行政当局には自らの責任の下に被害を最小限にとどめようとする使命感も、事件の再発を防ぐために仕事の仕方を自分たちで変えよう
その根源は官民挙げて作ってきた官尊民卑の風土にあって役所の驕りである
が、役所が自らの罪をあながうに国民の血税をもってする、という損害賠償
の構図にもその原因無しとはしない。賠償額がいかに多額になろうと当該役
所の職員には何の痛痒も与えない。民間企業であれば自分たちの商品やサー
ビスの不具合から顧客に迷惑をかけ多額の損害賠償金を支払えば、企業存続
すら危うくなる。当然責任ある人たちは首になり、新体制の下、幹部以下全
社員がボーナスを返上し、給与をカットして社の再建に取り組むだろう。
もちろん顧客の信頼回復のため業務品質の改善に総力を挙げる。
そういう意味では国が責任を認め損害賠償金を支払う際には、その件に関係
する役所の職員全員がボーナスを返上し、報酬をカットするというような仕
組みを国として導入したらどうか。そのことによって組織の責任というもの
が実感され、自らの価値観、行動様式を変革する必要性にも気付くのではな
いか。公務員制度その類の何らかの仕組みを織り込まない限り、役所の意識
の国民からの乖離はいささかも縮まらないだろう。ましてや国民本位の行政
などは程遠い。

 経済気象台より--啄木鳥