2008年12月の記事


外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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政治危機というリスク
急激な景気悪化に見舞われている日本はどうか。総額75兆円、真水12兆円の
景気対策も、選挙を見据えた与野党の睨み合いから、いつ国会を通り、いつ
どれくらいの効果が表れるのか、ほとんど見えない。「安心実現、生活防衛
」、「国民の生活が第一」というコピーは、看板倒れに終わっている。その
間にも、輸出や生産はかってない落ち込みとなり、派遣社員の解雇は続き、
消費者心理は急速に冷え込んでいる。
政治決断が危機を救う米国とは対照的に、日本では、政治危機が金融・経済
危機を深めるリスクが高まっている。

 経済気象台より--山人
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博く文を学びて、これを約するに礼をもってせば、またもって畔かざるべきか。
幅広い知識を身につけること、そして、「礼」ということを忘れないならば
、人間としての正道を踏み外すことはなかろう。

学問、知識だけでは、どんなに向上しようが、人間としては不完全である。
何らかの核となるもの、人間を人間らしくするためのバックボーンが必要な
のである。

 論語一日一言より--村山孚
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食の安全をいうなら
これまでの日本の農政と消費者の行動に投げかけられた問題である。はっき
りとしてきたことは、これほどまでにわれわれの日常生活に用いている食材
が海外へ依存していたかという事実である。品質に目をつぶっても安価だか
ら、輸入品を買うという生産者と消費者の行動が日本の農業を衰退させてき
たということを日本人として反省するべきであろう。
この際、必要なことは次の2点に絞られる。
第一に、農業を産業として育てることである。
具体的には片手間にやる農業でなく、真の農業の担い手を育成するべく政策
・制度を根本的に見直すべきである。生産性を上げるべく農地を集約させ、
農業への参入自由を保障し国際競争力を高めねばならない。
そして第二に、
消費者も職の安全をいうなら少し値段が高くても国産品を購入し、自給率50
%を目指し日本の農業を側面から支持する必要がある。選挙近しから、民主
党が農家の戸別所得補償を公約し、自民党がこれに負けじとバラマキ的な政
策を打ち出している。これらは、世の中のニーズからまったく離反している
といわざるを得ない。中核的農家を育てるというこれまでの国の政策が、全
くもとの木阿弥になるだけである。衆愚政治そのものといえる。

 経済気象台より----安曇野
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仁者はこれに告げて、井に仁ありというといえども、それこれに従わんや。
仁者は、だれかが「井戸に人が落ちているぞ」と叫びさえすれば、すぐ飛び
込んで助けますか。

弁舌の才は抜群で、よく言えば理論家だが、悪く言えば「口達者」だった。

 論語一日一言より--村山孚
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選挙前に明確な対立塾が必要
現在の日本は失業すると、最悪の場合、雇用保険の失業給付からも生活保護
からも漏れ、生存権すら失う。目先の景気対策だけではなく、雇用と社会保
障、公的扶助を政治の責任で回復させるというメッセージが必要だ。
米国はオバマ氏を次期大統領に選び、「小さな政府」と決別した。自民党も
景気悪化で、小さな政府志向の「小泉改革」の限界に直面している。政府予
算は社会保障に重点を置いて財政出動するという方向性は正しい。ただ、「
骨太の方針06」を大胆に見直すことはできず、新たな方向性を示すことがで
きない。
民主党は政策だけ見れば、セーフティーネットを充実させる「大きな政府」
志向にみえる。だが、財源は不明確で実現性には疑問符もつく。党内には「
小さな政府」志向の人たちもおり、軸も定まっていない。
政権交代をかけた総選挙を前に、対立軸をはっきりさせるべきだ。

 北大准教授---中島岳志
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こ、こならず。こならんや、こならんや。
ちかごろのこはむかしながらのこではなくなった。一体、これがこと言える
だろうか。

道具類は便利になったかわりに、昔のものがもっていた重みはなくなってし
まった。道具類だけでなく、服装、習慣、考え方、生き方、価値観---ありと
あらゆるものが変化していく。

 論語一日一言より--村山孚
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ソマリア沖の海賊対策に自衛隊派遣
海上自衛隊の派遣を可能にする新法案を来年3月までにまとめ、国会に提出
する方針を政府が固めた。政府が検討している新法はソマリア沖に限らず
海賊行為全般を自衛隊艦船が取り締まるための「一般法」。これまで国内法
にはなかった。「海賊罪」を新たに設け、日本人や日本の積荷を載せていな
い外国船への海賊行為も取り締まり対象とする。自衛隊による国際貢献の新
分野と位置づける考えだ。
海上警備行動は日本国民の生命や財産を守るのが目的で、外国商戦を覆う海
賊への対処はできない。自衛艦が日本船に並走して護衛するといった運用が
想定されている。

 紙面より
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がんの種類により、リスクを上げたり下げたりしているらしい。
前立腺がんはイヤだが、大腸がんリスクを下げ、脳卒中の危険も減らすらし
いのだから、乳製品をやみくもに避けるのはもったいない。未解明な点も多
いが、現段階では、こんな食べ方がいいように思える。
カルシウムが豊富な大豆製品や野菜をまず、たくさんとる。吸収を助けるビ
タミンDが多い魚や、適度な日射もいる。カリウムが多い果物も食べたい。
そのうえで、乳製品は牛乳なら1日にコップ1杯弱ほど飲む。
前立腺がんに関しては、確実ではないが、大豆製品や、トマトに多いリコピ
ンによる予防効果が期待されている。これらを多くとれば、牛乳によるリス
ク増を抑えつつ、利点を生かせるかもしれない。本当にバランスが肝心なの
だ。

 食の健康学より--田村建二
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将来の社会保障の全体像と消費税を含む税制抜本改革の道筋を示す「中期プログラム」が決まった。
今年度を含む3年以内の景気回復に向けた集中的な取り組みにより経済状況
を好転させる。
消費税を含む税制抜本改革を11年度より実施できるよう、必要な法制上の
措置をあらかじめ講じ、10年代半ばまでに段階的に行う。
とした。
政府は09年度からの基礎年金の国庫負担引き上げの財源に、特別会計から
の「埋蔵金」を充てる法案を通常国会に提出する方針だが、「安定財源」と
は言い難い。こうした点への野党からの批判を想定し、消費増税の道筋を示
す必要があると判断した。

 紙面より
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知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動。仁者は静なり。
たとえて言えば、知の人は倦み川を好み、仁の人は山を好む。知の人は動的
、仁の人は静的だ。

知は頭の働きであり、仁は心の働きだ。理性のほうが勝っている人もいれば
、情のほうが勝っている人もいる。それを、水と山にたとえたのはおもしろ
い。これで人の性格判断もできる。とのみち、これは人間を人間らしくする
車の両輪である。どちらが欠けても、不完全である。

 論語一日一言より--村山孚
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危機克服の戦略を競え--民主党もビジョンを
金融危機の新家地、米国では、オバマ次期大統領が危機脱出のための計画の
一環として、低酸素社会への競争力確保を打ち出した。10年間で1500億㌦を
、再生可能エネルギーの開発に投資する計画を掲げている。グリーン・ニュ
ーディールといわれるものだ。
1930年代、大恐慌を大規模ダムなどの公共事業で乗り切ろうとしたニューデ
ィール計画を手本にしたものだ。これによって500万人の雇用を作り出すとい
う。成功すれば、石油に頼らない21世紀型経済社会のモデルを米国が創造す
るかも知れない。
日本は、銀行破綻などが起きておらず、バブルの被害が少ないはずなのに、
こうした野心的な計画をなぜ打ち出せないのか。政治に自前のビジョンが乏
しいからだ。
その責任は与党だけにあるのではない。選挙で政権選択を競う民主党にも、
同じ重さを担って欲しい。
ビジョンの優劣を競って国民がそれを支持すれば、政権奪取後に、そのビジ
ョンに沿って予算を組み替えることもできる。
外需頼みの産業構造と、危機に対しばらまきしかできない政治を「チェンジ」
する。そんな日本版ニューディールを練り、選挙で示してほしい。

 社説より
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難きを先にして獲るを後にす。仁と謂うべし。
困難なことは人に先んじて引き受け、利益は人に後れて受ける。これが「仁
」ということである。

人を率いる者に欠くことができない心がけである。こうでなければ、人は決
してついてこないだろう。
昨今は残念ながら指導者の地位にありながら、なすべき自己規制をおろそか
にしている者が多くなった。

 論語一日一言より--村山孚
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米自動車産業の負の遺産
金融危機は引き金に過ぎず、構造的な問題が累積する。日米のシェアは接近
し労務費の差は開いたままだ。賃金や医療費負担などの待遇を時給に換算す
ると、GMは一人69㌦、フォードは71㌦とされ、トヨタの48㌦を大きく上回
る。
29年前に米販売シェア44.5%と磐石だった最大手GMまでも、資金繰り難に
あえぐ米自動車産業の危機。米国は、公的資金の投入に踏み切んだ。だが、
再建には様々な壁が立ちはだかる。
政府は09年末までに日本メーカーと競合できる水準まで労務費を引き下げを
促す。GM幹部は、今の水準のほぼ半分と明かす。退職者向け医療費負担も
半減を促す。海外勢との労務費の差はこうした退職者への支払いによる部分
が大きい。「歴史」のコストが交渉をしばる。
借金の圧縮も難関だ。

 紙面より
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鬼神を敬してこれを遠ざく、知と謂うべし。
祖先の霊や神々を大切にはするが、それに頼ろうとはしない。それがむ「知
」ということである。

「敬遠」はこれが出典である。敬いはするが、あまり近づくなというのがも
ともとの意味である。神仏を敬うことは結構なことである。だが、努力もせ
ずに神頼みをしても仕方がない。

 論語一日一言より--村山孚
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赤字に転落するのに、社長交代。
急成長を続けるトヨタは一人勝ちをいいことに、99年から07年度までで日産
自動車1社分を上回る台数を稼ぎ、年間45万台以上の生産台数を伸ばしてき
た。
だか、この急成長がいますべての面で裏目に出ている。その象徴は06年秋に
稼動した米テキサス工場。ダットラだけを作る専用工場だ。需要に応じて多
品種を少量生産するトヨタ生産方式に沿えば車種の入れ替えなどが柔軟にで
きるはずだが、操業停止に追い込まれ、給料と建設費負担を垂れ流し続けた
。世界首位に目がくらみ、原点をわすれていないか。
対策は、また、コスト削減を進めるという。

 紙面より
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中人以下は、もって上を語ぐべからざるなり。
水準以下の人間に高度な話をしても仕方がない。

この言葉は、「人に何か教える場合、その能力に応じて教えよ」という意味
と考えよう。

 論語一日一言より--村山孚
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再建の近道
日本を含む外国メーカーとの資本提携が、再建の近道ではないか。そのため
には、経営権を外国企業に譲渡し、役員報酬や従業員の給与、社会保障など
を、ゼロから見直す必要がある。資本参加する外国メーカーにも覚悟がいる
。収益の多くを米国に依存するメーカーは多い。直接支援するかは別として
、米自動車産業の発展に対する貢献のあり方が問われる。
米国市場の発展を優先的に享受できるのは、米国で生産する企業だが、それ
は外国企業であってもいい。逆に米国資本による再建にこだわるのなら、米
政府が支援策を上積みするべきだ。

 経済気象台より---窯
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これを知る者はこれを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず。
理解することは好きになるのに及ばない。好きになることは楽しむことに及
ばない。

なんの仕事であろうと、まず内容を理解してかかる必要があるわけだ。
ないようについて十分な理解がなければ、いたずらに骨を折るだけで、しか
も興味もわかず、成果はあがらない。まして、それが強制されたもので、し
かも内容の説明もされていないということになれば、これはもう最悪である
。理解してかかればハカがいく。だが理解するだけでは、なお積極性は出て
こない。好きになってこそ、能力がより大きく発揮できる。「好きこそ物の
上手なり」である。

 論語一日一言より--村山孚
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結局は公的資金による緊急融資
ブッシュ大統領が、公的資金による緊急融資を柱にした支援策を発表。
経済危機を和らげる金融救済法による支援枠を転用する。来年3月までの資
金繰りを確保し、今年中の破綻も懸念された自動車大手の危機はひとまず回
避される、との見方が強まっている。
政府支援の条件として、来年3月31日までに本格的な再建計画を策定すること
を求めた。リストラ策が不十分と政府が判断した場合は、メーカー側は融資
を返済する義務が生じる。また、日本の民事再生法にあたる破産法11条の申
請を求めるとしている。
国民負担を防ぐために
①政府は各社から優先株などの株式を取得する権利を得て、将来の売却益で
国庫収入を増やす。
②経営判断をゆがめる各社の報酬制度を見直し、ボーナスなどは削減させる。
③経営再建に必要なリストラ計画を提出させる。
などの制限を求める方針。

 紙面より
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人の生くるや直し。これなくして生くるは、幸いにして免るるなり。
人は本来、まっとうな生き方をするものだ。やがんだ生き方で永らえている
者もいるが、それはたまたまそうした巡り合わせになっただけである。

孔子は、人間の生は生まれつき善だとする「性善説」をとり、人間の生き方
も本来は「正直」なものだとしている。だが、現実には「曲」った生き方を
して、しかも「正直」生きている者よりも、恵まれた暮らしをしている者が
いる。いったい、そうした現実をどう考えたらよいのだろうか。

 論語一日一言より--村山孚
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社会保障費2200億円抑制は、健保支援金から財源に
政府が検討しているのは、財政難の健保支援などに使っている基金「特別保
健福祉事業資金」1.5兆円を廃止し、その中の約1400億円を一般会計に回す
案だ。
抑制幅を圧縮する。一般財源化する道路特定財源から約600億円を財源に回
すことを決めており、圧縮幅は2千億円となる。そのほか薬の後発品使用促
進による約200億円とあわせて、2200億円の抑制は事実上決着。

 紙面より
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カルシウム、乳製品からとった方が、脳卒中のリスクが減る
乳製品からのカルシウムを1日に136㍉グラム前後とっている人が脳卒中を
起こすリスクは、まったくとらない人と比べて31%低かった。乳製品以外か
らたくさんとっても、リスクは特に低くなってはいなかった。
カルシウムには、血圧を下げたり、血液が固まりやすくなるのを防いだりす
る働きがあり、これが脳卒中を防ぐらしい。なぜ乳製品か、詳しい理由はな
ぞだが、乳製品は吸収率が高いことが関係しているらしい。
摂取量が「多め」の人たちも、実際には1日に牛乳ならコップ半分程度強、
ヨーグルトならカップ一つくらいだという。乳製品には飽和脂肪酸が多いの
で適量なら脳出血を予防するが、あまりたくさんだと心臓病のリスクが高ま
るおそれがある。
乳製品は牛さんの恵みに感謝しつつ、日々、そこそことるのがよさそうだ。

 食の健康学より--田村建二
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日本の金融危機の影響---この危機意識は尋常でない。
サブプライム関連での損失は少ないが、株価が一気に半分になったことで自
己資本には大幅な目減りが生じ、貸し出し態度が急変し、企業の資本繰りに
支障を来たしている。
このような「加速要因」があることも考えて、事態を等身大に見て、あわて
過ぎないことが重要だろう。ドルの回収が一段落すればドルは再び過剰とな
り、円とユーロ、アジア通貨の関係はバランスのとれたものとなる可能性が
ある。同時に政府が進めようとしている金融支援の諸対策もかなり有効性が
あろう。また、早めに対応した日本は立ち上がりでも早めになる可能性があ
り、今回はコストカットだけではなく、社員との信頼関係に気を配る企業が
優位に立つことになろう。

 経済気象台より---瞬
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FRB、ゼロ金利政策を
日米の政策金利が逆転し、海外市場で円を買ってドルを売る動きが加速。
一方、株式市場はFRBの景気下支え姿勢を好感し、16日のダウ工業株平均
の終値が前日比359.61㌦高の8924.14㌦と急騰。米金融大手の株価が軒並み
前日比10%超も上昇し、ほぼ全面高となった。

 紙面より
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質、文に勝れば野、文、質に勝れば史、文質彬彬として然る後に君子なり。
内容は立派なのに、十分に表現しきれなければ、荒っぽい印象を与える。逆
に、表現が立派すぎて内容がそれほどでなければ、そらぞらしい感じを与え
る。人間の内容と表現とがほどよく調和していてこそ君子なのだ。

 論語一日一言より--村山孚
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世界同時不況の恐れ
内閣府の報告書で、2度の石油危機で世界経済を引っ張った米国の消費は今
回、早期回復が期待できず、当面は「エンジン不在」が続く可能性が高いと
している。新興国の国内総生産の合計は世界全体の2割ほどに過ぎず、米国
や欧州、日本が落ち込む分をすべて補うのは難しい。
米国は09年にマイナス成長となるものの、個人消費が持ち直しに向かうとみ
られる同年末には緩やかな景気回復軌道に乗るとの見方だ。だが、金融危機
の深刻化や、自動車産業での大型倒産などが回復の妨げとなる、といったリ
スクも大きいと指摘。欧州も09年はマイナス成長。中国も09年の成長率は8%
台に減速するとみている。

 紙面より
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あえて後れたるにあらず。馬進まざるなり。
わたしが自分から進んで殿軍をつとめたわけではないぞ。どうしても馬が走
らなかったので、後れてしまったのだ。

敗戦で退却するときの殿軍はたいへんな勇気を要し、その任務を無事果たし
たのは大手柄だ。だが、追いすがる敵をふりはらって最後に城門をくぐろう
とするとき、馬に鞭打ちながらこう言ったという。自分の手柄ではなく、馬
のせいにしたのだ。
手柄を誇り、目立ちたがる人間が多いなかで、これは異色である。また、謙
遜と見抜き、これをほめたのは、さすがに孔子である。

 論語一日一言より--村山孚
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考えられる緩和策は?
一つは、年0.3%から0.1%へのさらなる利下げだ。日銀総裁は慎重な姿勢だ
が、16日に米連邦準備制度理事会が追加利下げに踏み切るとみられており、
日米の金利差縮小が円高を促す影響が無視できなくなるかもしれない。
もう一つが、企業の資金繰りが支援の新たな手を打つことだ。民間銀行から
は、企業が短期の資金調達に用いるCPの買取を求める声が強い。

 紙面より
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行くに径に由らず
堂々と表通りを行くがよい。抜け道などさがさないことだ。

他と同じことをやっていたのでは勝ち抜けない。そこで、何とかして他人の
裏をかこうとする。
だが、長い目で見ると、果たして最後の勝利をしめるのはどちらだろう。

 論語一日一言より--村山孚
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日銀短観、景況感下げ幅過去2番目
日本経済の牽引役である大企業製造業のDIは5四半期連続で下がってマイ
ナス24になった。02年3月のマイナス38以来の低い水準。前回の9月調査から
21ポイント悪化し、74年の石油危機に次ぐ過去2番目の下げ幅となった。
国内景気が急激に後退している現状を裏付けている。
物価下落の兆候も出てきた。このところ上昇基調だった「販売価格判断」は
大企業製造業で「下落」が上回るマイナス4となり、7四半期ぶりにマイナ
スになった。

 紙面より
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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自動車メーカー大手の救済法案は廃案に
自動車救済法案への反対が根強いのは、世間相場からみれば恵まれた待遇の
GMなどの従業員に対するリストラが徹底されないのではないか、という不
信感がぬぐえないからだ。上院の協議が決裂したのも、賃金の大幅な引き下
げを盛り込んだ共和党の修正案を、労組みが拒んだのが原因だった。
こうした事情から、リストラを徹底させるには、日本の民事再生法に当たる
連邦破産法11条を適用し、いったんは破綻処理するしかない、という意見も
米国民の間では少なくない。
GMが破綻となれば、いや応なく賃金は切り下げられる。労組もそれを理解
していま賃金カットを受け入れ、救済法の復活に協力するべきだ。
GM破綻は金融危機を増幅すると米政府が判断して、金融救済法を適用して
当座の資金を融資し、救済・リストラ策を練り直すとの見方もある。
いずれにせよ米国の政府と議会は、世界経済への打撃を最小限に食い止める
よう万全をつくす責任がある。

 社説より
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君子の儒となれ、小人の儒となるなかれ。
君子らしい見識をもった学者になることだ。売名を考える小賢しい学者には
なるな。

「儒」はもともと「みやびやか」という意味で、孔子一門が礼法を重要な柱
としていたことから、孔子学派の人びとを「儒者」と言うようになったもの
だ。
目立ちたがるよりも、自分自身を充実させよう。

 論語一日一言より--村山孚
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6者協議、検証文書の取りまとめに失敗
来年1月に発足するオバマ次期政
権に引き継がれる降参が大きくなった。検証を巡る米朝対立は深く、合意文
書の早期とりまとめは困難。
米政府がとりまとめを目指していた検証合意については、北朝鮮は一貫して
拒否。退任間際の米ブッシュ政権は6者協議の枠組み維持を優先し、決裂回
避のために検証合意の先送りに応じた。

 紙面より
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人はその憂いに堪えず。回やその楽しみを改めず。
ほかの人は顔回のような貧しい暮らしには耐えられない。だが、顔回はそんな
暮らしをしていても、自分の信条に従うという楽しみを変えない。

顔回は、ただ貧乏暮らしを我慢し、無理に耐え忍んでいたのではない。かれ
には、住まいや衣食よりも、もっと関心の強いことがあったのだ。だから、
貧乏暮らしが気にならなかっただけである。いまや物は満ち溢れ、しかも、
欲求は果てしない。顔回のような堅苦しい「信条」でなくてもいい。せめて
自分の主体性、精神的な楽しみを見出そう。さもないと、ぜいたく病にふり
まわされるだけである。

 論語一日一言より--村山孚
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税制大綱、減税一色だ
政府・与党は、社会保障費2200億円の抑制幅を圧縮する財源として検討し
ていたたばこ税の引き上げを断念する方針を確認。大綱は過去最高水準の
住宅ローン減税など、政策減税一色で、来年度予算で小泉政権以来の財政規
律路線を維持するのは困難だ。

 紙面より
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いま、なんじは画れり。
おまえは、自分からダメだと思いこんでいるのだ。
人は自信をもつと、もっている力以上の力発揮する。逆に、自信を失うと、
できることまでできなくなってしまう。まして、自分で自分の限界を設定し
てしまったら、そこから出ることができないのである。「画る」とは限界を
設定することだ。

 論語一日一言より--村山孚
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「益虫」育てる発想を
社会には大きく分けて、役所と企業と、どちらからも独立した民間の非営利
組織という三つの組織がある。公益法人には役所が「ミニ特殊法人」として
つくった外郭団体もあるが、本来は「元祖NPO」とも呼ぶべき民間主導の
団体が主役だ。
問題は、公益法人を所管する各省庁に「元祖NPO」を育てようという意識
が欠落していたことだ。何が「公益」かを役所が決め、それに当てはまる団
体には税制優遇などの恩典を与えるという姿勢だった。
だから、カネもコネもない市民には公益法人の設立を認めない。国所管の財
団法人には最低3億円必要といわれた。設立を認めても、所管省庁の縦割り
を越えた活動を許さないなど規制で縛った。
00年に行政改革として改革が始まり、税金をむだにする天下り法人に批判
の矛先が向けられた。ただ、それは「害虫退治」の発想だ。社会に役立つ「
益虫」をどう育てるかという議論は少なかった。
12月からの新公益法人制度では、所管官庁の裁量制をなくした。その代わり
第三者機関の公益認定という新たなハードルが設けられた。小さな団体など
には厳しいようだ。
経済危機、環境悪化、超高齢化に直面する日本社会。「益虫」を増やして育
てることこそが重要なのだと思う。

 補助線より---辻 陽明
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その心、三月仁に違わざれば、その余はすなわち日月に至らんのみ。
3カ月間、仁にそむいたことを考えないようにしていれば、それが習慣化し、
いつまでも仁が心から離れないようになるだろう。

何ごとも、続けることが肝心だ。続けることによって習慣化し、「習い、性
となる」のである。習慣が第二の天性になるというわけである。それは、よ
いことであれ、悪いことであれ、同様なのだ。

 論語一日一言より--村山孚
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経済活性化のためにすべきことは
麻生氏が「解散」と言えば株価は上昇しよう。市場も国民もチェンジを求め
ているからだ。与党の大合唱に乗って、改革の原則維持と言いながら例外に
走る非効率な業界へのバラマキ政策はやめるべきである。
むしろ行政改革を加速すると言えば、人気も回復する。制度設計の相次ぐ失
敗から、この国の財政は破綻に向かい、年金・医療・介護・食の安全を含め
社会の崩壊も進んでいる。地方整備極と地方農政局の廃止や、消費者庁創設
、天下り廃止等々、国民が期待すし、経済も活性化するテーマには全く困ら
ない。

 経済気象台より---四知
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カルシウム摂取過多は効果なし
カルシウム摂取量と大腿骨頸部骨折の関係について海外調査を集めた解析が
出た。摂取量が1100㍉グラムを上回る女性と、500㍉グラムほどの女性とで、
骨折リスクはほとんど変わらなかった。
日本では最近、350㍉グラム未満の女性で骨折リスクが高いと報告された。
あまり少ないのはよくない。でも、多ければいいわけでもないらしい。
牛乳をたくさん飲むのはどうか。1日コップ2杯以上飲む女性と週に1杯以下
の女性を比べた米国の調査で、骨折リスクに差は無かった。
乳製品などが多い食習慣の人の方が、骨密度が高め。骨に必要なのはカルシ
ウムだけではない。カリウムやマグネシウム、ビタミンK、ビタミンDもい
る。これらは野菜や果物などに多い。「カルシウム単独の力は、実はそれほ
ど強くない。やせすぎや運動不足、お酒や塩分、たんぱく質の取り過ぎもよ
くない。骨を丈夫にするには、カルシウムだけに頼るわけにはいかない。

 食の健康学より--田村建二
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リストラの象徴として、トップ交代に進展する可能性もある。
オバマ氏も記者会見で「事態の緊急性が理解できず、厳しい経営決断をした
くなければ、去るべきだ」と述べ、留任には抜本的なリストラの実施が条件
になるとの考えを示した。
本格的な自動車業界の救済は来年1月20日に発足するオバマ次期政権のもと
で実施される見通しが強い。オバマ氏もビッグ3経営陣への批判を強めてお
り、「戦略的なミスを繰り返してきた」「必要な対策を実施してこなかった
」「時代の変化に対応できなかった」などと指摘した。
さらに、経営陣の巨額報酬についても「経営状態がはるかに良好な日本の競
争相手と比べてもかけ離れている」と大幅な削減が必要との考えを示した。
政府支援の条件としては「20年~30年前から実施すべきだった対策」への早
急な着手と、燃費改善など競争力アップを挙げた。議会を主導する民主党指
導部は、リストラや経営再建策の確実な実施を求める政府組織の発足などを
救済法案に盛り込む方針。しかし、共和党には救済に反対の議員が目立ち、
調整が長引いている。

 紙面より
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怒りを遷さず
怒りを他へ転嫁してはならない。

怒りを直接ぶつけることが出来ない場合、人は形を変えて爆発させるか、違
う相手に転嫁するか、とにかく、何とかして腹の虫をおさめようとするもの
だ。どんなにおとなしい人でも、こうしたことはよくあるはずだ。いや、お
となしい人ほど、がまんするから転嫁の度合いが激しい。怒りを内向させる
から、もやもやはなおひどくなる。

 論語一日一言より--村山孚
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脱ぎ捨てた「怒る宿命」
オバマ氏の勝利は、黒人を「怒り続ける宿命」から開放するきっかけとなる
かもしれない。それは、同時に白人を「人種差別の原罪」から開放すること
も意味する。投開票日に見た光景は、確かにそう予感されるものだった。
選挙戦を通じ、彼の生そのものが米国の歴史にたまる澱を少しずつ溶かして
いった。そして大統領選に勝利したことで、オバマ氏は人種間の壁に、ひと
つの大きなひびを入れた。そう、考えたい。
むろん、すべてはまだ始まりに過ぎない。だが、第44代大統領の就任で、米
国の歴史が二つに分けられることになるのは間違いないと思う。
オバマ前と、オバマ後に。

 紙面より---真鍋弘樹
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野菜や豆にも多いカルシウム
日本人がいま、平均的にとっているカルシウムは1日当たり546㍉グラム。
供給源は大半が牛乳やチーズといった乳製品だと思っていたが、実際には
全体の3割ぐらいでしかない。
魚介類からの量は48㍉グラムと、それほどでもない。以外に多かったのは野
菜類からで、96㍉グラム。1日摂取量の2割近くを占めていた。ホウレン草や
大根、キャベツなどが目立つ。野菜ジュースからは2㍉グラムしか取られて
おらず、貢献の度合いは低かった。
豆類も68㍉グラムと健闘していて、野菜類と合わせれば乳類からの摂取量に
並ぶ。同じ重さで比べると、木綿豆腐には牛乳とほぼ同じか、それ以上のカ
ルシウムがある。
大豆製品にはイソフラボンも含まれていて、運動とともに、閉経した女性の
骨密度低下を防ぐ役割が知られる。
牛乳を多く飲めばそれだけ骨は強くなると思っていた。最近、そうとは限ら
ないことがわかってきた。カルシウム不足はよくないが、多ければいいとい
うわけでもないらしい。

 食の健康学より--田村建二
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英中央銀行は政策金利を2.0%にすることを決めた。
世界恐慌時や40年代の第2次世界大戦中と同じ水準まで下がった。欧州中央
銀行も2.5%にかることを決めている。
大幅な利下げに踏み切ったのは、経済の急激な落ち込みを食い止めるのが狙
いだ。
英国は欧州主要国の中でも特に経済の落ち込みが顕著になっている。
主要国の政府が財政出動による景気刺激策を相次いで打ち出している。「大
きな危機には、大規模な対策が必要だ」とサルコジ仏大統領は演説し、自動
車産業支援を前面に打ち出した。景気対策が相次ぐなかで異論も出始めてい
る。

 紙面より
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犂牛の子、?くしてかつ角あらば、山川それこれを舎てんや。
つまらない役牛の子でも、美しい赤毛と立派な角があれば、山川の神々がそ
のままにはしておかず、みいだされて祭祀の役にたてられるだろう。

農耕用の牛にくらべて、祭祀の供物にされる牛は「高貴」だとう当時の常識
があり、それを前提としたたとえ話だ。
だれでも、能力さえあれば、チャンスは必ずやってくると信じて、努力した
いものだ。

 論語一日一言より--村山孚
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140万人の雇用を下支えする、新たな雇用対策をとのまとめた。
・契約満了前の派遣労働者を直接雇用した派遣先企業に、1人当たり100万円
を支給。
・雇用保険の非正規労働者の加入要件を緩和。失業手当の給付期間も拡充。
・「ふるさと雇用再生特別交付金」を拡充し、地域ごとに安定雇用を創出す
る。・「緊急雇用創出事業」を創設し、地方自治体が失業者らを対象に一時
的な雇用機会を創出する。
・社員寮を退去させられた離職者らに、住宅の入居初期費用を貸与。雇用促
進住宅も活用。
・福祉や介護分野で職業体験を行い、人材の参入を促す。
・内定取り消しについて企業への指導を徹底し、悪質な場合は社名を公表。
・内定を取り消された学生を雇用した企業に、中小企業は1人100万円、大企
業は50万円を支給。

 紙面より
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簡にいて簡を行なうは、すなわち大簡なることなからんや。
上に立つ者はゆったりした態度が必要である。しかし、することまでゆった
りしているのでは、ゆったりしすぎるというものだ。

古来、中国では、ゆったりした指導者が信頼される。いわゆる「大人」であ
る。日本でもその影響からか、「大もの」といわれるひとのタイプができて
いる。確かに、上に立つ者がコセコセしていたのでは、安心してついてゆけ
ない。場合によれば、指導者は表立って何もしないほうがいい。

 論語一日一言より--村山孚
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来年度予算方針を閣議で決定。
基本方針の骨子は
・シーリングを維持しつつ、状況に応じて果断な対応を機動的かつ弾力的に
行なう。
・消費税を含む税制抜本改革を速やかに開始し、経済状況をにらみつつ、20
10年代半ばまでに段階的に実行する。
・基礎年金国庫負担割合を2分の1への引き上げは、安定財源のあり方も含
め08年末までに結論を得る。
・道路特定財源は08年末までに結論を得て、09年度から一般財源化。1兆円を
地方の実情に応じて使用する新たな仕組みを作る。
首相はシーリングとの両立を強調するが、景気対策を優先するならシーリン
グを形だけ維持するのではなく、新たなルールを設けないと、ゆるんだタガ
を締め直すことは難しい。

 紙面より
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雍や南面せしむべし
冉雍ほどの者なら、天子や諸侯になってもおかしくない。

天子や諸侯は南面して座り、臣下は北面して座ることから、「南面」は高貴
な人をさす。
現代で言うなら、「序列や資格にこだわらない抜擢をせよ」という主張だ。

 論語一日一言より--村山孚
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「強い円」こそ日本の国益
麻生首相が『強い円』こそ、日本の国益である、と世界に向けて発信するこ
とだ。数年前、ブッシュ米大統領が『強いドル』が米国の国益だと表明した
ことに倣うのである。「円」ほど自国の通貨当局に踏みつぶされ、痛めつけ
られてきた通貨を寡聞にして知らない。やっと日の目を見るときがきた。
消費者の立場に立つと、自国通貨が強いということは、円の使い出が増すこ
とだ。少し前に120円で買っていた1㌦の品物を、今は95円で手に入れられる
。一方、生産者の立場に立つと、輸出するなら自国通貨が弱いほうが、安売
りができて商売がしやすい。しかし、それは円のお値打ちを低くして、ひい
ては日本の労働賃金の購買力をそぎ、消費を抑えることにつながる。
世界同時不況の不安の中での円高傾向は、円の実力が高まっていることを示
している。「強い円」を求めることが可能な時期にきている。

 経済気象台より---岳
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老者はこれを安んぜしめ、朋友はこれを信じしめ、少者はこれを懐かしめん
老人は安心され、友人には信頼され、若者には慕われる。そんな人間であり
たい。

孔子が語った自分の目指す人間像である。ごく自然に、温かく信頼される人
間の姿を示している。

 論語一日一言より--村山孚
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日米関係、「協力」を問われる内実
クリントン氏が国務長官に起用されたが、中国重視と見られがちなクリント
ン氏だが、「日本がパスされるという懸念は無い」と薮なか外務事務次官は
強調する。
日本は当面、「金融危機、テロとの戦い、地球温暖化の三つの分野」に力点
を置き、次期政権との協力関係を深めたい考えだ。
オバマ氏が重視するアフガニスタンでは日本がどう協力できるかの内実が問
われそうだ。だが、国会情勢から自衛隊派遣など人的貢献については困難な
状況。一方で資金面での協力や民間協力の必要性が増すとの見方が強い。
また温暖化対策でも米国は共通の排出量取引市場を目指し欧州と接近すると
の見方もあり、先行きは楽観できない。

 紙面より--稲田信司
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近年乳がんになる女性が増えた。
食生活や生活習慣の欧米化により、エストロゲンという女性ホルモンの分泌
が増加したことが原因という説が有力です。
乳がんになる人は30代から40代にかけて急増し、最もなりやすいのは40代後
半の女性といわれています。壮年期の女性ががんで亡くなる場合、一番多い
のが乳がんです。「閉経後は大丈夫」「50歳すぎたら乳がんにならない」と
いう説はあてになりません。一方、まだ20代の若い女性も安心は出来ません
。各自が早期発見法を身につけるべきです。月に1回は自分で乳房に指をあ
てて、しこりがあるかないかを調べる自己チェックをぜひともやってほしい
のです。
鏡の前で裸になって立ち、左右の乳房の位置や形に違いはないかを見たあと、
指先でしこりの有無をチェックするのです。生理が始まって1週間後の頃が最
適です。
病院など専門機関での定期検診は20代から受けても早すぎることはありませ
ん。超音波検査(エコー)か乳房のレントゲン撮影(マンモグラフィー)の
いずれかをできれば年に1回、少なくとも2年に1回はぜひ受けることを勧め
ます。
今のところ、よい予防法はないので、早期に発見することが最善の方法なの
です。
指ではしこりがわからないごく初期のものでも、X線や超音波の検査で発見
されることがあります。こうした初期乳がんは、早く治療すれば90%以上の
人が治癒しています。
昔の治療法では、乳房全体を切り取り、傷が残ることが多かったのですが、
今では乳房を保存する技術も進んでいます。
乳がんは早期発見が何より大切だということから、「乳房健康研究会」が結
成され、乳がんのことを知ってもらう活動をしています。
http://www.breastcare.jpです。

 95歳・私の証あるがまゝ行く----日野原先生
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21世紀型の文明生み出す過渡期か
20世紀の繁栄を支えてきた基盤が揺らいでいる。石油価格は今年、1バレル
=147㌦まで高騰。昨年の予測の2倍という不安定さだ。
大戦争もないのに、世界が一斉に打撃を受ける金融危機が起きた。貿易と金
融の自由こそ豊かさへの近道として仕組みを作ってきた。その一つの結果で
ある。
この100年で世界人口は約4倍になった。エネルギー消費と鉄の生産は15倍に
伸び、化学産業が肥料を大量生産して穀物生産は7倍になった。安い石油が
膨張を支えてきた。
現在の混乱や不安定は、同じ膨張が続かないことを示す。石油の限界と温暖
化が同時に近づいている。
生産や経済に節度ある規制を入れようとしても、簡単ではない。肝心の省エ
ネはどこまで進むのか。クルマ社会をどう変えるのか。燃料や食料をもてあ
そぶ投機をやめさせ、森林破壊など自由貿易によるゆがみをただせるのか。
そして「低炭素社会」は築けるのか。
今必要なのは、「2050年に私たちがつくりたい社会の姿」を描くこと。そこ
に向かう道を混乱の中に見つけることだ。

 紙面より---竹内敬二
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大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
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原油下落、いらだつ産油国
OPECの減産にもかかわらず下落が続くのは、金融市場の混乱で投機的な
資金が細っていることに加え、世界同時不況の様相が強まるなかで原油の需
要減が予測されているためだ。サウジの石油相は「原油の在庫が急速に積み
上がり始めている」と懸念を示す。別のOPEC幹部も「世界経済の先行き
は依然不透明のままだ」と影響を心配する。
原油価格の低迷が続けば、OPECは次回総会での減産を求める声はさらに
強まりそうだ。

 紙面より
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外からも敬意を持って「魅力ある国だ」と素直に思われるような日本創りを志向する]
ことは、目先の打開策を講ずる以上に重要な課題である
「魅力ある日本」を考えるとき、三つのポイントがあるように思う。
一つ目は、
長きにわたって日本人自身が培ってきた「日本の良さ」を再確認し、より
確かなものにすることである。世界に秀でた豊かな自然と調和した社会、
人々が法と制度を順守し秩序が維持された安定した社会、充実した社会保
障制度、不条理な格差の少ない社会などが挙げられよう。
二つ目は、
急激なグローバル化、情報化、市場化の波に適切に対応し、「安心、安全
、充実」した社会のシステムを構築していくことだ。急激な波は社会を合
理的で利便性の高いものに変えた。ITを使えばたいていの情報は即座に
入手でき、地道な苦労をすることなく欲しいものを手に入れるチャンスが
増大した。しかし、他方ではむきだしの成果主義、拝金主義、競争社会、
格差社会を生み出した。合理性や利便性を保ちつつ、1点目に挙げたよう
な社会をどう構築するか、これからの課題だと思う。
そのためにこそ、
三つ目に
「魅力ある日本人」をどう育て、日本に住む外国籍の人々とともに「魅力
ある地域社会」をどう創っていくのかという点が課題となる。
そこで最も大切にしたいのは「人間性」の育成だ。金があれば何でもでき
るといった風潮の「ホリエモン現象」、欲望むき出しの「メル友ネット」
の広がり、電車の優先席さえ老人に譲ろうとしない思いやりのなさ。
人間の「品格」が改めて問われる時代である。「国や郷土を愛する心」を
育てることはもちろん大切だが、それはまず「人を愛する心」があって初
めて成り立つ。そうした心を持っていれば、戦争被害の傷を今も感じてい
る相手国への「配慮」も自ずとなされていくだろう。

 早稲田大学教授・天児 慧
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ユーロ圏、景気後退
速報にると、独仏伊などユーロ圏の実質成長率は前期比マイナス0.2%だっ
た。同マイナス0.2%だった前期に続く2四半期連続のマイナス成長で、99年
の通貨統合以来、初めての景気後退入りが確認された。
欧州は米国のサブプライム問題に端を発した金融危機が波及し、不動産価格
の下落や急激な消費の冷え込み、失業率の上昇など、各国で実体経済への打
撃が深刻になっている。

 紙面より
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