2009年01月の記事


よくかめば脳が感じる?
食べ物が十分にないとき、食べ過ぎたたくないときは、とにかく、よくかめ
ば、脳が満腹を感じてくれる。
この仕組みは「脳内ヒスタミン神経系」と呼ばれている。かんで、味や食感
の刺激が口に広がると、脳内でヒスタミンが出る回路のスイッチが入る。
すると、食欲を抑える働きのホルモンのレプチンと同じような方向に働くと
考えられている。
この回路の活性化は、食欲関連の伝達物質に影響を与えるだけではない。内
臓脂肪を燃やすのにもいいらしい。かむ以外にも、カツオなどの青魚に多い
ヒスチジンをとることでも活性化されるという。
毎日の食事でよくかむのに最適な食材はご飯だ。「あごが疲れ過ぎず、長持
ちし、かむほどに味が変わる楽しみもある。コツは、一口を少なくして、ゆ
っくり味わうことだ。

 食の健康学より---権敬淑
コメント (0)

メディアに物申す
毎日非正規社員が何人失職したとの記事ばかりだ。
現の状況は、正社員のリストラの段階に突入しているというのに。
どの県が何人という細かい数字まで発表する必要があるのか。何とかいう先
生は、知る権利が何とかと言われるが。
もっと、上向きの話で紙面など飾れないものか。一度、明るい話を見つけ出
している人の話で紙面を飾ってほしいものだ。
下向きの話はもう十分だ。国民はますます、下向きになってしまう。
コメント (0)

外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
コメント (0)

2次補正 即執行に壁。
景気対策などに約5兆円の歳出を盛り込んだ国の08年度第2次補正予算が成
立したが、定額給付金など大半の予算はすぐに執行されない異例の事態とな
っている。給付金などの財源として特別会計の「埋蔵金」を流用する法案の
審議が野党の反対で進んでいないからだ。
定額給付金を「経済効果が薄い予算バラマキだ」と予算案から削除を求めた
のに対し、政府・与党は応じなかった。この影響で特例法案は衆院で可決さ
れたが、野党が過半数を握る参院では審議は進んでいない。野党が参院の採
決に応じれば、否決しても衆院で与党が再可決し成立するが、採決に応じな
い場合は憲法の規定で衆院の再可決は3月半ばになる。
本当に国民の7割が要らないといっているのだろうか。1万2千のお金を私
は直にでもほしいのであるが。

 紙面より
コメント (0)

老いのまさに至らんとするを知らず。
熱中のあまり、老いが迫っている身であることも気がつかないほどである。

老いは避けられない生理だが、精神の状態で左右される要素もきわめて大き
いのだ。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

高齢者雇用
100年に一度とも言われる危機に、多くの企業の足元が揺らいでいる。しか
も激しい円高で他国に比してわが国企業の人件費負担はさらに重くなった。
企業存続には人件費圧縮が避けられない事態である。その状況下で今年は昭
和24年生まれの人たちが60歳を迎える。
どの企業でも当面組織の合理化と管理職ポストの削減が避けられない。当人
に意気に感じて精一杯働いてもらうこと、同時に後進のモチベーションを落
とさぬこと、これを両立させねばならない。下手をすれば組織の活力をそい
でしまう。
高齢者雇用問題は解決していない。厳しい環境下にあってどこに落ち着くか
、本番はこれからである。

 経済気象台より----啄木鳥
コメント (0)

大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
コメント (0)

新たな物差し探る時
経営者の関心が短期的な成果に向けられ、ステークホルダー(利害関係者)と
呼ばれる従業員、顧客、取引先の中でも、米国流ともいえる株主利益を優先
する経営に傾きすぎた、という思いもある。
宴が終わってみれば、ウォールストリートの人々が考案した物差しは、彼ら
の都合のいいようにつくられていたことを改めて知らされた。時価会計は、
自ら「都合が悪くなったので」とルールの変更を言い出す始末だ。
企業は世界同時不況の最中にあって急激な需要減など緊急対応に追われてい
る。同時に、株主に偏りすぎた配分のバランスを見直し、企業を評価する新
たな物差しを探る時でもある。

 補助線より----多賀谷克彦
コメント (0)

五十もって学ぶも、易、大過なかるべし。
五十歳になってから学びはじめたとしても、そんなにひどい間違いはせずに
すむだろう。

年をとってから人生のあり方を考えだしても決して遅くはない。漠然と中年
を通過するよりは、そのほうが「大なる過失」の予防にはなるだろう。そこ
まで難しく考えず、「年をとってから知識や趣味の修得を始めても遅くはな
い」。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

混乱の責任は政治にあるが、同時に経済界、学界の責任もまた大だ。
その昔、日本は経済は一流、政治は三流といわれて、一流の経済が日本復活
の主役を果たした。
松下幸之助はよく「財界人は政治に手を出すべきではない」と語った。
財界人の本分は、自らの会社を繁栄させ、そこに働く人々を豊かにし、税金
を払うことで社会と国家に貢献することにある、というのだ。
自分の会社すら経営できない人に国の経営ができるはずもないのであって、
財界人はすべからく本分に帰るべきだ。学者もまたしかり。大学はいま、経
営危機にある。人材育成という本業にこそ力を入れるべきではないか。財界
、学界ともに本文に徹することこそが最良と心得るべきだ。

 経済気象台より----可軒
コメント (0)

一人ひとりが想像力を発揮して、人間らしい暮らし方の工夫をしよう。
指示されなくたって、しんどそうな人がいたら譲ってあげようと思うのは自
然の気持ちでしょう。自分が相手の立場なら、と考える想像力や、他者を気
づかう心のゆとりがだんだん失われてきてしまったのではないか。
私たちは経済効率ばかり追いかけて、ゆとりや真の豊かさの意味を見失って
きた。大量生産は多くのごみを生み出し、どこへ行くにも車を使う肉食生活
の果てにはメタボと生活習慣病が待っていました。大好きなエビが安く買え
る裏で、外国の自然を踏みつけにしているのだけれど、一生行くこともない
国の生態系の叫びなんか、気がつきません。便利になった結果、ますます忙
しく仕事に振り回されてしまう私たちって、本当に幸せなのか。
少し立ち止まって周りを見回してみる余裕を持ったほうがよさそうだ。

 大阪産業大・花田眞理子
コメント (0)

東証、見えない底
下落の要因の一つが、外為市場での円高ドル安基調だ。円相場はこのところ
頻繁に1㌦=90円を突破している。09年3月期決算で営業赤字に転じる見通し
となったソニーやトヨタ自動車など、円高が収益悪化につながる輸出型企業
の株価が大きく値を下げ、電機、機械などの銘柄も3~5%安となっている。
さらに、欧米を中心に金融機関の巨額の損失計上が止まらず、金融システム
不安も再燃している。日本銀行が実質経済成長率について09年度まで2年連
続でマイナスになるとの見通しを発表するなど、景気低迷の深刻さが株価下
落に追い打ちとなっている。
2010年3月期の業績も悪くなるとの見通しがはっきりしてくると、日経平均
が7000円を割り込む可能性もある。

 紙面より
コメント (0)

不義にして富みかつ貴きは、われにおいて浮雲のごとし。
不当な手段で手にした資産や地位は、わたしから見れば浮き雲のようなもの
である。

わたしたちは競争社会に生きている。競争があってこそ、個人も組織も活性
化し、発展する。だが、それは競争に勝つためには何をしてもよいというこ
とではない。競争にはおのずからルールがある。それを破れば失格である。
また、競争には歯止めが必要だ。それがないと暴走してしまう。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

オバマ氏の唱える「チェンジ」後は
日本が雇用と消費を増やすには、製造業への過剰な依存、米国頼みの輸出依
存を改めないといけない。輸出企業の収益が悪化するとの理由から、対ドル
だけを見て「円高反対」を唱える古い発想を捨てるべきだ。
むしろ貿易や金融などで、中国や韓国などアジア各国との関係を強化するこ
とが重要。アジアで造って域内で消費し、各国が潤う関係を築かなければな
らない。各国経済が冷え込めば、自国の経済を守ろうとして通貨の切り下げ
などの保護主義政策が出る。その結果、貿易が滞るなどして世界経済は一層
冷え込む恐れがあり、アジア各国との協力が欠かせない。

 紙面より---行天豊雄
コメント (0)

仁を求めて仁を得たり。また何をか怨みん。
仁を実践しようと決心して行動し、それが実現できたのだ。たとえ、そのた
めに不利益をこうむったとしても、なんで後悔などするものか。

ある目的をもって行動し、目的は果たしたが、そのために別の面で損をして
しまった。こういうことはよくある。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

日銀はGDPの成長率の見通しをマイナス2%に下方修正した。
物価の下落が景気の悪化につながり、さらに物価の下落につながる「デフレ
スパイラル」が起きるかどうかが最大のポイントだ、
また、企業が短期資金を調達するために発行するCPと、中小企業向けの貸
し出し債権などを裏付けにした資産担保CPを、今月末から3月末にかけて
計3兆円分買い切ることを決めた。

 紙面より
コメント (0)

寝不足が続くと、食欲が増して。太りやすくなる
満腹を脳に知らせて食欲を下げるホルモンであるレプチンの血液中の濃度が
低く、食欲を増す方向に働くホルモンのグレリンの濃度は高かった。
自覚的にも空腹を感じやすく、実際に、食欲の増加も認められた。
つまり、眠り足らないと、集中力や、日中の活動が鈍るだけでなく、脳が満
腹を感じづらくなり、食べ過ぎて、太ってしまう危険があるのだ。
別の研究でも、睡眠時間が短いと、肥満の指標となるBMIの値が高い傾向
があった。
食欲と睡眠は、視床下部に働く似たようなホルモンで調整されていることが
わかってきた。寝不足で体に無理がかかると、無理をした分を補おうと、関
連のホルモンが過剰に反応してバランスが崩れ、食行動にも影響する。
寝不足だと、血糖を下げるインスリンの働きも悪くなることがわかっている
。食欲が増し、肥満につながることと併せて、寝不足は、糖尿病を引き起こ
す、ひとつの要因かもしれない。

 食の健康学より---権敬淑
コメント (0)

米国再生の挑戦が始まる
中国、インドなどの台頭で、世界は多極化してきた。米国の影響力は相対的
に小さくならざるをえまい。ブッシュ時代の単独行動主義への決別は、時代
の必然でもある。
だが、米国が自信を喪失し、内向きになれば、世界の秩序は混迷する。傷つ
いたとはいえ、米国の軍事力、経済力は群を抜いた存在だ。民主主義や人権
尊重の考え方を広めてきたソフトパワーもある。
中東和平や北朝鮮、イランの核問題など、世界の安全は米国抜きでは語れな
い。これも公約の地球温暖化対策をはじめ、核廃絶などのグローバルな課題
も山積みしている。
オバマ氏は「対話と国際協調」という新しい旗を掲げた。世界が直面する待
ったなしの危機を打開するために、日本も世界も協力していきたい。

 社説より
コメント (0)

子、斉にありてしょうを聞く。三月、肉の味を知らず。
孔子は斉に滞在中、斉に伝わる伝統音楽を聞いたことがあるが、深い感銘を
受け、いらい数カ月のあいだ、うまい料理を食べても味が分からないほどで
あった。

魯にも残っていない周の伝統的な格調ある音楽が、孔子に深い感銘を与えた
。感動の心を失いたくないものだ。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

政治家の魅力
日本も米国も、議員が考えるのは、どうすれば次の選挙で当選できるかとい
うこと。米国を理想視する必要もないし、日本の政治だけがダメだと悲観す
ることもない。
麻生首相は軌道修正しても、素直な説明がない。その辺りに、政治家として
の魅力が感じられない理由がある。
一方の民主党、インターネットを駆使するオバマ流選挙は参考になるという
が、見習うべきは国民と向き合って説得する姿勢のはずなのに、ネットの活
用といった技術論に傾きすぎている。
衆院の解散・総選挙で政治を覆う霧が一気に晴れるわけではないが、それで
も総選挙の前後には様々なドラマが繰り広げられるはずだ。オバマ流をまね
る必要はないけれど、国民の前で政治家が人間としての魅力を競い合う。
そんな天下分け目の攻防を期待したい。

 政態拝見より---星 浩
コメント (0)

暴虎ひよう河、死して悔いなき者は、われ与にせず。
素手で虎に立ち向かったり、黄河を泳いで渡ろうとしたり、命知らずの者と
は一緒にやれない。

大軍を指揮するときに、だれと行動を共になさいますかと、弟子に聞かれた
ときの返事である。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

米再生の道にデフレの影
金融危機が雇用と消費を直撃し、米国は戦後最悪の不況に陥ったもようであ
る。
「総供給に対する総需要の減少」によって起こるデフレ不況で、「日本が90
年代に経験したL字形不況」に世界が陥るという。
2年ぐらいで底を打ち、10年ごろには回復の兆しが出るといった楽観予測が
目立つが、09年の先進国の成長率をプラスと予測していたIMFが昨年11月
にマイナスに変更したことを考えると、楽観論はうのみにできない。
米大学教授のポール・グルーマン氏は、オバマ米大統領は「政府だけが悪循
環を阻止できる」と、経済再生に向け2年間で8千億㌦規模の財政出動を予定
するが、「米国経済の浮揚には足りなさすぎる」というのだ。「このままで
は、7%を超す失業率が3年は続く」と分析し、失業者救済や医療保険の充実
などでもっと大規模な景気刺激策を探るように求めている。
将来の税負担増を危ぶむ声が出ているのはうなずけるが、それに遠慮して米
政府が大胆な財政出動をためらうとすれば、世界デフレの悪循環というシナ
リオも現実味を帯びてくる。オバマ氏と米国にとって、試練の時だ。

 補助線より---小此木潔
コメント (0)

富にして求むべくんば、執鞭の士といえども、われもまたこれをなさん。
正当な方法で手にはいる財産ならば、たとえどんな仕事だろうと自分は厭わ
ない。

道徳と金儲けが決して矛盾するものではなく、仁を行うにつけても富は必要
なものであり、ただ、非理非道なことをして富を得るのがよくないのだとい
う考え方である。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

北朝鮮問題、オバマ新政権への期待
単独行動ではなく国際協調による取り組み、硬軟織り交ぜた「スマートパワ
ー」のねばり強い外交を北朝鮮に対して貫いてほしい。日韓や中ロとの協調
を仕切り直しして、対話と圧力の効果を高めてもらいたい。
北朝鮮との交渉は核施設を使えなくする無能力化の段階で停滞している。だ
がプルトニウムの増産は抑えることができている。これを足場にまず、検証
方法の合意、無能力化と見返り支援の完了へ進む必要がある。弾道ミサイル
問題にも対処せねばならない。
新政権には日本人拉致問題にも積極的に協力してもらいたい。北朝鮮は日米
の離間を図ろうとするだろうが、拉致も核もミサイルも、という包括的な前
進へ日米の協調を強めたい。
北朝鮮も新政権の出方を注視している。難題打開への道筋をつけることがで
きるか。正念場の年になる。

 社説より
コメント (0)

子、喪ある者の側らに食すれば、いまだかって飽せざるなり。
孔子は、近親に不幸があった者と食事を共にするときは、決して腹いっぱい
は食べなかった。

葬礼は、故人をしのび、遺族をなぐさめるのが原点であるという当然のこと
を忘れてはなるまい。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

消費税の扱い
09年度から基礎年金の国庫負担を引き上げるが、財源が手当てできず、特別
会計の「埋蔵金」でしのぐことにした。高齢化が進めば医療・介護の費用も
かさむ。こうした福祉を支える財源が足りないのは明らかだ。
当面は財政面からも不況対策に全力をあげるべきだが、不況から脱出した暁
には、福祉を安定させるために、その費用を国民が増税で広く負担すること
は避けて通れない。
増税は福祉のために行うものだ。では、増税によって福祉をどのように整備
し維持するのか。肝心のその全体像も、まだ示されてはいない。

 社説より
コメント (0)

何もかも一緒くたはやめよ。
病院の赤字問題は、健全化法の焦点の一つだ。診療報酬の引き下げと医師や
看護師の不足で病院収支が急激に悪化し、それが連結実質赤字比率悪化の主
因た゜という自治体が非常に多い。これは国の政策の失敗だ。地域医療の崩
壊が病院財政の悪化を招き、健全化法の指標を悪くし、国の統制が強まり、
ますます地域の住民の健康が守れなくなるという悪循環に陥りかねない。
経営形態の見直しでは、直営はまずいという前提がおかしい。民営化などで
自治体本体から切り離されると、住民に対する自治体の責任は薄まる。
情報公開度が下がったり、住民の発言権や参画権が保障されなくなったりす
る恐れがある。公立と民間のバランスを考えることが必要だ。

 紙面より
コメント (0)

束脩を行なうより以上は、われいまだかつておしうることなくんばあらず。
干し肉一束だろうと持参して礼をつくした者なら、だれでもわたしは入門を
断ったことがない。

「束脩」は束ねた干し肉のことで、当時、軽い手みやげといったものだった
。一束の干し肉でも当時の庶民には手の届かないものであった。貴族しか教
えなかった孔子以前の教育法を考えると、相当な進歩であった。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

国会は「対決」より「結果」を
労働規制を緩和してきた責任を持つ政治が、あるべき姿に近づけるための議
論を始めたことは歓迎したい。
しかし、言いっぱなしで終わらないか。そんな不安をかき立てるのは昨年末
に野党が出した雇用対策4法案の記憶だ。対決姿勢を優先する自民・民主両
党幹部が「違い」を強調。否決されて何も残らなかった。
課題を短期・長期で整理し、与野党合意で一つずつ前に進めるべきだ。

 紙面より
コメント (0)

憤せずんば啓せず、ひせずんば発せず。
心がいっぱいになって吹き出すぐらいの熱意を持っていなければ、指導して
やらない。言いたいのに表現のすべを知らず、いらいらしているぐらいでな
ければ、教えてやらない。

孔子の教育方針である。
「憤」は出口がふさがってもやもやし、吹き出すぐらいになる状態をさす。
「ひ」は心にたまったものが吐き出せずにいらいらしている状態をさす。
「啓」も「発」も聞くという意味がある。つまり相手が悩み、苦しみ、ある
いは求める気持ちを持っていてこそ、扉を開いてやる効果があるというので
ある。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

世界経済危機
レーガン時代が、ジャパン・マネーを引き込むことで、双子の赤字をものと
もせず軍拡・減税を推進したように、ブッシュ時代は、チャイナ・マネーの
支えで二つの戦争と低金利政策に邁進した。中国は対米輸出で稼いだドルで
米国債を買う。それによって米国は経常収支赤字を補填し、低金利政策を続
ける。中国もまたバブルを踊ったのである。その米中談合バブルが崩壊した
。10年前のアジア経済危機の際、アジア通貨基金をめぐる日米間の"モデル
衝突"のような緊張が、今回も米国とアジアとの間で起こらない保証はない。
アジア経済危機では、米国モデルを範として国際通貨基金が各国に厳しい再
建策を課した。今回、米国モデルは揺らいでいる。米国モデルを指針に国内
経済社会改革を進めてきた政治勢力は、各国とも受け身に立たされている。
小泉改革勢力の後退がその一例である。おそらく世界の資本主義は多様化し
ていくだろう。複数のモデルの並立時代が訪れる可能性が強い。その中で共
通のルールをつくっていかざるを得ない。

 紙面より
コメント (0)

天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
95歳の今の私の希望です。

 95歳・私の証 あるがまま行く---日野原先生
コメント (0)

米国主導のグローバル化が挫折し、世界がビジョンを模索しつつある。
不況を緩和し、同時にこうした不安を避けるには、まず国際的で規模の大き
い協調策の樹立が求められる。グローバル・ニューディールだ。国連も旗を
振る「グリーンな新産業と雇用創出」や貧困救済を軸に、力を合わせること
である。日本は技術力を生かしてその推進役になるべきだ。
国内政策では、選挙目当ての公共事業や「ばらまき」に陥るのではなく、雇
用、福祉、医療、教育、環境などの切実な課題に応えなくてはならない。失
業対策をはじめとする社会的安全網の改善は格差是正に役立ち、消費を支え
る。一時しのぎに終わらせず「分厚い中間層に支えられた内需主導の新しい
経済を生み出す」という視野を持って大胆に取り組むことが必要だ。
米国主導のグローバル化が挫折し、世界がビジョンを模索しつつある。オバ
マ米次期大統領は「大きな政府でも小さな政府でもなく、機能本位の賢い政
府を目指す」と語っている。日本も危機の克服と同時に、生活本位の立場か
ら長期的な社会のあり方を考える時だ。民主主義の「質」が問われようとし
ている。

 紙面より
コメント (0)

道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ。
道の実現をめざし、徳を身につけ、仁にもとづき、芸を楽しむ。

「道」は目標である。リーダーたるものは第一に、戦略的な目標を明確にし
なければならない。
「徳」は人格のことだ。品性下劣では人々はついてこない。
「仁」は人間味である。人格が立派でも、温かみがなければ、やはり人はつ
いてこない。
「芸」は当時、礼・楽・射・御・書・数をさし、これを「六芸」といった。
今なら、幅広い教養を持ち、ゆとりを楽しめということになる。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (1)

日本の手本になってきた「米国流」の足元が揺らぐ
今月発足するオバマ政権のもとでは、金融機関の規制のあり方が焦点になる
のは必至だ。議会ではSECを始めとした監督・監視機関トップの責任追及
や機構改革、管轄権の見直しなどの議論も起きるだろう。
規制強化と規制緩和は振り子のように揺れ動く。バブルがはじけ、実体経済
にも被害が出ると金融規制は厳しくなり、景気がよくなると、規制緩和が求
められてきた。
今回の危機がなぜ、どのように起きたかは徹底的に解明するべきだ。それが
健全な市場の復活に向けた条件になる。そのうえで規制の再構築も必要だ。
だが、市場経済システムを採る以上、規制の振り子は今後も振れ続けるだろ
う。どの時代、どの国でもあてはまる「究極の正解」はないと考えた方がよ
い。

 紙面より
コメント (0)

甚だしいかな、わが衰えたるや。久しいかな、われまた夢に周公を見ず。
やれやれ、わたしも衰えたものだ。近頃は、さっぱり周公の夢を見ないよう
になってしまった。

孔子はいつも夢に見るほど尊敬していた。周公の夢を見なくなったという表
現で、わが精神の衰えを言い現したのである。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

対テロ戦争は恐怖を政治の道具にした。
恐怖というものは経済や社会にとってマイナスだ。恐怖は自由の敵なのだ。
人は恐怖心にとらけれているとき、個人の自由を制約する政策を受け入れて
しまう。ブッシュ政権が行ったのはまさにそれだ。対テロ戦争を強調して、
恐怖をあおり、恐怖心を政治の道具にした。
新政権の誕生で世界と米国の危機は克服される道が開けるのか。超大国を運
営する難しさは変わらない。米大統領は世界中に影響力を行使する立場に立
つ。小国を統治するように、控えめというわけにはいかない。ようは、その
影響力をどう使うのかだ。

 紙面より
コメント (0)

子の燕居、申申如たり、夭夭如たり。
くつろいでいるときの孔子は、なんのくったくもなく、のびのびしていた。

「燕居」は私生活でくつろいでいることだ。「申申」はニンベンをつければ
「伸伸」となり、のびのびを意味する。「夭夭」は「にこやか」とか「わか
わかしい」とかの意味に使われる。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

今年の円ドル相場は
今の90円前後の相場で落ち着くのか。予想は、オバマ次期大統領の金融・
経済対策に対する期待が強い中、目先、米国自動車大手3社の金融支援に注
目しつつ、やや円安ドルしっかりの動きとなろう。だが、日米両国の景気対
策次第でやはり大きくぶれることもあり、今年は75円~105円のレンジ
と予想する。
いずれにせよ米側は、オバマ次期大統領の政策が奏功するかにかかっている
。日本側は外需頼みの経済体質から、いまだ実現していない内需拡大路線へ
の転換に真剣に取り組まなければ、円高の恐怖から逃げられないと思う。

 経済気象台より---QJ
コメント (0)

これわが憂いなり。
私が心配なのはこのことだ。

孔子は「四憂」、つまり四つの心配として、
徳の修まらざる。
学の講ぜざる。
義を聞きて徒る能わざる。
不善の改むる能わざる。
をあげている。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

不況と保護主義
多くの雇用を抱かえる自動車産業を不況のさなかにつぶすことはできない。
各国がそう考えてもやむを得ない面はある。ただそこには、長い目で見れば
もっと大きな問題を生む要素があることも忘れてはならない。
自動車メーカーへの金融支援は輸出競争力を増すだろうから、輸出補助金の
ようなものといえる。輸出攻勢を受ける側の国も、国内メーカーへの補助や
関税引き上げといった対抗策に走りやすい。その応酬が、やがて保護主義の
うねりと化しかねないのだ。
1929年に米国で始まった大恐慌がまさにそうだった。大量の失業に苦しむ米
国が国内産業保護のために関税を引き上げると、それが欧州各国や周辺国へ
も飛び火した。
この連鎖により、結局はどの国も長く深刻な不況に突入し、世界大戦へとつ
ながる暗い時代の幕開けとなった。
「勝ち組」は生まれなかった。この失敗を繰り返し、内に引きこもった世界
経済にしてはならない。
世界景気の回復には数年はかかる。保護主義の台頭を食い止めるには、何よ
り首脳たちの強い意思が必要だ。

 社説より
コメント (0)

子どもにとって本当に大切なことは、人として抱きしめられる心地よさだ
こどもにとって本当に大切なことは、十分に愛される経験です。愛された経
験があれば、外でつらい思いをしても、耐えていける力となります。あるい
は相手につらい思いをさせるような、ひどいこともしないものです。かけが
えのない自分であることをしっかりと実感して育った子は、他の人のことも
尊重できる心を育んでいきます。
こともを愛するためには、お母さんにだけ努力を求めるのは酷だと思います
。例えば子どもを抱けないお母さんは、夫から抱かれていない場合が多いの
です。夫から心も体も優しく抱きとめてもらえない、話も聞いてもらえずに
苦しんでいる母親が少なくありません。夫婦関係もある種バーチャルになっ
てきているのでしょうか。素直に触れ合うことを避けている。子育て中の母
親は家の中へ閉じこめられて、夫との会話もままならない。自分が自分であ
ることを証明するのは、この子が立派に育ってくれることだけと思いつめ、
育児書と首っ引きになるような育児をしていたら、やはり楽しくなくなって
しまうのも、無理がないように思います。
お母さんの中には、子どもを抱くことは、甘えさせて、自立をさせなくする
と思っている人もいます。また、子どもは抱いてもらえないことについて「
私はもう大きいから」と我慢してしまいます。やっぱり、気持ちでなく頭で
考えてしまうんです。もっと自然になって----と思います。

 同朋新聞より
コメント (0)

与野党はその責任を果たすために、予算の早期成立を最優先に譲り合うことだ。
この国会の最大の使命は、何と言っても昨年来、急激に深刻化する景気と雇
用の危機の中で国民の生活をどう守っていくかにある。
政府が出す2次補正予算案には、中小企業への保証・貸出枠の拡大、09年度
当初予算案には財政出動による景気対策や非正規労働者への雇用保険適用な
どが盛られている。与野党の突っ張り合いで実現が遅れてしまうのは、何と
しても避けねばならない。
3月の年度末に向けて、企業の資金繰りはますます厳しくなる。それに間に
合わせるのは与野党の共通の責任だ。野党の側も、単に政府与党の足を引
っ張るだけでは済まされない。
その責任を果たすために、予算の成立が遅れていちばん困るのは国民なのだ
から、早期成立を最優先に譲り合うことだ。

 社説より
コメント (0)

ゆっくりと食べて食欲調節
「おいしい」と感じると、脳内では、至福感、多幸感を感じさせる「βエン
ドルフィン」などの伝達物質が出ることは知られている。やっかいなのは、
この快感は、くせになるだけでなく、「もっと食べよう」と思わせる、別の
脳内物質の分泌を促進する方向にも働くことだ。
本来は、体が受けつける食べ物で、食欲を増進させ、飢えないようにする本
能的な仕組みだが、簡単においしいものが手に入る現代では、快感に任せて
、毎食、満腹まで食べてしまうと、過食に陥りやすい。
早食いで、かつ、満腹まで食べる習慣がある人たちは、BMI値が高く、平
均的な摂取エネルギー量も多い傾向がある。早食いだと、脳内で満腹を感じ
る指令が出るまでに、より多くの量を食べてしまう。食べたい欲求にあらが
うのはなかなか難しいが、意識的にゆっくり食べることが、食欲のコントロ
ールにつながり、肥満を防ぐためにも大切だ。

 食の健康学より---権敬淑
コメント (0)

日米関係の新たな展開
急増する政府の借金は重い。近い将来借金の処理する必要に迫られることに
なる。そこではインフレ、債務不履行、そして債務免除の中での選択となる
だが米国に選択の余地はあまりない。
まず、インフレにはなりにくい。金融危機となり、最大にして最後の買い手
である米国の消費者が買い物しようにも借金ができなくなった。世界経済は
構造的な超供給能力を抱えてしまった。インフレどころか、デフレが懸念さ
れているくらいの状況にある。
次に、米政府が債務不履行、すなわち借金を踏み倒せるかというと、これも
難しい。多くの新興国は外貨準備として多額の米国債を保有している。米国
政府が債務不履行を起こすと、新興国の財布の中身が減少する。世界経済は
縮小し、ドル離れを引き起こして大混乱となることは避けられない。
残された手段は、債権国に対して米国の債務を免除してもらうことである。
そうなると、同盟関係にある日本が話しを持ちかけられる可能性が高い。
世界最大の純債権国であり、外貨準備として多額の米国債を保有しているこ
ともある。

 経済気象台より----岳
コメント (0)

けだし知らずしてこれを作る者あらん。われはこれなきなり。
どうもいいかげんな知識しかないのに創作しようとする者がいるようだが、
わたしにはそれができない。

新奇なものを作り出そうとする前にまず学ぶべきだ。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

総選挙の年、私たちも試されている。
政治の行方を最終的に決めるのは国民・有権者である。
二大政党制の下で選択肢は多くないかもしれないが、どちらかに軍配を上げ
られなければ政治に対する「国民の負託」は実現しない。そして政治のパワ
ーは強くならない。目先の対策だけでなく、中長期的なビジョンも冷静に評
価して判断する「眼力」を身につけなければならない。
間違いなく政治の大きな節目となる今年。

 紙面より
コメント (0)

黙してこれを識し、学びて厭わず、人をおしえて倦まず。われにおいて何かあらんや。
じっくりと考え、たゆむことなく学び、せっせと後進を教育する。そのくら
いのことなら、わたしにはできそうだ。

あわただしさのなかで、じっくり考えるということを忘れてはいないだろう
か。新たな知識を、たゆむことなく学びとろうとしているだろうか。
面倒くさがらずに、自分の得た知識や体験を後進に伝える努力をしているだ
ろうか。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

不安
政府が過去最大の一般会計総額88.5兆円の09年度予算案を閣議決定した。08
年度2次補正予算案も併せて、景気対策が目白押しだ。麻生首相は「世界で最
初に不況脱出を目指す」と語るが、自動車産業に代表されるように、国内経
済の落ち込みは激しい。国債発行を伴う積極的な財政出動は、将来に借金を
作る。景気浮揚につながらず、借金の支払いだけがどんどん増える。そんな
不安を抱くのは、私だけだろうか。

 紙面より
コメント (0)

述べて作らず。信じて古を好む。
わたしは先人の残したものを解釈するだけで、創造はしない。古いものは信
ずることができるし、しかも好きだからだ。

どんな創造でも、まったくゼロから生まれるものではなく、先人の残した種
子から発芽するものであり、いたずらに新奇なものを追うより、古いものを
徹底的に解明することによって新しいものを作り出すことができる。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

財政出動はムダを生みやすいと考えるのが経済学の常識。
オバマ氏は、経済危機を食い止めるために必要だとする声が広がる。
IMFは各国は国内総生産の2%分の景気刺激策を促した。主要国はそれに
近い規模の対策で足並みをそろえつつある。大恐慌時にもなかったことだ。
では、危機の先まで見通したときにはどうなのか。
太陽光発電など再生可能エネルギーへの投資で産業発展を促せとも説く。
だが、政府主導だと、バイオ燃料が食糧高騰を招いたように、経済のゆがみ
を生む。とする批判もある。政府支援の中身をめぐる論争は、今後も続きそ
うだ。

 紙面より
コメント (0)

己立たんと欲すれば人を立て、己達せんと欲すれば人を達せよ。
自分が出世したいと思ったら、まず人を出世させてやることだ。自分が栄達
を願うのだったら、まず人の栄達をはかってやるがいい。

人を押し退けて、われがちに乗り込もうとはしない。自分はちょつと身を引
いて、先に人を乗降させてやる。そうすると、そこに流れができる。すかさ
ずその流れに身をまかせると、楽々と乗り降りできる。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

この危機の意味を考え、次の時代への手ががりにしよう。
人々を豊かにするはずの自由の市場が、ときにひどい災禍をもたらす。
資本主義が本来もっているそうした不安定性が、金融規制を極限まで緩めた
ブッシュ政権の米国で暴発し、グローバル化した世界を瞬く間に巻き込んだ
。それがこの危機だ。
地球は一つの市場となり、お金、モノ、そしてITによる情報の流れが豊か
さと便利さをもたらした。
このグローバル化を牽引したのが米国だ。株主や投資家の利益を何より重視
する。働く人の暮らしや企業の責任よりも、お金を生み出す効率を優先する
。1970年代からレーガン革命を貫いて今日に至る「新自由主義」の考え方に
支えられた市場のあり方は、世界にも広がった。
それが行き着くとろまで行っての大破局だ。気づいてみれば膨大な数の米国
民が仕事や家を失い、社会の格差は広がり、国の象徴だった自動車をはじめ
、製造業は見る影もない。
人間や社会の調和よりも、利益をかせぎ出す市場そのものを大事にするシス
テムの一つの帰結である。
米国民は、市場原理主義と金融バブルで生じたゆがみを是正する役目をオバ
マ次期大統領に託し、彼と肩を組んで危機を乗り越えようとしている。
日本でも、今年の総選挙がそうした場になるだろうか。

 紙面より
コメント (0)

君子は急なるを周するも富めるを継がず。
君子は暮らしに困っている者を助けはするが、金持ちに金をやるような無駄
なことはしない。

見栄や義理のために無駄なことをするなという戒めである。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

繰り返される災害から学ぶ
災害が起こると、私はいつも自衛隊の存在について考えられます。自衛隊は、国内
だけでなく、世界のどこで災害が発生しても即時に救助活動をする国際災害救助隊
として、一刻も早く生まれ変わるべきだと思うのです。
自衛隊を軍隊として再編しようとする考えは、歴史の繰り返しから私たちが何も学
んでこなかったことを証明するようなものです。
戦争は人間の過ちによる最大の人災であり、それを繰り返さないためには、憲法9
条を死守し、自衛隊も国際救助に特化した存在に変えるべきなのです。
テロや戦争は、国家間や民族間の争いからだけでなく、富裕層と貧困層、あるいは
肉親同士の争いからも発生します。地上の人間はすべて兄弟姉妹であると、他者に
配慮するように一人ひとりが心がける社会が実現すれば、戦争を避けることも可能
なのです。私たち日本人こそ、そうした努力を率先して行なうべきではないでしょ
うか。

 96歳・私の証 あるがままに行くより----日野原先生
コメント (0)

天空に描く平和の円
私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。今の私にとっての「人生
百年の計」とは、私が抱いているビジョンを、次の時代、または次の次の世
代、つまり孫やひ孫たちにバトンタッチしていくことです。
保田氏は、戦争の惨めさ、誤った戦争から学んだ教訓を、戦争を知らない次
世代の子どもたちに伝えたいと思っています。今日の大人が作り上げられな
かった平和を、何とか次世代が実現できることを願っています。現在10歳の
子どもが60歳になった頃、世界に平和がもたらされるよう、今のうちに戦争
を知る私たちのビジョンを伝えなければならないのです。
私の父の好きだった英国のビクトリア朝のロバート・ブラウニングの作品に
次のような詩句があります。
 「地上ではかけた弧、
      天上では全き円」
私の今のビジョンは「天空に描く大きな平和の円」です。平和の実現は非常
に時間がかかる壮大な目標です。私の存命中には難しいのです。しかし、そ
の円の中の一つの弧でも実現させるために、私は今後も勇気ある行動を起こ
していきたいと思っています。
私のビジョンを果たすために、まずは100歳のバーを越えたい、というのが
95歳の今の私の希望です。

 95歳・私の証 あるがまま行く---日野原先生
コメント (0)

神の見えざる手
アダム・スミスは、各個人や企業が利益を追求すると、「神の見えざる手」
に導かれ、社会の公益が達成されると説いた。だが、金銭的な利益のみを追
求し、国境を越えて資金を動かす金融資本主義は、サブプライム問題で機能
不全に陥った。低所得者に高額なローンを組ませ、住宅や燃費の悪い大型車
を売るビジネスは行き詰まった。
「見えざる手」は消えたのか。そうではない。個人の利益に対する価値観が
変わったのだ。新しい消費者心理が「見えざる手」となって、企業や商品の
選別を始めた。

 経済気象台より---樹
コメント (0)

中庸の徳たるや、それ至れるかな。
「ほどほど」というのは、人間の生きる規範としてもっとも大事なことであ
る。

「中庸」とは、「中」は量的に過不足なく、空間的には右端でも左端でもな
いことであり、「庸」は平常ということである。つまり、何事も極端に走ら
ず、一方にかたよらず、バランスをとっていくのがよいということだ。安全
な生き方である。
ただし、これは維持管理にふさわしい発想であって、創業や改革には適さな
い。過去と訣別する行動は、バランス感覚よりも、極端な考え方から生まれ
ることが多い。平常な状態がくずれ、ある種のインパクトを与えられること
によって、変化が起こるのだ。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

この経済危機は、「米国の過剰消費頼み」の崩壊である。
米国の過剰消費が「是正」される、世界経済のシナリオは三つしかない。
第一は、米国経済の縮小とともに、世界経済が縮小均衡に陥る大恐慌のシナ
リオ。これは最悪である。
第二は、米国が大型の公共事業を連発して、国民の過剰消費の減った分を、
政府の「過剰投資」で補うシナリオ。オバマ政権下でしばらくは続くだろう
が、米政府の過剰投資が長期的に維持できないのはあきらかだ。
第三は、縮小する米経済に代わって、日本や、中印などの新興国が内需を増
やすシナリオ。中長期的に世界経済が発展するには、これがもっとも望まし
いが、各国の国内では、大きな痛みを伴う構造改革が必要となるだろう。
おそらく中長期的には第三のシナリオが実現して、世界経済は安定を取り戻
すことになると思われる。
しかし、当面の半年から1年は、世界経済は一種の「危篤」状態が続くかも
しれない。特に、米国と中国の急速な景気悪化を受けて、日本の景気は年明
け以降も急落する可能性がある。
世界各国は景気対策を矢継ぎ早に発動しているが、その効果が表れ、世界経
済が落ち着きを取り戻すには少なくとも数カ月から1年程度かかる。
日本としては、それまでの間、つまり、来年の3月の年度末を挟んだ前後数
カ月の間「非常時モード」で対応し、企業の連鎖倒産や極度の失業増などは
防がなければならない。

 けいざいノートより---小林慶一郎
コメント (0)

われ、否とするところのものあらば、天これを厭たん、天これを厭たん。
わたしに疚しいことがあれば、天が見捨てるだろう。天が見捨てるだろう。

「論語」に記録されている孔子の言葉を、すべて教訓と考えるのは誤解か思
い過ごしであって、このことばなどは、孔子がある行為を弟子に非難された
とき、あわてて弁解したものである。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

戦略ある改革を
欧米に押されて時価会計を導入し、欧米の流れに沿って緩和した。「わが国
だけは透明な会計を続ける」として、投資家を呼び込む手だってありうるの
に、検討の対象にもならなかった。歴史を無視し、戦略も持たない「改革」
なら、すぐにはげおちる。
いまやるべきは危機の火消しだ。しかし、同時に必要なのは、国の力を増す
ための危機後をにらんだ戦略だ。
米国発の金融危機は世界を激しく揺さぶった。「90年代の日本の危機ほどで
はない」「30年代の世界恐慌と比べることはない」。そんな楽観論を、暗い
現実が次々とけ散らす。日本にとっても対岸の火事ではなく、国を支えてき
た産業があっけなく傾いた。

 紙面より
コメント (0)