2013年09月の記事


「廃墟の室内」
<<インド>>--アグラ--


嘗て王族達が暮らしたであろう、ファテーブル・スィクリーの部屋の内部の状況。

当時はこれらの部屋の隅々まで、華麗な装飾や彩色で華やかだったであろうが、今は赤砂岩の部屋の間取りが剥き出しに伺えるだけである。

この有様が、却って長い歴史の変遷を物語り、ものの哀れを感じさせる。

華やかな白亜の殿堂、タージ・マハルとは対象を成す、王宮跡と言えるだろう。

インドは今、第三の大国として脚光を浴びつつある、現在の貧富の差が解消された時、そのパワーからして、世界から注目を集める国となるであろう。
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