ベルカント座、座長の徒然

　さて、道新に広告を出してから、ぽちぽち問い合わせが有

り先日、60代の女性が初レッスンに見えました。

　社交ダンスが趣味の方で、元々音楽には興味が無かったそ

うですが、最近は体力の低下のせいか、カラオケで一曲歌っ

てさえも声が掠れる様になりこれではまずいのでは？？と思

い、電話された様です。


　他の、複数のカルチャーセンターで、歌のレッスンを受け

た事が有るそうですが全然歌える様に成らなかったので断念

したのだそうです。

　どうやったら声が出せるのか、何のアドバイスも無くて、

どうにも成らなかったのだそうですが、有名カルチャーセン

ターの講師をしているのが、私の元生徒だったりして、未だ

自分に技術が無いのだから人に教えるのはムリな話です。

先生に成るのに「資格」が無いので、実力の無い人達が

いい加減な事をやっているのが、悲しいかな、事実です。

　私はミラノスカラ座で教えている本物の『ベルカント唱

法』を教える力が有りますので、まずは『理論』を説明し

て、それから実施に入ります。

『テクニック』とは必ず説明可能なものなのに、大学時代

の教授からして『あんな感じで、こんな感じで！』

と言うレッスンで、さっぱり訳が分からない！！　と思っ

ていたのですが、初めてブルガリア国立ソフィア音楽院で、

オペラ座のプリマドンナのレッスンを受けた時に、

まずは全員に、黒板に『顔』を描いて、声の通る道から響か

せ方を理論的に説明するので正に、目から鱗でした。

　先日の初心者も、理論が分かり易い、とびっくりしていま

したが、私の言う通りにして下さい、と発声させてみると

あっさり２オクターブが出せてしまって、

『えっ？！私、そんな高い声を出せたんですか？？？

全然咽に負担が無いので、出せた実感が有りません！！』

と感激していました。

ベルカント唱法のテクニックが、如何に優れているかを又、

再確認しました。

この歌唱法で歌える人を増やして、ベルカント座公演に

「ベルカント座合唱団」として出演出来る様にさせたいもの

だと思っています♪♪