2010年01月の記事


サプライサイド
子ども手当てなどデマンドサイドへの配慮を重視するのは良いが、国として
はサプライサイドでの力を育まないと国際競争には劣後する。
日本の技術もこれまで蓄積してきた水準は高いが、中国や韓国の追い上げの
ピッチは驚くほど早い。国を挙げて支援していることも見逃せない。技術や
生産体制の世界的な均衡は激しく変化しており、米国を含め各国とも国益と
して産業の競争力を上げるため支援をしている。それに比べると日本の国と
しての対応は鈍く、優位が失われる危機感も乏しい。
予算を使って消費需要を増やしても、国民が未来に対する安心感や確信が持
てなければ効果は薄い。政治は国づくりのビジョンを含め国民や産業界にも
っと明確なメッセージを送る必要がある。
国際競争の厳しさから言えば、技術を振興し働き手のポテンシャルを引き出
すためには、政治と産業がもっと対話を深めねばならない。
それには選挙を意識した目先の対応といった次元をこえる決断が必要である
。サプライサイドの強化抜きには成長戦略は考え難いことであり、そこに重
点をおいてこそデマンドサイドの充実も可能になる。

 経済気象台より---瞬
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施政方針演説、具体論がなにもない。
「国民との契約」と呼ぶマニフェストの何を実現し何をあきらめたのか。
その理由は何か。これからどうするのか。演説で国民が最も聞きたかったの
はこの点だ。いわば契約の履行状況報告であり、展望だが、ほとんど素通り
してしまった。
国民はマニフェストに期待して民主党政権を選んだが、そのすべてに賛成し
ていたわけでもない。
政治主導の大変化から日米問題、「政治とカネ」の大騒動まで、新政権の4
カ月をどう概括するのか。それを堂々と語らなければ、何が生きているの「
国民との契約」なのか、わからなくなる。
自らの政治資金の問題を陳謝したが、現職議員が逮捕されているのに、小沢
民主党幹事長の問題には一言も触れなかった。
マニフェストにせよ、資金の問題にせよ、逃げていては、政権を率いる首相
の覚悟に疑問を覚えざるをえない。
各論は国会審議で明らかにしていくしかない。首相や与党には誠実に審議に
応じるように求める。それなしには、せっかくの理念もかすむ。

 紙面より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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暴走しかねぬ権力に危機感
2010年度予算で、土地改良事業費を大幅に削減した。長らく自民党を支持し
てきた全国土地改良政治連盟への「罰」だ。効果てきめんで、次の参院選で
自民党候補だった連盟の顧問は公認取り消しとなった。
罰を与えたのは民主党の小沢幹事長。診療報酬などでも同様の色分けがされ
た。「露骨過ぎる」と顔をしかめる閣僚もいた。
自公政権でも政管業のもたれあいで特定の層に有利な予算が組まれてきた。
しかし、不況にあえぐ国民が政権交代に託したのは、そんな過去の決別して
国民全体のための予算を編成することであって、民主党が選挙に勝つための
賞罰ではない。
鳩山首相がいくら「国民生活」を盾に予算成立を訴えても、どこか薄ら寒い
のは、手に余る権力が暴走しかねない危機感を覚えるからだ。
小沢氏秘書らの逮捕を巡る党内沈黙も異様だ。

 政策ウオッチより---安川嘉泰
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六言六蔽
六つの美徳も、一歩誤れば、六つの弊害をもたらすことになる。

六つの美徳とは、仁・知・信・直・勇・剛。
仁だけにこだわって、学問を怠れば、おろかな愛となる。
知識を鼻にかけるだけで、学問を怠れば、単なる物知り人間になる。
信義だけにこだわり、学問を怠れば、かえって人を傷つけることになる。
率直なだけで、学問しなければ、融通がきかなくなる。
勇気あるだけで、学問しなければ、秩序を乱す。
剛強なだけで、学問しなければ、平常心を失う。

 論語一日一言より--村山孚
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日本経済の敗因
企業や個人が新しい領域にチャレンジしなくなったみとが、景気低迷の主因
ではないか。企業や地域は、公共投資や補助金に頼るようになり、ベンチャ
ーなど新たな企業や事業の立ち上げは減った。経営者が、政府に成長戦略を
求めること自体、挑戦意欲の欠如を示している。戦後の経済成長が、企業や
個人の未開拓領域へのチャレンジ、リスクテークと、その結果としての環境
変化への迅速・的確な対応によって達成されてきたのだとすれば、日本経済
はそのダイナミズムを明らかに失っている。
その背景には、厳格な規制や行き過ぎた業界保護、柔軟性を欠く労働市場、
効率性と多様性を欠く金融市場、市場開放の遅れ、不十分な競争政策など、
成長力やダイナミズムを生み出す環境がなくなったことがあるのではないか
。だとすれば、それを正すことこそが成長戦略ではないだろうか。

 経済気象台より---山人
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よく五つのものを天下に行なうを仁となす。
上に立つ者は、五つの徳を身につけることだ。それを実践するのが仁である

この五つの徳とは、「恭・寛・信・敏・恵」で、
・恭なれば侮られず。
・寛なれば衆を得。
・信なれば人任ず。
・敏なれば功あり。
・恵なればもって人を使うに足る。

 論語一日一言より--村山孚
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子ども手当の問題--子どもは親が育てるべきだ
鳩山首相は子ども手当について、社会全体で子どもを育てると説明していた
。経済的に苦しい親のみを社会が支援するべきだという気持ちがある。
そしてもう一つに、見方によっては多額だが、月額1万3千円で子どもは育
てられない。社会全体で責任を持つというならその数倍は必要だと思う。
そもそも子ども手当については、各種の世論調査を見ると、国民は両手をあ
げて賛成しているわけではない。
富裕な家庭の子どもにまで、これだけ多額な手当を現金でなぜ支給しなけれ
ばならないのか。親が勝手に子育て以外に使うかもしれない、景気刺激と言
いつつ貯蓄に回る額も多いだろうなどと、不安は尽きない。
それより、所得制限が必要なのは、何より財源不足のためである。
今回は児童手当を残す形で、企業、地方自治体に負担を一部肩代わりさせた
。まさに姑息だ。こんなことをいつまでやる気なのだろうか。
そもそも2011年から全額支給するだけの財源をどう確保するというのだ。こ
のばらまき支給は、いったん始めたら政治的にやめることは至難の業である
ことを承知の上でやっているのだろうか。

 経済気象台より---安曇野
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配偶者やパートナーと同居して暮らすことは、脳が元気に。
英国の研究結果によると、
幸福の源泉になることもあれば、ストレスの元凶になることもある。中年期
から老年期を通して配偶者やパートナーと同居していた場合と比べて、非同
居の場合は、認知機能の低下が2.89倍多く、アルツハイマー病のリスクも
2.83倍高かった。
なかでも、中年期から老年期を通して死別のために非同居だった場合は、認
知機能の低下が3.53倍、アルツハイマー病のリスクが7.67倍と特に高かった
。一方、中年期には配偶者やパートナーと同居していたが、老年期になって
から離別や死別により非同居になった場合は、認知機能低下やアルツハイマ
ー病の明らかなリスク上昇はなかった。
中年期から老年期の同居と非同居の変化のしかたによって、脳の働きへの影
響も様々である可能性を示している。配偶者やパートナーと同居していれば
、仲が良くても悪くても脳への刺激が多く、認知機能は衰えにくいというこ
とかも知れない。

 やさしい医学リポートより---東北大教授・坪野吉孝
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2010年度予算案「約束違反」だ。--景気の後退で財源不足は初めからわかっていたことだ。
民主党は総選挙で「子ども手当」創設や暫定税率廃止によるガソリン税減税
などを掲げ、その財源は「ムダ削減」で確保するとしていた。だが、「事業
仕分け」では約7千億円しか削減できず、ガソリン税減税を撤回しても、一
般会計総額は過去最大の92.3兆円に膨らんだ。その半分近くは国の借金であ
る国債に頼る。
そんな「約束違反」に対して、自民党は本会議で「民主党は当初、ムダ削減
などで20兆円出すと大見えをきったが、約1兆円だった。大変なマニフェス
ト違反だ」と攻め立てた。
先行きも問われている。マニフェスト通りなら、11年度は子ども手当が満額
支給になるなど、主要施策に必要な財源は12.6兆円に跳ね上がってしまうか
らだ。高齢化に伴う社会保障費の自然増も毎年約1兆円に上る。
さらに消費税については「4年間は挙げない」とも答弁。財政再建の「シナ
リオ」は全く見えてこない。

 紙面より
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もしわれを用うる者あらば、われはそれ東周をなさんか。
わたしに場を与えてくれる者があれば、魯を東周のような国にしてみせるの
だが。

当時魯は豪族たちに牛耳られ、政治が乱れていた。孔子はそれを正そうと念
願していたが、在野の身で、その力はない。公山弗擾の誘いに応じようとし
た。だが、子路が猛反対した。そのときの孔子の言葉である。

 論語一日一言より--村山孚
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辺野古案、困難に。
移設問題が争点の名護市の選挙が終わり、移設に反対する新顔が当選した。
民主政権は5月末までに移設先を決める方針だが、辺野古への移設は極めて
困難になった。
この問題をめぐる鳩山首相の発言は迷走を重ね、辺野古以外の候補地も、地
元の反対が予想され、「必ず政府案の結論を出す」と明言したが、移設先は
、米国、沖縄、連立3党がいずれも受け入れる必要があり、決められない可
能性が多くなった。移設先を決めれなければ、約束違反との批判を内外から
受けることはさけられない。政権を揺るがす問題に発展する可能性がある。

 紙面より
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鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん。
鶏を料理するのに牛刀を使うことはない。

小さなことを処理するときに、大げさな方法を用いることを表すたとえ。

 論語一日一言より--村山孚
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政策論争の土俵を整えよ。
首相と谷垣氏の党首による議論は、政治理念や国家ビジョンなど、政権交代
の時代に入った2大政党の対立軸を、国民にわかりやすく示すチャンスであ
る。
政治とカネの問題にからめとられて、政策論争が深まらないのではないかと
いう危惧が現実のものとなった。これでは与野党が入れ替わっただけで、政
権交代前の国会とほとんど変わらない。
与野党は、有権者が期待する中身の濃い政策論争ができるよう、仕組みを変
えることを真剣に考えなければならない。
予算審議と疑惑解明の場を切り離すのも一案だ。与党は、野党側が求める集
中審議や小沢氏を含む関係者の参考人招致から逃げないこと。それを前提に
、野党も予算審議では政策を中心に深い議論をすることだ。
日程をめぐる駆け引きのあげく、満足な審議もないまま最後は与党の数の力
で採決強行という展開では、政治全体の刷新を期待して政権交代を選択した
有権者を裏切ることになる。

 紙面より
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骨の強さは骨密度より、骨を構成するコラーゲンの質が関係している。
骨の中身は、カルシウムなどのミネラルと、コラーゲンの分子が束になった
線維が半分ずつの割合でできている。骨密度は、骨にカルシウムがどれだけ
詰まっているかをみる。骨質は骨をつくりあげている素材の良しあしをみる
。骨質を鉄筋コンクリートに例えると「ミネラルがコンクリート、コラーゲ
ン線維が鉄筋です。カルシウムやビタミンDなどをとって骨密度を改善すれ
ば、骨粗しょう症を防げると考えられてきたが、骨密度は普通なのに、骨折
しやすい患者がいる原因が分かっていなかった。
研究が進み、コラーゲン線維の組み合わせが骨の質を左右することが分って
きた。カルシウムが豊富にあっても、支えるコラーゲンがしっかり組まれて
いないともろくなる。
コラーゲンが規則正しく連結した構造(善玉架橋)だと、骨はバネのようにし
なやかで骨折しにくい。反対に、無秩序につながって硬くなった状態(悪玉
架橋)では、小さな衝撃でも骨折する。
骨質の良しあしは、血液や尿に含まれるアミノ酸の一種であるホモジステイ
ンやベントシジンの濃度で分る。ホモシステインは心筋梗塞や動脈硬化を引
き起こす原因の一つ、ペントシジンは悪玉架橋の原因となる物質だ。
悪玉架橋を防ぐには、ビタミンB6・B12・葉酸で、骨質が改善され、骨折
率も低下する。

 元気のひけつより----錦光山雅子
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首相の発言はあまりにも軽率
行政権力全体に責任を負う首相の立場をわきまえない、きわめて軽率、無責
任な発言が多い。
このところ首相の口は滑りがちだ。石川議員ら側近3人を逮捕した検察と「
断固戦う」と宣言した小沢幹事長に対し、「信じています。どうぞ戦ってく
ださい」と語った。
同志として励ましただけ、と首相は抗弁している。ただの友人ならそれでも
通じろうが、今や民主党は政権党となり、鳩山氏はその指導者なのだ。公正
中立な捜査を促しこそすれ、予断を与えるような発言は控える責任がある。
自らの立場を忘れ、まるで私人であるかのような発言を懲りずに繰り返す姿
には首をかしげる。
首相として語るべきことは何か。地検の捜査については中立の立場を明言す
る。幹事長続投を了承した小沢氏に、記者会見や国会で説明責任を果たすよ
う促す。企業・団体献金の全面禁止の法整備を指示する。
もうひとつある。政権への信頼は、首相自らの政治資金問題でも揺らいでい
ることを忘れてもらっては困る。

 紙面より
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経済活動とは人間の営みだ。
大航海時代から産業革命を経て、国民国家が形成されたのが、これまでの歴
史です。国民国家の中で、労使対立の構造ができて、資本主義が動き出した
。戦後は、国民国家の葛藤です。そして20世紀の最後の10年で国民国家を基
礎単位とした世界が、グローバル資本主義によって壊れた。
次は、グローバル市民主義の時代です。人類が経験したことのない世界。だ
けど、我々は、今までの古い知恵でしか動いていない。まだ現代は近代史の
延長上にある。10年続くデフレも、人間らしい活動を取り戻せるかどうか、
見えざる神が我々に下した鉄槌なのかもしれません。
カギとなるのは「一寸の虫にも五分の魂」の思想でしょう。その魂をどう光
らせるか。経済活動とは、人と人の営みです。地域社会、地域共同体を構成
している市民が主役になれるのか。グローバル市民主義への道筋を、どう具
体化するのか。次の10年に、我々が問われているテーマです。

 同志社大教授・浜矩子
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政権党の短慮にあきれる
発言の影響を想定し、言っていいこと、悪いことを慎重に考えなければなら
ない。
こんな当たり前の思慮分別がないのだろうか。そう疑わざるを得ない政府・
民主党の議員の発言が相次いでいる。原口総務相が関係者という報道は、検
察のなのか、被疑者の関係者なのか明確にしなければと述べた。
情報源は可能な限り明示するべきだが、隠さないと得られない情報もある。
情報源を守るのは最も重要な報道倫理の一つである。
民主党は「捜査情報の漏洩問題対策チーム」の設置を決めた。政治が検察に
よって抹殺されてもよいのかという声を上げる議員グループもある。
政権党の議員として短慮としかいえない。権力を持つことの意味を理解して
いるのだろうか。
今までの野党の時代には、反対にそれで情報を得て政権与党を批判してい
のではないか。
それより、民主党議員は、疑惑を持たれている小沢氏に対し、記者会見をせ
よ、国会で説明を尽くせと求めるのが筋ではないか。同党は小沢氏の参考人
招致にも応じない構えだ。
小沢氏の機嫌を損なうことは言えないのであれば、政権党の議員の資格を疑
われる。
捜査や報道への批判の代わりに、疑惑を晴らすことに力を注ぐべきだ。野党
ではない。国家権力を担い、国の針路を定める政権党である。その自覚をし
っかり持ってもらいたい。

 紙面より
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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国会論戦を空費させるな。
「政治とカネ」をめぐる与野党の泥仕合はおなじみの光景かもしれない。し
かし、今回の一件が持つ意味合いは、これまでとは大いに違う。
有権者が初めて自ら政権交代を実現させた直後である。「金権腐敗」政治は
もうご免だと願い、民主党に投票したはずだ。
なのにまた同じことが繰り返されるなら、何のための政権交代だったのか。
政党政治そのものへの失望が深まる。その危険が首相以下、政府与党の面々
がしっかり感じているのかどうか、はなはだ心もとない。
典型は首相が小沢氏に語った「どうぞ戦ってください」との発言だ。
言葉の選び方や置かれた状況への感度が鈍すぎる。
ほかにも首をひねるような動きが相次ぐ。民主党は「捜査情報の漏洩問題対
策チーム」を党内に設けることを決めた。検察による報道機関に対する情報
操作の有無を調べるという。原口総務相も情報源を明確にすべきだと述べた
。逮捕された石川議員の同期の議員らは「石川代議士の逮捕を考える会」を
つくった。
いずれも、小沢氏の「全面対決」戦略に歩調を合わせようとするものだ。
異様な光景の広がりである。
総選挙での圧倒的な民意の支持を、はき違えているのではないか。政権与党
も万能ではない。様々な力がお互いに抑制、均衡しつつ丁寧にことを進めて
いくのが、まともな民主主義社会である。

 紙面より
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性、相近し。習、相遠し。
人間のもって生まれた性格に差はない。学習によって大きな違いが出てくる

努力のしがいがある現代なのだ。学習を怠るな。

 論語一日一言より--村山孚
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カネより知恵の時代
財政支出を増やせば、それだけ景気支援になる、との思い込みが強い。現政
権も例外でない。
その背景にはケインズ政策に対する過信というよりも、基本的な誤解があり
そうだ。
政府という主体にはそもそもお金はない。地面からわき出るお金を国民に分
け与えるなら、ありがたく頂くのだが、現実は国民からお金を徴収して、そ
れをあたかも政府のお金であるかのように、農家や子育て世帯に配り、ばら
撒いているにすぎない。なにか国民の意向を無視した「無駄遣い」も少なく
ない。
この種の需要を政府が追加しても、次なる生産や所得につながらない。税収
によって借金を返すことができない。だらだらと財政支出を続けても、もは
や呼び水にはならない。
今こそ財政に代わる呼び水が必要だ。日本は豊かさの上に胡坐をかいて、政
府も企業もハングリー精神を失った。その上財政で使えるお金もない。
政府に知恵がなければ、民間の知恵を活用してもよい。

 経済気象台より---千
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子どもにとって本当に大切なことは、人として抱きしめられる心地よさだ
こどもにとって本当に大切なことは、十分に愛される経験です。愛された経
験があれば、外でつらい思いをしても、耐えていける力となります。あるい
は相手につらい思いをさせるような、ひどいこともしないものです。かけが
えのない自分であることをしっかりと実感して育った子は、他の人のことも
尊重できる心を育んでいきます。
こともを愛するためには、お母さんにだけ努力を求めるのは酷だと思います
。例えば子どもを抱けないお母さんは、夫から抱かれていない場合が多いの
です。夫から心も体も優しく抱きとめてもらえない、話も聞いてもらえずに
苦しんでいる母親が少なくありません。夫婦関係もある種バーチャルになっ
てきているのでしょうか。素直に触れ合うことを避けている。子育て中の母
親は家の中へ閉じこめられて、夫との会話もままならない。自分が自分であ
ることを証明するのは、この子が立派に育ってくれることだけと思いつめ、
育児書と首っ引きになるような育児をしていたら、やはり楽しくなくなって
しまうのも、無理がないように思います。
お母さんの中には、子どもを抱くことは、甘えさせて、自立をさせなくする
と思っている人もいます。また、子どもは抱いてもらえないことについて「
私はもう大きいから」と我慢してしまいます。やっぱり、気持ちでなく頭で
考えてしまうんです。もっと自然になって----と思います。

 同朋新聞より
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はじめから、国会では一定の論議が済めば与党が多数で決めるが現実になりそうな雰囲気だ。
元秘書の国会議員の逮捕まで広がった資金疑惑を「国民も理解」したはずが
ない。だが、この発言には小沢氏の「選挙結果至上主義」が読み取れる。
総選挙で多数を得た政権与党は国民の委任を受けたのだから、果断に政策を
進めればよい。国会では一定の論議が済めば与党が多数で決める。
その評価は次の総選挙で示される----。こうした小沢流の考え方が行過ぎる
と、国会議員は単なる「採決マシン」になってしまう。
総選挙で国民は政権交代を選択したが、民主党に全権を委ねたわけではない
。国会は政権を厳しくチェックする役割を担う。
国会論議が熱を帯びても、民主党議員はだんまりを続けるのだろうか。

 紙面より
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人生の目的意識と死亡率
人生に対する目的意識の高い高齢者の方が長生きするという研究が報告され
ている。
人生の目的意識に関するテストは
1、私は人生に方向性と目的の感覚を持っている。
2、私は将来の計画を立て、それを実現させるために働くことを楽しむ。
3、人生を目的なしにさまよう人もいるが、私はそうした人々の1人ではな
い。
4、私は人生でなすべきことをすべて行なったように感じることがある。
など10項目からなる。
各質問への回答を5段階の選択肢から選び、合計点を質問数で割って一人ず
つ平均点を出した。平均点は3.7点だった。
その結果、人生の目的意識に関する5点満点の点数が下位10%の人と比べ、上
位10%の人では、死亡率が43%も低かった。
人生の目的意識に関するテストは、ナチの収容所を生き延びた精神科医ヴィ
クトール・フランクルの思想などに由来する。彼の思想とは、極度の逆境下
でも人生を意味あるものとするのは可能であり、人生に対する目的意識を持
つことが、心理的健康を維持する上で本質的である、とするものだという。

 やさしい医学リポートより---東北大教授・坪野吉孝
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崩れつつある政権への信頼感。
鳩山首相の献金問題に続く異常な展開である。政治改革を原点に生まれたは
ずの政権が、政治資金疑惑で窮地に陥るとは。
民主党で絶大な権力を持つ小沢氏は、党大会で検察との全面対決を鮮明にし
、鳩山首相も後押しした。
一体これはどういうことなのか。戸惑いと憂慮は国民にこそ深い。
政権への期待が失望へ一気に変わりかねない岐路にある。
小沢氏の言うように、検察が強引な捜査に乗り出したとは思えない。小沢氏
が検察の事情聴取に応じず、疑惑の4億円の出どころなどについて記者会見
でも明確な説明を避けているからだ。小沢氏側に1億円の裏金を渡した、と
いう建設会社の元幹部の供述もあるとなれば、なおさらだ。
小沢氏は権力維持を図りながら疑惑隠しに追われているようにも見える。

 紙面より
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日月逝く。歳われとともならず。
月日は去り行く。歳月はわれを待たず。

横暴な人柄の陪臣が、孔子を自分の陣営に引き込もうと近づいてきて言った
言葉である。

 論語一日一言より--村山孚
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政権と検察の全面対決へ
小沢氏が一個人として、政治家として、検察と「戦う」のは自由だ。
だが、首相や党が挙げて応援するかのような一枚岩ぶりは何とも異様だ。
しかも、小沢氏から納得できる説明が尽くされたとは到底言い難い。
首相も党の幹部たちも、疑惑の中身がきちんと解明されないのに、なぜ手放
しで小沢氏を支援するのか。
何より、小沢氏が鳩山政権の最高実力者であるためだろう。政権交代の立役
者だ。批判すれば、選挙で不利なことになるのではないか。安定した政権運
営や夏の参院選での勝利には、小沢氏の力が欠かせないという思いがあるに
ちがいない。
首相と政権党が一丸となって検察と「対決」する構図は、国民の理解をはる
かに超えている。

 紙面より
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企業におけるトップの重要な仕事は「決断」だ。
現在のように未踏の時代に百点満点の計画は描きようもない。満点志向の
シンドロームに毒されたエリート経営者は常に満点を求めてやまず。結果と
して決定は遅れに遅れ、会社に混乱と衰退をもたらすことになる。
救いがないのは、本人たちにその自覚がないことで業績の不振はもっぱら満
点の企画を作りえない無能な部下の責任となる。こんな会社に限ってトップ
の周りはひたすら上意をうかがうヒラメばかりとなるので、反省の術もなく
企業はいきつくところまでいってしまう。
政治の世界も同じことだ。堯舜の時代はいざ知らず、複雑多岐な現代におい
て、百点満点の解はあるはずがない。あちら立てればこちらが立たたないな
かで、どう決断するかが政治である。
こう考えくると、現在のエリートたちの多くは評論家としてはいざ知らず、
政治経済界のトップとしては不適格といわざるをえない。では、腕力と体力
だけが取りえの落第坊主が適格者か。とんでもない話だ。どうも現代日本の
最大の問題点はこの辺にありそうである。

 経済気象台より---可軒
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日航再建--国民の税金で440億円も負担するのだ。
政府が決めた再生機構による再建は、金融機関に対して一律83%の債権放棄
を求めており、この中に政府保証がついた融資も含まれており、焦げ付きは
税金で穴埋めすることになる。
なぜ、日航のみにこんな多額の金額をつぎ込むのか。国民全員が納得はして
いない。政府はここまで国民に説明したのか。
民主党のやることは、世間受けすることばかりで、国民の生活が一番とは考
えられない。

 紙面より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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やっと大久保、石川秘書逮捕、検察動く---土地購入問題
土地購入原資の問題でなぜ、聴取に応じないのか

このまま小沢氏が説明責任を果たそうとしなければ、証人喚問や参考人招致
を求める野党との対立は激化し、国会が混乱するのは必至だ。国民の暮らし
や景気に影響する大事な政策論争ができない事態にもなりかねない。
小沢氏は政権党の幹事長として、国会の運営に責任を持つたちばだ。その当
人が国会混乱の原因をつくり出しては無責任のそしりは免れまい。国会の開
会前に、事実関係をきちんと国民の前に明らかにしなければならない。
国会を正常に機能させるのは鳩山首相はじめ、連立与党全体の責任である。
事態の打開に動くべきだ。
数の力で一方的に国会を進めるのでは、前政権と何も変わらない。国民はそ
れを望んではいない。

 紙面より
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7Zs土地購入問題
土地購入原資の問題でなぜ、聴取に応じないのか

このまま小沢氏が説明責任を果たそうとしなければ、証人喚問や参考人招致
を求める野党との対立は激化し、国会が混乱するのは必至だ。国民の暮らし
や景気に影響する大事な政策論争ができない事態にもなりかねない。
小沢氏は政権党の幹事長として、国会の運営に責任を持つたちばだ。その当
人が国会混乱の原因をつくり出しては無責任のそしりは免れまい。国会の開
会前に、事実関係をきちんと国民の前に明らかにしなければならない。
国会を正常に機能させるのは鳩山首相はじめ、連立与党全体の責任である。
事態の打開に動くべきだ。
数の力で一方的に国会を進めるのでは、前政権と何も変わらない。国民はそ
れを望んではいない。

 紙面より
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かって独り立てり。鯉はしりて庭を過ぐ。曰く、詩を学びたりや。
あるとき孔子が庭に独りたたずんでいた。鯉が通りかかると、孔子は呼び止
めて言った。「詩を研究しているか」

詩を学ばないと表現力がつかない。

 論語一日一言より--村山孚
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土地購入原資の問題で小沢事務所を捜索
東京地検は東京赤坂の陸山会の事務所や小沢氏の個人事務所、大手ゼネコン
の鹿島の本社や東北支店などを一斉捜策した。
特捜部は小沢氏に任意の事情聴取の要請をしていたが、「必要ない」と拒否
していたため、証拠を得るために必要と判断した。
他に捜索を受けたのは、元秘書の石川議員の議員会館や帯広の事務所。
しかし、「国民は理解している」と本人は大見得をきっている。

 紙面より
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誠に富をもってせず、また祗に異なれるをもってす。
人の値打ちは金では計れない。その人ならではの特徴がものをいう。

 論語一日一言より--村山孚
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小沢氏の説明責任
会見は「誤解」を解く機会だったはずなのに、小沢氏は「意図的に法律に反
する行為はしていないと信じている」と述べただけで、あとは捜査中である
ことを理由に一切の具体的な説明はしなかった。
小沢氏が民間人なら、そうした対応もありうるだろうが、しかし、与党民主
党の幹事長、政権一の実力者である。刑事責任を問われる立場になくても政
治責任は重い。
また、事情聴取に応じるつもりはないかという問いにさえ、差し控えたほう
がよいで通した。
小沢氏の政治責任を問う党内の声が、ほとんど聞かれない。小沢氏が鳩山政
権への影響力をますます強め、夏の参院選や党運営を一手に仕切る。その威
勢を前に、ものを言いにくい空気が強まっているのではないだろうか。
小沢氏らの国会への参考人招致を求めているが、民主党は応じない方向だ。
政権公約に掲げた企業・団体献金禁止のための法改正についても、通常国会
に提出しない見方だ。
首相と幹事長にカネにまつわる問題が続いているのに、自浄作用を働かせよ
うとしているとは思えない。

 紙面より
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善を見ては及ばざるがごとく、不善を見ては湯を探るがごとくす。
善いことだと思ったらためらわずに実行し、善くないことだと思ったら熱湯
に手を入れたかのようにすぐ止めることだ。

電車やバスのなかで席を譲る程度のことでね、ついためらってしまうことが
よくある。逆に「不善」のほうとなると「分っているけどやめられない」の
が常である。自己制御というのはまったく難しい。

 論語一日一言より--村山孚
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鳩山政権の外国人投票権付与へ
永住外国人に地方選挙権を付与する法案を、政府は通常国会に提出するとい
う。政府の法案は、朝鮮半島出身者やその子孫で、韓国籍でない人は適用外
になる。また、地方参政権のうち、首長や議員に立候補する被選挙権は見送
られる見通しだ。
こんな大事な問題は議員立法ではなく、国民の意見を聞くために総選挙をす
るべきだ。できなければ、国民投票だ。

 紙面より
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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憲法改正、参院選前に首相は理念を示せ
一郎の孫である鳩山首相は憲法改正が持論だ。昨年末には「ベストな国のあ
り方のための憲法をつくりたい」と在任中の憲法改正に意欲を示した。
だが、今の首相に、憲法についての国民的議論を喚起する執念はみえない。
念頭会見では、議論を政党側に委ねる考えを強調。今夏の参院選まで議論を
封印する思惑が透ける。首相在任中に憲法改正の道筋をつけたいなら、大型
国政選挙である参院選前に堂々と自らの憲法理念を訴えてはどうか。選挙の
洗礼を経ないで憲法改正の議論を進めるべきではない。

 政策ウオッチより--村松信次
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困しみて学ばざる、民、これを下となす。
ゆきづまってもまだ学ぼうとしない。人々のなかでも、こんなのは下の下で
ある。

ここで言う「学ぶ」は、学問だけでではなく、人の教えを受けることまで含
む広い意味である。今からでも遅くはない。困ったら学ぶことだ。

 論語一日一言より--村山孚
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副大臣・政務官15人増
首相は副大臣・政務官の定員を15人増やす方針を固めたと報道されているが
、肩書きのついた国会議員は89人にのぼる。
マニフェストで100人に増やすことを明記していたが、その人たちの給与に
当たるお金の問題はどこのマスコミも報道しないが、相当の金額になるので
はないのだろうか。
これこそ、無駄遣いではないのか。マスコミで調査し、報道をお願いしたい
ものだ。

 
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民主党政権の鬼門は外交・安全保障か
日米関係で大きくつまずくようだと民主党には外交は任せられない政党とし
て国民に見限られる恐れがある。
時あたかも、世界は激しく変動している。米ソ二極の冷戦も米一極の「冷戦
後」も終わり、リーマン・ショック後生まれたG20と米中G2を中心に回転
し始めている。中印などの新興国へのパワーシフトとともに、米中がある種
の共生関係へと変容するパワーフュージョンが生まれつつある。日本は過去
30年以上、日米欧先進国クラブであるG7/G8を軸にグローバル外交を進
めてきたが、それもG20とG2によって空洞化しつつある。
ただ、G20にしてもG2にしてもそれがどこまで21世紀の世界秩序の枠組
みとなりうるか、なお不透明である。
民主党の政策理念の実現には、どのように実現するのか。そのために、どの
ような外交の足場を築くのか。民主党は政権前、それらを政策論としてまと
もに探究してこなかった。

 紙面より
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しなやかな心で前進を
年頭にあたって、この言葉を、読者の方々を励ます希望の言葉として贈りま
す。
 苦痛のはげしい時こそ
 しなやかな心を失うまい
 やわらかにしなう心である
 ふりつむ雪の重さを静かに受け取り
 柔らかく身を撓めつつ
 春を待つ細い竹のしなやかさを思い浮かべて
 じっと苦しみに耐えてみよう

治癒不能のがんを患いながらもよく耐えた、東京大学医学部・細川先生の詩
「しなう心」です。
細川先生は、家族や友とともに天空を仰ぎ、暗雲の中に垣間見える青空に、
耐える精神を見いだしました。その彼に学んで、私たちも生きてゆきたいと
思います。
そのためには、降りかかる試練にも耐えられる、しなやかにたわむ心が必要
です。そうして秘められた精神力を、自分の弱さや欠点にこだわらず前向き
に進む勇気を、自らの中に見つけてください。
毎朝、目覚めた時に、「これは単なる日々の繰り返しではない。いまだ知ら
ない、明るい別の日がまた与えられたのだ」と信じて、前進してください。
そして、新たな1日を歩む時は背を伸ばし、頭の上に香油の壺を乗せて歩く
アフリカの女性たちの姿勢をイメージしながら、踵から大地に足をつけ、リ
ズミカルに進んでほしいと思います。

 98歳・私の証 あるがまゝ行くより----日野原先生
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土地取引疑惑、小沢氏の説明が聞きたい。
土地を購入した際の不自然な資金の流れがまた、問題になっている。
小沢氏をめぐっては、西松建設からの違法献金事件で規正法違反に問われた
公設第一秘書の裁判が始まったばかりだ。秘書は無罪を主張しているが、そ
の決着がつかないうちに、新たな政治資金問題が持ち上がってしまった。
問題の本質は単なる不記載ではない。4億円の原資の出どころだ。問題のな
い資金であるなら、そのことをきちんと説明さえできれば、これ以上、疑惑
をもたれることはあるまい。
小沢氏はできるだけ早く、土地購入や資金手当ての経緯を丁寧に国民に明ら
かにすべきだ。

 社説より
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君子に九思あり。
君子はとくに九つのことについて、はっきりした意思をもって自分の行動を
律しなければならない。

視るは明を思い、聴くは聡を思い、色は温を思い、貌は恭を思い、言は忠を
思い、事は敬を思い、疑わしきは問うを思い、忿りには難を思い、得るを見
ては義を思う。

 論語一日一言より--村山孚
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鳩菅内閣に--財務相交代
藤井氏の辞任は政治主導の重圧、難しさを示す出来事。
財務相は来年度予算案の国会での成立。また不況からの脱却やもしもの場合
の補正予算編成など経済・財政政策を切り回す以上、名実ともに政権ナンバ
ー2の責任を負うことになる。
首相の指導力不足と、首相を支える「チーム鳩山」の機能不全。
菅氏に代わって国家戦略室相を兼務する仙谷氏も、役割は今以上に重くなる
。このチームが機能できなければ、小沢氏頼みの政策決定の二元化が深まる
ことになる。さらに政権の求心力を弱めることになる。

 紙面より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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鳩山政権の課題
衆院選の旗印となった「脱官僚依存」は自公政権へのアンチテーゼとしては
効果的だったが、スムーズな政権運営には官僚の協力が必要だった。両立の
ために鳩山内閣が利用したのが、財務官僚だった。国土交通、厚生労働、農
林水産といった事業官庁とは対立色を強める一方、政権運営のノウハウは財
務官僚に頼る、という具合だ。
日本郵政社長に旧大蔵事務次官を起用した天下りが大きな転機となった。
斎藤氏が務めていた東京金融取引所社長の後任には元大蔵省印刷局長が就い
た。
「使っている」と思っていた財務官僚が思いのままに振る舞う。

 紙面より
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君子に三畏あり。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。
君子は三つの対象にたいして畏敬の念をもって接すべきである。天命にたい
して、目上の人にたいして、そして聖人の教えにたいして。

何も畏れず、何も敬わず、というのもひとつの生き方ではあるが、それでは
心がカサカサになってしまう。どんな人でもやはり何らかの畏敬する対象は
あるはずだ。孔子は、天命・目上・聖人の三つをあげた。もちろんこれが対
象ではない。これを手がかりにして、自分の心に問いかけてみよう。

 論語一日一言より--村山孚
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初詣の人の数は社寺の威勢の証。政治家も同じらしい。
派閥で動いていた古い政治を象徴する景色だったが、元日、都下深沢にある
小沢・民主党幹事長の私邸には、166人の国会議員が訪れたという。衆参の
定数の23%が同じ門をくぐったことになる。広い座敷で2度に分けて宴を催
す盛況だった。「小沢神社」の威勢と周辺人口は、政界でも別格とみえる。
それほどの人物が、年始参りの出欠で扱いを変えるとは思えないが、顔を出
しておくのが無難と考えた議員は多かろう。参院選を半年後に控え、小沢氏
の剛腕と機略に頼る向きは多い。新人議員を引き連れた訪中もそうだが、
「数は力」の理屈は旧田中派からの遺伝子かもしれない。数を増やした上で
、民主党を純化された小沢軍団にする腹だろうか。
ご本人や議員たちが、「小沢もうで」にどんな御利益を念じているのかは知
らない。厄よけにせよ必勝祈願にせよ、大政変後の新春らしからぬ旧態に戸
惑いを覚える。

 天声人語より
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君子に侍するに三愆あり。
君子と話す場合、してはならないことが三つある。

言、いまだこれに及ばずして言う、これを躁と謂う。
言、これに及びて言わざる、これを隠と謂う。
いまだ顔色を見ずして言う、これを瞽と謂う。

 論語一日一言より--村山孚
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低リスク型へかじを切る年に
地球環境破壊が文明の慢性病なら、核戦争は文明を滅ぼす急性病とも言われ
る。核拡散が進めば、地域紛争で使われるリスクが高まる。サイバーテロ集
団が軍事コンピューターに進入し、核攻撃があったように誤解させて核戦争
を誘発させる危険もある。
今年5月、核不拡散条約再検討会議がニューヨークである。核保有国がさら
なる核軍縮を確約し、非核国は永遠に核保有をしない。その基本線に立って
、破滅と背中合わせの核抑止から、よりリスクの小さい安全保障へと駒を進
めることができるのか。再検討会議をどう成功に導くかで、今後のグローバ
ルな核軍縮・核不拡散政策の行方が左右される。

 紙面より
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甲状腺ホルモン過剰で不調に---バセドー病
バセドー病は、甲状腺を刺激し続ける抗体ができて、甲状腺ホルモンが過剰
に出てしまう自己免疫疾患の一つだ。甲状腺ホルモンは、通常は厳密に管理
されている。成長に関係し、体を活発にさせる働きがある。ホルモンがない
と気力がなくなってしまうが、過剰になっても不調を引き起こす。
女性の体には、妊娠して赤ちゃんを守るために免疫が弱くなる特徴がある。
女性ホルモンの変動で自己免疫疾患を発症しやすい。特にホルモンが減る月
経前や産後、更年期に多い。更年期の女性には甲状腺の機能が低下する橋本
病も目立つ。
発病していなくても、自分のリスク因子を知っておけば安心。普段から、免
疫異常を引き起こすストレスや感染症、けが、紫外線などには気をつけまし
ょう。

 体とこころの通信簿より---荒香帆里
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NYダウは景気底打ちか、上昇基調。
ダウ工業株平均は2年ぶりに上昇。年間上昇率は約19%に達し、低金利政策
などによる景気拡大期待から伸びた03年以来の大幅な値上がりになった。
景気回復を先取りした形で、期待先行の危うさを指摘する声もある。
米金融大手の四半期決算が黒字に転換し始めたのが鮮明になった4月以降、
株価は上昇を続けた。
それに比べ日本株は--。

 紙面より
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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日航再建の行方
日航の社長は支援を依頼している「企業再生支援機構」が法的整理を有力視するのに反対する姿勢を示した。
倒産による企業イメージの低下で、顧客離れが進む恐れがあると指摘。
けれども今までも何度もお金をつぎ込んでもらいながら再建できないのなら法的整理も仕方がないのではないか。国民は税金を私的企業につぎ込むのを臨んではいない。
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君子三戒あり。
君子たるもの、自重しなければならないことが三つある。

年代に応じた自重の進め。
少きときは血気いまだ定まらず、これを戒むること色にあり。
壮なるに及んでは血気まさに剛なり。これを戒むること闘にあり。
老いたるに及んでは血気すでに衰う。これを戒むること得にあり。

 論語一日一言より--村山孚
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長期戦略のない鳩山政権
それぞれの政策には存在感がある。ジグソーパズルでいえば一枚ずつの小片
である。だが全体の絵が見えてこない。めざす「国のかたち」が曖昧では霧
の中に置かれた羊のように国民は不安になる。
鳴り物入りの「国家戦略室」は鳴かず飛ばず。代わって霧の中からぬっと現
れたのは、「次の参院選」という目先の対策に熱心な小沢幹事長の剛腕だっ
た。そしていま、支持率の砂時計がさらさらと落ちゆく鳩山内閣である。
今、鳩山政権には「政府」と「与党」が存在し、両者には一体感はない。政
策決定過程は不透明になり、責任の所在もあいまいだ。

 紙面より
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激動の日本の今後
政権交代の波を起こした有権者は、波が引いた後の景色に失望。頼りなげな
首相と、こわおもての幹事長、そして両人の献金問題。政策の迷走はしばし
堪えるにせよ、政権の構えに不安が募る。
与えられた時間はそうない。10年先までの成長戦略は発表されたが、危機は
足元にある。景気の二番底が黒い口を開ける中、「公設」の派遣村が各地に
でき、生活費のどこを削るのかという「家計の事業仕分け」が進んでいる。

 紙面より
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新年「大人虎変」への覚悟
大人虎変とは、徳の高い人が変革する時、寅の毛がきっぱり抜け変わるように
、鮮やかに更新刷新することを意味している。ちなみに小人革面は、過ちを
指摘されても表面を少ししか、変えられないことを意味する。
最近の状況で問題は、長期的にどういう方向を目指しているのか一向に見え
てこないことだ。景気対策や雇用対策など総合的にどうするか政府の意図が
伝わってこない。
膨大な借金と財源不足のなかで政府頼みだけでは、そう多くを期待できそう
にない。民間でも新たな成長分野への業種転換や新興国への国際分業化の一
層の推進など、経営の構造改革を迫られている。
新年は、その意味で小人革面に終わるか、大人虎変になるかが問われそうだ

 経済気象台より---共生
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