近世の社会学 1 part 4
 コントによれば、人間のすべての指導的概念、我々の知識のどの部門も、次のような発展段階を順次通過するという。
  第一段階(神学的段階)人間精神は存在の内的性質や事物の究極的原因を求め、超自然的なものの直接的な働きによって現象が起こると考える。
  第二段階(形而上学的段階)超自然的なものに代わって、存在に内在する抽象的な力が現象を起こすものと考える。
  第三段階(科学的=実証的段階)人間...[続きを読む]
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近世の社会学 1 part 3
 コントの実証主義と三段階
 サン=シモンと別れたのちコントが専心したのは、彼のいう社会物理学すなわち「社会学」を体系的に完成させることであった。彼が生涯をかけて執筆した『実証哲学講義』六巻の内容は、序論二講、数学十六講、無機体の科学(天文学、物理学、科学)各十講、有機体の科学二十四講(生物学十講、社会物理学十四講)で全七十二講からなっている。
 1826年から講義を開始し、その最初の部分を...[続きを読む]
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近世の社会学 1 part 2
◎コントのサン=シモン批判(続き)
 しかし、サン=シモンはただ単に革命を非難するだけでは何も解決しないと考え、当時イギリスから始まっていた「産業革命」の経験より学び、「産業と科学の偉大な成果」に信頼を寄せ、産業者を中心に新しい自由・平等の新社会を建設しようと考えた。
 このサン=シモンの考えは多くの人々の関心を呼び寄せたのであるが、そのなかにアンファンタンやバザールといった過激な社会主義者...[続きを読む]
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近世の社会学 1 part 1
◎コントのサン=シモン批判
 鉄火の巷から一歩引き下がったところに「社会学」が成立するということは、まさにコントにおける社会学に当てはまる。オーギュスト・コント(1798~1857年)は、ギロチンが斬って斬って斬りまくった首から流れる血の湯気から、一歩も二歩も引き下がったところで学問的出発を行なったのである。彼は新時代フランスのエリート育成校エコール・ポリテクニークを退学したのち、サン=シモ...[続きを読む]
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社会学の夜明け 0 part 2
◎社会学の元祖イブン=ハルドゥーン
 社会学の前回言ったレヴェルの問題に人間が学問的認識の眼を向けることは、文明がある程度成熟してから可能になることかも知れない。「社会学」は古代ギリシアにも生まれなかったし、元気のよかった頃のイスラーム圏にも生まれなかった。近代においても意気盛んなる時代には生まれなかった。おそらく、社会学の祖先を求めるならば、イスラーム文明も頽廃期に入ったころのイブン=ハル...[続きを読む]
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社会学の夜明け 0 part 1
 文明の成熟の所産としての社会学
 「政治」の世界においては、権力者がその政治思想に従って社会を一つの方向へ引っ張ってゆこうとする。「経済」の世界においては、家計や企業といった経済主体が自己の利益を求めて行動している。この二つの世界を見れば、社会のダイナミックな動きをほぼつかむことは出来るだろう。しかし、「社会」には政治・経済だけでは充分につかみきれないものもある。それは政治や経済も、その上...[続きを読む]
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