2002年02月の記事
2002 02/28 22:21
如月の十℃は珍しき、去年の番鴨 川に戻り来。
2002 02/27 22:29
割る音の楽しくあるか、道氷の融けるを砕く人の出でいて
2002 02/27 12:07
山おくの冬のやどりぎ陽をうけて、高き梢に鳥を待ちをり
2002 02/26 23:43
誘われる遊びのごとく雪山の晴れゝばスキーに出でたつ山頂
2002 02/25 22:34
あさの陽のさす部屋なかに坐りいて身の影つくる光りを分けあう
2002 02/24 23:26
冬海に雪ふりしきり境目の水平線もおぼろとなれり
2002 02/23 19:39
思いみる若木の樺の末は身の現実(うつつ)になくて淋しむ冬山
2002 02/22 20:05
家いでゝ眺むる山あり川のありわが半世紀を越えて住む札幌
2002 02/22 20:02
雨ふりし路傍はたちまち黒ずみし雪のあらわにいできて虚し
2002 02/20 23:09
窓内に桃色カクタス咲きつぎて陽射しのつよさ増してきし日々
2002 02/20 11:23
冬山の裸木に風吹き こもりいし音の荒まじ 枝を揺るがせて
2002 02/18 22:35
ヒーティングのあるなし道の境目に水の溜まりて段差できをり
2002 02/17 23:46
見送りし息子夫婦の手を振りし駅の雑沓さむき夕ぐれ
2002 02/16 23:51
音信の絶えて久しき知人より老いふかまれる歌集の届く
2002 02/15 22:30
きさらぎの粉雪がやがて粒霰にかわりゆく道、ひといろにあり
2002 02/14 22:19
口中に含みしチョコの型とけて、バレンタインデーを雪の降りくる
2002 02/12 18:25
立春のすぎて寒さの戻る昼、途切れぬ読書のつづきを楽しむ
2002 02/11 22:42
雪まつり今日で終われり。音もなく、また新しき雪の降りきぬ
2002 02/10 20:55
ベランダの窓より椅子に差しこむ陽の立春すぎて卓に輝く
2002 02/09 23:18
白鳥の首の細さを灯は照らし氷彫刻ならび立つススキノ
2002 02/09 23:17
降りてくる雪と語るか、動きあるものは沈黙などなきがごと
2002 02/09 23:17
雪像のライトアップに照らされて夜を華やぐ雪の降りくる
2002 02/06 20:17
絶え間なく低きへ流れる街川の暗き夕べを疲れて渡る
2002 02/05 23:32
裏道を歩みて来れば 暖き夜に雪どけの しずくする音
2002 02/04 20:58
父親の代わりと鼻に髭をつけ子を叱りいし若き日の写真
2002 02/03 19:11
節分の鬼を払へば 食べきれぬ己が年豆拾い 笑むなり
2002 02/02 23:31
街角に雪どけ水の溜まりいて、手袋をせずに昼道ゆくも
2002 02/01 21:36
松前の浜に育ちし友と遭ふ。老いてヤン衆言葉を気取らぬ