2008年11月の記事


老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
コメント (0)

人材育成
わが国の製造業はこれまでにも幾多の難局に遭遇し、乗り越えてきた。寄せ
来る円高は特にきつかった。各企業が頑張って強くなるほど円高は進む。そ
れは避けることのできない、いわば必然である。だが死ぬわけにはいかない
。だから頑張る。そうやって異常なほど競争力をつけてきた。それを可能に
してきたのは他でもない各企業の人材、労をいとわずひたすら企業発展のた
めに尽くす勤勉な社員である。
今回の事態を受けて採用内定取り消しの動きが出ている。その時々で激しく
変動する場当たり的な採用策はその企業の将来に禍根を残す。わが国にあっ
ては「部下を育てるのは上司の役割」であった。上司はごく当然のように部
下を鍛え育てた。人が育ってこそ企業の将来はある。一時的にでも採用を抑
えれば必ず若手を育てる層が不在になる時が来る。そして育てられた経験の
無い人がいずれ上司になる時が来る。今でも年齢構成上の歪みから人材育成
が憂慮される企業は少なくない。わが国の最大の資源は人材である。
厳しい状況に向かう時こそ人が財産であることを思うべきである。そして人
の育つ土壌を次世代につなぐのは企業経営者の責任である。

 経済気象台より---啄木鳥
コメント (0)

般若心経とは
般若とはすばらしい知恵のこと。そして波羅密多とは六波羅密多、すなわち
自分よりも他人の救いを先にする「大乗の菩薩」という考え方による実践の
徳目です。
人間は生前の行いによって、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という6つ
の世界に生まれ変わります。人間よりも下に落ちるのを救うためには、布施
、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧という6つの修行をして、成
仏しなければなりません。
布施とは、僧にお経をあげてもらったときや寄付をする際に差し上げるお金
などの財物のことです。布施はお金に限りません。相手の不安をなくす、や
さしいまなざしや言葉などもあります。
持戒とは、戒を持つこと。これを十戒といい、具体的には十戒善を差します。
不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋
恚、不邪見。
忍辱とは、辛抱すること。
精進とは、一生懸命努力すること。
禅定とは、坐禅を組んでこころを落ち着けることです。
6つの修行をすると、智慧が出てきます。これが"般若"です。
仏様の場合、「智慧」と書きます。"知"の下の"日"は、宇宙の真理を指しま
す。
この6つのことを修行することを「六波羅密多行」といいます。こうするこ
とで自身が成仏する助けになります。
お仏壇に水、塗香(ずこう)=塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、
塗香入(ずこうい)れに入れて用います。小麦粉にも似た触感があり、少量を
手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。
花、線香、飯、ローソクの6品をお供えするのは、六波羅密多行を知らずに
亡くなったご先祖様に、6つの修行をすることで成仏できることを知らせる
ためです。
水は布施(感謝する気持ち)、塗香は持戒(よいことに励む)、花は忍辱
(怒りやすいこころを鎮める)、線香は精進(怠けごころをなくす)、飯は
禅定(こころを落ち着かせる)、ローソクは智慧(人間の悩めるこころを智
慧の光で明るくする)を表しています。これら6つをお供えすることを六種
供養といいます。お仏壇にお供えをして、お仏前でお経を唱えます。こうす
るこによってご先祖様が成仏できるのです。
コメント (0)

メタボは薬では治らない。医者ではなく、自分自身で治す病気だ。
メタボ対策は「食べ過ぎない」「運動する」の両立が大切だ。
普段運動する習慣のない高齢者にとっては「筋肉を適度に動かすウオーキン
グが一番」。メタボは歩行不足症候群。1日8千~1万歩ぐらい歩くのが望
ましい、とされる。歩幅は身長マイナス1㍍程度。170㌢なら1万歩で7キロと
いう計算になる。1日2千歩歩き最高血圧が140だった人が、約2倍の4千歩で
132、1万歩で129に下がった。こんな医学データーもある。
ただ、最初から1万歩あるこうなどと気張らなくてもいい。ウオーキングがそ
の昔「歩け歩け運動」と言われていたころは、みんな頑張って歩いていた。
しかし、日常生活の中で、今より1日プラス1千歩を目標に。1カ月歩くと身体
が軽くなり、血圧などの検査値もよくなります。1週間で計7千歩増えればメ
タボは治ります。
内臓脂肪を減らすのは、減量するのと同じことだ。だが、「単に食事のカロ
リーを減らすのとは違う。体重が減らなくても歩くから治っている人もいる
。歩くことでメタボが解消され、健康を取り戻すことが出来れば、本格的な
スポーツにも取り組むことができる。運動不足を解消するきっかけは、ウオ
ーキングだ。

 紙面より---若林幹生
コメント (0)

失業率とGDPの関係
雇用の下で経済の能力を過不足なく発揮して得られるGDPの差をGDPギ
ャップという。「オークンの法則」は、「失業率が1%幅大きくなるごとに
GDPギャップが2%幅拡大する」という内容で、米国の現実によく当ては
まる。
一方、政府が財政支出を増やすと、波及効果を含めたGDPの増加は財政支
出の増加分を上回ると考えられる。この比率を乗数といい、クルーグマン教
授は1.5%前後と想定。7%程度のGDPギャップを埋めるにはGDPの4%の
財政支出が必要とはじいている。米国の直近のGDPは14兆4千億㌦なので、
4%は約6千億㌦に相当する。

 紙面より
コメント (0)

オバマ氏の変革
共和党にはできなかった医療保険の拡大やミドルクラスへの手厚い支援など
で危機を克服し、米国を再びよみがえらせる、という政策。「億万長者を大
事にすれば富がほかの誰かにしたたり落ちるという政策は破綻した。底上げ
こそが必要なのだ」と、オバマ氏は繰り返した。これは福祉国家路線であり
、「新ニューディール」政策だ。
日本の「改革」を唱える政治家や政党が学ぶべきは、この「ボトムアップ」
政策への転換という中身であって、スタイルではない、とつくづく考えさせ
られた。
しかし、大恐慌以来の危機に挑むこの変革の前途は険しい。ルーズベルト大
統領の時代とは異なり、いまやグローバルな規模での「新ニューディール」
が必要だ。多極化時代の新たなグローバリゼーションの中、日本も福祉充実
を軸にボトムアップ改革で一翼を担うべき時代ではないか。

 補助線より---小此木潔
コメント (0)

已んぬるかな。われいまだよくその過ちを見て内に自ら訟むる者を見ざるなり
やれやれ、嘆かわしいことだ。自分で自分の過ちに気づき、自分を責めるこ
とのできる者を、私は見たことがない。

自分の過ちは認めにくいものだ。自尊心、うぬぼれ、あるいは自己防衛本能
が妨げとなって、過ちを認めようとする心に蓋をしてしまうのである。
この蓋を外すには相当な勇気がいる。勇気を出して心の蓋を外すことで、本
当の自信がつちかわれるのである。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

G20で、米国と欧州の考えの違いが明らかに
ブッシュ大統領は金融市場と世界経済について、金融機関の監督強化などの
改革は不可欠だが「政府による介入は万能薬ではない」と資本主義の利点を
強調し、過剰な規制に反対する考えを示した。
金融規制の一層の強化を求める欧州や米国内の野党民主党などを牽制する狙
いがある。「自由市場は天然資源の少ない日本を戦後復興させ、世界2位の
経済に成長させた」「自由市場の資本主義はアメリカンドリームへの近道」
などと指摘し、「繁栄への脅威は政府による過剰な市場関与だ」「過去の60
年間の成功をたった数カ月の危機でむしばむのは大変な間違いだ」と述べた
。金融市場の制度改革や監督強化などを盛り込んだ原則と対策づくりで合意
する見通しだ。

 紙面より
コメント (0)

繰り返される災害から学ぶ
災害が起こると、私はいつも自衛隊の存在について考えられます。自衛隊は、国内
だけでなく、世界のどこで災害が発生しても即時に救助活動をする国際災害救助隊
として、一刻も早く生まれ変わるべきだと思うのです。
自衛隊を軍隊として再編しようとする考えは、歴史の繰り返しから私たちが何も学
んでこなかったことを証明するようなものです。
戦争は人間の過ちによる最大の人災であり、それを繰り返さないためには、憲法9
条を死守し、自衛隊も国際救助に特化した存在に変えるべきなのです。
テロや戦争は、国家間や民族間の争いからだけでなく、富裕層と貧困層、あるいは
肉親同士の争いからも発生します。地上の人間はすべて兄弟姉妹であると、他者に
配慮するように一人ひとりが心がける社会が実現すれば、戦争を避けることも可能
なのです。私たち日本人こそ、そうした努力を率先して行なうべきではないでしょ
うか。

 96歳・私の証 あるがままに行くより----日野原先生
コメント (2)

日本は食料の半分以上を輸入に依存している。なぜここまで自給率が低下したのか。
輸入関税の引き下げにより、国産品の国内価格競争力が低下したことがまず
原因である。日本の農作物平均関税率は約12%であるのに対してスイス51%
、タイ35%、EU20%などと高い。もちろん日本にも米、乳製品、食肉など
の高関税品目もあるが、これらは輸入品目数の中でも非常に少ない。
二つ目は農業に対する補助金などの国内保護額が、他国と比べ必ずしも高く
ないことである。欧米の国内保護額は日本の数倍と言われている。つまり関
税と農業の国内保護が他国より低いことが、食料自給率の低下をもたらして
いる。
自給率低下に伴い様々な問題が生じている。日本の農業や農村の崩壊、食の
安全問題など。どうすれば自給率を上げられるのか。
問題解決は容易ではない。しかし、国内農業保護政策を見直し、日本の農業
を「儲かる」事業に変える。消費者もある程度高くても品質や安全性の高い
国産食料品を購入する意欲を持ち、食料品の内需を拡大する。また地方の特
産品や都市近郊農家は新鮮でおいしい特徴的な農産物を消費者にアピールし
、消費者と生産者の一体感を醸成することなどであろうか。

 経済気象台より--QJ
コメント (1)

近年乳がんになる女性が増えた。
食生活や生活習慣の欧米化により、エストロゲンという女性ホルモンの分泌
が増加したことが原因という説が有力です。
乳がんになる人は30代から40代にかけて急増し、最もなりやすいのは40代後
半の女性といわれています。壮年期の女性ががんで亡くなる場合、一番多い
のが乳がんです。「閉経後は大丈夫」「50歳すぎたら乳がんにならない」と
いう説はあてになりません。一方、まだ20代の若い女性も安心は出来ません
。各自が早期発見法を身につけるべきです。月に1回は自分で乳房に指をあ
てて、しこりがあるかないかを調べる自己チェックをぜひともやってほしい
のです。
鏡の前で裸になって立ち、左右の乳房の位置や形に違いはないかを見たあと、
指先でしこりの有無をチェックするのです。生理が始まって1週間後の頃が最
適です。
病院など専門機関での定期検診は20代から受けても早すぎることはありませ
ん。超音波検査(エコー)か乳房のレントゲン撮影(マンモグラフィー)の
いずれかをできれば年に1回、少なくとも2年に1回はぜひ受けることを勧め
ます。
今のところ、よい予防法はないので、早期に発見することが最善の方法なの
です。
指ではしこりがわからないごく初期のものでも、X線や超音波の検査で発見
されることがあります。こうした初期乳がんは、早く治療すれば90%以上の
人が治癒しています。
昔の治療法では、乳房全体を切り取り、傷が残ることが多かったのですが、
今では乳房を保存する技術も進んでいます。
乳がんは早期発見が何より大切だということから、「乳房健康研究会」が結
成され、乳がんのことを知ってもらう活動をしています。
http://www.breastcare.jpです。

 日野原先生
コメント (0)

主役は
10月の国内主要3市場で、外国人投資家は1兆円超の売り越しとなった。
東京証券所がまとめたデータは、下落相場の主因が、外国人投資家の売りだ
ったことを裏付けた。日本の市場なのに「主役」は「外国人」。
いびつな状況は、以前から指摘されてきた。今は緊急の市場安定化策が優先
されるべきだろう。だが、その後には、国内資金の呼び込み方も含めて、日
本の株式市場のあり方を議論し、再設計する必要がある。

 紙面より
コメント (0)

牛乳のカルシュウム=骨が強くなる?
カルシュウムは本当に骨にいいのか。
ある調査によると、女性では、カルシュウム摂取量が最もすくないグループ
の人が腰椎骨折を起こす危険性は最多グループの人の2.1倍だった。
国民健康・栄養調査によると、40~49歳の女性が食品から取る一日のカルシ
ュウム量は492㍉グラム。この年代の女性の食事摂取基準の600㍉グラムには
足りていない。
牛乳は100㌘に約110㍉グラムのカルシュウムを含む。コップ一杯の牛乳を飲
めば、1日に必要なカルシュウムの3分の1を取れる。カロリーや脂質が気にな
る人は加工乳でもいい。低脂肪乳は130㍉グラム、脱脂乳は100㍉グラムのカ
ルシュウムを含んでいるからだ。
骨のことを考えれば、腸のカルシュウム吸収を促進させるビタミンDも積極
的に取りたい。サケなどの魚類に多く含まれる。日光浴も血中のビタミンD
を増やすが、日光に当たる時間が短くなる冬場こそ食べ物から取ることが大
切だ。

 食の健康学より---宮島祐美
コメント (0)

評価益がバブルを加速した
現金化されていない評価益も利益に算入して、投資銀行などは配当や役員報
酬の原資を膨らました。リーマン・ブラザーズなどの高配当、経営者の高額
報酬はこうして生まれた面もある。
現金化されていない評価益を原資に配当、役員報酬を払うには資金を市場か
ら調達しなければならない。だが、この10年余り金融市場はカネ余りで、調
達はたやすかった。
評価益の膨張という「信用膨張」をテコに投資銀行などは資金をかき集めた
。時価会計は現代の錬金術を可能にし、バブルを膨らませる触媒の役割を演
じた。
会社のリスク情報を時価で評価し、開示することは投資家が正しく判断する
ために必要だ。だが、評価損益までも利益に算入しはじめたことが、ここ10
年の金融バブルを生み出した一因といえる。
時価評価による情報開示は続けるべきだが、金融商品の時価会計は見直すべ
きである。

 補助線より---安井孝之
コメント (0)

願わくば善に伐ることなく、労を施すことなからん。
善行をひけらかさず、労苦を人に押し付けない。そのような人間でありたい

現代は宣伝と省力の時代である。それ自体は悪いことではないが、度が過ぎ
てひずみを生じている。やたらに自分をひけらかす「自己宣伝」、いやなこ
と、面倒なことは他人におしつける「自己省力」実は根はひとつのものであ
り、やがては自分をだめにする。謙虚さと思いやり、それが自分を育ててく
れる。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

G20会議の声明
・金融危機は、先進国の金融規制・監督などの結果
・各国は格付け会社の適切な監督を確保
・金融産業のすべての部門を規制・監督の対象に
・実体経済への影響を懸念。あらゆる手段をとる。
・国際通貨基金や世界銀行の包括的改革
・金融安定化フォーラムの参加国拡大
・IMF・世銀の会合前にG20を開催
新興国の主張を反映した内容で、金融サミットに向け、意見調整が難航しそ
うだ。

 紙面より
コメント (0)

願わくば車馬衣きゅう、朋友と共にし、これをやぶるとも憾みなからん。
乗り物や着物も一緒に使い、破れようが壊れようが気にならない。そんな友
人関係を結びたいものです。

どんな友人関係でも、物や利害がからんでくるとおかしくなりがちだ。欲の
力は強い。そうした欲に左右されない友人関係ができたら、さぞいいだろう


 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

自動車危機--21世紀型へ構造転換を
今回の危機は、1929年からの世界恐慌と共通点が指摘される。
当時は
①金融収縮
②生産・雇用・所得など実体経済の収縮
③世界的な貿易収縮
という三つが、物価の下落を伴って連鎖的に進んだ。とくに農産物の価格暴
落や貿易の急減が連鎖を増幅した。
今回も同様の収縮スパイラルが働きつつある。そして、金融収縮を生産や雇
用の収縮へ波及させる主経路が自動車であることが明確になってきた。
思えば、恐慌後の第2次大戦を経て20世紀後半の経済をリードした産業は自
動車と電機だったろう。
しかし、先進国では車がすでに行き渡り、台数増はあまり望めまい。新興国
はこれからだが、環境面からの脱石油の要請と原油価格の上昇が、自動車産
業に構造転換を迫っている。
21世紀も自動車産業が世界をリードするかどうかは、新しい局面に適応する
自己変革力が鍵を握る。
人口減少の時代に入り、日本の主要な製造業は海外需要を狙わざるを得ない
。その課題は自動車と共通する。危機を大不況にしないためにも、それぞれ
に新しい道を切り開かなくてはならない。

 社説より
コメント (0)

怨みを匿してその人を友とするは、左丘明これを恥ず。丘もまたこれを恥ず
本心は憎んでいるのに、そしらぬ顔で友達づきあいをする。こういう態度を
左丘明は恥ずべきこととした。わたしも同感でる。

うわべをとりつくろうことに慣れすぎると、心が麻痺してしまう。現代生活
では「恥」と考えたほどの潔癖さを保つことは難しいが、社会生活が複雑に
なればなるほど、心の素直さ、素直さを失わないように努力することが必要
ではなかろうか。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

経済危機の行方
グローバル化が進んでくると、各国間で問題認識を共有しながら、お互いの
経済や政策へのピアプレッシャーを強めるしかない。結局、政策もグローバ
ル化に同質化してくるだろう。
今回も、ある国が預金を全額保護すると、他国も追随せざるを得なくなった。
銀行への公的資金注入も、横並びで実施しなければ、市場に狙われて株価が
急落する。もはや一国だけ「我、関せず」ではいられない。
同様に、政府や公的部門の役割も今後、標準化が進むのではないか。欧州の
ように、公的部門が雇用や社会保障でそこそこ力を発揮するモデルに収斂し
ていくような気がする。
となると、国民負担率は、従来の35%程度では無理が生じる。世界の中で特
定の国だけが「小さな政府」のままで、グローバル化に耐えられるのだろう
か、という問題だ。

 大和総研理事長・武藤敏郎
コメント (0)

大豆は乳がんのリスクを下げる
大豆には女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲン
の「大豆イソフラボン」が含まれることはよく知られている。乳がんの発症
には体内のエストロゲンが関係していると言われ、イソフラボンはこのエス
トロゲンが作用するのを抑えると期待されている。
厚労省の研究班によると40~59歳の女性2万1852人を対象に、大豆製品を食
べる量と乳がんの発生率を追跡調査した。みそ汁を飲む量が1日1杯以下の人
が乳がんになるリスクを1とすると、3杯以上飲む人の危険性は4割低かった。
大豆製品から換算した大豆イソフラボンの摂取量を比べても、摂取量が多い
人ほど乳がんの発生率は低かった。
一方、食品安全委員会が06年、大豆イソフラボンの過剰摂取はホルモンバラ
ンスを崩す恐れがあるとして、特定保健用食品として1日に取る量を「30㍉
グラムまで」とした。
栄養補助食品でイソフラボンだけを大量に取るのは勧められないが、大豆製
品を日常的に食べることは問題ない。

 食の健康学より----宮島裕美
コメント (0)

債権大国の経済学
米国に代わって日本が債権大国の地位についたが、今の日本がかっての英国
や米国のように豊かさを得られているかというと、その実感に乏しい。
債権大国の経済学では、「輸出は損失、輸入が利得」と理解されいる。すな
わち債権大国になると、生産者の保護育成から生活者の文化向上に政策変更
が行なわれる。生活者が消費や住宅投資を増やしてこそおカネが回り、経済
成長を牽引し、その結果豊かな生活が実現されるということだ。
日本経済はいまだに主役を代えておらず、「債権大国の経済学」を学ぶこと
が必要である。現状の経済学に従っていると、額に汗した日本の稼ぎを、期
せずして米国がありがたくごちそうになっている図柄から抜け出せない。

 経済気象台より---岳
コメント (0)

たれか微生高を直なりと謂う。
だれが微生高のことを素直な人物だと言ったのか。

動機は善意であるにしても、無理や作為は長続きしない。やはり、あるがま
まにふるまうのがよい。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

市場原理主義終焉の始まり。
今回の危機が世界大恐慌に匹敵する危機であることは確かだろう。この十年
余の間にも、アジア、韓国、日本と金融危機は次々に訪れているが、これら
は一国ないし地域単位の危機であった。現代人にとって未体験の危機が進行
している。
危機を回避するために予防的にも、事後的にも介入を行なうことが、アメリ
カ国内でも、国際的にも合意されている。日本のバブル崩壊後の迷走に比べ
て、アメリカ政府とFRBは素早く動いている。市場原理主義者が跋扈する
はずの国で、その哲学に反する行動が次々にとられている。これが日本なら
、学者の「神学論争」が生じて動きがとれなくなったことだろう。
アメリカはプラグマティズムが徹底しているのだろう。政府の肥大化が行き
過ぎた時に市場原理主義が登場し、市場の破綻が見え始めた時は介入も辞さ
ない。市場原理主義の終焉とは言いすぎだろうが、その始まり、と言っても
言い過ぎではないだろう。

 経済気象台より---龍
コメント (0)

伯夷・叔斉は旧悪を念わず。怨みここをもって希なり。
伯夷と叔斉は人の不正を見逃すことのできない非妥協的な性格だが、過去の
過ちは気にかけなかった。人の怨みをあまり受けなかったのは、このためで
ある。

孔子は人の過去をいつまでも追求したり、根に持ったりすることをたしなめ
たことばである。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

経済危機の行方
バブルの発生と崩壊の原因は、あくまで米国の金融に対する監督と規制のあ
り方に帰せられるべきだ。住宅投資を促進する税制や、政府系金融機関のロ
ーン保証といった政策にも問題があった。
米国の住宅ローンの仕組みの下では、住宅価格の下落が下落を呼ぶ悪循環に
なりやすい。ローン残高が1千万円で住宅の時価が800万円まで下がった場合
、日本では住宅を銀行に差し出しても200万円の返済義務が残るが、米国で
は、担保を渡せば、それ以上の返済義務はない。だから債務者は苦しくなる
と簡単に住宅を差し出す。
米国が金融緩和を続けたことは間違いだったのか。意見が分かれる。
一方、金融緩和で経済を底上げしようとしたこと自体に無理があったのでは
ないか、という見方もある。有効な投資先がない中での緩和は、必然的に住
宅バブルを招いたという指摘だ。

 アジア開発銀行総裁・黒田東彦
コメント (0)

帰らんか、帰らんか。
帰ろう、さあ帰ろう。

孔子のつぶやきである。故郷を想う気持ちがにじみでており、また独特な調
子をもっている。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

メッセージは
日本銀行がついに利下げに踏み切った。世界と協調して対策を進めるという
メッセージを打ち出せたことに、好感する声は多い。それでも、市場では「
金融危機の震源地となった米国で景気回復の兆しが見えないと、不安はぬぐ
いきれない」との見方も根強い。
その米国で4日、大統領選が投票日を迎える。次期大統領が経済対策につい
てどんなメッセージを打ち出せるかが、市場の安定化へ向けた次の正念場に
なる。

 紙面より
コメント (0)

米大統領選、今日投票だ
ブッシュ政権後の米国の行方を決める今回の選挙への関心は高い。米メディ
アによると、期日前投票のため各地で数時間待ちの長い列が出来ており、す
でに全体の3割が投票したとの見方もある。
4日に即日開票され、早ければ深夜までに大勢が判明する見通し。
最新の各種世論調査によると、支持率の全米の平均値はオバマ氏が51%で、
マケイン氏の44%を7ポイント上回っている。

 紙面より
コメント (0)

三たび思いて而る後に行なう。
三度考えてみる。その上で初めて実行する。

孔子はこの話を聞いて「再びせば可なり」二度考えれば十分だろう。
孔子は慎重な人であったが、慎重すぎることの弊害を知っていた。考えすぎ
ると実行できなくなってしまう。「下手な考え、休むに似たり」という日本
のことわざもある。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

世界標準=米国流という方程式がなり立たない時代が来た。
米国の一極支配が確立した90年代以降、世界経済は世界中からカネを集めて
は富を生む投資先にカネを回し、ひともうけしたウォール街に主導されてき
た。その十数年続いた経済構造が崩れそうだ。
金融危機は早晩、実体経済にも波及する。
米国中心に90年代から広がった経営は実力以上にお金を調達し、レバレッジ
を働かせて大もうけする経営手法だった。米国流の合理主義経営の限界で、
今後、企業が目指すのは「人間性の追及」である。
むやみに米国流の成果主義を導入した日本企業にも必ずしも業績向上につな
がらなかった会社は多い。
経済危機の後にどんな経済社会が訪れるかは見通せない。ただ、金もうけに
躍起になった合理主義経営からは再生の糸口は見えないかもしれない。かっ
ての日本的経営は欧米に比べ人間性を尊重する傾向が強かった。今後は合理
主義を超えていかねばならない。日本企業にはチャンスだ。

 読み解くより---安井孝之
コメント (1)

子どもにとって本当に大切なことは、人として抱きしめられる心地よさだ
こどもにとって本当に大切なことは、十分に愛される経験です。愛された経
験があれば、外でつらい思いをしても、耐えていける力となります。あるい
は相手につらい思いをさせるような、ひどいこともしないものです。かけが
えのない自分であることをしっかりと実感して育った子は、他の人のことも
尊重できる心を育んでいきます。
こともを愛するためには、お母さんにだけ努力を求めるのは酷だと思います
。例えば子どもを抱けないお母さんは、夫から抱かれていない場合が多いの
です。夫から心も体も優しく抱きとめてもらえない、話も聞いてもらえずに
苦しんでいる母親が少なくありません。夫婦関係もある種バーチャルになっ
てきているのでしょうか。素直に触れ合うことを避けている。子育て中の母
親は家の中へ閉じこめられて、夫との会話もままならない。自分が自分であ
ることを証明するのは、この子が立派に育ってくれることだけと思いつめ、
育児書と首っ引きになるような育児をしていたら、やはり楽しくなくなって
しまうのも、無理がないように思います。
お母さんの中には、子どもを抱くことは、甘えさせて、自立をさせなくする
と思っている人もいます。また、子どもは抱いてもらえないことについて「
私はもう大きいから」と我慢してしまいます。やっぱり、気持ちでなく頭で
考えてしまうんです。もっと自然になって----と思います。

 同朋新聞より
コメント (0)

経済危機の行方
1929年の大恐慌は、英国による世界経済の支配が崩れたことが原因の一つ
だった。その後やってきた米国支配は長く続いた。米国に対して、みんな
「ダイナミックで、何の問題もない」と信じていた。人々がそういう幻想を
抱いている限り、経済システムも機能する。米国は神のような存在だった。
その神話が崩れつつある。米国は次第に力を失っている。世界は一極でもな
く、実際は無極になりつつある。人々はいつか「神は存在しない」と気づく
。中国や日本が輸出国としてやってこられたのは、ある意味で米国の過剰消
費のおかげだ。米国は約8千億㌦もの貿易赤字を抱えている。米国が生産して
いるものといえばカネであり、腐った証券だ。にもかかわらず消費を続ける
のは反道徳的だ。しかし、3億人の消費者としての米国という事実があった。
そのシステムが行き詰まり、サブプライムローンという仕掛けが崩れ、米国
がもはや消費を続けられなくなった時、地球全体が構造的な需要不足に陥る
。その結果、米国とともに危機の影響を最も受けるのが中国だろう。中国の
経済システムは非常に脆弱な部分を抱えている。
中国の輸出総額は国内総生産の40%に相当する規模だ。これは日本や韓国を
まねた結果だ。明らかに不自然だ。輸出によって13億人を養おうとしても、
国際市場が回転しなくなったらどうするのか。このままでは中国は崩壊しか
ねない。

 経済危機の行方より---歴史学者:エマニュエル・トッド
コメント (0)

現実と幻想との境界で--千の風に、千の風になって
私のお墓の前で
 泣かないでください
 そこに私はいません
 眠ってなんかいません
 千の風に
 千の風になって
 あの大きな空を
 吹きわたっています

幼友だちの妻ががんで死去、その追悼文集に掲載された詩だったという。
元は英語の詩だった。アイルランド共和軍のテロで死んだ青年が遺書のよ
うに両親に託していたことをBBCが放送した。
9.11テロの翌年の追悼集会で、11歳の少女が朗読した。
映画監督H・ホークスの葬儀で俳優のJ・ウェインが朗読した。
だが、いつ、誰がつくった詩かがわからない。

これらの出来事の少し前、がんで闘病生活をしていた先輩記者を励ます会
を催した。そこでこんな話をした記憶がある。
「死んだらとりあえず、僕たちは煙や灰、骨になる。僕を形づくっていた
素粒子たちにとっても別離のときです。しかし、素粒子たちがいつか再会
を図ることがあっても、ふしぎではないでしょう。はるか遠い、永遠に近
い未来のことかもしれません。『僕』が再結集する日を夢想したりします

いま思えば、「煙になる」のは「風になる」のとほぼ同じことだろう。現
実と幻想とをつなぐのが「風」である。
そして死は現実と幻想との境界に起きる「何か」だ。

 コラムニスト・小池民男
コメント (0)

日銀、利下げ
日銀は金融政策決定会合で、短期金利の誘導目標を0.2%幅引き下げて0.3%
とすることを決めた。
ここで日本だけが利下げを見送れば、市場がさらに動揺する恐れがある。政
策手段が限られるなかで、今回の利下げは苦渋の決断といえる。
金融危機による世界経済の苦境は始まったばかりだ。かってゼロ金利や量的
緩和政策への逆戻りも、場合によってはやむを得ないかも知れない。
ただ、これから主要国がそろって超低金利になるとすれば、かってない事態
だ。世界の市場や景気にどんな影響を及ぼすのか、予測しがたい。変化を見
きわめ、柔軟に対応せねばならない。また、ゼロ金利や量的緩和以外に有効
な手段がないのか、日銀はいまいちど工夫をこらしてほしい。
過剰な金融緩和は副作用も伴う。日本の超低金利が世界的に投機資金の供給
源となり、金融危機を生む一因になったことも忘れてはならない。

 社説より
コメント (0)

三たび仕えて令尹となるも喜色なく、三たびこれを已めらるとも慍色なし。
三度、宰相に任じられても得意な顔はせず、三度、失脚してもいやな顔はし
ない。

どんな境遇にあっても平常心を失わないという生き方を示すことばである。
ちょっと調子がいいと有頂天になり、逆に少しでも落ち目になるとガッカリ
する、こういう態度では見も心ももたないばかりか、人々の侮蔑を招くので
ある。状況に流されない平常心の必要なことには変わりがない。

 論語一日一言より--村山孚
コメント (0)

衆院解散・総選挙は?
この緊急時に総選挙で1カ月もの空白をつくるわけにはいかない、という見
方もあるかもしれない。だが、政治の混迷と指導力に欠ける政権が続く方が
はるかに「空白」なのではあるまいか。
私見、(こう考えるのはメディアと民主党など野党のみで、多くの国民はメ
ディアが言っているのでそうなのかと思っているだけだ。)
こういう洗脳は止めるべきだ。
首相は、今回の対策を盛った第2次補正予算の成立を目指す構えだ。だとす
れば、解散は早くても年末、もしくは年明けになる。そこを逃がせば来年度
予算案の審議、東京都議選、主要国サミットなどの日程が続く。ずるずると
9月の任期満了選挙に至ってしまう可能性すら出てこよう。
補正予算は与野党で話し合い、早急に実施すべき緊急経済対策と、主張に隔
たりがある対策を仕分けし、前者の実現を急ぐ。後者についてはそれぞれマ
ニフェストに掲げ、総選挙で競い合うのだ。民主党はそのために協力すべき
だ。
 
 社説より
コメント (0)