2009年11月の記事


円高ドル安の理由には鳩山政権の路線にも問題がある
円買いの思惑と投機の連鎖が起きている理由は、鳩山政権が「内需主導の景
気回復」という路線にこだわるあまり、「輸出支援と受け取られかねない為
替介入を忌避しているのではないか」といった見方が市場関係者の間に広く
ある。
「日本政府は市場介入しない」という推測が投機を勢いづけ、異常な円高を
助長した面は否定できない。この空気を変えなければならない。
米国は「強いドルは重要」と繰り返すが、本音では米国からの輸出を増やす
ドル安を歓迎している、と見透かされている。人民元の対ドル相場を固定し
ている中国も同様だ。一方、欧州連合はこの状況に不安をつのらせ、人民元
切り上げへの圧力を強めつつある。
米国はドル急落を放置してはならないし、日米とも為替市場への介入をため
らうべきではない。
円の短期市場金利がドルより高いことも、円買いを助長している。日銀はデ
フレ下の円急騰という事態を直視し、金融緩和を徹底する必要がある。

 社説より
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日本企業の国際競争力の低下の原因
第一は、日本企業の事業戦略転換の遅れである。
日本企業は半導体、パソコン、液晶TV、携帯電話などの製品でことごとく
アジア企業に敗れてきた。これらの優位性はアジア企業に移っているのに、
勝ち抜く事業戦略を築けなかったこと。
第二は、日本の競争力の源泉である自動車が世界不況の打撃を最も強く受け
たこと。
第三は、好調な新興国市場の開拓に出遅れたことである。
我々はこの現実をしっかりと受け止め、内向きの政策に終始することなく、
国際競争力強化のための政策を早急に打ち出す必要がある。

 経済気象台より---創
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天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
今の私の希望です。

 私の証 あるがまま行く---日野原先生
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オバマ大統領のアジア政策演説
演説を通じて、日本はアジア太平洋での「中心的存在」と言い切った。背景
には、アジア外交を立て直すには、「価値観を共有する同盟関係」にある日
本との連携が欠かせないとの判断がある。
ブッシュ前政権下、アジアでは「米国の影響力が弱まり、中国が強まったと
いう共通認識」がある。
昨年来の金融不況、失業率増大を受け、輸出拡大が雇用戦略としても至上命
題になった。そのためにはアジア経済に活路を求めざるをえない。
泥沼化したアフガニスタン情勢、北朝鮮やイランの核問題など、いずれもア
ジア抜きでは解決できない。
だが、その具体化は容易ではない。
首脳会談では協調を演出したものの、日米間が今後もこじれ続ければ、対ア
ジア戦略の足場が揺らぎかねない。

 紙面より
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アフガン支援、50億ドルという巨額の根拠は
鳩山内閣が決めた支援額は年額換算でこれまでの4倍にも上るが、政府の途
上国援助予算をその分増やすことには、なっていない。逆にODAは年々減
っているにもかかわらず、日本政府はこれまでアフリカや太平洋諸国にも援
助の大幅増額を約束してきた。
さらに、新政権は温暖化対策分野での途上国支援を強化する方針を打ち出し
ている。事業仕分けで歳出の無駄を削ろうとしている厳しい財政状況下で、
巨額な資金を工面するあてはあるのか。支援の決定過程でこうした問題はあ
いまいにされたままだ。
また、支援の具体策の検討はこれからで、外相も支援額が個別のプロジェク
トの積み上げでないことを認めている。ならば、50億ドルという金額の根
拠は何なのか。
オバマ大統領の来日を控え、米国を意識したという以上の理由は見えない。

 政策ウオッチより---五十嵐誠
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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環境税、導入すると家計の負担は1127円増
ガソリン税などの暫定税率を廃止しても、ガソリンはわずかな減税になるが
、電気と灯油の税率は2倍以上になり、全体で1世帯あたり年1127円の
負担増になる。
環境税の導入時期を環境省は来年4月としており、民主党がマニフェストで
打ち出したガソリン税や軽油取引税にかかる暫定税率の廃止と同時で、税の
看板の架け替えに過ぎないという批判が起きるのは必至だ。
環境税の導入は消費税以来の大型新税の導入になり、来年夏の参院選を前に
増税することに抵抗も強く、方針は定まっていない。
そもそも暫定税率の廃止は、国民に政権交代を実感してもらうのが目的だ。

  国民も政権が何をするのか冷静に見定める必要がある。

 紙面より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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脱官僚という金看板はどうした
天下り根絶を看板にあげていた民主党、昨年3月には、日銀総裁候補に元財
務事務次官の武藤氏を提示された時、民主党はふさわしくないと譲らず、与
野党逆転していた参院で同意を拒否した。
ところが、政権を取った途端、一変。鳩山内閣は日本郵政社長に斉藤氏、副
社長に坂氏ら旧大蔵省OB、さらに人事官に江利川氏の起用を求めた。
批判をかわす説明は、「省庁のあっせんを受けず、適材適所の再就職は天下
りには該当しない」だ。
だがこれは、野党時代の民主党の主張と矛盾する。省庁の天下りあっせんだ
けではなく、先に天下った官僚OBが個人的に後輩の官僚を呼び寄せ、「指
定席」として天下りを続ける「裏ルート」も批判してきた。
政府があっせんどころか自分で任命すれば、天下ってもいいのか。
首相就任直後の9月末に打ち出した天下りあっせん廃止の実効性も怪しくな
っている。

 紙面より
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天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
95歳の今の私の希望です。

 私の証 あるがまま行く---日野原先生
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事業仕分け、「廃止」「見直し」の連発だ。
仕分け人となった民主党議員や民間有識者は、作業が公開されていることを
意識して廃止見直しを連発した。こうしたやりとりをすべて公開したのは、
政権が掲げる「ムダ削減」を鮮明に切り込む姿で見せ、世論を味方につける
狙いだ。初日に「廃止」を打ち出しやすい事業を集めたのも計算ずくだ。
法律上の職務権限がない民間人が政策決定にかかわり、国の事業の存廃に影
響力を持つ根拠は不明確だ。議論も1時間ほどにすぎない。
批判ばかりが続く議論の進め方もおかしい。

 紙面より
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日本郵政問題
日本郵政は元大蔵次官を新社長に据えたが、長く民間にいたので天下りでは
ないという抗弁をしている。
後任社長も当然のように官僚が任命されたこの元次官の前職を民間というの
であれば、脱官僚という言葉の欺瞞性は覆うべくもない。
日本郵政の委員会制度という会社統治方式では、指名委員会が社長を指名す
る仕組みである。この会社法の精神を踏みにじった大臣と、即座に辞任を受
諾した元次官の順法精神には疑問符もつく。

 経済気象台より--匡鷹
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事業仕分けやっと始まる
政府の行政刷新会議は、予算の無駄を洗い出す「事業仕分け」の対象として
、447事業を取り上げることを決めた。類似の事業をまとめるなどして全体
を216項目に整理し、1項目ごとに仕分け作業を行なう。薬価などの診療報酬
や地方交付税、駐留米軍への「思いやり予算」といった政治判断が必要な項
目も盛り込んだ。
政権は来年度予算の削減の最後の機会と位置づけている。
仕分け作業が不発に終われば、政権公約に掲げた「子ども手当」など新規施
策の実現がおぼつかなくなる恐れもある。

 紙面より
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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米医療保険、改革法案下院可決
米下院は、オバマ大統領が内政の最重要課題に掲げる医療保険制度改革の関
連法案を賛成多数で可決した。
オバマ氏が目指す年内の法案成立に前進した形だが、与党・民主党の一部か
らも反対が出てわずか5票差の「薄氷の勝利」だった。焦点は上院の審議に
移るが、慎重論も根強く、法案の行く末はなお不透明だ。
オバマ氏は上院での審議についても「法案可決に絶対の自信を持っている。
年内の改革法案への署名を期待する」とした。

 紙面より
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人生の目的意識と死亡率
人生に対する目的意識の高い高齢者の方が長生きするという研究が報告され
ている。
人生の目的意識に関するテストは
1、私は人生に方向性と目的の感覚を持っている。
2、私は将来の計画を立て、それを実現させるために働くことを楽しむ。
3、人生を目的なしにさまよう人もいるが、私はそうした人々の1人ではな
い。
4、私は人生でなすべきことをすべて行なったように感じることがある。
など10項目からなる。
各質問への回答を5段階の選択肢から選び、合計点を質問数で割って一人ず
つ平均点を出した。平均点は3.7点だった。
その結果、人生の目的意識に関する5点満点の点数が下位10%の人と比べ、上
位10%の人では、死亡率が43%も低かった。
人生の目的意識に関するテストは、ナチの収容所を生き延びた精神科医ヴィ
クトール・フランクルの思想などに由来する。彼の思想とは、極度の逆境下
でも人生を意味あるものとするのは可能であり、人生に対する目的意識を持
つことが、心理的健康を維持する上で本質的である、とするものだという。

 やさしい医学リポートより---東北大教授・坪野吉孝
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強いドル
ガイトナー財務長官は「強いドル」の実現のために、米国は輸入に頼らない
「貯蓄経済」にしたいと表明した。これまでのような借金をして、世界中か
ら買い物をする経済はやめる、ということだ。
日本は民主党政権となり、内需拡大による経済成長を標榜している。それは
、ガイトナー財務長官の言葉を言いかえれば、日本に対して、輸出に頼らな
い経済を期待するということである。

 経済気象台より---岳
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人よく道を弘む。道、人を弘むるにあらず。
人間が道をひろめるのだ。道が人間をひろめるのではない。

科学・技術・情報・経営・政治・イデオロギーなど、どれも人間がそれを発
展させていくのである。いずれもそれらのもののために人間があるのではな
く、人間のためにそれらが必要なのである。だが、うっかりすると、この関
係が逆転しかねない。

 論語一日一言より--村山孚
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貧困率が映す日本の危機
国民総中流は遠い昔の話となり、いくらまじめに働いても普通の暮らしさえ
できない。相対的貧困率とは、国民一人ひとりの所得をならべ、その真ん中
の額の半分に満たない人の割合を示す。
貧困の病根は何か。そして貧困は何をもたらそうとしているのか。
経済のグローバル化により国際的な企業競争が激化し、先進各国で雇用の不
安定化が進んだのは90年代半ばからだった。日本では労働力の非正規社員化
が進み、3人に1人が非正規雇用という時代が到来した。
日本企業は従来、従業員と家族の生活を丸ごと抱え、医療、年金、雇用保険
をセットで支えていたため、非正規雇用の増加は、それらを一度に失う人を
大量に生んだ。一方、生活保護は病気や高齢で生活手段を失った人の救済を
想定していた。働き盛りの失業者らは、どの安全網にも引っかからずこぼれ
落ちていった。
貧困率の上昇は、安易に非正規労働に頼った企業と、時代にそぐわない福祉
制度を放置した共犯関係がもたらしたものだ。
中流層の減少は国家の活力をそぎ、市民社会の足元を掘り崩す。自殺、孤独
死、児童虐待、少子化などの問題にも貧困が影を落としている。
さらに深刻なのは、貧困が若年層を直撃していることだ。次世代への貧困の
広がりは、本人の将来を奪うばかりではなく、税や社会保障制度の担い手層
を細らせる。子育て適齢期の低収入は、まっとうな教育を受ける権利を子ど
もから奪い、将来活躍する人材の芽を摘んで、貧困を再生産する。
これは国家存立の根を脅かす病である。その意味で貧困対策は決して個人の
救済にとどまらない。未来の成長を支える土台作りである。

 社説より
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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揺れる鳩山内閣
委員会では野党癖の抜けない閣僚らが「失政した自民党に批判の資格はない
」などと答弁で切り替えしてしのぐ場面が目立った。だが、参院選に向け政
権公約を実現する予算や法案を持ち越した来年の通常国会では、政策やその
前提となる政治姿勢について国民が共感できる説明がより必要になる。首相
が自身の問題すらきちんと説明できず、野党に攻め立てられる状況が続くな
ら、政権運営は厳しくなる。

 紙面より
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小、忍びざれば、大謀を乱る。
小さなことは我慢しなければいけない。さもないと、大きな企てを損なう。

短気は損気だとはだれも承知しているはずだが、多少なりとも権力をもつ地
位につくと、「忍」ということを忘れがちだ。特に下位にたいしてはわがま
まになる。そのために、思いがけない結果を招くことがよくある。
地位が上がるほど、力が強くなるほど、忍ぶ心も強くしていかなければなら
ない。

 論語一日一言より--村山孚
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鳩山献金疑惑
答弁を聞いていても、疑惑は晴れない。
焦点の一つが「量的制限」違反の疑いだ。上限超過をごまかすために元秘書
が虚偽記載をしたのではないか。そんな疑いが浮かぶ。
政治資金規正法の趣旨は、収支を公開して透明性を確保すること、そして利
害が絡んだ不適切な献金で政治活動がゆがむのを防ぐことにある。
いわゆる「故人献金」など、首相の資金管理団体の報告書がでたらめな記載
だらけだった点が、透明性確保という趣旨に反しているのは明らかだ。
もうひとつの、不適切なカネの流れはなかったか。首相の説明通り私財を投
じたというのなら、金持ちが自分の資金を政治に使っただけのことで、大き
な問題はないという考え方もあるかもしれない。
だが、政治家本人にも「量的制限」が定められているのは、本人の資産でも
、その形成に企業や団体が絡んでいれば政治をゆがめるおそれがあるからだ
。貸し付けも抜け穴になる可能性があり、何らかの制限が必要だろう。
首相はきちんと説明責任を果たすことだ。自民党が求める鳩山家の資産管理
会社社長の参考人招致も、拒否する理由はないのではないか。個人献金を装
った手口が、民主党の目指す企業・団体献金禁止の抜け道と疑われていては
、首相も心外だろう。
首相には疑惑に応える責任がある。

 社説より
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近年乳がんになる女性が増えた。
食生活や生活習慣の欧米化により、エストロゲンという女性ホルモンの分泌
が増加したことが原因という説が有力です。
乳がんになる人は30代から40代にかけて急増し、最もなりやすいのは40代後
半の女性といわれています。壮年期の女性ががんで亡くなる場合、一番多い
のが乳がんです。「閉経後は大丈夫」「50歳すぎたら乳がんにならない」と
いう説はあてになりません。一方、まだ20代の若い女性も安心は出来ません
。各自が早期発見法を身につけるべきです。月に1回は自分で乳房に指をあ
てて、しこりがあるかないかを調べる自己チェックをぜひともやってほしい
のです。
鏡の前で裸になって立ち、左右の乳房の位置や形に違いはないかを見たあと、
指先でしこりの有無をチェックするのです。生理が始まって1週間後の頃が最
適です。
病院など専門機関での定期検診は20代から受けても早すぎることはありませ
ん。超音波検査(エコー)か乳房のレントゲン撮影(マンモグラフィー)の
いずれかをできれば年に1回、少なくとも2年に1回はぜひ受けることを勧め
ます。
今のところ、よい予防法はないので、早期に発見することが最善の方法なの
です。
指ではしこりがわからないごく初期のものでも、X線や超音波の検査で発見
されることがあります。こうした初期乳がんは、早く治療すれば90%以上の
人が治癒しています。
昔の治療法では、乳房全体を切り取り、傷が残ることが多かったのですが、
今では乳房を保存する技術も進んでいます。
乳がんは早期発見が何より大切だということから、「乳房健康研究会」が結
成され、乳がんのことを知ってもらう活動をしています。
http://www.breastcare.jpです。

 日野原先生
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自民は小泉後の総括を
05年総選挙から今回までの間に、アンチ小泉改革の方向へ舵を切り過ぎて
しまった格好だ。自民党再建に際し「保守」を強調する時、それほどのよう
な経済政策を意味するのか。下野した今こそ、小泉改革をきちんと総括する
必要がある。
民主党は経済について「選択と集中」によって従来型政策を変革するという
イメージを今後も保てるのか、それとも結局単なるバラマキに終わってしま
うのか。民主党と政策面では距離のある連立パートナーの社民、国民新両党
との調整の結果、政策が有権者から乖離してしまわないか。

 紙面より
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君子は言をもって人を挙げず、人をもって言を廃せず。
言うことがすぐれているというだけでは、その人を抜擢しない。また、地位
・資格がないからというだけで、その人のすぐれた意見を無視したりはしな
い。それが君子のやり方である。

人事は、あくまでも実績にもとづいて評価する。意見は、あくまでも内容に
もとづいて判断する。別々な二つのことだが、共通しているのは、外見や先
入観にまどわされることなく、もっぱら実質に重きをおくという考え方だ。

 論語一日一言より--村山孚
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小沢氏が独自の党内統治システムを築き上げている
トップダウンで迅速な意思決定ができるように幹事長に権力を集中。政策論
議を重視してきた「党内民主主義」も一変させた。
日本では与党が国会対策を担うため、小沢執行部の存在が異例なほど重くな
っている。英仏では政策と立法の両方を政府がやるが、日本では政府が国会
での立法過程に関与できず、与党の国対の存在が極端に重いからだ。
政府外の一般議員たちの不満が鬱積するのは当然。
小沢氏が政府外の議員に指示しているように「選挙をやれ」だけでは、議員
の質は向上しないので、政策づくりにも携われるシステムが必要だ。政策作
りを手伝わせる仕組みや、一般議員が不満を言う場をもうけるのも一案だ。

 紙面より
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君子は矜にして争わず。群して党せず。
君子は自尊心が強いが、やたらに人と争うようなことはしない。よく人と
交わるが、閥はつくらない。

孔子の観察眼は、ひとつの面だけでなく、その反面も見ているのである。
こういう目だと、長所と短所とが関連しあっていることが見えてくる。

 論語一日一言より--村山孚
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イラク総選挙、先送りの危機
民族間の対立が 解消せず、選挙法案の審議が空転しているからだ。政治日
程の後れは、米軍の撤退計画にも影響しかねない。
イラクでは、選挙が近づくにつれて治安が悪化の兆しを見せている。イスラ
ム教スンニ派武装勢力が犯行声明を出しており、シーア派との宗派対立の再
燃を狙っているとみられる。これにクルドとアラブの民族対立が加われば、
政情は泥沼といわれた06年の状況に逆戻りしかねない。

 紙面より
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君子は世を没えて名の称せられざることを疾む。
生涯を終えたあと、自分の名が消えてしまうのではないか。君子にとっては
、それが寂しいのだ。

死後に名を残すことのできるような生き方をするには、生きている今、どう
すればよいかということを問題にしている。

 論語一日一言より--村山孚
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太陽光発電買い取り制度、来年度から全量に
今月1日から余剰電力を現在の2倍の価格で買い取る新制度が始まったばか
りなのに、菅氏は国が1円もかけないで太陽光パネルがぱっと増えるやり方
がある。全量固定価格買い取り制を決めると語っている。
電力会社は現在、1年間の買い取り費用を翌年度の電気料金に上乗せして回
収している。余剰電力買取で、標準家庭で月平均30円程度負担が増えると
試算したが、全量買い取りになればさらに上乗せ額が増え、太陽光パネルを
設置していない国民の負担は大きくなる。
年金生活者の高齢者にとっては、パネル設置の費用は工面できない。金持ち
優遇の制度で自民党時代より悪くなる。民主党のやりたいほうだいである。

 しめんより
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君子はこれを己に求む。小人はこれを人に求む。
君子は自分自身に期待し、小人は他人に期待する。

昨今は何でも人だのみ、人まかせの風潮が強まってきた。生活上のことだけ
ではない。自分の行動から思考に至るまでも、主体性が失われつつある。

 論語一日一言より--村山孚
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経済政策の二つの流れ
一つは「ものをつくる企業を豊かにすれば、設備投資が増えて景気が良くな
る」という供給重視政策。
もう一つは「消費者を豊かにすれば、ものを買う需要が増えて経済が拡大す
る」という需要重視政策です。
企業減税を進めた米国の俗称レーガノミックス、小泉政権による企業優遇構
造改革はいずれも供給重視政策でした。
日本のGDPの6割は消費です。

 経済気象台より----昴
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群居して終日、言、義に及ばず、好んで小けいを行なう。難いかな。
寄り集まって、一日じゅう、おしゃべりしているが、小賢しいことをひけら
かしているだけで、まともなことは話題にもしない。困ったものだ。

おそらく、若い弟子たちが集まってガヤガヤやっているのを、苦々しく思っ
たのだろう。
「群居して言う」のはコミュニケーションの有力な手段であり、よくも悪く
もそれにより職場の空気がかもしだされることに留意しよう。

 論語一日一言より--村山孚
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日本経済はなお危機のまっただ中だ
日本経済は、今後もしばらくの間、過剰供給力をだ抱え続けることになる。
その間、日本経済には何が起きるのか。設備能力を適正水準まで削減するた
め、企業は新規設備投資を大幅に削減するだろう。雇用や賃金はさらに抑制
されるに違いない。過剰供給力の削減はまた、事業の絞込みや企業再編、競
争力を失った企業の市場からの退出、すなわち経営破綻を不可避のものとす
るだろう。ちなみに、90年代後半以降のいわゆる「三つの過剰」調整期にお
いては、約1割の企業が消えていった。その過程で金融機関が抱かえる不良
債権が再び拡大し、金融システムに大きな負荷が加わる可能性も大きい。
つまり、最悪期を過ぎていったん回復しかけた日本経済に、再びしつこい景
気停滞圧力が加わるということである。その中で海外景気の回復ペースが鈍
ったり、景気対策の効果が薄れたりすれば、国内景気は容易に二番底に陥る
だろう。日本経済の基盤はそれだけ脆弱だということである。つまり、成長
率ではなく水準からみれば、日本経済は今なお危機のまっただ中にいるのだ

 経済気象台より----山人
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