2002年04月の記事


写真
思い出を象(かたち)にするという写真、帽子を失くする日も笑いをり
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春宵
いつまでの命か知らね。春宵の無韻にひそと、春を悲しむ
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春山スキー
雪しろの激(たぎ)つ流れがダム入る国際スキー場でひねもす遊ぶ
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エゾエンゴサク
いくつもの青紫の花つけてエゾエンゴサク咲く木漏れ日のなか
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芽生え
風やみし狭きベランダ、花鉢の芽生えは昼の光にかがやく
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揺らぐ
街路樹のさくら咲きそめ梢より薄桃色のはなびら揺らぐ
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古友達
歳月を隔ちて会へど馴れ親しむ古友達は話の尽きざり
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北のさくら
吹く風のつめたき昼を咲き初めし桜は枝ごと撓なひて揺るる
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開花宣言
さくら花ひらく日となり老母(はは)を訪ふ。道の草生もととのい萌ゆる
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砂塵
季を違えず吹く風ありて札幌の砂塵に眼を痛め帰り来(く)
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帰札
見下ろしに北アルプスや八甲田山越えつつ飛機で帰り来る札幌
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仏の顔
いずれなる仏の顔も誰かしらに似ておわします。旅の終わりに
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金剛寺
昔(いにしへ)の南北上皇同座せし金剛寺に川音をきく
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誕生日
雨の夜の大阪夜景見下ろしつゝわが誕生日、子と食事せむ
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神戸異人館
かって住む外つ国人の家のなか階段手すりをなぞりて偲ぶ 
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当麻寺
しゃくなげも牡丹の花もしろ藤も今を盛りに咲く当麻寺
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からたち
枳の花咲く垣に自転車をとめて歩けり梅田界隈
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道頓堀
不動像に水をかけ終え歩きゆく道頓堀は人の混み合う
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西方浄土
大阪の夕映えみつつ古き世の西方浄土の祈りをおもう
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安堵
身の弱る臥所の覚めが子の傍へにありて安堵の眠りを思う
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御室桜
はなびらを頭に肩に淡くのせ人の行き交う仁和寺の昼
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露天神
はかな恋。八重の桜は陽に透きて露天神の境内に散る
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吉野山
散りいそぐ花びら道を踏み分けてみたび訪ぬるみ吉野の山
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地下街
放射状に地下街おおき大阪の春夜おぼろに迷い歩めり
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鞍馬山
老杉のみどりに囲まれ鞍馬寺シャガもさくらも清く咲きをり
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ホームレスの夢
ホームレスにはせめての夢かさくら咲く大阪城の公園に寝て
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黒猫
テイッシュの箱をまくらに居眠れる日差しやさしき黒猫の午後
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諦め
花時のはなを見ずして寝ておれば諦めやすき老いのすべなさ
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醍醐寺
音もなく桜はなびら散りかかり我が身を包む。醍醐寺の道
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石塀
大阪の春の暮れ道あたたかく 昔(いにしえ)偲ぶ。寺の石塀
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大阪
さくら咲く大阪の街懐かしき。雨後の舗装路すがしくありて
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