成長・効率を最優先してきた結果、格差拡大などゆがみが生じ、それらへの対応が必要とのいけんも浮上している。
政府・与党内では消費税率の引き上げを視野に入れた政策論議が盛り上がり
つつある。
増税路線に理解を示す与謝野氏は上げ潮路線を「悪魔的」と断罪したが、欧
米諸国では標準的な1、2%のインフレ率を実現するように金融政策を運営し
、かつ2%超の成長率を目指すことは、断じて「悪魔的」ではない。実感に近
い名目成長率が低調な状況下で増税路線だけを採用すれば、約10年前の橋本
内閣当時のような景気悪化を招きかねない。国際的に見て租税負担率は低く、
増税余地はあるといえ、人口減少下のわが国にとって生産性向上や成長促進
も重要な課題であることを念頭に置くべきである。

 風を読むより---南 武志