米国の賢明な低所得者層は、大きな借金をしてまで住宅を
買おうと思わないし、できない。かつての米国の好況も庶民の借金による「
架空需要」だったのではないか。
デフレ脱却は必要だが、今の経済構造を考えればインフレ誘導は無理な話だ
。弱々しい需要に比べ一部の天然資源以外は常に生産過剰というのが現実だ

日米両国は、今までとは異なる新しい社会構造への転換点に立っているよう
だ。通常の金融政策が役に立たない新しい成熟社会だ。両国政府はいかなる
方策で不況脱出をはかるのか。法人税率の5%軽減などと言った小細工では
何の変化も起きないだろう。

 経済気象台より---樹
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天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
今の私の希望です。

 私の証 あるがまま行く---日野原先生
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菅政権の行方は
菅政権は年内にまとめると繰り返していた国会議員の定数削減案もどこへや
ら、だ。これで有言実行内閣というから笑われる。
政治には失敗がつきものだが、どうもこの政権は失敗を認めず、責任も明確
にしない。決断さえすればやりきれた問題もあったのに踏み切れなかった。
政治とカネや普天間もあったが、より本質的なのは公務員制度や地方分権な
どで改革が進んでいるという実感を残せなかったのが大きい。改革の段取り
を詰めずに、スローガンを唱えるだけに終わった課題も多い。
政権後退の実を見せるため、一点突破でなく閣僚ごとの全面展開型で挑んだ
。だが実績を残せず、前面撤退に追い込まれている。
局面転換にはやはり支持率の回復が必須だ。
また、マニフェストで「脱官僚依存」と「政治主導の実現」を掲げ、政権交
代後は事務次官会議を廃止、政治家による政務三役会議を各省の最高意思決
定機関とした。
だか、脱官僚路線は限界が鮮明となり、菅政権は脱・脱官僚まで踏み切った


紙面より
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