2002年02月の記事


番の鴨
如月の十℃は珍しき、去年の番鴨 川に戻り来。
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割る音
割る音の楽しくあるか、道氷の融けるを砕く人の出でいて
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宿り木
山おくの冬のやどりぎ陽をうけて、高き梢に鳥を待ちをり
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遊び
誘われる遊びのごとく雪山の晴れゝばスキーに出でたつ山頂
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身の影
あさの陽のさす部屋なかに坐りいて身の影つくる光りを分けあう
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水平線
冬海に雪ふりしきり境目の水平線もおぼろとなれり
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若木の末
思いみる若木の樺の末は身の現実(うつつ)になくて淋しむ冬山
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眺め
家いでゝ眺むる山あり川のありわが半世紀を越えて住む札幌
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路傍の雪
雨ふりし路傍はたちまち黒ずみし雪のあらわにいできて虚し
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陽射し
窓内に桃色カクタス咲きつぎて陽射しのつよさ増してきし日々
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風音
冬山の裸木に風吹き こもりいし音の荒まじ 枝を揺るがせて
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段差
ヒーティングのあるなし道の境目に水の溜まりて段差できをり
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駅の雑沓
見送りし息子夫婦の手を振りし駅の雑沓さむき夕ぐれ
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歌集
音信の絶えて久しき知人より老いふかまれる歌集の届く
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粉雪
きさらぎの粉雪がやがて粒霰にかわりゆく道、ひといろにあり
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バレンタインデー
口中に含みしチョコの型とけて、バレンタインデーを雪の降りくる
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読書
立春のすぎて寒さの戻る昼、途切れぬ読書のつづきを楽しむ
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新しき雪
雪まつり今日で終われり。音もなく、また新しき雪の降りきぬ
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陽ざし
ベランダの窓より椅子に差しこむ陽の立春すぎて卓に輝く
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氷彫刻
白鳥の首の細さを灯は照らし氷彫刻ならび立つススキノ
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動きあるもの
降りてくる雪と語るか、動きあるものは沈黙などなきがごと 
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華やぎ
雪像のライトアップに照らされて夜を華やぐ雪の降りくる
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低きへ
絶え間なく低きへ流れる街川の暗き夕べを疲れて渡る
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暖かき夜
裏道を歩みて来れば 暖き夜に雪どけの しずくする音
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写真
父親の代わりと鼻に髭をつけ子を叱りいし若き日の写真
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年豆
節分の鬼を払へば 食べきれぬ己が年豆拾い 笑むなり
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暖気
街角に雪どけ水の溜まりいて、手袋をせずに昼道ゆくも
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ヤン衆言葉
松前の浜に育ちし友と遭ふ。老いてヤン衆言葉を気取らぬ
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