2002年05月の記事
2002 05/31 21:49
命ある限りの遊びか、W杯サッカー競技がきょう開幕す。
2002 05/30 21:19
仏縁という不思議あり。過去(すぎゆき)のまさめを問わずきょう僧に逢う
2002 05/30 21:19
いっせいに松葉ぼたんの花ひらく暑さとなりて戸を開けはなつ
2002 05/30 21:07
病みやすくなりきし老いの衰えは外観よりも身の内奥にあり
2002 05/27 22:07
熱に眠る一日(ひとひ)短し。カーテンを閉じに起きいで粥を作りぬ
2002 05/26 19:33
微熱ある日はベランダの花鉢の花ゆれ見ながら風にも肯づく
2002 05/25 21:25
りら花の香りたしかめ冷えてきし公園道をかへり来る午後
2002 05/24 21:12
雨やどりの軒出で来れば雷が空を脅してまた雨となる
2002 05/23 21:59
ほしきまま家居に過ごす、このひととき。思えば年月長くかかりき
2002 05/22 22:40
ときおりの咳をのこしてかぜ病癒えゆく夕べ 空明るめり
2002 05/21 23:01
八重さくら秀枝(ほつえ)にわずか咲きのこり余生のごとく夕映えに照る
2002 05/20 21:05
窓下を消防車が走りさいれんの音を聞きつつ微熱を眠る
2002 05/19 22:24
ふざけあう声をあげいし子ら去(い)にて 咳き込みてをり小雨の夕べ
2002 05/19 14:45
風邪をひき熱ある臥所にベランダの春をすぎゆく風音きこゆ
2002 05/17 21:12
川べりの一木のうらじろ緑木の中にきわだち清き葉を揺る
2002 05/16 17:31
吾が産みて育(おふ)せし二人の「子の贈り物」同時に着くなり。「古銭と押し花」。
2002 05/15 22:40
描かれて六十七年経し桜、紅茶の碗をひそと眺めむ。
2002 05/14 19:47
過ぎゆきを悔いぬと決めて老いにしが子へ為し難き悔いの多かり
2002 05/13 21:27
老い母に関わることのつづく日よ、心も体も眼(まなこ)も疲るる。
2002 05/12 19:51
あるがまま吾がきょうはあり「母の日」や。造花の埃を払いて過ごす
2002 05/11 20:01
山の端に白豪色の陽は輝りて渡りゆく雲の寄りくる夕べ
2002 05/10 20:24
老い母の尿臭まみれで眠るすがた。昔を思えば胸ひしがれぬ
2002 05/09 18:19
人しみな生あり死あり淋しめど、遅ざくら咲く札幌の街は、悲し。
2002 05/08 21:45
濃き色に山桜さく、窓の下。日にいくたびも見にいきてをり
2002 05/07 23:11
水たまに陽の反射して揺らぎいる光の踊り視つゝ寝入る昼
2002 05/06 16:59
不変とふ命の転変省みる、ことしの桜散りゆく木下に。
2002 05/05 23:55
端午菓子を土産に母を訪ね来し息子(こ)は青空を飛機で越えしか
2002 05/04 23:17
朝はやき雨曇りの日は年々を 硝子窓ふく 春ゆかん頃
2002 05/03 20:20
さくら木の苗を購い孫のなきわれの未来をいくばく補う
2002 05/02 23:25
野の原を走る兎をみしという娘(こ)は一日のあそび歓(よろこ)ぶ
2002 05/01 23:51
一木みな花の梢を揺すりゆく風音を聞く、声あるごとく