2009年03月の記事


外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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経済危機と輸出産業
輸出に依存した日本経済は世界景気の影響を受けやすいので、今後、国内消
費を活発にして層の厚い需要構造を作っていくことが重要である。しかしな
がら、世界に供給できる生産・販売ネットワークを持つ日本企業が、少子高
齢化の進む日本経済の内需だけで成長を維持することは難しく、世界市場を
さらに開拓せざるを得ない。
今、日本企業が行うべきは、長期成長戦略を策定・実施することである。第
一は、今後の世界経済を牽引する中国、インド、ブラジルなどの新興国市場
を一層開拓すること。
第二は、電気自動車や環境、新エネルギー事業などの新たな技術分野で優位
性を築くこと。
第三は、量産品分野から事務機、原子力発電設備のようにトータルサービス
の優秀性で世界市場を開拓する事業モデルに方向転換することである。
そして、政府は、これらを支援する政策を早急に策定・実施するべき時であ
る。

 経済気象台より---創
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子、まれに利を言う。命と与にし、仁と与にす。
孔子はめったに「利」ということを口にしなかった。利に言及するのは、「
天命」ゆ「仁」と関連する場合に限られていた。

昨今は「メリット」ということばが、あまりにも幅を利かせている。「どん
なメリットがあるか」というのが行動の基準にすらなっている。だが、社会
も人間も利害だけで動くとは限らない。そのことを忘れた利益追求は、いつ
か手痛いしっぺがえしを食うだろう。

 論語一日一言より--村山孚
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高速道値下げの疑問
二つの意味で疑問がある。
第一に、地球温暖化対策と矛盾することだ。自動車より温室効果ガスが少な
い鉄道や船へ誘導することが国際的な目標になっているのに、逆方向の政策
といわれても仕方がない。
第二に、道路公団を民営化した効果をそぐ恐れがある。05年に民営化した高
速道路6社は、旧道路公団の野放図な道路建設をやめるとともに、経営努力
でコストを下げ、料金引き下げをめざすはずだった。なし崩し的に道路へ税
金を投入することは、そういう経営努力に水をさすことになる。

 社説より
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宮室を卑くして力を溝洫に尽くす。
宮殿をりっぱにするよりも、人々の生活を豊かにするのが先決である。

「溝洫」は灌漑の用水路のことである。宮殿よりも用水路のほうが大事だ。
孔子は理想の君主としてう帝を賞賛した。そのう帝の事跡から出たことばで
ある。かれは自分の衣食住をきりつめて民衆のために尽くした。
第一線や生産現場への配慮を忘れてはならないという教訓としても受け取る
ことができる。

 論語一日一言より--村山孚
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地域医療再生へ補助
医師不足対策や救急医療体制の強化を目指し、少なくとも3年間で1兆円規
模とする案が浮上している。
現時点では、▽大学病院などと連携した医師派遣システムの強化
▽産科を強化した病院への支援
▽病院内・病院間をネットワークでつなぐIT基盤の整備
▽医学生の地元定着を促すための奨励金や寄付講座の支援
などが想定されている。
国は医療機関などを対象にした設備整備や人件費などの補助について、都道
府県にも負担を求めてきた。しかし、財政難で自治体が支出できず、結果と
し国の補助制度そのものが使えないケースがあった。基金は、こうした「地
方負担分」の軽減にも活用する方針だ。
地域の拠点病院を強化することで、周辺に予防医療につながる薬・医療機器
メーカー、介護事業所などを集積させ、「健康長寿産業」が地域の雇用の受
け皿となることも狙う。

 紙面より
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狂にして直ならず、とうにして愿ならず、こうこうにして信ならずんば、われこれを知らず
ひとつのことに夢中になるたちだが、そけでいて素直さがない者。まだ一人
前になってもいないのに、ふまじめな者。朴訥でありながら、ずるいところ
がある者。こんな人間は手のつけようがない。

自分も含めて、人間を見る場合、プラス面をすべてだと思わないことだ。善
人も悪事をするし、悪人も善事をするのである。

 論語一日一言より--村山孚
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介護職の賃上げに基金
給与水準を上げるため、政府は4月の介護報酬改定で3%引き上げを決定。
08年度の補正予算で1154億円を投入。都道府県ごとの基金を設け、影響額の
半分を国費で手当てした。
当初、3%アップによって従事者の賃金が2万円程度アップすることを想定し
ていた。しかし、「3%分は、事業者の赤字補填に充てられてしまい。実際
には賃金アップにつながらない」との判断から、再度、処遇改善策を検討し
ていた。
疑問は、基金で補助費を、手当てとして支給して人件費に充てられなかった
ときの処罰はなにかあるのだろうか。また、前回と同じで事業者の懐に入っ
てしまうのではないか。疑問である。

 紙面より
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朝食、食べる習慣が大切
朝食を食べない人は、子供でも、大人でも、肥満になりやすい。国内外の様
々な研究で報告されている。
朝食抜きだと、幼いときは低体重で、小学4年、中学1年になると肥満児が増
える傾向があった。
カロリーの総量と食事内容を同じに設定し、昼にまとめて食べた場合と、朝
、昼に分けて食べた場合とを比べると、まとめて食べた方が、食後の内臓の
働きなどて消費されるエネルギーが少なかった。まとめて食べると太りやす
いらしい。
一日に3食食べるのが本当に健康的かどうかはっきりはしていないものの、国
内の高齢者対象の研究では、朝食を食べることと長生きとには関係がある、
とされている。少なくとも科学的、経験的に、朝きちんと起き、朝食をおい
しくいただく生活習慣が、健康を保つのに大切なのは間違いない。

 食の健康学より---権敬淑
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納得いく説明のない不思議
民主主義の力は、意見を出し合って人知の及ぶよりよい選択を求めていくと
ころにあるのであろう。しかし今の日本では、ある意見や流れや空気がいっ
たん大勢を占めると、反対はおろか疑問も呈し難くなりまた相応の扱いを受
けることが少ない。
その結果、国、国民にとって最善とは言えない策、不策がチェックのないま
ま続けられ、社会に大きな損失をもたらすことがある。車内ルールと似た性
質の問題が、日本の色々な分野で放置されているとすれば、国家、社会は停
滞してしまう。疑問があれば、心を開いてもっと議論していこうという空気
こそ必要ではないか。

 私の視点より---須田明夫
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魏魏たるかな、舜・うの天下を有てるや。而して与らず。
なんと山のように高く大きい存在ではないか。古代の聖王、舜やうは天下を
得たが、自分では何も手を下さなかった。

大まかに言って、トップのあり方には二種類ある。ひとつは自ら先頭に立ち
、細部に至るまで目配りを欠かさず、キメ細かな管理を行うタイプである。
もうひとつは、じぶんは悠々としてあまり動かず、部下の者が動くようにし
むけるタイプである。
一概にどちらがよいとは言えず、それぞれ一長一短があるが、東洋では古来
、後者のほうが尊敬されてきた。

 論語一日一言より--村山孚
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小沢代表は身を引くべきだ
肝心の党首が「古い自民党」そのままの土建政治にどっぷり漬かる姿が浮き
彫りにされてしまった。果たして政権をとれば、本当に政治を変えられるの
か。根本的な疑念を呼び起こさずにはおかない。
改革を訴える党の党首として、ふさわしいとは思えない。国民の大方が納得
できる説明を尽くせないのなら、代表から身を引くべきだ。
情けないのは、この間、小沢氏の政治責任にほとんど触れようとしなかった
民主党議員たちの姿だ。
民主党はきょうからでも、党の態勢立て直しを真剣に議論すべきだ。
7割が自民党と民主党の政策に大きな違いはないと考えている---。

 社説より
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近年乳がんになる女性が増えた。
食生活や生活習慣の欧米化により、エストロゲンという女性ホルモンの分泌
が増加したことが原因という説が有力です。
乳がんになる人は30代から40代にかけて急増し、最もなりやすいのは40代後
半の女性といわれています。壮年期の女性ががんで亡くなる場合、一番多い
のが乳がんです。「閉経後は大丈夫」「50歳すぎたら乳がんにならない」と
いう説はあてになりません。一方、まだ20代の若い女性も安心は出来ません
。各自が早期発見法を身につけるべきです。月に1回は自分で乳房に指をあ
てて、しこりがあるかないかを調べる自己チェックをぜひともやってほしい
のです。
鏡の前で裸になって立ち、左右の乳房の位置や形に違いはないかを見たあと、
指先でしこりの有無をチェックするのです。生理が始まって1週間後の頃が最
適です。
病院など専門機関での定期検診は20代から受けても早すぎることはありませ
ん。超音波検査(エコー)か乳房のレントゲン撮影(マンモグラフィー)の
いずれかをできれば年に1回、少なくとも2年に1回はぜひ受けることを勧め
ます。
今のところ、よい予防法はないので、早期に発見することが最善の方法なの
です。
指ではしこりがわからないごく初期のものでも、X線や超音波の検査で発見
されることがあります。こうした初期乳がんは、早く治療すれば90%以上の
人が治癒しています。
昔の治療法では、乳房全体を切り取り、傷が残ることが多かったのですが、
今では乳房を保存する技術も進んでいます。
乳がんは早期発見が何より大切だということから、「乳房健康研究会」が結
成され、乳がんのことを知ってもらう活動をしています。
http://www.breastcare.jpです。

 95歳・私の証あるがまゝ行く----日野原先生
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参院第一党の「力」を民主は自覚を
今国会で世論を巻き込んだ争点をつくれないのは、本来その能力に秀でた民
主党の「金縛り」に原因がある。もちろん、小沢代表の秘書が政治資金規正
法違反容疑で逮捕されたことが大きい。ただ、定額給付金への抵抗が不発に
終わったのを見ると、「100年に一度」といわれる経済危機を「民主党がさ
らに悪化させた」と批判されることを恐れているようだ。
争点の不在だけでなく、最近は理解不能な民主党の「ぶれ」も目立つ。早期
の衆院解散を当て込んでスピード審議に協力したかと思えば、言いがかりを
つけて与野党合意の採決日程をひっくり返す。
参院第一党であるならば、自らが持つ「国会の力」を自覚すべきではないか
。民主党による辛口の追求をもっと聞きたいし、質の高い審議の中にこそ、
国会の価値を見いだしたい。

 紙面より---金子桂一
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天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
95歳の今の私の希望です。

 95歳・私の証 あるがまま行く---日野原先生
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景況感また最低
1~3月期の法人企業景気予測によると、景況感を示す指数は大企業でマイナ
ス51.3。前回よりマイナス幅は拡大し、調査が始まった04年4~6月期以降で
最低を更新。先行きも「下降」を見込む企業が多く、景況感は悪化の一途を
たどっている。
また、「不足気味」から「過剰気味」を引いた値で示す従業員数の指数は初
めてマイナスになった。各規模で「過剰」が「不足」を上回った。

 紙面より
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般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
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素早く実行してこそ---追加経済対策
景気がつるべ落としの様相を見せるなか、政府は追加経済対策の検討を進め
ている。
かつて定番だった公共事業の大盤振る舞いは効果が薄れ、巨額の借金も残し
た。その反省から、環境、医療・福祉といった日本経済の成長力強化につな
がる分野にお金を投じるという。少子高齢化や地球温暖化、輸出型産業への
極端な依存といった日本経済にとっての課題は以前から指摘され、役人も政
治家も識者も処方箋について議論を重ねてきた。今検討されている内容は新
味に欠けるが、仕方ない面もある。太陽光発電の普及促進や子育て支援の拡
充など、かるて必要性が叫ばれながら予算の制約や利害調整の難しさのため
前進しなかった政策を、メリハリをつけて素早く実行することが重要だ。

 政策ウオッチより
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学は及ばざるがごとくするも、なおこれを失わんことを恐れよ。
学問はいくら探求しても、これでよいということとはない。なお見失ってい
ることがないかと心配し続けるくらいでなければならない。

学問だけでなく、業務の知識なども、あるところまで到達するとそれで安心
してしまい、あらたな学習などしようとしなくなる。これでは、日進月歩の
事態に対応できないだけでなく、それまで蓄積した知識、能力すら退化して
しまう。

 論語一日一言より--村山孚
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景気「政府頼み」
日本の製造業の賃金は、世界でもトップクラスにある。日本経済連によると
、06年の日本の製造業の1時間あたりの労働コストを100とすると、経済協力
開発機構の加盟国平均で106.バブル景気だった米国の118には及ばないが、韓
国73、台湾32、香港28などアジア諸国と比較すると高い。足元では円高が進
んでおり「日本を離れて外国から見たら大変な賃上げになっている」との見
方が一般的だ。
定期昇給の一時凍結まで相次いだことで、個人消費の拡大による景気回復の
シナリオもますます厳しくなる。経済界には「政府頼み」の見方も広がる。

 紙面より
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花粉症--効果の実感は2~3割
スギ花粉症の症状を軽くできないかと、国内で研究中の食品関連の成分は、
乳酸菌などのプロバイオティクス、お茶やホップに含まれるフラボノイドの
ほか、しょうゆに含まれる多糖類、ミツバチがつくるプロポリスなど、多様
だ。すでに商品化されているものも多いが、結局、こうした民間療法はどれ
くらい効くのだろう。
厚生労働省研究班の08年度の報告では、スギ花粉症を含めたアレルギー性鼻
炎の患者約6700人にアンケートしたところ、約5人に1人が民間療法を試し
たことがあった。中国茶の一種の甜茶が最も多く、ついでヨーグルトだった
。甜茶の人気は、そのエキスを飲んだ人の方が、飲まない人より症状が緩和
されたという国内の研究が90年代にあり、その後、マスコミを通じて、急
速に広まったとみられる。
ただ、甜茶も含め、どの食品でも効果を実感している人は2~3割程度。効
かないという人も多いという。だからといって、食品による民間療法がダメ
というわけではない。一般に、花粉症への効果をみる研究では、成分の有り
、無しを患者に知らせずに2群に分けて試すと、無しでも3割程度の人が改
善を感じる「プラセボ効果」があるという。過信は禁物だが、日々の食事に
気を使い、財布にそれほど響かない範囲で安全な食品なら、「効くかも」と
思って試すのも無駄ではないかも知れない。

 食の健康学より---権敬淑
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わが首相は、危機感があまりにも欠如している。
今必要なのは単なる景気対策ではなく、もっと長期的な視点を持つ経済対策
である。トヨタを始め、国際競争力のあった製造業が軒並み巨額な赤字決算
を予想している。これは、一時的な暴風雨の結果でしばらく我慢すればまた
すぐに巨額な黒字を計上するのだろうか。そういう楽観的な見通しが厳しい
ところに現在のわが国の苦境がある。
固定費の重みが負担となり、能力と雇用の大幅削減が起こっており、負のス
パイラルが深まることは必至である。
過去、バブル崩壊からの脱却に失敗した日本は、ここでさらに世界的に影響
をもたらす失敗を繰り返すのか。

 経済気象台より--龍
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その位にあらざれば、その政を謀らず
よけいな口出しをする前に、自分の本来の職責を果たすことだ。

やるべきことをやらず、やたらと人のことに口出しする手合いは、どこの職
場にもよくいる。しかも、本人は気がつかずにトクトクとして口出しを続け
ているが、たいていの場合、人々からいわゆる「顰蹙」をかっているのであ
る。

 論語一日一言より--村山孚
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現在の政治・政治家への強烈な不満は、突きつめれば、自民、民主両党への不満に行き着く。
民主党政権になっても政治は変わらないと考えている。つまり民主党への支
持は、自民党への不支持の裏返しに過ぎない。68%が政界再編を望んでいる
ことからも両党への不満は明らかである。
国民がこうした不満を抱くのも無理はない。両党とも、特に政策面で、国民
の期待に十分応えていないからである。
現在、喫緊の課題は経済危機への対応である。しかし、麻生内閣は定額給付
金を除けば、強いメッセージ性のある対策を打ち出せていない。一方、民主
党の対策案も現実的な処方箋とは考えにくい。そのうえ、民主党はいたずら
に審議を引き延ばし、08年度第2次補正予算案や関連法案の成立を遅らせた
。ただ、二大政党制自体は6割近くの回答者から支持を集めている。一方、
政界再編は現実には容易ではない。だとすれば、政治への不満を解消するに
は、いまの自民、民主両党がより真摯に政策を立案し、競い合うことを求め
るほかはない。
このためには、私たち国民も傍観者的立場を取ることなく、政治によりいっ
そうの主体的関心を持つことが大切である。政治家は多くの人が想像する以
上に、個々の有権者の意向に関心を持ち、動向を注視している。

 紙面より---比較政治
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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政治は沈むか
政治不信について、小沢氏の事件で自民党に追い風が吹き始めたと喜ぶのは
大きな間違いだ。国民は政治を冷静に見ている。自民党が国民に厳しいこと
でも訴えていく責任感を取り戻さない限り、不信は解消しない。結局は何回
かの総選挙を経て政界を再編しないと、政治の信頼は回復しない。
中川氏の酩酊会見も、小沢氏の資金問題も、国民の目には政治家は皆同じだ
と映る。これまでにない政治不信だ。人気のない麻生首相のままで総選挙に
なればいいと期待している民主党議員は多いが、そんな風頼みではいけない
。自力で政治を刷新する危害がほしい。
未曾有の経済危機と政権の求心力低下、そして相も変わらぬ政治とカネをめ
ぐるスキャンダル。政治の閉塞状況を転換するには、自民、民主両党が思い
切って態勢を立て直し、再生しなければならない。それが党首の交代なのか
、執行部の刷新なのか、それとも政治資金の見直しや景気対策などの独自政
策なのか。いずれにしても「再生力」を発揮した方が総選挙を勝ち抜く。
そう考えれば政治不信も少しは和らぐように思えるのだが----。

 政態拝見より---星 浩
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詩に興り、礼に立ち、楽に成る。
詩を読むことで心を生き生きとさせ、礼を心がけることで社会性を身につけ、
音楽に親しむことで人として成長する。

教養をもち、よくバランスのとれた人間であれと説いた孔子のことばである。

 論語一日一言より--村山孚
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輸出依存の日本に深い傷
トヨタはリーマン・ショック以降、成長戦略が裏目に出た。高級車と米国市
場向けの乗用車の売れ行きが急減した。金融危機が表面化した07年夏以降
も、トヨタ社内には楽観論が強く、昨年後半まで増産のアクセルを踏み続け
た。残ったのは、買い手の見つからない新車の山だった。
金融危機の震源地ではないのにもかかわらず、輸出に依存してきた日本の落
ち込みは主要国では最大だ。今年1~3月期のGDPも2期連続で2たけたの
マイナスとなる可能性が高い。
会社は、生き残るためには人件費などの固定費を徹底的に削るしかない。だ
が、会社が残ったとしても、残す傷はあまりにも大きく、深い。

 紙面より
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もし周公の才の美ありとも、驕かつ吝ならしめば、その余は観るに足らざるのみ。
たとえ周公のような立派な才能があっても、傲慢で、しかもケチだとくれば
、それだけでもう見込みはない。

今も、よくいる人間のタイプである。地位もあり、能力もあるが、「傲慢で
しかもケチ」であるために、さっぱり人望のない人物だ。傲慢でケチなだけ
なら、だれも相手にしないが、才能があるだけに扱いにくい。

 論語一日一言より--村山孚
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危機克服へ向け一体感を
G20の中期的な課題としては、世界的な金融規制の立て直しが重要だ。
これまで監視の目が届かなかったヘッジファンドなどの市場参加者をどう
網羅して世界的な監督体制を構築するか。論点を早く詰める必要がある。
存在感を増す新興国や途上国は、先進国主導の議論に加わる見返りに、IM
Fなど国際機関での発言力の拡大を強く望んでいる。これも進展させないと
、G20の一体感をつくれない。
G20が国際経済の問題解決の場として機能するには、新興国などが求めるI
MFへの出資比率アップを早く実現するといった条件整備が欠かせない。
日本は米国に次ぐ第2位の出資国として、調整に奔走すべきだ。

 社説より
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子どもにとって本当に大切なことは、人として抱きしめられる心地よさだ
こどもにとって本当に大切なことは、十分に愛される経験です。愛された経
験があれば、外でつらい思いをしても、耐えていける力となります。あるい
は相手につらい思いをさせるような、ひどいこともしないものです。かけが
えのない自分であることをしっかりと実感して育った子は、他の人のことも
尊重できる心を育んでいきます。
こともを愛するためには、お母さんにだけ努力を求めるのは酷だと思います
。例えば子どもを抱けないお母さんは、夫から抱かれていない場合が多いの
です。夫から心も体も優しく抱きとめてもらえない、話も聞いてもらえずに
苦しんでいる母親が少なくありません。夫婦関係もある種バーチャルになっ
てきているのでしょうか。素直に触れ合うことを避けている。子育て中の母
親は家の中へ閉じこめられて、夫との会話もままならない。自分が自分であ
ることを証明するのは、この子が立派に育ってくれることだけと思いつめ、
育児書と首っ引きになるような育児をしていたら、やはり楽しくなくなって
しまうのも、無理がないように思います。
お母さんの中には、子どもを抱くことは、甘えさせて、自立をさせなくする
と思っている人もいます。また、子どもは抱いてもらえないことについて「
私はもう大きいから」と我慢してしまいます。やっぱり、気持ちでなく頭で
考えてしまうんです。もっと自然になって----と思います。

 同朋新聞より
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追加景気対策の規模は
現実的かつ必要十分な対策規模は一体いくらなのか。次のように考える。
第一にデフレギャップのすべてを景気対策で埋める必要はない。
2000年代前半には、デフレギャップが残る中でも、景気は回復した。
第二に今回の景気対策は、足元の急激な景気悪化を止めるために必要十分な
もの、との観点から検討されるべきものである。中長期的な成長力強化を支
えるのは、政府支出ではなく民間需要であり、政府はその触媒となることが
期待されている。
以上の観点から、追加対策の規模は、輸出急落に伴う需要喪失分に、輸出シ
フトによって犠牲になった内需成長トレンドの低下分を加えたものから、08
年度第2次補正、09年度当初予算の景気対策を差し引いた15兆円が、適正と判
断される。それによって景気の急激な落ち込みは止まり、内需拡大へのイン
センティブを通じて、景気回復に向かうのではないか。

 経済気象台より----山人
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ほどよく食べて、体に役立つ生きた菌、プロバイオティクス。
腸内では、常にある善玉菌と悪玉菌がいす取りゲームをしている状態だ。善
玉菌がたくさんのいすを占拠して、勢力を増やせるように送り込む援軍が、
プロバイオティクスだ。
ほどよい量を食べたり、飲んだりすれば、自前の善玉菌が活性化され、免疫
力が高まるなどして、体の調子を整えてくれる。
プロバイオティクスを含む主な食品は、ヨーグルトや乳酸飲料といった乳製
品、キムチをはじめとした漬物など、なじみの深い発酵食品が主流だ。代表
格の菌であるビフィズス菌や乳酸菌を生きたまま錠剤にしたサプリメントや
整腸剤もある。
ただ、プロバイオティクスはあくまでも「援軍」。腸内には自前の乳酸菌や
ビフィズス菌があり、外から来たものは、どうもすみつきにくいらしい。役
目を終えると、便とともに排出される。
このため、プロバイオティクスの持続的な効果を期待するなら、無理のな
いよう、毎日続けてとることが大切だ。特に年を重ねると、自前の善玉菌が
減るため、援軍の力を借りて、増やす努力をするといい。
どれくらいとばいいのか。個人差もあり、科学的な根拠がある数値はなかな
か見当たらないが、菌を多くとりやすいヨーグルトの場合、効果を期待する
なら、1日に100㌘くらいから始め、できれば200㌘以上。
水分や食物繊維とともに、日々の食事でバランスよく摂取することが長続き
のひけつ。生活の中に運動を採り入れ、毎日、バナナ状の便がすっきり出る
ようになることが効果の目安だ。

 元気のひけつより---権敬淑
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自民と同根、民主を批判
共産、社民両党が民主党批判を強めている。西松建設の違法献金事件で小沢
代表の公設秘書が逮捕されてから、「自民党と同質同根だ」と主張。民主党
と連立政権も見据える社民党からも、「野党共闘の障害だ」との不満が噴出
した。
二大政党に危機感を抱くだけに、民主党批判を通じ、企業献金全廃を訴えて
きた党の姿勢を共産党はアピールする。民主党がこれでは内閣不信任案や首
相問責決議案への展望が見えない。とぃつた声が続出した。

 紙面より
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お彼岸の意味
太陽が真東から昇り、真西に沈むことからはるかかなたの極楽浄土に思いを
はせた仏教独特の行事です。
彼岸は「到彼岸」を略したサンスクリット語の言葉で、悟りの世界を意味し
、迷いや苦悩に満ちたこちら側の岸に対して、対岸の極楽浄土をさしている

仏教にはさまざまな教えがありますが、日ごろは忙しく、なかなか実行でき
ないので春と秋の年2回くらいは先祖を敬おうというのが彼岸法要の意味で
す。
日本で最初に彼岸法要が行われたのは今から1200年前。諸国にあった国分寺
の僧侶が春秋の2回、中日をはさんで前後3日間お経を上げたと伝えられ、
次第に一般に広まりました。
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与謝野氏の変心
財務、金融、経済財政の3大臣を兼務する与謝野氏の発言が、注目度を高め
ている。
政府の追加経済対策の財源について「あらゆる手段を容認する」と赤字国債
の追加発行を認めた。
「危機には危機らしい政策対応が必要だ」と延べ、財政健全化を重視する立
場からの「宗旨替え」を宣言した。与謝野氏の変化の真意は不明だが、心中
を推し量ってみたい。
---これまで「積極派」の中川氏・前財務・金融相が閣内にいたが、今や自分
が音頭をとらないと麻生政権は沈没しかねない。政府紙幣や無利子国債など
「奇手」を求める声も高まり、財政通の自分が正統的な財政政策で主導権を
握り続けないと国が危うい----。
こんなところだろうか。

 紙面より
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花粉症--検証中のフラボノイド
アレルギーになりやすい体質の子が、成長とともに症状を増すのが典型だが
、大人でも、花粉症がきっかけになることもある。
花粉症だけでも十分につらい。次々と症状が出るのは避けたい。そんな中、
抗アレルギー作用のある食品成分として、症状の予防、軽減が期待されるの
が、ポリフェノールの一種、フラボノイドだ。
一口にフラボノイドといっても、自然界には8千以上の種類があるらしい。
お茶に含まれるカテキンや、大豆イソフラボンなども、そうだ。野菜や果物
に幅広く含まれ、食生活に採り入れやすいのがポイントだ。
アレルギー症状を招くヒスタミンができるのを抑える種類が確認されている
。花粉症に対するフラボノイドの効果を検証している大阪大の教授によれば
、炎症を抑える力が強いのはルテオリン、フィセチン、アピゲニンなど。
日常の摂取量が比較的多いケルセチンなどにも中程度の力があるという。
一定の効果は認められているが、どの種類を、どれだけとれば花粉症に効く
か、安全な上限値はどのくらいかは、まだけんきゅうの途上。

 食の健康学より---権敬淑
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進まぬ農地の流動化
農地の流動化が進んでいない現実は、新規就農だけでなく、経営体の大規模
化、効率的な経営を阻む要因でもある。稲作農家は200万戸を超えるが、稲
作収入で生計を立てている農家は7万戸に過ぎない。依然として兼業零細農
家が大半を占める。
なぜ流動化が進まないのか。一つには、農家の「農外転用期待」がある。
全国の農地転用収入は農産物生産額の8割に匹敵する。農地なら相続税も優
遇され、補助金も期待できる。零細農家とはいえ農外収入は確保されている
。ならば、農地のまま売却したり、貸したりしようという気にはならない。
結局は、進まない農地の流動化という日本農業の競争力を減退させている根
っこの問題に行き着く。(私見--とは百姓の身からは考えられない。農地を耕
した人の考えではないと思う)

 編集委員--多賀谷克彦
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年金の「最低保障機能」を強化するには
今の制度を大きく変えるのは、実現には時間がかかる。当面の対策として、
所得の低い人に手厚く配分する案もある。
基礎年金の財源のうち3分の1は税金が充てられている。この部分について
、所得の高い人への支給を減らし、その分、所得の低い人に回すというもの
だ。
生活保護を受ける高齢者世帯が増え続けている。保護費の財源は税金だ。
今のままでは、生活保護を受給する高齢者が膨れあがってしまう。
まずは、老後の生活において基礎年金が果たすべき役割は何か、根本から議
論する必要がある。

 紙面より
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金権と改革--最終章
ここ30年余の小沢氏の行動を振り返ると「政治とカネをめぐる事件が発覚→
特捜部との攻防で敗れる→政治的な勝負に打って出て復権」の繰り返しだっ
たように見える。それは田中・竹下派の「金権体質」を根っこに持ちながら
、政治改革や政権交代を訴えてきた小沢氏の「二面性」にもつながっている

小沢氏対特捜の最終章とも言える西松建設疑惑は、どんな展開をたどるのだ
ろうか。これまでの田中、金丸両事件などとは決定的な違いが二つある。
まず、今回は小沢氏自身の政治資金に直接かかわる問題であり逃れようがな
い。さらに、小沢氏がめざしてきた政権交代の一歩手前までたどり着いてい
た段階での強制捜査だという点である。
小沢氏が一敗地にまみれ、代表辞任などに追い込まれるのか。それとも特捜
部の攻勢をしのぎ切って態勢を立て直すのか。「国策捜査」かどうかは意見
が分かれるだろうが、総選挙に向けた攻防の大きなヤマ場であることは確か
だ。

 政態拝見より---星 浩
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勇を好みて貧を疾むときは乱す。
人々が血気盛んで、しかも貧しさに耐えられない場合は、反乱がおきる。

反乱の原因を冷静に分析した孔子のことばである。貧困が大きな原因であり
、それを解決することが為政者の責任だとした。

 論語一日一言より--村山孚
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国際収支、経常赤字
1月の国際収支速報によると、海外とモノやサービスの取引、投資の状況を
示す経常収支は1728億円の赤字に転落した。経常赤字は96年1月以来13年ぶり
で、赤字額も比較可能な統計がある85年以降で最大。輸出の急減で貿易赤字
が膨らみ、投資による所得収支の黒字も縮小した。世界的な経済危機で、日
本経済が黒字を稼ぎ出す力は貿易、投資両面で落ち込んでいる。

 紙面より
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民はこれに由らしむべし。これを知らしむべからず。
人民は従わせるべきで、知らせる必要はない。
人民を従わせることはできるが、理解させるのは難しい。
とまるで違う二通りの解釈ができる。

孔子の意図は「由らしむ」を強調したものであり、それは、君主が自らの身
を正して人民を心服させ、頼られるようになるべきことを意味する。

 論語一日一言より--村山孚
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大恐慌の教訓--新産業育成が未来をつくる
大恐慌の研究者として知られた故・侘美立正大教授は、歴史を踏まえて「大
恐慌型の不況を克服するには、需要不足を埋めるためには財政支出をただや
ればいいというものではない。設備投資や研究開発を促し、民間企業の発展
を助ける支出を大規模にやるべきだ」と語っていた。
教授はまた、日本も含めて各国が経済の軍事化から戦争に陥った歴史を反省
し、平和的な手段による危機克服策を強調していたのだ。
こうした教訓を日本の景気対策に生かすとすれば、雇用と生活を支えるだけ
ではなく、きぎょうが投資や生産を増やしたくなる環境づくりもたいせつだ
ということになる。
雇用創出のためにも、未来を切り開く新産業を大きく育てる政策が問われて
いる。

 補助線より---小此木潔
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士はもって弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。
士人は広い視野と強靭な意思をもたなければならない。なぜなら、その任務
は重く、道は遠いからだ。

士人というのは、今日で言えばエリートということになる。エリートと言わ
れる立場にある者、もしくはエリートたろうとする者の条件は、確かにこの
ことばが当てはまる。「任重くして道遠し」は現代でもよく使われる。

 論語一日一言より--村山孚
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競争と共生
いまの日本は一番大事なものを失った。それは、人間の尊厳と景気の自律的
回復力だ。これまでは景気が悪くなっても設備投資が動き出し、やがて働く
人びとの所得が増えて好況になった。しかし、日本はいびつな不均衡国家に
なってしまった。過剰な外需依存と格差拡大。簡単に職を奪われ、安心して
消費もできず、景気変動に耐える大事な力を失ってしまった。
日本はグローバル化に「対応する」べきところを「適応する」ことばかり考
えてきた。外資を稼いでもらおうとトヨタやソニーなど「グローバルズ」に
政策支援を集中させ、同時に国内ではリストラが進んだ。小泉構造改革の下
で始まったいわゆる「いざなみ景気」の中で、製造業への派遣労働が自由化
され、海外に進出していた工場が「日本回帰」と絶賛されて帰ってきた。つ
まり国内でも低賃金で雇用できるようになり、輸出によって海外で稼ぎまく
った。一方、多くの派遣労働者は社会保障の枠外に置かれ、クビを切られて
る。賃金、社会保障、地方、農業、あらゆる面で格差が拡大した。グルーバ
ルズが稼いだ外貨は十分還元されず、米国の浪費にすがることもできなくな
って操業停止。
市場万能システムでは人間は単なる労働力であり、経営者も景気の条件反射
のように労働力を切る。もともと雇用を減らすのは最後の選択だから、例え
ば雇われている人の数を示す雇用指数は、足元の景気よりやや遅れて動く「
遅行指数」とされている。それが今や、景気の先行きを示す「先行指数」の
ような状況だ。
過去30年に及ぶ新自由主義政策は周到につくられている。時の権力者たちは
、一つの思潮を広めるのに必ず学問とマスコミを動員する。日本では規制緩
和の諮問会議などを通して、「官から民へ」「働き方の多様化」「努力した
者が報われる社会を」などとあおった。「民」は民間巨大資本の民ではない
か。働き方の多様化ではなく、働かせ方の多様化ではないか。努力が報われ
る社会は結構だが、競争社会では最終的に一人勝ち、敗者は努力不足だから
あきらめろというのか。
日本人は、時流に乗る熱狂的等質化の傾向が強く、強い者に弱く、弱い者に
は強いという特性があって、少数の異議申し立てが排除されやすい。「公共
」という意識も弱く、公共の企業化という流れの本質もなかなか見抜けなか
った。

 資本主義はどこへから---内橋克人
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花粉症--ヨーグルトはプレーンを
花粉症などのアレルギーに、乳酸菌やビフィズス菌などの、体にいい生きた
菌「プロバイオティクス」が役立つことを紹介した。
代表的な食品のヨーグルトだけでもいろいろな商品がある。「その人との相
性もあるので、どの商品がいいとは一概には言えませんが、まずは、あれこ
れ試して、合うものを探して、食べ続けることだ」
その前提のもと、ヨーグルト選びでのポイントは。
まずは、プロバイオティクス効果を期待するなら、果実入りや糖分の多いデ
ザートタイプよりも、プレーンタイプがおすすめだ。加工の過程で生きた菌
が損なわれづらいからだ。
次に、国が健康への効果を認めた特定健康用食品かどうか。特保でなくても
、質のよいヨーグルトはあるが、特保ならば、一定の科学的な根拠をもとに
整腸作用が認められており、品質の目安にはなる。
というもの、ビフィズス菌、乳酸菌には多くの種類があり、必ずしも、プロ
バイオティクス効果が期待できる菌株入りの商品とは限らないのだ。
最近は、アルファベットと数字で表される菌株を、具体的にアピールしてい
る商品も多い。インターネットで企業の関連ページを訪ね、その菌株にどん
な効果が確認されているのか、そのデータは実際に人間が食べた効果か、動
物に試しただけなのかをチェックして、判断の材料にするのもいい。

 食の健康学より---権敬淑
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金融危機と保護主義
危機が深刻化するいまこそ、われわれは内なる敵を直視して、問題の解決に
努める必要がある。
最近、マルクス主義や社会主義を再評価しようという意見もある。強欲資本
主義が破綻したから、次は統制経済ということだろうか。だが統制経済がど
のように腐敗し、破綻するかを知るには旧共産圏諸国を見る必要はない。
社会保険庁による年金記録の紛失、改ざんなどの不祥事は、官僚による統制
経済が現実に実行されると、どのような結果を生むかを示している。
世の中の人間が全員聖人君子のような立派な人間であればいいが、人間は、
時に愚かで強欲にもなる弱い存在だ。その人間が、社会をどうにか運営して
いく方法として生まれたのが、市場経済システムである。
市場経済も失敗を何度も繰り返してきた。その失敗が、いかにひどくとも、
市場経済を放棄することはできまい。保護主義の誘惑に抵抗し、市場の不公
正や欠陥を直しながら、何とか自由な経済を維持する。道は、ほかにない。

 けいざいノートより---小林慶一郎
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あれどもなきがごとく、実つれども虚しきがごとく、犯されて校いず。
もっていてもそれを誇示せず、もっていないようにふるまう。充実していて
もそれを自慢せず、空っぽのようにみせる。他人からやられることがあって
も、やりかえすことはしない。

ここまでくると、ただ謙虚というだけでなく、もっと進んで、一種の無抵抗
主義に近い生き方となる。食うか食われるかの激しい競争社会にあっては、
このことばのように、むしろ一歩引いて身を守ろうという生き方もあり得る。

 論語一日一言より--村山孚
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健全な資本主義
ベルリンの壁と共に、資本主義に対してチェック機能をもっていた社会主義
が衰退し、歯止めを失った資本主義の暴走が始まった。今は米国の金融破綻
、世界同時不況で急ブレーキがかかっている。シティグループが国の資金で
救済され、国有化に近い状態になると共に、GMも国が救済せねば破綻する
。それは、資本主義における民と公、あるいは民と国のバランスが転機に来
たことを意味している。
そのように国に救済してもらわなければ成り立たない「市場経済」の欧米に
対比すれば、日本の資本主義ははるかに健全と言える。先にバブルを体験し
たこともあり、元々社会主義的資本主義とも言われたように、日本の資本主
義は社会的な利益や公平感に配慮してきた風土もあったからだろう。世界同
時不況からの脱却や、その後の新しい軌道のつくり方において、日本は強欲
資本主義のあかを落としながら、その特徴を生かせば今後の世界にとって大
切なモデルとなる可能性がある。
政局もよいが、日本の政治はそうした日本の経済や経営の長所や可能性がも
っと発揮できるように、自信をもって国としての目標やそこへのステップづ
くりにエネルギーを注ぐ必要があろう。

 経済気象台より---瞬
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もって六尺の弧を託すべし。
幼いみなしごを安心してあずけることのできるような人物でありたい。

曽子が「こういう人こそ君子である」としてあげた典型である。信頼できる
人物をたとえる場合、古来、「論語」から引用して、このことばが使われて
きた。

 論語一日一言より--村山孚
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小沢代表の会見は検察当局の批判のみ
公設第一秘書が逮捕された民主党の小沢代表は、記者会見し「強制捜査は普
通の従来のやり方を超えた異常な手法。政治的にも法律的にも不公正な国家
権力、検察権力の行使だ」と検察当局の批判ばかりだった。
口から出る発言は強気一辺倒。謝罪の言葉がないとの質問にも、「何度も言
うが、やましいことはない」と言うのみで謝罪の言葉は出なかった。
この会見を見ていると、民主党も自民党も何ら変わるところはない。

 紙面より
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能をもって不能に問い、多をもって寡に問う。
自分の才能はひけらかさず、自分より才能のない者にも意見を求める。また
、自分の知識はひけらさず、自分より知識のない者にも教えを受ける。

能あるタカは爪を隠す、である。本当に自信のある者は知ったかぶりなどし
ない。やたらと自慢したがる者がいるが、当人だけが得意になっていて周囲
はしらけているのに気づかないのだ。心はべきことだろう。

 論語一日一言より--村山孚
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NYダウ 終値6763㌦。東証は7,088円、7000円割れが現実に
大手金融機関が巨額損失を計上し、政府の支援策が拡大していることから、
金融危機への懸念が広がっている。
東京市場は米国市場の急落を受けて下落で始まり、終値としてはバブル後の
最安値をつけた。景気後退が長期化するとの懸念が高まっており、幅広い銘
柄で売り注文が先行。東証1部の33業種の大半が下落している。

 紙面より
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人のまさに死なんとする、その言や善し
死に臨んだ人間の言うことは、実がこもっている。

成語というものはおもしろいもので、その由来から離れて独り歩きする。こ
の成語もそれで、孔子の弟子が、礼について語った話のマクラである。

 論語一日一言より--村山孚
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金融危機と保護主義--その一
景気と雇用の悪化に浮き足立って、市場経済の原則をゆるがせにすることは
避けねばならない。不況の原因を外国に求め、問題の本質から目をそらす動
きが、国内で強まっていないだろうか。
「米主導のグローバル経済が間違っていた」「新自由主義は終焉し、新しい
経済原理が必要だ」という議論。さらに雇用格差や派遣切りなど国内の労働
者の苦境の原因を、中国やインドなどの低賃金国はじめ外国に求める意見も
ある。これには注意が必要だ。
古今東西、「雇用を守れ」という声が保護主義の大きな原動力となってきた
。外国を排除して国内労働者を守ろうとする保護主義は世界貿易を縮小させ
、結局、国内の雇用をさらに悪化させる。
いまの日本の雇用問題の中で、最も重大な要因は、外国ではない。社会的な
怨嗟を高めているのは、国内の非正規労働者への労働制度上の不当な扱いで
あろう。
非正規労働者への雇用保険が非常に貧弱なのは、雇用のセーフティーネット
が、いまも正社員中心の考えからできているからだ。
これらは本来、国内の労働関係制度の改革によって解決すべき問題だ。行政
・経営・労働者の間での厳しい利害調整や、さらに言えば「正社員vs非正社
員」の利害調整が必要なのだ。
外国を悪者にする議論は、国内の政労使の一体感を高めるかもしれないが、
本来必要な利害調整の努力を棚上げする口実になってしまう。外国やグロー
バル経済を悪役にするだけでは、雇用問題はさらに悪化していくだけだ。

 けいざいノートより---小林慶一郎
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薄氷を履むがごとし
危険でハラハラするような状態を「薄氷を踏む思い」という。もともとは中
国古代の詩集「詩経」の一句だ。

 論語一日一言より--村山孚
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日米首脳会談
「日本重視」で臨むというメッセージを日本国民に送りたいということで、
今回の会談である。
来月早々には英国のブラウン首相が訪米する。国際経済やアフガン戦略など
をめぐって欧州側で進む作戦づくりを踏まえ、米英の連携を協議する。4月
初めの金融サミットに向けて、主要国首脳の駆け引きはいよいよ激しくなる
だろう。
近年、首脳外交の重要性はますます高まっている。その支えとなるのは国力
であり、国を動かす首脳の力だ。

 社説より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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年金収支が見通しどおりになっても、老後が安心といえない。
政府は昨年末に、税制と社会保障改革の中期プログラムを決めた。その中で
、基礎年金の最低保障機能を強化することを掲げているが、具体案の検討は
進んでいない。
野党が掲げるような税財源による最低保障年金を創設すれば、必要な水準を
維持することは可能だが、それには巨額な財源が必要だ。保険料に代わって
、かなりの税負担を覚悟しなければならないだろう。これは制度全体を根本
から変えることにもなる。
現行制度の手直しで対応し、所得の低い人にしぼって何らかの手立てを考え
るとしても、新たな財源が必要になる。低所得・低年金の人を支えるために
は、年金とは別に、新たな生活保障制度を何か考える必要が出てくるかも知
れない。どんな方法をとるかによって、将来の税負担の引き上げ幅も大きく
変わってくる。
今回の財政検証をきっかけに、そうした問題を与野党が一緒になって考える
ことが望ましい。政治の現状がそれとはほど遠いことが何とも残念だ。

 社説より
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