2013年04月の記事


「佇む男」
<<インド>>--アグラ--


廃墟のファテーブル・スィクリーの広場で、一人たたずんでいる男性の姿。

彼はたった一人で此処を訪れたのであろうか。

此処の警備員でも無さそうだし、ガイドでもないようである。

何の目的で、此処を訪れたのかは分からぬが、吹き抜ける風の音だけが、聞こえるこの空間で、佇んでいる姿は、ものの哀れを感じさせて象徴的である。

時の経つのも忘れて、じっと無の境地で瞑想に耽る場所としては、此処はおあつらえの場所かもしれない。
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