2002年05月の記事


サッカー開幕
命ある限りの遊びか、W杯サッカー競技がきょう開幕す。
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仏縁
仏縁という不思議あり。過去(すぎゆき)のまさめを問わずきょう僧に逢う
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松葉ぼたん
いっせいに松葉ぼたんの花ひらく暑さとなりて戸を開けはなつ
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老衰
病みやすくなりきし老いの衰えは外観よりも身の内奥にあり 
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短日
熱に眠る一日(ひとひ)短し。カーテンを閉じに起きいで粥を作りぬ
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肯定
微熱ある日はベランダの花鉢の花ゆれ見ながら風にも肯づく
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リラ冷え
りら花の香りたしかめ冷えてきし公園道をかへり来る午後
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雨やどりの軒出で来れば雷が空を脅してまた雨となる
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家居
ほしきまま家居に過ごす、このひととき。思えば年月長くかかりき
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かぜ病
ときおりの咳をのこしてかぜ病癒えゆく夕べ 空明るめり
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余生
八重さくら秀枝(ほつえ)にわずか咲きのこり余生のごとく夕映えに照る
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微熱
窓下を消防車が走りさいれんの音を聞きつつ微熱を眠る
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咳き込み
ふざけあう声をあげいし子ら去(い)にて 咳き込みてをり小雨の夕べ
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風音
風邪をひき熱ある臥所にベランダの春をすぎゆく風音きこゆ
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裏白の木
川べりの一木のうらじろ緑木の中にきわだち清き葉を揺る
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贈り物
吾が産みて育(おふ)せし二人の「子の贈り物」同時に着くなり。「古銭と押し花」。
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紅茶碗
描かれて六十七年経し桜、紅茶の碗をひそと眺めむ。
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悔い
過ぎゆきを悔いぬと決めて老いにしが子へ為し難き悔いの多かり
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疲れ
老い母に関わることのつづく日よ、心も体も眼(まなこ)も疲るる。
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あるがまま
あるがまま吾がきょうはあり「母の日」や。造花の埃を払いて過ごす
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びゃくごう色
山の端に白豪色の陽は輝りて渡りゆく雲の寄りくる夕べ
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尿臭
老い母の尿臭まみれで眠るすがた。昔を思えば胸ひしがれぬ
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遅ざくら
人しみな生あり死あり淋しめど、遅ざくら咲く札幌の街は、悲し。
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窓の下
濃き色に山桜さく、窓の下。日にいくたびも見にいきてをり
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昼寝
水たまに陽の反射して揺らぎいる光の踊り視つゝ寝入る昼
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不変の命
不変とふ命の転変省みる、ことしの桜散りゆく木下に。
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端午の日
端午菓子を土産に母を訪ね来し息子(こ)は青空を飛機で越えしか
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窓拭き
朝はやき雨曇りの日は年々を 硝子窓ふく 春ゆかん頃
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未来
さくら木の苗を購い孫のなきわれの未来をいくばく補う
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野兎
野の原を走る兎をみしという娘(こ)は一日のあそび歓(よろこ)ぶ
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花の声
一木みな花の梢を揺すりゆく風音を聞く、声あるごとく
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