2002年04月の記事
2002 04/30 22:23
思い出を象(かたち)にするという写真、帽子を失くする日も笑いをり
2002 04/29 19:23
いつまでの命か知らね。春宵の無韻にひそと、春を悲しむ
2002 04/28 19:04
雪しろの激(たぎ)つ流れがダム入る国際スキー場でひねもす遊ぶ
2002 04/27 19:33
いくつもの青紫の花つけてエゾエンゴサク咲く木漏れ日のなか
2002 04/26 20:41
風やみし狭きベランダ、花鉢の芽生えは昼の光にかがやく
2002 04/25 20:38
街路樹のさくら咲きそめ梢より薄桃色のはなびら揺らぐ
2002 04/24 21:33
歳月を隔ちて会へど馴れ親しむ古友達は話の尽きざり
2002 04/23 20:52
吹く風のつめたき昼を咲き初めし桜は枝ごと撓なひて揺るる
2002 04/22 20:38
さくら花ひらく日となり老母(はは)を訪ふ。道の草生もととのい萌ゆる
2002 04/21 20:44
季を違えず吹く風ありて札幌の砂塵に眼を痛め帰り来(く)
2002 04/20 20:36
見下ろしに北アルプスや八甲田山越えつつ飛機で帰り来る札幌
2002 04/19 22:56
いずれなる仏の顔も誰かしらに似ておわします。旅の終わりに
2002 04/18 19:51
昔(いにしへ)の南北上皇同座せし金剛寺に川音をきく
2002 04/17 23:02
雨の夜の大阪夜景見下ろしつゝわが誕生日、子と食事せむ
2002 04/16 20:50
かって住む外つ国人の家のなか階段手すりをなぞりて偲ぶ
2002 04/15 20:39
しゃくなげも牡丹の花もしろ藤も今を盛りに咲く当麻寺
2002 04/14 20:28
枳の花咲く垣に自転車をとめて歩けり梅田界隈
2002 04/13 22:22
不動像に水をかけ終え歩きゆく道頓堀は人の混み合う
2002 04/12 19:33
大阪の夕映えみつつ古き世の西方浄土の祈りをおもう
2002 04/11 23:47
身の弱る臥所の覚めが子の傍へにありて安堵の眠りを思う
2002 04/10 20:58
はなびらを頭に肩に淡くのせ人の行き交う仁和寺の昼
2002 04/09 21:47
はかな恋。八重の桜は陽に透きて露天神の境内に散る
2002 04/08 22:51
散りいそぐ花びら道を踏み分けてみたび訪ぬるみ吉野の山
2002 04/07 21:12
放射状に地下街おおき大阪の春夜おぼろに迷い歩めり
2002 04/06 20:41
老杉のみどりに囲まれ鞍馬寺シャガもさくらも清く咲きをり
2002 04/05 23:32
ホームレスにはせめての夢かさくら咲く大阪城の公園に寝て
2002 04/04 21:44
テイッシュの箱をまくらに居眠れる日差しやさしき黒猫の午後
2002 04/03 20:53
花時のはなを見ずして寝ておれば諦めやすき老いのすべなさ
2002 04/02 21:41
音もなく桜はなびら散りかかり我が身を包む。醍醐寺の道
2002 04/02 00:00
大阪の春の暮れ道あたたかく 昔(いにしえ)偲ぶ。寺の石塀
2002 04/01 00:06
さくら咲く大阪の街懐かしき。雨後の舗装路すがしくありて