2009年02月の記事


恭にして礼なければ労す。
ていねいなのはよいが、礼の心得がないと、やたらに気苦労するだけとなる

「礼」は相手を敬う心であると同時に、それを表現するための形式を伴うも
のである。その心得がないと、確かに無駄に気骨を折るばかりである。
虚礼の多すぎるのは問題だが、だからといって、礼そのものを否定してしま
うわけにはいかない。その形式は時代によって変化するにしても、礼はやは
り必要である。礼は人間を人間らしくする心のルールなのだ。
丁寧、慎重、素直、すべて礼あればこそ生きてくる。

 論語一日一言より--村山孚
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早期解散の前にすべきこと
有権者が政策を真剣に吟味し、投票を通じて政治に参加する。それが危機克
服の大前提である。
野党に呼びかけたいのは、早期解散を求めるだけでなく、自分たちの政権で
は、どんな政策を、どんな優先順位で、どう実現していくのか。
内政、外交の両面で具体的なプログラムを明確に掲げるべきだ。
その作業を急ぐべきだ。それなしに、政権交代の主張に本当の説得力は生ま
れない。
現在の小沢発言を聞いていると、麻生首相と同じである。日本の国の現状を
認識して発言すべきである。

 社説+私見
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故旧遺れず。
古い友人は大事にしよう。

古い友人を大事にすべきことは、いつの世も変わらない。とくに、ビジネス
の世界では、多忙のあまり、当面の仕事に関わりのなくなった知人をおろそ
かにしがちだが、「故旧」は金では買えない得難い財産である。人間関係は
長続きさせたい。

 論語一日一言より--村山孚
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ワークシェアリングは何のためにするのか
今回の論議では、「経済危機の影響で職を相次いで失った非正規雇用の人の
ため」という目的が強調されている。だが、理不尽な格差を残したままワー
クシェアリングを導入しても、非正規雇用の生きていけない低賃金と不安定
さは変わらない。
正規社員にとっても迷惑な話だ。ワークシェアリングを導入する企業の中に
は、副業を認めるケースが出ている。アルバイトで収入減を補うようでは、
長時間労働の改善につながらず本末転倒だ。
もっと怖い問題も見え隠れする。経済界は人件費抑制を至上命令とする姿勢
を変えていない。「非正規のため」という声を逆手に取りながら、正規社員
の賃金カットや解雇されにくい既得権の見直しにつなげる千載一隅のチャン
スとみているのではないか。
雇用形態がどうであれ、人が労働を通じて求める基本的価値は、生活の安定
であり、働きが公正に報われ、自分には価値があると実感でき、未来に希望
をつなぐことにある。
雇用の安定、労働時間短縮、均等待遇保障の実現のために雇用のあり方を構
造的に変え、新しいシステムを構築する---ここに日本のワークシェアリン
グの今日的意義がある。「不況なので労働時間を減らして仕事を分け合い、
雇用が確保されればいいじゃないか」という程度の意識では、現状は何も変
わらない。
日本で均等待遇を保障したワークシェアリングが実現しにくい要因として、
正社員は生活や人格をまるごと会社に差し出し、それで処遇や賃金が決まる
という独特のスタイルに、業績主義が接ぎ木されて身動きできなくなってい
る現実がある。これを変えない限り、労働時間短縮も仕事を分け合うことも
できない。仕事に対して公正に支払われる賃金に切り替えるべきだ。
長時間労働でかろうじて家族を養う賃金ではなく、みんなで働き、自立して
支え合える社会の建設に採りかからなければならない。

 耕論より---中野麻美
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花粉症--おなかの調子とアレルギーには深い関係がある。
腸内には約1千種類の細菌がいて、その菌の勢力のバランスが免疫力を左右
することが、最近の分子レベルの研究で詳しくわかってきた。
腸内細菌のバランスは、食生活、ストレス、年齢などでたやすく変わる。腸
内に悪玉菌が増えると、便秘をしたり、便の状態がころころ変化したりする
ばかりか、花粉症などのアレルギー症状も悪化しやすくなると考えられてい
る。
そこで注目されているのが「ブロバイオティクス」。ほどよう量を食べると
、腸内環境を整えるなど体に良い影響を与える、生きた菌のことだ。代表格
がビフィズス菌や乳酸菌。どちらも人間の腸内にいる菌で、ヨーグルトや乳
酸飲料などに含まれ、食べることで成長作用が期待できる。
最近は、花粉症そのものへの効果を調べた研究も相次ぐ。胃酸の影響を受け
づらい食後にとるのがベスト。量は、ヨーグルトなら、1日100㌘程度から
でもいい。1種類を2週間以上試し、ウンチの状態や排便回数が改善するかで
判断する。毎日続けて食べることが大切だ。

 食の健康学より---権敬淑
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歳費・定数削減、与野党の垣根を越えて議論すべし
麻生首相は最近、議員定数削減を含む国会改革を打ち出し、自民党で検討が
始まった。ところが首相の消費増税論が背景にあるためか、選挙を控えてい
るためか、議論が与野党に広がる気配はない。
歳費削減を協議する衆参の議員運営委員会でも、議題に上がらない。
衆参両院議員は02年から3年間にわたって歳費を1割削減。国民に「痛み」を
求める小泉改革を背景に、与野党が合意した結果だ。
この削減が打ち切られた05年には、民主党が削減継続法案を出した。しかし
、参院第一党になったいまは「与党が方針を出せば」と及び腰だ。
(当時は可決されないのを見越し、人気取りに提出したとしか考えられない
。)不況の出口が見えない今こそ、与野党の垣根を越えた対応ができないもの
だろうか。

 紙面より--関根慎一
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三たび天下をもって譲るも、民得て称することなし。
どうあっても王位を継ごうとせず、弟に譲ったが、目立たないようにやった
ので、とくに人々の賞賛もないほどであった。

現代は個人も積極的に自分を売り込まなければいけないとされる時代である
。競争社会であり、自己主張の必要な現代社会では、自分の能力や業績をP
Rするのが常識である。「陰徳」はあまりはやらない。
だが、過度の自己宣伝や自己主張はかえって逆効果である。信ずる道を黙々
と進むという精神を忘れてはなるまい。人知れずよいことをする「陰徳」と
いう考え方は、どんな時代になっても生きていると思う。

 論語一日一言より--村山孚
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同舟相救う外交に注目
クリントン長官の中国訪問は、米中関係は世界で最も重要な2国間関係にな
ると評していた。
経済危機から浮上する成長余力があるとみられ、環境問題のかぎも握る中国
の存在感は、長官が世界女性会議に出たときに比べ格段に大きくなった。
北朝鮮の核など安全保障問題も中国との協調なしには前に進めない。
「同じ舟に乗っているときは、平和的に一緒に川を渡らなければならない」。
クリントン長官は歴訪前にニューヨークで演説した際、中国の「孫子」から
「同舟相救う」を引用した。
大きな目標に向けての多国間協力の重要性を訴えたものだ。その裏には、ア
ジアの地域協力が米国抜きに進んでは困るという警戒感もあるだろう。
長官のいう舟には多くの国が乗り込んでいる。日米中や日米韓など様々な「
協働」のあり方がありうる。知恵と力を出し合いたい。

 社説より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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21世紀の保護主義は、各国経済が絡み合いわかりにくい。
1933年の世界恐慌時には、各国は関税の引き上げ合戦など保護主義にひた走
り、危機を深刻化させ、世界は第2次世界大戦へと突入した。
21世紀は冷戦が終わり、東西の壁が崩れて、働き手もモノもより自由に国
境を越えるようになった。企業は多国籍化し、何が保護すべき国内企業なの
かもはっきりしない。
グローバリゼーションの網の目になかで経済成長を続けた各国はいま、同時
不況に苦しむ。単独の回復もありえない。
30年代と違いグローバル化の進んだ今は、保護主義的な政策で自国の産業
だけを守ることはできない。国際協調で経済危機に臨むことが、結果として
国内産業にもプラスになる。各国の動きに対する監視を続け、自由貿易の理
念を国際的に共有することが必要だ。

 紙面より
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天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
95歳の今の私の希望です。

 95歳・私の証 あるがまま行く---日野原先生
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予算編成とムダの排除
民主党の小沢代表や幹部の人たちの説明で、腑に落ちない点が多い。
とりわけ、新規政策に必要な財源は、政府内部の経費や行財政のムダを排除
することで十分に賄えるから、当分消費税は引き上げなど必要ないとする。
もしこれが実現するなら、私も大賛成である。しかしながらその具体策とな
ると、何も説明がない。このムダの排除は予算編成方式をまったく新たにす
るから大丈夫だとするが、空理空論のたぐいにしか思えない。
現行の予算編成は、毎年中央省庁の官僚が省益や既得権益のために勝手に積
み上げてくる。そこにはムダな経費が山ほど隠されており、政策の優先順位
をつけ、それを排除すれば十数兆円の財源が生じてくると主張している。
2009年度予算で一般会計歳出88兆円、政策経費たる一般歳出で51兆円余であ
る。おそらく民主党の主張を実現するためには、少なくともこの51兆円につ
いてゼロベース方式で予算を編成せねばならない。実際には時間的、人的制
約もあり、経費の9割以上が現行をベースにし、そこから増減をして翌年度の
水準を決めているはずだ。この現状をどう改めるかを知りたいのだ。
膨大な官僚機構はまさに、毎年の予算編成のために存在している。官僚とは
距離を置き独自の予算編成をしたいようだが、どんな機関で、どんな手法で
、だれが具体的に経費の優先度をつけ、との程度ムダを排除できるのかを明
確にしてもらわねばならない。
自民党の既得権益擁護の予算編成も問題だが、にわかに民主党の言い分をう
のみにはできない。どこか宝の山があるような幻想を単にまき散らすのでは
なく、実現可能なプランを国民に提示してもらいたいものだ。

 経済気象台より---安曇野
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最近失われつつある思いやりの心
「情けは人の為ならず」ということわざは近年、「情けは相手のためになら
ない」と誤解する人が増えている。
本来の意味は「人に親切にすれば、巡り巡って自分に返ってくる」。
相手を思いやると自分も幸せになれるということだ。自らの幸せだけでなく
、相手との関係の中での幸せを説く宗教家は少なくない。
「経済(経営)」と「情け(思いやり)」の関係は非常に難しい。会社の経営が
不調なときの「雇用」の問題がそうだ。世界的にも高い水準で失業率が上昇
している。売り上げ低下→雇用削減→消費低下→売り上げ低下、という負の
スパイラルだ。かって日本企業はそう簡単に雇用を切ることはしなかった。
そこに従業員の会社に対する忠誠心も生まれ、企業の強さにもなった。ここ
でも「情けは人の為ならず」なのである。

 紙面より---宿輪純一
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日本の実質GDPの落ち込みは際立っているが、この事態をどう読むか
元々出の伸びに支えられた成長であっただけでなく、すべての通貨に対する
大幅な円高も加わったためだ。輸出は世界的に需要が急減し、採算も大赤字
で急ブレーキがかかった。それと共に株価もファンドなど外資の引き揚げで
欧米以上の下げ幅となり、業績の悪化に更なる追い打ちをかけた。
重要なのはこのような事態をどう読むかである。この世界不況の中で、欧米
の企業が受ける打撃は日本よりずっと大きいはずだが、その変化が日本より
も遅いのは、ドルに対する各国の通貨の大幅安が相対的な緩和要因になって
いるからだろう。
いま一つは日本の企業の対応の早さである。特に自動車やデジタル家電は、
激しい痛みを伴いつつも、予想される在庫の急増を食い止め、危機意識の深
まりで構造的に総点検する流れになってきた。その結果、例えばトヨタでは
大幅な減産を続けることで、早くも5月には増産に入る可能性かあるという
。それでも生産水準は低く、景気の底入れのしるしになるとはもちろん言え
ない。
しかし、動きの鈍い欧米企業と対比すれば、不況のトンネルからの出方にお
いて、欧米に対する優位が表れる可能性は大きい。だとすれば、痛みの行き
過ぎを防ぐためにも、政策は思い切って早く、短期、集中的に財政を投入す
ることが必要な時だと思われる。

 経済気象台より----瞬
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温にして厲し。威ありて猛からず。恭にして安し。
温和だが厳しい。威厳があるが威圧感はない。礼儀正しいが堅苦しくはない。

「長」と名がつくと、どちらか一方にかたよりがちである。だが、温和なだ
けで厳しさがないと、部下は言うことを聞かない。といって、厳しいだけで
温かみがないと、部下は心からついてこようとはしない。ある程度の威厳を
保つことは必要だが、威圧感を与えるようでは、部下は思うことも言えなく
なってしまう。礼儀正しいのはいいが、堅苦しすぎると職場の自由な雰囲気
がなくなる。兼ね合いが難しいのだ。

 論語一日一言より--村山孚
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日本をアジア外交の礎石と位置づけるオバマ政権
今の米政権の関心からすると、世界同時不況の克服に日本の力を借りるのが
喫緊の課題だろう。加えてイラク、アフガニスタンの治安安定から、北朝鮮
の核・ミサイル問題、中国の軍拡、地球温暖化問題まで、日米が緊密に協力
すべき課題は山積している。米国が日本を重視するということは、我々が重
視という日本語から想像するような、日本に甘く、大切にしてくれるという
ことではない。米国の利益や戦略のために、日本を活用していくというドラ
イな側面もあるのだ。問われるのは、日本側が何を伝えるのかである。会談
を開くこと自体が目的であってはならない。
オバマ政権が軍を増派するアフガニスタンについて、日本はさらにどんな貢
献ができるか。本来なら、野党も巻き込んで日本の役割を検討しなければな
らないが、今の状態ではできない。

 社説から
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君子は坦として蕩蕩たり。小人は長く戚戚たり。
君子はのびやかに、ゆったりしている。小人はいつまでもクヨクヨし、こせ
ついている。

人間のタイプを大まかに二つに区分けしたものだ。いわゆる「大物」と言わ
れる人物には前者のタイプが多い。小さいことにこだわらず、相手には安心
感を与える。
一方、どんなに能力があっても、コセコセ、クヨクヨしている人物は「小も
の」として軽蔑される。できれば前者のようでありたいものだ。

 論語一日一言より--村山孚
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米頼みの成長のツケ
日本は金融バブルを欧米と一緒に踊ったわけではない。それなのに08年10~
12月期の実質国内総生産は年率換算で前期比12.7%減と、米国の年率3.8%
減、欧州5.7%減をはるかに上回る2ケタのマイナス成長に落ち込んだ。
なぜか。米国の過剰消費に支えられた「世界同時好況」の恩恵を最も受けた
のが、日本の輸出産業だった。それだけに、同時不況に転じた時の傷は最も
深い。
日本の国内は市場は少子高齢化で拡大は期待できない。そこで「救いの神」
となったのが、米国だった。米国の消費者は住宅価格の上昇に合わせて借金
をふくらませ、どんどん買ってくれた。
今回魔法の杖はない。海外市場はしぼみ、円も独歩高の様相だ。

 紙面より
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よい呼吸とは--鼻呼吸で、心身リラックス
毎日意識せず繰り返している呼吸が、実は心身の健康と深い関係があるとい
う。
口呼吸をやめて鼻呼吸にするだけで健康になる人はたくさんいる。
近年、鼻を使わず常に息を吸ったり吐いたりを口でする「口呼吸」の人が増
えている。
鼻の奥の粘膜には細かい毛が生えていて、吸い込んだ空気中のほこりや細菌
などを排除するが、口にはその機能がないため、汚れた空気がそのまま肺に
入る。口で息をするとのどの体温が0.1~0.5度程度下がって免疫力が落ち、
風邪やぜんそく、花粉症などのリスクが高まる。睡眠中に口を開けていると
舌根が落ち込んで気道を狭くするので、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなる
。口呼吸をする人は鼻呼吸の人よりアレルギー性鼻炎や肌荒れの症状が多く
見られる。3日に1日以上いびきをかくと答えた人は、鼻呼吸の28.5%に対し
、口呼吸では40.7%。睡眠の質が悪いと自覚する人も鼻呼吸より口呼吸の方
が多かった。欧米では三、四歳までおしゃぶりを使わせるので鼻呼吸の習慣
が身につくが、日本では1歳前後でおしゃぶりを取り上げて離乳食を与える
親が増えているために口呼吸が増えている。
呼吸は精神面にも影響する。
腹筋を使い、息を10~15秒吐いた後に吸い込む「腹筋呼吸」を5分以上続ける
と、脳幹のセロトニン神経が活性化し、気分を安定させる脳内物質セロトニ
ンの分泌が増える。その結果、うつ病や「キレる」症状になりにくくなる。
意識を集中してこの腹筋呼吸を毎日20分程度、3ヵ月間続けると、セロトニ
ン神経が鍛えられ、セロトニンの分泌量も増える。

 体とこころの通信簿より---平塚史歩
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米国の時代は終わったのか
先の大戦で世界は荒廃し、経済は疲弊し、人々の生活はどん底に落ちた。あ
の時、米国によるもろもろの支援が、欧州や日本を復活させた。
中でも世界の活性化に寄与したのは、あの世界最大のマーケットをフェアに
公開したことであった。この中に、様々な物を放り込むことによって、欧州
も日本も初めて、その経済的基盤を確立したのである。
これを「放漫」と呼ぶことは容易だ。だが、この米国の放漫と赤字があった
からこそ、世界はかくも近代化できたことを忘れてはならない。
米国を非難するだけで終わるのは、大尽のドンチャン騒ぎの余塵をこうむっ
てきた人たちが、大尽が破産したと言って腹を立てているようなものなのだ
。確かに米国にも独善と誤りがなかったとはいえない。だが、その米国に今
、取って代わることができるような国が存在するであろうか。
遠い将来のことはいざ知らず、現時点でそんな力のある国はない。とすれば
、集団的指導ということになる。ところが、これは国連を見れば分かるよう
に、各国の利害調整の場とはなっても、時々刻々と動く経済決定の場とはな
りえない。
ここは、米国が過ちは正したうえで、再度リーダーシップを発揮する以外に
経済収縮を救う方法はない。自省のあまり、米国がもし、かってのモンロー
主義に戻ろうものなら、その時こそ、世界に底の知れない恐慌がやってくる
ことになる。

 経済気象台より---可軒
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一月往ぬる、二月逃げる、三月去る。
2月の異名を「梅つ月」とも「梅見月」ともいう。梅は寒さの極まる季節に
、百花にさきがけて花をつける。寒さにへこたれずつぼみを膨らませていく
強さに、作家の藤沢周平は「どこか人を励ますところがある」と。
陽気に誘われるのではなく、寒さに向かってきりりと花を開く。満開も見事
だが、むしろ「一輪ほどのあたたかさ」にこそ梅の真価は感じられる。
今が盛りの受験との縁も、切っても切れない。学問の神様といえば菅原道真
。その天神様の、梅はシンボルでもある。寒さに負けぬりりしさは受験生を
励ますが、「梅の木学問」なる戒めもあるから心構えが肝心だ。
梅の木は成長は速いが大木にはならない。転じて、小器用に身につけた大成
しない学問のことを言う。江戸の昔からある言葉だが、受験勉強を暗示して
いるようなのは皮肉である。
その逆を「楠学問」という。去年の朗報だったノーベル賞諸氏はこちらだろ
う。梅の花に願をかけ、合格したら「桜咲く」では梅に申し訳ない気もする
が、若い世代に将来の楠の多からんことを願う。

 天声人語より
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野に下る覚悟
消費税の引き上げ時期を法案の付則に書き込むかどうかの騒動の最中に与党
の複数の若手が「見苦しい」と憤慨していた。税率アップに積極的な議員は
もちろん、慎重派さえ「社会保障を考えれば増税は仕方ない。支持者にいや
な顔されても、説得するのが政治家の仕事。騒いでいる議員は逃げているだ
けだ」というのだ。
支持者の受けのよいことを言い、目先の利益配分に心を砕いてきたことが、
自民党が長期政権を保ってきた理由の一つだ。冷戦が終わり経済情勢も一変
したのに、その姿勢の根本は変わっていない。覚悟を示すどころか、郵政民
営化をめぐり責任逃れを言いつのる麻生首相を見るにつけ、その思いを強く
する。
政権にあらんとして迎合するのか、野に下る覚悟で不人気な策も掲げるか。
ここが、与党に逆風が吹く総選挙の帰趨を決めるような気がする。

 窓から---国分高史
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花粉症--食品に期待はほどほどに
日本のスギ花粉症のアレルギー患者は、98年は16.2%だったのが、08年には
26.5%と、4人に1人の割合まで増えている。
新たなんすりが標準的な治療に加わったり、スギ花粉に体を慣らしていく「
減感作療法」でも、注射いらずの新しい方式が試されたりと、治療レベルは
着実に上がっているが、症状を完全に抑え込むのは難しい。服薬や通院に手
間もかかる。
そんな状況だけに、日々の食生活の中で、手軽にとれて、効果が期待できる
食品やサプリメントがないものか、と願ってしまう心理は、数年前に患者の
仲間入りし、マスクが手放せない生活を送る身としては、とてもよくわかる
。残念ながら、薬の代わりになるほどの効き目を、食品に期待しないほうが
よい。個人差はあるものの、続けて食べることで、目や鼻の自覚症状を和ら
げたり、薬の量を減らしたりすることができそうなものがあることも、化学
的な実験からわかってきた。
こうした「花粉症によさそう」な物質を含む食品の情報は、どこまで受け入
れ、どう食べたらいいのか。

 食の健康学より---権敬淑
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G7、為替相場の認識に欧米とズレ
金融機関の打撃が相対的に小さいとみられている日本の円は、マネーの「緊
急避難所」になった。昨年9月の危機前には1㌦=108~110円程度だった円
相場は、1月下旬には1㌦=87円10銭前後まで上昇。輸出を主力とする国内の
産業界からは悲鳴が上がり、経団連の会長は日本単独でも為替介入すべきと
あからさまに円売り介入の必要性を訴えた。
悲鳴は、マネーが逃げ出した国からも聞こえる。金融サービスの比重が大き
く、危機の直撃を受けた英国ではポンドの下落が急速に進む。この1年間で
対ドルで30%、対円では40%も下がるなど、通貨危機と見間違うほどだ。
ただ、「ドル」と「ユーロ」という為替市場の主要プレーヤーの立場は若干
異なる。米国にとって、製造業の競争力向上につながる若干の円高ドル安は
心地よい。これまで過度のユーロ高に耐えてきたとの意識が強い欧州では、
ユーロ安を産業界が歓迎する。
G7声明は為替相場の「過度な変動や無秩序な動きは経済の停滞を悪化させ
るだけ」と指摘し、為替市場の監視を続けるとしたのみである。

 紙面より
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奢なれば不遜なり、倹なれば固なり。その不遜ならんよりは寧ろ固なれ。
人は、贅沢な暮らしに慣れると傲慢になり、つましい暮らしがすぎると片意
地になる。傲慢になるくらいなら、片意地をはっているほうがまだましだ。

孔子は後者のほうがましだとしたが、状況がどうあれ「平常心」をもちたい
ものだ。

 論語一日一言より--村山孚
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内需の潜在力
人口減少時代を迎え、社会保障は受益抑制・負担増大が避けられない中で、
内需の活性化は容易ではない。
しかし一方で、いまだ満たされない内需が、そこかしこにあることも疑いな
い。不要な機能をそぎ落とした軽量・低価格パソコン、エネルギー効率に優
れた自動車や家電製品、観光より食事に力をいれた国内旅行など、不況下で
も好調な製品・サービスは少なくない。それらは、これまで企業が消費者ニ
ーズをつかむと言いながら、実際は自らにとって都合のよいものを消費者に
押し付けてきたことに対する反省から、生まれているように思われる。また
、街づくりにおいても、公害消費型からコンパクトシティー型への転換が、
増え続ける高齢者の安心を高め消費機会を増やすことは、間違いなかろう。
ポスト金融危機時代においては、豊かな内需に目を向ける企業が増え、成長
してゆくことだろう。

 経済気象台より---山人
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仁遠からんや。われ仁を欲すれば、ここに仁至る。
仁は、遠いところにあってなかなか到達できないものであろうか。そんなこ
とはない。仁を目ざしていれば、仁のほうからやってくるものである。

長期目標を、「目標はしょせん目標。できそうにもない、そんな先のことよ
り、今どうするかが問題なのだ」と言っていては、 実現できるはずがない
。「浴すれば」こそ、「ここに至る」のである。浴して努力するのは、先の
ことでなく、今の問題であり、そうしてこそ、目標のほうからこちらにやっ
てくるのである。

 論語一日一言より--村山孚
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強欲資本主義の行方
世界が見落としていたのは、「強欲」特にアメリカン・バンカーたちの強欲
である。建国以来アメリカン・ドリームは米国人の願望であり、それが米国
経済の活力の源泉である。不幸なことにアメリカン・ドリームと強欲は紙一
重に過ぎない。
今回の金融危機で銀行や保険会社も危殆に瀕したが、米大手インベストメン
トバンクはすべて破綻か、銀行による救済、銀行業への転換を余儀なくされ
た。インベストメントバンクの暴走を許したのは、この強欲に歯止めをかけ
るメカニズムの欠如であった。加えて、この暴走の過程でリスクの防御壁で
すら両刃の剣となることも明らかになった。
エンロン事件では会計士が利用されたが、今回は格付け機関が引きずり込ま
れた。インベストメントバンクは業態自体が消滅したといわれるが、資本主
義における金融業務とイノベーションの重要性が変わらない限り、インベス
トメントバンクは消滅してもインベストメントバンクはいずれ復活しよう。

 経済気象台より--匡廬
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丘や幸なり。いやしくも過ちあらば、人必ずこれを知る。
わたしは幸せだ。過ちを犯すと、必ず気づいてくれる人がいる。

過ちを指摘されるのは愉快ではない。しかし過ちを知らずにいるのは危険で
ある。指摘されたときは、素直に受け入れよう。

 論語一日一言より--村山孚
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オバマ経済対策、早くも正念場に
優先課題である「経済再生」への取り組みが、最初の正念場を迎えている。
就任から3週間。早くも政権の実行力が問われる局面である。
再生策の第一の柱である大型の景気対策法案は、上院を通過した。異なる
内容の法案を可決した下院と協議し、法案を一本化したうえで、成立をめざ
す。いちおうの成果だろう。
だが代償も大きい。オバマ大統領は「超党派の協力」を呼びかけたが、野党
・共和党の賛成は下院でゼロ。上院でも3人にとどまった。党派対立という
「ワシントンの悪弊」は、高支持率に支えられるオバマ氏にとっても分厚い
壁であることが明らかになった。
人事でのつまずきもあり、今後も議会対策では苦しむことになる。

 社説より
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与謝野氏の「反省」
この10年間ぐらいの自民党の政策は、外国から輸入したものを無理やりに
移植してきたのではないかと、小泉構造改革を振り返って「反省」の弁を口
にした。
かっての自民党はどちらかというと社民主義の政党じゃなかったと実は思っ
ていた。強者が栄え、弱者が滅びるとか、そうした感じがあまりない。と説
明。市場原理主義については「会社は株主のものなんて考え方がはこびり、
労働分配率が上がらないのに、企業の内部保留は増えた」と指摘。
終身雇用は我々の社会が失った大きなセーフティーネットと述懐した。

 紙面より
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別腹は本当にあるのか
それも2種類ある。一つは感覚的なものだ。
同じものをずっと食べ続けると、飽きて、「もう、おなかいっぱい」と感じ
る。専門的には、「感覚特異性満腹」という。
そんなときでも、違う食べ物が出てきたら、また、食べ続けることができる
。いわゆる、口直しの効果だ。
一般的に、食事に出てくる料理の味は、うまみ、塩味、酸味が中心です。こ
れらの味に対して感覚特異性満腹を感じても、脳は食後の甘いデザートを新
しい味として受けいけるのだ。
もう一つは、本当に、物理的な空きができる仕組み。
食欲を増す働きがある、オレキシンというホルモンは、胃が活発に動いて、
食べ物が小腸の方へ送り出されるという。ホルモンの働きで、満腹の胃に、
新しいゆとりができる。これが別腹の正体。
オレキシンは食欲増進に働くだけでなく、「おいしい」という快感が脳内で
伝わるときも活発に放出される。食事の終盤、別腹を造らないためには、食
後のデザートを想像したり、見たりしないようにするのがいい。

 食の健康学より---権敬淑
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日本経済に負のスパイラルが進行している。
日本の昨年10~12月期の経済成長率は、金融危機で痛んだ米国や英国よりも
マイナス幅が大きくなると見られている。
米国やフランス、スウェーデンは自動車産業への金融支援などの保護策を打
ち出し始めた。日本政府に対しても、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が
「業界を支援してくれることを願っている」と発言している。
こうした自国産業への支援は、行きすぎれば保護主義を台頭させ、自由貿易
の障害となりかねない。安易に乗り出すべきではないが、危機対策、雇用対
策としてやむをえない面もある。
自動車産業は日本経済の未来をも左右する。自動車産業に限らず、いま適切
な対策は何か。どこまでが政府の責任で、どこからが自助努力の範囲なのか
。そこを政府や国会が判断しなければいけない局面に来ている。

 社説より
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若い人のもの忘れ。
若い人のもの忘れは、高齢者と同様に記憶障害を中心とするものから、周囲
への配慮もできなくなるピック病まで様々だ。
認知症は脳の神経細胞が消失し記憶障害などが出る病気で、18~64歳に発症
する認知症を総称して若年認知症と呼ぶ。老年期と違って男性に多い。
若年認知症には、脳内に沈着したたんぱく質の毒性で神経細胞が死滅し、脳
全体が萎縮していくアルツハイマー型、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害か
ら起きる脳血管性などがある。
中でも、最近注目されているピック病だ。善悪の判断ができなくなる症状も
あり、万引きなどを犯し、職を失った後に病名が分かったケースもある。
ピック病は神経細胞内に「タウ」というたんぱく質が沈着し、神経細胞が死
滅し、脳の前頭葉や側頭葉が萎縮する。
ピック病は初期の記憶障害はあまり見られないが、他人を顧みず自分勝手な
言動をしたり、物事に無関心になったりするなど性格が変わってしまうのが
特徴。万引きしても、どうして悪いか説明できず、反省できない。次第にも
の忘れが出てきて、会話や質問と無関係に同じ言葉や話を繰り返すという。
若年認知症だけを特別に予防する方法はない。

 体とこころの通信簿より--北林晃治
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企業の雇用責任
雇用の安定は、労使協調、成果の公正配分と並んで、生産性を向上させる原
則の一つでもある。雇用の調整は新規採用や退職者補充の計画の中でできる
。業績が少し悪くなったからといって、しかも決算期の途中で雇用に手をつ
けるのは、経営手法からみてもどうかと思う。短期の利益に目を向けるあま
り、労働を商品化し過ぎている。
土地も労働力も、社会と切り離せない。それを使って製品やサービスを生み
出すのだから、企業は株主に対してだけでなく、従業員や顧客、地域といっ
た社会全体に対しても責任を負う公器だ。これまでは経営者の半分以上が、
アメリカ的な株主資本主義に疑問を抱きつつも乗っかってきたが、いま会社
が誰のものかが問われる中で、雇用のあり方も見直す時期ではないか。
ワークシェアリングは労使で議論が始まったが、それ以前の問題として雇用
の重要性は議論されていない。
消費者心理を上向かせるためにも、雇用の安定に取り組むことが経済界の総
意となる可能性もある。
材料ではなく財である「人財」をどう有効活用するか、労使でよく話し合う
時だ。

 耕論より---レンゴー社長・大坪 清
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食べて発散 ほどほどに
本来の生理的な空腹感や満腹感とは別な事柄に影響されることがよくある。
「代理摂取」と呼ばれる行動だ。本来の空腹が原因でないため、満腹感も得
にくい。血糖の上昇や、食感の信号が脳に伝わるなどの本来の生理的な食欲
の調節とは別に、概念や感覚の認知に左右される食べ方。大脳皮質が発達し
たヒトならのものだ。
たまに発散する程度なら問題ないが、代理摂取が習慣化すると、体は間食と
食事の区別ができず、食習慣は崩れる。
実際に、重い肥満症の人は、普通の体系の健康な人に比べ、食事の直前でも
空腹感がない人が多く、食べた量に見合う満腹感も得づらい。
病的な肥満でなくても、ついつい食べ過ぎて太り気味な人は、満腹感覚がく
るっている可能性がある。そのことに気づくには、日々の体重を記録し、食
べ方を振り返るのが効果的だ。
重い肥満症だと、食の認知だけでなく、時間の感覚や、色の感じ方もゆがむ
傾向が知られる。ゆがみは、肥満が解消するにつれ、正常に戻るらしい。
原料に成功すると、「世界が違って見える」というが、脳が、本来の認知機
能を取り戻したための感じ方なのかもしれない。

 食の健康学より---権敬淑
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今こそ政府の出番
民間任せでは先が見えない分だけ収縮圧力が強まる。政府は一時的に需要を
追加して痛み止めを施しながら、一方で今後の需要拡大分野を描き、産業界
にビジョンを与えるのが望ましい。今回の景気悪化は、単なる循環的な過剰
が原因ではない。世界の金融危機により、断層的に需要が急減したことが大
きい。本を正せば日本の低金利、円安政策が欧米のバブルを醸成し、それを
背景に日本は輸出依存を倍増させた。だから政府の責任も大きい。
税金投入による企業救済には限界がある。政府に求められているのは、カネ
よりも知恵と指導力だ。日本の技術や特性を生かした将来の成長分野を青写
真で示し、精度やルールの制約を調整する指導力が必要になる。選挙戦略の
ためにカネや労力を浪費している場合ではない。

 経済気象台より---千
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その進むに与す。その退く与せず。
人とは、進歩をともにしよう。退歩はともにしないことだ。

交友についての大事な心構え。友情は励ましあうために使いたい。共犯のた
めに使いたくはない。とかく悪友のほうがおもしろいのだが---。

 論語一日一言より--村山孚
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日銀の政策対応
株価が下がり続ければ銀行の自己資本比率達成が困難となり、銀行の貸し出
し資産圧縮の圧力が増加する。しかし、今回決定された買い入れ予定額は1
兆円であり、前回と比べ規模が少なすぎると思われる。この種の政策は、日
銀単独で考えるべきではなく、政府の財政政策との絡みで考えていくべきだ
ろう。
ともあれ百年に一度の危機とも言われる中、出来ることを早く大胆に実行に
移してもらいたい。

 経済気象台より---QJ
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子、釣りして綱せず、弋して宿を射ず。
孔子は、魚釣りはしたが、一度に多くの魚をとるはえなわは使わなかった。
鳥を弓で射ることはあったが、巣こもりしている鳥は射ようとしなかった。

山菜取りを生業としている山の人たちは、決して根こそぎ採ったりはしない
。欲がないのではなく、ともに生きようと願うからだ。
「根こそぎ」的な発想は自分自身の生存も危うくしてしまう。

 論語一日一言より--村山孚
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平時の同盟追求する時
戦後の日米関係の中で、米国が世直し的な「変革」に大きく踏み出した時、
日本もほぼ同時にその理念的、政策的方向と共鳴させつつ経済、外交の新
機軸を打ち出した例がある。1960年代のケネディ政権のケインズ的上げ潮
戦略と池田内閣の「所得倍増・経済大国」路線、80年代のレーガン政権の
シュンペーター的革新戦略と中曽根内閣の「民活・国際国家」路線がそう
したれいである。
再び、そのような「変革」共鳴のフロンティアが広がっている。なのに、
日本はオバマ政権登場を含む国際環境の激変の中での世界の平和、安定、
秩序のための構想とそこでの日本の役割を十分、定め切れていない。
新たな時代が訪れた。しかし、その時代をつかめるか。日本に求められて
いるのは、何よりも歴史意識である。

 紙面より
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亡くしてありとなし、約しくして秦かなりとなす。難きかな、恒あること。
人はよく、ありもしないのにあるような顔をしたり、貧しいのに豊かなよう
なふりをするものだ。ありのままの変わらぬ態度でいるのは、難しいことだ。

とかく人間は見栄をはりたがる。ある意味では、それは進歩の原動力にもな
る。人に負けないという気持ちから、がんばらなければならないという励み
心がかきたてられることもあるからだ。
だが、概して言うと、見栄というものは役にたつどころか、自分自身をみじ
めにするだけである。それは劣等感の裏返しであり、自信のなさからきてい
るのだ。そんなことで心を動揺させるのはつまらない。自分は自分である。
どんな人だろうと世界に自分はひとりしかいない。自分だけしかもっていな
いものがあるはずだ。やたらと周囲に左右されない自己を確立したい。

 論語一日一言より--村山孚
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審議引き延ばしより論戦を
ひたすら延命を図る自民党政権を倒すには、両院協議会の制度的な欠陥を利
用してでも審議を引き延ばし、麻生政権を追い込もうとする民主党。
しかし、混乱する国会を目の当たりにして、「政治家は何をしているのかわ
からない」と感じた人は少なくないだろう」。
多くの人々が明日の暮らしに不安を抱いているときに、永田町だけが盛り上
がっているドタバタ劇は、政治全体への不信感を深めたに違いない。
永田町の日程闘争より、わかりやすい政策論争で挑むほうが共感を得られや
すいと思う。

 紙面より---園田耕司
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二三子、われをもって隠せりとなすか。われはなんじに隠すことなし。
諸君は、わたしが諸君に何か隠していると思っているようだ。わたしは何も
隠してなどいない。

中心となり、あるいは上に立つ者ほど、周囲の者は注目し、疑いの目をむけ
るものだ。それは必ずしも悪意からではなく、尊敬し敬愛するがために、自
分が無視されているのではないかという不安から出たものであることが多い
。「長」となつた者は、部下のこうした心理を理解して行動し発言する必要
がある。

 論語一日一言より--村山孚
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激減する輸出と今後
世界経済危機は深刻の度を深めており、我々はこの危機には相当の覚悟を持
って臨む必要がある。
企業としては、今後も旺盛な内需が期待できる新興国での販売を拡大し、各
国が景気対策の目玉としている環境・省エネ投資への対応や新製品・サービ
スによる内外需要喚起に全力をあげることである。
一方、政府は一刻も早く金融の安定化策と景気浮揚対策を実施し、また、社
会保障の充実などによって国民が安心して支出できるよう件名に努力するこ
とである。

 経済気象台より---創
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子、四つをもって教う。文・行・忠・信。
孔子の教育は四つの重点にもとづいて行われた。読書・実践・誠実・信義で
ある。

この四項目は孔子の行った教育の原点である。
孔子はこの四つによって、君子らしい人間を育てようとしたのである。

 論語一日一言より--村山孚
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金利は不安のバロメーター
金融資産を貨幣か、利子のつく債券や株などで持つのかの選択があり、先行
きが見えない「不確実性」があると、人々は流動性の高い貨幣を志向する。
金利は不安のバロメーターというわけだ。
つまり「流動性選好」が強まると皆が貨幣を持とうとする結果、投資に回る
金が減り需要が減退するという。
不安の強まりから、金利が下がっても、投資から生産→所得→消費の増加に
つながらない。貨幣で当面の安心を得ようとして逆に経済活動を縮小させる
「逆乗数効果」が起きる。
資本主義の原動力として、人々の「欲望」や企業家の「冒険心」「アニマル
スピリット」がいわれてきた。だがいま、「貨幣愛」で縮こまる経済をどう
脱却するのか。
中央銀行が中立性や自らの資産の健全性を損ねる危険を冒して信用収縮が起
きている金融の血管を広げても、投資が増えないのでは実体経済は動かない
。米国は大規模な財政出動で政府自らが需要喚起策に乗り出した。
翻って日本は、定額給付金や埋蔵金頼みの「社会保障の機能強化」で、消費
や投資は増えるのか。政策論議をすべて「政局」に結びつけようとする民主
党に新しい政策発想を託せるのか。不安を解消し、将来に希望をもてる政策
を世界とどう競い合うかだ。

 補助線より---西井秦之
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子どもにとって本当に大切なことは、人として抱きしめられる心地よさだ
こどもにとって本当に大切なことは、十分に愛される経験です。愛された経
験があれば、外でつらい思いをしても、耐えていける力となります。あるい
は相手につらい思いをさせるような、ひどいこともしないものです。かけが
えのない自分であることをしっかりと実感して育った子は、他の人のことも
尊重できる心を育んでいきます。
こともを愛するためには、お母さんにだけ努力を求めるのは酷だと思います
。例えば子どもを抱けないお母さんは、夫から抱かれていない場合が多いの
です。夫から心も体も優しく抱きとめてもらえない、話も聞いてもらえずに
苦しんでいる母親が少なくありません。夫婦関係もある種バーチャルになっ
てきているのでしょうか。素直に触れ合うことを避けている。子育て中の母
親は家の中へ閉じこめられて、夫との会話もままならない。自分が自分であ
ることを証明するのは、この子が立派に育ってくれることだけと思いつめ、
育児書と首っ引きになるような育児をしていたら、やはり楽しくなくなって
しまうのも、無理がないように思います。
お母さんの中には、子どもを抱くことは、甘えさせて、自立をさせなくする
と思っている人もいます。また、子どもは抱いてもらえないことについて「
私はもう大きいから」と我慢してしまいます。やっぱり、気持ちでなく頭で
考えてしまうんです。もっと自然になって----と思います。

 同朋新聞より
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ダボス会議の責任
ダボスは、規制緩和や民営化を推進して企業の利益を最大化する経済新自由
主義の発信の場だった。ダボスは拘束力のあるルールを決める場ではないが
、『知的責任は重大』だ。
金融界の指導者などが政治より市場を優先する主張を声高に述べ、それに多
くの参加者が同調し、メディアによって世界に発信された----そうして時代
のイデオロギーとして広まっていった。
例えば、リーマン・ブラザーズの破綻と法外な報酬で非難されるCEOのフ
ァルド氏など金融危機に責任のある人物の発言について、つい昨年まで喝采
を送っていた。
世界的企業のトップを中核にしたダボスはグローバル世界の課題を考えるの
に適切ではない。また、解決が必要なのは経済危機だけではない。食料危機
もある。危機の克服にはもっと多くの人の意見を取り入れるべきだ。

 紙面より
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子、怪、力、乱、神を語らず。
孔子は怪奇現象・暴力・秩序破壊・神、この四つのものに関しては論じよう
としなかった。

かれは宗教の開祖にはならなかった。また、理想は語ったが、革命家にはな
らなかった。

 論語一日一言より--村山孚
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不況脱出の道筋
米国は世界不況の震源地だが、人口はいまも大きく増え続けている。06年か
らの1年間では400万人以上増えた。単純計算だが、400万人が必要とする住
宅は、4人家族として100万戸。仮に1戸の新築に5千万円かかるとして、50兆
円の新規市場が潜在的にあることになる。この市場が顕在化すれば、景気回
復の原動力となるだろう。
国土の広い米国で、自動車は生活必需品。保有台数と耐用年数から考えると
、必然的に年間1500万台以上の買換え需要が発生する。1台300万円として、
その市場規模は年間45兆円以上にもなる。人口が増えて新しい購買層が生ま
れるところ、必ず景気は良くなる。
未来社会に対する理想とリーダーシップ。米国では頼もしいオバマ政権が誕
生した。きっと世界経済にも大きなプラス効果を与えることだろう。一方の
日本はどうか。定額給付金が消費拡大の原動力。そんな不況対策で解決する
ならば、これほど気楽な不況脱出の道筋はない。

 経済気象台より---樹
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三人行なえば必ずわが師を得。
多くの人と行動をともにしていれば、必ずそのなかから自分の学ぶべき師を
みつけることができる。

人間関係のなかで、人はいろいろな者を相手にしていかなければならない。
好ましい相手ばかりというわけにはいかない。いやな奴、悪い奴、苦手な奴
、すべて「反面教師」にしてしまえばいいのである。

 論語一日一言より--村山孚
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小沢代表がまたしても代表質問に立たなかった。
遅くとも秋までに必ずある総選挙に向けた2大政党の激突の、いわば号砲の
意味合いをもっていたはずだ。
この危機的な世界同時不況に際し、日本のかじ取りをゆだねるにふさわしい
リーダーは麻生首相なのか。両党首の真剣勝負を、ぜひ聞いてみたかった。
一方のエースが自らマウンドに上がろうとしないなら、政権交代への国民の
期待は広がるまい。
選挙応援の地方行脚にはあれほど熱心なのに、表舞台の国会論戦にはなぜこ
んなにも及び腰なのか。
これで総選挙に民主党が勝ち、小沢氏が首相になれば、国会答弁や外交交渉
は本当に大丈夫なのか。政策をつくり、実行していくためにも政治指導者の
発信力は大事な時代だ。
二番手に田中真紀子氏を立てたことにも意義がある。
田中氏は民主党の会派に入ってはいるが、無所属の議員だ。小泉元首相が外
相に就けたときに、人気目当てと批判したのは民主党だった。今度は、その
民主党が同じ轍を踏んでいる。
世論調査で支持が高まっているのは、相手の「敵失」によるところが大きい
。真正面から政策論争を仕掛ける構えなしに外野席から「早期解散」を叫ん
でも迫力を欠く。

 社説より
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われは生まれながらにして、これを知る者にあらず。
わたしだって、生まれながらにして何でも知っていたわけではない。

深い知識をもっている者、一芸に秀でた者、なにごとでもあれすぐれた才能
を発揮している者を見ると、現在の状態だけに目を奪われ、彼がそこに到達
するまでの過程は視野の外におきがちである。
もちろん、もって生まれた能力というものもあるだろうが、人の成長はそれ
だけで左右されるわけではない。

 論語一日一言より--村山孚
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世界経済成長最悪の0.5%
IMFが発表した今年の成長率は0.5%で「戦後最悪」の低成長にとどまり、
昨年11月時点の予測2.2%から急激に落ち込むとの見通しを発表した。
金融不安と経済危機の長期化で先進国を中心に同時不況が深刻化しており、
本格的な不良債権対策を促している。

 紙面より
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